JP2000345134A - 制振材 - Google Patents
制振材Info
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- JP2000345134A JP2000345134A JP11157229A JP15722999A JP2000345134A JP 2000345134 A JP2000345134 A JP 2000345134A JP 11157229 A JP11157229 A JP 11157229A JP 15722999 A JP15722999 A JP 15722999A JP 2000345134 A JP2000345134 A JP 2000345134A
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- Japan
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- damping material
- vibration damping
- fiber
- vibration
- asphalt
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- Pending
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- Vibration Prevention Devices (AREA)
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
ファルト系制振材を開発する。 【構成】加熱により発泡することにより厚さを増し、か
つ加硫硬化するアスファルト系制振材において、ガラス
繊維、セラミック繊維、アルミナ繊維、炭素繊維から選
ばれる少なくとも1種以上を2〜10wt%を含むこと
を特徴とする制振材。
Description
鉄道車両等の輸送機械や、建築物の床及び外壁材に用い
られる制振材に関する。
動を減衰させる目的で、広く制振材が使用されている。
これら従来公知の制振材は、アスファルト、ゴム、合成
樹脂等のバインダー成分に、各種の充填材、添加剤が配
合され、適当な形状、その多くはシート状に成形され
て、必要な部分に貼着、あるいは熱融着され、振動によ
る運動エネルギーを、制振材が発生する歪みにより熱エ
ネルギーに変換することにより、振動を減衰させてい
る。
せることができる能力は、一般に「損失係数」という数
値で評価されている。損失係数の測定方法については、
「共振法」(日本音響材料協会出版「騒音対策ハンドブ
ック」参照)等が知られており、また、測定された損失
係数はηで表され、この数値が大きいほど制振効果が高
い、と評価される。
振材を開発せんとすれば、大きな損失係数を有する制振
材を開発することを目標に、材料開発が行われる。
制振効果を評価するための数字として、損失係数だけで
は不十分であることが明らかになってきた。それは、制
振効果を得るためには、振動を発生する基板と、この振
動を減衰させるための制振材の両方を一体として評価す
る必要がでてきたためである。基板と制振材との両方を
一体として評価するための数字として、「曲げ剛性比」
が挙げられる。これは、B/B0(B0:基板の曲げ剛
性、B:基板+制振材の曲げ剛性)として表される。曲
げ剛性Bは、B=E×I(E:ヤング率、I:曲げモー
メント)という数字である。従って曲げ剛性比は、基板
と制振材との曲げ剛性により決まる数字であり、この数
字が高い程制振効果があるとされている。制振材の曲げ
剛性は分子の数字であるため、高い曲げ剛性を有する制
振材を開発した場合、いかなる数字の曲げ剛性の基板と
組み合わせた場合でも、曲げ剛性比は高くなる。
て、本発明者らは鋭意研究の結果、加硫発泡タイプのア
スファルト系制振材に、特定の無機繊維充填材を混合す
ることにより、高い曲げ剛性比を得られることを見出し
たものであり、その要旨は以下の存する。
し、かつ加硫硬化するアスファルト系制振材において、
無機系繊維成分を2〜10wt%含むことを特徴とする
制振材。
維成分として、ガラス繊維、セラミック繊維、アルミナ
繊維、炭素繊維から選ばれる少なくとも1種以上を含む
ことを特徴とする制振材。
ことにより厚さを増し、かつ加硫硬化するアスファルト
系制振材は、例えば特開平6−128555号に、アス
ファルト系加熱融着型制振材として開示されている。
は、特に限定されるものはなく、ストレートアスファル
ト、ブローンアスファルト、セミブローンアスファル
ト、ゴム変性アスファルト等が単独若しくは複数混合し
て使用することができる。
て、シンジオタクチック1−2ポリブタジエン、これを
硬化させるための硫黄、加硫促進剤、また合成樹脂とし
て、アルキド樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン
樹脂、石油樹脂、ユリア樹脂等を使用することができ
る。
分が必須のものとして挙げられる。無機系繊維成分を配
合することによって、制振材の曲げ剛性を高めることが
可能となる。無機系繊維成分は、繊維それ自体に剛性が
あり、制振材に曲げ剛性を付与するために好適である。
繊維の配合割合は、制振材全量に対して2〜10wt%
が望ましい。2wt%未満の配合の場合、十分な曲げ剛
性付与ができない虞れがあり、逆に10wt%を超えて
配合した場合、制振材の損失係数が低下してしまう虞れ
が生じる。
繊維、セラミック繊維、アルミナ繊維、炭素繊維を挙げ
ることができる。これらの繊維成分は剛性が高く、制振
材に曲げ剛性比を付与するためには好適である。使用で
きる繊維の繊維長、繊維径等に特に制限は無いが制振材
をシート形状に成形させるためには、繊維長は1.5〜
10mm、繊維径は2〜100μmのものが適当であ
る。上記の繊維成分は単独で使用しても良く、上記の繊
維成分から複数を選択して混合して使用する事も可能で
ある。
材としては、要すれば炭酸カルシウム、硫酸バリウム、
クレー、タルク、マイカ、グラファイト、解繊繊維、粉
砕故紙、中空状充填材等が使用できるが、これらを使用
しなくても制振材は製造が可能である。
ては、加熱により分解してガスを発生させるものが例示
される。例えばジアゾアミノベンゾール、アゾイソブチ
ルニトリル、ベンゾールスルホヒドラジド、カーバミン
酸アザイド、アゾジカルボンアミド、P,P’−オキシ
ベンゾールスルホヒドラジド、ベンジルモノヒドラゾー
ル、ジニトロソペンタメチレンテトラミン等が上げられ
る。また、尿素及びその誘導体等の発泡助剤と組み合わ
せて使用することも可能である。その他要すれば老化防
止剤、紫外線吸収剤、分散剤等の各種の添加剤を使用す
ることも可能である。
ァルト制振材の製造方法により製造できる。即ち、アス
ファルトを加熱溶融し、これに無機系繊維成分をはじめ
他の配合物を投入して、分散機により混合混練りを行
う。分散機は、オープンニーダー、加圧ニーダー、ミキ
シングロール、各種ミキサー等が使用できる。混練り
後、カレンダーロールにて、所望の均一な厚さのシート
状に加工される。シートの厚さは特に制限はないが、厚
さ1〜5mmの範囲が多く製造される。さらに必要に応
じて打ち抜き型とプレス機により、所望の形状にトリム
される。
圧型接着剤等の接着剤塗布等、適当な方法により粘着加
工を施し、該面に離型紙を貼着させておくことで、傾斜
面、垂直面等の施工面にも容易に貼着が可能である。
熱融着させて一体化するには、水平面であれば所望の箇
所に載置すれば良いが、熱融着までの間に融着面が移動
してしまうことを防止するために、接着剤やステープル
針など物理的拘束方法により、所望位置に仮止めをする
ことも可能である。
工するためには、加熱により被制振面に熱融着すると同
時に、本制振材に配合されている発泡剤が分解してガス
を発生し、制振材を発泡させると同時に、加熱硬化成分
が硬化する必要がある。これらの条件を満足させるため
には、100℃以上の温度により、20分以上の加熱を
必要とする。
ば自動車の塗装ラインにおける塗膜加熱乾燥炉を利用し
た加熱融着が例示される。本発明になる制振材は、従来
の自動車塗装ラインでの加熱乾燥炉における加熱で、十
分に制振性能を発揮する熱融着が可能である。
めに具体的な実施例を説明する。言うまでもないが、本
発明は以下の実施例に限定されるものではない。
例の制振材を、加熱型真空ニーダーにて混合分散・混練
りし、カレンダーロールにより厚さ4.0mmのシート
状に成形加工した。なお、表1中の数値は全て重量%で
ある。
共振周波数 m:基板+制振材の面重量、m0:基板の面重量 なお基板は全て同じ形状、材質、重量の自動車用鋼板を
使用する。実施例1〜4、及び比較例の制振材を基板上
に載置し、140℃で30分加熱を行い、基板上に熱融
着させ、室温に冷却後、重量、及び中央加振法により共
振周波数を測定し200Hz換算をし、各温度における
曲げ剛性比を算出した。
加熱発泡型のアスファルト系制振材であるため、高い損
失係数を表す。これに加えて、曲げ剛性比が高くなった
ため、制振材が使用される基板に左右されず、いかなる
基板でも高い制振性能を顕現する。自動車をとってみる
と、高い曲げ剛性を有する鋼板を使用されている箇所
に、本発明になる制振材を施工した場合には、これまで
同様の制振性能をしめす。一方、例えば車室内などの低
い曲げ剛性の鋼板を使用されている箇所では、本発明に
なる制振材を施工することによって、共振周波数を高周
波数側へシフトさせることが出来、これは従来発生して
いた車室内の低周波音によるこもり音の防止対策とな
る。
Claims (2)
- 【請求項1】加熱により発泡することにより厚さを増
し、かつ加硫硬化するアスファルト系制振材において、
無機系繊維成分を2〜10wt%含むことを特徴とする
制振材。 - 【請求項2】上記請求項1に記載された制振材において
無機系繊維成分として、ガラス繊維、セラミック繊維、
アルミナ繊維、炭素繊維から選ばれる少なくとも1種以
上を含むことを特徴とする制振材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11157229A JP2000345134A (ja) | 1999-06-04 | 1999-06-04 | 制振材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11157229A JP2000345134A (ja) | 1999-06-04 | 1999-06-04 | 制振材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000345134A true JP2000345134A (ja) | 2000-12-12 |
Family
ID=15645064
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11157229A Pending JP2000345134A (ja) | 1999-06-04 | 1999-06-04 | 制振材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000345134A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021044494A1 (ja) * | 2019-09-02 | 2021-03-11 | 昭和電工マテリアルズ株式会社 | 制振材料用組成物、制振材料、摺動部材及び摩擦ダンパー |
-
1999
- 1999-06-04 JP JP11157229A patent/JP2000345134A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021044494A1 (ja) * | 2019-09-02 | 2021-03-11 | 昭和電工マテリアルズ株式会社 | 制振材料用組成物、制振材料、摺動部材及び摩擦ダンパー |
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Legal Events
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A521 | Written amendment |
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