JP4278757B2 - 化粧料容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧料を気密構造をもって収納するとともに、容易に開閉操作することができる化粧料容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、化粧料の携帯にコンパクトと称される化粧料容器が用いられるが、この化粧料容器には収納した化粧料がこぼれるのを防止するため密閉性が要求され、特に、化粧料が揮発性である場合には気密保持性が要求される。この種の気密保持機能を有する化粧料容器としては、例えば実公平7−10658号公報に開示されたものがある。即ち、この化粧料容器は容器本体に化粧料の収納部が形成され、この容器本体が中蓋と外蓋との二重蓋構造をもって閉止される。これら中蓋および外蓋は後端部が蝶番を介して開閉自在に容器本体に取り付けられるとともに、外蓋の前端部に設けたフック機構が容器本体に係合されるようになっている。
【0003】
中蓋には、容器本体の化粧料収納部の開口部内周に密接嵌合される環状突部が形成され、中蓋の閉止状態ではこの環状突部によって化粧料収納部内の気密保持が行われる。このとき、中蓋の蝶着部分は前後方向に揺動自在として、中蓋の閉止時に環状突部が化粧料収納部の開口部にこじれることなくスムーズに嵌合されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の化粧料容器にあっては、二重蓋構造となる中蓋と外蓋とは蝶番ピンを共有するも、それぞれが個別に容器本体に蝶着される。このため、化粧料の使用時には、まず、フック機構を解除して外蓋を開けた後に、中蓋を開けるようになっている。このため、蓋体の開動操作が外蓋と中蓋の二度手間になって複雑化されてしまう。また、化粧料容器の組付け時には、外蓋と中蓋とをそれぞれ個別に保持して容器本体に組み付ける必要があるため、組付け作業性が低下されてしまう。
【0005】
更に、中蓋は上述したように蝶着部分が揺動自在、つまり、ある程度のガタ付きをもっているため、この蝶着部分にフリーストップに必要な回転抵抗を与えることができない。このため、中蓋は任意の開動位置で静止させることができず、化粧料の使用時には中蓋を全開状態にしておくか、または途中の開動状態では手で保持しておく必要がある。この場合、全開状態にした場合は中蓋が広がって邪魔になるとともに、手で保持する場合には片手が塞がってしまうため、化粧料容器の使用時の利便性が低下される。また、化粧料収納部に化粧料を充填する工程では、一般に中蓋,外蓋の組み付けを完了した状態で行われるが、このとき、中蓋のフリーストップ機能が無いことにより、充填作業性が悪化されるという課題があった。
【0006】
そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑みて成されたもので、中蓋と外蓋との二重蓋構造を備えた化粧料容器にあって、中蓋に揺動性を備えてこれの環状突部と化粧料の収納部開口との良好な嵌合性を確保しつつ、中蓋にフリーストップ機能を兼備し、かつ、外蓋と中蓋との開動操作性を向上するようにした化粧料容器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために本発明の請求項1に示す化粧料容器は、化粧料の収納部開口が形成された容器本体と、この容器本体を開閉する外蓋と、これら容器本体と外蓋との間に配置されて上記収納部開口を開閉自在に閉止して気密にシールする環状突部が形成された中蓋と、容器本体に対し、外蓋をフリーストップ機能をもって蝶着しかつ中蓋を揺動自在に蝶着する蝶番と、外蓋と中蓋との間に設けられ、中蓋を揺動自在に外蓋に係止して一度の開動操作で容器本体を開放すべく外蓋に伴って中蓋を一体に一挙に開閉動作させる係止手段と、容器本体の被係合部と外蓋および中蓋のいずれか一方の、被係合部に係脱自在な係合部とから構成され、外蓋により容器本体を閉止させるフック機構とを備える。
【0008】
従って、この構成になる化粧料容器は、容器本体は係止手段により、一度の開動操作で一体に一挙に開閉動作される中蓋と外蓋との二重蓋構造をもって閉止されるようになっており、化粧料の使用時には、外蓋および中蓋を開けて収納部開口を開放して用いる。一方、使用後は中蓋および外蓋を閉止して収納部開口を密閉するようになっており、このとき、フック機構が係合されて外蓋、ひいては中蓋も閉止状態が維持される。
【0009】
ところで、外蓋および中蓋は蝶番を介して容器本体に蝶着されるが、この蝶着部分において中蓋は揺動自在となっている。このため、中蓋を閉止してこれに形成した環状突部を容器本体の収納部開口に嵌合する際に、中蓋が揺動することにより環状突部は収納部開口との間でこじれを生ずることなく滑らかに密接嵌合する。従って、中蓋は小さな閉止力で収納部開口を密閉して気密を保持することができる。
【0010】
そして、このように中蓋は揺動自在に蝶着されるが、この中蓋は係止手段を介して外蓋に係止され、これら外蓋および中蓋は一体に一挙に開閉動作される。このため、化粧料の使用時にはフック機構を係合解除することにより、一体に一挙に中蓋は外蓋に伴って開けることができ、一度の蓋体の開動操作で容器本体を開放できるため、その操作性が向上されることになる。このとき、中蓋は揺動自在に蝶着されるが、外蓋はフリーストップ機能をもって蝶着されているため、このフリーストップ機能は中蓋にも備わることになる。従って、化粧料容器を使用するときの利便性および化粧料の充填作業性が向上する。また、このように中蓋と外蓋は一体に一挙に開閉されるが、中蓋は揺動自在に外蓋に係止されるため、環状突部と収納部開口との良好な嵌合性は維持される。
【0011】
また、本発明の請求項2に示す化粧料容器は、上記フック機構が、上記容器本体と係脱される係合部と、この係合部の係合を解除する操作部とを備えたフックピースを有し、このフックピースを上記中蓋に一体的に形成する。
【0012】
従って、この構成になる化粧料容器は、フック機構は中蓋に形成したフックピースによって容器本体と係脱されるようになっており、このフックピースによって中蓋が容器本体に係合されることにより、中蓋に係止された外蓋の閉止状態が維持される。そして、上記フックピースが中蓋から一体に形成されることにより、部品点数が削減されるとともに、その組付け工数が減少して化粧料容器のコスト低減を図ることができる。
【0013】
更に、本発明の請求項3に示す化粧料容器は、上記操作部を上記中蓋から突出形成する一方、上記外蓋にはこの操作部が貫通する挿入穴を形成し、この挿入穴に操作部を挿通させて上記係止手段を構成することが望ましい。
【0014】
従って、この構成になる化粧料容器は、外蓋に形成した挿入穴に中蓋の操作部を挿通することにより、この操作部を外蓋の外方から操作することができる。そして、操作部が挿入穴に挿通されることにより中蓋は外蓋に係止されることになり、係止手段としてこれら操作部と挿入穴とを兼用することにより、その構造を簡略化でき、組み付け性も向上する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。図1から図6は本発明の化粧料容器の一実施形態を示し、図1は化粧料容器の一部を破断して示す分解斜視図、図2は外蓋および中蓋を閉止した化粧料容器の平面図、図3は同化粧料容器の正面図、図4は図2中A−A線断面図、図5は図2中B−B線断面図、図6はフックピースの作動状態を示す説明図である。
【0016】
本発明の化粧料容器10の基本構成は、化粧料の収納部開口12が形成された容器本体14と、この容器本体14を開閉する外蓋16と、これら容器本体14と外蓋16との間に配置されて上記収納部開口12を開閉自在に閉止して気密にシールする環状突部18が形成された中蓋20と、容器本体14に対し、外蓋16をフリーストップ機能をもって蝶着しかつ中蓋20を揺動自在に蝶着する蝶番22と、外蓋16と中蓋20との間に設けられ、中蓋20を揺動自在に外蓋16に係止して一度の開動操作で容器本体14を開放すべく外蓋16に伴って中蓋20を一体に一挙に開閉動作させる係止手段24と、容器本体14の被係合部54と外蓋16および中蓋20のいずれか一方の、被係合部54に係脱自在な係合部28とから構成され、外蓋16により容器本体14を閉止させるフック機構26とを備えて構成される。
【0017】
また、上記フック機構26は、上記容器本体14と係脱される係合部28と、この係合部28の係合を解除する操作部30とを備えたフックピース32を有し、このフックピース32を上記中蓋20に一体的に形成している。
【0018】
さらに、上記操作部30を上記中蓋20から突出形成する一方、上記外蓋16にはこの操作部30が貫通する挿入穴34を形成し、この挿入穴34に操作部30を挿通させて上記係止手段24を構成している。
【0019】
即ち、本実施形態の化粧料容器10は、図1,図2に示すように全体的に矩形状に形成され、容器本体14は周縁部に起立壁14aを設けた皿状に形成される。この容器本体14の中央部には、筒状に形成される収納部開口12が底面14bから一体に立ち上がり、この収納部開口12の内部は収納皿36となって化粧料が充填される。収納部開口12の外周には環状のパッキン38が固定され、このパッキン38の上端部外周には、実質的な気密保持部分となる断面半円状の膨出部38aが形成される。
【0020】
外蓋16は、上記容器本体14の外形形状に沿って形成され、その周縁部には容器本体14の起立壁14aに対向するように垂下壁16aが環状に設けられ、この垂下壁16aは図3に示すように、外蓋16の閉止時に起立壁14aに隙間無く突き合わされる。
【0021】
中蓋20は、外蓋16の垂下壁16aの内側に沿った形状に形成され、この垂下壁16aの内側に配置される。このとき、中蓋20の外径寸法は垂下壁16aの内径寸法より若干小さく形成され、中蓋20を垂下壁16a内に配置した際に、中蓋20はあらゆる方向にガタ付きをもって揺動自在になる。ここに、「揺動」とは、相手部材に対して相対的に移動が許容される状態を意味し、本明細書で記述する「揺動」は全てにおいて同じ意味とする。
【0022】
中蓋20の下面中央部から環状突部18が一体に突設される。この環状突部18は収納部開口12の頂部高さ位置よりも低い位置に達するように突出され、かつその内径は上記パッキン38の膨出部38a外径より若干小径に形成され、図4,図5に示すように中蓋20の閉止時に環状突部18が膨出部38a外周に圧入されるようになっている。また、環状突部18の内方には、中蓋20の裏面から環状突部18と同心円状に環状小突起18aが突設され、この環状小突起18aは中蓋20の閉止状態でパッキン38の上端に圧接されるようになっている。
【0023】
外蓋16および中蓋20の後端部は蝶番22を介して容器本体14に開閉自在に蝶着される。蝶番22は、容器本体14の起立壁14aの後方中央部を所定幅に切り欠いた凹部40に、外蓋16および中蓋20の後端部から垂下した第1突出片42および第2突出片44を共に嵌合し、これら第1,第2突出片42,44に凹部40両側の起立壁14aから蝶番ピン46を打込むことにより構成される。
【0024】
外蓋16の第1突出片42は、凹部40の切欠き幅をもって左右に分離して1対設けられる一方、中蓋20の第2突出片44は第1突出片42間の幅よりも若干幅狭に形成され、第1突出片42間に第2突出片44を嵌合した状態で、これら第1,第2突出片42,44が凹部40内に嵌合される。ここで、起立壁14aおよび第1突出片42にそれぞれ形成される蝶番ピン46のピン孔48,50は、蝶番ピン46が圧入されて所定の回転抵抗が得られるようになっており、一方、第2突出片44に形成されるピン孔52は、中蓋20に所定量のガタ付きが得られるように蝶番ピン46より大径に形成される。従って、外蓋16は蝶番22との間に回転抵抗が発生することによりフリーストップ機能が備わり、任意の開動角で停止される一方、中蓋20は蝶番22で遊嵌されることにより、容器本体14および外蓋16に対してそれぞれ揺動自在となっている。
【0025】
外蓋16および中蓋20はフック機構26によって閉止状態が維持されるが、このフック機構26は容器本体14に係脱されるフックピース32を備える。フックピース32は中蓋20の前端部に一体的に形成され、容器本体14の起立壁14aの前端部内側に形成される被係合部54に係脱される係合部28と、この係合部28を係合解除する操作部30とを備え、これら係合部28および操作部30は、スリット56によって弾性復原力をもって前後移動されるようになっている。
【0026】
係合部28は、上記被係合部54に対応する位置に垂設される垂下片28aの下端部に鈎状に形成されるとともに、操作部30は垂下片28aの上端部から前方に突出して形成される。操作部30は、外蓋16の垂下壁16aの前端部に形成される挿入穴34に摺動自在に挿通され、この挿通状態で操作部30の先端部は挿入穴34から突出される。従って、挿入穴34から突出する操作部30の先端部を押圧することにより、係合部28はスリット56の幅を縮めつつ後方に移動できるようになっている。また、操作部30が挿入穴34に挿通されることにより、この挿通部分が係止手段24となって中蓋20は外蓋16の垂下壁16a内に係止される。
【0027】
以上の構成により本実施形態の化粧料容器10にあっては、容器本体14に蝶番22を介して開閉自在に蝶着される外蓋16および中蓋20は二重蓋構造となっており、その閉止状態では図6(a)に示すようにフック機構26が係合された状態にある。このフック機構26の係合状態では、係合部28が被係合部54に係合されてフックピース32が前方に突出しており、操作部30の先端部が挿入穴34から突出されている。
【0028】
また、中蓋20が閉止されることにより、環状突部18がパッキン38の膨出部38a外周に圧入されて、収納部開口12内が気密に保持される。このことにより、収納皿36内に充填される化粧料が揮発性のものであっても、その揮発が阻止されて品質の低下が防止される。また、収納部開口12内の気密保持は、環状小突起18aがパッキン38上端に圧接されることで、環状突部18が膨出部38aに圧接されていることと相俟って二重シール構造となり、その気密保持性が著しく向上される。
【0029】
そして、化粧料の使用時には、図6(b)に示すように外蓋16から突出する操作部30の先端部を押圧することにより、被係合部54に係合している係合部28が離脱されてフック機構26が係合解除される。すると、図6(c)に示すように外蓋16および中蓋20を開けることができるようになり、中蓋20が開かれる初期段階では、まず、環状突部18とパッキン38との気密状態が解除され、そして、更に中蓋20が大きく開かれることにより収納部開口12を開放することができ、これによって収納皿36内の化粧料を使用することができる。
【0030】
次に、化粧料の使用が終了すると、外蓋16および中蓋20を閉止することにより、環状突部18および環状小突起18aがパッキン38に圧接して収納部開口12を気密状態にするとともに、フックピース32の係合部28が容器本体16側の被係合部54を乗り越えて係合してフック機構26が係合し、外蓋16および中蓋20の閉止状態を保持する。
【0031】
ところで、外蓋16および中蓋20は蝶番22を介して容器本体14に蝶着されているが、この蝶着部分において中蓋20は揺動自在となっているため、中蓋20を閉止してこれに形成した環状突部18を収納部開口12のパッキン38に嵌合する際に、中蓋20が自在に揺動することにより、環状突部18は収納部開口12との間でこじれを生ずることなく滑らかに密接嵌合することになる。即ち、中蓋20の閉止途中では環状突部18と収納部開口12との中心軸間に傾斜があり、この中心軸の傾斜により環状突部18とパッキン38とが嵌合しようとする時点で両者間にこじれが発生するが、上記中蓋20の揺動機能により、パッキン38に対して環状突部18が相対移動して、両者がこじれるのを避けることができる。従って、中蓋20は小さな閉止力でパッキン38外周に適切かつ的確に圧入されて収納部開口12を密閉し、収納皿36内の気密を保持することができる。
【0032】
一方、中蓋20は係止手段24を介して外蓋16に係止されることにより、これら外蓋16および中蓋20は一体に一挙に開閉動作される。このため、化粧料の使用時にはフック機構26を係合解除することにより、中蓋20は外蓋16に伴って開けられ、一度の蓋体の開動操作で容器本体14を開放することができるため、その操作性が大幅に向上されることになる。
【0033】
また、このように外蓋16と中蓋20とが一体に開閉動作されることにより、揺動自在に蝶着された中蓋20を、フリーストップ機能を備えた外蓋16で支持できるため、結果的に中蓋20にもフリーストップ機能が備わることになる。従って、外蓋16および中蓋20は任意の開動位置に停止させることができるため、化粧料使用時の利便性が向上される。ところで、このように外蓋16と中蓋20とが一体に開閉動作されるが、中蓋20は揺動自在に外蓋16に係止されるため、環状突部18と収納部開口12との良好な嵌合性は維持される。
【0034】
また、本実施形態ではフック機構26に係合部28および操作部30が形成されるフックピース32を備えるが、このフックピース32を、スリット56を設けることにより中蓋20から一体に形成したので、化粧料容器10全体の部品点数が削減されるとともに、その組付け工数が減少して化粧料容器10のコスト低減を図ることができる。
【0035】
更に、中蓋20を外蓋16に係止する係止手段24として、フックピース32から突出する操作部30と、これを挿通すべく外蓋16に形成した挿入穴34とを採用したので、係止手段24を別途設ける必要が無く、その構造を簡略化することができる。
【0036】
ところで、本実施形態にあっては化粧料容器10を全体的に矩形状に形成したが、その形状は特に限定されるものではない。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の化粧料容器にあっては、容器本体が係止手段により、一度の開動操作で一体に一挙に開閉動作される中蓋と外蓋との二重蓋構造をもって閉止され、外蓋はフリーストップ機能をもって蝶着されるとともに、中蓋は蝶着部分において揺動自在となっている。このため、中蓋の環状突部を容器本体の収納部開口に嵌合する際に、中蓋が自在に揺動して環状突部は収納部開口との間でこじれを生ずることなく滑らかに密接嵌合することができる。また、中蓋は係止手段を介して外蓋に係止されて両者は一体に一挙に開閉動作されるため、これら外蓋および中蓋は一度の開動操作で容器本体を開放でき、その操作性を大幅に向上することができる。また、外蓋と中蓋が一体に一挙に開閉動作されることにより、外蓋のフリーストップ機能が中蓋にも備わることになり、外蓋とともに中蓋を任意の開動位置に停止させることができ、化粧料使用時の利便性、並びに化粧料充填時の作業性が向上する。ところで、このように外蓋と中蓋との間に係止手段が設けられるが、中蓋は揺動自在に外蓋に係止されるため、環状突部と収納部開口との良好な嵌合性を維持することができる。
【0038】
また、上記フック機構に、上記容器本体と係脱される係合部と、この係合部の係合を解除する操作部とを有するフックピースを備え、このフックピースを上記中蓋に一体的に形成するようにしたので、部品点数が削減されるとともに、その組付け工数が減少して化粧料容器のコスト低減を図ることができる。
【0039】
更に、上記操作部を上記中蓋から突出形成する一方、上記外蓋にはこの操作部が貫通する挿入穴を形成し、この挿入穴に操作部を挿通させて上記係止手段を構成するようにしていて、係止手段としてこれら操作部と挿入穴とを兼用できるため、その構造を簡略化することができるとともに組み付け作業性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる化粧料容器の一実施形態を示す一部を破断した分解斜視図である。
【図2】図1の化粧料容器の外蓋および中蓋を閉止した平面図である。
【図3】図1の化粧料容器の外蓋および中蓋を閉止した正面図である。
【図4】図2中A−A線断面図である。
【図5】図2中B−B線断面図である。
【図6】図1の化粧料容器のフックピースの作動状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10 化粧料容器
12 収納部開口
14 容器本体
16 外蓋
18 環状突部
20 中蓋
22 蝶番
24 係止手段
26 フック機構
28 係合部
30 操作部
32 フックピース
34 挿入穴
38 パッキン
Claims (3)
- 化粧料の収納部開口が形成された容器本体と、この容器本体を開閉する外蓋と、これら容器本体と外蓋との間に配置されて上記収納部開口を開閉自在に閉止して気密にシールする環状突部が形成された中蓋と、容器本体に対し、外蓋をフリーストップ機能をもって蝶着しかつ中蓋を揺動自在に蝶着する蝶番と、外蓋と中蓋との間に設けられ、中蓋を揺動自在に外蓋に係止して一度の開動操作で容器本体を開放すべく外蓋に伴って中蓋を一体に一挙に開閉動作させる係止手段と、容器本体の被係合部と外蓋および中蓋のいずれか一方の、被係合部に係脱自在な係合部とから構成され、外蓋により容器本体を閉止させるフック機構とを備えたことを特徴とする化粧料容器。
- 上記フック機構は、上記容器本体と係脱される係合部と、この係合部の係合を解除する操作部とを備えたフックピースを有し、このフックピースを上記中蓋に一体的に形成したことを特徴とする請求項1に記載の化粧料容器。
- 上記操作部を上記中蓋から突出形成する一方、上記外蓋にはこの操作部が貫通する挿入穴を形成し、この挿入穴に操作部を挿通させて上記係止手段を構成することを特徴とする請求項2に記載の化粧料容器。
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