JP2000342264A - ポリヌクレオチド検出チップ及びポリヌクレオチド検査装置 - Google Patents

ポリヌクレオチド検出チップ及びポリヌクレオチド検査装置

Info

Publication number
JP2000342264A
JP2000342264A JP11154655A JP15465599A JP2000342264A JP 2000342264 A JP2000342264 A JP 2000342264A JP 11154655 A JP11154655 A JP 11154655A JP 15465599 A JP15465599 A JP 15465599A JP 2000342264 A JP2000342264 A JP 2000342264A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polynucleotide
section
temperature
circuit
compartments
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11154655A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoharu Kajiyama
智晴 梶山
Yuji Miyahara
裕二 宮原
Katsuji Murakawa
克二 村川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP11154655A priority Critical patent/JP2000342264A/ja
Publication of JP2000342264A publication Critical patent/JP2000342264A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プローブ毎の相補鎖結合形成を最適温度で行
なうポリヌクレオチド検出チップを提供する。 【解決手段】 ポリヌクレオチド検出チップ100−1
は、異なるオリゴヌクレオチドプローブが種類毎に固定
される複数の区画101〜104と、各区画に形成され
る加熱回路と、各区画に形成される温度検出回路とを有
し、各区画の加熱回路、及び温度検出回路が、区画毎に
独立して動作するように形成される。 【効果】 各プローブの相補鎖結合のTm値の温度で、
相補鎖結合形成するのでTm差による相補鎖結合の生成
量及びミスマッチ確率の差異が殆ど生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DNA、mRNA
等を検出して検査を行なうポリヌクレオチド検出チップ
及びこれを用いる検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】核酸の塩基配列を測定する従来技術とし
て、予め設計した塩基配列の1本鎖オリゴヌクレオチド
プローブを塩基配列の種類毎に領域を分けて固定したポ
リヌクレオチド検出チップを用い、測定対象である1本
鎖ポリヌクレオチドとオリゴヌクレオチドプローブの相
補鎖結合(ハイブリダイゼーション)の有無を検出する
ポリヌクレオチド検出チップが知られている。ポリヌク
レオチド検出チップの例として、関心のある特定の変異
配列を配置した診断用のポリヌクレオチド検出チップ
(Science Vol.270、467−470
(1995))や、測定対象に存在し得る全ての塩基配
列に相補鎖結合するオリゴヌクレオチドプローブを準備
し、測定対象の塩基配列決定を行なうSBH(sequ
ening by hybridization)法が
知られている(J.DNA Sequencing a
nd Mapping、Vol.1、375−388
(1991))。
【0003】シリコンウエハに複数の小さな孔(チャン
バ)を形成し、微少量の反応液を効率良く扱えるように
した生化学反応装置が知られている(特開平5−317
030号公報)。この生化学反応装置では、各チャンバ
毎にペルティエ素子により形成されるヒータ、及び冷却
器を設け、ヒータ、及び冷却器に直接反応液を接触させ
ることにより、反応液の温度制御を行なわせるようにし
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】オリゴヌクレオチドプ
ローブ(以下、単に、プローブという)と1本鎖ポリヌ
クレオチドの相補鎖結合の熱安定性は、塩基配列毎に異
なる。この理由は、アデニン(A)とチミン(T)の結
合、又はアデニン(A)とウラシル(U)の結合が、1
塩基あたり2カ所の水素結合であるのに対し、グアシン
(G)とシトシン(C)の結合は1塩基あたり3カ所の
水素結合であることにある。その結果、結合力に差異が
生じ、A−T結合又はA−U結合より、G−C結合の方
が強いため、熱安定性が高い。従って、同じ塩基長で熱
安定性を比較する場合、A−T又はA−U結合のみが存
在する2重結合の熱安定性は最も低く、G−C結合のみ
が存在する2重結合の熱安定性は最も高い。相補鎖結合
の熱安定性は、一般的には結合と、結合の解離が50%
づつ生じる温度(融解温度)(Tm)で示される。
【0005】図16は、8塩基、25塩基に於ける%G
C法により求めたTm値の計算値を示す図である。図1
6の欄(a)は、8塩基長に於けるTmの最大値(全て
がG−C結合の場合)を、図16の欄(b)は、8塩基
長に於けるTmの最小値(全てがA−T結合の場合)
を、図16の欄(c)は、25塩基長に於けるTmの最
大値(全てがG−C結合の場合)を、図16の欄(d)
は、25塩基長に於けるTmの最小値(全てがA−T結
合の場合)をそれぞれ示す。このように、8塩基長での
Tmは、15.2°Cから56.2°Cまで変化し、2
5塩基長でのTmは、57.7°Cから98.7°Cま
で変化する。
【0006】このように、プローブのハイブリダイゼー
ションのTm値が大きく変化する場合には、各プローブ
のハイブリダイゼーションのTm値の温度で行なう必要
がある。Tmより高温の条件では、1本鎖ポリヌクレオ
チドはプローブと結合しにくく、有効な結果が得られな
い。一方、Tmより低温の条件では、ミスマッチ結合に
よるバックグラウンドノイズが増加し、測定分解能の劣
化を生じる。そのため、ポリヌクレオチド検出チップ
(以下、単に、「検出チップ」という)上に複数種類の
プローブを固定し、検査対象の1本鎖ポリヌクレオチド
試料とハイブリダイゼーションを、ポリヌクレオチド検
出チップ上の温度が一様の状態で行なうと、プローブ毎
の熱安定性の差異により、プローブの相補鎖結合の生成
量の差異、及びミスマッチ確率の差異が生じる問題があ
る。
【0007】従来の検出チップでは、検出チップ上の全
てのプローブ於いてハイブリダイゼーションを行なう温
度は一様に設定し、溶媒の塩濃度の調整や検出チップに
固定するプローブ密度やプローブ塩基長を種類毎に変化
させる手法により、プローブ毎の熱安定性の差異による
プローブの相補鎖結合の生成量の差異、及びミスマッチ
確率の差異を解消する試みがなされている。しかし、上
記従来技術では、Tmの差異による影響の十分な解消に
は至っていない。
【0008】本発明の目的は、Tmの異なる複数種類の
プローブを利用す際に、Tmの差によるプローブの相補
鎖結合の生成量の差異、及びミスマッチ確率の差異が殆
ど生じないポリヌクレオチド検出チップ及びこれを用い
るポリヌクレオチド検出装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の検出チップで
は、基板としてp−Siを用い、検出チップの各プロー
ブが固定される区画の面の下層に、n形拡散層で形成す
るヒーター及びpn接合で温度検出部を形成し、pn接
合の電流電圧特性よりプローブが固定される区画の温度
を測定し、この温度の測定結果に応じて、ヒーターに流
す電力量を調節して、プローブが固定される区画を加熱
して、各プローブのハイブリダイゼーションのTm値に
各プローブが固定される区画の温度を設定制御する。こ
の結果、各種プローブのハイブリダイゼーションを、T
mの違いに従って異なる温度で行なうことができ、Tm
の差異により、プローブの相補鎖結合の生成量の差異、
及びミスマッチ確率の差異が殆ど生じない。
【0010】本発明のポリヌクレオチド検出チップは、
異なるオリゴヌクレオチドプローブが種類毎に固定され
る複数の区画と、前記区画に形成される加熱回路と、前
記区画に形成される温度検出回路とを有し、(1)前記
各区画の前記加熱回路、及び前記温度検出回路が、前記
区画毎に独立して動作するように形成されること、
(2)前記複数の区画が第1方向、及び第2方向に2次
元に形成され、前記各区画の前記加熱回路、及び前記温
度検出回路が、前記第1方向に形成された前記区画の複
数毎に独立して動作するように形成されること、(3)
前記複数の区画はシリコン基板に形成され、前記各区画
の面にシリコン酸化膜が形成されること、(4)前記複
数の区画はシリコン基板に形成され、前記各区画の面に
シリコン酸化膜が形成され、前記加熱回路が前記シリコ
ン基板と異なる型のシリコン又はポリシリコンにより形
成されること、(5)前記複数の区画はシリコン基板に
形成され、前記各区画の面にシリコン酸化膜が形成さ
れ、前記温度検出回路がpn接合素子により形成される
こと、(6)前記複数の区画が第1方向、及び第2方向
に2次元に形成され、前記異なるオリゴヌクレオチドプ
ローブに相補的に結合するポリヌクレオチドの相補鎖結
合の熱安定性の高いものから、前記第1方向の前記区
画、及び前記第2方向の前記区画に、一方向に向けて順
次、前記異なるオリゴヌクレオチドプローブが固定され
ること、(7)前記複数の区画が第1方向、及び第2方
向に2次元に形成され、前記異なるオリゴヌクレオチド
プローブに相補的に結合するポリヌクレオチドの相補鎖
結合の熱安定性の高いものから、前記2次元に形成され
る前記複数の区画の中心部の前記区画から周辺の前記区
画に向けて、順次、前記異なるオリゴヌクレオチドプロ
ーブが固定されること、(8)前記複数の区画が第1方
向、及び第2方向に2次元に形成され、前記異なるオリ
ゴヌクレオチドプローブに相補的に結合するポリヌクレ
オチドの相補鎖結合の融解温度の高いものから、前記第
1方向の前記区画、及び前記第2方向の前記区画に、一
方向に向けて順次、前記異なるオリゴヌクレオチドプロ
ーブが固定されること、(9)前記複数の区画が第1方
向、及び第2方向に2次元に形成され、前記異なるオリ
ゴヌクレオチドプローブに相補的に結合するポリヌクレ
オチドの相補鎖結合の融解温度の高いものから、前記2
次元に形成される前記複数の区画の中心部の前記区画か
ら周辺の前記区画に向けて、順次、前記異なるオリゴヌ
クレオチドプローブが固定されること、(10)前記プ
ローブが固定される前記区画の面以外の面に撥水処理が
なされること等に特徴がある。
【0011】また、本発明のポリヌクレオチド検出チッ
プは、異なるオリゴヌクレオチドプローブが種類毎に固
定される複数の区画と、前記区画に形成される加熱回路
と、前記区画に形成される温度検出回路とを有し、前記
複数の区画が複数の行、及び複数の列をなすように2次
元に形成され、前記異なるオリゴヌクレオチドプローブ
が前記複数の行の各行の前記区画に固定され、前記複数
の行の各行の前記区画の温度を異なる温度に設定するこ
とを特徴とする。
【0012】本発明のポリヌクレオチド検査装置は、異
なるオリゴヌクレオチドプローブが種類毎に固定される
複数の区画と、前記区画に形成される加熱回路と、前記
区画に形成される温度検出回路とを有し、温度の制御を
行なう前記区画を選択する選択回路と、選択された前記
区画の前記温度検出回路の出力信号に基づいて、前記選
択された前記区画の前記加熱回路に対する入力を制御す
る制御回路とを有し、(1)前記各区画の前記加熱回
路、及び前記温度検出回路が、前記区画毎に独立して動
作するように形成され、前記選択回路は1つの前記区画
を選択すること、(2)前記複数の区画が第1方向、及
び第2方向に2次元に形成され、前記各区画の前記加熱
回路、及び前記温度検出回路が、前記第1方向に形成さ
れた前記区画の複数毎に独立して動作するように形成さ
れ、前記選択回路は、前記第1方向に形成された前記区
画の複数を同時に選択すること、(3)前記選択回路は
TFT回路を含むこと、(4)前記プローブが固定され
る前記区画の面以外の面に撥水処理がなされること等に
特徴がある。
【0013】なお、シリコンウエハに複数の小さなチャ
ンバを形成する特開平5−317030号公報に記載の
生化学反応装置では、同時に多数の生化学的試料を扱
い、必要に応じて個々の試料について独立に反応条件を
設定する技術思想を開示するが、本願発明の技術思想は
開示されていない。即ち、特開平5−317030号公
報には、複数種類のプローブが別々に固定される複数の
区画を持つ検出チップの表面に一種類の試料を添加し、
各区画に形成される温度検出部により各区画の温度を測
定しこの温度の測定結果に応じて各区画を加熱して、各
プローブのハイブリダイゼーションのTm値に各区画の
温度を設定制御することの記載は何もない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下の各実施例では説明を簡単と
するために少数の区画を持つ検出チップを例により説明
するが、実際のポリヌクレオチド検査装置に使用される
検出チップでは、例えば、区画の数は100×100、
区画の大きさは50μm×50μm、検出チップの大き
さは10mm×10mm、検出チップの厚さは0.5m
m〜1mm程度である。
【0015】(実施例1)図1は、以下で説明する本発
明の実施例1の検出チップ100−1の構成を示す平面
図である。シリコン酸化膜が形成された表面に、複数の
プローブが固定される区画101、102、103、1
04が設けられている。各区画には、区画毎にそれぞれ
一種類づつのプローブが固定されている。プローブが固
定される区画の面の外部の領域には、1つのプローブが
固定される区画に対して、3個の端子111−1〜11
1−3、112−1〜112−3、113−1〜113
−3、114−1〜114−3が設けられており、各端
子は配線121−1〜121−3、122−1〜122
−3、123−1〜123−3、124−1〜124−
3を介して、後述の電圧制御回路へ接続している。但
し、配線121−3と122−3、及び配線123−3
と124−3は、それぞれ途中で接続している。
【0016】図2は、実施例1の検出チップ100−1
の部分拡大平面図である。図2は、区画101の拡大図
である。作用電極端子と定義する端子111−1は、ポ
リシリコン層141−1により酸化膜の窓131−1を
介して後述のシリコン酸化膜の内部に電気的に接続して
いる。同様に、基準電極端子と定義する端子111−3
は、ポリシリコン層141−3により酸化膜の窓131
−3及び窓131−4を介して後述のシリコン酸化膜の
内部に電気的に接続している。同様に、温度検出端子と
定義する端子111−2は、ポリシリコン層141−2
により酸化膜の窓131−2を介して後述のシリコン酸
化膜の内部に電気的に接続している。なお、基準電極端
子111−3は、基準電位(アース)とするため、他の
区画の基準電極端子と共通に接続することが可能であ
る。シリコン酸化膜の内部には、以下の回路が形成され
ている。
【0017】図3は、本発明の実施例1の検出チップ1
00−1の内部回路を説明する部分拡大平面図であり、
内部の説明のため、シリコン酸化膜を取り除いた図であ
る。破線101は、上述のプローブが固定される区画に
相当する。シリコン酸化膜層の内部には、p−Siの層
32を有し、n形拡散層の導電線ヒーター31、n形拡
散層のpn接合部33が形成されている。p−Si層の
周囲は、シリコン樹脂等の断熱性材料で形成している。
導電性ヒーター31の両端は、ポリシリコン層を介して
作用電極端子と基準電極端子に電気的に接続している。
また、pn接合部33は、ポリシリコン層を介して温度
検出端子に電気的に接続している。
【0018】図4は、図2及び図3のA−A’に於ける
断面図であり、端子部の断面を示す。p−Siの層3
2、n形拡散層の導電線ヒーター31、シリコン樹脂等
の断熱性材料42、ポリシリコン層141−1、作用電
極端子111−1、窓131−1、シリコン酸化膜41
及び43で構成されている。本発明の実施例の検出チッ
プの作成方法の概要は以下の通りである。先ず、p−S
i基板32に、n形拡散層の導電線ヒーター31、及び
n形拡散層のpn接合部33を形成した後に、シリコン
酸化膜41を形成する。次に、さきに形成したシリコン
酸化膜41の反対側の面からp−Si基板32を、所定
の形状でエッチングして、シリコン樹脂等の断熱性材料
42が充填する空間を形成する。
【0019】図5は、図2及び図3のB−B’に於ける
断面図であり、プローブが固定される区画の中央部の断
面を示す。p−Siの層32、n形拡散層の導電線ヒー
ター31、シリコン樹脂等の断熱性材料42、シリコン
酸化膜41で構成されている。 図6は、検出チップの
各端子と電圧制御回路の接続構成を説明する図である。
電圧制御回路60は、1つのプローブが固定される区画
毎に以下の電極を有する。電極64−3は、基準電位
(アース)電極であり、基準電極端子111−3に接続
する。電極64−2は、定電圧電源62に接続し電流検
出器63を有する電極であり、温度検出端子111−2
に接続する。電極64−1は、可変電圧電源61に接続
した電極であり、作用電極端子111−1に接続する。
【0020】なお、電極64−3は、基準電位(アー
ス)であるため、検出チップ上の全ての区画について共
通に利用できる。電流検出器63は、検出チップ上のp
n接合部に定電圧電源を接続した場合にpn接合部の電
流が検出できる。この接続は順バイアス方向であり、流
れる電流はpn接合部の温度により指数関数的に変化す
る。Si層は、熱伝導率が良く、pn接合部の温度とp
−Si層の温度はほぼ等しいため、pn接合部の電流値
によりプローブが固定される区画の温度が検出できる。
【0021】可変電圧電源61は、作用電極端子と基準
電極端子の間の印加電圧を調節する。作用電極端子と基
準電極端子の間に作用電極端子側を正極となるように電
圧を印加すると、検出チップのn形拡散層の導電線ヒー
ターに電流が流れ、ジュール熱が発生する。ジュール熱
の発熱量は、印加電圧を制御する方法、又は電圧印加時
間を制御する方法により調節できる。
【0022】なお、p−Si層は基準電極端子111−
3により基準電位(アース)となっており、作用電極端
子側を正極となるように接続すると、n形拡散層の導電
線ヒーターとp−Si層は逆バイアスとなり、p−Si
層への電流漏洩は生じない。以上説明した構成により、
本発明では各プローブが固定される区画の温度を測定
し、ジュール熱の加熱により制御することが可能であ
る。
【0023】本発明の検出チップを用いるポリヌクレオ
チド検出検査装置の使用方法は、以下の通りである。使
用者が使用する複数種類の検出チップに関するプローブ
の配置情報、及び、これら各プローブに対するハイブリ
ダイゼーションを適正に実行する温度の情報は、データ
ーベース化されている。使用者は反応槽の中に検出チッ
プをセットする。ポリヌクレオチド検出検査装置は、検
出チップの識別情報、例えばバーコード等を認識し、そ
の検出チップに配置されるプローブの位置情報、又は各
プローブに対するハイブリダイゼーションを適正に実行
する温度の情報をデータベースから得る。
【0024】ポリヌクレオチド試料を反応槽に注入する
と共に、反応槽の全体の温度、及び個々のプローブが固
定される面の温度を、各プローブが配置され位置情報、
又は各プローブに対するハイブリダイゼーションのTm
値の情報に応じて調整し、ハイブリダイゼーションを行
なう。または、試料注入の前に温度設定を開始し、温度
が安定した状態でポリヌクレオチド試料を反応槽に注入
することもできる。
【0025】図7は、試料を注入した検出チップ100
−1の状態を示す断面図である。73は検出チップ面に
注入した試料溶液、71と72は、それぞれ異なるプロ
ーブであり、プローブが固定される区画711、721
は、それぞれプローブ71、72のハイブリダイゼーシ
ョンのTm値の温度に制御されている。シリコン基板の
熱伝導率(約168W/m/K)は、水溶液の熱伝導率
(約0.6W/m/K)と比較して約280倍ほど大き
く、プローブが固定される区画の温度を区画毎に設定す
ることが可能である。一定時間のハイブリダイズ過程を
終了の後、検出チップを洗浄する洗浄溶液を用いて非結
合ポリヌクレオチドを洗浄除去する。
【0026】(実施例2)図8は、本発明の実施例2の
検出チップ100−2を示し、実施例1の検出チップ1
00−1のプローブが固定される区画の面以外の面に撥
水処理を行った検出チップの断面図を示す。実施例2で
は、プローブが固定される区画80にはプローブが固定
されており、プローブが固定される面以外の領域81に
は、撥水性被膜が塗布されている。実施例2では、プロ
ーブが固定される区画の面と撥水性被膜塗布面に於ける
水の濡れ性の違いから、試料注入を行なうと図8に示す
ようにプローブ面上にのみ試料溶液82が存在するよう
にできる。この場合、異なるプローブ面の間の試料溶液
の流動がないため断熱性が良く、個々のプローブが固定
される区画の温度設定が容易になる。
【0027】(実施例3)各プローブが固定される区画
に於けるジュール熱制御の方法として、TFT回路を利
用すること有効である。図9は、本発明の各実施例での
検出チップの各区画に於けるジュール熱制御をTFT回
路により行なうことを説明する図である。TFT回路が
形成された基板150は、検出チップ100−1、10
0−2の下面に重ねて使用する。端子901、902、
903、904は、各区画の作用電極端子111−1、
111−2、111−3、111−4にそれぞれ接続す
る。TFTゲート90−1、90−2、90−3、90
−4には、端子901、902、903、904がそれ
ぞれ接続する。91−1、91−2は電圧印加線、92
−1、92−2はそれに接続する電圧印加選択スイッ
チ、93−1、93−2はTFT回路のゲート線であ
る。以上説明した構成により、例えば、作用電極端子1
11−1は、端子901、TFTゲート90−1、電圧
印加線91−1、スイッチ92−1を経由して、電源9
4に接続する。電圧印加選択スイッチ92−1、92−
2は電源94の内部で、ON、OFFが選択される。
【0028】以下、あるプローブが固定される区画のジ
ュール熱発生量の制御を例として説明する。ここで、そ
のプローブが固定される区画の作用電極端子は、TFT
回路の端子901と接続しているとする。また、その基
準電極端子はアースされている。先ず、電源94の内部
で端子901の接続している電圧印加選択スイッチ92
−1をON(導通)、その他の電圧印加選択スイッチを
OFF(絶縁)とする。この状態で、ゲート線選択制御
回路95の制御により、ある時間tだけ、ゲート線93
−1をON電位とすると、TFTゲート90−1が時間
tだけON状態となる。その結果、プローブが固定され
る区画のヒーターには時間tだけ94の電圧Vが接続さ
れ、ジュール熱t・V{W}が発生する。ジュール熱の
調整はゲートON時間tを変更すれば可能であり、1本
の電圧印加線に属する全てのTFT回路を独立に調節で
きる。以上の制御を、各電圧印加線毎に行ない、検出チ
ップの各プローブが固定される区画に於けるジュール熱
発生量を制御できる。実施例3に示す構成は、本発明の
各実施例に適用できる。
【0029】(実施例4)検出チップ上に存在するプロ
ーブのうち、いくつかのプローブのハイブリダイゼーシ
ョンを同じ温度条件で実行できる場合、それらのプロー
ブのプローブが固定される区画を一括して温度制御する
こともできる。図10は、実施例4を説明する図であ
り、プローブが固定される複数の区画の温度制御を説明
する図である。図10は、12個のプローブが固定され
る区画を有する検出チップ100−3の例である。10
01〜1006は同じ温度条件で使用できるとする。こ
の場合、シリコン酸化膜内部の回路は、図10の様に配
置する。端子1011は、プローブが固定される区画の
作用電極端子である。端子1012は区画の基準電極端
子である。実施例4によれば、検出チップ上の端子数を
必要最小限に減らすことができる。実施例4に示す構成
は、本発明の各実施例に適用できる。
【0030】(実施例5)本発明を実施する際に、検出
チップ上のプローブの配置を、以下の様にすることが有
効である。図11は、実施例5を説明する図であり、検
出チップ100−1、100−2でのプローブの配置を
説明する平面図である。例として、30種類のプローブ
を有する検出チップ100−4を用いて説明する。30
種類のプローブは、ハイブリダイゼーションのTm値の
温度が最も高温のプローブから順に、P1、P2、P
3、…、P30とする。この場合、プローブの配置を、
各プローブのハイブリダイゼーションのTm値の温度の
変化の分布がほぼ位置方向に勾配を持つように配置す
る。
【0031】即ち、最高温度のハイブリダイゼーション
のTm値を持つプローブP1と、最低温度のハイブリダ
イゼーションのTm値を持つプローブP30を両端に配
置させる。この結果、検出チップに注入した試料溶液の
温度分布は、最高温度のハイブリダイゼーションのTm
値を持つプローブP1を基点に最低温度のハイブリダイ
ゼーションのTm値を持つプローブP30の方向へ、緩
やかな減少傾向を有する。隣り合う区画の設定温度差が
最小となり、温度設定が簡便化される。また、別のプロ
ーブの配置として、最高温度のハイブリダイゼーション
のTm値を持つプローブP1をチップの中央に配置し、
最低温度のハイブリダイゼーションのTm値を持つプロ
ーブP30を周辺部分に配置する方法でも、同様の効果
が得られる。実施例5に示す構成は本発明の各実施例に
適用できる。
【0032】(実施例6)図12は、本発明の実施例6
を説明する図であり、検出チップの温度調節用の上蓋を
説明する平面図である。実施例6では、実施例5で示し
た、30種類のプローブを有する検出チップ100−4
を用いたハイブリダイゼーションに関して説明する。温
度調節用の上蓋1300は、使用する検出チップに於け
るプローブの配置に応じて、温度分布を粗調整できる複
数の温度調整領域を有している。各温度調整領域の温度
の調整は、温度制御回路(図示せず)により行なう。図
12に示す例では、3つの温度調整領域1201〜12
03を有する。図11に示す検出チップ100−4と、
この温度調節用の上蓋1300を、試料溶液を注入する
空隙を有した状態で、破線で示すP1及び破線で示すP
30が、それぞれプローブが固定される区画P1及びP
30に一致するように重ねる。
【0033】図13は、図12のC−C’に於ける、検
出チップに温度調節用の上蓋を重ねた状態を示す断面図
である。この状態で、上蓋と検出チップの空隙1301
に試料を注入する。上蓋の温度調整領域は、各温度調整
領域に重なるプローブが固定される区画のプローブのハ
イブリダイゼーションのTm値の温度の平均に設定す
る。例えば、温度調整領域1201はプローブP1〜プ
ローブP4に重なるため、プローブP1〜プローブP4
のハイブリダイゼーションのTm値の温度の平均に設定
する。実施例6によれば、上蓋で試料溶液の温度の粗調
整が可能であり、検出チップの温度制御の安定性が増加
する効果を有する。実施例6に示す構成は、本発明の各
実施例に適用できる。
【0034】(実施例7)以上の各実施例に於いて、p
形をn形とし、電極の正・負を逆とする場合、同様の効
果が達成できる。具体的には、n−Si基板を用い、導
電線ヒーター及び温度検出部をp形拡散層で形成し、作
用電極端子には負電極を接続し、温度検出端子には正電
極を接続する。但し、p形拡散層は、n形拡散層より電
気伝導率が低いため、ヒーター部にn形を使用する実施
例1〜実施例7の方が優れている。
【0035】(実施例8)検査対象とする1種類のポリ
ヌクレオチドをオリゴヌクレオチドプローブを使用して
検出する場合、検査対象とする1種類のポリヌクレオチ
ドに対し、複数のオリゴヌクレオチドプローブについ
て、検査対象とするポリヌクレオチドと各種プローブと
の結合の熱安定性を求めて、検査対象とするポリヌクレ
オチドを検出するための最適なプローブの種類と、最適
なプローブと検査対象とするポリヌクレオチドとのハイ
ブリダイゼーションを行なう最適温度とを決定する必要
がある(例えば、J.DNA Sequencing
and Mapping、Vol.1、375−388
(1991))。
【0036】図14は、実施例8を説明する図であり、
検出チップ1400でのプローブの配置を説明する平面
図である。図14に示すように、検出チップ1400は
99区画を持ち、配列番号1から配列番号9の塩基配列
を持つ9種類のオリゴヌクレオチドプローブP’1〜
P’9が、図14に示すように各区画に固定される。即
ち、図14に示す検出チップ1400の99区画の第1
行から第11行にプローブP’1〜P’9を固定し、各
行毎の区画の設定温度を異なる温度にする。図14に示
す例では、各行の区画の設定温度はT=0°C〜T=5
0°Cである。なお、図14に示す例では、各行の区画
の設定温度が順次上昇するように設定しているが、これ
に限らず一般に任意の温度の順に各行の区画の設定温度
を設定しても良いことは言うまでもない。
【0037】 GTCGTTTT (配列番号1) CGTCGTTT (配列番号2) CCGTCGTT (配列番号3) GCCGTCGT (配列番号4) GGCCGTCG (配列番号5) TGGCCGTC (配列番号6) CTGGCCGT (配列番号7) ACTGGCCG (配列番号8) CTCGTTTT (配列番号9) 検査対象として、配列番号10の塩基配列を持つ蛍光標
識された17塩基長のDNA断片を用いる。配列番号1
0の塩基配列を持つDNA断片と1塩基のみ異なる3種
類の塩基配列を持ち、配列番号11から配列番号13の
塩基配列を持つ蛍光標識された17塩基長のDNA断片
は、配列番号10の塩基配列を持つDNA断片に対する
多型の例を示す試料である。
【0038】 TGACCGGCAGCAAAATG (配列番号10) TGACCGGTAGCAAAATG (配列番号11) TGACCGGAAGCAAAATG (配列番号12) TGACCGCCAGCAAAATG (配列番号13) 配列番号10の塩基配列を持つDNA断片を図14に示
す検出チップ1400に注入して、配列番号10の塩基
配列を持つDNA断片と各区画に固定されたプローブと
のハイブリダイゼーションを行なう。各区画では、各区
画に設定された温度条件に於ける、各区画に固定された
プローブと配列番号10の塩基配列を持つDNA断片と
の間の結合率を反映した量のDNA断片が捕捉される。
各区画に捕捉されたDNA断片の蛍光標識をレーザ照射
して発する蛍光をを測定することにより、配列番号10
の塩基配列を持つDNA断片と9種類のプローブP’1
〜P’9の各プローブとの間でのハイブリダイゼーショ
ン温度特性を得ることが出来る。
【0039】図15は、DNA断片とプローブとの間で
のハイブリダイゼーション温度特性の例を示す図であ
る。図15に於いて、縦軸は、各区画に固定されたプロ
ーブと試料であるDNA断片との間の結合率を示し、結
合率が100%であることは試料であるDNA断片の全
ての断片にプローブが結合した状態を示す、横軸は、各
区画に設定された温度を示す。図15に示すハイブリダ
イゼーション温度特性1501は、配列番号4を持つプ
ローブP’4と配列番号10の塩基配列を持つDNA断
片との間での結合の温度特性を示す。
【0040】また、配列番号10の塩基配列を持つDN
A断片に対する多型の例を示す試料である、配列番号1
1から配列番号13の塩基配列を持つ蛍光標識されたD
NA断片の各試料毎に、同様にハイブリダイゼーション
温度特性の評価を行なうことにより、1塩基だけミスマ
ッチする場合のDNA断片とプローブとの間での結合の
温度特性も得ることが出来る。図15に示すハイブリダ
イゼーション温度特性1502、1503、1504
は、それぞれ、配列番号11から配列番号13の塩基配
列を持つDNA断片とプローブP’4と間での結合の温
度特性を示す。
【0041】実施例8で説明した方法では、文献(J.
DNA Sequencing and Mappin
g、Vol.1、375−388(1991))に記載
されたFig.2と同等の測定結果を、4回のハイブリ
ダイゼーション測定により得ることが出来る。実施例8
の方法では、1種類の試料のDNA断片と複数の種類の
プローブとの間でのハイブリダイゼーションを一度に同
時の行なうので、PCR増幅等の試料調整に於ける諸条
件の差に起因する誤差、ハイブリダイゼーション時間の
差に起因する誤差、検出チップの洗浄時間に起因する誤
差も生じにくく、ハイブリダイゼーション温度特性の測
定誤差が少なく、ハイブリダイゼーション温度特性の評
価をより正確にできという特徴を有する。配列番号10
の塩基配列を持つDNA断片の検出に最適なハイブリダ
イゼーション温度を実験的に求めることができる。
【0042】例えば、検査対象の試料の中に、配列番号
10の塩基配列を持つDNA断片と、配列番号10の塩
基配列を持つDNA断片に対する多型の例である、配列
番号11から配列番号13の塩基配列を持つDNA断片
とが存在することが予め判明しており、配列番号10の
塩基配列を持つDNA断片の存在を判定したい場合、配
列番号10の塩基配列を持つDNA断片とプローブとの
間での結合率と、配列番号11から配列番号13の塩基
配列を持つDNA断片とプローブとの間での結合率との
比が最も大きいプローブ、及びハイブリダイゼーション
温度を選択すれば良い。
【0043】図15に示す例では、区画の設定温度が3
5°Cの場合に、プローブP’4と配列番号10の塩基
配列を持つDNA断片との間での結合率が約50%であ
り、プローブP’4と配列番号11から配列番号13の
塩基配列を持つDNA断片との間での結合率が約1.2
%未満であり、配列番号10の塩基配列を持つDNA断
片とプローブP’4との間での結合率と、配列番号11
から配列番号13の塩基配列を持つDNA断片とプロー
ブP’4との間での結合率との比が最も大きい。従っ
て、図15に示す例では、プローブP’4と配列番号1
0の塩基配列を持つDNA断片との間での最適なハイブ
リダイゼーション温度は35°Cとなる。
【0044】図15に示す例で説明したような、検出対
象とするDNA断片とプローブとの間でのハイブリダイ
ゼーション温度特性を、全てのプローブP’1〜P’9
に関して求め、検出対象のDNA断片の検出に最適なプ
ローブをP’i(iは、1から9の何れか)とする時、
検出対象とするDNA断片とプローブP’iとの間での
結合率と、検出対象とするDNA断片とプローブP’j
(j=1〜9、但し、j≠i)との間での結合率との比
が最も大きくなるようにプローブP’iとハイブリダイ
ゼーション温度を求める。以上のようにして、検出対象
とするDNA断片と複数のプローブとの間でのハイブリ
ダイゼーション温度特性を測定誤差が少なく求めること
ができ、検出対象のDNA断片の検出に最適なプローブ
の種類と、最適なハイブリダイゼーション温度を求める
ことができる。この結果、目的とするDNA断片を最適
なハイブリダイゼーション温度の下で行なうことがで
き、より正確に目的とするDNA断片を検出できる。
【0045】
【発明の効果】本発明の検出チップ、及びポリヌクレオ
チド検出装置によれば、検出チップの各区画に固定され
た各プローブのハイブリダイゼーションのTm値の温度
に、検出チップの各区画の温度を設定制御してハイブリ
ダイゼーションを実行するので、Tmの差によるプロー
ブの相補鎖結合の生成量の差異、及びミスマッチ確率の
差異が殆ど生じない検査が可能となる。
【0046】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> HITACHI、LTD. <120> Polynucleotide Detection Chips and Polynucleotide Detection Appa ratus 〈130〉 H99009821A1 <160> 13 <210> 1 <211> 8 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNA probe hybridizing with DNA fragment. <400> 1 gtcgtttt 8 <210> 2 <211> 8 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNA probe hybridizing with DNA fragment. <400> 2 cgtcgttt 8 <210> 3 <211> 8 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNA probe hybridizing with DNA fragment. <400> 3 ccgtcgtt 8 <210> 4 <211> 8 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNA probe hybridizing with DNA fragment. <400> 4 gccgtcgt 8 <210> 5 <211> 8 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNA probe hybridizing with DNA fragment. <400> 5 ggccgtcg 8 <210> 6 <211> 8 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNA probe hybridizing with DNA fragment. <400> 6 tggccgtc 8 <210> 7 <211> 8 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNA probe hybridizing with DNA fragment. <400> 7 ctggccgt 8 <210> 8 <211> 8 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNA probe hybridizing with DNA fragment. <400> 8 actggccg 8 <210> 9 <211> 8 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> DNA probe hybridizing with DNA fragment. <400> 9 ctcgtttt 8 <210> 10 <211> 17 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> fluorescently labeled DNA fragment. <400> 10 tgaccggcagcaaaatg 17 <210> 11 <211> 17 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> fluorescently labeled DNA fragment. <400> 11 tgaccggtagcaaaatg 17 <210> 12 <211> 17 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> fluorescently labeled DNA fragment. <400> 12 tgaccggaagcaaaatg 17 <210> 13 <211> 17 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> fluorescently labeled DNA fragment. <400> 13 tgaccgccagcaaaatg 17 配列表フリーテキスト (1)配列番号1の配列に関する他の関連する情報の記
録 DNA断片に相補結合するDNAプローブ (2)配列番号1の配列に関する他の関連する情報の記
録 DNA断片に相補結合するDNAプローブ (3)配列番号1の配列に関する他の関連する情報の記
録 DNA断片に相補結合するDNAプローブ (4)配列番号1の配列に関する他の関連する情報の記
録 DNA断片に相補結合するDNAプローブ (5)配列番号1の配列に関する他の関連する情報の記
録 DNA断片に相補結合するDNAプローブ (6)配列番号1の配列に関する他の関連する情報の記
録 DNA断片に相補結合するDNAプローブ (7)配列番号1の配列に関する他の関連する情報の記
録 DNA断片に相補結合するDNAプローブ (8)配列番号1の配列に関する他の関連する情報の記
録 DNA断片に相補結合するDNAプローブ (9)配列番号1の配列に関する他の関連する情報の記
録 DNA断片に相補結合するDNAプローブ (10)配列番号1の配列に関する他の関連する情報の
記録 蛍光標識されたDNA断片 (11)配列番号1の配列に関する他の関連する情報の
記録 蛍光標識されたDNA断片 (12)配列番号1の配列に関する他の関連する情報の
記録 蛍光標識されたDNA断片 (13)配列番号1の配列に関する他の関連する情報の
記録 蛍光標識されたDNA断片
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の検出チップの構成を示す平
面図。
【図2】本発明の実施例1の検出チップの部分拡大平面
図。
【図3】本発明の実施例1の検出チップの内部回路を説
明する部分拡大平面図。
【図4】図2及び図3のA−A’に於ける断面図。
【図5】図2及び図3のB−B’に於ける断面図。
【図6】本発明の実施例1の検出チップの各端子と圧制
御回路の接続構成を説明する図。
【図7】本発明の実施例1の検出チップに試料を注入し
た状態を示す断面図。
【図8】本発明の実施例2の検出チップであり、プロー
ブが固定される区画の面以外の面に撥水処理を行った検
出チップの断面図。
【図9】本発明の実施例3を説明する図であり、各実施
例での検出チップの各プローブが固定される区画に於け
るジュール熱制御をTFT回路により行なうことを説明
する図。
【図10】本発明の実施例4を説明する図であり、プロ
ーブが固定される複数の区画の温度制御を説明する図。
【図11】本発明の実施例5を説明する図であり、検出
チップでのプローブの配置を説明する平面図。
【図12】本発明の実施例6を説明する図であり、検出
チップの温度調節用の上蓋を説明する平面図。
【図13】図12のC−C’に於ける、検出チップに温
度調節用の上蓋を重ねた状態を示す断面図。
【図14】本発明の実施例8を説明する図であり、検出
チップでのプローブの配置を説明する平面図。
【図15】本発明の実施例8に於いて、DNA断片とプ
ローブとの間でのハイブリダイゼーション温度特性の例
を示す図。
【図16】8塩基、25塩基に於ける%GC法により求
めたTm値の計算値を示す図。
【符号の説明】
31…n形拡散層の導電線ヒーター、32…p−Siの
層、33…n形拡散層のpn接合部、42…シリコン樹
脂等の断熱性材料、41、43…シリコン酸化膜、60
…電圧制御回路、61…可変電圧電源、62…定電圧電
源、63…電流検出器、64−1、64−2、64−3
…電極、71、72…プローブ、73、82…試料溶
液、81…プローブが固定される区画の面以外の領域、
90−1〜90−4…TFTゲート、91−1、91−
2電圧印加線…、…92−1、92−2電圧印加選択ス
イッチ、…93−1、93−2TFT回路のゲート線、
94…電源、95…スイッチ選択及びゲート線選スイッ
チ択制御回路、100−1、100−2、100−3、
100−4、1400…検出チップ、80、101〜1
04、711、721…プローブが固定される区画、1
21−1〜121−3、122−1〜122−3、12
3−1〜123−3、124−1〜124−3…配線、
111−1、112−1、113−1、114−1…作
用電極端子、111−2、112−2、113−2、1
14−2…温度検出端子端子、111−3、113−
2、113−3、114−3…基準電極端子端子、13
1−1、131−2、131−3、131−4…酸化膜
の窓、141−1、141−2、141−3…ポリシリ
コン層、150…、TFT回路が形成された基板、90
1、902、903、904…TFT回路の端子、10
01〜1006…、1011…端子、1201〜120
3…温度調整領域、1300…温度調節用の上蓋、13
01…上蓋と検出チップの空隙、1501、1502、
1503、1504…ハイブリダイゼーション温度特
性。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G01N 33/543 593 G01N 33/543 593 (72)発明者 村川 克二 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 Fターム(参考) 2G045 AA35 DA12 DA13 DA14 FA33 FB02 GC30 HA09 4B024 AA11 AA19 AA20 CA01 CA09 FA18 HA14 HA19 4B029 AA07 AA23 BB20 CC03 CC08 CC11 FA03 FA15 4B063 QA01 QQ43 QQ48 QR32 QR38 QR62 QS03 QS34 QS36 QX02

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】異なるオリゴヌクレオチドプローブが種類
    毎に固定される複数の区画と、前記区画に形成される加
    熱回路と、前記区画に形成される温度検出回路とを有す
    ることを特徴とするポリヌクレオチド検出チップ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のポリヌクレオチド検出チ
    ップに於いて、前記各区画の前記加熱回路、及び前記温
    度検出回路が、前記区画毎に独立して動作するように形
    成されることを特徴とするポリヌクレオチド検出チッ
    プ。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のポリヌクレオチド検出チ
    ップに於いて、前記複数の区画が第1方向、及び第2方
    向に2次元に形成され、前記各区画の前記加熱回路、及
    び前記温度検出回路が、前記第1方向に形成された前記
    区画の複数毎に独立して動作するように形成されること
    を特徴とするポリヌクレオチド検出チップ。
  4. 【請求項4】請求項1に記載のポリヌクレオチド検出チ
    ップに於いて、前記複数の区画はシリコン基板に形成さ
    れ、前記各区画の面にシリコン酸化膜が形成されること
    を特徴とするポリヌクレオチド検出チップ。
  5. 【請求項5】請求項1に記載のポリヌクレオチド検出に
    於いて、前記複数の区画はシリコン基板に形成され、前
    記各区画の面にシリコン酸化膜が形成され、前記加熱回
    路が前記シリコン基板と異なる型のシリコン又はポリシ
    リコンにより形成されることを特徴とするポリヌクレオ
    チド検出チップ。
  6. 【請求項6】請求項1に記載のポリヌクレオチドチップ
    に於いて、前記複数の区画はシリコン基板に形成され、
    前記各区画の面にシリコン酸化膜が形成され、前記温度
    検出回路がpn接合素子により形成されることを特徴と
    するポリヌクレオチド検出チップ。
  7. 【請求項7】請求項1に記載のポリヌクレオチドチップ
    に於いて、前記複数の区画が第1方向、及び第2方向に
    2次元に形成され、前記異なるオリゴヌクレオチドプロ
    ーブに相補的に結合するポリヌクレオチドの相補鎖結合
    の熱安定性の高いものから、前記第1方向の前記区画、
    及び前記第2方向の前記区画に、一方向に向けて順次、
    前記異なるオリゴヌクレオチドプローブが固定されるこ
    とを特徴とするポリヌクレオチド検出チップ。
  8. 【請求項8】請求項1に記載のポリヌクレオチドチップ
    に於いて、前記複数の区画が第1方向、及び第2方向に
    2次元に形成され、前記異なるオリゴヌクレオチドプロ
    ーブに相補的に結合するポリヌクレオチドの相補鎖結合
    の熱安定性の高いものから、前記2次元に形成される前
    記複数の区画の中心部の前記区画から周辺の前記区画に
    向けて、順次、前記異なるオリゴヌクレオチドプローブ
    が固定されることを特徴とするポリヌクレオチド検出チ
    ップ。
  9. 【請求項9】請求項1に記載のポリヌクレオチドチップ
    に於いて、前記複数の区画が第1方向、及び第2方向に
    2次元に形成され、前記異なるオリゴヌクレオチドプロ
    ーブに相補的に結合するポリヌクレオチドの相補鎖結合
    の融解温度の高いものから、前記第1方向の前記区画、
    及び前記第2方向の前記区画に、一方向に向けて順次、
    前記異なるオリゴヌクレオチドプローブが固定されるこ
    とを特徴とするポリヌクレオチド検出チップ。
  10. 【請求項10】請求項1に記載のポリヌクレオチドチッ
    プに於いて、前記複数の区画が第1方向、及び第2方向
    に2次元に形成され、前記異なるオリゴヌクレオチドプ
    ローブに相補的に結合するポリヌクレオチドの相補鎖結
    合の融解温度の高いものから、前記2次元に形成される
    前記複数の区画の中心部の前記区画から周辺の前記区画
    に向けて、順次、前記異なるオリゴヌクレオチドプロー
    ブが固定されることを特徴とするポリヌクレオチド検出
    チップ。
  11. 【請求項11】異なるオリゴヌクレオチドプローブが種
    類毎に固定される複数の区画と、前記区画に形成される
    加熱回路と、前記区画に形成される温度検出回路とを有
    し、前記複数の区画が複数の行、及び複数の列をなすよ
    うに2次元に形成され、前記異なるオリゴヌクレオチド
    プローブが前記複数の行の各行の前記区画に固定され、
    前記複数の行の各行の前記区画の温度を異なる温度に設
    定することを特徴とするポリヌクレオチド検出チップ。
  12. 【請求項12】異なるオリゴヌクレオチドプローブが種
    類毎に固定される複数の区画と、前記区画に形成される
    加熱回路と、前記区画に形成される温度検出回路とを有
    し、温度の制御を行なう前記区画を選択する選択回路
    と、選択された前記区画の前記温度検出回路の出力信号
    に基づいて、前記選択された前記区画の前記加熱回路に
    対する入力を制御する制御回路とを有することを特徴と
    するポリヌクレオチド検査装置。
  13. 【請求項13】請求項12に記載のポリヌクレオチド検
    査装置に於いて、前記各区画の前記加熱回路、及び前記
    温度検出回路が、前記区画毎に独立して動作するように
    形成され、前記選択回路は1つの前記区画を選択するこ
    とを特徴とするポリヌクレオチド検査装置。
  14. 【請求項14】請求項12に記載のポリヌクレオチド検
    査装置に於いて、前記複数の区画が第1方向、及び第2
    方向に2次元に形成され、前記各区画の前記加熱回路、
    及び前記温度検出回路が、前記第1方向に形成された前
    記区画の複数毎に独立して動作するように形成され、前
    記選択回路は、前記第1方向に形成された前記区画の複
    数を同時に選択することを特徴とするポリヌクレオチド
    検査装置。
  15. 【請求項15】請求項12に記載のポリヌクレオチド検
    査装置に於いて、前記各区画の前記加熱回路、及び前記
    温度検出回路が、前記区画毎に独立して動作するように
    形成され、前記選択回路はTFT回路を含み1つの前記
    区画を選択することを特徴とするポリヌクレオチド検査
    装置。
JP11154655A 1999-06-02 1999-06-02 ポリヌクレオチド検出チップ及びポリヌクレオチド検査装置 Pending JP2000342264A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11154655A JP2000342264A (ja) 1999-06-02 1999-06-02 ポリヌクレオチド検出チップ及びポリヌクレオチド検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11154655A JP2000342264A (ja) 1999-06-02 1999-06-02 ポリヌクレオチド検出チップ及びポリヌクレオチド検査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000342264A true JP2000342264A (ja) 2000-12-12

Family

ID=15588996

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11154655A Pending JP2000342264A (ja) 1999-06-02 1999-06-02 ポリヌクレオチド検出チップ及びポリヌクレオチド検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000342264A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002053777A2 (en) * 2000-12-29 2002-07-11 Picoliter Inc. Device and method for tracking conditions in an assay
WO2003027673A1 (fr) * 2001-07-31 2003-04-03 Olympus Corporation Appareil d'inspection genique et procede d'extraction d'acide nucleique cible faisant appel a cet appareil
JP2003107083A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Olympus Optical Co Ltd 棒状担体およびこれを具備するシリンダー反応容器
WO2003044527A1 (fr) * 2001-11-22 2003-05-30 Riken Substrat pour microreseau de biomolecules, son processus de fabrication, microreseau de biomolecules et procede de collecte de donnees sur microreseau de biomolecules
WO2006033484A1 (ja) * 2004-09-24 2006-03-30 Kyushu University, National University Corporation 核酸マイクロアレイ及び核酸プローブの設計方法並びに遺伝子検出方法
JP2006170642A (ja) * 2004-12-13 2006-06-29 Hitachi Cable Ltd バイオセンサアレイ及びその製造方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002053777A2 (en) * 2000-12-29 2002-07-11 Picoliter Inc. Device and method for tracking conditions in an assay
WO2002053777A3 (en) * 2000-12-29 2003-02-27 Picoliter Inc Device and method for tracking conditions in an assay
WO2003027673A1 (fr) * 2001-07-31 2003-04-03 Olympus Corporation Appareil d'inspection genique et procede d'extraction d'acide nucleique cible faisant appel a cet appareil
JP2003107083A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Olympus Optical Co Ltd 棒状担体およびこれを具備するシリンダー反応容器
WO2003044527A1 (fr) * 2001-11-22 2003-05-30 Riken Substrat pour microreseau de biomolecules, son processus de fabrication, microreseau de biomolecules et procede de collecte de donnees sur microreseau de biomolecules
WO2006033484A1 (ja) * 2004-09-24 2006-03-30 Kyushu University, National University Corporation 核酸マイクロアレイ及び核酸プローブの設計方法並びに遺伝子検出方法
JP2006170642A (ja) * 2004-12-13 2006-06-29 Hitachi Cable Ltd バイオセンサアレイ及びその製造方法
JP4513540B2 (ja) * 2004-12-13 2010-07-28 日立電線株式会社 バイオセンサアレイ及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7235389B2 (en) Molecular detection device and chip including MOSFET
CN101981445B (zh) 电学地检测生理活性物质的方法和用于该方法的生物芯片
JP3946701B2 (ja) ポテンシオメトリックdnaマイクロアレイ、その製造方法、及び核酸解析方法
US6916614B1 (en) Gene detecting chip, detector, and detecting method
JP3903183B2 (ja) 遺伝子検出電界効果デバイスおよびこれを用いた遺伝子多型解析方法
US6346383B1 (en) Advanced thermal gradient DNA chip (ATGC) the substrate for ATGC, method for manufacturing for ATGC method and apparatus for biochemical reaction and storage medium
US8999724B2 (en) Method and apparatus for match quality analysis of analyte binding
WO2004017068A1 (ja) Dnaマイクロアレイを用いた核酸検出方法及び核酸検出装置
JP6247064B2 (ja) 生体分子計測装置
JP2003322633A (ja) センサセル、バイオセンサ及びこれらの製造方法
WO2002099386A2 (en) Microcalorimetric detection of analytes and binding events
JP2000342264A (ja) ポリヌクレオチド検出チップ及びポリヌクレオチド検査装置
JP4179169B2 (ja) 分析装置
JP4376188B2 (ja) ヌクレオチド配列のpcr増幅および検出方法および装置
JP4426528B2 (ja) 核酸分析方法、核酸分析用セル、および核酸分析装置
JP2007040821A (ja) 化学反応チップ
JP3537728B2 (ja) 生化学反応検出チップ用基板およびその製造方法、生化学反応検出チップ、生化学反応を行うための装置および方法、ならびに記録媒体
JP2001235469A (ja) 生化学反応検出チップ用基板およびその製造方法、生化学反応検出チップ、生化学反応を行うための装置および方法、ならびに記録媒体
EP3774641A1 (en) Devices and methods for detecting/discriminating complementary and mismatched nucleic acids using ultrathin film field-effect transistors
JP4797498B2 (ja) ハイブリダイゼーションの検出方法
JP4748451B2 (ja) ハイブリダイゼーションの検出方法