JP2019162736A - 筆記具 - Google Patents

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Shunichi Tachikawa
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Abstract

【課題】 高速で筆記してもカスレや線切れが生じることなく円滑に筆記することができる筆記具を提供する。【解決手段】 軸筒1の先端部にペン先ホルダ2が装着されている一方、軸筒1内にインキタンク4と、このインキタンク4の先端開口部に基端を連通させているインキ供給管11と、インキ供給管11の先端に接続しているインキ供給細管13とを収納して、このインキ供給細管13をペン先ホルダ2の中心部を貫通してペン先ホルダ2から突出した先端開口部をペン先ホルダ2に支持されているペン先3の湾曲内面に沿わせてあり、さらに、上記インキ供給管11の先端開口部側にインキの急激な供給を抑止する通液抵抗部材14を配設してインキタンク4を押圧することによりインキをインキ供給細管13の先端からペン先3の湾曲内面に供給するように構成している。【選択図】 図2

Description

本発明は、細かい描画線等を高速でもって筆記しても、かすれや線切れなどが生じることなく良好な筆跡を得ることができる筆記具に関する。
万年筆などの筆記具は、特許文献1や特許文献2に記載されているように、内部に交換可能なインキタンク(インキカートリッジ)を収納している軸筒と、この軸筒の先端開口部に筒状ホルダを介して挿嵌しているペン先ホルダと、このペン先ホルダの上面と上記筒状ホルダの内周面との間に基部を差し込むようにして装着されたペン先と、ペン先ホルダ内に設けられていてその基端部を上記インキタンク側に向かって突出させ、先端部を上記ペン先の下面中央部に接触させている繊維束からなるインキ誘導芯とを備えた構造のものが広く知られている。
このように構成した筆記具は、そのペン先を下向きにして筆記する際に、インキタンク内のインキがインキ導入芯の毛細管現象によってこのインキ導入芯に浸透し、このインキ導入芯の先端からペン先の中央部に設けている割溝の基端部にインキを導出し、割溝を通じてこの割溝の先端部を設けているペン先の先端筆記部にインキを供給することにより、筆記を行うようにしている。
特開2002−2172号公報 特開2000−71675号公報
しかしながら、上記のようにインキタンク内のインキを繊維束からなるインキ誘導芯によってペン先に供給するように構成している筆記具によれば、細かい描画線等を高速でもって筆記した際には、インキ誘導芯からペン先に供給されるインキ量が不足してかすれや線切れが発生するといった問題点がある。
また、上記筆記具を上着のボケットなどにペン先を上向きにした状態で長時間、装着すると、インキ誘導芯の先端部に浸透しているインキが下方に移動してしまって、使用する際に、直ちに筆記することができなくなるといった問題点がある。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、高速で筆記してもカスレや線切れなどが生じることなく円滑に筆記することができると共に、長時間、ペン先を上向きに保持した状態にしておいても、使用時には直ちに筆記することができる筆記具を提供するにある。
上記目的を達成するために本発明の筆記具は、請求項1に記載したように、インキタンクを収納している軸筒と、この軸筒の先端開口部に装着しているペン先ホルダと、基端部をペン先ホルダに支持させて先部をペン先ホルダから突出させているペン先と、上記インキタンクからペン先にインキを供給するインキ供給手段とを備えてなる筆記具において、上記インキ供給手段は、基端開口部を上記インキタンク4の先端開口端部に連通させているインキ供給管と、このインキ供給管の先端からペン先ホルダに向かって突設してペン先ホルダの中心孔に挿入、支持されている軸体と、この軸体の中心に貫通状態に挿着され、基端を上記インキ供給管の先端開口部に連通させている一方、先部をペン先ホルダの先端面から突出させていてその先端開口部を上記ペン先の湾曲した内面中央部に近接又は接触させているインキ供給細管とからなり、上記インキタンクは弾性変形可能に形成されていて、このインキタンクを押圧することによりインキタンク内のインキを上記インキ供給手段を通じてペン先に供給するように構成したことを特徴とする。
このように構成した筆記具において、請求項2に係る発明は、上記軸筒の周壁部の2カ所に互いに対向させてインキタンク押圧用開口部を設けていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、上記インキタンクの開口部の外周面に螺筒部材を一体に設けてあり、この螺筒部材の外周面に設けている雄螺子部を軸筒の内周面に設けている雌螺子部に螺進、螺退自在に螺合させて、インキタンクの軸芯方向の収納位置を調整可能に構成していることを特徴とする。
さらに、請求項4に係る発明は、上記螺筒部材の先端にノズル部を突設してあり、このノズル部にインキ供給手段のインキ供給管を挿嵌させていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、インキ供給手段におけるインキ供給管の先端開口部に、インキタンクから押し出されるインキの流速を抑制しながらインキ供給細管に送り出すフェルト等の通液抵抗部材を配設していることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、ペン先ホルダの中心部に先端面から一定深さに達したペン先の基端部差し込み支持溝を設けていることを特徴とする。
また、請求項7に係る発明は、軸筒の基端部をラッパ状に拡開した開口端部に形成していることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、筆記具の軸筒内に収納しているインキタンクから軸筒の先端開口部に挿着しているペン先ホルダに支持されたペン先にインキを供給する手段は、インキタンクを押圧してインキタンク内のインキをインキ供給管内に押し出し、このインキ供給管からインキ供給細管を通じてペン先に供給するように構成しているので、インキタンクから所望量のインキをインキ供給細管の先端開口部からペン先の湾曲した内面中央部に供給してペン先に設けている空気孔部分にその表面張力で水滴状に付着させ、インキ溜まりを設けることができる。
従って、高速で筆記しても、ペン先に付着しているインキをペン先の中央の割溝を通じてペン先の先端筆記部に円滑に導入することができてかすれや線切れなどが生じることなく、ペン先に付着しているインキがなくなるまで比較的長時間、連続的に筆記することができる。
さらに、ペン先は、その基端部をペン先ホルダに支持させてペン先ホルダから突出させた状態にしているので、インキ供給手段を通じてペン先に供給されたインキ量や筆記により減少するインキ溜まり部のインキ量を直視することができると共に、使用後にはペン先に付着している残存したインキを布等によって簡単に拭き取ることができて次の筆記が良好に行える。また、長時間使用しなくても、使用時にはインキタンクを上述したように押圧変形させることによって、インキタンク内のインキを上記インキ供給手段を通じて素早くペン先に供給して直ちに筆記することができる。
請求項2に係る発明によれば、上記軸筒の周壁部の2カ所に互いに対向させてインキタンク押圧用開口部を設けているので、これらの開口部を通じて露出しているインキタンクの対向する外周両側部を指先で摘むようにして軽く圧縮することにより、インキタンク内のインキを所望量、上記インキ供給手段を通じてペン先に簡単に供給することができる。
請求項3に係る発明によれば、上記インキタンクの開口部の外周面に螺筒部材を一体に設けてこの螺筒部材を軸筒の内周面に設けている雌螺子部に螺進、螺退自在に螺合させているので、インキタンク押圧用開口部を通じてインキタンクを指先で摘んで周方向に回動させれば、インキ供給手段がインキタンクと一体に軸方向に進退して、ペン先の湾曲した内面に近接又は接触しているインキ供給細管の先端開口部の位置をペン先の形状等に応じて最適なインキ供給位置に調整することができる。
上記螺筒部材の先端には、請求項4に記載したように、ノズル部が突設されてあり、このノズル部にインキ供給手段のインキ供給管を挿嵌させているので、本発明の筆記具の組立時やインキタンクの交換時等において、インキ供給管に対するインキタンクの接続が簡単且つ確実に行える。
請求項5に係る発明によれば、上記インキ供給手段におけるインキ供給管の先端開口部内にフェルト等の通液抵抗部材を配設してこの通液抵抗部材を通じてインキタンク内のインキをインキ供給管からインキ供給細管に送り出すように構成しているので、使用時にインキタンクを押圧してインキをインキ供給管に押し出しても、インキが上記通液抵抗部材によってインキ供給細管側に急激に供給されるのを防止することができ、インキ供給細管の先端から絞り出すように所望量のインキをペン先に供給することができると共に、ペン先からインキがボタ落ちすることなく円滑に筆記することができる。
請求項6に係る発明によれば、上記ペン先ホルダの中心部に先端面から一定深さに達したペン先の基端部差し込み支持溝を設けているので、ペン先ホルダに対するペン先の装着やペン先の交換が素早く且つ確実に行うことができる。
さらに、請求項7に係る発明によれば、軸筒の基端部をラッパ状に拡開した開口端部に形成しているので、この開口端部を通じて軸筒内へのインキ供給手段やインキタンクの収納及びインキタンクの交換が簡単に行える。また、不使用時には、軸筒の上記開口端部を卓上等に支持させることによって本発明筆記具を安定した起立状態に保持し、次の筆記作業に備えることができる。
本発明筆記具の側面図。 その縦断側面図。 軸筒と先端にインキ供給手段を備えたインキタンクとの斜視図。 インキタンクとインキ供給手段との斜視図。 その縦断側面図。 インキ供給細管を所定位置に位置させた状態の縦断側面図。 そのペン先側の下面図。 不使用時の状態を示す縦断側面図。
本発明の具体的な実施例を図面について説明すると、図1、図2において、筆記具Pは一定長さを有する円筒形状の軸筒1と、この軸筒1の先端開口部に装着しているペン先ホルダ2と、このペン先ホルダ2の先端にその基端部を差し込んで支持されているペン先3と、上記軸筒1内に収納されている有底円筒形状のインキタンク4と、このインキタンク4内のインキを上記ペン先3に供給するインキ供給手段5と、上記軸筒1の先端部外周面からペン先ホルダ2の外周面に亘って被覆しているゴム又は軟質合成樹脂よりなる筒状のグリップ用カバー6とを備えてなるものである。なお、上記インキタンク4は弾性変形可能な軟質合成樹脂製であって、インキカットリッジと称されている交換可能なカートリッジ式インキタンクの構造を採用している。
上記軸筒1は硬質合成樹脂からなり、その開口した先端部を除く内径を上記インキタンク4やインキ供給手段5が収納可能な大きさに形成していると共にインキタンク4が収納される部分の内周面に雌螺子部7を設けている一方、上記先端開口部の内径を小径に形成してその内周面に上記ペン先ホルダ2を螺合させた雌螺子部8を設けている。さらに、この軸筒1の先端部の外径を上記ペン先ホルダ2の外径に等しくなるように小径に形成してあり、この先端部外周面からペン先ホルダ2の外周面に亘って被覆している上記筒状のグリップ用カバー6の外周面を軸筒1の外周面に面一に連続させている。
また、軸筒1における上記インキタンク4を収納した部分の周壁部に、周方向に互いに180度の間隔を存して、指先が挿し込み可能な大きさを有するインキタンク押圧用開口部9、9を設けている。これらの開口部9、9は、図においては軸筒1の長さ方向の中央部に互いに対向させて設けられているが、軸筒1内に収納されている上記インキタンク4の外周壁部を外部に露出させることができる周壁部分であれば、軸筒1の基部側に設けておいてもよい。
なお、インキタンク押圧用開口部9、9の形状は、軸筒1の長さ方向に長い長円形状に形成してこれらのインキタンク押圧用開口部9、9を通じて外部に臨ませているインキタンク4に対する摘まみ位置が一点に制限されることなく所望の部分を両側から摘むことができるように構成していると共に、摘んだ状態でインキタンク4を周方向に回動操作が可能となるようにその開口幅を広くしている。
さらに、上記軸筒1の基端部はラッパ状に拡開した開口端部1aに形成されていて、この開口端部1aから軸筒1内に上記インキ供給手段5やインキタンク4を挿入して筆記具Pの組立を容易に行えるようにしていると共に、不使用時には上記開口端部1aの基端面を卓上等に支持させて筆記具Pを安定した起立状態に保持し得るように構成している。
上記インキタンク4の開口部4aはノズル形状のインキ注出口に形成されてあり、この開口部4aの外周面に螺筒部材10を一体に設けている。詳しくは、この螺筒部材10の基端開口部を通じてインキタンク4の上記開口部4aを螺筒部材10内に挿入してこの開口部4aの外周面に突設している円環状の突条部4bとこの突条部4bから前方に向かって突出している先部の外周面とを螺筒部材10の内周面に密嵌させることによって上記開口部4a上に螺筒部材10を取付けている。なお、このように螺筒部材10とインキタンク4とを別体に形成しておくことなく、インキタンク4と螺筒部材10とを一体に成形しておいてもよい。
また、上記螺筒部材10の外周面には雄螺子部10a が設けられていて、この雄螺子部10a
を上記軸筒1におけるインキタンク4の開口部収納箇所の内周面に設けた上記雌螺子部7に螺進、螺退自在、即ち、軸筒1の長さ方向に進退自在に螺合させていると共に、螺筒部材10の先端に前方に向かってノズル部10b を突設してあり、このノズル部10b に上記インキ供給手段5の基端部を接続している。
インキ供給手段5は、上記インキタンク4の先部に取付けている螺筒部材10のノズル部10b に挿嵌してその基端開口部を上記インキタンク4の開口端部に連通させているインキ供給管11と、インキ供給管11の先端から上記ペン先ホルダ2に向かって前方に突出してこのペン先ホルダ2の中心孔2aに軸芯方向(前後方向)に進退移動自在に挿入、支持されている軸体12と、この軸体12の中心に設けている小径孔12a に貫通状態に挿通してその外周面を小径孔12a の内周面に一体に密着させ、基端開口部を上記インキ供給管11の先端開口部に連通させている一方、先部を上記ペン先ホルダ2の中心部を摺動自在に貫通してこのペン先ホルダ2の先端面から突出させ、先端開口部を上記ペン先3の下側に向けている湾曲した内面中央部に近接又は接触させているインキ供給細管13とからなり、インキタンク4を上記インキタンク押圧用開口部9、9を通じて指先で押圧して圧縮させることにより、インキタンク4内のインキをインキ供給手段5を通じてペン先3の中央部に穿設されている通気孔3aの基端部側に供給できるように構成している。
インキ供給手段5における上記インキ供給管11はその外周面を上記螺筒部材10のノズル部10b の内周面に密着させて螺筒部材10と一体的に軸芯方向に移動できるようにノズル部10b に挿入、固着していると共に、ノズル部10b から突出した先端部を拡大頭部11a に形成してこの拡大頭部11a の先端面から基端側に向かって上記軸体12の取付用孔11b を設けてあり、この取付用孔11b に軸体12の基端部を挿嵌させてインキ供給管11に一体に接続させている。なお、インキ供給管11の上記拡大頭部11a の外周面は先端に向かって徐々に縮径したテーバ面に形成されてあり、また、拡大頭部11a に設けている上記軸体取付用孔11b はインキ供給管11の内径よりも大径に形成されている。
この軸体取付用孔12b の奥底面上に、フェルト又は発泡体等からなる前後面間に連通した無数の小さな隙間や細孔を有する小径円板形状の通液抵抗部材14を配設してこの通液抵抗部材14を軸体取付用孔11b の奥底面と上記軸体12の基端面とによって挟着させてあり、インキタンク4を押圧してインキ供給管11側にインキを送り出す際に、この通液抵抗部材14の流通抵抗によってインキタンクから押し出されるインキの流速を抑制しながらインキ供給細管13に送り出すように構成している。
上記ペン先ホルダ2は、上記軸筒1における小径先端部の外径に等しい外径を有する断面円形の短軸形状に形成されてあり、その基端面の中央部に上記軸筒1の小径先端部の内周面に形成している上記雌螺子8に螺合した螺軸部2bを突設していると共に、この螺軸部2bの基端面中心部から先端に向かって上記インキ供給手段5の軸体12を軸芯方向(前後方向)に進退自在に挿入させた上記中心孔2aが穿設されてあり、この中心孔2aの基端開口部を開口端に向かって徐々に拡げた拡開口部2a1 に形成してこの拡開口部2a1 のテーパ面に上記インキ供給管11の拡大頭部11a の外周テーバ面を当接させてインキタンク4と共にインキ供給手段5がそれ以上、前進させないようにしている。
さらに、この中心孔2aの先端からペン先ホルダ2の先端面中心間に亘って基部が上記軸体12の小径孔13a に固定、支持されているインキ供給細管13の先部を軸芯方向(前後方向に進退自在に挿通させた細管挿通孔16を設けている。
また、ペン先ホルダ2には、上記細管挿通孔16の周囲にインキ供給細管13を中心にして先端面から基端側に向かって一定深さを有するペン先差し込み支持用の溝孔15を設けている。なお、この溝孔15は、基部が先部と共に幅方向に湾曲しているペン先3の基部を差し込み、支持するための断面円弧状の溝孔15a と、先部が円弧状に湾曲し、基部が小径筒状に形成されているペン先(図示せず)の基部を差し込み、支持するための断面円形状の溝孔15b とを備えている。
なお、上記インキ供給細管13は小径の金属製パイプからなり、ペン先ホルダ2や螺筒部材10、インキ供給管11、軸体12は軸筒1と同様に硬質合成樹脂製である。
次に、上記のように構成した筆記具Pの使用態様を説明すると、使用する際にはペン先ホルダ2に設けている溝孔15にペン先3の基部を差し込むことによってペン先3をペン先ホルダ2に装着し、このペン先3の湾曲した内面中央部にペン先ホルダ2の中心から突出しているインキ供給細管13の先端開口部を近接又は接触するように沿わせた状態にする。
この際、インキを供給するインキ供給細管13の先端開口部が、ペン先3に対する最適なインキ供給位置であるペン先中央の空気孔3aの基端部側内面からズレている場合には、軸筒1の周壁部に互いに径方向に対向させて設けているインキタンク押圧用開口部9、9を通じてこれらの開口部9、9に露出しているインキタンク4の外周面両側部を指先で摘んでインキタンク4を周方向に回動させ、軸筒1の内周面に設けている雌螺子部7に螺合したインキタンク4の先端部に一体に設けている螺筒部材10を軸芯方向に進退させてこの螺筒部材10に一体に接続しているインキ供給手段5を螺筒部材10と共に軸芯方向に進退移動させることにより、図6、図7に示すように、インキ供給細管13の先端を上記ペン先中央の空気孔3aの基端部内面に位置させる。
次いで、上記インキタンク押圧用開口部9、9を通じてインキタンク4を摘んでいる指先によりインキタンク4を押圧すると、インキタンク4が圧縮変形してその開口部4aからインキ供給手段5のインキ供給管11内にインキが押し出され、インキ供給細管13を通じてその先端開口部からペン先3の湾曲内面の所定部分に供給される。
この際、インキタンク4を押圧して圧縮変形させると、インキタンク4の開口部4aからインキがインキ供給管11に急激に送り出されるが、このインキ供給管11からインキ供給細管13にインキが送り込まれる際に、インキはインキ供給管11の先端とインキ供給細管13の基端との間に配設しているフェルト或いは発泡体からなる上記通液抵抗部材14の流通抵抗によってインキ供給細管13内への急激な送り込みが抑制され、流速を低下させながらゆっくりと通液抵抗部材14を通過してインキ供給細管13の先端からペン先3の空気孔3aの基端側内面に供給され、表面張力によって水滴状のインキ溜まりとなる。
この状態にして筆記すると、ペン先3の湾曲内面に設けられた上記インキ溜まりからインキがペン先3の空気孔3aからペン先3の先端筆記部3cにまで設けている割溝3bを通じて先端筆記部3cに連続的に供給され、細かい描画線等を高速でもって筆記しても、かすれや線切れなどが生じることなく良好な筆跡を得ることができる。
また、筆記後においては、筆記具Pを起立状態にしてその軸筒1のラッパ状に拡開している開口端部1aを卓上等に支持させれば、次の筆記作業が円滑に行えるように待機させておくことができる。この際、長時間、不使用の場合には、図8に示すようにペン先ホルダ2からペン先を取り外すと共にインキタンク4と共にインキ供給手段5をインキタンク4の上記回動操作によって後退させてインキ供給細管13の先端をペン先ホルダ2の先端面から僅かに突出させた状態とし、ペン先ホルダ2にキャップ18を被せてこのキャップ18の先端部内に設けているスポンジ等の柔軟な部材からなる保持部材19にインキ供給細管13の先端開口部を密閉させておくように構成している。
なお、本発明の筆記具Pを組み立てるには、軸筒1の先端部にペン先ホルダ2を取付けると共にグリップ用カバー6を被せる一方、インキタンク4の螺筒部材10にインキ供給手段5のインキ供給管11を図3に示したように接続した状態にしてインキタンク4とインキ供給手段5とを一体的に軸筒1内に挿入し、インキタンク4の螺筒部材10を軸筒1の内周面に設けている雌螺子部7に螺合させると共にインキ供給手段5の軸体12を上記ペン先ホルダの2の中心孔2aに進退自在に挿入し、この軸体12に支持されたインキ供給細管13をペン先ホルダ2の細管挿通孔16を通じてペン先ホルダ2の先端面から突出させればよい。
インキタンク4内のインキが空になってインキタンク4を交換する場合には、インキタンク4の螺筒部材10とインキ供給手段5のインキ供給管11とを分離させ、新たなインキタンク4をインキ供給管11に接続させればよい。
インキタンク4は一般的に知られているインキカートリッドと同様に、使用前にはその先端ノズル部10b 内に設けている封緘用球体17によって密閉されてあり、使用時においては、上記インキ供給手段5のインキ供給管11を上記ノズル部10b 内に挿嵌させた際に、このインキ供給管11の基端面で封緘用球体17をノズル部10b 内の基端部側に設けている球体転動室20側に押し出して開封するように構成している。なお、インキタンク4はこのような封緘用球体17を設けておくことなく、インキ供給手段5のインキ供給管11と連通した状態で軸筒1内に組み込んで、使い捨ての筆記具としておいてもおい。
1 軸筒
2 ペン先ホルダ
3 ペン先
4 インキタンク
5 インキ供給手段
7、8 雌螺子部
9、9 インキタンク押圧用開口部
10 螺筒部材
11 インキ供給管
12 軸体
13 インキ供給細管
14 通液抵抗部材
15 溝孔

Claims (7)

  1. インキタンクを収納している軸筒と、この軸筒の先端開口部に装着しているペン先ホルダと、基端部をペン先ホルダに支持させて先部をペン先ホルダから突出させているペン先と、上記インキタンクからペン先にインキを供給するインキ供給手段とを備えてなる筆記具において、上記インキ供給手段は、基端開口部を上記インキタンク4の先端開口端部に連通させているインキ供給管と、このインキ供給管の先端からペン先ホルダに向かって突設してペン先ホルダの中心孔に挿入、支持されている軸体と、この軸体の中心に貫通状態に挿着され、基端を上記インキ供給管の先端開口部に連通させている一方、先部をペン先ホルダの先端面から突出させていてその先端開口部を上記ペン先の湾曲した内面中央部に近接又は接触させているインキ供給細管とからなり、上記インキタンクは弾性変形可能に形成されていて、このインキタンクを押圧することによりインキタンク内のインキを上記インキ供給手段を通じてペン先に供給するように構成したことを特徴とする筆記具。
  2. 軸筒の周壁部の2カ所に互いに対向させてインキタンク押圧用開口部を設けていることを特徴とする請求項1に記載の筆記具。
  3. インキタンクの開口部の外周面に螺筒部材を一体に設けてあり、この螺筒部材の外周面に設けている雄螺子部を軸筒の内周面に設けている雌螺子部に螺進、螺退自在に螺合させて、インキタンクの軸芯方向の収納位置を調整可能に構成していることを特徴とする請求項1に記載の筆記具。
  4. 螺筒部材の先端にノズル部を突設してあり、このノズル部にインキ供給手段のインキ供給管を挿嵌させていることを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の筆記具。
  5. インキ供給手段におけるインキ供給管の先端開口部に、インキタンクから押し出されるインキの流速を抑制しながらインキ供給細管に送り出すフェルト等の通液抵抗部材を配設していることを特徴とする請求項1に記載の筆記具。
  6. ペン先ホルダの中心部に先端面から一定深さに達したペン先の基端部差し込み支持溝を設けていることを特徴とする請求項1に記載の筆記具。
  7. 軸筒の基端部をラッパ状に拡開した開口端部に形成していることを特徴とする請求項1に記載の筆記具。
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