JP2000343881A - 直液式筆記具 - Google Patents

直液式筆記具

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JP2000343881A
JP2000343881A JP11161856A JP16185699A JP2000343881A JP 2000343881 A JP2000343881 A JP 2000343881A JP 11161856 A JP11161856 A JP 11161856A JP 16185699 A JP16185699 A JP 16185699A JP 2000343881 A JP2000343881 A JP 2000343881A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ペン先寿命に応じた異なるインキタンク容積を
同一の軸筒で容易に得る。 【解決手段】有底筒体よりなる軸筒3の前部に、ペン先
2を備えたインキ保溜部材5を装着する。前記インキ保
溜部材5の後方の軸筒3内に、インキタンク4を形成す
る。前記インキタンク4内に、該インキタンク4の容積
を減少させる容積調節部材7を収容する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直液式筆記具に関
する。詳細には、有底筒体よりなる軸筒の前部に、ペン
先を備えたインキ保溜部材を装着し、前記インキ保溜部
材の後方の軸筒内にインキタンクを形成した直液式筆記
具に関する。尚、本発明で、「前」とは軸筒開口側(ペ
ン先側)を指し、「後」とは軸筒底部側(インキタンク
側)を指す。
【0002】
【従来の技術】一般に、直液式筆記具は、インキタンク
内に直にインキを収容する構造であり、繊維等よりなる
インキ吸蔵体にインキを含浸させるタイプ(いわゆる中
綿式筆記具)に比べ、インキ充填量が多いため、筆記距
離が長く、且つ、インキの流出が円滑である。
【0003】しかし、前記直液式筆記具は、いくらイン
キ充填量が多くても、適用するペン先には、摩耗等によ
る寿命がある。前記ペン先寿命によって、インキタンク
内にインキを残留しているにもかかわらず筆記不能とな
ることがある。その場合、ユーザーに不良品と勘違いさ
せ、インキをインキタンク内に残留させたまま筆記具を
廃棄することになり、ユーザーを満足させない。また、
メーカーにとっても、消費されず無駄となる過剰な量の
インキを充填することにより、製造コストを増加させる
ことになる。
【0004】したがって、前記直液式筆記具は、ユーザ
ーには使い切り感を与えるとともに、メーカーにとって
はインキ充填量を必要最小限に抑え、製造コストを減少
させるために、ペン先寿命に見合ったインキ充填量を設
定し、インキの完全消費により筆記具寿命が終了するよ
う設定することが好ましい。
【0005】特に、合成樹脂の押出成形体よりなるプラ
スチックペン先や、微小ボールを備えたボールペンペン
先(例えばボール外径が0.3mm、0.4mm等)
は、筆記使用時の摩耗により筆記不能となることが多
く、ペン先寿命が一般に短い。そのため、前記ペン先寿
命の短いペン先を用いる場合、インキの完全消費により
筆記具寿命を終了させるよう、インキ充填量は、他の寿
命の長いペン先に比べ少量に設定することが有効であ
る。
【0006】そこで、もし、前記ペン先寿命の短いペン
先を、ペン先寿命の長い他のペン先用の軸筒に適用した
とすると、前記インキ充填量がインキタンク容積に比べ
極端に小さくなり(即ち、大きなインキタンク容積に対
して小さなインキ充填量)となる。それにより、インキ
タンク内のインキ以外の残余空間(即ち空気量)が多く
なり、その多い空気量によりタンク内の温度変化による
圧力変動が激化するため、インキタンク内からの溢出イ
ンキが、インキ保溜部材では十分に保持しきれず、ペン
先より漏出するおそれがある。
【0007】一方、ペン先寿命の短いペン先のために、
インキ充填量が小さく(即ちインキタンク容積が小さ
く)設定された軸筒を適用すると、軸筒全体が短寸法と
なり、ユーザーが筆記時に把持しづらいものとなりがち
である。その上、軸筒をペン先の種類に応じてインキ充
填量を設定し、インキタンク容積の異なる軸筒を用意す
ると、軸筒の種類が増加し、製造工程が煩雑となり、好
ましくない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来の
問題点を解決するものであって、ペン先寿命に応じた異
なるインキタンク容積を同一の軸筒で容易に得ることが
でき、特に、ペン先寿命の短いペン先に最適な直液式筆
記具を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】〔1〕本発明は、有底筒
体よりなる軸筒3の前部に、ペン先2を備えたインキ保
溜部材5を装着し、前記インキ保溜部材5の後方の軸筒
3内にインキタンク4を形成し、前記インキ保溜部材5
が前記インキタンク4内の圧力変化に応じた溢出インキ
を一時的に保持してなる直液式筆記具1であって、前記
インキタンク4内に、該インキタンク4の容積を減少さ
せる容積調節部材7を収容したこと(請求項1)を要件
とする。
【0010】前記請求項1の直液式筆記具1にあって
は、軸筒3内のインキ保溜部材5後方に形成したインキ
タンク4内に容積調節部材7を収容することにより、前
記容積調節部材7の体積分だけ前記インキタンク4の容
積が減少する。即ち、インキタンク4の容積を、容積調
節部材7の体積により調節できる。それにより、1種類
の軸筒3に対して、ペン先寿命に応じた異なるインキタ
ンク4の容積を自由に設定できる。
【0011】その結果、ペン先寿命の短いペン先2を、
ペン先寿命の長い他のペン先用の軸筒3に適用したとし
ても、インキタンク4内のインキ9以外の残余空間(即
ち空気量)を小さく抑えることができ、インキタンク4
内の圧力変動が抑えられ、ペン先2からのインキ漏出事
故が回避される。また、ペン先寿命の短いペン先2に応
じてインキタンク4容積を小さく設定したとしても、ユ
ーザーが把持しにくい極端に短寸法の軸筒3にすること
がない。さらに、ペン先2の種類に応じてインキタンク
4の容積の異なる軸筒3を用意する必要がなく、軸筒3
を共通にでき、製造工程が簡素化する。
【0012】〔2〕前記請求項1の直液式筆記具1にお
いて、前記容積調節部材7を前記インキタンク4内の底
部に固着したこと(請求項2)が好ましい。
【0013】請求項2の直液式筆記具1は、容積調節部
材7を、インキタンク4内の底部(即ち軸筒3内の底
部)に固着したことによって、ペン先下向き状態で、容
積調節部材7の後方にインキが残留(又は停留)するこ
とを出来るかぎり抑止でき、また、空気が容積調節部材
7の後方に密封されないため、温度上昇によって空気が
膨張し、容積調節部材7が前方に移動するおそれがな
い。
【0014】仮に、容積調節部材7をインキタンク4内
の前後方向の中間部に固着し、該容積調節部材7の前後
でインキ流通可能にした構造の場合、ペン先下向き時、
前記容積調節部材7の後方のインキタンク4底部側にイ
ンキを残留(又は停留)させ、インキをペン先へ迅速に
供給できず、筆跡途切れを生じさせる。また、仮に、イ
ンキタンク4内面の前後方向の中間部に容積調節部材7
を環状に密着し、該容積調節部材7の後方にインキを存
在させない構造の場合、前記容積調節部材7の後方に空
気が密封されるため、その空気が温度上昇によって膨張
し、それにより、容積調節部材7が前方に移動されるお
それがある。
【0015】また、請求項2の直液式筆記具1は、容積
調節部材7をインキタンク4内に固着したことにより、
ペン先2下向き状態での、インキタンク4からインキ保
溜部材5及びペン先2へのインキ流通性が円滑なものと
なる。仮に、容積調節部材7をインキタンク4内に固着
しない可動体(例えば、攪拌部材等)とした場合、前記
容積調節部材7がインキ保溜部材5のインキ誘導溝52
や貫通孔6を塞ぐことがあるため、インキタンク4から
インキ保溜部材5及びペン先2へのインキ流通性が不安
定なものとなる。
【0016】〔3〕前記請求項2の直液式筆記具1にお
いて、前記インキタンク4内面に複数本の軸方向の縦リ
ブ41を設け、一方、前記容積調節部材7の外面に複数
本の軸方向の縦溝71を設け、前記縦リブ41を前記縦
溝71内に挿入させ、前記インキタンク4の縦リブ41
間に形成される凹状内面42と前記容積調節部材7の縦
溝71間に形成される凸状外面72とを密接させたこと
(請求項3)が好ましい。
【0017】前記請求項3の直液式筆記具1は、縦リブ
41を縦溝71内に挿入させ、インキタンク4の隣り合
う縦リブ41間の凹状内面42と、容積調節部材7の隣
り合う縦溝71間の凸状外面72(即ち、縦リブ41を
除くインキタンク4の内周面42と、縦溝71を除く容
積調節部材7の外周面72)とを密接させた構成によ
り、容積調節部材7外面と軸筒3内面との間で形成され
る毛細間隙が減少し、デッドインキの発生が出来るかぎ
り抑止される。もし、前記縦リブ41を備えた軸筒3内
に、縦溝71を有さない容積調節部材7を固着した場
合、縦リブ41間のインキタンク4の凹状内面42と、
容積調節部材7の外面との間に、毛細間隙が生じやす
く、そこにインキが保持され、それがデッドインキとな
るおそれがある。
【0018】尚、前記複数の縦リブ41は、インキ誘導
用であり、ペン先2を上向き状態から下向き状態にさせ
たとき、インキタンク4内の底部でのインキの停留を防
ぎ、インキタンク4内の底部のインキを迅速にインキ保
溜部材5側へ導くものである。
【0019】〔4〕前記請求項3の直液式筆記具1にお
いて、前記容積調節部材7の縦溝71の後端部に、前記
容積調節部材7を前記インキタンク4内に挿入する際
に、前記インキタンク4の縦リブ41を前記容積調節部
材7の縦溝71内にガイドする案内面73を設けたこと
(請求項4)が好ましい。
【0020】前記請求項4の直液式筆記具1は、縦溝7
1を有する容積調節部材7を、縦リブ41を有する軸筒
3内に挿入する際、縦リブ41と縦溝71との周方向の
位置が不一致な状態にあっても、前記容積調節部材7の
縦リブ41が、前記ガイド面と摺動して、滑らかに縦リ
ブ41内に案内され、挿入される。それにより、周方向
の位置合わせ作業が容易となり、挿入組立性が向上す
る。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
に従って説明する。
【0022】〔第1実施例〕図1〜図3に本発明の第1
実施例を示す。
【0023】・概要 本実施例の直液式筆記具1は、主に、ペン先2と、該ペ
ン先2を保持するペン先ホルダー8と、該ペン先ホルダ
ー8が前部に取り付けられると共にインキ誘導部材64
が後部に取り付けられたインキ保溜部材5と、該インキ
保溜部材5が前部に挿着され且つ該インキ保溜部材5の
後方にインキタンク4が形成される軸筒3と、該軸筒3
内の底部に固着される容積調節部材7とからなる。
【0024】・ペン先 前記ペン先2は、合成樹脂(例えばポリアセタール樹脂
等)の押出成形体であり、内部に軸方向に延びるインキ
導出孔が貫通された、いわゆるプラスチックペン先であ
る。前記ペン先2の後端は、インキ誘導部材64の前端
に突き刺さり易いよう、尖った形状を有している。
【0025】・ペン先ホルダー 前記ペン先ホルダー8には、前記ペン先2が貫装され、
前記ペン先2前端が筆記部として前端より突出すると共
に、前記ペン先2の後端が、ペン先ホルダー8の後端よ
り後方に突出されている。
【0026】・インキ保溜部材 前記インキ保溜部材5は、外周面にインキを一時的に保
持するインキ保溜部51を備え、且つ、軸心に貫通孔6
を有してなる。詳細には、前記インキ保溜部材5は、円
筒状基部の外面に複数の円板状の櫛歯を備え、且つ、該
円筒状基部の内部に貫通孔6を備えた、合成樹脂(例え
ばABS樹脂)の射出成形体である。前記複数の櫛歯間
には、インキを一時的に保持する溝状のインキ保溜部5
1が設けられると共に、前記複数の櫛歯外面には、軸方
向に延びるスリット状のインキ誘導溝52及び空気交替
凹溝53が設けられている。尚、この他にも、前記イン
キ保溜部材5は、そのインキ保溜部51が、らせん状
溝、迷路状溝、あるいは多孔質体よりなるもの等が挙げ
られる。
【0027】・貫通孔 前記貫通孔6は、前部に大径部61を備え、且つ、後部
に小径部62を備える。前記大径部61の前端内面に
は、ペン先ホルダー8の後部が圧入固着されると共に、
前記小径部62の後端内面には、環状突出部63が設け
られ、そこに繊維束よりなるインキ誘導部材64(例え
ば、合成樹脂繊維のストレートな棒状の樹脂加工体)が
圧入固着される。また、前記インキ誘導部材64の前端
は、前記ペン先ホルダー8の後端から突出したペン先2
の後端が、突き刺し接続される。
【0028】また、前記貫通孔6の後端からインキタン
ク4側へは、前記インキ誘導部材64の後端が突出して
いる。それにより、ペン先上向き状態でインキタンク4
内のインキ9の液面とインキ誘導部材64の後端とを接
触させ、ユーザー購入までの陳列保管状態の際、ペン先
2からインキがドロップバックして筆記不能となること
を防ぐ。また、前記貫通孔6の前端からは、ペン先ホル
ダー8及びペン先2の前端が突出している。
【0029】・軸筒 軸筒3は、前端が開口され且つ後端が閉塞された、底壁
と周壁とからなる円筒状の有底筒体であり、合成樹脂
(例えば、ポリプロピレン等)の射出成形により得られ
る。
【0030】前記軸筒3の前部内面には、インキ保溜部
材5が挿着される挿着部31(縮径段部)が形成され
る。また、前記挿着部31の後方の軸筒3の内面には、
挿着部31近傍から底部まで軸方向に延びる複数本(こ
こでは6本)の縦リブ41が等間隔に一体に配設されて
いる。
【0031】・容積調節部材 前記容積調節部材7は、合成樹脂(例えば、ポリプロピ
レン等)の略円柱状中実の射出成形体である。前記容積
調節部材7の外面には、複数本(ここでは6本)の軸方
向に延びる縦溝71が等間隔に貫設されている。また、
前記縦溝71の各々の後端部の両側壁には、後方に向か
うに従い拡開する傾斜面状の案内面73が設けられる。
(図3参照)
【0032】前記案内面73によって、前記容積調節部
材7を前記インキタンク4内(軸筒3内)に挿入する際
に、前記容積調節部材7の縦リブ41の各々の前端部
が、前記案内面73に当接摺動し、縦溝71内に円滑に
挿入される。
【0033】さらに、前記案内面73の各々は、隣接す
る縦溝71間で、尖形状を有するよう接続されている。
それにより、前記容積調節部材7を前記インキタンク4
内に挿入する際に、案内面73によって縦リブ41が縦
溝71内に必ず挿入されるので、縦溝71と縦リブ41
の周方向の位置合わせ作業が不要となる。
【0034】前記容積調節部材7は、軸筒3の前端開口
部より挿入され、前記案内面73により、縦溝71内に
縦リブ41を円滑に挿入させながら、後方に押し込ま
れ、最終的にインキタンク4(軸筒3)の底部に圧入固
着される。そのとき、前記容積調節部材7は、その前端
が軸筒3の底壁に当接されると共に、その外面(具体的
には縦溝71間の凸状外面72)が軸筒3の凹状内面4
2に圧入固着される。また、図2に示すように、前記軸
筒3内面と前記容積調節部の外面とは、殆どの部分が密
着し、その間に殆ど毛細間隙を形成していないため、デ
ッドインキの発生が出来るかぎり回避される。
【0035】・インキタンク 軸筒3内のインキ保溜部材5の後方(挿着部31の後
方)には、軸筒3の底壁と周壁よりなるインキタンク4
が形成される。具体的には、前記インキタンク4の容積
は、そこに容積調節部材7を収容させる以前は、2.0
cm3(立方センチメ−トル)に設定され、また、前記容
積調節部材7の容積は、0.4cm3に設定されている。
そして、前記容積調節部材7を前記インタンク内に収容
すると、前記インキタンク4内の容積は、1.6cm3と
なり、そこに充填されるインキ9は、充填量1.5cm3
に設定される。
【0036】〔第2実施例〕図4に本発明の第2実施例
を示す。
【0037】・概要 本実施例の直液式筆記具1は、主に、ペン先2と、該ペ
ン先2を保持し且つインキ中継部材81及びインキ誘導
芯22を備えたペン先ホルダー8と、該ペン先ホルダー
8が前部に取り付けられると共にインキ誘導部材64が
軸心に取り付けられたインキ保溜部材5と、該インキ保
溜部材5が前部に挿着され且つ該インキ保溜部材5の後
方にインキタンク4が形成される軸筒3と、該軸筒3内
の底部に固着される容積調節部材7とからなる。
【0038】・ペン先 前記ペン先2は、金属製細管の前端にボール21を回転
可能に抱持したボールペンペン先である。詳細には、前
記ペン先2は、ステンレス鋼製細管の前端部に、内方へ
の押圧変形による先端縁部と、内方への押圧変形による
ボール受け座(複数の内方突起)を形成し、前記先端縁
部と前記ボール受け座とにより、微小ボール21(例え
ば、外径0.3mm又は0.4mm)を回転可能に抱持
した構成である。
【0039】・ペン先ホルダー 前記ペン先ホルダー8の前部には前記ペン先2が固着さ
れる。前記ペン先2の細管内には、棒状のインキ誘導芯
22が配設され、さらに、前記インキ誘導芯22の後方
のペン先ホルダー8内には、繊維束よりなるインキ中継
部材81が挿着される。そして、前記インキ誘導芯22
の後端と前記インキ中継部材81の前端とが突き刺し接
続される。また、前記ペン先ホルダー8の前部には、ペ
ン先2の外周面を支持して該ペン先2のぐらつきを抑え
る支持部材82が固着されている。
【0040】・インキ保溜部材 前記インキ保溜部材5の軸心には、貫通孔6が設けられ
る。前記貫通孔6は、前部に大径部61を備え、且つ、
後部に小径部62を備える。前記大径部61の内面に
は、ペン先ホルダー8の後部が圧入固着されると共に、
前記小径部62の内面には、合成樹脂の押出成形体より
なるインキ誘導部材64が圧入固着される。前記インキ
誘導部材64の前端は、貫通孔6の大径部61内に突出
し、前記ペン先ホルダー8内のインキ中継部材81の後
端に突き刺し接続される。また、第1実施例同様、前記
インキ誘導部材64の後端は、インキ保溜部材5後端よ
り突出し、ペン先上向き状態のとき、インキ9の液面に
接触している。尚、前記インキ保溜部材5の他の構成
(例えば、インキ保溜部51)は、第1実施例と同様で
ある。
【0041】・インキタンク 軸筒3内のインキ保溜部材5の後方には、軸筒3の底壁
と周壁よりなるインキタンク4が形成される。本実施例
では、軸筒3は、前記第1実施例と同一のものを適用し
ているので、前記インキタンク4の容積は、そこに容積
調節部材7を収容させる以前は、第1実施例同様、2.
0cm3に設定されている。また、前記容積調節部材7の
容積は、0.8cm3に設定されている。そして、前記容
積調節部材7を前記インキタンク4内に収容すると、前
記インキタンク4内の容積は、1.2cm3となり、そこ
に充填されるインキ9は、充填量1.1cm3に設定され
る。
【0042】尚、前記第2実施例の他の構成(例えば、
軸筒3、容積調節部材7等)は、第1実施例(図2、図
3参照)と同様であるので説明は省略する。
【0043】・容積調節部材 尚、本発明の容積調節部材7は、体積変動の殆どない一
定の形を有する固形物が好ましい。前記容積調節部材7
は、中実体、中空体は問わず、また、その材質も、合成
樹脂、金属、セラミック、ゴム等、いずれでもよい。ま
た、前記容積調節部材7は、多孔質体でもよいが、デッ
ドインキの発生を出来る限り抑えるには、非多孔質体が
好ましい。
【0044】
【発明の効果】請求項1により、ペン先寿命に応じた異
なるインキタンク容積を同一の軸筒で容易に得ることが
できる。
【0045】請求項2により、容積調節部材を、インキ
タンク内の底部に固着したことによって、ペン先を下向
き状態で、容積調節部材の後方にインキが残留すること
を出来るかぎり抑止でき、また、空気が容積調節部材の
後方に密封されないため、温度上昇によって空気が膨張
し、容積調節部材が前方に移動するおそれがない。
【0046】請求項3により、容積調節部材外面とイン
キタンク内面との間で形成される毛細間隙が減少し、デ
ッドインキの発生が出来るかぎり抑止される。
【0047】請求項4により、容積調節部材の縦溝との
インキタンクの縦リブとの周方向の位置合わせ作業が容
易となり、挿入組立性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す縦断面図である
【図2】図1及び図4のA−A線断面図である。
【図3】容積調節部材を軸筒内への挿入過程を説明する
図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す縦断面図である
【符号の説明】
1 直液式筆記具 2 ペン先 21 ボール 22 インキ誘導芯 3 軸筒 31 挿着部 4 インキタンク 41 縦リブ 42 凹状内面 5 インキ保溜部材 51 インキ保溜部 52 インキ誘導溝 53 空気交替凹溝 6 貫通孔 61 大径部 62 小径部 63 環状突出部 64 インキ誘導部材 7 容積調節部材 71 縦溝 72 凸状外面 73 案内面 8 ペン先ホルダー 81 インキ中継部材 82 支持部材 9 インキ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有底筒体よりなる軸筒の前部に、ペン先を
    備えたインキ保溜部材を装着し、前記インキ保溜部材の
    後方の軸筒内にインキタンクを形成し、前記インキ保溜
    部材が前記インキタンク内の圧力変化に応じた溢出イン
    キを一時的に保持してなる直液式筆記具であって、前記
    インキタンク内に、該インキタンクの容積を減少させる
    容積調節部材を収容したことを特徴とする直液式筆記
    具。
  2. 【請求項2】前記容積調節部材を前記インキタンク内の
    底部に固着した請求項1記載の直液式筆記具。
  3. 【請求項3】前記インキタンク内面に複数本の軸方向の
    縦リブを設け、一方、前記容積調節部材の外面に複数本
    の軸方向の縦溝を設け、前記縦リブを前記縦溝内に挿入
    させ、前記インキタンクの縦リブ間に形成される凹状内
    面と前記容積調節部材の縦溝間に形成される凸状外面と
    を密接させた請求項2記載の直液式筆記具。
  4. 【請求項4】前記容積調節部材の縦溝の後端部に、前記
    容積調節部材を前記インキタンク内に挿入する際に、前
    記インキタンクの縦リブを前記容積調節部材の縦溝内に
    ガイドする案内面を設けた請求項3記載の直液式筆記
    具。
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JP2017013253A (ja) * 2015-06-26 2017-01-19 株式会社パイロットコーポレーション 筆記具

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