JP2000343712A - 基板又はサーマルインクジェットヘッドの加工方法 - Google Patents

基板又はサーマルインクジェットヘッドの加工方法

Info

Publication number
JP2000343712A
JP2000343712A JP16218699A JP16218699A JP2000343712A JP 2000343712 A JP2000343712 A JP 2000343712A JP 16218699 A JP16218699 A JP 16218699A JP 16218699 A JP16218699 A JP 16218699A JP 2000343712 A JP2000343712 A JP 2000343712A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
substrate
solder ball
orifice plate
laminated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP16218699A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuzo Uenishi
勝三 上西
Satoshi Kanemitsu
聡 金光
Minoru Kumagai
稔 熊谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP16218699A priority Critical patent/JP2000343712A/ja
Publication of JP2000343712A publication Critical patent/JP2000343712A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】バンプ接続用の半田ボールの設定が容易なチッ
プ基板の加工方法を提供する。 【解決手段】チップ基板25に形成されたLSI、電子
回路等の接続部27の上に、隔壁、間隔保持部材26等
を積層し、パターニングの際には接続部27の部分に半
田ボール32の直径よりも小さい径の孔26−1を形成
する。更にその上に例えばオリフィス板17等を積層し
てノズルをエッチングする際に、小さい径の孔26−1
の位置に、これよりも大きな孔、すなわち半田ボール3
2の直径と略同じ径の孔を端子コンタクト孔24として
形成する。容器31に多数収容されている半田ボール3
2の中に、チップ基板25の端子コンタクト孔24が形
成されている端部を挿入し引き出すと、端子コンタクト
孔24内に半田ボール32が設定されている。この上に
配線の形成された親基板、例えばフレキシブルプリント
配線基板(FPC)を熱圧着して、チップ基板25と親
基板との端子接続を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半田ボールの仮固
定が容易な基板又は半田ボールの位置設定が容易なイン
クジェットヘッドの加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子機器の小型化と高速化の
要望に応えるべく、プリント配線基板に搭載される電子
部品のLSI集積度は高まる一方である。そのような電
子部品のLSI集積度が高くなるほど、その電子部品外
側に配設される入出力端子と接続するための電子部品内
部のLSI基板に形成される入出力端子は微細ピッチに
なる。
【0003】このような微細ピッチのLSI基板の入出
力端子を電子部品の外部端子に接続する方法としては、
ワイヤーボンディングとバンプ接続のいずれかの方法が
用いられている。ワイヤーボンディングはLSI基板の
入出力端子の接続方法として一般的な方法であるが、ワ
イヤーを介して入出力端子を外部端子と1本づつ接続す
るため、接続時間を短縮できない、つまり作業能率を上
げることができないという問題がある。また、ワイヤー
ボンディングのワイヤーには高価な金(Au)線を用い
るので製造コストを安価にすることができないという問
題も有している。
【0004】これに対してバンプ接続は、安価な半田ボ
ールをLSI基板の入出力端子に接着した後、その半田
ボール部分を外部端子に重ね合わせて加熱することによ
り半田ボールを溶融して外部端子と接続する。これによ
り、電子部品内部におけるLSI基板と外部端子との接
続や、あるいはLSI基板が裸のものであれば親基板の
端子パターンとの接続が出来る。このバンプ接続は、一
度に多くの入出力端子を接続することができるという点
で優れている。また半田という安価な材料を使用するた
め製造コストが安価になるという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従釆の
方法では、半田ボールをLSI基板の入出力端子に接着
する方法として、紫外線硬化タイプの半液状の接着剤を
用い、この接着剤をLSI基板の入出力端子に塗布した
後、そこに半田ボールを接着し、その後に紫外線を照射
して接着剤を硬化させて入出力端子部に半田ボールを仮
固定するというウェットの工程をとる。このように入出
力端子への接着剤の塗布ではウェットの工程をとるた
め、接着剤のはみ出し塗布がしばしば発生する。このよ
うなはみ出し塗布が発生すると、LSI基板、或はイン
クジェットヘッドが搭載されているような基板では、微
細構造で隣接する他の部分に無用な接着剤が付着し、こ
れが紫外線照射で固化してその接着剤が付着した部分の
機能が阻害されて不良発生の要因となる。したがって、
LSI基板やインクジェットヘッドが搭載されている基
板では、安価で加工能率が良いと言われるバンプ接続で
はあるが、決して最適な方法とはいえないものであっ
た。
【0006】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、
バンプ接続の半田ボールの設定が容易な基板又は半田ボ
ールの設定が容易なインクジェットヘッドの加工方法を
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】先ず、請求項1記載の発
明の基板は、基板上に設けられた配線電極と、該配線電
極に積層された第1の積層部材と、該第1の積層部材に
更に積層された第2の積層部材と、上記第1の積層部材
に設けられた第1の径の孔と、上記第2の積層部材に設
けられ上記第1の径の孔よりも大きい第2の径の孔とを
有し、上記第1の径の孔及び上記第2の径の孔に半田ボ
ールを挿入して該半田ボールにより外部基板と接続する
接続端子を備えて構成される。
【0008】次に、請求項2記載の発明のサーマルイン
クジェットヘッドの加工方法は、複数条の発熱素子と該
発熱素子に積層された電極とをアレー状に形成された基
板と、上記発熱素子に対応する開口部が設けられたオリ
フィス板と、上記基板と上記オリフィス板との間に形成
されたインク流路と、上記基板と上記オリフィス板との
間隔を一定に保持する間隔保持部材とを有するサーマル
インクジェットヘッドの加工方法であって、電極を外部
に接続する接続部を設け、上記間隔保持部材の加工工程
において上記接続部の間隔保持部材に第1の孔を形成
し、次いで上記オリフィス板の加工工程において上記オ
リフィス板の上記接続部に対応する位置に上記第1の孔
よりも大きい第2の孔を形成するように構成される。
【0009】これにより、ウエットの工程を用いる接着
剤の助けを借りること無く、半田ボールを所定の箇所に
容易に仮固定することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1(a),(b),(c),(d) は、一
実施の形態におけるサーマルインクジェットヘッドの製
造方法を工程順に説明する図であり、それぞれ一連の工
程において、シリコンチップの基板上に形成されていく
概略の平面図を模式的に示している。尚、同図(d) には
21個の大きなインク吐出用のノズル(オリフィス)を
示しているが、実際には64個、128個又は256個
等の多数のノズルが一列に形成されているものである。
【0011】図2(a) は、上段に図1(b)を模式的に拡
大して示し、中段に上段のA−A′断面矢視図を示し、
下段に上段のB−B′断面矢視図を示している。また、
図2(b) は、図2(a) に続く工程を示しており、その上
段、中段及び下段に示される部位は、図2(a) の上段、
中段及び下段に示す部位に対応している。そして、図2
(c) は、上段に図1(d) を模式的に拡大して示してい
る。この図2(c) の上段、中段及び下段に示される部位
は、図2(a) の上段、中段及び下段に対応する部位であ
る。尚、これらの図2(a),(b),(c) には、図示する上で
の便宜上、多数示すべきノズルを、5個のノズルで代表
させて示している。
【0012】先ず、工程1として、図1(a) 及び図2
(a) に示すように、LSI形成処理により電極配線を備
える駆動回路1とその電極配線端子2(図1(a) 参照)
を基板3の表面に形成する。続いて、酸化膜4(図1
(a) 参照)を形成し、その上に薄膜形成技術を用いて、
Ta−Si−Oなどからなる発熱抵抗体膜をスパッタ技
術などにより例えば4000Åの厚みで成膜し、更に図
1(b) に示すように、電極膜5を形成する。この電極膜
5は、W−Al(又はW−Ti、W−Si)などからな
るバリアメタル膜に、Auによる電極膜を積層した多層
構造とすることが好ましい。
【0013】次に、工程2として、フォトリソグラフィ
ー技術によって上記電極膜5に配線部分のパターン、す
なわち共通電極6(6a、6b)と個別配線電極7(図
2(a) 参照)及び共通電極給電端子8(図1(b) 参照)
を形成し、発熱抵抗体膜には例えばほぼ正方形の露出部
を形成して、この露出部による微細な発熱部9(図2
(a) 参照)を形成する。この工程で発熱部9の位置が決
められる。また、このようにして、発熱部9とその両端
に接続された共通電極6b及び個別配線電極7とからな
る所定数条(図2(a) では5条で代表)の発熱素子が形
成される。
【0014】続いて、工程3として(以下、図2(b) 参
照)、感光性ポリイミドなどの有機材料からなる隔壁部
材をコーティングにより高さ20μm程度の層に形成す
る。そして、これをパターン化して個々の発熱部9に対
応するインク加圧室を形成するための区画隔壁11と、
インクを外部から封止するための一方のシーリング部と
なるシール隔壁12とを形成する。更に他方のシーリン
グ部となるシール隔壁13を共通電極6a上に形成した
後、30分〜60分、場合によって2時間、300℃〜
400℃の熱を加えるキュア(乾燥硬化、焼成)を行
う。これにより、キュア後の高さ10μmの上記感光性
ポリイミドによる各隔壁(区画隔壁11、シール隔壁1
2、13)が基板3上に形成・固着される。
【0015】このとき同時に、図1(b) 又は同図(d) に
示す駆動回路1の電極配線端子2及び共通電極給電端子
8が配置されている基板3の周辺部にも、ここでは図示
しないが詳しくは後述する隔壁が形成され、電極配線端
子2及び共通電極給電端子8が露出するようにその隔壁
がパターン化(孔空け)される。この部分の隔壁は、イ
ンクのシーリングには関係がなく、後述するオリフィス
板を基板3の面から適正な高さで保持するための間隔保
持部材として機能している。
【0016】更に、工程4として、ウェットエッチング
またはサンドブラスト法などにより上記基板3の面に溝
状の共通インク供給路14を形成し、更にこの共通イン
ク供給路14に連通し基板3の下面に開口するインク給
送孔15を形成する。
【0017】この後、工程5として、裏面に接着剤とし
ての熱可塑性ポリイミド16(図2(c) の中段及び下段
参照)を極薄に例えば厚さ2〜5μmにコーテングした
ポリイミドからなる厚さ10〜40μmのフィルムのオ
リフィス板17を、上述までの構造の最上層、つまり各
隔壁(11、12、13)の上に張り付けて、200〜
300℃で加熱しながら加圧してオリフィス板17を固
着させる(図1(c) 参照)。
【0018】これにより、基板3とオリフィス板17と
の間に隔壁(11、12、13)の厚さに相当する高さ
のインク流路18が、共通インク供給路14と区画隔壁
11によって区画形成されたインク加圧室内の加熱部9
との間に形成される。
【0019】この後、一般に上記の熱可塑性ポリイミド
16はオリフィス板17の裏面ばかりでなく表面にも加
工されているので、工程6において、このオリフィス板
17の表面の熱可塑性ポリイミドを簡便なレジストアッ
シヤーのような酸素プラズマ雰囲気での通常の有機膜の
エッチング装置を用いて除去する。
【0020】その後、工程7において、そのオリフィス
板17の露出した表面に、図1(c)に示すように、N
i、Cu又はAlなどの厚さ0.5〜1μm程度の金属
膜19を形成し、その金属膜19をパターン化して、ポ
リイミドを選択的にエッチングする為のマスクを形成す
る。
【0021】これにより、図1(d) に示すように、駆動
回路1の電極配線端子2及び共通電極給電端子8に対応
するエッチングパターン21と発熱部9に対応するエッ
チングパターン22を備えた金属膜19のマスクが出来
上がる。
【0022】続いて、工程8において、オリフィス板1
7をへリコン波エッチング装置などにより、一方では、
上記の金属膜マスクのエッチングパターン22に従って
20μmφ〜60μmφの孔空けをして、図2(c) に示
すように、多数のオリフィス、つまりノズル23を一括
形成すると共に、他方では、エッチングパターン21
(図1(d)参照)に従って孔空けをして、駆動回路1の
電極配線端子2や共通電極給電端子8に対応する端子コ
ンタクト孔24も一括形成する。
【0023】このようにして、1列のノズル23を備え
たヘッドチップ25が完成する。このヘッドチップ25
は、モノカラー用のヘッドチップであるが、フルカラー
用のヘッドチップの場合は、図(c) の構成を4つ連続さ
せたものをシリコンウエハ上に形成して4列のノズル列
を備えたフルカラー用のヘッドチップを作成する。ここ
までの工程はシリコンウエハの状態での処理され、この
後は工程9において、ダイシングソーなどでカッテング
してヘッドチップ25毎に個別に分割する。
【0024】通常は、この後、工捏10において、ワイ
アボンデングにより端子接続を親基板などの接続端子に
電気接続し、これをプリンタに装着して、プリンタのサ
ーマルインクジェットヘッドとして完成するが、本実施
の形態では、上記のようにして作成したモノクロ又はフ
ルカラーのサーマルインクジェットヘッドに対し、ワイ
アボンデングを用いず、本発明のバンプ接続によってヘ
ッドチップ25の端子を親基板の接続端子に接続する。
【0025】この本発明の特徴であるバンプ接続を行う
前工程となる半田ボール仮固定の工程を、以下に説明す
る。先ず半田ボールの安定した仮固定を実現するための
半田ボール設定用穴の製法について説明する。
【0026】図3(a),(c),(d),(e) は、上記の図2(c)
に示す完成したヘッドチップ25の図1(d) に示す端子
コンタクト孔24部分を、加工工程順に示す図1(d) の
D−D′断面矢視拡大図であり、図3(b) は同図(a) の
平面図、同図(f) は同図(e)の平面図である。
【0027】上述した工程3においては、感光性ポリイ
ミドなどの隔壁部材をコーティングし、キュアして、隔
壁(11、12、13)を形成すると同時に同一工程
で、図3(a),(b) に示すように、基板3の端部に形成さ
れている共通電極給電端子8(駆動回路1の電極配線端
子2も同様)の上に、隔壁部材を間隔保持部材26とし
て積層し、パターニングして、小さい径の孔26−1を
形成する。これにより、その小さい径の孔26−1の中
に共通電極給電端子8が円形に露出して外部接点と接続
するための接続部27を形成する。
【0028】上記の配線電極パターン(共通電極給電端
子8又は電極配線端子2)が面積100μm×100μ
mのボンデングパットであるとし、これに直径100μ
mφの半田ボールを使用するものとすると、上記の小さ
い径の孔26−1は、30〜60μmφの丸孔であるこ
とが好ましい。
【0029】次に、上述した工程5において、図3(c)
に示すように、オリフィス板17を間隔保持部材26や
隔壁(11、12、13)の上に積層する。そして、工
程7において、図3(d) に示すように、金属膜19を形
成し、これをパターン化して上記間隔保持部材26が形
成している小さい径の孔26−1よりも大きい径の孔1
9−1を形成する。これによりオリフィス板17がマス
クされる。
【0030】そして、工程8において、図3(e),(f) に
示すように、オリフィス板17を金属膜19のパター
ン、つまり大きい径の孔19−1に従ってエッチングし
て、この大きい径の孔19−1と同じ径の端子コンタク
ト孔24を形成した後、これら端子コンタクト孔24周
辺の金属膜マスクをエッチングで削除する。または端子
コンタクト孔24をレジストなどで絶縁化処理する。
【0031】上記のオリフィス板17は前述したように
厚さ15μm〜40μmのフィルム状部材であるが、例
えば40μmのフィルムを用いる場合は、これに空ける
端子コンタクト孔24の大きさは上記の半田ボールの直
径100μmφと略同じ孔を空けるとよい。
【0032】この100μmφの端子コンタクト孔24
の内部には、間隔保持部材26が端子コンタクト孔24
の径100μmφよりも小さな径30〜60μmφの小
さい径の孔26−1を形成してパターン化されており、
その小さな径30〜60μmφの小さい径の孔26−1
の中に、接続部27が露出している。
【0033】これにより、同図(e) に示すように、オリ
フィス17の表面(実際は金属膜19の表面)から接続
部27の面までに、オリフィス17により形成される大
きい径100μmφの孔(端子コンタクト孔24)と間
隔保持部材26により形成されるより小さな径30〜6
0μmφの小さい径の孔26−1とによる段差のついた
半田ボール設定用の穴29が形成される。このように作
成されてシリコンウエハ上に完成したヘッドチップ25
は、スクライブラインに沿ってカッティングして個々に
分割してシリコンウエハから取り出される。
【0034】図4(a) は、上記のように個々に取り出さ
れたヘッドチップ25に、半田ボールを取り付ける工程
を示す図であり、同図(b) は半田ボールを取り付けたヘ
ッドチップ25を模式的に示す平面図とその半田ボール
部分の拡大図、同図(c) は同図(b) の側断面図である。
【0035】同図(a) の両方向矢印Eに示すように、各
ヘッドチップ25を、容器31の中に収容された多数の
半田ボール32の中に挿入して引き出すと、ヘッドチッ
プ25の各接続部27には、同図(b) に示すように端子
コンタクト孔24に捕捉された半田ボール32が、大き
い径100μmφの孔(端子コンタクト孔24)と小さ
な径30〜60μmφの小さい径の孔26−1とによる
段差のついた穴29により、安定した状態で接続部27
の位置に仮固定されている。
【0036】このように、単にヘッドチップ25を多数
の半田ボール32の中に挿入して引き出すだけで、電極
配線端子2の接続部27に半田ボール32を乗せて仮固
定することが容易に出来るようになる。このヘッドチッ
プ25の上に、配線の形成された親基板、例えばフレキ
シブルプリント配線基板(FPC)を熱圧着することに
よってヘッドチップ25と親基板との端子接続が完成す
る。
【0037】このように、本実施の形態においては、隔
壁の加工時とオリフィス板の加工時に微小な径の半田ボ
ールを位置決めするような円形の段差付きの穴をLSI
と電子部品とが一体なヘッドチップの端子に加工するこ
とにより、半田ボールを一括で配置し、端子加工された
フレキシブルプリント基板(FPC)に熱圧着で一括接
続して実用デバイスとしてのサーマルインクジェットヘ
ッドを製造するものである。
【0038】尚、上述したヘッドチップ25の製造方法
は、少なくとも4インチ以上の大きさのシリコンウエハ
上で例えば90個以上のヘッドチップをー括で作成でき
るので生産性の高い実用性のある製造方法である。近年
のようにシリコンウエハの加工技術が発達し、単にLS
Iだけでなく、LSIのパシベーション工程後に別のラ
インでマイクロマシン技術を用いて圧カセンサ、加速セ
ンサ、デジタルマイクロミラー、サーマルインクジェッ
トヘッド等のデバイスを完成させることが行われつつあ
る。つまり、単にLSIだけでなく、これと一体な上記
のデバイス等にも上述した本発明の技術を適用できるこ
とは勿論である。
【0039】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、各接続用端子上に半田ボールの直径に合わせた段
差付きの深い丸穴を形成するので、チップ基板を多数の
半田ボールの中に挿入して引き出すだけで丸穴に半田ボ
ールを捕捉して接続端子上に容易に挿入ができ、これに
より、ワイヤーボンディングによる接続端子毎の接続で
なく半田ボールによる一括バンプ接続が実現でき、ルー
フシュータ型のサーマルインクジェットへツド等の親基
板への実装性能が良くなって作業能率が向上する。
【0040】また、ワイヤーボンディングを用いないの
で、へツドチップを親基板に取り付けた後の完成デバイ
スを小型に纏めることができ、近年の電子機器の小型化
の市場の要望に対処することができる。
【0041】また、隔壁やノズルのような他の構造部の
形成と同一工程で半田ボールの捕捉穴を形成することが
できるので、工数を増加させることなくバンプ接続を容
易に行うことのできるチップ基板を製造することができ
て便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b),(c),(d) は一実施の形態におけるサー
マルインクジェットヘッドの製造方法を工程順に示す平
面図である。
【図2】(a),(b),(c) はそれぞれ上段に工程順のサーマ
ルインクジェットヘッドの平面図を模式的に拡大して示
し、中段に上段のA−A′矢視断面、下段に上段のB−
B′矢視断面を示す図である。
【図3】(a),(c),(d),(e) はヘッドチップの端子コンタ
クト孔部分を加工工程順に示す拡大断面図、(b) は(a)
の平面図、(f) は(e) の平面図である。
【図4】(a) はヘッドチップに半田ボールを取り付ける
工程を示す図、(b) は半田ボールを取り付けたヘッドチ
ップを模式的に示す平面図とその半田ボール部分の拡大
図、(c) は(b) の側断面図である。
【符号の説明】
1 駆動回路 2 電極配線端子 3 基板 4 酸化膜 5 電極膜 6(6a、6b) 共通電極 7 個別配線電極 8 共通電極給電端子 9 発熱部 11 区画隔壁 12、13 シール隔壁 14 共通インク供給路 15 インク給送孔 16 熱可塑性ポリイミド 17 オリフィス板 18 インク流路 19 金属膜 19−1 大きい径の孔 21、22 エッチングパターン 23 ノズル 24 端子コンタクト孔 25 ヘッドチップ 26 間隔保持部材 26−1 小さい径の孔 27 接続部 29 半田ボール設定用の穴 31 容器 32 半田ボール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊谷 稔 東京都青梅市今井3丁目10番6号 カシオ 計算機株式会社青梅事業所内 Fターム(参考) 2C057 AF35 AF93 AG12 AG84 AG94 AP02 AP14 BA04 BA13

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に設けられた配線電極と、該配線
    電極に積層された第1の積層部材と、該第1の積層部材
    に更に積層された第2の積層部材と、前記第1の積層部
    材に設けられた第1の径の孔と、前記第2の積層部材に
    設けられ前記第1の径の孔よりも大きい第2の径の孔と
    を有し、 前記第1の径の孔及び前記第2の径の孔に半田ボールを
    挿入して該半田ボールにより外部基板と接続する接続端
    子を備えたことを特徴とする基板。
  2. 【請求項2】 複数条の発熱素子と該発熱素子に積層さ
    れた電極とをアレー状に形成された基板と、前記発熱素
    子に対応する開口部が設けられたオリフィス板と、前記
    基板と前記オリフィス板との間に形成されたインク流路
    と、前記基板と前記オリフィス板との間隔を一定に保持
    する間隔保持部材とを有するサーマルインクジェットヘ
    ッドの加工方法であって、 電極を外部に接続する接続部を設け、前記間隔保持部材
    の加工工程において前記接続部の間隔保持部材に第1の
    孔を形成し、次いで前記オリフィス板の加工工程におい
    て該オリフィス板の前記接続部に対応する位置に前記第
    1の孔よりも大きい第2の孔を形成するサーマルインク
    ジェットヘッドの加工方法。
JP16218699A 1999-06-09 1999-06-09 基板又はサーマルインクジェットヘッドの加工方法 Withdrawn JP2000343712A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16218699A JP2000343712A (ja) 1999-06-09 1999-06-09 基板又はサーマルインクジェットヘッドの加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16218699A JP2000343712A (ja) 1999-06-09 1999-06-09 基板又はサーマルインクジェットヘッドの加工方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000343712A true JP2000343712A (ja) 2000-12-12

Family

ID=15749650

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16218699A Withdrawn JP2000343712A (ja) 1999-06-09 1999-06-09 基板又はサーマルインクジェットヘッドの加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000343712A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005280044A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Brother Ind Ltd インクジェットヘッドの製造方法
JP2011520654A (ja) * 2008-05-15 2011-07-21 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. フレキシブル回路シール

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005280044A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Brother Ind Ltd インクジェットヘッドの製造方法
JP2011520654A (ja) * 2008-05-15 2011-07-21 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. フレキシブル回路シール
US9056470B2 (en) 2008-05-15 2015-06-16 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Flexible circuit seal

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5322594A (en) Manufacture of a one piece full width ink jet printing bar
US20080117263A1 (en) Ink Jet Head
JPH1170661A (ja) モノリシックサーマルインクジェットプリントヘッドの製造方法
KR100465444B1 (ko) 협 피치용 커넥터, 정전 액추에이터, 압전 액추에이터,잉크 제트 헤드, 잉크 제트 프린터, 마이크로머신, 액정패널, 전자기기
JP5475116B2 (ja) インクジェット印刷ヘッドアセンブリおよび印刷ヘッド集積回路
JP2007050639A (ja) デバイス実装構造、デバイス実装方法、電子装置、液滴吐出ヘッド、及び液滴吐出装置
US7416286B2 (en) Inkjet recording head and inkjet recording device
JP2000343712A (ja) 基板又はサーマルインクジェットヘッドの加工方法
JP2006346867A (ja) インクジェットヘッド用の回路部材とその作製方法、及びインクジェットヘッドとその作製方法
JPH10230611A (ja) 液体噴射記録ヘッドおよびその製造方法
JP2001150680A (ja) インクジェットプリンタヘッド
JP5224782B2 (ja) 液体吐出ヘッドの製造方法
US11110706B2 (en) Liquid ejecting head and method of manufacturing liquid ejecting head
JPH10315460A (ja) インクジェットプリンタヘッド
JP2001130009A (ja) インクジェットプリンタヘッドの製造方法
JP4258648B2 (ja) 多層配線基板の製造方法、電気光学装置の製造方法、および電子機器の製造方法
JP4967755B2 (ja) ヘッドモジュール、液体吐出ヘッド、液体吐出装置、及びヘッドモジュールの製造方法
JP2007136711A (ja) デバイス実装構造、デバイス実装方法、及び液滴吐出ヘッド
JP2006297683A (ja) 液体吐出ヘッド及び液体吐出ヘッドの製造方法
JP4371041B2 (ja) 半導体チップの実装方法
JP3897120B2 (ja) 液体吐出装置及び液体吐出装置の製造方法
US8197030B1 (en) Fluid ejector structure
JP7309449B2 (ja) 半導体素子、半導体素子の製造方法、及び液体吐出ヘッド
JP2005072202A (ja) 端子電極、配線基板、半導体装置、半導体モジュール、電子機器、端子電極の製造方法および半導体モジュールの製造方法
CN110856997B (zh) 液体排出头和液体排出头的制造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060905