JP3115285B2 - 合成樹脂体を利用した水上施設 - Google Patents
合成樹脂体を利用した水上施設Info
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- Y02A40/81—Aquaculture, e.g. of fish
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Description
養殖物等の水産物用の養殖生け簀、養殖筏、釣り用の浮
き筏あるいは浮き桟橋等の水上施設の改良に関する。な
お、本明細書において水上とは、海上・湖上・川上・池
上などの全ての水面上を意味するものである。
製角材又は熱硬化性樹脂(FRP)製パイプなどを、縦
・横方向に複数本組み合わせて筏状に構成すると共に、
フロートを取り付けて水面に浮かせて使用されているの
が一般的であった。
製パイプ等を組み合わせてなる従来技術にあっては、次
のような問題を抱えていた。竹若しくは木製角材にあ
っては、直射日光や海水等に晒されていると腐食して割
れや折れが発生し易く、一年あるいは二年毎に新たに組
み替える必要があり、耐用年数が短期で、保守管理に問
題があるばかりか、安全性の面でも問題を抱えていた。
FRP製パイプにあっては、その製法・材質からコス
ト高騰とならざるを得なかった。
記竹・木製角材あるいはFRP製パイプなどに代えてこ
れら水上施設を組立構成する発泡の合成樹脂体について
発明し、種々の水上施設に利用している(特許第255
8421号)。この合成樹脂体を利用することにより、
竹若しくは木製角材又はFRP製パイプ等を組み合わせ
てなる従来技術の有する軽量化を維持しつつ、該従来技
術が抱えていた腐食による問題やコスト的な問題が解消
された。
脂体を複数組合わせて形成した水上施設においてさらに
種々の研究を重ねた結果、次のような改良の余地がある
ことを確認した。
差部分などの連結箇所に締め付けてあるボルトの緩みが
生じていた。これは、合成樹脂体の全体が発泡であった
ことから、水面の揺れなどによってボルトがねじ孔を削
り壊してしまい、その結果ボルト緩みが発生していたも
のである。また、連結にあっては、多数の金具を必要と
していた。全体が発泡の合成樹脂体としていたため、
曲げ強度などについては問題はないとしても、剛性があ
ることから発泡合成樹脂体端部に撓みが生じてしまう。
果、上述の発泡合成樹脂体を利用した水上施設の優れた
利点を維持しつつ、強度面および撓み等の点を十分カバ
ーし得るさらに完成度の高い水上施設を発明するに至っ
た。
上述の改良点のほかに、次のような問題点を残してい
た。
などとの間に登り橋部を掛け渡してなる構造としている
が、従来登り橋部の一端を岸壁側にボルト止めなどして
固定し、他端側を浮き桟橋側に連結することなく掛け渡
していた。しかし、潮の干満・しけ、あるいは船の通過
により生じる船波などにより水面の高低差が生じると、
このような水面の高低差は、浮き桟橋そのものを上下動
させるため、岸壁側に固定した登り橋部のボルト止めし
た箇所に強い力が掛かり、岸壁を破損せしめるか、橋部
ボルト止め箇所の破損を招く虞れがあった。
題点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、
強度面での向上を図りつつも、全体として軽比重とした
連結ボルトの緩み・撓みなどのない合成樹脂体を組合わ
せた水上施設を提供することである。また、登り橋部を
備えた水上施設における耐久性・安全性の向上および護
岸などの保護を図ることも目的とする。
に本発明がなした技術的手段は、合成樹脂体を複数本組
合わせて構成される水上施設本体と、該水上施設本体の
下位に取付けられるフロートと、水上施設本体に一端を
連結し、他端を地上若しくは他の水上施設に非連結状に
掛け渡した登り橋部とによって構成され、登り橋部は、
該橋部一端に突 設される取付片と、水上施設本体上に立
設される取付片とを軸支して、干満若しくはしけによる
水面高低変化に対応するよう上下回動可能に連結されて
おり、水上施設本体を構成する各合成樹脂体は、比重
0.9以下の発泡の合成樹脂材にて形成される芯材と、
該芯材外周を覆う比重0.9以上の未発泡の合成樹脂材
にて形成される外皮部とからなると共に、該芯材と外皮
部とが押出し成形によって夫々略同一断面積の厚肉状に
一体成形されており、水上施設本体側の取付片は、上記
合成樹脂体を複数本並設すると共に、該複数本の合成樹
脂体にわたって貫通させたボルトを介して固着され、該
ボルトのネジ桁部の両側は、未発泡合成樹脂材からなる
厚肉状の外皮部にて強固に固着されていることである。
あるいは浮き桟橋のいずれかとすることができる。
態を図に基づいて説明する。なお、本実施形態は、本発
明の一実施形態を説明するに開示したものであって、何
等これらに限定されるものではなく、本発明の範囲内に
おいて任意に変更可能である。
4・横桁5・床板6など)等を縦方向と横方向に任意数
組合わせると共に、各連結箇所をボルト8止め等して所
望形状の水上施設本体1aを形成すると共に、該水上施
設本体1aの下位に複数のフロート14…を取付けて構
成されている。この水上施設1は、海上・湖上・川上・
池上などの全ての水面上に浮かせて配するものが対象と
される。
至図4)および養殖生け簀B(図5),真珠あるいは牡
蠣などの養殖筏C(図6),釣り筏D(図7)あるいは
浮き桟橋E(図8乃至図11)などが該当する。
すぎず、限定されるものではなく、水上ハウスなど水上
に浮かせて使用する他の周知水上施設全般が適用可能で
ある。
・大きさ・種類などは特に限定されるものではなく、組
み合わされる複数の合成樹脂体2等の長短によってその
形状・大きさを任意に変えることができ、また各合成樹
脂体2等を複数連結して長尺物とすることで大型の施設
を形成することも可能である。
aと、該芯材2aの外周を覆う合成樹脂製外皮部(外
筒)2bとから構成され、上記芯材2aが比重0.9以
下の発泡の合成樹脂材からなり、他方外皮部(外筒)2
bが比重0.9以上の未発泡の合成樹脂材からなる(図
2(a)(b)(c)参照)。
定されるものではなく、例えば円柱状・角柱状・板状な
ど任意である。また、一本(一枚)の長さ・径(幅)な
ども任意である。円柱状・角柱状などの柱状体にあって
はその中心に位置する部分を芯材と称し、板状のものに
あっては上下板材に挟まれる中心板材を芯材と称する。
なお、板状としては、平板状・波板状など特に限定され
ず周知形状が本発明の範囲内である。
は、例えば未発泡の合成樹脂材とし、一方比重0.9以
下の合成樹脂材としては、発泡の合成樹脂材とする。
にあっては比重0.9以下、未発泡合成樹脂製外皮部2
bにあっては比重0.9以上とするものであれば周知一
般的な合成樹脂材あるいは廃プラスチックが利用され、
例えばポリプロピレン(PP )を主成分とし、これに鋸
屑、籾殻又は活性炭及び炭酸カルシウム、火山灰、タル
クなどを増量剤として混入し、該混入物に含まれた水分
を発泡成分として利用して形成される中実筒状の発泡合
成樹脂製芯材2aと、ポリプロピレン(PP)にて形成
される筒状の未発泡合成樹脂製外皮部2bとを押出し成
形によって一体成形する。なお、上記各配合は一実施形
態で特に限定されるものではない。また、特に限定され
るものではないが、発泡の合成樹脂体として本発明者が
先に発明した「エコマウッド」と呼ばれる発泡合成樹脂
体を利用することも可能である(特許第2558421
号)。
る合成樹脂体2を成形する装置としては、周知の押出し
成形機が適用され、周知技術によって形成可能であるこ
とはいうまでもない。
二種以上のものを用いて形成することも可能で、発泡合
成樹脂体にあっては、発泡させながら押し出す前に、混
入物に水分又は可塑剤や発泡剤等の発泡成分を一定分量
に調整しつつ添加するようにしても良い。
aは、単数のものをもって説明したが、複数内装するも
のであってもよく、いずれかを適宜選択して用いられ
る。
体の強度比較(材料強度改善試験結果)を表1に示す。
成樹脂体の場合と比して強度面において優れていること
から、上述の通り芯材2aが比重0.9以下の発泡の合
成樹脂材からなり、他方外皮部(外筒)が比重0.9以
上の未発泡の合成樹脂材からなる合成樹脂体2(図2
(a)(b)(c)参照)を利用して水上施設本体1a
を構成すれば、縦桁4と横桁5との連結箇所にボルト8
止めした場合、夫々のボルト8のねじ桁部分が未発泡の
合成樹脂材部分で強固に螺着される。また、強度面の向
上を図ったことにより撓みの問題も解消されたため、各
連結箇所をボルト8止めすると共に、例えば紐等で締結
するだけで十分であり、従来のようにU字状のボルトや
筋交いなどの多数の金具を用いて強固に各ボルト止め箇
所を補強するという面倒かつ煩わしい作業も不要とな
る。
などによって、水上施設使用中にボルト8が緩むという
不具合も生じない。
製のタイプを使用するものであってもよいが、例えばポ
リプロピレン(PP)製、アクリロニトリル・ブタジェ
ン・スチレン共重合体(acrylonitrile−butadiene−st
yrene:ABS樹脂)製、ポリカーボネート(PC)製
等の合成樹脂製のタイプを使用することも可能である。
この合成樹脂製ボルトの使用により摩擦・腐蝕等に耐え
得るものとなり、半永久的な使用が可能となる優れた水
上施設の提供が図り得る。
に全て未発泡合成樹脂材と発泡合成樹脂材との芯材2a
と外皮部2bとからなる合成樹脂体2をもって組み合わ
せ形成されるものの他、次のように形成されるものも考
えられる。
脂材からなると共に、外皮部2bが比重0.9以上の未
発泡の合成樹脂材からなる合成樹脂体2(上述の未発泡
合成樹脂材と発泡合成樹脂材との一体成形物、図2
(a)(b)(c)参照)と、全体が比重0.9以下の
合成樹脂材からなる合成樹脂体3(例えば発泡の合成樹
脂材、図2(d)参照)を、夫々任意数組合わせて水上
施設本体1aを形成することもできる。
述の未発泡合成樹脂材と発泡合成樹脂材とで一体成形さ
れた合成樹脂体2(図2(a)(b)(c)参照)を用
い、強度的に影響の少ない箇所には発泡合成樹脂材のみ
からなる合成樹脂体3(図2(d)参照)を用いること
で、強度的向上を図りつつも全体の比重を軽くすること
ができ大変有用である。
長さとを異にする複数の合成樹脂体3を組合わせると共
に、夫々の交差部分に止め板を介してボルト締めする構
造としてもよいが、このような場合であっても水上施設
全体としての比重が0.9〜0.5となるように構成す
るものとした方がよい。
のではないが、上述の合成樹脂製ボルトを使用すると全
体比重の軽量化が有効に図ることができる。
ロート14としては、上述した通り水上施設本体1a全
体の比重を0.9以下とし、竹製・木製角材などと略同
程度の浮力としているため、従来周知のフロートの併用
が可能となる。
体1aに一端23を連結し、他端24を地上若しくは他
の水上施設に掛け渡した登り橋部18と、水上施設本体
1aの下位に取付けられるフロート14…によって構成
される実施形態について説明する。
体1aとしては、浮き桟橋Eが一般的であるが、水上施
設本体1aとしては特に浮き桟橋Eに限定されるもので
はなく、周知一般的な水上施設(例えば、上述の養殖生
け簀A,B・養殖筏C等)に本構造を適用可能である。
状に構成された上述の合成樹脂体2,3(図2(a)〜
(d))を任意に選択して構成されているものであっ
て、特にその説明については省略する。
9…と横桁20…とを組合せて骨部22を構成し、該骨
部22上面に複数枚の床板21…を敷き詰めて全体長尺
矩形状に形成される。そして、その一端23を水上施設
本体1aの上端部に連結すると共に、他端側24は、護
岸P上に固定せずに掛け渡す。
満若しくはしけ、あるいは船波などによる水面高低変化
に対応して登り橋部18が上下回動可能に連結される構
造で、一端23側に突設した取付片25と水上施設本体
1a上に立設した取付片26とにわたって水平方向から
ピン27を挿通固定(軸支)する。
向に回動可能となり、護岸P・水上施設本体1aの破損
防止が図れる。
る。
する。本実施例の養殖生け簀Aは、複数の縦桁(根太)
4…と横桁(根太)5…をブラケット15…を介して連
結して平面視矩形状の囲い骨部9を形成し、該囲い骨部
9上に複数の補強板7…を介して床板6…を敷き詰めて
水上施設本体1aが構成され、該水上施設本体1aの下
位にフロート14…が取付けられて構成されている。そ
して上記縦桁4・横桁5が網止め梁とされ、図示しない
網が垂設される。上記床板6上は作業者が歩行可能な通
路とされる。なお、フロート14は、周知構造のものが
適用可能である。また、図示せる大きさに限定されるも
のではなく、必要に応じて縦桁4・横桁5を連結して長
尺状に構成して大型にしたり、他の全体形状を構成する
ことも可能である。
設本体1aの縦桁4・横桁5・補強板7・床板6は、夫
々図2(a)〜(c)に記した発泡合成樹脂材製芯材2
aと未発泡合成樹脂材製外筒2bとで一体成形された合
成樹脂体2…を利用する。なお、床板6にあっては、全
体が比重0.9以下の合成樹脂材からなる合成樹脂体3
(例えば図2(d)に記した発泡の合成樹脂体3)…を
利用するものとしてもよい。
脂材とで一体成形された合成樹脂体2を利用するものと
したため、図3・4に示す構造の周知ブラケット15,
16による連結構造で組立て可能である。図3は交差す
る縦桁4と横桁5とを連結するブラケット(単装用)1
5で、図4はさらに隣接して生け簀Aを形成する場合の
横桁5を同時に連結するブラケット(連装用)16であ
る。
基いて説明する。本実施例の養殖生け簀Bは、複数の縦
桁(根太)4…と横桁(根太)5…を組合わせて連結
(ボルト8止め)して平面視矩形状の囲い骨部10を形
成すると共に、相対する縦桁4,4間、横桁5,5間に
わたって夫々通路13,13を交差状に形成し、そし
て、並設した縦桁4,4(横桁5,5)にわたって掛け
渡した補強板7を介して床板6を敷き詰めることにより
水上施設本体1aが形成され、該水上施設本体1aの下
位にフロート14…が取付けられて構成されている。そ
して上記縦桁4・横桁5が網止め梁とされ、図示しない
網が垂設される。上記床板6上は作業者が歩行可能な通
路とされる。なお、フロート14は、周知構造のものが
適用可能である。また、本実施例にあっても図示形状に
限定されず任意にその形状・大きさを変更可能である。
設本体1aの縦桁4・横桁5・補強板7・床板6にあっ
ても、上記生け簀Aと同様に夫々図2(a)〜(c)に
記した発泡合成樹脂材製芯材2aと未発泡合成樹脂材製
外筒2bとで一体成形された合成樹脂体2を利用する。
なお、床板6にあっては、全体が比重0.9以下の合成
樹脂材からなる合成樹脂体3(例えば図2(d)に記し
た発泡の合成樹脂体3)を利用するものとしてもよい。
発泡合成樹脂材製外筒2bとで一体成形され強度面で優
れた合成樹脂体2を利用するものとしたため、各連結箇
所に止めたボルト8の緩みは生じ難い。
な発泡合成樹脂材製芯材2aと未発 泡合成樹脂材製外筒
2bとで一体成形され強度面で優れた合成樹脂体2と共
に、全体が比重0.9以下の合成樹脂材からなる合成樹
脂体3、例えば図2(d)に示す発泡の合成樹脂体3
を、夫々任意数組合わせた水上施設本体1aを使用して
本実施例の生け簀Bを形成することもできる。
の養殖筏Cは、真珠養殖用として使用されるものであ
る。養殖筏Cは、複数の縦桁(根太)4…と横桁(吊り
根太)5…を夫々直交状に組合わせて夫々の連結箇所を
ボルト8止めして平面視矩形状の骨部11を形成し、上
記並設した複数の横桁(吊り根太)5…にわたって作業
車(トロッコ)用レール17を配設することにより水上
施設本体1aが形成され、該水上施設本体1aの下位に
フロート14…が取付けられて構成されている。。な
お、本実施例の養殖筏Cによれば、各横桁(吊り根太)
5…に真珠養殖用の貝を吊下げ保持せしめる。なお、フ
ロート14は、周知構造のものが適用可能である。ま
た、本実施例にあっても図示形状に限定されず任意にそ
の形状・大きさを変更可能である。
桁5・レール17にあっても、上記生け簀Aと同様に夫
々図2(a)〜(c)に記した発泡合成樹脂材製芯材2
aと未発泡合成樹脂材製外筒2bとで一体成形された合
成樹脂体2を利用する。なお、強度的に影響の少ない箇
所であれば、全体が比重0.9以下の合成樹脂材からな
る合成樹脂体3(例えば図2(d)に記した発泡の合成
樹脂体3)を利用するものとしてもよい。
発泡合成樹脂材製外筒2bとで一体成形され強度面で優
れた合成樹脂体2を利用するものとしたため、本実施例
の養殖筏Cにおいても、各連結箇所に止めたボルト8の
緩みは生じ難い。
り筏Dは、筏上に乗って釣りを楽しむために使用される
ものである。釣り筏Dは、複数の縦桁(根太)4…と横
桁(根太)5…を夫々直交状に組合わせて夫々の連結箇
所をボルト8止めして平面視矩形状の骨部12を形成
し、該骨部12上に床板6…を敷き詰めて床面が形成さ
れている。なお、図中Tはビニールシート製の便所であ
る。図中14はフロートで、周知構造のものが適用可能
である。また、本実施例にあっても図示形状に限定され
ず任意にその形状・大きさを変更可能である。
体1aの縦桁4・横桁5・床板6にあっても、上記生け
簀Aと同様に夫々図2(a)〜(c)に記した発泡合成
樹脂材製芯材2aと未発泡合成樹脂材製外筒2bとで一
体成形された合成樹脂体2を利用する。なお、強度的に
影響の少ない箇所であれば、全体が比重0.9以下の合
成樹脂材からなる合成樹脂体3(例えば図2(d)に記
した発泡の合成樹脂体3)を利用するものとしてもよ
い。
発泡合成樹脂材製外筒2bとで一体成形され強度面で優
れた合成樹脂体2を利用するものとしたため、本実施例
の養殖筏Cにおいても、各連結箇所に止めたボルト8の
緩みは生じ難い。
板6を全面に敷き詰めて床面を形成しているものである
ことから、全体が比重0.9以下の合成樹脂材からなる
合成樹脂体3(例えば図2(d)に記した発泡の合成樹
脂体3)のみを利用して縦桁4・横桁5・床板6とした
水上施設本体1aとしてもよい。
浮き桟橋Eは、水上施設本体(桟橋本体)1aと、該水
上施設本体1aに一端23を連結し、他端24を地上に
掛け渡した登り橋部18と、上記水上施設本体1a下位
に取付けられるフロート14…とによって構成される。
なお、登り橋部18は、他の水上施設本体に掛け渡して
なるものであってもよく、その使用状態において特に限
定されるものではない。また、本実施例にあっても図示
形状に限定されず任意にその形状・大きさを変更可能で
ある。
様構造とし、特にその説明は省略する。但し、登り橋部
18を連結する水上施設本体1aにおける下位の縦桁
(根太)4a,4bの内、最端の縦桁4aにあっては、
登り橋部18の連結箇所を介して強い力が掛かるため、
発泡合成樹脂材製芯材2aと未発泡合成樹脂材製外筒2
bとで一体成形され強度面で優れた合成樹脂体2を利用
するようにする。
あっては、上記発泡合成樹脂材製芯材2aと未発泡合成
樹脂材製外筒2bとで一体成形され強度面で優れた合成
樹脂体2(例えば図2(a)(b)(c))を合わせて
使用した方が強度的に好ましいが、この縦桁4bにあっ
ては、全体が比重0.9以下の合成樹脂材からなる合成
樹脂体3(例えば図2(d)に記した発泡の合成樹脂体
3)を用いても差し支えはない。
…と横桁5…とを組合せて骨部12を構成し、該骨部1
2上面に複数枚の床板6…を敷き詰めて全体長尺矩形状
に形成される。そして、その一端23を水上施設本体1
aの上端部に連結すると共に、他端24側は、護岸P上
に固定せずに掛け渡す。
満若しくはしけ、あるいは船波などによる水面高低変化
に対応して登り橋部18が上下回動可能に連結される構
造で、一端23側に突設した取付片25と水上施設本体
1a上に立設した取付片26とにわたって水平方向から
ピン27を挿通固定(軸支)する。
け、あるいは船波などによる水面高低変化に対応して登
り橋部が上下回動する(図9,図10参照)ことから、
護岸P・水上施設本体1aの破損防止が図れる。図中2
8は、一端側上に設けられるアンカーリングで、また2
9は、他端24側下位に設けられ、護岸P上に接する補
強材で、該補強材29は上述の合成樹脂体2,3(図2
(a)〜(d))を任意に選択して構成される。
め、強度面での向上を図りつつも、全体として軽比重と
した連結ボルトの緩み及び縦桁・横桁等の撓みなどのな
い合成樹脂体を組合わせた各種水上施設を提供すること
ができた。従って、水上施設の保守管理が向上するばか
りか、安全面での向上も図ることができ、需要者ニーズ
に十分かつ的確に対応することができる。また、強度面
の向上を図ったことにより撓みの問題も解消されたた
め、各連結箇所をボルト止めすると共に、紐等で締結す
るだけで十分であり、従来のようにU字状のボルトや筋
交いなどの多数の金具を用いて強固に各ボルト止め箇所
を補強するという面倒かつ煩わしい作業も不要となる。
耐久性・安全性の向上および護岸などの保護を図ること
ができた。
視図。
して示す側面図。
Claims (2)
- 【請求項1】 合成樹脂体を複数本組合わせて構成され
る水上施設本体と、該水上施設本体の下位に取付けられ
るフロートと、水上施設本体に一端を連結し、他端を地
上若しくは他の水上施設に非連結状に掛け渡した登り橋
部とによって構成され、登り橋部は、該橋部一端に突設
される取付片と、水上施設本体上に立設される取付片と
を軸支して、干満若しくはしけによる水面高低変化に対
応するよう上下回動可能に連結されており、水上施設本
体を構成する各合成樹脂体は、比重0.9以下の発泡の
合成樹脂材にて形成される芯材と、該芯材外周を覆う比
重0.9以上の未発泡の合成樹脂材にて形成される外皮
部とからなると共に、該芯材と外皮部とが押出し成形に
よって夫々略同一断面積の厚肉状に一体成形されてお
り、水上施設本体側の取付片は、上記合成樹脂体を複数
本並設すると共に、該複数本の合成樹脂体にわたって貫
通させたボルトを介して固着され、該ボルトのネジ桁部
の両側は、未発泡合成樹脂材からなる厚肉状の外皮部に
て強固に固着されているを特徴とする合成樹脂体を利用
した水上施設。 - 【請求項2】 養殖生け簀、養殖筏、釣り筏あるいは浮
き桟橋のいずれかであることを特徴とする請求項1に記
載の合成樹脂体を利用した水上施設。
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JPH0557591U (ja) * | 1992-01-09 | 1993-07-30 | 三菱樹脂株式会社 | 電熱線を内蔵した管継手 |
US6232338B1 (en) | 1995-08-04 | 2001-05-15 | Zeneca Limited | 4-Mercaptopyrrolidine derivatives as farnesyl transferase inhibitors |
KR102394651B1 (ko) * | 2020-01-29 | 2022-05-04 | 박효지 | 자석 액자 |
-
1999
- 1999-04-27 JP JP11120253A patent/JP3115285B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0557591U (ja) * | 1992-01-09 | 1993-07-30 | 三菱樹脂株式会社 | 電熱線を内蔵した管継手 |
US6232338B1 (en) | 1995-08-04 | 2001-05-15 | Zeneca Limited | 4-Mercaptopyrrolidine derivatives as farnesyl transferase inhibitors |
KR102394651B1 (ko) * | 2020-01-29 | 2022-05-04 | 박효지 | 자석 액자 |
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