JP2000342047A - 草刈機のハンドル回動機構 - Google Patents

草刈機のハンドル回動機構

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JP2000342047A
JP2000342047A JP11157888A JP15788899A JP2000342047A JP 2000342047 A JP2000342047 A JP 2000342047A JP 11157888 A JP11157888 A JP 11157888A JP 15788899 A JP15788899 A JP 15788899A JP 2000342047 A JP2000342047 A JP 2000342047A
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JP
Japan
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handle
rotation
lever
mower
base
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Withdrawn
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JP11157888A
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English (en)
Inventor
Akihiro Matsumoto
明広 松本
Eiji Yamazaki
栄二 山崎
Motoharu Yasuzaki
元治 保崎
Yasuhiro Harada
康弘 原田
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IHI Shibaura Machinery Corp
Original Assignee
IHI Shibaura Machinery Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の草刈機は、ハンドルの伸縮ができない
ので、傾斜面の長い畦の草刈りを行う場合には、作業性
が悪いものとなっていた。 【解決手段】 エンジン11と刈取部と走行車輪17と
から構成される機体本体のハンドル基部23に左右およ
び上下方向に回動可能にハンドル2を取り付けた草刈機
において、ハンドル基部23に左右および上下方向の回
動可能状態及びロック状態を切り換えるハンドル回動ロ
ック機構9を設け、ハンドル先端部に配置した操作部3
にハンドル回動レバー5を設けて前記ハンドル回動ロッ
ク機構と連動連結し、ハンドル回動レバーのロック解除
操作に連動して、左右方向の固定解除作動に先行して、
上下方向の固定を解除するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、畦や農道等の草刈
り作業を行う歩行型の草刈機に関するもので、特に、傾
斜面の刈取作業に適した草刈機のハンドルの上下左右の
回動ロック機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より畦や農道等の草刈り作業を行う
ために歩行型の草刈機が各種提案されている。例えば、
特開平10−150824号や特開平10−21083
8号公報に開示されているように、従来の歩行型草刈機
においては、走行輪の上方にエンジンとハンドルを配置
し、この機体を操向操作するために設けられているハン
ドルは、左右方向及び上下方向のみ回動調整可能に構成
され、直進走行時に身長や作業に合わせて、ハンドルの
左右角度や上下角度を調整するように、作業前に調整す
るようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術にお
いて、作業工程の終端で草刈機を旋回させるためには、
作業者がハンドルを握ったまま作業者自ら転回しつつ草
刈機も旋回させて進行方向に向ける操作を必要としてい
た。特に、畦の法面等の傾斜部分の草刈作業を行う場合
には、作業者が傾斜面でハンドルの角度を変更して旋回
操作を行わなければならず、作業者が安定した状態で草
刈作業を行うことが困難であり、作業能率の低下を招い
ている。このような問題点を解決するため、旋回時には
機体本体に対してハンドルを左右上下とも自由回動状態
とし、駆動車輪に作動するサイドクラッチ機構を用いて
機体本体のみを旋回させる方法が考えられるが、ハンド
ルの左右方向と上下方向のロック解除もしくは旋回後の
再ロックが同時に行われる機構を採用した場合、旋回動
作もしくは進行方向の設定動作が操作者の意図するとお
りとならない状態が生じる。また、上下回動及び左右回
動のロックを別々にする構成ではレバーが多くなり、操
作部の周囲が煩雑となり、操作も煩雑となってしまうの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上が本発明の解決する
課題であり、次に課題を解決するための手段を説明す
る。即ち、請求項1の如く、エンジンと刈取部と走行車
輪とから構成される機体本体のハンドル基部に左右およ
び上下方向に回動可能にハンドルを取り付けた草刈機に
おいて、ハンドル基部に左右および上下方向の回動可能
状態及びロック状態を切り換えるハンドル回動ロック機
構を設け、ハンドル先端部に配置した操作部にハンドル
回動レバーを設けて前記ハンドル回動ロック機構と連動
連結し、ハンドル回動レバーのロック解除操作に連動し
て、左右方向の固定解除作動に先行して、上下方向の固
定を解除するようにした。
【0005】また、請求項2の如く、エンジンと刈取部
と走行車輪とから構成される機体本体のハンドル基部に
左右および上下方向に回動可能にハンドルを取り付けた
草刈機において、ハンドル基部に左右および上下方向の
回動可能状態及びロック状態を切り換えるハンドル回動
ロック機構を設け、ハンドル先端部に配置した操作部に
ハンドル回動レバーを設けて前記ハンドル回動ロック機
構と連動連結し、ハンドル回動レバーのロック操作に連
動して、上下方向のロック作動に先行して、左右方向を
ロックするようにした。
【0006】また、請求項3の如く、エンジンと刈取部
と走行車輪とから構成される機体本体のハンドル基部に
左右および上下方向に回動可能にハンドルを取り付けた
草刈機において、ハンドル基部上に平面視歯車状に周囲
に凹部を構成したハンドル台を固設し、該ハンドル台の
中央にハンドルを左右回動可能に枢支し、該ハンドルの
基部側に前記凹部に係合可能とする嵌合凸部を設け、左
右回動をロック・解除可能とすると共に、回動中心に対
して略180度ズレた位置のハンドル台にそれぞれスト
ッパーを設け、ハンドルが左右略90度以上回動しない
ように構成した。
【0007】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を添付の
図面を用いて説明する。図1は草刈機の全体側面図、図
2は同じく平面図、図3は刈取部の正面図、図4はハン
ドルを上下左右回動可能としたハンドル基部の平面図、
図5は同じく側面断面図、図6は同じく正面図、図7は
ハンドルフロート固定部とロッド固定部の側面断面図、
図8はロッド固定部の正面断面図、図9はロッド固定部
のロック状態の拡大側面断面図、図10は同じく解除状
態の側面断面図、図11はハンドル伸縮レバー取付部の
側面断面図、図12は同じく平面図、図13はハンドル
伸縮レバーの正面図、図14は操作部の平面図、図15
は同じく側面図、図16は同じくカバーを取り外した状
態の平面図、図17は同じく側面断面図である。
【0008】まず、図1乃至図3を用いて草刈機1の全
体概略構成について説明する。草刈機1の機体本体はミ
ッションケース10上にエンジン11が配置され、該ミ
ッションケース10は左右両側方に延出されている。ミ
ッションケース10の左右中途部より下方に刈刃駆動軸
12・12を突出して刈刃13・13をそれぞれ固定
し、該刈刃13・13の上方及び側方を刈刃カバー14
にて覆って刈取部を構成している。
【0009】また、前記ミッションケース10の両側に
パイプ状の車軸ケース15・15を形成し、該車軸ケー
ス15・15の外側に走行ケース16・16の上部を固
設し、該走行ケース16・16を後下方へ突出してい
る。該走行ケース16・16の下部に左右それぞれ車軸
を横架し、該車軸にはチェーン等を介して動力を伝達で
きるようにし、該車軸上にそれぞれパイプ状の車輪17
L・17Rを固設し、該車輪17L・17Rにはピン状
のラグが半径方向に多数突出されている。
【0010】このようにして、前記エンジン11の出力
軸がミッションケース10内に挿入されて、ミッション
ケース10内で変速されて、刈刃13・13及び車輪1
7L・17Rが駆動される構成とし、また、ミッション
ケース10内には操向手段としてサイドクラッチを内装
し、後述するサイドクラッチレバー4L・4Rの操作で
動力を断接して左右操向できるようにしている。
【0011】また、前記ミッションケース10の左右両
側前部に尾輪ロック機構20・20が設けられ、該尾輪
ロック機構20よりアーム21・21が左右回動可能に
前方へ突出され、該アーム21・21前端にキャスター
式の尾輪22・22が装着されている。こうして、作業
時には尾輪22を装着したアーム21を前方へ回動して
ロックし、移動時にはアーム21を後方へ回動して移動
を容易としている。そして、前記ミッションケース10
の左右中央より後方にハンドル基部23が突出され、該
ハンドル基部23上に伸縮可能なハンドル2が上下回動
可能、且つ、左右回動可能に取り付けられる。該ハンド
ル2の後部に操作部3を設け、該操作部3にサイドクラ
ッチレバー4L・4Rやハンドル回動レバー5やハンド
ル伸縮レバー6等の操作レバーを配置している。
【0012】次に図4〜図17より、ハンドル2の構成
を詳述する。図4乃至図6、図22、図23において、
ハンドル取付基部に設ける本発明のハンドル回動ロック
機構9の構成から説明する。前記ハンドル基部23上に
ハンドル台31を固設し、該ハンドル台31は図23に
示すように、平板状のプレートを、平面視歯車状に構成
して、後半部に凹部31a・31a・・・が構成され、
左右両側の中心対して略180度ズレた位置に凸部を設
けてストッパー31b・31bとしている。該ストッパ
ー31b・31bは後述する回動アーム45の下端が当
接して左右略90度以上回動しないように規制してい
る。該ハンドル台31の中央部上に、ハンドル2の左右
回動支点軸となる支持パイプ32が立設され、該支持パ
イプ32に枢支パイプ33が回転自在に外嵌されてい
る。なお前記支持パイプ32内にはサイドクラッチ操作
用のワイヤーを通している。
【0013】前記枢支パイプ33の両側に取付プレート
34・34の前部が固設され、該取付プレート34・3
4の前端に上下回動支持パイプ35左右水平方向に横設
され、該上下回動支持パイプ35に支点軸36を回転自
在に支持して、該支点軸36の両側にハンドル取付フレ
ーム37・37の前端を固設している。
【0014】前記取付プレート34・34は上後方へ延
設されて、該取付プレート34・34の後部間に収納パ
イプ40を固設し、該収納パイプ40内にストッパーピ
ン41を摺動自在に収納している。該ストッパーピン4
1の後端は尖状に構成し、一方、前記ハンドル取付フレ
ーム37・37の中途部間に側面視前記支点軸36を中
心とした円弧状のストッパープレート42が固設され、
該ストッパープレート42上にピン孔42a・42a・
・・が上下方向に所定間隔を開けて開口され、該ピン孔
42aに前記ストッパーピン41の後端を挿入して、位
置固定できるようにしている。
【0015】また、前記ストッパーピン41の前端軸心
部には摺動ロッド43の後端が固設され、該摺動ロッド
43にはバネ44を外嵌してストッパーピン41の後端
が前記ピン孔42a内へ挿入するように付勢し、前記摺
動ロッド43の前端にはナット48・48が螺装固定さ
れ、該ナット48の後部側に回動アーム45の上端が係
止されている。該回動アーム45の上下中途部は前記取
付プレート34・34間に左右方向に横架した枢支軸4
6に枢支され、該回動アーム45のボス部にはトグルバ
ネ47が外嵌されて、回動アーム45を前記ストッパー
ピン41がピン孔42a方向へ押し、また、後述する凸
部45aが前記凹部31aに嵌合するように付勢してい
る。
【0016】該回動アーム45の下端には前方へ凸部4
5aを突設し、前記凹部31aに嵌合するように構成
し、また、回動アーム45の下端には係合孔45bを設
け、上下回動ワイヤー49の一端を係合できるようにし
ている。該上下回動ワイヤー49の他端はロッド等を介
して後述するハンドル2後部に設けたハンドル回動レバ
ー5に連結されている。
【0017】このよう構成することによって、ハンドル
回動レバー5を引っ張ることによって、上下回動ワイヤ
ー49を引っ張り、回動アーム45を図5において枢支
軸46を中心に左回転する。このとき、まず、図18に
示すように、回動アーム45の上端が摺動ロッド43を
前方へ引っ張り、ストッパーピン41とピン孔42aの
係合が解除されて、ハンドル2は支点軸36を中心に上
下回動自在となる。そして更に引っ張ることによって、
図19に示すように、凸部45aと凹部31aの係合が
解除されて、ハンドル2は支持パイプ32を中心に左右
回動自在となるのである。つまり、ハンドル回動レバー
5のロック解除操作に連動して、左右方向の固定解除作
動に先行して、上下方向の固定を解除する。言い換えれ
ば、先にハンドル2の上下回動がフリーとなってから、
左右方向の回動がフリーとなる。そして、傾斜地等で作
業し、ロックを解除して旋回するときに、機体本体が傾
斜に沿って回転しても、回動アーム45の下端がストッ
パー31bに当接して、ハンドル2は左右略90度以上
回動しないようにしている。
【0018】そして、ハンドル回動レバー5を元に戻す
ことによって、凸部45aと凹部31aが係合して、ハ
ンドル2の左右の回動がロックされ、続いて、ストッパ
ーピン41とピン孔42aとが係合して、ハンドル2の
上下回動がロックさるのである。言い換えれば、ハンド
ル回動レバー5のロック操作に連動して、上下方向のロ
ック作動に先行して、左右方向をロックするのである。
【0019】このように構成することによって、図2
0、図21に示すように、傾斜地で旋回する場合におい
ては、サイドクラッチレバー4を握って左右一側のみ車
輪17を駆動させて旋回する。この時、ハンドル2は上
下回動及び左右回動がフリーになる必要があり、まず、
ハンドル回動レバー5を回動してハンドルの上下回動を
先にフリーとしてハンドルの高さを旋回し易い高さに回
動し、その角度が決まれば続いて、ハンドルの左右回動
をフリーとし、作業者はハンドル2を支えてこの状態を
維持しておけば、機体本体は走行車輪17の回動によっ
て旋回してくれる。機体本体が旋回した後は、ハンドル
回動レバー5を元の位置へ戻すのであるが、まず、機体
本体が進行方向を向いた時点で左右回動をロックし、機
体の進行を安定させ、その後上下回動をロックして、作
業に適した安定姿勢とすることとなる。
【0020】次に、ハンドル2のフレーム部分の構成に
ついて、図7乃至図10を用いて詳述する。ハンドルフ
レーム30は下ハンドルフレーム51と上ハンドルフレ
ーム52とに2分割されて、該下ハンドルフレーム51
と上ハンドルフレーム52はパイプ状(本実施例では角
パイプ)に構成されて、上ハンドルフレーム52を下ハ
ンドルフレーム51より一回り大きく構成して、上ハン
ドルフレーム52内に下ハンドルフレーム51が伸縮自
在に挿入されている。なお、伸縮がスムースにできるよ
うに両者の間にローラー等が介装されている。該下ハン
ドルフレーム51の前端は前記ハンドル取付フレーム3
7に固設され、上ハンドルフレーム52の後端に操作部
3が配置される。
【0021】そして、図7に示すように、下ハンドルフ
レーム51と上ハンドルフレーム52の間にハンドルフ
レーム固定部50が配置され、本実施例では上ハンドル
フレーム52の前端側の下面に、取付パイプ53が垂設
され、該取付パイプ53内に押圧ピン54が挿入されて
取付パイプ53及び上ハンドルフレーム52を貫通し、
該押圧ピン54はバネ55によって下ハンドルフレーム
51外面に押しつけるように付勢されている。ただし、
押圧ピン54の先端を下ハンドルフレーム51の外周に
所定間隔を開けて設けたピン孔に挿入して係止する構成
とすることもできる。
【0022】そして、前記押圧ピン54の側面には係止
ピン54aが突出され、該係止ピン54aは取付パイプ
53に設けた長孔より突出して、取付パイプ53側面に
枢支した回動プレート56に係止されている。該回動プ
レート56の一端にはハンドル伸縮ワイヤー(またはロ
ッド)57の一端が係止され、該ハンドル伸縮ワイヤー
57の他端は操作部3に設けたハンドル伸縮レバー6に
連動連結されている。
【0023】また、前記下ハンドルフレーム51内には
ロッド固定部60が設けられている。即ち、下ハンドル
フレーム51には左右のサイドクラッチ下ロッド61L
・61Rとハンドル上下回動下ロッド62とアクセル下
ロッド63が収納され、該サイドクラッチ下ロッド61
L・61Rとハンドル上下回動下ロッド62とアクセル
下ロッド63の前端は図4、図5に示すように、それそ
れサイドクラッチワイヤー64L・64R、ハンドル上
下回動ワイヤー49、アクセルワイヤー65と連結さ
れ、それぞれバネ66・66・・・によって機体本体側
へ引っ張るように付勢され、それぞれの下ロッドの長さ
は下ハンドルフレーム51より若干短くしている。
【0024】そして、該左右のサイドクラッチ下ロッド
61L・61R、ハンドル上下回動下ロッド62、アク
セル下ロッド63上を摺動可能にロッド固定部60が設
けられ、該固定部60は図7、図8、図9に示すよう
に、各ロッド上でそれぞれ同様に作動するので、そのう
ちのハンドル上下回動下ロッド62に設ける固定部つい
て説明する。該ハンドル上下回動下ロッド62に側面視
「コ」字形に構成したガイドプレート67の上面及び下
面に開口した摺動孔67a・67aに挿入され、該ガイ
ドプレート67の側面には係止孔67bが開口されてい
る。
【0025】一方、略L字状に構成した規制プレート6
9の水平部の中央に規制孔69aを開口し、該規制プレ
ート69の水平部の一端には係止凸部69bを設け、垂
直部を下ハンドルフレーム51の中心側下方へ延出して
いる。そして、該規制プレート69の水平部を前記ガイ
ドプレート67のコ字部の上下プレート間に挿入して、
規制孔69aにハンドル上下回動下ロッド62を挿入
し、係止孔67bに係止凸部69bを挿入して係止し、
更に、前記ハンドル上下回動下ロッド62上の規制プレ
ート69とガイドプレート67の間にバネ70を外嵌し
て、規制プレート69を持ち上げるように付勢する。こ
の付勢力によって規制プレート69が傾斜し、規制孔6
9aとハンドル上下回動下ロッド62の間でコジられる
(引っ掛かりが生じる)ことによって、ハンドル上下回
動下ロッド62とガイドプレート67がロックされる状
態としている。
【0026】また、前記ガイドプレート67にはハンド
ル上下回動上ロッド72の一端が固定され、その他のガ
イドプレート67・67・67にはそれぞれサイドクラ
ッチ上ロッド71L・71R、アクセル上ロッド73が
固定され、この固定部はロックナット74・74によっ
て固定位置を微調整可能としている。該サイドクラッチ
上ロッド71L・71R、ハンドル上下回動上ロッド7
2、アクセル上ロッド73の他端は上ハンドルフレーム
52後部まで延設されてそれぞれサイドクラッチレバー
4L・4Rやハンドル回動レバー5やアクセルグリップ
7に連結されている。68は仕切り板である。
【0027】また、下ハンドルフレーム51及び上ハン
ドルフレーム52の中心部には解除ロッド75が配置さ
れ、該解除ロッド75の前端に当接プレート76が固定
され、解除ロッド75の他端はハンドル伸縮レバー6に
連結され、解除ロッド75の引き操作で当接プレート7
6が前記規制プレート69の下端に当接するように配設
している。つまり、当接プレート76が前記規制プレー
ト69の下端に当接すると、図10に示すように、規制
プレート69が係止孔67bを中心に回動して、規制プ
レート69の規制孔69aはロッドと垂直となり、コジ
がなくなり、ロックが解除されて、ロッド固定部60は
各下ロッド上を摺動自在となるのである。よって、ハン
ドル2は上ハンドルフレーム52とサイドクラッチ上ロ
ッド71L・71R、アクセル上ロッド73とガイドプ
レート67・67・・・が一体的に移動して伸縮自在と
なるのである。逆に、ハンドル伸縮レバー6をもとに戻
してロック状態とすると、規制孔69aと各下ロッドと
の間でコジが発生して摺動不能となるのである。
【0028】前記解除ロッド75の他端、つまり、後端
部は、図11に示すように、取付ステー77に固定さ
れ、該取付ステー77はアームピン79に固定され、該
アームピン79は上ハンドルフレーム52の後部下面に
摺動自在に支持され、該アームピン79の下部には取付
ステー80が固定され、該取付ステー80は側面視L字
状に構成して、該取付ステー80前端に前記ハンドル伸
縮ワイヤー57の後端のネジロッド部57aを挿入し、
ナット59・59によって取付ステー80との当接位置
を調整可能とし、更に、ハンドル伸縮レバー6を左右回
動自在に枢支している。
【0029】該ハンドル伸縮レバー6は図12、図13
に示すように、操作部3の前部位置で、正面視逆Ω状に
構成され、左右両側をグリップ6a・6aとし、左右中
央にボス6bを設けて前記アームピン79に枢支してい
る。このように構成することによって、左右一側のグリ
ップ6aを握って引いても、ハンドル伸縮レバー6はア
ームピン79を中心に回動するだけであり、ロックを解
除することができず、ハンドルフレーム30を伸縮させ
ることはできない。しかし、左右両側のグリップ6a・
6aを握って引っ張ることによって、アームピン79が
後方へ引っ張られ、解除ロッド75を引っ張って、図1
0に示すようにロックが解除されて、その後、ハンドル
伸縮ワイヤー57を引っ張ってハンドルフレーム固定部
50を解除して、ハンドルフレーム30を伸縮して長さ
を調整することができる。
【0030】次に操作部3の構成について説明する。図
14乃至図17において、前記上ハンドルフレーム52
の後端に、略楕円状に構成したパイプハンドル81の左
右中央前部が固定され、該パイプハンドル81にサイド
クラッチレバー4L・4Rの基部が枢支され、該サイド
クラッチレバー4L・4Rのグリップ部がパイプハンド
ル81の内側に配置されている。該サイドクラッチレバ
ー4L・4Rにそれぞれサイドクラッチ上ロッド71L
・71Rが連結され、該サイドクラッチ上ロッド71L
・71Rの後部にそれぞれ係止ピン71La・71Ra
を左右方向に固定している。
【0031】そして、前記上ハンドルフレーム52の後
下部から取付ステー82・82が下方に突設され、該取
付ステー82・82に支持軸83が枢支され、該支持軸
83にハンドル回動レバー5の基部が固定されて、前記
左右のサイドクラッチ上ロッド71L・71Rの間から
上方に突出されている。該ハンドル回動レバー5は側面
視L字状に構成した基部レバー5aと、該基部レバー5
aの上部に上下摺動可能に嵌合したパイプ状の上部レバ
ー5bから構成されている。該上部レバー5bは基部レ
バー5aに対して、図示しない保持機構によって、上方
へ上げた位置と、下方へ下げた位置に保持できるように
している。
【0032】該上部レバー5bの上端はグリップ5cと
し、該上部レバー5bの上下中途部の後面には、前記ハ
ンドル上下回動上ロッド72の後端に固定した係止ピン
72aに係合可能に設けた係合プレート84が固定され
ている。該上部レバー5bの下部後面には側面視L字状
に構成した係止爪85が突設されて、該係止爪85が前
記係止ピン71La・71Raと係合可能に配置されて
いる。
【0033】このように構成することによって、ハンド
ル回動レバー5を後方へ回動すると、係合プレート84
が係止ピン72aと係合して、ハンドル上下回動上ロッ
ド72、ハンドル上下回動下ロッド62を引っ張り、更
に、上下回動ワイヤー49を介してストッパーピン41
を引っ張り、ストッパープレート42との係合を解除し
て、ハンドル2を上下回動でき、同時に、嵌合凸部45
aが凹部31aから外れて左右回動ができるのである。
【0034】また、左右旋回するためにサイドクラッチ
レバー4L(または4R)を握って回動すると、サイド
クラッチ上ロッド71L(または71R)、サイドクラ
ッチ下ロッド61L(61R)を介してサイドクラッチ
ワイヤー64L(64R)を引っ張り、車輪17L(1
7R)への駆動力を断ち、旋回する。そして同時に、前
記サイドクラッチ上ロッド71L(または71R)上に
設けた係止ピン71La・71Raが係止爪85と係合
してハンドル回動レバー5を後方へ回動して、ハンドル
2を上下回動できるようにしている。さらに、この旋回
時にハンドル2の上下回動、左右回動が不要の場合に
は、上部レバー5bを下方へ押して、係止ピン71La
・71Raと係止爪85が係合しないようにすることも
できる。
【0035】また、前記パイプハンドル81の後水平部
にはアクセルグリップ7が設けられ、該アクセルグリッ
プ7にワイヤー等を介してアクセル上ロッド73と連結
され、該アクセルグリップ7を回動することによって、
アクセル上ロッド73、アクセル下ロッド63、アクセ
ルワイヤー65を介してエンジン11のスロットルと連
結され、エンジン11の回転数を変更できるようにして
いる。そして、上ハンドルフレーム52の後部及びパイ
プハンドル81の左右中央部の操作部3はカバー86に
よって覆われ、該カバー86の後部上にエンジンストッ
プスイッチ87が設けられている。
【0036】以上のような構成において、草刈作業を行
う場合には、エンジン11を始動させて、ハンドル伸縮
レバー6L・6Rを握ってロッド固定部60のロックを
解除して、ハンドルフレーム30の長さを調節し、ハン
ドル伸縮レバー6L・6Rから手を離してロッド固定部
60をロックする。そして、ハンドル回動レバー5を回
動して、ハンドル2の上下高さと左右の回動角を調節す
る。そして、アクセルグリップ7を回動してエンジン回
転数を上げて調節すれば、刈刃13と車輪17L・17
Rが駆動されて草刈作業ができるのである。
【0037】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、以下
のような効果を奏ずるものである。即ち、請求項1の如
く、エンジンと刈取部と走行車輪とから構成される機体
本体のハンドル基部に左右および上下方向に回動可能に
ハンドルを取り付けた草刈機において、ハンドル基部に
左右および上下方向の回動可能状態及びロック状態を切
り換えるハンドル回動ロック機構を設け、ハンドル先端
部に配置した操作部にハンドル回動レバーを設けて前記
ハンドル回動ロック機構と連動連結し、ハンドル回動レ
バーのロック解除操作に連動して、左右方向の固定解除
作動に先行して、上下方向の固定を解除するようにした
ので、土手や畦の法面等の傾斜地において草刈作業を行
う場合、草刈作業場の端部位置で回行するときに、ハン
ドル回動レバーを回動すると、まず、上下回動がフリー
となり、旋回し易い角度にハンドルを回動することがで
き、続いて、左右回動がフリーとなって、旋回し易い上
下角度のまま機体本体を旋回させることができ、無理の
ない姿勢で旋回が可能となり、作業効率を向上すること
ができる。
【0038】また、請求項2の如く、エンジンと刈取部
と走行車輪とから構成される機体本体のハンドル基部に
左右および上下方向に回動可能にハンドルを取り付けた
草刈機において、ハンドル基部に左右および上下方向の
回動可能状態及びロック状態を切り換えるハンドル回動
ロック機構を設け、ハンドル先端部に配置した操作部に
ハンドル回動レバーを設けて前記ハンドル回動ロック機
構と連動連結し、ハンドル回動レバーのロック操作に連
動して、上下方向のロック作動に先行して、左右方向を
ロックするようにしたので、土手や畦の法面等の傾斜地
において草刈作業を行う場合、草刈作業場の端部位置で
回行した直後において、ハンドル回動レバーを戻すと、
まず、ハンドルの左右回動がロックされて、進行方向に
速やかに位置させることができ、続いて、ハンドルの上
下回動がロックされて、作業し易い角度に維持できるよ
うになり、一連の操作が連続的に行えて、作業効率を向
上することができる。
【0039】また、請求項3の如く、エンジンと刈取部
と走行車輪とから構成される機体本体のハンドル基部に
左右および上下方向に回動可能にハンドルを取り付けた
草刈機において、ハンドル基部上に平面視歯車状に周囲
に凹部を構成したハンドル台を固設し、該ハンドル台の
中央にハンドルを左右回動可能に枢支し、該ハンドルの
基部側に前記凹部に係合可能とする嵌合凸部を設け、左
右回動をロック・解除可能とすると共に、回動中心に対
して略180度ズレた位置のハンドル台にそれぞれスト
ッパーを設け、ハンドルが左右略90度以上回動しない
ように構成したので、傾斜地や凹凸の覆い場所等での草
刈作業時において、旋回するときにロックを解除して走
行が不安定となっても、機体本体は略90度以上回転し
なくなり、刈刃から飛ばされる石等が作業者側に飛んで
くることがなく、安心して作業ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】草刈機の全体側面図である。
【図2】草刈機の平面図である。
【図3】刈取部の正面図である。
【図4】ハンドルを上下左右回動可能としたハンドル基
部の平面図である。
【図5】同じく側面断面図である。
【図6】同じく正面図である。
【図7】ハンドルフロート固定部とロッド固定部の側面
断面図である。
【図8】ロッド固定部の正面断面図である。
【図9】ロッド固定部のロック状態の拡大側面断面図で
ある。
【図10】同じく解除状態の側面断面図である。
【図11】ハンドル伸縮レバー取付部の側面断面図であ
る。
【図12】同じく平面図である。
【図13】ハンドル伸縮レバーの正面図である。
【図14】操作部の平面図である。
【図15】同じく側面図である。
【図16】同じくカバーを取り外した状態の平面図であ
る。
【図17】同じく側面断面図である。
【図18】ストッパーピンをピン孔から抜いた状態のハ
ンドル回動ロック機構の側面断面図である。
【図19】同じく凹部31aから嵌合凸部を抜いた状態
の側面断面図である。
【図20】傾斜面の草刈作業で旋回時の後面図である。
【図21】同じく側面図である。
【図22】ハンドルを90度回動した状態の機体本体の
平面図である。
【図23】ハンドル台の平面図である。
【符号の説明】
2 ハンドル 3 操作部 4 サイドクラッチレバー 5 ハンドル回動レバー 6 ハンドル伸縮レバー 9 ハンドル回動ロック機構 11 エンジン 17 車輪 23 ハンドル基部 30 ハンドルフレーム 31 ハンドル台 31a 凹部 41 ストッパーピン 42 ストッパープレート 42a ピン孔 45 回動アーム 45a 嵌合凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 保崎 元治 岡山県岡山市久米197番地 石川島芝浦機 械株式会社岡山工場内 (72)発明者 原田 康弘 岡山県岡山市久米197番地 石川島芝浦機 械株式会社岡山工場内 Fターム(参考) 2B083 AA02 BA12 BA18 CA07 CA28 DA02 HA25

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンと刈取部と走行車輪とから構成
    される機体本体のハンドル基部に左右および上下方向に
    回動可能にハンドルを取り付けた草刈機において、ハン
    ドル基部に左右および上下方向の回動可能状態及びロッ
    ク状態を切り換えるハンドル回動ロック機構を設け、ハ
    ンドル先端部に配置した操作部にハンドル回動レバーを
    設けて前記ハンドル回動ロック機構と連動連結し、ハン
    ドル回動レバーのロック解除操作に連動して、左右方向
    の固定解除作動に先行して、上下方向の固定を解除する
    ようにしたことを特徴とする草刈機のハンドル回動機
    構。
  2. 【請求項2】 エンジンと刈取部と走行車輪とから構成
    される機体本体のハンドル基部に左右および上下方向に
    回動可能にハンドルを取り付けた草刈機において、ハン
    ドル基部に左右および上下方向の回動可能状態及びロッ
    ク状態を切り換えるハンドル回動ロック機構を設け、ハ
    ンドル先端部に配置した操作部にハンドル回動レバーを
    設けて前記ハンドル回動ロック機構と連動連結し、ハン
    ドル回動レバーのロック操作に連動して、上下方向のロ
    ック作動に先行して、左右方向をロックするようにした
    ことを特徴とする草刈機のハンドル回動機構。
  3. 【請求項3】 エンジンと刈取部と走行車輪とから構成
    される機体本体のハンドル基部に左右および上下方向に
    回動可能にハンドルを取り付けた草刈機において、ハン
    ドル基部上に平面視歯車状に周囲に凹部を構成したハン
    ドル台を固設し、該ハンドル台の中央にハンドルを左右
    回動可能に枢支し、該ハンドルの基部側に前記凹部に係
    合可能とする嵌合凸部を設け、左右回動をロック・解除
    可能とすると共に、回動中心に対して略180度ズレた
    位置のハンドル台にそれぞれストッパーを設け、ハンド
    ルが左右略90度以上回動しないように構成したことを
    特徴とする草刈機のハンドル回動機構。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013116072A (ja) * 2011-12-02 2013-06-13 Kubota Corp 歩行型作業機
CN108966843A (zh) * 2018-08-13 2018-12-11 浙江亚特电器有限公司 一种割草机

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CN108966843B (zh) * 2018-08-13 2023-10-13 浙江亚特电器股份有限公司 一种割草机

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