JP2000343805A - 孔版印刷装置とその制御方法 - Google Patents

孔版印刷装置とその制御方法

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JP2000343805A
JP2000343805A JP11158134A JP15813499A JP2000343805A JP 2000343805 A JP2000343805 A JP 2000343805A JP 11158134 A JP11158134 A JP 11158134A JP 15813499 A JP15813499 A JP 15813499A JP 2000343805 A JP2000343805 A JP 2000343805A
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Yonei O
用寧 王
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Riso Kagaku Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】孔版印刷装置においてマスタ切れを解決する。 【解決手段】孔版印刷装置は、可撓性の周壁(4)の外
周面に製版された孔版原紙が巻装されて回転駆動される
版胴(1)と、版胴の内周面にインキを供給するインキ
供給手段(16)と、版胴の内部に昇降可能に設けられ
て印刷時に周壁を押して外方に変形させる中押しローラ
(10)と、版胴の下方に配置されて中押しローラによ
って外方に変形した周壁との間に印刷用紙を挟持して搬
送する紙胴(21)とを有する。版胴と紙胴の間に印刷
用紙が供給される度に、印刷用紙の用紙トップ位置
(A)と印字開始位置(B)の間で中押しローラを下降
させて印刷用紙を挟み、印字終了位置(C)と用紙エン
ド位置(D)の間で中押しローラを上昇させて印刷用紙
を開放する。用紙のAB両位置において孔版原紙が切れ
るマスタ切れが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可撓性の版胴と、
版胴の下方に設けられた紙胴と、版胴の内部に昇降可能
に設けられて版胴を押し出す中押しローラとを有し、供
給された印刷用紙を押し出しローラで変形した版胴と紙
胴との間に挟持搬送して印刷する孔版印刷装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の孔版印刷装置の一例を示す
略図である。この孔版印刷装置は、版胴100と紙胴1
01の2つの同径のドラムを有している。版胴100
は、図示しない駆動手段により自身の中心軸線の周りに
回転駆動される。版胴100の周壁は可撓性である。周
壁の外周面には、孔版原紙Sの一端を保持するクランプ
手段102が設けられている。製版された孔版原紙S
は、その先端をクランプ手段102に保持され、周壁の
外周面に巻装される。版胴100の内部には図示しない
インキ供給手段が設けられ、周壁の内周面にインキを供
給する。版胴100の内部には中押しローラ103が設
けられている。中押しローラ103は図示しない昇降駆
動手段によって昇降する。中押しローラ103は、印刷
時に周壁を押して外方に変形させる。紙胴101は、版
胴100の下方に所定間隔をおいて配置されており、版
胴100に同期して回転駆動される。紙胴101の周面
の一部には凹部104があり、版胴100のクランプ手
段102と紙胴101が干渉しないようになっている。
【0003】印刷時には、版胴100と紙胴101の間
に印刷用紙Pが供給され、印刷用紙Pの供給に同期して
中押しローラ103が駆動される。即ち、中押しローラ
103は下降して周壁を外方に押し出して変形させる。
印刷用紙Pは、変形した周壁と紙胴101の間に挟まれ
て搬送される。周壁の内周面に供給されたインキは、周
壁と孔版原紙Sの穿孔を通過して印刷用紙Pに転移し、
画像を形成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の孔版印刷装置では、印刷開始時に中押しローラ103
を下げて紙胴101に圧力をかけ、製版された孔版原紙
Sの穿孔からインクを通過させて版胴100と紙胴10
1に挟まれている印刷用紙Pに転移させていた。印刷途
中は、中押しローラ103は下降して周壁の内周面に接
触した状態を維持する。指定枚数の最後の一枚を印刷し
終えたら、中押しローラ103は上昇する。
【0005】上述した従来の孔版印刷装置では、版胴1
00に巻装された孔版原紙Sは、中押しローラ103に
押される可撓性の周壁と、紙胴101上に支えられた印
刷用紙Pとの間に挟まれて力を受ける。このため、図4
中に示す印刷用紙Pのトップ位置Aとエンド位置Cの両
位置では、孔版原紙Sが印刷用紙Pの角によって折り曲
げられる力を受ける。従って、版胴100と紙胴101
の間に挟まれている印刷用紙Pの厚さによっては、前記
両位置A,Cの孔版原紙Sが切れてインクが漏れること
があった。漏れたインクは印刷用紙Pと紙胴101を汚
す。汚された紙胴101は再び印刷用紙Pを汚す。この
ような不都合を防ぐためには、孔版原紙Sが切れる前に
もう一度同じ画像を製版しなければならない。これで
は、孔版印刷の利点である安さと速さが減殺される。即
ち、印刷コストが上昇し、時間と手間がよけいにかかっ
てしまう。
【0006】上述した孔版原紙が切れる現象をマスター
切れと呼ぶ。印刷用紙が厚ければ厚いほどマスタ切れが
発生しやすい。マスタ切れを解決するために、紙胴の材
質や孔版原紙の品質の向上が図られてきたが、問題の完
全な解決には至っていない。
【0007】本発明は、前述したような基本構造の孔版
印刷装置において、マスタ切れを解決することを目的と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された孔
版印刷装置は、可撓性の周壁(4)の外周面に製版され
た孔版原紙が巻装されて自身の中心軸線の周りに回転駆
動される版胴(1)と、前記版胴の内部に昇降可能に設
けられて印刷時に前記周壁を押して外方に変形させる中
押しローラ(10)と、前記版胴の下方に所定間隔をお
いて配置され前記中押しローラによって外方に変形した
前記周壁との間に印刷用紙を挟持して搬送するように前
記版胴と同期して回転駆動される紙胴(21)と、前記
版胴と前記紙胴の間に印刷用紙が供給される度に、前記
印刷用紙の用紙トップ位置(A)と印字開始位置(B)
の間で該印刷用紙が前記版胴と前記紙胴に挟まれるよう
に前記中押しローラが下降し、前記印刷用紙の印字終了
位置(C)と用紙エンド位置(D)の間で該印刷用紙が
前記版胴と前記紙胴の挟持から解除されるように前記中
押しローラが上昇する制御を行う制御手段(60)とを
有している。
【0009】請求項2に記載された孔版印刷装置は、可
撓性の周壁(4)の外周面に製版された孔版原紙が巻装
されて自身の中心軸線の周りに回転駆動される版胴
(1)と、前記版胴の内部に昇降可能に設けられて印刷
時に前記周壁を押して外方に変形させる中押しローラ
(10)と、前記中押しローラを昇降させる昇降駆動手
段(14)と、前記版胴の下方に所定間隔をおいて配置
され前記中押しローラによって外方に変形した前記周壁
との間に印刷用紙を挟持して搬送するように前記版胴と
同期して回転駆動される紙胴(21)と、供給された印
刷用紙の用紙トップ位置(A)と印字開始位置(B)の
間の位置が前記中押しローラの下方に来たことを検知す
るトップ検知手段(ロータリーエンコーダ30)と、下
降した前記中押しローラが、供給された印刷用紙の印字
終了位置(C)と用紙エンド位置(D)の間の位置に来
たことを検知するエンド検知手段(給紙センサ46)
と、前記トップ検知手段からの信号により前記昇降駆動
手段を作動させて前記印刷用紙が前記版胴と前記紙胴に
挟まれるように前記中押しローラを下降させ、前記エン
ド検知手段からの信号により前記昇降駆動手段を作動さ
せて前記印刷用紙が前記版胴と前記紙胴の挟持から解除
されるように前記中押しローラを上昇させる制御手段
(60)とを有している。
【0010】請求項3に記載された孔版印刷装置は、請
求項2記載の孔版印刷装置において、前記トップ検知手
段(ロータリーエンコーダ30)は前記紙胴(21)の
回転角度を検出し、前記エンド検知手段(給紙センサ4
6)は前記版胴(1)と前記紙胴(21)の間に供給さ
れた前記印刷用紙の用紙エンド位置(D)を検出するこ
とを特徴としている。
【0011】請求項4に記載された孔版印刷装置の制御
方法は、可撓性の周壁(4)の外周面に製版された孔版
原紙が巻装されて自身の中心軸線の周りに回転駆動され
る版胴(1)と、前記版胴の内部に昇降可能に設けられ
て印刷時に前記周壁を押して外方に変形させる中押しロ
ーラ(10)と、前記版胴の下方に所定間隔をおいて配
置され前記中押しローラによって外方に変形した前記周
壁との間に印刷用紙を挟持して搬送するように前記版胴
と同期して回転駆動される紙胴(21)とを有する孔版
印刷装置の制御方法において、前記版胴(1)と前記紙
胴(21)の間に印刷用紙が供給される度に、前記印刷
用紙の用紙トップ位置(A)と印字開始位置(B)の間
で該印刷用紙が前記版胴と前記紙胴に挟まれるように前
記中押しローラを下降させ、前記印刷用紙の印字終了位
置(C)と用紙エンド位置(D)の間で該印刷用紙が前
記版胴と前記紙胴の挟持から解除されるように前記中押
しローラを上昇させることを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例を図1
〜図3を参照して説明する。版胴1は、所定間隔をおい
て平行に配置された円盤状の二枚の側板2,2を有して
いる。側板2は剛体である。2枚の側板2,2は、軸線
方向に延在する剛体のクランプベース帯板3によって連
結される。2枚の側板2,2の外周面に沿って可撓性の
周壁4が円筒状に巻き付けられている。
【0013】周壁4はステンレスワイヤなどの線材を可
撓性のある網状に織製したものであり、印刷インキが通
過できる。この可撓性の周壁4は、径方向に膨出変形可
能である。
【0014】クランプベース帯板3にはクランプ板5が
取り付けられている。クランプ板5は、孔版原紙の一端
(先端)をクランプベース帯板3との間に保持する。孔
版原紙はクランプ板5によってクランプベース帯板3に
先端を係止され、版胴1の回転に伴って周壁4の外周面
に巻き付けられる。
【0015】版胴1は、当該版胴1を軸線方向に貫通す
る中心筒軸6により、自身の中心軸線に関して回転可能
となるように支持されている。二枚の側板2,2の外周
部には図示しない歯車が各々形成されており、図示しな
い版胴駆動モータの駆動歯車がこの歯車に噛合してい
る。版胴駆動モータを駆動すれば、版胴1は中心筒軸6
を中心として図にて反時計廻り方向へ回転駆動される。
【0016】版胴1内には、胴内枠体7が中心筒軸6に
よって固定した位置に支持されている。版胴1内には、
アーム8が支持軸9を中心に揺動可能に支持されてい
る。アーム8の下端部には中押しローラ10が回転可能
に設けられている。アーム8の一端部には受けローラ1
1があり、偏芯カム12に係合している。本例におい
て、偏芯カム12は、中押しローラ10の昇降駆動手段
の少なくとも一部を構成している。偏芯カム12は、版
胴1内に設けられたカム軸13に固定されている。カム
軸13は版胴1の回転に同期した駆動手段14に駆動さ
れて回転する。この駆動手段14は版胴駆動モータと別
でもよいし、また版胴駆動モータで兼用してもよい。兼
用する場合は版胴駆動モータの出力はクラッチを介して
カム軸13に伝達する。偏芯カム12が所定の回転位置
に設定されれば、中押しローラ10が下降して周壁4を
外方に押し出す。
【0017】アーム8の支持軸9にはドクターローラ1
5が設けられており、微小間隔をおいて中押しローラ1
0に隣接している。版胴1内には、インク供給手段16
が設けられている。インク供給手段16は、ドクターロ
ーラ15と中押しローラ10の間にインクを供給する。
供給されたインクはドクターローラ15によって規定量
に調整され、中押しローラ10に付着して周壁4の内周
面に運ばれる。中押しローラ10はインキ供給用のスキ
ージローラとしても作用する。
【0018】胴内枠体7にはプレス圧調節用のモータ1
7が取り付けられている。モータ17の出力軸はねじ軸
18である。ねじ軸18にはナット部材19が螺合して
いる。ナット部材19とアーム8の他端部はばね20で
連結されている。モータ17を駆動すれば、ナット部材
19はねじ軸18に沿って移動する。これによって、ア
ーム8の他端に加わるばね20の力を調整し、中押しロ
ーラ10が周壁4を押す力を調整できる。
【0019】版胴1の下方には紙胴21が設けられてい
る。紙胴21の外径は、版胴1の外径と同一である。紙
胴21は、周壁4に対して所定間隔をおいて版胴1と平
行に設けられている。紙胴21は、図示しない同期回転
駆動装置により、版胴1と同一の速度で中心軸22の周
りに図中時計廻り方向へ回転駆動される。紙胴21は、
版胴1のクランプ板5と対応する回転位置の外周部に、
原紙クランプ部との干渉を回避するための凹部23を有
している。
【0020】あるタイミングで版胴1の周壁4が膨出変
形すると、版胴1の外周面に巻き付けられた孔版原紙と
印刷用紙は、周壁4の変形部分と紙胴21に挟まれて互
いに圧接される。周壁4の変形が元に戻った時、版胴1
と紙胴21の間には印刷用紙が自由に通過できる空隙が
形成される。
【0021】紙胴21は用紙クランプ部材24を有す
る。用紙クランプ部材24の一端は、紙胴21に枢軸2
5によって回動可能に装着されている。該一端には、紙
胴21の外周面と共働して印刷用紙の先端を保持するク
ランプ片26が設けられている。用紙クランプ部材24
の他端にはカムフォロアローラ27が設けられている。
紙胴21の中心軸22にはカム28が所定の配置で固定
されている。前記カムフォロアローラ27はこのカム2
8に係合している。
【0022】従って、紙胴21が回転すれば、これに同
期して用紙クランプ部材24とクランプ片26が作動す
る。即ち、クランプ片26は、図中左側の給紙部から供
給される印刷用紙の先端を紙胴21の左にある保持位置
で保持し、同図中右側の排紙部の側にある開放位置で放
す。よって、紙胴21は、紙胴21の左の保持位置と右
の開放位置の間で印刷用紙を外周面に巻き付けて強制的
に搬送することができる。
【0023】紙胴21の中心軸22には、紙胴21の回
転角度を検出する回転角度検出手段としてのロータリー
エンコーダ30が設けられている。
【0024】給紙部40は、印刷用紙を積載する給紙台
41と、給紙台41から印刷用紙を一枚づつ取り出す供
給ローラ42および紙捌きローラ43と、用紙ガイド部
材44と、紙胴21のクランプ片26が印刷用紙を保持
する保持位置へ所定のタイミングで印刷用紙を送り込む
一対の給紙ローラ45と、印刷用紙が保持位置へ送り込
まれたことを検出する光学式の給紙センサ46とを有し
ている。
【0025】排紙部50は、解放位置に配置されて紙胴
21と共働し、印刷用紙を搬送する排紙ピンチローラ5
1と、印刷用紙を紙胴21から引き離す用紙分離爪52
と、引き離された印刷用紙を用紙飛翔台53へ送り出す
排紙ピンチローラ対54と、印刷済みの印刷用紙を載置
する排紙台55と、印刷用紙が用紙飛翔台53から排紙
台55へ向けて飛翔したことを検出する光学式の排紙セ
ンサ56とを有している。
【0026】なお、排紙される印刷用紙の上面、即ち印
刷画像面に摺接する排紙ピンチローラ51と排紙ピンチ
ローラ対54の上側ローラは、印刷用紙の両側の余白部
(非印刷マージン部)にのみ接触する。給紙台41上に
セットされた印刷用紙のサイズに応じて、各ローラの軸
線方向の位置が自動的に調整され、これらのローラは印
刷用紙の両側の余白部にのみ接触する。その場合、給紙
台41には、図示はしないが、印刷用紙のサイズを検出
する用紙サイズセンサが設けられる。
【0027】制御手段60は、従来と同様に本孔版印刷
装置の印刷動作を統合的に制御する。特に本例では、従
来の問題である「マスター切れ」を解決するために、中
押しローラ10の昇降動作の制御が従来の装置と異なっ
ている。
【0028】前述したように、従来の問題である「マス
ター切れ」は、印刷用紙のトップ位置とエンド位置の両
位置において、孔版原紙が印刷用紙の角によって折り曲
げられる力を受けることに起因する。そこで、本装置で
は、印刷時の中押しローラ10の制御方法を改善した。
即ち、中押しローラ10を印刷工程において降りたまま
としない。さらに具体的には、印刷用紙の用紙トップ位
置と印字開始位置の間で印刷用紙が版胴1と紙胴21に
挟まれるように中押しローラ10が下降する。また、印
刷用紙の印字終了位置と用紙エンド位置の間で印刷用紙
が版胴1と紙胴21の挟持から開放されるように中押し
ローラ10が上昇する。この動作を版胴1と紙胴21の
間に印刷用紙が供給される度に行う。
【0029】中押しローラ10を昇降させるタイミング
は、給紙センサ46とロータリーエンコーダ30からの
信号を用いて制御手段60が決定する。制御手段60は
このタイミングでカム軸13の駆動手段14を作動させ
る。
【0030】ここで、ロータリーエンコーダ30は、供
給された印刷用紙の用紙トップ位置と印字開始位置の間
の位置が中押しローラ10の下方に来たことを検知する
トップ検知手段として機能する。また、給紙センサ46
は、下降した前記中押しローラ10が、供給された印刷
用紙の印字終了位置と用紙エンド位置の間の位置に来た
ことを検知するエンド検知手段として機能する。
【0031】次に孔版印刷装置の動作について説明す
る。製版された孔版原紙が版胴1の外周面に巻き付けら
れた後に、版胴1と紙胴21が回転を開始する。これに
伴って、供給ローラ42および紙捌きローラ43によっ
て給紙台41から印刷用紙が一枚づつ取り出される。印
刷用紙は用紙ガイド部材44に案内されて給紙ローラ4
5へ向かう。
【0032】版胴1と紙胴21が回転して所定の回転位
置にくると、紙胴21の回転に同期した所定のタイミン
グで印刷用紙が紙胴21のクランプ片26の保持位置へ
送り込まれる。印刷用紙は、その先端部において紙胴2
1のクランプ片26に保持される。印刷用紙は紙胴21
の回転によって紙胴21の外周面に巻き付き、版胴1に
送られる。
【0033】図2に示すように、印刷用紙Pの用紙トッ
プ位置Aと印字開始位置Bの間の位置で、中押しローラ
10が下降する。中押しローラ10は回転している版胴
1の周壁4を外方へ押圧し、紙胴21へ向けて変形させ
る。印刷用紙は版胴1と紙胴21の間に保持される。
【0034】中押しローラ10が下降するタイミング
は、ロータリーエンコーダ30が出力する紙胴21の角
度信号に基づいて制御手段60が決める。中押しローラ
10は、印刷用紙の用紙トップ位置Aと印字開始位置B
の間の位置において、印刷用紙が版胴1と紙胴21で挟
まれるように下降する。即ち、中押しローラ10は、印
刷用紙の用紙トップ位置Aを避けて下降し、用紙トップ
側の印字開始位置Bの少し手前で印刷用紙に圧力をかけ
はじめる。通常、用紙トップ位置Aと印字開始位置Bの
間隔は6mmであり、この範囲で中押しローラ10が印
刷用紙を押しはじめる。一般にこの間隔は印刷用紙のサ
イズに係わらず一定であり、よって中押しローラ10が
下降する紙胴21の回転位置も印刷用紙のサイズに係わ
らず一定である。
【0035】印刷用紙は、版胴1の変形部と紙胴21と
の間に所定の押圧力をもって挟まれ、版胴1と紙胴21
の回転に伴い図にて右方へ送られつつ孔版印刷を施され
る。
【0036】図3に示すように、印刷用紙の印字終了位
置Dと用紙エンド位置Cの間の位置で、中押しローラ1
0が上昇する。印刷用紙は版胴1と紙胴21の挟持から
開放される。
【0037】中押しローラ10の上昇のタイミングは、
給紙部40の給紙センサ46からの信号に基づいて制御
手段60が決める。この給紙センサ46は、印刷用紙が
保持位置へ送り込まれたことを検出するためのものであ
るが、中押しローラ10の上昇タイミングの設定にも使
用される。具体的には、印刷用紙の用紙エンド位置Cが
給紙センサ46を横切ってから所定時間経過後に中押し
ローラ10を上昇させる。前記所定時間は、給紙センサ
46から中押しローラ10までの距離と、版胴1(又は
紙胴21)の回転速度によって決まる。これによって印
刷用紙のサイズに係わらず上述した上昇のタイミングを
設定できる。通常、印字終了位置Dと用紙エンド位置C
の間隔は5mmであり、この範囲で中押しローラ10が
上昇する。即ち、中押しローラ10は、用紙エンド側の
印字終了位置Dを過ぎた後、印刷用紙の用紙エンド位置
Cに至る前に上昇する。
【0038】クランプ片26が解放位置に来るまで版胴
1と紙胴21が回転する。クランプ片26が印刷用紙を
開放する。印刷用紙の搬送は排紙ピンチローラ51に引
き継がれる。その後、印刷用紙は、用紙分離爪52によ
って紙胴21から引き離され、排紙ピンチローラ対54
により用紙飛翔台53へ送り出される。印刷用紙は、用
紙飛翔台53から排紙台55へ飛翔し、排紙台55上に
印刷画像面を上向きにして載置される。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、中押しローラで版胴1
を押し出して紙胴との間に印刷用紙を挟んで印刷する孔
版印刷装置において、印刷中に中押しローラを下ろした
ままでなく、一枚ずつ下げ・上げ動作を行うようにし
た。しかも、印刷用紙の用紙トップ位置と印字開始位置
の間に中押しローラを下降させ、印刷用紙の印字終了位
置と用紙エンド位置の間で中押しローラを上昇させるよ
うにした。このため、印刷用紙の用紙トップ位置と用紙
エンド位置において孔版原紙に過大な圧力が加わること
が防止でき、マスタ切れを避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の孔版印刷装置の一例の構成を示す図で
ある。
【図2】本発明の孔版印刷装置の一例における中押しロ
ーラの下降タイミングを示す図である。
【図3】本発明の孔版印刷装置の一例における中押しロ
ーラの上昇タイミングを示す図である。
【図4】従来の孔版印刷装置の図である。
【符号の説明】
1 版胴 4 周壁 10 中押しローラ 12 昇降駆動手段としての偏芯カム 14 昇降駆動手段としての駆動手段 16 インキ供給手段 21 紙胴 60 制御手段 A 用紙トップ位置 B 印字開始位置 C 用紙エンド位置 D 印字終了位置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性の周壁の外周面に製版された孔版
    原紙が巻装されて自身の中心軸線の周りに回転駆動され
    る版胴と、 前記版胴の内部に昇降可能に設けられて印刷時に前記周
    壁を押して外方に変形させる中押しローラと、 前記版胴の下方に所定間隔をおいて配置され前記中押し
    ローラによって外方に変形した前記周壁との間に印刷用
    紙を挟持して搬送するように前記版胴と同期して回転駆
    動される紙胴と、 前記版胴と前記紙胴の間に印刷用紙が供給される度に、
    前記印刷用紙の用紙トップ位置と印字開始位置の間で該
    印刷用紙が前記版胴と前記紙胴に挟まれるように前記中
    押しローラが下降し、前記印刷用紙の印字終了位置と用
    紙エンド位置の間で該印刷用紙が前記版胴と前記紙胴の
    挟持から解除されるように前記中押しローラが上昇する
    制御を行う制御手段と、 を有する孔版印刷装置。
  2. 【請求項2】 可撓性の周壁の外周面に製版された孔版
    原紙が巻装されて自身の中心軸線の周りに回転駆動され
    る版胴と、 前記版胴の内部に昇降可能に設けられて印刷時に前記周
    壁を押して外方に変形させる中押しローラと、 前記中押しローラを昇降させる昇降駆動手段と、 前記版胴の下方に所定間隔をおいて配置され前記中押し
    ローラによって外方に変形した前記周壁との間に印刷用
    紙を挟持して搬送するように前記版胴と同期して回転駆
    動される紙胴と、 供給された印刷用紙の用紙トップ位置と印字開始位置の
    間の位置が前記中押しローラの下方に来たことを検知す
    るトップ検知手段と、 下降した前記中押しローラが、供給された印刷用紙の印
    字終了位置と用紙エンド位置の間の位置に来たことを検
    知するエンド検知手段と、 前記トップ検知手段からの信号により前記昇降駆動手段
    を作動させて前記印刷用紙が前記版胴と前記紙胴に挟ま
    れるように前記中押しローラを下降させ、前記エンド検
    知手段からの信号により前記昇降駆動手段を作動させて
    前記印刷用紙が前記版胴と前記紙胴の挟持から解除され
    るように前記中押しローラを上昇させる制御手段と、 を有する孔版印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記トップ検知手段は前記紙胴の回転角
    度を検出し、前記エンド検知手段は前記版胴と前記紙胴
    の間に供給された前記印刷用紙の用紙エンド位置を検出
    する請求項2記載の孔版印刷装置。
  4. 【請求項4】 可撓性の周壁の外周面に製版された孔版
    原紙が巻装されて自身の中心軸線の周りに回転駆動され
    る版胴と、 前記版胴の内部に昇降可能に設けられて印刷時に前記周
    壁を押して外方に変形させる中押しローラと、 前記版胴の下方に所定間隔をおいて配置され前記中押し
    ローラによって外方に変形した前記周壁との間に印刷用
    紙を挟持して搬送するように前記版胴と同期して回転駆
    動される紙胴とを有する孔版印刷装置の制御方法におい
    て、 前記版胴と前記紙胴の間に印刷用紙が供給される度に、
    前記印刷用紙の用紙トップ位置と印字開始位置の間で該
    印刷用紙が前記版胴と前記紙胴に挟まれるように前記中
    押しローラを下降させ、前記印刷用紙の印字終了位置と
    用紙エンド位置の間で該印刷用紙が前記版胴と前記紙胴
    の挟持から解除されるように前記中押しローラを上昇さ
    せる孔版印刷装置の制御方法。
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JP2006315373A (ja) * 2005-05-16 2006-11-24 Tohoku Ricoh Co Ltd 孔版印刷装置

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JP2006315373A (ja) * 2005-05-16 2006-11-24 Tohoku Ricoh Co Ltd 孔版印刷装置

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