JP2000344255A - 気密性広口容器のキャップ構造 - Google Patents

気密性広口容器のキャップ構造

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JP2000344255A
JP2000344255A JP11156287A JP15628799A JP2000344255A JP 2000344255 A JP2000344255 A JP 2000344255A JP 11156287 A JP11156287 A JP 11156287A JP 15628799 A JP15628799 A JP 15628799A JP 2000344255 A JP2000344255 A JP 2000344255A
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JP11156287A
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English (en)
Inventor
Fumie Morohoshi
文江 諸星
Yukitomo Yuzuhara
幸知 柚原
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Shiseido Co Ltd
Yoshida Industry Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
Yoshida Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓋体を中蓋と外蓋との二重蓋構造とし、中蓋
に揺動性を持たせて環状突部と広口容器に通ずる開口部
との良好な嵌合性を確保しつつ、外蓋にフリーストップ
機能を付加してこれで中蓋を保持することにより、中蓋
にフリーストップ機能を兼備させる。 【解決手段】 広口容器10aの口部11にキャップ本
体13を気密構造をもって着脱自在に装着し、これに口
部11に連通する開口部15を形成する。開口部15を
開閉自在に閉止して気密にシールする環状突部22を形
成した中蓋20と、中蓋20の外側に配置してキャップ
本体13を開閉する外蓋とを設ける。蝶番24で外蓋1
9をキャップ本体13にフリーストップ機能をもって蝶
着し、中蓋20をキャップ本体13に揺動自在に蝶着す
る。係止手段39で中蓋20を揺動自在に外蓋19に係
止する。キャップ本体13と外蓋19および中蓋20の
いずれか一方との間にフック機構32を係脱自在に設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広口容器の口部を
気密構造をもって開閉自在に閉止することができる気密
性広口容器のキャップ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、化粧料、特に揮発性を備えた化粧
料等を収納するために、特開平10−99125号公報
および特開平10−99126号公報(いずれもA45
D 34/00)に開示されるように気密性の広口容器
が採用されている。この広口容器の口部には、蓋体で開
閉自在になったキャップが螺合され、この蓋体を開放す
ることにより、口部から容器内の化粧料を簡単に取り出
すことができるようになっている。蓋体は蝶番により開
閉されるととともに、フックにより閉止状態が保持され
る構造となっており、このフックはワンタッチで係合解
除されるようになっている。
【0003】即ち、広口容器の口部を単に密閉するに
は、キャップを螺合することによって達成できるが、こ
の螺合構造のキャップでは、その着脱に力を入れて回転
する必要があるため、口部の開閉操作が困難になってし
まう。特に、化粧時には片手にパフ等の化粧具を持って
いるため、片手でキャップを開放できることが望まし
く、かかる螺合構造ではそれが不可能になってしまう。
【0004】これに対し、上記公開公報に示した広口容
器では、キャップが蓋体によって開閉自在となって、片
手でフックを操作することによりこの蓋体を簡単に開放
できることにより、その利便性が著しく向上される。こ
のとき、上記蓋体は高い気密性を保持するため、この蓋
体の内面に環状の突部を形成して、蓋体の閉止時にはこ
の環状突部がキャップのパッキン材を挟んで上記口部に
通ずる開口部内周に圧入されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の気密性広口容器にあっては、キャップを開閉する
蓋体が単一構造となっており、かつ、この単一の蓋体は
蝶番によって一点を中心として回動されるようになって
いる。このため、蓋体のシール性を高めるために、環状
突部とキャップの開口部内周との嵌合公差を小さくした
場合には、蓋体の開閉時に環状突部と開口部周縁とが完
全に嵌合される前後で両者間にこじれが発生するため、
これが抵抗力となって蓋体の開閉力が大きくなってしま
う。また、環状突部の形成誤差や蝶番部分の組付け誤差
が存在する場合には、環状突部が開口部に対して偏りが
生じてシール性が損なわれてしまうおそれがある。
【0006】そこで、上記蝶番部分に、上記こじれ分や
形成誤差分および組付け誤差分に対応するガタ付きを持
たせて蓋体を揺動自在とすれば、蓋体の閉止時にはこの
蓋体の移動を伴って環状突部が開口部内にスムーズに嵌
合されるため、こじれによる抵抗力を無くし、かつ、環
状突部と開口部との間のシール低下を防止することがで
きると考えられる。
【0007】しかし、このように蓋体の蝶番部分にガタ
付きを持たせた場合は、蓋体のフリーストップ機能が効
かないため、蓋体を任意の開動位置に静止させることが
できず、化粧料の使用時には蓋体を全開状態にしておく
か、または途中の開動状態では手で保持しておく必要が
ある。この場合、全開状態にした場合は蓋体が広がって
邪魔になるとともに、手で保持する場合には片手が塞が
ってしまうため、気密性広口容器の使用時の利便性が低
下されるという課題があった。
【0008】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て成されたもので、蓋体を中蓋と外蓋との二重蓋構造と
し、中蓋に揺動性を持たせて環状突部と広口容器に通ず
るキャップ本体の開口部との良好な嵌合性を確保しつ
つ、外蓋にフリーストップ機能を付加してこれで中蓋を
保持することにより、中蓋にフリーストップ機能を兼備
させることができる気密性広口容器のキャップ構造を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の請求項1に示す気密性広口容器のキャップ
構造は、広口容器の口部を開閉自在に密閉するもので、
上記口部に気密構造をもって装着されるとともに、この
口部に連通する開口部が形成されたキャップ本体と、こ
の開口部を開閉自在に閉止して気密にシールする環状突
部が形成された中蓋と、この中蓋の外側に配置されてキ
ャップ本体を開閉する外蓋と、外蓋をキャップ本体にフ
リーストップ機能をもって蝶着するとともに、中蓋をキ
ャップ本体に揺動自在に蝶着する蝶番と、外蓋と中蓋と
の間に設けられて中蓋を揺動自在に外蓋に係止して、こ
れら外蓋と中蓋とを一体に開閉動作させる係止手段と、
キャップ本体と外蓋または中蓋のいずれか一方との間に
係脱自在に設けられ、外蓋によりキャップ本体を閉止す
るフック機構と、を備えたことを特徴とする。
【0010】この構成によれば、広口容器の口部は、こ
れに気密構造をもって装着されたキャップ本体の開口部
が蓋体により閉止されることにより密閉されるが、この
蓋体は中蓋と外蓋との二重蓋構造となっている。そし
て、広口容器の口部を開ける際には外蓋および中蓋を開
動する一方、口部を閉じる際には中蓋および外蓋を閉止
するようになっており、このとき、フック機構が係合さ
れて外蓋および中蓋は閉止状態が維持される。
【0011】ところで、外蓋および中蓋は蝶番を介して
キャップ本体に蝶着されるが、この蝶着部分において中
蓋は揺動自在となっている。このため、中蓋を閉止して
これに形成した環状突部をキャップ本体の開口部に嵌合
する際に、中蓋が揺動することにより環状突部は開口部
との間でこじれを生ずることなく滑らかに密接嵌合す
る。従って、中蓋は小さな閉止力で開口部を密閉して気
密を保持することができる。
【0012】そして、このように中蓋は揺動自在に蝶着
されるが、この中蓋は係止手段を介して外蓋に係止さ
れ、これら外蓋および中蓋は一体に開閉動作される。こ
のため、広口容器の口部を開ける際にはフック機構を係
合解除することにより、中蓋は外蓋に伴って開けること
ができ、一度の蓋体の開動操作でキャップ本体の開口部
を開放できるため、その操作性が向上されることにな
る。このとき、中蓋は揺動自在に蝶着されるが、外蓋は
フリーストップ機能をもって蝶着されているため、この
フリーストップ機能は中蓋にも備わることになる。従っ
て、中蓋は外蓋とともに任意の開動位置に静止させるこ
とができるため、広口容器を使用するときの利便性が向
上する。
【0013】また、本発明の請求項2に示す気密性広口
容器のキャップ構造は、フック機構を、上記キャップ本
体と係脱される係合部と、この係合部の係合を解除する
操作部とを備えたフックピースを有し、このフックピー
スを上記中蓋に一体的に形成することが望ましい。
【0014】この構成によれば、フック機構は中蓋に形
成したフックピースによってキャップ本体と係脱される
ようになっており、このフックピースによって中蓋がキ
ャップ本体に係合されることにより、中蓋に係止された
外蓋の閉止状態が維持される。そして、上記フックピー
スが中蓋から一体に形成されることにより、部品点数が
削減されるとともに、その組付け工数が減少して気密性
広口容器のコスト低減を図ることができる。
【0015】更に、本発明の請求項3に示す気密性広口
容器のキャップ構造は、上記操作部を上記中蓋から突出
形成する一方、上記外蓋にはこの操作部が貫通する挿入
穴を形成し、この挿入穴に操作部を挿通させて上記係止
手段を構成することが望ましい。
【0016】この構成によれば、外蓋に形成した挿入穴
に中蓋の操作部を挿通することにより、この操作部を外
蓋の外方から操作することができる。そして、操作部が
挿入穴に挿通されることにより中蓋は外蓋に係止される
ことになり、係止手段としてこれら操作部と挿入穴とを
兼用することにより、その構造を簡略化でき、組み付け
性も向上する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。図1から図6は本発明の
気密性広口容器のキャップ構造の一実施形態を示し、図
1はキャップ構造の一部を破断して示す分解斜視図、図
2は外蓋および中蓋を閉止したキャップ構造の平面図、
図3はキャップ構造の正面図、図4は外蓋および中蓋を
閉止したキャップ構造の縦断面図、図5は外蓋および中
蓋を開放したキャップ構造の縦断面図、図6はフックピ
ースの作動状態を示す説明図である。
【0018】本発明の気密性広口容器のキャップ構造の
基本構成は、広口容器10aの口部11を開閉自在に密
閉するもので、この口部11に気密構造をもって着脱自
在に装着されるとともに、この口部11に連通する開口
部15が形成されたキャップ本体13と、この開口部1
5を開閉自在に閉止して気密にシールする環状突部22
が形成された中蓋20と、この中蓋20の外側に配置さ
れてキャップ本体13を開閉する外蓋19と、外蓋19
をキャップ本体13にフリーストップ機能をもって蝶着
するとともに、中蓋20をキャップ本体13に揺動自在
に蝶着する蝶番24と、外蓋19と中蓋20との間に設
けられて中蓋20を揺動自在に外蓋19に係止して、こ
れら外蓋19と中蓋20とを一体に開閉動作させる係止
手段39と、キャップ本体13と外蓋19または中蓋2
0のいずれか一方との間に係脱自在に設けられ、外蓋1
9によりキャップ本体13を閉止するフック機構32
と、を備える。
【0019】また、上記フック機構32は、上記キャッ
プ本体13と係脱される係合部35と、この係合部35
の係合を解除する操作部36とを備えたフックピース3
3を有し、このフックピース33を上記中蓋20に一体
的に形成している。
【0020】さらに、上記操作部36を上記中蓋20か
ら突出形成する一方、上記外蓋19にはこの操作部36
が貫通する挿入穴38を形成し、この挿入穴38に操作
部36を挿通させて上記係止手段39を構成している。
【0021】即ち、本実施形態の広口容器10aは、図
1から図4に示すように円筒状のガラス瓶として形成さ
れ、その中に揮発性の化粧料が収納される。広口容器1
0aの上端部には大口径の口部11が筒状に立ち上が
り、その外周に雄ねじ部12が形成される。口部11に
はねじ部12に螺合されるキャップ本体13が装着され
る。
【0022】キャップ本体13は広口容器10aとほぼ
同径となる環状に形成され、その内周に上記雄ねじ部1
2に螺合される雌ねじ部14が形成されるとともに、中
央部上面には口部11の内径とほぼ同径の開口部15が
立ち上がる。また、キャップ本体13の上方周縁部に起
立壁16が環状に形成される。そして、キャップ本体1
3が口部11外周に螺合された状態では、口部11上端
と開口部15の下端周縁部との間にリング状のパッキン
17が圧接状態で挟み固定され、両者間がシールされ
る。また、上記開口部15の外周には環状のパッキン1
8が嵌着される。このパッキン18の上端部外周には、
実質的な気密保持部分となるテーパ部18aが形成され
る。
【0023】キャップ本体13の一側部(後端部)に
は、外蓋19および中蓋20が後述の蝶番24を介して
開閉自在に取り付けられる。外蓋19は、上記キャップ
本体13の外形に沿って形成され、その周縁部にはキャ
ップ本体13の起立壁16に対向するように垂下壁21
が環状に設けられ、この垂下壁21は図3に示すよう
に、外蓋19の閉止時に起立壁16に隙間無く突き合わ
される。中蓋20は、外蓋19の垂下壁21の内側に沿
った形状に形成され、この垂下壁21の内側に配置され
るとともに、中蓋20の外径寸法は垂下壁21の内径寸
法より若干小さく形成され、中蓋20を垂下壁21内に
配置した際に、中蓋20はあらゆる方向にガタ付きをも
って揺動自在になる。ここに、「揺動」とは、相手部材
に対して相対的に移動が許容される状態を意味し、本明
細書で記述する「揺動」は全てにおいて同じ意味とす
る。
【0024】中蓋20の下面中央部には環状突部22が
一体に突設される。この環状突部22は開口部15の頂
部高さ位置よりも低い位置に達するように突出され、か
つその内径は上記パッキン18の外径より若干小径に形
成され、図4に示したように中蓋20の閉止時に環状突
部22先端がテーパ部18aに圧接されるようになって
いる。また、環状突部22の内方には、中蓋20の裏面
から環状突部22と同心円状に環状小突起23が突設さ
れ、この環状小突起23は中蓋20の閉止状態でパッキ
ン18の上端に圧接されるようになっている。
【0025】外蓋19および中蓋20の後端部は蝶番2
4を介してキャップ本体13に開閉自在に蝶着される。
蝶番24は、キャップ本体13の起立壁16の後方中央
部を所定幅に切り欠いた凹部25に、外蓋19および中
蓋20の後端部から垂下した第1突出片26および第2
突出片27を共に嵌合し、これら第1,第2突出片2
6,27に凹部25両側の起立壁16から蝶番ピン28
を打込むことにより構成される。
【0026】外蓋19の第1突出片26は、凹部25の
切欠き幅をもって左右に分離して1対設けられる一方、
中蓋20の第2突出片27は第1突出片26間の幅より
も若干幅狭に形成され、第1突出片26間に第2突出片
27を嵌合した状態で、これら第1,第2突出片26,
27が凹部25内に嵌合される。ここで、起立壁16お
よび第1突出片26にそれぞれ形成される蝶番ピン28
のピン孔29,30は、蝶番ピン28が圧入されて所定
の回転抵抗が得られるようになっており、一方、第2突
出片27に形成されるピン孔31は、中蓋20に所定量
のガタ付きが得られるように蝶番ピン28より大径に形
成される。従って、外蓋19は蝶番24との間に回転抵
抗が発生することによりフリーストップ機能が備わり、
任意の開動位置で静止される一方、中蓋20は蝶番24
で遊嵌されることにより、キャップ本体13および外蓋
19に対してそれぞれ揺動自在となっている。
【0027】外蓋19および中蓋20は、フック機構3
2によってキャップ本体13に係脱される。フック機構
32は、中蓋20の前端部に一体的に形成されるフック
ピース33を備える。このフックピース33は、キャッ
プ本体13の起立壁16の前端部内側に形成される被係
合部34に係脱される係合部35と、この係合部35を
係合解除する操作部36とを備え、これら係合部35お
よび操作部36は、スリット37によって弾性復元力を
もって前後移動されるようになっている。
【0028】係合部35は、上記被係合部34に対応す
る位置に垂設される垂下片35aの下端部に鈎状に形成
されるとともに、操作部36は垂下片35aの上端部か
ら前方に突出して形成される。また、操作部36は、外
蓋19の垂下壁21の前端部に形成される挿入穴38に
摺動自在に挿通され、この挿通状態で操作部36の先端
部は挿入穴38から突出される。従って、挿入穴38か
ら突出する操作部36の先端部を押圧することにより、
係合部35はスリット37の幅を縮めつつ後方に移動で
きるようになっている。また、操作部36が挿入穴38
に挿通されることにより、この挿通部分が係止手段39
となって中蓋20は外蓋19の垂下壁21内に係止され
る。
【0029】以上の構成により本実施形態の気密性広口
容器のキャップ構造にあっては、キャップ本体13に蝶
番24を介して開閉自在に蝶着される外蓋19および中
蓋20は二重蓋構造となっており、その閉止状態では図
4,図6(a)に示すようにフック機構32が係合され
た状態にある。このフック機構32の係合状態では、係
合部35が被係合部34に係合されてフックピース33
が前方に突出しており、操作部36の先端部が挿入穴3
8から突出されている。
【0030】また、中蓋20が閉止されることにより、
環状突部22がパッキン18のテーパ部18aに圧接さ
れて、開口部15内が気密に保持される。このことによ
り、広口容器10a内に収納される化粧料が揮発性のも
のであっても、その揮発が阻止されて品質の低下が防止
される。また、開口部15内の気密保持は、環状小突起
23がパッキン18上端に圧接されることで、環状突部
22がテーパ部18aに圧接されていることと相俟って
二重シール構造となり、その気密保持性が著しく向上さ
れる。
【0031】そして、化粧料の使用時には、図6(b)
に示すように外蓋19から突出する操作部36の先端部
を押圧することにより、被係合部34に係合している係
合部35が離脱されてフック機構32が係合解除され
る。すると、図5,図6(c)に示すように外蓋19お
よび中蓋20を開けることができるようになり、中蓋2
0が開かれる初期段階では、まず、環状突部22とパッ
キン18との気密状態が解除され、そして、更に中蓋2
0が大きく開かれることにより開口部15を開放するこ
とができ、これによって広口容器10a内の化粧料を使
用することができる。
【0032】次に、化粧料の使用が終了すると、外蓋1
9および中蓋20を閉止することにより、環状突部22
および環状小突起23がパッキン18に圧接して開口部
15を気密状態にするとともに、フックピース33の係
合部35がキャップ本体13側の被係合部34を乗り越
えて係合してフック機構32が係合し、外蓋19および
中蓋20の閉止状態が保持される。また、外蓋19およ
び中蓋20の閉止時には、外蓋19の裏面全体で中蓋2
0の上面を押圧するようになっている。
【0033】ところで、外蓋19および中蓋20は蝶番
24を介してキャップ本体13に蝶着されているが、こ
の蝶着部分において中蓋20は揺動自在となっているた
め、中蓋20を閉止してこれに形成した環状突部22を
開口部15のパッキン18に嵌合する際に、中蓋20が
自在に揺動することにより、環状突部22はパッキン1
8を含めた開口部15との間でこじれを生ずることなく
滑らかに密接嵌合することになる。即ち、中蓋20の閉
止途中では環状突部22と開口部15との中心軸間に傾
斜があり、この中心軸の傾斜により環状突部22とパッ
キン18とが嵌合しようとする時点で両者間にこじれが
発生するが、上記中蓋20の揺動機能により、パッキン
18に対して環状突部22が相対移動して、両者がこじ
れるのを避けることができる。従って、中蓋20は小さ
な閉止力でパッキン18外周に適切かつ的確に圧入され
て開口部15を密閉し、広口容器10a内の気密を保持
することができる。
【0034】一方、中蓋20は係止手段39を介して外
蓋19に係止されることにより、これら外蓋19および
中蓋20は一体となって一挙に開閉動作される。このた
め、化粧料の使用時にはフック機構32を係合解除する
ことにより、中蓋20は外蓋19に伴って開けられ、一
度の蓋体の開動操作でキャップ本体13を開放すること
ができるため、その操作性が大幅に向上されることにな
る。
【0035】また、このように外蓋19と中蓋20とが
一体に開閉動作されることにより、揺動自在に蝶着され
た中蓋20を、フリーストップ機能を備えた外蓋19で
支持できるため、結果的に中蓋20にもフリーストップ
機能が備わることになる。従って、外蓋19および中蓋
20は任意の開動位置に静止させることができるため、
化粧料使用時の利便性が向上される。ところで、このよ
うに外蓋19と中蓋20とが一体に開閉動作されるが、
中蓋20は揺動自在に外蓋19に係止されるため、環状
突部22と開口部15との良好な嵌合性は維持される。
【0036】また、本実施形態ではフック機構32に、
係合部35および操作部36が形成されるフックピース
33を備えるが、このフックピース33を、スリット3
7を設けることにより中蓋20から一体に形成したの
で、気密性広口容器全体の部品点数が削減されるととも
に、その組付け工数が減少して気密性広口容器のコスト
低減を図ることができる。
【0037】更に、中蓋20を外蓋19に係止する係止
手段39として、フックピース33から突出する操作部
36と、これを挿通すべく外蓋19に形成した挿入穴3
8とを採用したので、係止手段39を別途設ける必要が
無く、その構造を簡略化することができる。
【0038】ところで、本実施形態にあっては広口容器
10aの口部11外周に雄ねじ部12を形成するととも
に、キャップ本体13の内周に雌ねじ部14を形成し
て、両者を螺合により装着するようにしたものを開示し
たが、これに限ることなくキャップ本体13が気密性を
もって口部11に着脱自在に装着される構造であれば良
く、例えば、両者間に形成した凹凸部を挿入方向に互い
に係合させるアンダーカット嵌合を用いることができ
る。また、広口容器10aはガラス瓶としたが、その材
質および形状は特に限定するものではない。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明の気密性広口
容器のキャップ構造にあっては、広口容器の口部に気密
構造をもって装着されるキャップ本体は、中蓋と外蓋と
の二重蓋構造をもって閉止され、外蓋はフリーストップ
機能をもって蝶着されるとともに、中蓋は蝶着部分にお
いて揺動自在となっている。このため、中蓋の環状突部
をキャップ本体の開口部に嵌合する際に、中蓋が自在に
揺動して環状突部は開口部との間でこじれを生ずること
なく滑らかに密接嵌合することができる。また、中蓋は
係止手段を介して外蓋に係止されて両者は一体となって
一挙に開閉動作されるため、これら外蓋および中蓋は一
度の開動操作でキャップ本体を開放でき、その操作性を
大幅に向上することができる。また、外蓋と中蓋が一体
に開閉動作されることにより、外蓋のフリーストップ機
能が中蓋にも備わることになり、外蓋とともに中蓋を任
意の開動位置に停止させることができ、化粧料使用時の
利便性が向上する。更に、中蓋は係止手段を介して揺動
自在に外蓋に係止されるため、環状突部と開口部との良
好な嵌合性を維持することができる。
【0040】また、上記フック機構に、上記キャップ本
体と係脱される係合部と、この係合部の係合を解除する
操作部とを有するフックピースを備え、このフックピー
スを上記中蓋に一体的に形成するようにしたので、部品
点数が削減されるとともに、その組付け工数が減少して
気密性広口容器のコスト低減を図ることができる。
【0041】更に、上記操作部を上記中蓋から突出形成
する一方、上記外蓋にはこの操作部が貫通する挿入穴を
形成し、この挿入穴に操作部を挿通させて上記係止手段
を構成するようにしていて、係止手段としてこれら操作
部と挿入穴とを兼用できるため、その構造を簡略化する
ことができるとともに組み付け作業性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる気密性広口容器のキャップ構造
の一実施形態を示す一部を破断した分解斜視図である。
【図2】図1のキャップ構造の外蓋および中蓋を閉止し
た平面図である。
【図3】図1のキャップ構造の外蓋および中蓋を閉止し
た正面図である。
【図4】外蓋および中蓋を閉止した図1のキャップ構造
の縦断面図である。
【図5】外蓋および中蓋を開放した図1のキャップ構造
の縦断面図である。
【図6】図1の気密性広口容器のキャップ構造のフック
ピースの作動状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10a 広口容器 11 口部 13 キャップ本体 15 開口部 19 外蓋 20 中蓋 24 蝶番 32 フック機構 33 フックピース 35 係合部 36 操作部 38 挿入穴 39 係止手段
フロントページの続き (72)発明者 柚原 幸知 東京都墨田区立花5丁目29番10号 吉田工 業株式会社内 Fターム(参考) 3E084 AA02 AA12 AA32 AB09 BA03 CA01 DA01 DB12 DB13 DB14 FA06 FA09 FB01 FC15 FC18 GA04 GA06 GB04 GB06 GB17 GB23 HA03 HB02 HB03 HB09 HD01 HD03 KA16 LA18

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 広口容器の口部を気密に開閉する気密性
    広口容器のキャップ構造において、 上記口部に気密構造をもって装着されるとともに、この
    口部に連通する開口部が形成されたキャップ本体と、 この開口部を開閉自在に閉止して気密にシールする環状
    突部が形成された中蓋と、 この中蓋の外側に配置されてキャップ本体を開閉する外
    蓋と、 外蓋をキャップ本体にフリーストップ機能をもって蝶着
    するとともに、中蓋をキャップ本体に揺動自在に蝶着す
    る蝶番と、 外蓋と中蓋との間に設けられて中蓋を揺動自在に外蓋に
    係止して、これら外蓋と中蓋とを一体に開閉動作させる
    係止手段と、 キャップ本体と外蓋または中蓋のいずれか一方との間に
    係脱自在に設けられ、外蓋によりキャップ本体を閉止す
    るフック機構と、を備えたことを特徴とする気密性広口
    容器のキャップ構造。
  2. 【請求項2】 上記フック機構は、上記キャップ本体と
    係脱される係合部と、この係合部の係合を解除する操作
    部とを備えたフックピースを有し、このフックピースを
    上記中蓋に一体的に形成したことを特徴とする請求項1
    に記載の気密性広口容器のキャップ構造。
  3. 【請求項3】 上記操作部を上記中蓋から突出形成する
    一方、上記外蓋にはこの操作部が貫通する挿入穴を形成
    し、この挿入穴に操作部を挿通させて上記係止手段を構
    成することを特徴とする請求項2に記載の気密性広口容
    器のキャップ構造。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2012106802A (ja) * 2012-03-02 2012-06-07 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd 片開きボトル
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