JP2000344093A - 車両のブレーキブースト圧センサ系の異常検出装置 - Google Patents

車両のブレーキブースト圧センサ系の異常検出装置

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JP2000344093A
JP2000344093A JP11213342A JP21334299A JP2000344093A JP 2000344093 A JP2000344093 A JP 2000344093A JP 11213342 A JP11213342 A JP 11213342A JP 21334299 A JP21334299 A JP 21334299A JP 2000344093 A JP2000344093 A JP 2000344093A
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boost pressure
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brake boost
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浩市 水谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレーキブースト圧のセンサ出力の故障判断
を行うことのできる異常検出装置を提供する。 【解決手段】 車両のエンジン始動前のブレーキブース
ト圧センサの出力値を検出する手段と(ステップ53
0)、車両のエンジン始動後のブレーキブースト圧セン
サの出力値を検出する手段と(ステップ550)、エン
ジン始動前に検出されたブレーキブースト圧センサの出
力値とエンジン始動後に検出されたブレーキブースト圧
センサの出力値との間に変化が無い場合に、ブレーキブ
ースト圧センサ系が異常であると判断する手段と(ステ
ップ570)、を備えることによって実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、エンジンの負圧を
利用して車両の制動力を確保するブレーキブースタと、
該ブレーキブースタに作用する圧力を検出するためのブ
レーキブースト圧センサと、を備えた車両のブレーキブ
ースト圧センサ系の異常検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、走行中において車両が停止し(車
速が零となり)、所定の停止条件が成立したときにエン
ジンを自動停止させ、燃料の節約、排気エミッションの
低減、あるいは騒音の低減等を図るように構成した車両
が提案され、すでに実用化されている(例えば、特開平
8−14076号公報、特開平9−222035号公
報)。
【0003】上記技術のようにエンジンが自動停止を行
うシステムの場合は、エンジン自動停止中には負圧が新
たに確保できないため、時間が経過するとブレーキの構
造上、ブレーキブースタ内の負圧が保たれなくなり、徐
々に低下してしまう。特にエンジンの自動停止・再始動
を行うシステムでは、エンジンの自動停止・再始動を行
わないシステムに比べてエンジンの自動停止の頻度が高
くなる(停止回数が多くなる)。
【0004】そのため、確実なブレーキ性能を確保でき
るように、ブレーキブースタ内の負圧を常に監視する必
要がある。
【0005】そこで確実なブレーキを確保できるか否か
の判断をするために、ブレーキブースト内の圧力をセン
サ(ブレーキブースト圧センサ)により直接検出するこ
とが考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
はこのブレーキブースト圧のセンサ出力が万一故障(フ
ェイル)した場合の対応策が無く、ブレーキブースト圧
センサの信頼性のみに依存するほかなかった。
【0007】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであって、ブレーキブースト圧のセンサ出力が万一
故障した場合に、該ブレーキブースト圧のセンサの故障
を検出することができる車両のブレーキブースト圧のセ
ンサ系の異常検出装置を提供することをその課題とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、エンジンの負圧を利用して車両の制動力を確保する
ブレーキブースタと、該ブレーキブースタに作用する圧
力を検出するためのブレーキブースト圧センサと、を備
えた車両のブレーキブースト圧センサ系の異常検出装置
において、前記車両のエンジンの始動を検出する手段
と、エンジンが始動された際に、該エンジンの始動前に
検出された前記ブレーキブースト圧センサの出力値と、
エンジンの始動後に検出された前記ブレーキブースト圧
センサの出力値との間の変化を検出する手段と、該変化
が無い場合に、前記ブレーキブースト圧センサ系が異常
であると判断する手段と、を備えたことにより、上記課
題を解決したものである。
【0009】一般にエンジン停止後はエンジン自体が停
止しているためにブレーキブースタ内に新たに負圧を確
保できない状態となっている。つまり、エンジン停止後
においては、時間の経過と共にブレーキブースタ圧は徐
々に無くなり、最後には大気圧となる。
【0010】ところで、ブレーキブースタの負圧が減っ
ており、且つ、エンジンが始動された後は、周知のよう
にブレーキブースタ内に負圧が確保される。従って、ブ
レーキブースト圧センサが正常に機能している場合に
は、エンジン始動前とエンジン停止後においては異なる
値(エンジン停止中よりエンジン始動後の方が高負圧)
を示す。発明者は、このエンジン始動前とエンジン停止
後において、ブレーキブースト圧センサが異なる値を示
すことに着目した。請求項1ではこれを逆に利用したも
のであって、エンジン始動前とエンジン停止後において
ブレーキブースト圧に変化が無い場合にはセンサが正常
に機能していないと判断するようにしている。
【0011】請求項2に記載の発明は、エンジンの負圧
を利用して車両の制動力を確保するブレーキブースタ
と、該ブレーキブースタに作用する圧力を検出するため
のブレーキブースト圧センサと、を備えた車両のブレー
キブースト圧センサ系の異常検出装置において、ブレー
キのオン・オフの繰り返しを検出する手段と、該ブレー
キのオン・オフが繰り返された際に、該ブレーキのオン
・オフを繰り返す前に検出された前記ブレーキブースト
圧センサの出力値と、ブレーキのオン・オフを繰り返し
た後に検出された前記ブレーキブースト圧センサの出力
値との間の変化を検出する手段と、該変化が無い場合
に、前記ブレーキブースト圧センサ系が異常であると判
断する手段と、を備えたことにより、上記課題を解決し
たものである。
【0012】一般に、ブレーキブースト圧は、前述した
ように時間が経過すると共に低下するが、ドライバがブ
レーキのオン・オフを繰り返す操作を行うと一層早く低
下する。
【0013】そこで、請求項2に記載の発明では、ブレ
ーキのオン・オフの繰り返しをした際に、ブレーキのオ
ン・オフを繰り返す前の出力値とブレーキのオン・オフ
を繰り返した後の出力値との間の変化を検出すること
で、変化があった場合にはブレーキブースト圧センサ系
は正常、変化がない場合にはブレーキブースト圧センサ
系は異常と判断するようにする。
【0014】このようすることで、請求項1と同様、ブ
レーキブースト圧センサ系の出力の異常を検出すること
が可能となる。
【0015】請求項3に記載の発明は、エンジンの負圧
を利用して車両の制動力を確保するブレーキブースタ
と、該ブレーキブースタに作用する圧力を検出するため
のブレーキブースト圧センサと、を備えた車両のブレー
キブースト圧センサ系の異常検出装置において、前記ス
ロットルが全閉且つブレーキオフの状態とされたことを
検出する手段と、該スロットルが全閉且つブレーキオフ
の状態とされる前のブレーキブースト圧センサの出力値
と、スロットルが全閉且つブレーキオフの状態とされた
後のブレーキブースト圧センサの出力値との間の変化を
検出する手段と、該変化が無い場合に、前記ブレーキブ
ースト圧センサ系が異常であると判断する手段と、を備
えたことにより、同様に上記課題を解決したものであ
る。
【0016】「スロットルが全閉且つブレーキオフの状
態」は、ブレーキブースト圧(ブレーキブースタに作用
する圧力)が、エンジン回転中において完全な状態で確
保され得る状態である。
【0017】従って、ブレーキブースト圧センサ系が正
常に作動していれば、「スロットルが全閉且つブレーキ
オフの状態」とされる前と後とでブレーキブースト圧の
出力値が、完全には負圧が確保できていない状態から完
全な(十分な)状態で確保されている状態へと変化する
はずである。
【0018】つまり、この両者のブレーキブースト圧の
出力値を検出・比較することで、該出力値に変化が無い
場合には、ブレーキブースト圧センサ系が異常であると
判断できる。
【0019】請求項4に記載の発明は、エンジンの負圧
を利用して車両の制動力を確保するブレーキブースタ
と、該ブレーキブースタに作用する圧力を検出するため
のブレーキブースト圧センサと、を備えた車両のブレー
キブースト圧センサ系の異常検出装置において、ブレー
キオン信号を検出する手段と、前記車両の減速度を検出
する手段と、前記ブレーキオン信号が検出され、且つ、
該車両の減速度が所定値以上と検出された状態下で、前
記ブレーキブースト圧センサから得られる出力値の変化
が所定値以上とならない場合に、前記ブレーキブースト
圧センサ系が異常であると判断する手段と、を備えたこ
とにより、同様に上記課題を解決したものである。
【0020】ここでいう「ブレーキブースト圧センサか
ら得られる出力値の変化」とは、例えば所定時間毎にブ
レーキブースト圧を検出し、その検出したブレーキブー
スト圧の偏差を取った圧力偏差があげられる。
【0021】該圧力偏差に閾値を設定することにより、
前記圧力偏差が該閾値以上か否かでブレーキブースト圧
センサ系の異常判断を行うことができるようになる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態を詳細に説明する。
【0023】なお、本実施形態ではエンジンを自動停止
するシステムを例にあげて説明するが、本発明はエンジ
ンを自動停止させるシステムに限定されるものではな
い。
【0024】図4は本実施形態における車両の駆動シス
テムである。
【0025】図4において、1は車両に搭載されるエン
ジン、2は自動変速機である。このエンジン1には該エ
ンジン1を再始動させるためのモータ及び発電機として
機能するモータジェネレータ3が、該エンジン1のクラ
ンク軸1aに、クラッチ26、チェーン27及び減速機
構Rを介して連結されている。なお、エンジンスタータ
をモータジェネレータ3と別に設け、エンジン始動時
に、スタータとモータジェネレータ3を併用したり、極
低温時にはスタータを専用に使用してもよい。
【0026】減速機構Rは、遊星歯車式で、サンギア3
3、キャリア34、リングギア35を含み、ブレーキ3
1、ワンウェイクラッチ32を介してモータジェネレー
タ3及びクラッチ28の間に組込まれている。
【0027】自動変速機2用のオイルポンプ19は、エ
ンジン1のクランク軸1aにクラッチ26、28を介し
て直結されている。自動変速機2内には前進走行時に係
合される公知の前進クラッチC1が設けられている。
【0028】符号4はモータジェネレータ3に電気的に
接続されるインバータである。このインバータ4は、ス
イッチングにより電力源であるバッテリ5からモータジ
ェネレータ3への電気エネルギの供給を可変にしてモー
タジェネレータ3の回転速度を可変にする。また、モー
タジェネレータ3からバッテリ5への電気エネルギの充
電を行うように切り換える。
【0029】符号7はクラッチ26、28の断続の制
御、及びインバータ4のスイッチング制御、エアコン
(等の補機)41の制御等を行うためのコントローラで
ある。コントローラ7へは、自動停止走行モード(エコ
ランモード)のスイッチ40の信号やシフトレバー44
(後述)のシフトポジションセンサ42信号が入力され
る。図中の矢印線は各信号線を示している。また、この
コントロール7は、エンジン及び自動変速機等をコント
ロールするECU(電子制御装置)80とリンクしてい
る。
【0030】図3は、エンジン1への吸気、排気系及び
ブレーキ系統における空気の流れ、圧力状態を表す図で
ある。
【0031】1は前述したエンジン、2は自動変速機で
ある。エアー(空気)は、エアー吸入口123より取り
入れられ、埃や塵などのエアー以外の不純物を取り除く
エアークリーナ121を介して新鮮な空気にされ、エア
ーの脈動を防止するサージタンク102へと送られる。
なお、エンジンに吸入されるエアーの吸入空気量GAは
エアフローメータ111により検出され、スロットルバ
ルブ109によってエンジン1への該吸入空気量GAが
調整される。
【0032】サージタンク102へと送られたエアーは
インテークマニホールド117を介してエンジン1へと
供給される。なお、サージタンク102とインテークマ
ニホールド117の圧力は、ほぼ等しくその圧力をサー
ジタンク102に設置されたサージタンク圧センサ11
5によって検出する。なお、エンジン1にはエンジン回
転速度センサ(クランク角センサ)113が設置されて
いる。
【0033】サージタンク102はインテークマニホ−
ルド117の他にブレーキブースタバルブ125を介し
てブレーキブースタ105とも接続されている。ブレー
キブースタ105には該ブレーキブースタ105に作用
する(作用している)圧力を検出するブレーキブースト
圧センサ107が設置されている。
【0034】なお、エアー吸入口123の外部側には大
気圧を検出する大気圧センサ127及び、外気温(吸気
温)を検出する外気温センサ142が備えられている。
なお、大気圧は直接センサによって検出しなくても、演
算によって求めてもよい。
【0035】図5はECU80の入出力される要素の具
体例を示している。
【0036】ECU80には、エンジン回転速度NEを
検出するエンジン回転速度センサ113、車速Veを検
出する車速センサ133、ブレーキブースタ105の圧
力を検出するブレーキブースト圧センサ107、サージ
タンク102の圧力を検出するサージタンク圧センサ1
15、大気圧を検出する大気圧センサ127、スロット
ル開度を検出するスロットル開度センサ130、シフト
ポジションの位置を検出するシフトポジションセンサ1
31、フットブレーキセンサ140、イグニッションキ
ーセンサ141、スタータセンサ143等の信号が入出
力されている。
【0037】このようなシステムにおける、本実施形態
の作用を図1、2のフローチャートに沿って詳細に説明
する。
【0038】なお、フローチャートのうちステップ52
0〜ステップ590までが第1の実施形態、ステップ6
10〜680までが第2の実施形態、ステップ700〜
ステップ760までが第3の実施形態にそれぞれ相当し
ている。又、図6、図7に第4の実施形態を示す。
【0039】まず、第1の実施形態から説明する。
【0040】図1のステップ500において、イグニッ
ションキーIGの電気系統のオン信号141がECU8
0に入力されたときにこのルーチンがスタートし、以降
「リターン」を受けて繰返される。このイグニッション
キーIGのオン信号141のオンにより、(エンジン1
のスタータが始動する前に)車両の電気系統が先ずオン
とされる。
【0041】この状態でステップ510にて、エアフロ
ーメータ111により検出される吸入空気量GA,スロ
ットル開度センサ130からのスロットル開度TA、エ
ンジン回転速度センサ113からのエンジン回転速度N
E、外気温センサ142からの外気温(吸気温)Ta、
ブレーキブースト圧センサ107からのブレーキブース
ト圧PB、エンジンが始動してからの時間を検出するタ
イマCAST等の出力値(データ)をECU80へ入力
処理する。
【0042】ステップ520では、スタータがオン(始
動)の指令が出力されたか否かを判断する。このとき、
イグニッションキーIGによるエンジンスタート指令
か、モータジェネレータ3によるスタート指令かは問わ
ない(以後、単にスタータオンという)。
【0043】なお、このステップ520の状態は、エン
ジン1の始動、あるいは再始動中を意味し、エンジン1
がすでに完全に作動している状態ではない。
【0044】ステップ520にてスタータオンの指令が
出力されたと判断された場合には、ステップ530へ進
む。そうでない場合には、後述するステップ600へと
進む。
【0045】ステップ530では、エンジン指令が出さ
れた直後(まだ、完全にエンジンが始動し始めた状態)
のブレーキブースト圧センサ107の出力値PB(1)
及び、サージタンク102内の圧力の出力値PM(1)
をそれぞれECU80に取り込む。
【0046】ここでいう「エンジン始動指令が出された
直後」とは、請求項1における「エンジン始動前」に相
当する。つまり、この検出はエンジン始動前(ステップ
520の前)に行ってもよいものであるが、本実施形態
では、始動後との時間的間隔が長くなるのを嫌ってエン
ジンのスタータ(モータジェネレータ3による始動を含
む)がオンとされ、エンジンの始動指令が出された直後
の状態における出力値を検出するようにしている。な
お、このときサージタンク内圧PIM(1)はエンジン
が停止してからの時間が十分経過していた場合にはほぼ
大気圧を示しており、ブレーキブースタ内圧PB(1)
も大気圧に近い、あるいは大気圧状態になっている。
【0047】これは前述したように、エンジン停止後は
エンジン自体が停止しているためにブレーキブースタ1
05内に新たに負圧を確保できない状態となっているた
め、時間の経過と共にブレーキブースタ圧(負圧)PB
が徐々に無くなってしまうからである。
【0048】次にステップ540では、エンジン回転速
度NEが例えば500r.p.m.以上か否かを判断する。こ
の判断は、エンジンが始動してから十分に安定した状態
となったか否か、即ち請求項1における「エンジン始動
後」の状態となったことを確認するためである。
【0049】エンジン回転速度NEが500r.p.m.より
小さいときは、エンジンが未だ完全に始動していないと
状態と判断し、ここでは、エンジン回転速度NEが50
0r.p.m.以上になるまでステップ540をループして待
機するようにしている。エンジン回転速度NEが500
r.p.m.以上になったことが検出され、エンジンが完全に
始動したと判断できたときには、ステップ550へ進
む。
【0050】ステップ550では、すでにエンジン1は
始動状態にあり、このエンジン回転速度NEが安定した
状態のときのブレーキブースタ105内の圧力(ブレー
キブースト圧センサ107の出力値)PB(2)及び、
サージタンク102内の圧力(サージタンク圧センサ1
15の出力値)PM(2)がそれぞれ検出され、ECU
80へ入力・処理される。
【0051】次にステップ560では、ステップ530
にて検出した(実質エンジン始動前の)ブレーキブース
ト圧センサ107の出力値PB(1)と、エンジン1始
動後に検出されたブレーキブースト圧センサ107の出
力値PB(2)と、の差が所定値K2以上か否かを算出
する。また、ステップ530にて検出したサージタンク
102内の圧力PM(1)と、ステップ550にて検出
したサージタンク102内の圧力PM(2)との差が所
定値K1以上か否かをステップ560にて算出する。
【0052】ここでステップ560にて、エンジン始動
指令直後(エンジン始動前)におけるブレーキブースト
圧の出力値PB(1)とエンジンの完全始動後における
ブレーキブースト圧の出力値PB(2)との差を算出す
ると共に、サージタンク102の差圧についても算出し
ていることについて説明する。
【0053】エンジン始動中で、特にエンジン回転速度
NEがアイドル回転速度の状態では、周知の如くサージ
タンク102内の圧力は十分に負圧が確保されている。
前述したように本実施形態の車両はこのサージタンク内
の負圧をブレーキブースタ105に取込み、ブレーキの
制動力を得ている。
【0054】しかし、エンジン(自動)停止中において
は、前述したように、サージタンク102は時間の経過
等により十分な負圧を確保できなくなる(大気圧又は、
大気圧に近い状態となる)。
【0055】そのため、エンジン始動前(始動直後)の
サージタンク内の圧力とエンジン始動後のサージタンク
102内の圧力との間には通常は圧力差が生じることに
なる。
【0056】つまり通常はステップ560における式 PM(1)−PM(2)≧K1…(1) が成立するため、この式が成立するか否かを確認するこ
とにより、サージタンク102内圧がエンジン始動と共
に低下したか(負圧を発生したか)が判断できる。この
式が成立しないときは、例えばアクセルオン(スロット
ル開)のままエンジンが始動されたような場合であると
考えられ、サージタンク102に差圧が生じていないと
きはブースト圧センサの出力値にも差は生じないと考え
られるため、ステップ590の方に進む。
【0057】なお、サージタンク102の内圧は本実施
形態ではセンサにて検出しているが、計算値によって算
出してもよい。
【0058】一方、本実施形態ではエンジン停止中にも
ブレーキ力を確保するためにブレーキブースタバルブ1
25を閉じることによってブレーキブースタ105内の
負圧を確保するようにしている。
【0059】しかしながら、エンジンが自動停止状態に
あっては該ブレーキブースタバルブ125が閉じた場合
であっても時間と共に徐々にブレーキブースタ105内
の負圧は保たれなくなってくる(ブレーキブースタ10
5内の負圧の低下)。
【0060】エンジン始動後(特にアイドル状態)にあ
っては、前述したように通常はサージタンク102内は
負圧が確保されるようになるため、ブレーキブースタ1
05内の圧力もそれに伴い負圧が確保されるようにな
る。
【0061】本実施形態では、ブレーキブースト圧セン
サ系が正常に作動しているか否かを判断するために、
(1)が成立している状態、即ち、エンジン始動の前後
でサージタンク102内の圧力に差が生じていることが
確認されているにもかかわらず、ブースト圧センサ10
7の出力値に差がなく、これが、ステップ560に示す
式 PB(1)−PB(2)≦K2…(2) が成立した場合、(1)式と(2)式が同時に成立した
場合にはブレーキブースト圧センサ系が異常であると判
断する。
【0062】ステップ560でブレーキブースト圧セン
サ系が異常であると判断された場合には、ステップ57
0へ進みエンジンの自動停止制御を行うシステムを中止
するようにする。なお、このときブレーキブースト圧セ
ンサ系に異常があると認められるため、「ブレーキブー
スト圧センサ系異常」のインジケータ78等を点灯させ
ることによりドライバに注意を促す(ステップ58
0)。
【0063】なお、ステップ560にて(1)式、
(2)式のうち、少なくとも一方が成立しなかった場合
は、ブレーキブースト圧センサ107が正常に作動して
いるか、又は、前述した理由により異常を確認できない
状態であると判断できるのでステップ590へ進みその
ままエンジン自動停止制御システムを継続して作動させ
ておく。
【0064】次に第2の実施形態について説明する。
【0065】ステップ520にてスタータがオンでない
(エンジン始動指令が出力されていない)と判断された
場合にはステップ600へ進む。
【0066】ステップ600では、エンジン回転速度N
Eが500r.p.m.以上か否かを判断する。
【0067】ステップ600ではスタータがオンとされ
ていない状態なので、エンジンが停止中(自動停止を含
む)か、もしくはエンジンがすでに始動中であるかのい
ずれかの状態である。
【0068】ここでエンジン回転速度NEが500r.p.
m.以上か否かの検出を行っているのは、例えば、エン
ジンの停止指令が出され、そのすぐ直後でエンジン回転
速度NEが完全に落ちきっていない状態であった場合な
どの不安定な状態か否かを判断するためである。また、
エンジンが停止しているか否かの判断も同時に行える。
【0069】ここで、エンジン回転速度NEが500r.
p.m.以上である場合は後述するAのステップ700へ進
む。
【0070】ステップ600にて、エンジン回転速度N
Eが500r.p.m.以上でない(エンジン回転速度NEが
500r.p.m.未満)と判断されたときには、エンジンが
停止状態(自動停止状態を含む)、もしくは停止寸前と
判断し、ステップ610に進む。
【0071】ステップ610では、このときのブレーキ
ブースト圧センサ107の出力値PB(3)及び、大気
圧センサ127からの大気圧の検出値PA(3)をそれ
ぞれ検出する。これは、後述するブレーキのオン・オフ
を繰り返す前の出力値である。
【0072】ステップ620では、ステップ610にて
算出したブレーキブースト圧センサ107の出力値PB
(3)と大気圧センサ127からの大気圧の検出値PA
(3)とを比較・算出している。
【0073】つまり、ステップ630における式 PB(3)≦PA(3)−K3…(3) は、ブレーキブースタ105内に十分な負圧があるか否
かを検出している。
【0074】ここで、十分に負圧があると検出された場
合には、ステップ630へ進み、負圧が十分でないと判
断された場合にはリターンする。
【0075】エンジン停止中にブレーキのオン・オフ
(ポンピング)を繰り返すと、ブレーキブースタ内圧
(負圧)は大きく低下してしまうことが発生する。
【0076】そこで、本実施形態では、ブレーキのオン
・オフの繰り返し(ポンピング)を検出し、該ブレーキ
のオン・オフの繰り返しをした際に、ステップ610に
て検出したブレーキのオン・オフを繰り返す前の出力値
と(後述するステップ650での)ブレーキのオン・オ
フを繰り返した後の出力値との間の変化を検出し、該検
出された出力値とを比較することで、該出力値に変化が
無い場合に、ブレーキブースト圧センサ系が異常である
と判断するようにしている。
【0077】そのため、ステップ630ではフットブレ
ーキのポンピング回数CSTP(1)が所定回数のK4
回以上繰り返されたかを判断する。この所定回数K4
は、これだけのポンピングを繰り返すと、ブレーキブー
スタ圧の負圧の変化(低減)がブレーキブースタ圧セン
サの出力値に必ず反映されてくるはずと考えられる値を
設定するようにする。
【0078】ここで、ポンピングがK4以上繰り返され
たと判断されたときには、ステップ650へ進み、その
ときのブレーキブースタ内圧PB(4)の出力値を検出
する。
【0079】ポンピングの回数CSTP(1)が所定回
数K4回以上検出されない場合には、検出されるまでス
テップ640の前に戻り、ループすることにより待機す
る。ステップ660では、ステップ650にて検出され
たポンピングを行った後のブレーキブースタ内圧の出力
値PB(4)と、ステップ610にて検出したポンピン
グを行う前のブレーキブースタ内圧の出力値PB(3)
との差を算出する。
【0080】なお、ブレーキペダルのポンピング前のブ
レーキブースタ内圧の出力値PB(3)と、ポンピング
後のブレーキブースタ内圧の出力値PB(4)との差の
算出は、例えば以下に示す式によって行えばよい。
【0081】 PB(4)−PB(3)≦K5…(4)
【0082】なお、この式では単に差をとったものであ
るが、比によって求めてもよいので、式(4)に特に限
定されるものではない。
【0083】ステップ660にて、その差が所定値K5
以下の場合あるいは、変化が認められない(差が零の)
場合には、ブレーキブースト圧センサ系が異常であると
判断する(ステップ670〜680)。
【0084】なお、ポンピングを検出する手段は、フッ
トブレーキに備えられたオン・オフを検出するセンサに
よって行うとよい。また、フットブレーキにストローク
センサ等を備えてそれにより検出してもよい(共にセン
サの図示略)。なお、このオン・オフはブレーキペダル
の完全な踏込み、解放を意味しておらず、上下に若干動
く程度のものも含まれる。
【0085】ここで、ブレーキブースト圧センサ系が異
常であると判断された場合には、第1の実施形態と同様
に、エンジンの自動停止を行うシステムを中止し、ブレ
ーキブースト圧センサ系が異常であることを示すインジ
ケータ75を点灯させる(ステップ670、680)。
なお、ブレーキブースト圧センサ系が異常であると判断
されない場合には、センサ系は正常に機能しているの
で、そのままエンジンの自動停止制御を行うシステムを
機能させておく(ステップ590)。
【0086】なお、ステップ600からステップ680
までは、エンジンが自動停止しているときの状態にて行
ったが、エンジンが始動中においてもフットブレーキを
ポンピングすることで、同様の現象が(一時的に)発生
されるので、この検出は特にエンジンが自動停止中に限
定するものではない。
【0087】次に第3の実施形態について説明する。
【0088】図1のフローチャートのステップ600に
て、エンジン回転速度NEが500r.p.m.以上である場
合は前述したようにAに進み、図2のステップ700へ
進む。
【0089】図2におけるステップ700には、図1の
ステップ600で「Yes」の判断が為されたときに入
って来るため、エンジンが始動している状態である。
【0090】このとき、スロットル開度、ブレーキ状況
は様々な状態であることが予想できる。
【0091】そのため、第3の実施形態では、まずステ
ップ700にてブレーキブースト圧がどのような状態で
あるかを検出する(ステップ620と同様の確認)。
【0092】ステップ700においては、ブレーキブー
スト圧がどのような状態にあるかを判断するため、ブレ
ーキブースタ圧と、大気圧PAを比較している。この比
較は、下式(5)によって行われる。
【0093】 PB(6)≦PA(6)−K6…(5)
【0094】具体的には、ステップ620にて説明した
ときの条件式と同様に、ブレーキブースタ圧が大気圧に
近い状態か否かを検出している。このとき大気圧に近く
はない状態(ブレーキブースト圧が十分に確保されてい
る状態)のときにはリターンし、大気圧に近い状態(ブ
レーキブースト圧が十分に確保されていない状態)と判
断されたときにステップ710へ進む。
【0095】ステップ710では、このとき(ブレーキ
ブースト圧が十分に確保されていない状態)のブレーキ
ブースト圧PB(6)と、大気圧PA(6)を検出す
る。
【0096】このブレーキブースト圧PB(6)が、後
述する「スロットルが全閉且つブレーキオフの状態とさ
れる前のブレーキブースト圧センサの出力値」に相当す
るものである。
【0097】次にステップ720において、スロットル
開度(Vta(n))、サージタンク内PM(n)、ブレー
キブースト圧PB(n)等を入力処理する。
【0098】入力処理後は、ステップ730へ進む。
【0099】ステップ730では、ステップ720にて
検出したサージタンク圧PM(n)と、ステップ530
にて検出した(エンジン始動前に相当する)ブレーキブ
ースト圧PB(1)との差が所定値K7以上か否かを判
断する。
【0100】この検出判断は、ブレーキブースタ内に十
分な負圧が確保され得る状態となったか否かを判断する
ためである。また、これと同時に、スロットル開度が所
定値K8以下か否かを判断している。
【0101】そのそれぞれの判断の条件式は以下に示す
ものである。
【0102】 PB(1)−PM(n)≧K6…(6) Vta(n)≦K7…(7)
【0103】つまり、ステップ730では、スロットル
開度が所定値K8以下、且つ、ブレーキブースト圧が十
分に確保され得る状態となったか否かを確認し、これら
の条件が整わないときには、ステップ720へ戻りルー
プして条件が整うまで待機するようにしている。
【0104】即ち、ステップ720、ステップ730で
は、ブレーキブースタ内の負圧が高まる状況となったこ
とを確認する判断をしている。
【0105】なお、「スロットル開度が所定値K8以
下」の「所定値K8」を「零」に設定するとスロットル
開度が全閉ということになる。
【0106】即ち、ステップ730の式(7)は、スロ
ットルが全閉(あるいは、所定値K8以下)か否かを検
出し、且つ、式(6)では、サージタンク内圧が十分に
負圧となったか否かを判断している。
【0107】ステップ730の条件(スロットルが全閉
(あるいは、所定値K8以下)且つブレーキオフ)が満
たされた後は、このときのブレーキブースト圧センサ1
07の出力値をステップ720にて検出しておき、ステ
ップ740へ進む。
【0108】ステップ740では、ステップ710にて
検出されたスロットルが全閉且つブレーキオフの状態と
される前のブレーキブースト圧センサ107の出力値P
B(6)と、ステップ720にて検出されたスロットル
が全閉且つブレーキオフの状態とされた後のブレーキブ
ースト圧センサ107の出力値PB(n)との間の変化
を以下の式より検出するようにしている。
【0109】 PB(6)−PB(n)≦K9…(8)
【0110】ここでブレーキブースト圧センサ系が正常
に作動していれば、「負圧が十分にない状態」から「負
圧の確保されるスロットルが全閉且つブレーキオフの状
態」に変化したことからは、ブレーキブースト圧の出力
値もそのように変化するはずである。そのため、該式
(8)により検出された値が所定値K9より小さい場
合、あるいは変化が無い場合には、本実施形態では前記
ブレーキブースト圧センサ系が異常であると判断するよ
うにしている。
【0111】ブレーキブースト圧センサ系に異常がある
と判断された場合には、第1、第2の実施形態同様に、
「ブレーキブースト圧センサ系異常」のインジケータ7
8を点灯させる(ステップ760)。
【0112】また、ステップ740にて、ブレーキブー
スト圧センサ107の出力値(圧力差)に変化がある場
合にはブレーキブースト圧センサ系が正常に機能してい
ると判断し、ステップ770へ進みそのままエンジン自
動停止制御のシステム継続して行うようにする。
【0113】次に第4の実施形態について説明する。
【0114】図8は、本実施形態におけるブレーキブー
スト圧センサ系が異常であることの判断を行うための条
件を示している。
【0115】本実施形態では、図8に示してある条件
(下記)がすべて同時に成立したときに、センサ系が異
常であると判断する。
【0116】 1)エンジン回転中。 2)フットブレーキ(信号)オン(アクセルはオフ)。 3)減速度Gが所定の減速度G1以上が所定時間T2以
上継続の条件下。 4)圧力偏差が所定値(閾値)S1以下(所定値S1を
越えない)。
【0117】前記条件1の「エンジン回転中」とは、エ
ンジンが実質的に運転状態にあることをいう。例えば、
エンジンが停止中である場合、当然ながら、新たにブレ
ーキ負圧が発生しなくなる。そのため、ブレーキを作動
させた場合にはブレーキブースト圧が徐々に低下し、最
終的には無くなる可能性もある。
【0118】ブレーキ負圧が無くなった状態では、何ら
ブレーキブースト圧の変化が生じないため、センサ系が
たとえ正常であっても出力変化が生じない。そのため、
そのような状態での(エンジン停止中での)診断は適切
な判断が困難であるため、これをさけるため、エンジン
回転速度という条件を加えている。
【0119】なお、エンジン停止中で前記条件2)、
3)(後に詳述)が同時に成立することはほとんどない
ため、この条件1の判断は確認的なものである。
【0120】前記条件2において「フットブレーキオ
ン」を検出しているのは、具体的にドライバのブレーキ
操作の有無を検出するためである。
【0121】「ブレーキがオン」の状態のときは、ブレ
ーキブースト圧が使われているため、負圧は減少傾向に
ある。本実施形態では、ブレーキを踏んだ際に、正常で
あればブレーキブースト圧が必ず変化するという前提の
元にセンサ系の異常の判断を行っているため、この条件
2は、この前提の成立判断を行うためのものである。
【0122】前記条件3について説明する。
【0123】減速度Gが所定値G1以上のときは、大き
い減速度が得られていると判断でき、一方で、減速度G
が所定値G1未満のときは、あまり大きな減速度が得ら
れていないと判断できる。
【0124】大きい減速度が得られている場合には、ブ
レーキブースト圧(の負圧)が相応に減少(変化)して
いるはずである。
【0125】そのため、ここでの条件の「減速度Gが所
定の減速度G1以上」の条件が満たされたことが検出さ
れたときは、ブレーキブースト圧が大きく減少(変化)
していると判断できる。
【0126】なお、ここで「所定時間T2以上継続」と
いう条件をさらに加えているのは、再現性を重視したた
めである。
【0127】つまり、何らかの理由、例えば、ドライバ
が瞬間的にブレーキを踏んだことによって、一瞬のみ減
速度Gが所定の減速度G1以上となり、そのすぐ後にブ
レーキが緩められた場合やノイズ等による外乱などによ
って、一時的に「減速度Gが所定の減速度G1以上」が
成立する可能性があり、その場合は、必ずしも出力値が
変化するとは限らない。従って、このような状態のとき
に異常を診断するのは妥当ではないため、これを防止す
るための措置である。
【0128】そのため、本実施形態では減速度Gが所定
の減速度G1以上であることが、T2以上継続したとき
にはじめて条件(3)が成立する。
【0129】なお、この実施形態では、所定時間T2を
かなり長めにとっているが、必ずしもこのように長めに
とる必要はない。しかしながら、請求項4の発明では、
「減速度Gが所定の減速度G1という条件下」で出力値
が「変化するか否か」を確認する構成を採用しているた
め、少なくとも「変化」を検出するための時間相当の継
続性は必要となる。
【0130】この条件3が成立している場合は、必ずブ
レーキブースト圧が変化していると推定でき、逆にこの
ときにブレーキブースト圧(圧力偏差)が変化しなけれ
ば異常と判断できる。
【0131】なお、減速度Gは、時間tk1,時間tk
2のときにおける車速をV(tk1)、V(tk2)と
すると、 G=(V(tk2)−V(tk1))/(tk2−tk
1) で表わすことができる。
【0132】又、前記減速度Gは、例えば、Gセンサ
(図示せず)や、車速センサ133から信号を入力し判
断してもよい。
【0133】所定値G1の設定の仕方としては、前述し
たようにブレーキブースト圧(負圧)が必ず減少すると
考えられるブレーキ踏力に対応する減速度に設定する。
G1を大きく設定する程、後述する圧力偏差PBKZの
発生の状況を確実に把握することができるが、一方でG
1を大きく設定した場合には、条件の成立の頻度が下が
り、異常判断の頻度も下がる。
【0134】次に前記条件4について説明する。
【0135】前記条件4のうちの「圧力偏差」は、この
実施形態では具体的に所定時間毎のブレーキブースト圧
を検出し、連続して検出したブレーキブースト圧の偏差
を順次取った値のことである。
【0136】ブレーキブースト圧が大きく変化すると、
圧力偏差PBKZが大きくなり、また、逆に、ブレーキ
ブースト圧があまり変化していなかったときでは、圧力
偏差PBKZも大きくならない。
【0137】所定値S1は、減速度Gが所定の減速度G
1以上のときに、圧力偏差が必ず超えると予想できる値
に設定する。
【0138】そして、特に所定の減速度G1(前記条件
(3))が得られているときに圧力偏差PBKZが該閾
値S1以下だった(S1を越えなかった)場合に、本実
施形態ではセンサ系が異常であると判断する。
【0139】なお、この閾値S1は、減速度Gに依存す
るようにしてもよく、また、ブレーキブースト圧に連動
して可変であってもよく、またさらに、一定(固定)の
値であっても良いものとする。
【0140】なお、圧力偏差PBKZは、時刻taのと
きにおけるブレーキブースタ圧をPB(ta)、時刻t
bのときにおけるブレーキブースタ圧をPB(tb)と
した場合に、 PBKZ=|PB(tb)−PB(ta)| にて表される。
【0141】次に図6、図7に示されている時間軸に添
ったタイムチャートに基づいて説明する。
【0142】図6、図7は、共に車両が平坦路を走行中
に通常のブレーキ操作(例えば、信号等による減速)を
した場合のものである。
【0143】図6は、ブレーキブースト圧センサ系が正
常なときのグラフ、図7は、ブレーキブースト圧センサ
系が正常でない(異常な)ときのグラフである。それぞ
れの図には、ブレーキのオン・オフ信号STP、ブレー
キブースト圧(負圧値)PB、該ブレーキブースト圧か
ら算出される圧力偏差PBKZ(後述)、車速V、エン
ジン回転速度NE、閾値S1が記されている。
【0144】図6と図7の双方を参照しながら説明す
る。
【0145】なお、図6、図7とも時間軸は同じである
が、時間的区分をはっきりと区別させるため、同様の状
態には下1桁が同一の符号をふることにする。
【0146】時刻t1(t11)にて、フットブレーキ
センサ140からの信号STPがオンとなったことが検
出される。
【0147】フットブレーキセンサ140の信号STP
がオンであることの信号が検出されると、車速V、エン
ジン回転速度NE、ブレーキブースト圧がそれぞれ低下
を開始する。このときの低下の仕方はフットブレーキの
踏み方に応じてそれぞれ異なる。
【0148】例えば、フットブレーキを強く踏んだ場合
は、弱く踏んだ場合に比べブレーキ負圧の消費が大きく
なるため、ブレーキ負圧の消費がその分大きくなる。ま
た、フットブレーキの踏み始めは、どうしてもブレーキ
ストロークが長くなるため、この場合もブレーキ負圧の
消費が大きい。本実施形態では、図に示されているよう
に、時刻t1(t11)からブレーキブースト圧が大き
めに減少しているので、強めのブレーキングがされてい
る。しかし、本発明が例えばフットブレーキの踏み始め
を敢えて採用しなかったのは、前述したように、確実な
再現性を意図したためである。
【0149】ブレーキブースト圧が時刻t1から減少し
ているため、図6のセンサ系が正常なときのグラフで
は、ブレーキブースト圧から前述した式によって求めら
れる圧力偏差PBKZの立ち上りが時刻t2から検出さ
れる。時刻t1からの若干の遅れは、ブレーキブースト
圧の変化が発生してから圧力偏差PBKZを算出するま
での時間である。
【0150】ブースト圧センサ系が正常な場合に、圧力
偏差PBKZが閾値S1を越えたときにフラグ1をオン
にする。
【0151】一方で、センサ系が異常なときの図7で
は、圧力偏差PBKZは閾値S1を越えることなく一定
な値を示している。よって、ここではフラグ1は立たな
い。
【0152】図6では、時刻t3にて閾値S1を圧力偏
差PBKZが一旦下回るが、車両は減速状態が続いてい
る。
【0153】図6、図7共に時刻t4(t14)にてさ
らに減速度Gが強められ、減速度Gが所定の減速度G1
以上となったことが検出される。
【0154】本実施形態では、減速度Gが所定の減速度
G1以上になったとき(前提条件としてアクセルオフ、
ブレーキオンが成立している)で、且つ、フラグ1のオ
ン信号が得られたか否かによって、ブレーキブースト圧
センサ系が正常か否かの判断を行う。
【0155】しかし、前述したように、一時的に大きな
減速度Gが発生し、減速度Gが所定の減速度G1以上に
なってしまう場合がある。また、ブレーキがすぐに緩め
られる場合も考えられる。
【0156】そのため本実施形態では、さらに減速度G
が所定の減速度G1以上の状態が所定の時間T2以上継
続したときに条件3がはじめて成立するようにしてい
る。
【0157】図6、図7では、時刻t6(t16)から
減速度Gが所定の減速度G1以上の状態が継続して時間
T2以上経過している。
【0158】図6では、時間T2が経過する前の時刻t
5にて圧力偏差PBKZが閾値S1を越え、フラグ1が
立っていることが検出され、時間T2がタイムアップし
た時刻t6の時点で閾値S1との大小を判断(この場合
正常)している。
【0159】なお、時間T2が経過する前に圧力偏差P
BKZが閾値S1を越えている信号(フラグ1)が検出
されなくなってしまった場合には、T2経過時点で条件
が不成立のため異常と判断する。但し、時間T2が経過
してから圧力偏差PBKZが閾値S1を越えることが検
出される場合には、このとき減速度Gが所定の減速度G
1以上であることがなお継続して検出されていれば、
(それまでの異常判断を覆して)圧力偏差PBKZが閾
値S1を越えた時点で正常と判断する。
【0160】つまり、この場合は時間T2以上が経過し
ていることが検出されている条件と、フラグ1が検出さ
れている条件とが同時に満たされた時点でセンサ系が正
常であるという判断を行うことになる。
【0161】なお、図6、図7における時刻t7(t1
7)にて、ブレーキ負圧が減少しているのは、車両を完
全停止をさせるためにブレーキを踏み増ししたために生
じたものである。そのため、図6では、時刻t8にて圧
力偏差が発生している。
【0162】次に、センサ系が異常であった場合につい
て説明をする。
【0163】異常時のブレーキブースト圧PBbは、図
7から明らかなように常に一定の値を示したままとなっ
ている。
【0164】そのため、圧力偏差PBKZも変化しない
状態となり(異常時の圧力偏差PBKZb)、圧力偏差
PBKZbは閾値S1より小さい値を示している。
【0165】そのため、フラグ1が立たないのでブレー
キブースト圧センサ系が異常であると判断する。
【0166】なお、前述したように本実施形態ではブレ
ーキ踏み始めの時刻t1(t11)の際に、ブレーキブ
ースト圧が一時的に上昇し圧力偏差が発生しフラグ1が
検出されているが、このとき本実施形態では減速度Gが
所定値G1以上検出されていないため、ここでは異常判
定は行っていない(条件3不成立)。
【0167】また、このブレーキ踏み始め時等において
はブレーキブースト圧が安定していない場合があり、圧
力偏差PBKZが必ずしも安定した値を検出できるとは
限らないため、ブレーキ踏み始めから例えば所定時間T
5(図6参照)はたとえ、条件が成立しても条件が成立
していないとみなすようにしてもよい。
【0168】なお、本発明はエンジンが自動停止を行う
システムの自動車に限定されるものではなく、エンジン
の自動停止を行わない車両にも適用できる。
【0169】
【発明の効果】以上に説明したとおり本発明によれば、
ブレーキブースト圧センサ系が異常であると判断する手
段を備えたことによって、ブレーキブースト圧のセンサ
出力が故障であることを的確に知ることができ、相応の
対策をとれるようになるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る車両のエンジン停止時
の制御の制御フローの例を示す流れ図
【図2】本発明の実施形態に係る車両のエンジン停止時
の制御の制御フローの例を示す流れ図
【図3】上記実施形態におけるエンジンへの吸気、排気
系及びブレーキ系統における空気の流れ及び圧力状態を
表すスケルトン図
【図4】上記実施形態における車両のエンジン駆動装置
のシステム構成図
【図5】上記実施形態のECU(電子制御装置)に対す
る入出力信号の関係を示すブロック図
【図6】他の実施形態において、ブレーキブーストセン
サ系に異常がない状態のときのブレーキのオン・オフ信
号、ブレーキブースト圧(負圧値)、圧力偏差、車速、
エンジン回転速度の関係を表したグラフ。
【図7】上記他の実施形態においてブレーキブーストセ
ンサ系に異常が認められる状態のときのブレーキのオン
・オフ信号、ブレーキブースト圧(負圧値)、圧力偏
差、車速、エンジン回転速度の関係を表したグラフ。
【図8】上記他の実施形態におけるブレーキブーストセ
ンサ系の異常を判断するための条件を表したブロック図
【符号の説明】
1…エンジン 2…自動変速機 3…モータジェネレータ 4…インバータ 5…バッテリ 19…オイルポンプ 42…エコランスイッチ 44…シフトレバー 102…サージタンク 107ブレーキブースト圧センサ 115…サージタンク圧センサ 113…エンジン回転速度センサ 117…インテークマニホールド 127…大気圧センサ 131…シフトポジションセンサ 130…スロットル開度センサ 133…車速センサ 140…ブレーキセンサ R…減速機構 NE…エンジン回転速度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 克哉 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3D048 BB02 CC26 HH08 HH66 HH68 HH71 KK09 RR02 RR06 RR35 3D049 BB02 CC02 HH08 HH47 HH48 HH52 KK07 KK08 RR02 RR04 RR13 3G065 AA04 CA39 EA01 EA03 GA01 GA05 GA10 GA11 GA26 GA27 GA31

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの負圧を利用して車両の制動力を
    確保するブレーキブースタと、該ブレーキブースタに作
    用する圧力を検出するためのブレーキブースト圧センサ
    と、を備えた車両のブレーキブースト圧センサ系の異常
    検出装置において、 前記車両のエンジンの始動を検出する手段と、 エンジンが始動された際に、該エンジンの始動前に検出
    された前記ブレーキブースト圧センサの出力値と、エン
    ジンの始動後に検出された前記ブレーキブースト圧セン
    サの出力値との間の変化を検出する手段と、 該変化が無い場合に、前記ブレーキブースト圧センサ系
    が異常であると判断する手段と、を備えたことを特徴と
    する車両のブレーキブースト圧センサ系の異常検出装
    置。
  2. 【請求項2】エンジンの負圧を利用して車両の制動力を
    確保するブレーキブースタと、該ブレーキブースタに作
    用する圧力を検出するためのブレーキブースト圧センサ
    と、を備えた車両のブレーキブースト圧センサ系の異常
    検出装置において、 ブレーキのオン・オフの繰り返しを検出する手段と、 該ブレーキのオン・オフが繰り返された際に、該ブレー
    キのオン・オフを繰り返す前に検出された前記ブレーキ
    ブースト圧センサの出力値と、ブレーキのオン・オフを
    繰り返した後に検出された前記ブレーキブースト圧セン
    サの出力値との間の変化を検出する手段と、 該変化が無い場合に、前記ブレーキブースト圧センサ系
    が異常であると判断する手段と、を備えたことを特徴と
    する車両のブレーキブースト圧センサ系の異常検出装
    置。
  3. 【請求項3】エンジンの負圧を利用して車両の制動力を
    確保するブレーキブースタと、該ブレーキブースタに作
    用する圧力を検出するためのブレーキブースト圧センサ
    と、を備えた車両のブレーキブースト圧センサ系の異常
    検出装置において、 スロットルが全閉且つブレーキオフの状態とされたこと
    を検出する手段と、 該スロットルが全閉且つブレーキオフの状態とされる前
    のブレーキブースト圧センサの出力値と、スロットルが
    全閉且つブレーキオフの状態とされた後のブレーキブー
    スト圧センサの出力値との間の変化を検出する手段と、 該変化が無い場合に、前記ブレーキブースト圧センサ系
    が異常であると判断する手段と、を備えたことを特徴と
    する車両のブレーキブースト圧センサ系の異常検出装
    置。
  4. 【請求項4】エンジンの負圧を利用して車両の制動力を
    確保するブレーキブースタと、該ブレーキブースタに作
    用する圧力を検出するためのブレーキブースト圧センサ
    と、を備えた車両のブレーキブースト圧センサ系の異常
    検出装置において、 ブレーキオン信号を検出する手段と、 前記車両の減速度を検出する手段と、 前記ブレーキオン信号が検出され、且つ、該車両の減速
    度が所定値以上と検出された状態下で、 前記ブレーキブースト圧センサから得られる出力値の変
    化が所定値以上とならない場合に、前記ブレーキブース
    ト圧センサ系が異常であると判断する手段と、を備えた
    ことを特徴とする車両のブレーキブースト圧センサ系の
    異常検出装置。
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