JP2000342976A - 軽油の水素化処理触媒及び軽油の水素化処理方法 - Google Patents

軽油の水素化処理触媒及び軽油の水素化処理方法

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JP2000342976A JP24319299A JP24319299A JP2000342976A JP 2000342976 A JP2000342976 A JP 2000342976A JP 24319299 A JP24319299 A JP 24319299A JP 24319299 A JP24319299 A JP 24319299A JP 2000342976 A JP2000342976 A JP 2000342976A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽油の硫黄分を低減する触媒と、この触媒を
用いた軽油の水素化処理方法を提供する。 【解決手段】 80質量%より多く99.5質量%以下
のアルミナと、0.5質量%以上20質量%未満のゼオ
ライト、ボリア、シリカ、及びジルコニアから選ばれる
一種以上とを有する複合酸化物担体に、含浸法により、
触媒基準、酸化物換算で、3〜6質量%のCo、16〜
24質量%のMo、0.8〜4.5質量%のPを含ま
せ、〔CoO〕/〔CoO+MoO〕が0.12〜
0.2(質量比)、〔P〕/〔MoO〕が0.
05〜0.25(質量比)、比表面積(窒素吸着法)2
20〜300m/g、細孔容積(水銀圧入法)0.4
〜0.6ml/g、平均細孔直径(水銀圧入法による細
孔分布での)80〜95Å、平均細孔直径±15Åの範
囲の細孔容積が全細孔容積の少なくとも75%、硫化処
理後の触媒中のモリブデン金属への硫黄の配位数(XA
FS測定)5〜6である。上記触媒の存在下、水素分圧
3〜8MPa、300〜420℃、液空間速度0.3〜
5hr−1で、硫黄分を含む軽油留分の接触反応を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽油の水素化処理
触媒と、この触媒を用いた軽油の水素化処理方法とに関
し、詳しくは、軽油を水素化処理する際に、軽油中の硫
黄分を従来のこの種の触媒を使用する場合よりも大幅に
低減することができる優れた活性を有する触媒と、この
触媒を用いる方法とに関する。
【0002】
【技術背景】原油の蒸留や分解によって得られる各油留
分は、一般に、硫黄化合物を含み、これらの油を燃料と
して使用する場合には、この硫黄化合物に起因する硫黄
酸化物等の大気汚染物質が大気中に放出される。特に、
ディ−ゼル機関からの排ガスによる大気汚染が深刻化し
ており、その燃料面からの対策として、軽油中の硫黄分
の低減が強く要望されている。実際に、ディ−ゼル車排
ガス中のNOxと粒子状物質の排出規制に対応して、日
本では、1997年10月から軽油中の硫黄分の規制値
が500ppm以下に改定され、ヨーロッパでは、軽油
中の硫黄分を2000年までに350ppm以下、20
05年までに50ppm以下とすることが決定してい
る。
【0003】このような状況下で、軽油中の硫黄分を大
幅に除去する超深度脱硫技術の開発が重要視されつつあ
る。軽油中の硫黄分の低減化技術として、通常、水素化
脱硫の運転条件、例えば、反応温度、液空間速度等を過
酷にすることが行われている。しかし、反応温度を上げ
ると、触媒上に炭素質が析出して触媒の活性が急速に低
下し、また液空間速度を下げると、脱硫能は向上するも
のの、精製処理能力が低下するため設備の規模を拡張す
る必要が生じる。しかも、このような過酷な運転条件
は、色相や貯蔵安定性等の性状面への悪影響もある。従
って、運転条件を過酷にしないで、軽油の超深度脱硫を
達成し得る最も良い方法は、格段に優れた脱硫活性を有
する触媒を開発することである。
【0004】従来の脱硫レベル(生成油硫黄分0.2〜
0.05質量%)程度であれば、現在の脱硫技術で、容
易に達成することができるが、超深度脱硫領域(生成油
硫黄分0.04質量%以下)は、急激に困難になる。こ
れは、4−メチルジベンゾチオフェン(4−MDBT)
や4,6−ジメチルジベンゾチオフェン(4,6−DM
DBT)のような、アルキル置換基の位置が硫黄原子の
近傍にあるため触媒の脱硫活性点と接触する際に立体障
害を起こす硫黄化合物が、脱硫を極めて困難にしている
からである。
【0005】そこで、深度脱硫領域で効率的に脱硫反応
を行わせるには、これら脱硫活性点への立体障害を有す
る物質の脱硫反応を効率的に進行させるように、 1)触媒の活性点数を増やすこと、 2)活性金属量当たりの脱硫活性を上げること、 3)難脱硫性物質を易脱硫性物質に変化させること、 4)難脱硫性物質の細孔内拡散を容易にすること、が可
能な精密化学的触媒調製の技術が必要となる。
【0006】現在、工業的に用いられている脱硫触媒
は、基本的には、CoO−MoO/Al触媒
と、NiO−MoO/Al触媒である。軽油の
水素化処理条件下では、CoO−MoO/Al
触媒が、NiO−MoO/Al触媒よりも高い
脱硫活性を示すため、軽油用の脱硫触媒として多く使用
されている。
【0007】
【発明の目的】本発明は、上記1)〜4)の全てを満た
す高脱硫活性のCoO−MoO/Al触媒を提
供し、かつこの触媒を使用した軽油の水素化処理方法を
提供することを目的とする。
【0008】
【発明の概要】本発明者らは、上記目的を達成するため
に、CoO−MoO/Al触媒において、 α)難脱硫性物質の細孔内拡散を容易にするために、A
担体に、特定の成分を特定の量で複合化させ
て、細孔直径を精密に制御し、 β)難脱硫性物質を易脱硫性物質に変化させるために、
上記特定の成分を、難脱硫性物質のアルキル基の異性化
やベンゼン環の水素化を生起させるブレンステッド酸点
やルイス酸点を付与する成分、具体的には、ゼオライ
ト、シリカ、ボリア、ジルコニアのうちの少なくとも1
つとし、 γ)触媒の活性点数を増やすために、CoO−MoO
の含有比率を最適化し、 δ)活性金属量当たりの脱硫活性を向上させるために、
活性点の質的向上を図る成分として、最適量のP
を加えたところ、高活性なCo−Mo−S相(脱硫活性
点)を精密に創製することができ、これらの結果とし
て、脱硫反応が効率的に進行し、反応条件を過酷にせず
に、超深度脱硫領域を容易に達成することができる高性
能脱硫触媒を得ることができるとの知見を得た。
【0009】本発明の触媒は、上記の知見に基づくもの
で、アルミナに、ゼオライト、ボリア、シリカ、及びジ
ルコニアから選ばれる一種以上を複合化させた複合酸化
物担体に、活性金属としてのコバルト及びモリブデン、
活性点の質的向上を図るための成分としてのリンを含む
水溶液を含浸して得られる触媒であって、複合酸化物担
体において、アルミナが80質量%より多く99.5質
量%以下で、ゼオライト、ボリア、シリカ、及びジルコ
ニアから選ばれる一種以上が0.5質量%以上20質量
%未満であり、この担体に含有させる各成分が、触媒基
準、酸化物換算で、コバルト3〜6質量%、モリブデン
16〜24質量%、リン0.8〜4.5質量%であり、
触媒の活性点数を増やすために、コバルトとモリブデン
の質量比が、〔酸化コバルト〕/〔酸化コバルト+三酸
化モリブデン〕の値で、0.12〜0.2であり、活性
金属量当たりの脱硫活性を向上させる(活性点の質的向
上を図る)ために、モリブデンとリンの質量比が、〔五
酸化二リン〕/〔三酸化モリブデン〕の値で、0.05
〜0.25であり、窒素吸着法で測定した比表面積が2
20〜300m/g、水銀圧入法で測定した細孔容積
が0.4〜0.6ml/g、水銀圧入法で測定した細孔
分布での平均細孔直径80〜95Å、平均細孔直径±1
5Åの範囲の細孔容積が全細孔容積の少なくとも75
%、硫化処理後の触媒中のモリブデン金属への硫黄の配
位数が、XAFS測定で、5〜6であることを特徴とす
る。このとき、アンモニア−TPDで測定した複合酸化
物担体の酸量が0.5〜0.8mmol/gであるこ
と、またアルミナ担体に複合化させる成分のうちゼオラ
イトは、平均粒子径が2.5〜6μm、粒子径6μ
m以下のものがゼオライト全粒子の70〜98%の特性
を有することが好ましい。
【0010】また、本発明の水素化処理方法は、上記の
触媒の存在下、水素分圧3〜8MPa、300〜420
℃、液空間速度0.3〜5hr−1で、硫黄分を含む軽
油留分の接触反応を行うことを特徴とする。
【0011】本発明の対象油は、例えば、直留軽油、接
触分解軽油、熱分解軽油、水素化処理軽油、脱硫処理軽
油、減圧蒸留軽油(VGO)等の軽油留分が適してい
る。これら原料油の代表的な性状例として、沸点範囲が
150〜450℃、硫黄分が5質量%以下のものが挙げ
られる。
【0012】本発明の触媒の担体であるアルミナは、α
−アルミナ、β−アルミナ、γ−アルミナ、δ−アルミ
ナ等の種々のアルミナを使用することができるが、多孔
質で高比表面積であるアルミナが好ましく、中でもγ−
アルミナが適している。アルミナの純度は、約98質量
%以上、好ましくは約99質量%以上のものが適してい
る。アルミナ中の不純物としては、SO 2−、C
、Fe、NaO等が挙げられるが、これら
の不純物はできるだけ少ないことが望ましく、不純物全
量で2質量%以下、好ましくは1質量%以下で、成分毎
ではSO 2−<1.5質量%、Cl,Fe
NaO<0.1質量%であることが好ましい。
【0013】アルミナに複合化させる成分は、ゼオライ
ト、ボリア、シリカ、及びジルコニアから選ばれる一種
以上である。このうちゼオライトは、電子顕微鏡写真で
の測定による平均粒子径が約2.5〜6μm、好ましく
は約3〜5μm、より好ましくは約3〜4μmのもので
ある。また、このゼオライトは、粒子径6μm以下のも
のがゼオライト全粒子に対して占める割合が、約70〜
98%、好ましくは約75〜98%、より好ましくは約
80〜98%のものである。ゼオライトのこのような特
性は、上記α)の難脱硫性物質の細孔内拡散を容易にす
るために細孔直径を精密に制御する上で必須であり、例
えば、平均粒子径が大きすぎたり、大きな粒子径の含有
量が多かったりすると、複合酸化物担体を調製する過程
で、アルミナとゼオライトの吸着水量や結晶性の違いか
ら、加熱焼成時のアルミナとゼオライトの収縮率が異な
り、複合酸化物担体の細孔として比較的大きなメゾある
いはマクロポアーが生じる。また、これらの大きな細孔
は、表面積を低下させるばかりでなく、残油を処理する
ような場合には触媒毒となるメタル成分の内部拡散を容
易ならしめ、延いては脱硫、脱窒素及び分解活性を低下
させることとなる。
【0014】本発明では、ゼオライトとしては、フォー
ジャサイトX型ゼオライト、フォージャサイトY型ゼオ
ライト、βゼオライト、モルデナイト型ゼオライト、Z
SM系ゼオライト(ZSM−4、5、8、11、12、
20、21、23、34、35、38、46等があ
る)、MCM−41、MCM−22、MCM−48、S
SZ−33、UTD−1、CIT−5、VPI−5、T
S−1、TS−2等が使用でき、特にY型ゼオライト、
安定化Yゼオライト、βゼオライトが好ましい。また、
ゼオライトは、プロトン型が好ましい。上記のボリア、
シリカ、ジルコニアは、一般に、この種触媒の担体成分
として使用されるものを使用することができる。
【0015】上記のゼオライト、ボリア、シリカ、及び
ジルコニアは、それぞれ単独で、あるいは二種以上を組
合せて使用することができる。これらの成分の配合量
は、複合酸化物担体中、アルミナが約80質量%より多
く99.5質量%以下に対し、約0.5質量%以上20
質量%未満であり、好ましくはアルミナが約85〜9
9.5質量%に対し、約0.5〜10質量%であり、よ
り好ましくはアルミナが約90〜99.5質量%に対
し、約0.5〜10質量%である。これらの成分は、少
なすぎても多すぎても上記α)の細孔直径の制御は不十
分となり、また少なすぎるとβ)のブレンステッド酸点
やルイス酸点の付与が不十分となり、多すぎるとMoが
高分散化できなくなる。
【0016】複合酸化物担体の比表面積、細孔容積、及
び平均細孔直径は、特に制限されないが、軽油に対する
水素化脱硫活性の高い触媒にするためには、比表面積が
約240〜500m/g、好ましくは約300〜45
0m/g、細孔容積が約0.55〜0.9ml/g、
好ましくは約0.65〜0.8ml/g、平均細孔径が
約60〜120Å、好ましくは約65〜90Åのものが
適している。
【0017】比表面積が約240m/g未満では、活
性金属の分散性が悪くなるため、低脱硫活性の触媒とな
る。比表面積が約400m/gより大きいと、細孔直
径が極端に小さくなるため、触媒の細孔直径も小さくな
る。触媒の細孔直径が小さいと、硫黄化合物の触媒細孔
内への拡散が不十分となり、脱硫活性が低下する。
【0018】細孔容積が約0.55ml/g未満では、
通常の含浸法で触媒を調製する場合、細孔容積内に入り
込む溶媒が少量となる。溶媒が少量であると、活性金属
化合物の溶解性が悪くなり、金属の分散性が低下し、低
活性の触媒となる。活性金属化合物の溶解性を上げるた
めには、硝酸等の酸を多量に加える方法があるが、余り
加えすぎると担体の低表面積化が起こり、脱硫性能低下
の主原因となる。細孔容積が約0.9ml/gより大き
いと、比表面積が極端に小さくなって、活性金属の分散
性が悪くなり、脱硫活性の低い触媒となる。
【0019】細孔直径が約60Å未満では、活性金属を
担持した触媒の細孔直径も小さくなる。触媒の細孔直径
が小さいと、硫黄化合物の触媒細孔内への拡散が不十分
となり、脱硫活性が低下する。細孔直径が約120Åよ
り大きいと、比表面積が小さくなる。比表面積が小さい
と、活性金属の分散性が悪くなり、脱硫活性の低い触媒
となる。
【0020】複合酸化物担体のアンモニア−TPD法で
測定される酸量は、約0.5〜0.8mmol/gが好
ましい。約0.5mmol/g未満では、水酸基量が少
なくなりすぎて、Moが高分散化できず、脱硫活性の低
い触媒となることがあり、約0.8mmol/gより大
きいと、酸点上で軽油留分が急激に過分解し、活性劣化
の主原因となる炭素析出を招くことになる。
【0021】以上の複合酸化物担体に担持させるCo、
Mo、リン成分のうち、Co化合物としては、炭酸塩、
酢酸塩、硝酸塩、硫酸塩、塩化物が挙げられ、好ましく
は炭酸塩、酢酸塩、より好ましくは炭酸塩である。Mo
化合物としては、三酸化モリブデン、モリブドリン酸、
モリブデン酸アンモニウム、モリブデン酸等が挙げら
れ、好ましくはモリブドリン酸、三酸化モリブデンであ
る。リンは、上記の活性成分の化合物として、モリブド
リン酸等のリンを含む化合物を使用する場合には、これ
らの化合物に由来するものであってもよいし、リン化合
物以外の化合物を使用する場合や、リン化合物に由来す
るリンのみでは不足する場合には、この化合物と共に他
のリン源を使用する。他のリン源としては、種々のリン
酸が挙げられ、具体的には、オルトリン酸、メタリン
酸、ピロリン酸、三リン酸、四リン酸、ポリリン酸等が
挙げられ、特にオルトリン酸が好ましい。
【0022】これらの活性成分のうち、Coの含有量
は、触媒基準、酸化物換算で、約3〜6質量%、好まし
くは約3.5〜6質量%とする。Coが約3質量%未満
では、Coに帰属する活性点が十分に得られず、約6質
量%を超えると、Co化合物の凝集によって活性金属の
分散性が悪くなるばかりか、不活性な前駆体であるCo
種(触媒硫化後や水素化処理中はCo 種と
して存在する)や、担体の格子内に取り込まれたCoス
ピネル種を生成するため、触媒活性の向上がみられない
上、逆に触媒活性が低下する。
【0023】Moの含有量は、触媒基準、酸化物換算
で、約16〜24質量%、好ましくは約18〜22質量
%とする。Moが約16質量%未満では、Moに起因す
る効果を発現させるには不十分であり、約24質量%を
超えると、Moの凝集によって活性金属の分散性が悪く
なるばかりか、効率的に分散する活性金属含有量の限度
を超えたり、触媒表面積が大幅に低下する等により、触
媒活性の向上がみられない。
【0024】リンの含有量は、触媒基準、酸化物換算
で、約0.8〜4.5質量%、好ましくは約1.0〜4
質量%とする。リンは、上記δ)の活性金属量当たりの
脱硫活性を向上させるために活性点の質的向上を図る成
分として加えられものであり、高活性なCo−Mo−S
相(脱硫活性点)を精密に創製する役割をなす。すなわ
ち、リンは、触媒の酸性質を向上させる作用をなし、触
媒が好適な酸性質の値を示す場合には、活性成分の分散
性が向上し、担体上の酸点の量が最適値を示して、硫黄
化合物の吸着を促進し、硫黄化合物の水素化脱硫活性を
向上させる。なお、リンが多すぎると、触媒の表面積や
細孔容積の減少が起こり、脱硫活性が低下する。リンが
約0.8質量%未満では、上記作用(役割)が十分に発
現せず、軽油留分中の硫黄分を効率的に除去することが
できず、約4.5質量%を超えても、この作用(役割)
は飽和し、不経済となる。
【0025】Co、Mo、リン各成分の上記した含有量
において、活性金属であるCoとMoの最適質量比は、
〔CoO〕/〔CoO+MoO〕の値で、約0.12
〜0.2であり、活性金属であるMoと触媒の酸性質向
上成分であるリンの最適質量比は、〔P〕/〔M
oO〕の値で、約0.05〜0.25である。Coと
Moの質量比が上記の値で約0.12未満では、脱硫の
活性点と考えられるCo−Mo−S相が十分に生成でき
ず、脱硫活性が向上しない。約0.2より大きいと、活
性に関与しない無駄なCo種(Co種や、担体の
格子内に取り込まれたCoスピネル種)が生成し、触媒
活性が低下する。Moとリンの質量比が上記の値で約
0.05未満では、CoとMoの渾然一体化が図れず、
最終的に脱硫の活性点であるCo−Mo−S相が得られ
難く、活性の低い触媒となる。約0.25より大きい
と、触媒の表面積及び細孔容積の減少を招き、触媒の活
性が低下するのみならず、酸量が増えることとなり、炭
素析出を招いて活性劣化を引き起こし易くなる。
【0026】また、本発明の触媒は、硫化処理後におい
て、Mo金属への硫黄の配位数が、XAFS(X−ra
y Absorption Fine Structu
re《X線吸収微細構造》)測定で、約5〜6である。
硫黄の配位数が約5未満(即ち、Moの硫化度が低い触
媒)では、十分な脱硫活性が得られない。なお、Moへ
の硫黄の配位数の理論的上限は約6である。
【0027】更に、本発明の触媒は、硫化処理後に、N
Oを吸着させ、拡散反射法FT−IRで観察した際に、
Coに吸着したNOスペクトル(約1860cm−1
の強度をICo、Moに吸着したNOスペクトル(約1
690cm−1)の強度をIMoとした場合、ICo/
(ICo+IMo)の値が、約0.3〜0.55の範囲
内にあることが好ましい。約0.3未満では、脱硫の活
性点であると考えられるCo−Mo−S相が十分に生成
しておらず、脱硫活性が向上しない。約0.55より大
きいと、活性に関与しない無駄なCo種(Co
や、担体の格子内に取り込まれたCoスピネル種)が生
成し、触媒活性が低下する。
【0028】本発明の触媒は、先ず、アルミナに、ゼオ
ライト、ボリア、シリカ、及びジルコニアから選ばれる
一種以上を複合化させ、この複合酸化物担体に、水、酸
等の溶媒に上記各成分の化合物を溶解させて調製した溶
液を含浸させて調製することができる。アルミナと、ゼ
オライト、ボリア、シリカ、及びジルコニアから選ばれ
る一種以上とを複合化させる方法は、共沈法、混練法等
が挙げられる。
【0029】この複合酸化物担体に、Co、Mo、リン
の各成分を含浸させる方法は、これら各成分を同時に含
浸させる一段含浸法が好ましい。一段含浸法は、脱硫活
性点数、酸性質、細孔等の触媒の特性の面、あるいは操
作性の面から、有利と考えられるからである。即ち、一
段含浸法によれば、CoとMoが渾然一体化して担体に
取り込まれることとなるため、最終的に脱硫の活性点で
あるCo−Mo−S相を大幅に増加させることができ
る。このとき、リン成分が含浸溶液に存在していると、
CoとMoの渾然一体化が促進される。これに対し、C
oとMoを二段含浸させる方法では、CoとMoは十分
に渾然一体化せず、最終的に脱硫の活性点であるCo−
Mo−S相の形成が困難になると考えられる。例えば、
Coは、前述した不活性な前駆体であるCo
や、担体の格子内に取り込まれた活性に関与しないCo
スピネル種となることがある。
【0030】CoとMoを担体に担持させる具体的方法
は、次の通りである。Co、Mo、リンの各化合物(M
o化合物にリンが含まれている場合はリン化合物を加え
ないか、適当量のリン化合物を添加する)を含む溶液を
調製する。調製時、これらの化合物の溶解を促進するた
めに、加温(約30〜100℃)や、酸(硝酸、有機酸
《クエン酸、酢酸、リンゴ酸、酒石酸等》)の添加を行
ってもよい。調製した溶液を、担体に、均一になるよう
徐々に添加して含浸する。含浸時間は約1分〜5時間、
好ましくは約5分〜3時間、温度は約5〜100℃、好
ましくは約10〜80℃、雰囲気は特に限定しないが、
大気中、窒素中、真空中が適している。
【0031】含浸担持後、常温〜約80℃、窒素気流
中、空気気流中、あるいは真空中で、水分をある程度
(LOI《Loss on ignition》約50
%以下となるように)除去し、乾燥炉、空気気流中、約
80〜150℃で、約10分〜10時間乾燥する。次い
で、焼成炉、空気気流中、約300〜700℃で、約1
0分〜10時間焼成を行う。
【0032】以上のようにして調製される本発明の触媒
は、軽油留分に対する水素化活性及び脱硫活性を高める
ために、その比表面積、細孔容積及び平均細孔径が、以
下の値に制限される。窒素吸着法(BET法)で測定し
た比表面積は、約220〜300m/g、好ましくは
約230〜270m/gとする。約220m/g未
満では、活性金属の分散性が悪くなって低脱硫活性の触
媒となり、約300m/gより大きいと、細孔直径が
極端に小さくなるため、触媒の細孔直径も小さくなっ
て、水素化処理の際、硫黄化合物の触媒細孔内への拡散
が不十分となり、脱硫活性が低下する。
【0033】水銀圧入法で測定した細孔容積は、約0.
4〜0.6ml/g、好ましくは約0.45〜0.55
ml/gとする。約0.4ml/g未満では、水素化処
理の際、硫黄化合物の触媒細孔内での拡散が不十分とな
って脱硫活性が不十分となり、約0.6ml/gより大
きいと、触媒の比表面積が極端に小さくなって、活性金
属の分散性が低下し、低脱硫活性の触媒となる。
【0034】水銀圧入法で測定した細孔分布での平均細
孔直径は、約80〜95Å、好ましくは約82〜90Å
とする。約80Å未満では、反応物質が細孔内に拡散し
難くなるため、脱硫反応が効率的に進行せず、約95Å
より大きいと、細孔内の拡散性は良いものの、細孔内表
面積が減少するため、触媒の有効比表面積が減少し、活
性が低くなる。また、上記の細孔条件を満たす細孔の有
効数を多くするために、触媒の細孔径分布、即ち平均細
孔径±約15Åの細孔径を有する細孔の割合は、約75
%以上、好ましくは約80%以上とする。しかも、細孔
分布は、モノモーダルであることが好ましい。触媒の細
孔径分布がシャープなものでないと、活性に関与しない
細孔が増大し、脱硫活性が減少する。
【0035】触媒形状は、特に限定されず、通常、この
種の触媒に用いられている種々の形状、例えば、円柱
状、三葉型、四葉型等を採用することができる。触媒の
大きさは、通常、直径が約1〜2mm、長さ約2〜5m
mが好ましい。触媒の機械的強度は、側面破壊強度(S
CS《Side crush strength》)で
約2lbs/mm以上が好ましい。SCSが、これより
小さいと、反応装置に充填した触媒が破壊され、反応装
置内で差圧が発生し、水素化処理運転の続行が不可能と
なる。触媒の最密充填かさ密度(CBD:Compac
ted Bulk Density)は、約0.6〜
1.2が好ましい。
【0036】触媒中の活性金属の分布状態は、触媒中で
活性金属が均一に分布しているユニフォーム型が好まし
い。
【0037】本発明の水素化処理方法は、水素分圧約3
〜8MPa、約300〜420℃、及び液空間速度約
0.3〜5hr−1の条件で、以上の触媒と硫黄化合物
を含む軽油留分とを接触させて脱硫を行い、軽油留分中
の難脱硫性硫黄化合物を含む硫黄化合物を減少する方法
である。本発明の方法で得られる生成油の硫黄分含有量
は、500ppm以下、より具体的には20〜300p
pm程度であり、従来技術によるよりも硫黄分を少なく
することができる。
【0038】本発明の水素化処理方法を商業規模で行う
には、本発明の触媒の固定床、移動床、あるいは流動床
式の触媒層を反応装置内に形成し、この反応装置内に原
料油を導入し、上記の条件下で水素化反応を行えばよ
い。最も一般的には、固定床式触媒層を反応装置内に形
成し、原料油を反応装置の上部に導入し、固定床を上か
ら下に通過させ、反応装置の下部から生成物を流出させ
るものか、反対に原料油を反応装置の下部に導入し、固
定床を下から上に通過させ、反応装置の上部から生成物
を流出させるものである。
【0039】本発明の水素化処理方法は、本発明の触媒
を、単独の反応装置に充填して行う一段の水素化処理方
法であってもよいし、幾つかの反応装置に充填して行う
多段連続水素化処理方法であってもよい。
【0040】なお、本発明の触媒は、使用前に(即ち、
本発明の水素化処理方法を行うのに先立って)、反応装
置中で硫化処理して活性化する。この硫化処理は、約2
00〜400℃、好ましくは約250〜350℃、常圧
あるいはそれ以上の水素分圧の水素雰囲気下で、硫黄化
合物を含む石油蒸留物、それにジメチルジスルファイド
や二硫化炭素等の硫化剤を加えたもの、あるいは硫化水
素を用いて行う。
【0041】
【実施例】実施例1 SiO/Alモル比6のSHYゼオライト粉末
(平均粒子径3.5μm、粒子径6μm以下のものがゼ
オライト全粒子の87%)と、アルミナ水和物を混練
し、押出成形後、600℃で2時間焼成して直径1/1
6インチの柱状成形物のゼオライト−アルミナ複合担体
(ゼオライト/アルミナ質量比=2/98、酸量0.5
6mmol/g、細孔容積0.71ml/g、比表面積
365m/g、平均細孔直径69Å)を得た。
【0042】一方、イオン交換水40.0gに、炭酸コ
バルト5.51gと、モリブドリン酸19.02gと、
オルトリン酸1.95gを溶解させた含浸用の溶液を調
製した。
【0043】ナス型フラスコ中に、上記のゼオライト−
アルミナ複合担体50.0gを投入し、そこへ上記の含
浸用溶液の全量をピペットで添加し、約25℃で1時間
浸漬した。この後、窒素気流中で風乾し、マッフル炉中
120℃で約1時間乾燥させ、500℃で4時間焼成
し、触媒Aを得た。
【0044】実施例2 実施例1と同じゼオライトとアルミナを使用し、実施例
1と同様にして、実施例1と同一形状のゼオライト−ア
ルミナ複合担体(ゼオライト/アルミナ質量比=5/9
5、酸量0.60mmol/g、細孔容積0.69ml
/g、比表面積374m/g、平均細孔直径67Å)
を得た。このゼオライト−アルミナ複合担体50.0g
をナス型フラスコ中に投入し、そこへ実施例1と同じ含
浸用溶液の全量を実施例1と同様にして添加浸漬後、実
施例1と同様にして風乾、乾燥、焼成を行い、触媒Bを
得た。
【0045】実施例3 シリカとアルミナ水和物とを混練し、押出成形後、60
0℃で2時間焼成して直径1/16インチの柱状成形物
のシリカ−アルミナ複合担体(シリカ/アルミナ質量比
=1/99、酸量0.60mmol/g、細孔容積0.
70ml/g、比表面積359m/g、平均細孔直径
70Å)を得た。このシリカ−アルミナ複合担体50.
0gをナス型フラスコ中に投入し、そこへ実施例1と同
じ含浸用溶液の全量を実施例1と同様にして添加浸漬
後、実施例1と同様にして風乾、乾燥、焼成を行い、触
媒Cを得た。
【0046】実施例4 ホウ酸水溶液とアルミナ水和物とを混練し、押出成形
後、600℃で2時間焼成して直径1/16インチの柱
状成形物のボリア−アルミナ複合担体(ボリア/アルミ
ナ質量比=2/98、酸量0.66mmol/g、細孔
容積0.71ml/g、比表面積363m/g、平均
細孔直径72Å)を得た。このボリア−アルミナ複合担
体50.0gをナス型フラスコ中に投入し、そこへ実施
例1と同じ含浸用溶液の全量を実施例1と同様にして添
加浸漬後、実施例1と同様にして風乾、乾燥、焼成を行
い、触媒Dを得た。
【0047】実施例5 ジルコニアとアルミナ水和物とを混練し、押出成形後、
600℃で2時間焼成して直径1/16インチの柱状成
形物のジルコニア−アルミナ複合担体(ジルコニア/ア
ルミナ質量比=2/98、酸量0.54mmol/g、
細孔容積0.69ml/g、比表面積348m/g、
平均細孔直径70Å)を得た。このジルコニア−アルミ
ナ複合担体50.0gをナス型フラスコ中に投入し、そ
こへ実施例1と同じ含浸用溶液の全量を実施例1と同様
にして添加浸漬後、実施例1と同様にして風乾、乾燥、
焼成を行い、触媒Eを得た。
【0048】実施例6 実施例1と同じゼオライトとアルミナ水和物を使用し、
実施例1と同様にして、実施例1と同一形状のゼオライ
ト−アルミナ複合担体(ゼオライト/アルミナ質量比=
18/82、酸量0.79mmol/g、細孔容積0.
60ml/g、比表面積422m/g、平均細孔直径
67Å)を得た。このゼオライト−アルミナ複合担体5
0.0gをナス型フラスコ中に投入し、そこへ実施例1
と同じ含浸用溶液の全量を実施例1と同様にして添加浸
浸後、実施例1と同様にして風乾、乾燥、焼成を行い、
触媒Fを得た。
【0049】実施例7 SiO/Alモル比30のZSM−5粉末(平
均粒子径3.4μm、粒子径6μm以下のものがZSM
−5全粒子の91%)とアルミナ水和物を使用し、実施
例1と同様にして、実施例1と同一形状のZSM−5−
アルミナ複合担体(ZSM−5/アルミナ質量比=7/
93、酸量0.61mmol/g、細孔容積0.60m
l/g、比表面積422m/g、平均細孔直径67
Å)を得た。このゼオライト−アルミナ複合担体50.
0gをナス型フラスコ中に投入し、そこへ実施例1と同
じ含浸用溶液の全量を実施例1と同様にして添加浸浸
後、実施例1と同様にして風乾、乾燥、焼成を行い、触
媒Gを得た。
【0050】実施例8 SiO/Alモル比600のゼオライトベータ
粉末(平均粒子径3.7μm、粒子径6μm以下のもの
がゼオライトベータ全粒子の83%)とアルミナ水和物
を使用し、実施例1と同様にして、実施例1と同一形状
のゼオライトベータ−アルミナ複合担体(ゼオライトベ
ータ/アルミナ質量比=7/93、酸量0.79mmo
l/g、細孔容積0.61ml/g、比表面積422m
/g、平均細孔直径67Å)を得た。このゼオライト
ベータ−アルミナ複合担体50.0gをナス型フラスコ
中に投入し、そこへ実施例1と同じ含浸用溶液の全量を
実施例1と同様にして添加浸浸後、実施例1と同様にし
て風乾、乾燥、焼成を行い、触媒Hを得た。
【0051】比較例1 ナス型フラスコ中に、細孔容積0.70ml/g、比表
面積348m/g、平均細孔直径70Å、酸量0.4
9mmol/g、直径1/16インチの柱状成形物のア
ルミナ担体50.0gを投入し、そこへ実施例1と同じ
含浸用溶液の全量を実施例1と同様にして添加浸漬後、
実施例1と同様にして風乾、乾燥、焼成を行い、触媒a
を得た。
【0052】比較例2 ゼオライト/アルミナ質量比を20/80とする以外
は、実施例1と同様にして、実施例1と同一形状のゼオ
ライト−アルミナ複合担体(細孔容積0.60ml/
g、比表面積422m/g、平均細孔直径67Å、酸
量0.83mmol/g)を得た。このゼオライト−ア
ルミナ複合担体50.0gをナス型フラスコ中に投入
し、そこへ実施例1と同じ含浸用溶液の全量を実施例1
と同様にして添加浸漬後、実施例1と同様にして風乾、
乾燥、焼成を行い、触媒bを得た。
【0053】以上の実施例及び比較例で得た触媒の元素
分析値を表1に示し、物性値を表2に示す。なお、触媒
の分析に用いた方法及び分析機器を以下に示す。
【0054】〔1〕物理性状の分析 a)測定方法及び使用機器: ・比表面積は、窒素吸着によるBET法により測定し
た。窒素吸着装置は、日本ベル(株)製の表面積測定装
置(ベルソープ28)を使用した。 ・細孔容積、平均細孔直径、及び細孔分布は、水銀圧入
法により測定した。水銀圧入装置は、ポロシメーター
(MICROMERITICS AUTO−PORE
9200:島津製作所製)を使用した。
【0055】b)測定原理: ・水銀圧入法は、毛細管現象の法則に基づく。水銀と円
筒細孔の場合には、この法則は次式で表される。 D=−(1/P)4γcosθ 式中、Dは細孔直径、Pは掛けた圧力、γは表面張力、
θは接触角である。掛けた圧力Pの関数としての細孔へ
の進入水銀体積を測定する。なお、触媒の細孔水銀の表
面張力は484dyne/cmとし、接触角は130度
とした。 ・細孔容積は、細孔へ進入した触媒グラム当たりの全水
銀体積量である。平均細孔直径は、Pの関数として算出
されたDの平均値である。 ・細孔分布は、Pを関数として算出されたDの分布であ
る。
【0056】c)測定手順: 真空加熱脱気装置の電源を入れ、温度400℃、真空
度5×10−2Torr以下になることを確認する。 サンプルビュレットを空のまま真空加熱脱気装置に掛
ける。 真空度が5×10−2Torr以下となったなら、サ
ンプルビュレットを、そのコックを閉じて真空加熱脱気
装置から取外し、冷却後、重量を測定する。 サンプルビュレットに試料(触媒)を入れる。 試料入りサンプルビュレットを真空加熱脱気装置に掛
け、真空度が5×10 −2Torr以下になってから1
時間以上保持する。 試料入りサンプルビュレットを真空加熱脱気装置から
取外し、冷却後、重量を測定し、試料重量を求める。 AUTO−PORE 9200用セルに試料を入れ
る。 AUTO−PORE 9200により測定する。
【0057】〔2〕化学組成の分析 a)分析方法及び使用機器: ・触媒中の金属分析は、誘導結合プラズマ発光分析(I
CPS−2000:島津製作所製)を用いて行った。 ・金属の定量は、絶対検量線法にて行った。
【0058】b)測定手順: ユニシールに、触媒0.05g、塩酸(50%)1m
l、フッ酸一滴、及び純水1ccを投入し、加熱して溶
解する。 溶解後、ポリプロピレン製メスフラスコ(50ml)
に移し換え、純水を加えて、50mlに秤量する。 この溶液をICPS−2000により測定する。
【0059】〔3〕モリブデン金属への硫黄の配位数の
測定 硫化処理後の触媒中のモリブデン金属への硫黄の配位数
をXAFS測定により調べた。 a)触媒の前処理と測定用ディスクの作成:触媒の前処
理は、触媒を流通式反応管に詰め、室温で窒素気流中5
分処理し、雰囲気ガスをHS(5%)/Hに切り換
え、速度5℃/minで昇温し、400℃に達した後、
4時間保持した。その後、同雰囲気下で200℃まで降
温し、雰囲気ガスを窒素に切り換え、常温まで降温し、
前処理(硫化処理)を終了した。測定用ディスクは、上
記の前処理後、反応管に窒素ガスを通気したまま出口、
入口の順でバルブを閉めた反応管をそのまま、窒素置換
したグローブバッグ中に移し、グローブバッグ内で、反
応管内の触媒をメノウ乳鉢に移して粉砕し、直径13m
mのIR用ディスク成型器で、180kg/cmの圧
力で成型した。成型したディスクは、XAFS測定を行
うまで窒素置換したグローブボックス中で保存した。
【0060】b)測定:高エネルギー物理学研究所の高
エネルギー加速器研究機構放射光実験施設(KEK−P
F)の硬X線ビームラインを使用し、XAFS測定装置
BL−10Bを用いて、上記のディスクを測定した。
【0061】c)解析:標準試料として二硫化モリブデ
ン結晶(MoS)のXAFS測定を行い、触媒上のモ
リブデン硫化物でのMo−Sのピーク強度をモリブデン
金属への硫黄の配位原子数に対応するものとして、各触
媒のXAFS動径分布関数からモリブデンへの硫黄の平
均配位原子数を算出した。
【0062】具体的には、以下の式より算出した。先
ず、結晶構造の明確な標準試料(二硫化モリブデン結
晶)のXAFS測定を行い、(1)、(2)式により、
ΔR、Kを求める。 ΔR=Rr−Robs,r (1) Nr=K・hr・Rr (2) 式中、Rr :結晶学的データによる原子間距離
(Å) Robs,r:動径分布関数における原子間距離(Å) Nr :結晶学的データによる配位数 hr :動径分布関数におけるピーク強度 K :定数
【0063】次に、(3)、(4)式にΔR及びKを代
入し、原子間距離(R)を求め、各触媒の平均配位原子
数(N)を求める。 Rr=Robs,s+ΔR (3) Nr=K・hs・R (4) 式中、Robs,s:各触媒の動径分布関数における原
子間距離(Å) hs :各触媒の動径分布関数におけるピーク強
【0064】〔4〕NO吸着FT−IR(フーリエ変換
赤外分光光度)測定 前処理後の触媒中の活性金属(Co、Mo)へのNOガ
ス吸着量を調べるために、前処理後の触媒にNOを吸着
させ、拡散反射法FTIR(FTIR−8100M、島
津製作所製)で観察した。このときの加熱真空型拡散反
射用セル(KBr窓板)は、スペクトラテック社製を使
用した。
【0065】a)触媒の前処理(硫化処理):触媒は、
粉砕後拡散反射用セルに入れ、He気流中で昇温し、4
00℃に達した後、30分保持し、次いでHS(5
%)/Hガスに切り替え、2時間保持し、続いてHe
ガスに切り替え、30分フラッシュイングした後、同気
流中で常温まで降温し、前処理を終了した。
【0066】b)FT−IR測定:常温で、NOガス気
流中で30分保持した後、Heガスに切り替え、30分
排気処理後、FT−IR測定を行った。
【0067】c)測定結果の解析:Coに吸着したNO
スペクトル(1860cm−1)、及びMoに吸着した
NOスペクトル(1690cm−1)のそれぞれの強度
を調べ、以下の式で示す値で、各触媒を比較した。 ICoMoS=ICo/(ICo+IMo) 式中、ICo:コバルトに吸着したNOスペクトルの強
度 IMo:モリブデンに吸着したNOスペクトルの強度
【0068】表2中の略語は、次の通りを意味する。 SA :比表面積 PV :細孔容積 MPD:平均細孔直径 PSD:細孔分布 CBD:最密充填嵩密度 MoS配位数:XAFSで測定したMoに対する硫黄の
配位数 ICoMoS:IR測定による相対的NO吸着量
【0069】
【表1】
【0070】
【表2】
【0071】〔直留軽油の水素化処理反応1〕上記の実
施例及び比較例で調製した触媒A〜H、a〜bを用い、
以下の要領にて、下記性状の直留軽油の水素化処理を行
った。先ず、触媒を高圧流通式反応装置に充填して固定
床式触媒層を形成し、下記の条件で前処理した。次に、
反応温度に加熱した原料油と水素含有ガスとの混合流体
を、反応装置の上部より導入して、下記の条件で水素化
反応を進行させ、生成油とガスの混合流体を、反応装置
の下部より流出させ、気液分離器で生成油を分離した。
【0072】触媒の前処理条件: 圧力 ;常圧 雰囲気;硫化水素(5%)/水素ガス流通下 温度 ;150℃にて0.5hr維持、次いで350℃
にて1hr維持のステップ昇温
【0073】水素化反応条件: 反応温度 ;340℃ 圧力(水素分圧);4.9MPa 液空間速度 ;1.5hr−1 水素/オイル比 ;560m/m
【0074】原料油の性状: 油種 ;中東系直留軽油 比重(15/4℃);0.8567 蒸留性状 ;初留点が203.0℃、50%点
が315.5℃、90%点が371.0℃、終点が38
9.0℃ 硫黄成分 ;1.364質量% 窒素成分 ;150ppm 動粘度(@30℃);6.608cSt 流動点 ;5.0℃ くもり点 ;6.0℃ セタン指数 ;57.1 セイボルトカラー ;−10 ASTM色 ;0.5 アニリン点 ;74.3℃
【0075】反応結果については、以下の方法で解析し
た。340℃で反応装置を運転し、6日経過した時点で
生成油を採取し、その性状を分析した。 〔1〕脱硫率(HDS)(%):原料中の硫黄分を脱硫
反応によって硫化水素に転換することにより、原料油か
ら消失した硫黄分の割合を脱硫率と定義し、原料油及び
生成油の硫黄分析値から以下の式により算出した。 〔2〕脱硫反応速度定数(Ks):生成油の硫黄分(S
p)の減少量に対して、1.5次の反応次数を得る反応
速度式の定数を脱硫反応速度定数(Ks)とする。な
お、反応速度定数が高い程、触媒活性が優れていること
を示している。これらの結果は、表3の通りであった。
【0076】
【数1】脱硫率(%)=〔(Sf−Sp)/Sf〕×1
00 脱硫反応速度定数=〔1/√(Sp)−1/√(S
f)〕×(LHSV) 式中、Sf:原料油中の硫黄分(質量%) Sp:反応生成油中の硫黄分(質量%) LHSV:液空間速度(hr−1) 比活性(%)=各脱硫反応速度定数/比較触媒aの脱硫
反応速度定数×100
【0077】
【表3】
【0078】表3から判るように、従来の脱硫領域(硫
黄分0.2〜0.05質量%)であれば、既存の触媒
(比較触媒a)や、ゼオライトとアルミナとの比率が本
発明の範囲外の触媒(比較触媒b)でも容易に脱硫する
ことができるが、深度脱硫領域(硫黄分0.05質量%
よりも更に低硫黄分)では、4,6−ジメチルジベンゾ
チオフェンや4−メチルジベンゾチオフェン等の難脱硫
性硫黄化合物の存在により、桁違いに脱硫が困難とな
る。これに対し、本発明の触媒A〜Hを用いれば、0.
05質量%の1/2以下もの超深度脱硫領域を容易にク
リアーできることがわかる。
【0079】〔直留軽油の水素化処理反応2〕表3中、
活性が最も高い触媒Cを用い、水素化反応条件の反応温
度を355℃とする以外は、〔直留軽油の水素化処理反
応1〕と同様にして直留軽油の水素化処理を行った。こ
の結果は、表4の通りであった。
【0080】
【表4】
【0081】以上の結果から明らかなように、本発明の
触媒は、従来の軽油水素化処理の場合とほぼ同じ水素分
圧や反応温度等の条件下で、超深度脱硫領域での軽油の
脱硫反応に対して、極めて優れた活性を有することが判
る。
【0082】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
次のような効果を奏することができる。 (1)高い脱硫活性を有するため、軽油中の硫黄分の含
有率を、大幅に低減させることができる。 (2)反応条件を従来の水素化処理の際の反応条件とほ
ぼ同じとすることができるため、従来の装置を大幅改造
することなく転用できる。 (3)硫黄含有量の少ない軽油基材を、容易に供給する
ことができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10G 45/12 C10G 45/12 B 47/20 47/20 (72)発明者 神戸 英樹 埼玉県幸手市権現堂1134−2 株式会社コ スモ総合研究所研究開発センター内 (72)発明者 水口 博史 埼玉県幸手市権現堂1134−2 株式会社コ スモ総合研究所研究開発センター内 (72)発明者 出井 一夫 埼玉県幸手市権現堂1134−2 株式会社コ スモ総合研究所研究開発センター内 Fターム(参考) 4G069 AA01 AA15 BA01A BA01B BA01C BA02A BA02B BA02C BA05A BA07A BA07B BB14A BB14B BB14C BB16A BB16C BC51A BC51B BC51C BC59A BC59B BC59C BC67A BC67B BC67C BD03A BD07A CC02 EA02Y EA06 EC03X EC03Y EC06X EC07X EC14X EC14Y ZA04B ZA05B ZA11B ZA19B ZB02 ZC06 ZC07 ZC08 4H029 CA00 DA00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 80質量%より多く99.5質量%以下
    のアルミナと、0.5質量%以上20質量%未満のゼオ
    ライト、ボリア、シリカ、及びジルコニアから選ばれる
    一種以上とを有する複合酸化物担体に、コバルト、モリ
    ブデン、及びリンを含む水溶液を含浸して得られる触媒
    であって、 触媒基準、酸化物換算で、3〜6質量%のコバルト、1
    6〜24質量%のモリブデン、及び0.8〜4.5質量
    %のリンを含み、 コバルトとモリブデンの質量比が、〔酸化コバルト〕/
    〔酸化コバルト+三酸化モリブデン〕の値で、0.12
    〜0.2、 モリブデンとリンの質量比が、〔五酸化二リン〕/〔三
    酸化モリブデン〕の値で、0.05〜0.25、 窒素吸着法で測定した比表面積が220〜300m
    g、 水銀圧入法で測定した細孔容積が0.4〜0.6ml/
    g、 水銀圧入法で測定した細孔分布での平均細孔直径80〜
    95Å、平均細孔直径±15Åの範囲の細孔容積が全細
    孔容積の少なくとも75%、 硫化処理後の触媒中のモリブデン金属への硫黄の配位数
    が、XAFS測定で、5〜6であることを特徴とする軽
    油の水素化処理触媒。
  2. 【請求項2】 アンモニア−TPDで測定した複合酸化
    物担体の酸量が0.5〜0.8mmol/gであること
    を特徴とする請求項1記載の軽油の水素化処理触媒。
  3. 【請求項3】 ゼオライトの特性が、 平均粒子径が2.5〜6μm、 粒子径6μm以下のものがゼオライト全粒子の70〜
    98%、であることを特徴とする請求項1又は2記載の
    軽油の水素化処理触媒。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の触媒の
    存在下、水素分圧3〜8MPa、300〜420℃、液
    空間速度0.3〜5hr−1で、硫黄分を含む軽油留分
    の接触反応を行うことを特徴とする軽油の水素化処理方
    法。
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