JP2007309208A - 触媒温度推定装置ならびに該装置を有する車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】バルブオーバーラップを実現可能な給排気機構を有する内燃機関において、停止中の触媒温度を推定するにあたり、推定の精度を向上する。
【解決手段】前回停止後の経過時間と、前回停止時点におけるオーバーラップ量とに基づいて、前記触媒の温度を推定する。オーバーラップが実行されている場合には、吸気ポートからシリンダ内に導入された混合気のうち一部が、シリンダ内に滞留することなしに排気ポートに排出される。このため、この場合の排気温度は、オーバーラップが実行されていない場合に比べて低いと考えられ、またオーバーラップ量が多いほど低いと考えられる。したがってオーバーラップ量を考慮することによって推定の精度を向上できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の排気系に設けられた触媒の温度を推定する触媒温度推定装置、およびこれを含んで構成された車両に関し、特に吸排気弁のオーバーラップが考慮されたものに関する。
内燃機関の排気経路中に設けられる触媒が、その浄化性能が温度に依存して異なることは良く知られている。内燃機関の停止中における触媒の温度を推定する方法は種々試みられている。例えば特許文献1が開示する技術では、前回停止時の吸入空気量を考慮した温度初期値と、内燃機関の停止時間と、所定の温度減衰係数とに基づいて触媒の温度を推定している。また、特許文献2が開示する技術では、前回停止時の吸気管内絶対圧およびエンジン回転数を考慮した温度初期値と、内燃機関の停止時間と、外気温との温度差に応じて設定される冷却係数とに基づいて、触媒の温度を推定している。
特開2003−206791号公報 特開2004−36431号公報
他方、吸排気弁がいずれも開いているオーバーラップを実現可能なバルブタイミング可変機構を搭載したエンジンにおいては、内燃機関の停止後の温度の低下の度合いが、内燃機関の停止時点においてオーバーラップが実行されているか否か、あるいはそのオーバーラップ量に応じて異なることが判明した。これは、オーバーラップが実行されているか否か、あるいはそのオーバーラップ量に応じて、排気温度が異なることに起因するものと考えられる。しかしながら、内燃機関の停止中の触媒温度を推定するにあたり、バルブオーバーラップを考慮する従来の技術は存在しない。
そこで本発明の目的は、触媒の温度を推定するにあたり、その精度を向上することにある。
本発明の第1の態様は、内燃機関の吸排気弁がいずれも開いているオーバーラップを実現可能な吸排気機構と、前記内燃機関の排気通路中に設置された触媒と、前記触媒の温度を推定する触媒温度推定手段と、を備えた内燃機関の触媒温度推定装置であって、前記触媒温度推定手段は、前記内燃機関が停止している場合に、前回停止後の経過時間と、前回停止時点におけるオーバーラップ量とに基づいて、前記触媒の温度を推定することを特徴とする触媒温度推定装置である。
吸排気弁がいずれも開いているオーバーラップが実行されている場合には、吸気ポートからシリンダ内に導入された混合気のうち一部が、シリンダ内に滞留することなしに排気ポートに排出される。このため、この場合の排気温度は、オーバーラップが実行されていない場合に比べて低いと考えられ、またオーバーラップ量が多いほど低いと考えられる。したがって、本発明では、内燃機関が停止している場合に、前回停止後の経過時間と、内燃機関の停止の時点におけるオーバーラップ量とに基づいて、触媒の温度を推定することにより、推定の精度を向上することが可能になる。
前記触媒温度推定手段は、前記オーバーラップ量が小さいほど、推定される触媒温度を高くするのが好適である。この場合には、簡易な構成によって本発明に所期の効果を得ることができる。
本発明に係る触媒温度推定装置は、所定の停止条件が満たされた場合に前記内燃機関を停止させる停止手段と、前記内燃機関の停止後、所定の再始動条件が満たされると前記内燃機関を再始動させる再始動手段と、を備えた車両に特に好適に適用することができる。このような車両は、内燃機関のみを駆動源とするエコラン車(アイドルストップ車)のほか、内燃機関と他の駆動源とを有するハイブリッド車を含む。
本発明の好適な実施形態につき、以下に説明する。図1において、本発明の第1実施形態に係るエンジン1は、筒内直噴式の4気筒ガソリンエンジンであって、シリンダブロック1aの内部にシリンダ2が形成され、その中にピストン3が摺動可能に挿入されている。
ピストン3はコンロッド4によりクランクシャフト5に連結されている。ピストン3は燃費や燃焼効率を高めるために、バルブリセスに代えてピストンヘッド3aの中央に凹部3bが設けられている。シリンダヘッド6は全気筒に共通とされており、その内部には気筒ごとに、吸気ポート7および排気ポート8が形成され、また吸気弁9および排気弁10が、図示しないバルブスプリングを介してセットされている。吸気ポート7には燃料噴射弁12が設けられ、吸気ポート7からその上流側のエアフローメータ14まで延びる吸気マニホールドを含む吸気通路13の一部には、スロットルアクチュエータ15aによって制御されるスロットル弁(吸気絞り弁)15が設けられている。
吸排気弁9,10を駆動するカムシャフト9a,10aには、バルブタイミング可変機構(Variable Valve Timing system;以下VVTという)11が設けられている。VVT11は、クランクシャフト5の回転に対するカムシャフト9a,10aの回転の位相を変化させて、吸排気弁9,10の開閉タイミングを連続的に変更するための機構であり、油圧によって駆動される。
エンジンの排気経路には、触媒装置31が設けられている。触媒装置31は例えば、白金、ロジウム、パラジウム等の触媒成分とセリウムやランタン等の添加物とを担持した三元触媒であり、排ガス中のCO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)およびNOx(窒素酸化物)を浄化する。一般に触媒装置31の浄化性能は温度に依存して異なり、その活性温度は例えば300°C以上である。
電子制御ユニット(以下ECUという)30は、その詳細は図示しないが、各種演算処理を行うCPU、制御プログラムや各制御変数の初期値などを格納したROM、制御プログラムやデータを一時的に保持するRAM、入出力ポート、A/DおよびD/A変換器ならびに記憶装置等を含んで構成されている。
ECU30には、上述したエアフローメータ14と、運転者によって操作されるアクセルペダル16に関連して設けられたアクセル開度センサ16aと、クランクシャフト5の一部に対向して設けられたクランク角センサ17と、吸気通路13内に設けられた吸気温センサ18と、排気マニホールドに設けられたA/F(空燃比)センサ20と、シリンダブロック1aに設置され冷却水温を検出する水温センサ21と、図示しない駆動輪に隣接して設けられた車速センサ22と、車体に設けられた外気温センサ23と、車室内に操作可能に設けられたエコランスイッチ24と、図示しないブレーキペダルに関連して設けられたブレーキペダルセンサ25とからの各出力信号が入力される。エコランスイッチ24は、自動停止を許容する場合にドライバの選択操作によってオンされる。
ECU30からの制御信号によって、前述のVVT11、燃料噴射弁12、スロットル弁15、点火プラグ31等が制御されるようになっている。燃料タンク32からの燃料は、図示しない燃料ポンプによって加圧され、燃料噴射弁12へ供給される。
こうして構成された本実施形態の車両では、ECU30により車両の状態に応じてエンジンを自動停止および自動再始動する自動停止再始動制御が行なわれている。自動停止は、燃費向上とエミッション改善等を目的として「停車中であること」を含む停止条件によって行われる。停止条件は、例えば「車両が停止状態」かつ「アクセルオフ」(アクセルペダル16が踏み込まれていない状態)かつ「ブレーキオン」(ブレーキペダルが踏み込まれている状態)である。車両が停止状態か否かは、車速センサ22により検出される車輪速から演算される車速vにより判定され、アクセルペダル16やブレーキペダルの踏み込み状態は、アクセルペダルセンサ16aにより検出されるアクセル開度やブレーキペダルセンサ25により検出されるブレーキペダル踏み込み角度に基づいて判定される。このような自動停止制御は、例えば市街地走行中における交差点での信号待ち状態や踏切での列車の通過待ち状態のときに作動する。自動再始動は、再始動条件が成立した場合に実行され、この再始動条件は、上記停止条件が一つでも成立しなくなった場合、例えば交差点での信号待ち状態から運転者が走行を再開すべくブレーキペダルから足を離したときに成立する。
ECU30のROMには、図2に示されるような減衰係数マップが格納されている。この減衰係数マップでは、停止後の経過時間tと、オーバーラップ量VVTaと、減衰係数kとの関係が設定されている。オーバーラップ量が小さいときほど、触媒温度は高くなるため、減衰係数kは、オーバーラップ量が小さいほど漸増するように設定されている。換言すれば、オーバーラップ量が大きいときには、減衰係数kはエンジン停止後に迅速に減少する。
以上のとおり構成された本実施形態における自動停止再始動制御について、図3に従って説明する。図3の処理ルーチンは、例えば図示しないイグニッションキーがオンされ、且つエコランスイッチ24がオンされている間、所定時間ごとに繰返し実行される。まず、ECU30は、上述した停止条件が成立したか否かを判断する(S10)。そして停止条件が成立した場合には、エンジンが自動停止される(S20)。このエンジンの自動停止の結果、ECU30の制御によりエンジンに対する燃料噴射がカットされると共に、図示しないクラッチが断状態とされ、エンジンは駆動輪および変速機からフリーとなって停止する。
次に、触媒温度が後述のサブルーチンによって推定(算出)される(S30)。次に、上述した所定の再始動条件が成立しているかが判断される(S40)。この再始動条件が未成立の場合には、触媒温度の推定が所定時間おきに繰り返し実行される。
ステップS40で肯定、つまり再始動条件が成立した場合には、エンジンが再始動され(S50)、本ルーチンを抜ける。エンジンの再始動は、ECU30によりスロットル弁15、燃料噴射弁12および不図示のスタータモータが動作されることによって実行される。
次に、上記ステップS30で実行される触媒温度推定処理につき、図4に従って説明する。図4の処理はECU30により、エンジンの停止中に実行される。
まず、上述した各センサの検出値に基づいて、エンジン停止時触媒温度Tini、外気温Ta、およびエンジン停止時点におけるオーバーラップ量VVTaが読み込まれる(S110)。エンジン停止時触媒温度Tiniは、水温センサ21によって検出されるエンジン水温、クランク角センサ17によって検出されるエンジン回転数Ne、およびこのエンジン回転数Neとエアフローメータ14からの吸入空気量Qとに基づいて算出される機関負荷(Q/NE)に基づいて、所定のマップによって所定時間おきに推定(算出)されるが、専用の触媒温度センサを触媒装置31に設置して検出してもよい。外気温Taは外気温センサ23によって検出されるが、吸気温センサ18の検出値から推定してもよい。オーバーラップ量VVTaは、本発明に係る制御とは別途の可変バルブタイミング制御によって、エアフローメータ14によって検出された吸入空気量と、クランク角センサ17によって検出されたエンジン回転数などに基づいて、機関負荷に応じて設定される。オーバーラップ量は0から1まで漸進的に変化する連続量であってもよく、また0(オーバーラップ実行なし)または1(オーバーラップ実行あり)の2段階またはその中間値を含む多段階に変化する離散量であってもよい。このオーバーラップ量の算出処理はECU30において行ってもよいし、別個の電子制御ユニットにおいて算出されたオーバーラップ量を取得してもよい。
次に、上述した減衰係数マップの参照によって、減衰係数kが算出される(S120)。具体的には、エンジン停止時点におけるオーバーラップ量VVTaと、ECU30が別途の計時処理によってカウントしているエンジン停止後の経過時間とによって、減衰係数マップが参照され、これによって現在の減衰係数kが算出される。
そして、触媒温度Tcatが次の数式(1)によって算出される(S130)。ここでTcatは触媒温度、Tiniはエンジン停止時触媒温度、Taは外気温、kは減衰係数である。
Tcat=(Tini−Ta)*k+Ta ・・・(1)
以上の自動停止再始動処理および触媒温度推定処理の結果、エンジンの自動停止および再始動が行われると共に、再始動の際の触媒温度の推定が精度よく行われることになる。
以上のとおり、本実施形態では、内燃機関が停止している場合に、前回停止後の経過時間と、エンジン停止の時点におけるオーバーラップ量VVTaとに基づいて、触媒の温度を推定することにより、推定の精度を向上することが可能になる。
また本実施形態では、エンジンの停止の時点におけるオーバーラップ量が小さいほど、推定される触媒温度を高くしたので、簡易な構成によって本発明に所期の効果を得ることができる。
なお、図5に示されるように、内燃機関の前回停止後の経過時間が十分に長い時には、触媒温度はオーバーラップ量によらず、ほぼ一定値(例えば、外気温度から所定範囲内)に収束すると考えられる。したがって、推定される触媒温度をオーバーラップ量に応じて異ならせる処理は、触媒温度が所定値未満のときにのみ行うこととしてもよい。このような処理は、例えば、ECU30が触媒温度の推定を行う場合に、内燃機関の前回停止後の経過時間が所定値Tthr(図2参照)未満であるかを判定し、所定値Tthr未満である場合には減衰係数kを減衰係数マップに従って算出し、経過時間が所定値Tthr以上である場合には減衰係数マップを参照せずk=1とすることによって、容易に実現することができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本発明に係る触媒温度の推定は、エンジン停止時間が比較的長くなるハイブリッド車両に特に好適に適用できるものである。第2実施形態は、本発明をハイブリッド車両に適用したものである。
図6において、エンジン101の出力軸は、モータジェネレータ102に接続されており、モータジェネレータ102の出力軸は、トルクコンバータ103に接続され、トルクコンバータ103の出力軸は、自動変速機104に接続されている。すなわちエンジン101の動力とモータジェネレータ102の動力とをトルクコンバータ103を介して自動変速機104に出力できるように構成されている。エンジン101はVVT111を有する。上記構成は例として挙げたものであり他の構成であっても本発明は適用可能である。
エンジン101およびVVT111は、上述した第1実施形態におけるエンジン1およびVVT11と同様のものである。モータジェネレータ102は、電気的エネルギを回転運動等の運動エネルギに変化して出力するモータ機能と伝達された動力エネルギを電気エネルギに変換する発電機能を併せ持つ。トルクコンバータ103は、駆動部材のトルクを流体により従動部材に伝達させるもので例えば図示しないがポンプインペラに一体化されたフロントカバーとタービンライナを一体に取付けたハブと、ロックアップクラッチからなる。自動変速機104は、歯車変速機部と油圧制御部とからなり、入力回転数と出力回転数の比(変速比)を自動で適宜変更することのできる装置であって、有段式の変速機や、変速比を連続式に変化させることのできる無段変速機等がある。
モータジェネレータ102にはインバータ105を介してバッテリ106が接続されている。インバータ105は、モータジェネレータ102に対する電流及び周波数を制御し、またモータジェネレータ102で発電する際の電流を制御するように構成されている。そしてそれらの制御を行うためにコントローラ107が設けられている。このコントローラ107は、例えば、エンジン101の始動要求、発進要求及び制動要求に従ってインバータ105及びバッテリ106を制御するように構成されている。
エンジン101、モータジェネレータ102、トルクコンバータ103、自動変速機104、バッテリ106等には、各種センサが設けられており、そのセンサの検出信号は、ECU130に送られる。ECU130は、マイクロコンピュータで構成され、エンジン1等に制御信号を送り、車速信号やアクセル開度信号、SOC(State Of Charge;充電状態)信号等の検出信号に基づいてトルクコンバータ103のスリップ率や自動変速機104の変速比等を制御する。
ECU130のROMには、上記第1実施形態におけるものと同様の減衰係数マップ(図2)が格納されている。この減衰係数マップでは、減衰係数kは、オーバーラップ量が小さいほど漸増するように設定されている。
エンジン101の排気経路には、触媒装置131が設けられている。触媒装置131は上記第1実施形態における触媒装置31と同様のものである。
本実施形態の車両は、ECU130の駆動源切り替え制御により、車両発進時や低速走行時にはモータジェネレータ102をモータとして機能させモータ出力のみで走行する。通常走行時には、エンジン101を始動させてエンジン出力で走行する。上坂路や加速時のようにエンジン101に高負荷がかかる時にはエンジン101に加えモータジェネレータ102をモータとして機能させ両動力源より走行する。車両減速時や制動時には、エンジン101を停止させると共に、モータジェネレータ102を発電機として機能させ、バッテリ106に電力を回生する。さらにバッテリ106のSOCが低下した場合には、エンジン101を始動させ又その出力を増大させ、エンジン出力をモータジェネレータ102で電力に変換してバッテリ106に充電する。
このような駆動源切り替え制御において、エンジン101が停止状態から再始動される場合には、触媒温度推定処理が行われる。この触媒温度推定処理の内容は、上述した第1実施形態におけるもの(図4)と同様である。すなわち、ECU130によってエンジン停止時触媒温度Tini、外気温Ta、およびエンジン停止時点におけるオーバーラップ量VVTaが読み込まれ、上述した減衰係数マップの参照によって、減衰係数kが算出され、そして、触媒温度Tcatが上記数式(1)によって算出される。このようにして算出された触媒温度Tcatは、エンジン101の再始動の際に用いられる。
以上のとおり、本実施形態では、エンジン101が停止している場合に、前回停止後の経過時間と、エンジン停止の時点におけるオーバーラップ量VVTaとに基づいて、触媒の温度を推定することにより、推定の精度を向上することが可能になる。
また本実施形態では、エンジン101の停止の時点におけるオーバーラップ量が小さいほど、推定される触媒温度を高くしたので、簡易な構成によって本発明に所期の効果を得ることができる。
なお、上記各実施形態では、本発明をある程度の具体性をもって説明したが、本発明については、特許請求の範囲に記載された発明の精神や範囲から離れることなしに、さまざまな改変や変更が可能であることは理解されなければならない。すなわち、本発明は特許請求の範囲およびその等価物の範囲および趣旨に含まれる修正および変更を包含するものである。例えば、上記各実施形態で推定された触媒温度は、エンジンの自動停止再始動制御以外の制御、例えば燃料噴射量や空燃比の制御においても広く利用できる。また、上記各実施形態では本発明を内燃機関のみによって駆動される車両や、内燃機関とモータジェネレータとによって駆動される車両に適用したが、本発明は他の種類の駆動源を有するハイブリッド車にも適用できる。
また本発明は内燃機関の自動停止と自動再始動を行う機能を有しない車両におけるエンジン停止中の触媒温度の推定にも利用できる。また、本発明は4サイクルガソリンエンジン以外の液体燃料や気体燃料をエネルギ源とするエンジン、あるいは所謂ポート噴射式のエンジン等の他の形式の内燃機関について適用することも可能であって、いずれも本発明の範疇に属するものである。
本発明の第1実施形態を示す概略構成図である。 減衰係数マップの構成例を示すグラフである。 第1実施形態における自動停止再始動処理を示すフロー図である。 第1実施形態における触媒温度推定処理を示すフロー図である。 エンジン停止後の触媒温度の推移を示すグラフである。 本発明の第2実施形態を示す概略構成図である。
符号の説明
8 排気ポート
9 吸気弁
10 排気弁
11,111 可変バルブタイミング機構(VVT)
12 燃料噴射弁
30,130 電子制御ユニット(ECU)

Claims (3)

  1. 内燃機関の吸排気弁がいずれも開いているオーバーラップを実現可能な吸排気機構と、前記内燃機関の排気通路中に設置された触媒と、前記触媒の温度を推定する触媒温度推定手段と、を備えた内燃機関の触媒温度推定装置であって、
    前記触媒温度推定手段は、前記内燃機関が停止している場合に、前回停止後の経過時間と、前回停止時点におけるオーバーラップ量とに基づいて、前記触媒の温度を推定することを特徴とする触媒温度推定装置。
  2. 請求項1に記載の触媒温度推定装置であって、
    前記触媒温度推定手段は、前記オーバーラップ量が小さいほど、推定される触媒温度を高くすることを特徴とする触媒温度推定装置。
  3. 請求項1または2に記載の触媒温度推定装置を有する車両であって、
    所定の停止条件が満たされた場合に前記内燃機関を停止させる停止手段と、
    前記内燃機関の停止後、所定の再始動条件が満たされると前記内燃機関を再始動させる再始動手段と、を更に備えたことを特徴とする車両。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010116861A (ja) * 2008-11-13 2010-05-27 Aisan Ind Co Ltd 車両の制御装置
US10067005B2 (en) 2014-03-20 2018-09-04 Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha Apparatus for estimating temperatures of vehicle

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