JP2000344182A - 合成樹脂体を利用した水上施設 - Google Patents

合成樹脂体を利用した水上施設

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JP2000344182A
JP2000344182A JP2000113057A JP2000113057A JP2000344182A JP 2000344182 A JP2000344182 A JP 2000344182A JP 2000113057 A JP2000113057 A JP 2000113057A JP 2000113057 A JP2000113057 A JP 2000113057A JP 2000344182 A JP2000344182 A JP 2000344182A
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synthetic resin
resin material
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water facility
specific gravity
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JP2000113057A
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Tokumitsu Nakanose
徳光 中ノ瀬
Akishige Yano
彬成 谷野
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Eko World Kk
SANIN CREATE KK
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Eko World Kk
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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Abstract

(57)【要約】 【課題】強度面での向上を図りつつも、全体として軽比
重とした連結ボルトの緩み・撓みなどのない合成樹脂体
を組合わせた水上施設を提供することである。 【解決手段】合成樹脂体2から構成される複数の縦桁4
と横桁5を任意数組合わせて所望形状の養殖生け簀Aが
形成され、上記合成樹脂体2は、発泡の合成樹脂製芯材
と、該芯材外周を覆う未発泡の合成樹脂製外皮部とが押
出し成形によって一体成形されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚介類・海草類・
養殖物等の水産物用の養殖生け簀、養殖筏、釣り用の浮
き筏あるいは浮き桟橋等の水上施設の改良に関する。な
お、本明細書において水上とは、海上・湖上・川上・池
上などの全ての水面上を意味するものである。
【0002】
【従来背景】従来、この種の水上施設は、竹若しくは木
製角材又は熱硬化性樹脂(FRP)製パイプなどを、縦
・横方向に複数本組み合わせて筏状に構成すると共に、
フロートを取り付けて水面に浮かせて使用されているの
が一般的であった。
【0003】このように竹若しくは木製角材又はFRP
製パイプ等を組み合わせてなる従来技術にあっては、次
のような問題を抱えていた。 竹若しくは木製角材にあっては、直射日光や海水等に
晒されていると腐食して割れや折れが発生し易く、一年
あるいは二年毎に新たに組み替える必要があり、耐用年
数が短期で、保守管理に問題があるばかりか、安全性の
面でも問題を抱えていた。 FRP製パイプにあっては、その製法・材質からコス
ト高騰とならざるを得なかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者は、上
記竹・木製角材あるいはFRP製パイプなどに代えてこ
れら水上施設を組立構成する発泡の合成樹脂体について
発明し、種々の水上施設に利用している(特許第255
8421号)。この合成樹脂体を利用することにより、
竹若しくは木製角材又はFRP製パイプ等を組み合わせ
てなる従来技術の有する軽量化を維持しつつ、該従来技
術が抱えていた腐食による問題やコスト的な問題が解消
された。
【0005】しかし、本発明者はこのような発泡合成樹
脂体を複数組合わせて形成した水上施設においてさらに
種々の研究を重ねた結果、次のような改良の余地がある
ことを確認した。
【0006】縦・横組合わせた各発泡合成樹脂体の交
差部分などの連結箇所に締め付けてあるボルトの緩みが
生じていた。これは、合成樹脂体の全体が発泡であった
ことから、水面の揺れなどによってボルトがねじ孔を削
り壊してしまい、その結果ボルト緩みが発生していたも
のである。また、連結にあっては、多数の金具を必要と
していた。 全体が発泡の合成樹脂体としていたため、曲げ強度な
どについては問題はないとしても、剛性があることから
発泡合成樹脂体端部に撓みが生じてしまう。
【0007】そこで本願発明者は、鋭意研究を重ねた結
果、上述の発泡合成樹脂体を利用した水上施設の優れた
利点を維持しつつ、強度面および撓み等の点を十分カバ
ーし得るさらに完成度の高い水上施設を発明するに至っ
た。
【0008】本発明は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、
強度面での向上を図りつつも、全体として軽比重とした
連結ボルトの緩み・撓みなどのない合成樹脂体を組合わ
せた水上施設を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に本発明がなした技術的手段は、複数の合成樹脂体を任
意数組合わせて形成される水上施設本体と、該水上施設
本体の下位に取付けられるフロートにより構成され、上
記合成樹脂体は、芯材と、該芯材の外周を覆う外皮部と
が押出し成形により一体成形されており、上記芯材は比
重0.9以下の発泡合成樹脂材からなると共に、外皮部
は比重0.9以上の未発泡合成樹脂材からなることであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明水上施設の一実施形
態を図に基づいて説明する。なお、本実施形態は、本発
明の一実施形態を説明するに開示したものであって、何
等これらに限定されるものではなく、本発明の範囲内に
おいて任意に変更可能である。
【0011】水上施設1は、複数の合成樹脂体2(縦桁
4・横桁5・床板6など)等を縦方向と横方向に任意数
組合わせると共に、各連結箇所をボルト8止め等して所
望形状の水上施設本体1aを形成すると共に、該水上施
設本体1aの下位に複数のフロート14…を取付けて構
成されている。この水上施設1は、海上・湖上・川上・
池上などの全ての水面上に浮かせて配するものが対象と
される。
【0012】例えば、魚介類用の養殖生け簀A(図1乃
至図4)および養殖生け簀B(図5),真珠あるいは牡
蠣などの養殖筏C(図6),釣り筏D(図7)あるいは
浮き桟橋E(図8乃至図11)などが該当する。
【0013】なお、これらは水上施設1の一実施形態に
すぎず、限定されるものではなく、水上ハウスなど水上
に浮かせて使用する他の周知水上施設全般が適用可能で
ある。
【0014】また、各水上施設1(A〜E)の全体形状
・大きさ・種類などは特に限定されるものではなく、組
み合わされる複数の合成樹脂体2等の長短によってその
形状・大きさを任意に変えることができ、また各合成樹
脂体2等を複数連結して長尺物とすることで大型の施設
を形成することも可能である。
【0015】合成樹脂体2は、例えば合成樹脂製芯材2
aと、該芯材2aの外周を覆う合成樹脂製外皮部(外
筒)2bとから構成され、上記芯材2aが、比重0.9
以下の発泡合成樹脂材からなると共に、外皮部(外筒)
2bが、比重0.9以上の未発泡の合成樹脂材からなる
(図2(a)(b)(c)参照)。
【0016】合成樹脂体2の全体形状としては、特に限
定されるものではなく、例えば円柱状・角柱状・板状な
ど任意である。また、一本(一枚)の長さ・径(幅)な
ども任意である。円柱状・角柱状などの柱状体にあって
はその中心に位置する部分を芯材と称し、板状のものに
あっては上下板材に挟まれる中心板材を芯材と称する。
なお、板状としては、平板状・波板状など特に限定され
ず周知形状が本発明の範囲内である。
【0017】上記比重0.9以上の合成樹脂材として
は、例えば未発泡の合成樹脂材とし、一方比重0.9以
下の合成樹脂材としては、発泡の合成樹脂材とする。
【0018】芯材2aと外皮部2bのいずれを未発泡と
するか発泡とするかは、その合成樹脂体2の使用箇所に
応じて適宜採用可能であり、いずれか一方が未発泡で他
方が発泡の一体的な組み合わせであれば本発明の範囲内
である。
【0019】合成樹脂体2は、未発泡合成樹脂製芯材2
aにあっては比重0.9以上、発泡合成樹脂製外皮部2
bにあっては比重0.9以下とするものであれば周知一
般的な合成樹脂材あるいは廃プラスチックが利用され、
例えばポリプロピレン(PP)にて形成される中実筒状
の未発泡合成樹脂製芯材2aと、ポリプロピレン(P
P)を主成分とし、これに鋸屑、籾殻又は活性炭及び炭
酸カルシウム、火山灰、タルクなどを増量剤として混入
し、該混入物に含まれた水分を発泡成分として利用して
形成される筒状の発泡合成樹脂製外皮部2bとを押出し
成形によって一体成形する。なお、上記各配合は一実施
形態で特に限定されるものではない。また、特に限定さ
れるものではないが、発泡の合成樹脂体として本発明者
が先に発明した「エコマウッド」と呼ばれる発泡合成樹
脂体を利用することも可能である(特許第255842
1号)。
【0020】なお、この芯材2aと外皮部2bとからな
る合成樹脂体2を成形する装置としては、周知の押出し
成形機が適用され、周知技術によって形成可能であるこ
とはいうまでもない。
【0021】芯材2aと外皮部2bの割合は、特に限定
はされず、強度面の向上を図る箇所に使用される合成樹
脂体2にあっては芯材2a部分を外皮部2b部分と比し
て多くし、強度的に影響の少ない箇所に配する合成樹脂
体2としては、芯材2a部分に比して外皮部2b部分の
割合を多くすると良い。
【0022】また、合成樹脂体2は、分子構造の異なる
二種以上のものを用いて形成することも可能で、発泡合
成樹脂体にあっては、発泡させながら押し出す前に、混
入物に水分又は可塑剤や発泡剤等の発泡成分を一定分量
に調整しつつ添加するようにしても良い。
【0023】なお、上記実施形態では、芯材2aに未発
泡の合成樹脂体、外皮部2bに発泡の合成樹脂体を設け
て一体成形されてなる構造について詳述したが、これと
は逆に芯材2aに発泡の合成樹脂体、外皮部2bに未発
泡の合成樹脂体を設けて一体成形される構造であっても
本発明の範囲内であり、その合成樹脂体2の配設箇所な
ど使用目的に応じて適宜選択可能である。
【0024】また、外皮部2bによって覆われる芯材2
aは、単数のものをもって説明したが、複数内装するも
のであってもよく、いずれかを適宜選択して用いられ
る。
【0025】ここで、発泡合成樹脂体と未発泡合成樹脂
体の強度比較(材料強度改善試験結果)を表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】従って、発泡の合成樹脂材のみからなる合
成樹脂体の場合と比して強度面において優れていること
から、上述の通り芯材2a若しくは外皮部(外筒)2b
のいずれか一方が比重0.9以上の合成樹脂材からな
り、他方が比重0.9以下の合成樹脂材からなる合成樹
脂体2(図2(a)(b)(c)参照)を利用して水上
施設本体1aを構成すれば、縦桁4と横桁5との連結箇
所にボルト8止めした場合、夫々のボルト8のねじ桁部
分が未発泡の合成樹脂材部分で強固に螺着される。ま
た、強度面の向上を図ったことにより撓みの問題も解消
されたため、各連結箇所をボルト8止めすると共に、例
えば紐等で締結するだけで十分であり、従来のようにU
字状のボルトや筋交いなどの多数の金具を用いて強固に
各ボルト止め箇所を補強するという面倒かつ煩わしい作
業も不要となる。
【0028】よって、水面の揺れや施設上の歩行・作業
などによって、水上施設使用中にボルト8が緩むという
不具合も生じない。
【0029】また、ボルト8の構造としては周知の金属
製のタイプを使用するものであってもよいが、例えばポ
リプロピレン(PP)製、アクリロニトリル・ブタジェ
ン・スチレン共重合体(acrylonitrile−butadiene−st
yrene:ABS樹脂)製、ポリカーボネート(PC)製
等の合成樹脂製のタイプを使用することも可能である。
この合成樹脂製ボルトの使用により摩擦・腐蝕等に耐え
得るものとなり、半永久的な使用が可能となる優れた水
上施設の提供が図り得る。
【0030】また、水上施設本体1aは、上述したよう
に全て未発泡合成樹脂材と発泡合成樹脂材との芯材2a
と外皮部2bとからなる合成樹脂体2をもって組み合わ
せ形成されるものの他、次のように形成されるものも考
えられる。
【0031】芯材2a若しくは外皮部2bのいずれか一
方が比重0.9以上の合成樹脂材からなると共に、他方
が比重0.9以下の合成樹脂材からなる合成樹脂体2
(上述の未発泡合成樹脂材と発泡合成樹脂材との一体成
形物、図2(a)(b)(c)参照)と、全体が比重
0.9以下の合成樹脂材からなる合成樹脂体3(例えば
発泡の合成樹脂材、図2(d)参照)を、夫々任意数組
合わせて水上施設本体1aを形成することもできる。
【0032】すなわち、強度的な向上を望む箇所には上
述の未発泡合成樹脂材と発泡合成樹脂材とで一体成形さ
れた合成樹脂体2(図2(a)(b)(c)参照)を用
い、強度的に影響の少ない箇所には発泡合成樹脂材のみ
からなる合成樹脂体3(図2(d)参照)を用いること
で、強度的向上を図りつつも全体の比重を軽くすること
ができ大変有用である。
【0033】また、特に釣り用筏を構成している水上施
設1aにあっては、上記の如く未発泡合成樹脂材と発泡
合成樹脂材とで一体成形された合成樹脂体2と、発泡合
成樹脂材のみからなる合成樹脂体3との任意組み合わせ
により形成されるものであってもよいが、発泡合成樹脂
材のみからなる合成樹脂体3(図2(d)参照)だけで
構成されるものとしても構造上何等問題はない。
【0034】但し、複数の合成樹脂体3を縦方向と横方
向に複数個組み合わせ、全体として比重0.9〜0.5
となるように構成されている水上施設本体1aとした方
が好ましい。
【0035】水上施設本体1aは、縦方向長さと横方向
長さとを異にする複数の合成樹脂体3を組合わせると共
に、夫々の交差部分に止め板を介してボルト締めする構
造としてもよいが、このような場合であっても水上施設
全体としての比重が0.9〜0.5となるように構成す
るものとした方がよい。
【0036】特に、この構造とする場合、限定されるも
のではないが、上述の合成樹脂製ボルトを使用すると全
体比重の軽量化が有効に図ることができる。
【0037】水上施設本体1aの下位に取付けられるフ
ロート14としては、上述した通り水上施設本体1a全
体の比重を0.9以下とし、竹製・木製角材などと略同
程度の浮力としているため、従来周知のフロートの併用
が可能となる。
【0038】次に、水上施設本体1aと、該水上施設本
体1aに一端23を連結し、他端24を地上若しくは他
の水上施設に掛け渡した登り橋部18と、水上施設本体
1aの下位に取付けられるフロート14…によって構成
される実施形態について説明する。
【0039】この種の登り橋部18を備える水上施設本
体1aとしては、浮き桟橋Eが一般的であるが、水上施
設本体1aとしては特に浮き桟橋Eに限定されるもので
はなく、周知一般的な水上施設(例えば、上述の養殖生
け簀A,B・養殖筏C等)に本構造を適用可能である。
【0040】なお、水上施設本体1aとしては、所望形
状に構成された上述の合成樹脂体2,3(図2(a)〜
(d))を任意に選択して構成されているものであっ
て、特にその説明については省略する。
【0041】上記登り橋部18は、例えば複数の縦桁1
9…と横桁20…とを組合せて骨部22を構成し、該骨
部22上面に複数枚の床板21…を敷き詰めて全体長尺
矩形状に形成される。そして、その一端23を水上施設
本体1aの上端部に連結すると共に、他端側24は、護
岸P上に固定せずに掛け渡す。
【0042】水上施設本体1aとの連結構造は、潮の干
満若しくはしけ、あるいは船波などによる水面高低変化
に対応して登り橋部18が上下回動可能に連結される構
造で、一端23側に突設した取付片25と水上施設本体
1a上に立設した取付片26とにわたって水平方向から
ピン27を挿通固定(軸支)する。
【0043】この軸支部分により登り橋部18は上下方
向に回動可能となり、護岸P・水上施設本体1aの破損
防止が図れる。
【0044】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例について説明す
る。
【0045】「第一実施例」魚介類等用の養殖生け簀の
一実施例を図1に基いて説明する。本実施例の養殖生け
簀Aは、複数の縦桁(根太)4…と横桁(根太)5…を
ブラケット15…を介して連結して平面視矩形状の囲い
骨部9を形成し、該囲い骨部9上に複数の補強板7…を
介して床板6…を敷き詰めて水上施設本体1aが構成さ
れ、該水上施設本体1aの下位にフロート14…が取付
けられて構成されている。そして上記縦桁4・横桁5が
網止め梁とされ、図示しない網が垂設される。上記床板
6上は作業者が歩行可能な通路とされる。なお、フロー
ト14は、周知構造のものが適用可能である。また、図
示せる大きさに限定されるものではなく、必要に応じて
縦桁4・横桁5を連結して長尺状に構成して大型にした
り、他の全体形状を構成することも可能である。
【0046】本実施例の養殖生け簀Aを構成する水上施
設本体1aの縦桁4・横桁5・補強板7・床板6は、夫
々図2(a)〜(c)に記した未発泡合成樹脂材製芯材
2aと発泡合成樹脂材製外筒2bとで一体成形された合
成樹脂体2…を利用する。なお、床板6にあっては、全
体が比重0.9以下の合成樹脂材からなる合成樹脂体3
(例えば図2(d)に記した発泡の合成樹脂体3)…を
利用するものとしてもよい。
【0047】このように未発泡合成樹脂材と発泡合成樹
脂材とで一体成形された合成樹脂体2を利用するものと
したため、図3・4に示す構造の周知ブラケット15,
16による連結構造で組立て可能である。図3は交差す
る縦桁4と横桁5とを連結するブラケット(単装用)1
5で、図4はさらに隣接して生け簀Aを形成する場合の
横桁5を同時に連結するブラケット(連装用)16であ
る。
【0048】「第二実施例」魚介類等用の養殖生け簀に
ついての他の実施例を図5に基いて説明する。本実施例
の養殖生け簀Bは、複数の縦桁(根太)4…と横桁(根
太)5…を組合わせて連結(ボルト8止め)して平面視
矩形状の囲い骨部10を形成すると共に、相対する縦桁
4,4間、横桁5,5間にわたって夫々通路13,13
を交差状に形成し、そして、並設した縦桁4,4(横桁
5,5)にわたって掛け渡した補強板7を介して床板6
を敷き詰めることにより水上施設本体1aが形成され、
該水上施設本体1aの下位にフロート14…が取付けら
れて構成されている。そして上記縦桁4・横桁5が網止
め梁とされ、図示しない網が垂設される。上記床板6上
は作業者が歩行可能な通路とされる。なお、フロート1
4は、周知構造のものが適用可能である。また、本実施
例にあっても図示形状に限定されず任意にその形状・大
きさを変更可能である。
【0049】本実施例の養殖生け簀Bを構成する水上施
設本体1aの縦桁4・横桁5・補強板7・床板6にあっ
ても、上記生け簀Aと同様に夫々図2(a)〜(c)に
記した未発泡合成樹脂材製芯材2aと発泡合成樹脂材製
外筒2bとで一体成形された合成樹脂体2を利用する。
なお、床板6にあっては、全体が比重0.9以下の合成
樹脂材からなる合成樹脂体3(例えば図2(d)に記し
た発泡の合成樹脂体3)を利用するものとしてもよい。
【0050】このように未発泡合成樹脂材製芯材2aと
発泡合成樹脂材製外筒2bとで一体成形され強度面で優
れた合成樹脂体2を利用するものとしたため、各連結箇
所に止めたボルト8の緩みは生じ難い。
【0051】なお、図2(a)(b)(c)に示すよう
な未発泡合成樹脂材製芯材2aと発泡合成樹脂材製外筒
2bとで一体成形され強度面で優れた合成樹脂体2と共
に、全体が比重0.9以下の合成樹脂材からなる合成樹
脂体3、例えば図2(d)に示す発泡の合成樹脂体3
を、夫々任意数組合わせた水上施設本体1aを使用して
本実施例の生け簀Bを形成することもできる。
【0052】「第三実施例」真珠養殖筏の一実施例を図
に基いて説明する。本実施例の養殖筏Cは、真珠養殖用
として使用されるものである。養殖筏Cは、複数の縦桁
(根太)4…と横桁(吊り根太)5…を夫々直交状に組
合わせて夫々の連結箇所をボルト8止めして平面視矩形
状の骨部11を形成し、上記並設した複数の横桁(吊り
根太)5…にわたって作業車(トロッコ)用レール17
を配設することにより水上施設本体1aが形成され、該
水上施設本体1aの下位にフロート14…が取付けられ
て構成されている。。なお、本実施例の養殖筏Cによれ
ば、各横桁(吊り根太)5…に真珠養殖用の貝を吊下げ
保持せしめる。なお、フロート14は、周知構造のもの
が適用可能である。また、本実施例にあっても図示形状
に限定されず任意にその形状・大きさを変更可能であ
る。
【0053】本実施例の養殖筏Cを構成する縦桁4・横
桁5・レール17にあっても、上記生け簀Aと同様に夫
々図2(a)〜(c)に記した未発泡合成樹脂材製芯材
2aと発泡合成樹脂材製外筒2bとで一体成形された合
成樹脂体2を利用する。なお、強度的に影響の少ない箇
所であれば、全体が比重0.9以下の合成樹脂材からな
る合成樹脂体3(例えば図2(d)に記した発泡の合成
樹脂体3)を利用するものとしてもよい。
【0054】このように未発泡合成樹脂材製芯材2aと
発泡合成樹脂材製外筒2bとで一体成形され強度面で優
れた合成樹脂体2を利用するものとしたため、本実施例
の養殖筏Cにおいても、各連結箇所に止めたボルト8の
緩みは生じ難い。
【0055】「第四実施例」釣り筏の一実施例を図に基
いて説明する。本実施例の釣り筏Dは、筏上に乗って釣
りを楽しむために使用されるものである。釣り筏Dは、
複数の縦桁(根太)4…と横桁(根太)5…を夫々直交
状に組合わせて夫々の連結箇所をボルト8止めして平面
視矩形状の骨部12を形成し、該骨部12上に床板6…
を敷き詰めて床面が形成されている。なお、図中Tはビ
ニールシート製の便所である。図中14はフロートで、
周知構造のものが適用可能である。また、本実施例にあ
っても図示形状に限定されず任意にその形状・大きさを
変更可能である。
【0056】本実施例の釣り筏Dを構成する水上施設本
体1aの縦桁4・横桁5・床板6にあっても、上記生け
簀Aと同様に夫々図2(a)〜(c)に記した未発泡合
成樹脂材製芯材2aと発泡合成樹脂材製外筒2bとで一
体成形された合成樹脂体2を利用する。なお、強度的に
影響の少ない箇所であれば、全体が比重0.9以下の合
成樹脂材からなる合成樹脂体3(例えば図2(d)に記
した発泡の合成樹脂体3)を利用するものとしてもよ
い。
【0057】このように未発泡合成樹脂材製芯材2aと
発泡合成樹脂材製外筒2bとで一体成形され強度面で優
れた合成樹脂体2を利用するものとしたため、本実施例
の養殖筏Cにおいても、各連結箇所に止めたボルト8の
緩みは生じ難い。
【0058】また、本実施例の釣り筏Dにあっては、床
板6を全面に敷き詰めて床面を形成しているものである
ことから、全体が比重0.9以下の合成樹脂材からなる
合成樹脂体3(例えば図2(d)に記した発泡の合成樹
脂体3)のみを利用して縦桁4・横桁5・床板6とした
水上施設本体1aとしてもよい。
【0059】「第五実施例」浮き桟橋の一実施例を図に
基いて説明する。本実施例の浮き桟橋Eは、水上施設本
体(桟橋本体)1aと、該水上施設本体1aに一端23
を連結し、他端24を地上に掛け渡した登り橋部18
と、上記水上施設本体1a下位に取付けられるフロート
14…とによって構成される。なお、登り橋部18は、
他の水上施設本体に掛け渡してなるものであってもよ
く、その使用状態において特に限定されるものではな
い。また、本実施例にあっても図示形状に限定されず任
意にその形状・大きさを変更可能である。浮き桟橋など
にあっては、岸壁などとの間に登り橋部を掛け渡してな
る構造としているが、従来は登り橋部の一端を岸壁側に
ボルト止めなどして固定し、他端側を浮き桟橋側に連結
することなく掛け渡していた。しかし、潮の干満・し
け、あるいは船の通過により生じる船波などにより水面
の高低差が生じると、このような水面の高低差は、浮き
桟橋そのものを上下動させるため、岸壁側に固定した登
り橋部のボルト止めした箇所に強い力が掛かり、岸壁を
破損せしめるか、橋部ボルト止め箇所の破損を招く虞れ
があった。従って、登り橋部を備えた水上施設における
耐久性・安全性の向上および護岸などの保護を図ること
を目的とする。
【0060】桟橋本体1aとしては、上記釣り筏Dと同
様構造とし、特にその説明は省略する。但し、登り橋部
18を連結する水上施設本体1aにおける下位の縦桁
(根太)4a,4bの内、最端の縦桁4aにあっては、
登り橋部18の連結箇所を介して強い力が掛かるため、
未発泡合成樹脂材製芯材2aと発泡合成樹脂材製外筒2
bとで一体成形され強度面で優れた合成樹脂体2を利用
するようにする。
【0061】なお、この縦桁4aと隣接する縦桁4bに
あっては、上記未発泡合成樹脂材製芯材2aと発泡合成
樹脂材製外筒2bとで一体成形され強度面で優れた合成
樹脂体2(例えば図2(a)(b)(c))を合わせて
使用した方が強度的に好ましいが、この縦桁4bにあっ
ては、全体が比重0.9以下の合成樹脂材からなる合成
樹脂体3(例えば図2(d)に記した発泡の合成樹脂体
3)を用いても差し支えはない。
【0062】上記登り橋部18は、例えば複数の縦桁4
…と横桁5…とを組合せて骨部12を構成し、該骨部1
2上面に複数枚の床板6…を敷き詰めて全体長尺矩形状
に形成される。そして、その一端23を水上施設本体1
aの上端部に連結すると共に、他端24側は、護岸P上
に固定せずに掛け渡す。
【0063】水上施設本体1aとの連結構造は、潮の干
満若しくはしけ、あるいは船波などによる水面高低変化
に対応して登り橋部18が上下回動可能に連結される構
造で、一端23側に突設した取付片25と水上施設本体
1a上に立設した取付片26とにわたって水平方向から
ピン27を挿通固定(軸支)する。
【0064】この軸支部分により、潮の干満若しくはし
け、あるいは船波などによる水面高低変化に対応して登
り橋部が上下回動する(図9,図10参照)ことから、
護岸P・水上施設本体1aの破損防止が図れる。図中2
8は、一端側上に設けられるアンカーリングで、また2
9は、他端24側下位に設けられ、護岸P上に接する補
強材で、該補強材29は上述の合成樹脂体2,3(図2
(a)〜(d))を任意に選択して構成される。
【0065】
【発明の効果】本発明は、上述の通りの構成を有するた
め、強度面での向上を図りつつも、全体として軽比重と
した連結ボルトの緩み及び縦桁・横桁等の撓みなどのな
い合成樹脂体を組合わせた各種水上施設を提供すること
ができた。従って、水上施設の保守管理が向上するばか
りか、安全面での向上も図ることができ、需要者ニーズ
に十分かつ的確に対応することができる。また、強度面
の向上を図ったことにより撓みの問題も解消されたた
め、各連結箇所をボルト止めすると共に、紐等で締結す
るだけで十分であり、従来のようにU字状のボルトや筋
交いなどの多数の金具を用いて強固に各ボルト止め箇所
を補強するという面倒かつ煩わしい作業も不要となる。
【0066】また、登り橋部を備えた水上施設における
耐久性・安全性の向上および護岸などの保護を図ること
ができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例とした養殖生け簀を示す斜
視図。
【図2】要部を拡大して示す縦断面図。
【図3】第一実施例に使用されるブラケットの正面図。
【図4】ブラケットの他の例を示す正面図。
【図5】第二実施例とした養殖生け簀を示す斜視図。
【図6】第三実施例とした真珠養殖筏を示す斜視図。
【図7】第四実施例とした釣り筏を示す斜視図。
【図8】第五実施例とした浮き桟橋を示す斜視図。
【図9】干満時における登り橋部の作動状態を一部省略
して示す側面図。
【図10】登り橋部の連結部分を拡大して示す側面図。
【図11】連結箇所を拡大して示す正面図。
【符号の説明】
1:水上施設 1a:水上施設本体 2:合成樹脂体(発泡、未発泡の組み合わせ) 2a:芯材 2b:外皮部(外筒) 3:合成樹脂体(発泡) 4:縦桁 5:横桁 8:ボルト 18:登り橋部 A,B:養殖生け簀 C:養殖筏 D:釣り筏 E:浮き桟橋 P:護岸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // E02B 3/06 302 E02B 3/06 302 (72)発明者 中ノ瀬 徳光 鳥取県米子市和田町2162番地1 有限会社 山陰クリエート内 (72)発明者 谷野 彬成 鳥取県境港市外江町2582番地

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の合成樹脂体を任意数組合わせて形成
    される水上施設本体と、該水上施設本体の下位に取付け
    られるフロートにより構成され、上記合成樹脂体は、芯
    材と、該芯材の外周を覆う外皮部とが押出し成形により
    一体成形されており、上記芯材は比重0.9以下の発泡
    合成樹脂材からなると共に、外皮部は比重0.9以上の
    未発泡合成樹脂材からなることを特徴とする合成樹脂体
    を利用した水上施設。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR200472121Y1 (ko) 2014-01-22 2014-04-07 신용우 뗏목
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JP2019511239A (ja) * 2016-04-11 2019-04-25 スィーファーミング システムズ アー・エスSeafarming Systems AS 浮遊式魚養殖プラントおよびプラントのアセンブリ

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