JP2000340951A - プリント配線基板 - Google Patents

プリント配線基板

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JP2000340951A
JP2000340951A JP15267099A JP15267099A JP2000340951A JP 2000340951 A JP2000340951 A JP 2000340951A JP 15267099 A JP15267099 A JP 15267099A JP 15267099 A JP15267099 A JP 15267099A JP 2000340951 A JP2000340951 A JP 2000340951A
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Naoki Kito
直樹 鬼頭
Mitsuru Tamaoki
充 玉置
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  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線パターン形成やその前処理工程が変更さ
れて、コア配線パターン層表面状態に仮に変化が生じて
も、基板の外観色調に影響が及びにくい構造を有するプ
リント配線基板を提供する。 【解決手段】 樹脂ソルダーレジスト層8あるいは樹脂
ビルドアップ層6,4を着色対象樹脂層として、これを
不透明又は半透明に着色することで、そのコア配線パタ
ーン層3の表面の色調が基板の外観色調に反映されなく
なる。その結果、コア配線パターン層3に対する面荒ら
し処理の内容や条件が変更されて、コア配線パターン層
3の表面色調や明度が仮に変化しても、非遮蔽領域Af
の色調あるいは明度は変化せず、画像撮影条件あるいは
画像解析条件等の変更も不要となるので能率的である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICあるいはLS
I等のチップ接続用として使用される多層パッケージ基
板等のプリント配線基板に関し、特にオーガニックパッ
ケージ基板など、コア材上に一層又は多層に配線パター
ン層を絶縁樹脂ビルドアップ層を介して形成し、さらに
その表面を樹脂ソルダーレジスト層で覆った構造を有す
るプリント配線基板に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のようなプリント配線基板において
は、そのコア材は、両面の導体層(コア配線パターン
層)を電気的に互いに導通させるために、スルーホール
内に無電解メッキ、電解メッキ等を施して、いわゆるス
ルーホール導体を形成することが行われる。この場合、
コア配線パターン層とコア材との密着強度の確保や基板
強化を目的として、コア材の両面をCu箔層により予め
覆っておくことが多い。このCu箔層は、スルーホール
の内面メッキ処理終了後に不要部分をエッチング等によ
り除去して、コア配線パターンとされる。ところで、こ
のコア配線パターン層は、その上に形成される絶縁樹脂
ビルドアップ層との密着強度向上のために、表面に化学
面荒らし処理(例えば黒化処理)が施されることが多
い。他方、従来よりプリント配線基板の樹脂ソルダーレ
ジスト層あるいは配線パターン層間に形成される絶縁樹
脂ビルドアップ層の材質は、比較的透明度が高く、かつ
無色の樹脂が使用されており、その下側に埋設されてい
る配線パターンは、それらソルダーレジスト層あるいは
絶縁樹脂ビルドアップ層を介して、一部が透視可能にな
っている(すなわち、透けて見える)のが通常である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなプリント
配線基板においては、その製造工程において、化学面荒
らし処理工程の内容や条件が変更された場合、コア配線
パターン層の表面の色調や明度が変化する可能性があ
る。このとき、樹脂ソルダーレジスト層が透明で、コア
配線パターン層の表面が透けて見える形になっている
と、その色調あるいは明度が変化することとなる。例え
ばプリント配線基板の検査装置への基板の位置決めや、
チップ接続時の基板へのチップ位置合わせ等は、画像解
析により自動で行われるのが通常であるが、透けて見え
るコア配線パターン層の色調や明度が変化すると、画像
撮影条件あるいは画像解析条件を全て変更しなければな
らず、非常に面倒である。
【0004】本発明の課題は、配線パターン形成やその
前処理工程が変更されて、コア配線パターン層表面状態
に仮に変化が生じても、基板の外観色調に影響が及びに
くく、ひいては検査や組立工程等における画像撮影条件
あるいは画像解析条件に影響を及ぼしにくい構造を有す
るプリント配線基板を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記の課
題を解決するために、本発明のプリント配線基板は、コ
ア材の片面又は両面にこれを覆う形で形成されたコア配
線パターン層と、そのコア配線パターン層の上に、絶縁
樹脂ビルドアップ層を介して形成される1又は複数の配
線パターン層と、配線パターンのうち、基板最表層側に
位置する配線パターン層を覆って形成された樹脂ソルダ
ーレジスト層とを備え、コア材は、配線パターン層形成
側の表面がコア配線パターン層により覆われており、1
又は複数層に形成される配線パターンに遮られない領域
を非遮蔽領域として、その非遮蔽領域において前記コア
配線パターン層の色調が実質的に反映されない外観を呈
するものとなる程度に、前記樹脂ソルダーレジスト層及
び1層又は複数層に形成される前記絶縁樹脂ビルドアッ
プ層のうちの、少なくとも1層(以下、着色対象樹脂層
という)が、不透明又は半透明に着色されていることを
特徴とする。
【0006】コア配線パターン層は、例えばコア材に形
成されるスルーホールの内面メッキを行う際の導通確保
あるいは基板強化を目的として形成されるものである
が、樹脂ソルダーレジスト層あるいは樹脂ビルドアップ
層を着色対象樹脂層として、これを上記のように不透明
又は半透明に着色することで、そのコア配線パターン層
表面の色調が基板の外観色調に反映されなくなる。その
結果、コア配線パターン層に対する面荒らし処理の内容
や条件が変更されて、コア配線パターン層表面の色調や
明度が仮に変化しても、配線背景領域の色調あるいは明
度は変化せず、前記画像撮影条件あるいは画像解析条件
等の変更も不要となるので能率的である。
【0007】また、上記プリント配線基板は、樹脂ソル
ダーレジスト層上に形成されるか、又は表面が露出する
形態で樹脂ソルダーレジスト層中に埋設形成される金属
目印層を備え、樹脂ソルダーレジスト層の形成された基
板面を見たときに、金属目印層の背景領域には、該背景
領域中に透視形態で表れている配線パターン領域と、背
景領域中の配線パターン領域を除いた残余の部分である
配線背景領域とが存在し、背景領域において、配線背景
領域の色調及び/又は明度が配線パターン領域の色調及
び/又は明度に近づくように、樹脂ソルダーレジスト層
に着色が施されたものとして構成できる。この構成で
は、配線パターン領域の色調及び/又は明度に対し、そ
の配線パターン領域を除いた残余の部分である配線背景
領域の色調及び/又は明度がこれに近づくように、樹脂
ソルダーレジスト層に着色を施すこともできる。こうす
れば、配線パターン領域と配線背景領域とのコントラス
トが小さくなって、それら両領域の境界を金属目印層領
域のエッジ線と誤認する不具合が生じにくくなり、ひい
ては金属目印層領域の検出を精度よく行うことができる
ようになる。
【0008】特に、金属目印層が、AuあるいはAu合
金からなるAu系金属層(例えばAuメッキ層)のよう
に強い金属光沢を呈するものであり、下側の配線パター
ンが比較的暗い色調で表れている場合、樹脂ソルダーレ
ジスト層には、上記の配線背景領域の明度が小さくなる
ように着色を施すことで、配線パターン領域とその周囲
の領域(配線背景領域)とのコントラストが縮小される
一方、配線背景領域と金属目印層との間のコントラスト
は高められ、金属目印層領域の検出をさらに精度よく行
うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例たるプ
リント配線基板1の一例を示しており、図2はその断面
構造を示している。プリント配線基板1は、例えば約2
5mm角、板厚約1mmであり、以下のような構造をな
す。すなわち、耐熱性樹脂板(例えばビスマレイミド−
トリアジン樹脂板)や、繊維強化樹脂板(例えばガラス
繊維強化エポキシ樹脂)等で構成された板状のコア材2
の両表面に、所定のパターンにコア配線パターン層3,
13がそれぞれ形成される。これらコア配線パターン層
3,13はコア材2の表面の大部分を被覆するように形
成され、電源層又は接地層として用いられるものであ
る。他方、コア材2には、ドリル等により穿設されたス
ルーホール12が形成され、その内壁面にはコア配線パ
ターン層3,13を互いに導通させるスルーホール導体
30が形成されている。また、スルーホール12は、エ
ポキシ樹脂等の樹脂製穴埋め材31により充填されてい
る。
【0010】また、コア配線パターン層3,13の上層
には、感光性エポキシ樹脂等の樹脂により第一ビルドア
ップ層4,14がそれぞれ形成されている。さらに、そ
の表面にはそれぞれ第一配線パターン層5,15がCu
メッキにより形成されている。なお、コア配線パターン
層3,13と第一配線パターン層5,15とは、それぞ
れビア導体32,33により層間接続がなされている。
同様に、第一配線パターン層5,15の上層には、感光
性エポキシ樹脂等の樹脂により第二樹脂ビルドアップ層
6,16がそれぞれ形成されている。その表面にはそれ
ぞれ第二配線パターン層7,17がCuメッキにより形
成されている。これら第一配線パターン層5,15と第
二配線パターン層7,17とも、それぞれビア導体3
4,35により層間接続がなされている。なお、コア配
線パターン3,13、第一配線パターン層5,15及び
第二配線パターン層7,17の各表面は、上層の樹脂層
との密着強度を上げるために表面粗化処理(例えば化学
的な処理に基づくもの)が施されている。
【0011】次に、第二樹脂ビルドアップ層6上には、
金属目印層9が形成されている。金属目印層9は、例え
ば最表面部が金メッキ層(例えば厚さ0.04μm)と
して形成され、例えば、図1に示すように、チップ実装
時の基板へのチップ位置合わせ用に使用されるアライメ
ントマーク9aや、基板位置決め用に使用されるフィデ
ィシャルマーク9b等を含むものである。これらはいず
れも表面が平滑で、比較的強い金属光沢外観を示すもの
となっている。さらに、第二樹脂ビルドアップ層6上に
は、第二配線パターン層7と導通する下地導電性パッド
10が多数設けられている。これら下地導電性パッド1
0は、無電解Ni−PメッキおよびAuメッキにより基
板のほぼ中央部分に正方形状に配列し、各々その上に形
成された半田バンプ11とともにチップ搭載部40を形
成している。
【0012】他方、第二配線パターン層7が形成されて
いる側、及び第二配線パターン層17が形成されている
側には、それら配線パターン層7,17を覆う樹脂ソル
ダーレジスト層8,18がそれぞれ形成されている。な
お、配線パターン層7側においては、金属目印層9は樹
脂ソルダーレジスト層8から露出している。このような
構造は、例えば金属目印層を一旦全て覆う形で樹脂ソル
ダーレジスト層を形成し、その後、その樹脂ソルダーレ
ジスト層の、金属目印層に対する被覆部分を除去すれば
得ることができる。
【0013】ここで、絶縁樹脂ビルドアップ層4,6,
14,16は、層の主体となる樹脂材料が、例えば感光
性エポキシ樹脂(例えば紫外線(UV)硬化性エポキシ
樹脂)等の絶縁性プラスチック材料で構成される。ま
た、樹脂ソルダーレジスト層8,18は、層の主体とな
る樹脂材料が、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂等の絶
縁性プラスチック材料で構成される。この場合、紫外線
硬化性兼加熱硬化性樹脂を使用すれば、同時に多数のビ
アホールを形成できることから生産性向上を図る上で望
ましく、具体例としては、エポキシアクリレート樹脂、
エポキシ樹脂の部分アクリル化樹脂、エポキシアクリレ
ート樹脂への酸無水物付加物、無水マレイン酸共重合体
等のアクリル系ポリマーとオリゴマーとの組み合わせ等
を例示することができる。
【0014】本発明の一実施例たる上記のプリント配線
基板1は、例えば下記に示す公知のサブトラクティブ法
により製造することができる。まず、板状の耐熱性樹脂
板(例えばビスマレイミド−トリアジン樹脂板)また
は、繊維強化樹脂板(例えばガラス繊維強化エポキシ樹
脂)の両表面にCu箔を張り付けたコア材2を用意す
る。次に、Cu箔およびコア材を貫通するスルーホール
12をドリル等で穴開けし、Cu箔の表面およびスルー
ホール12の内壁面に無電解Cuメッキおよび電解Cu
メッキをし、Cuメッキ層を形成する。そして、スルー
ホール12をエポキシ樹脂等の樹脂製穴埋め材により充
填し、コア材2の表面に所定のパターンのエッチングレ
ジストを形成する。さらに、上記エッチングレジストか
ら露出したCuメッキ層の不要部分をエッチングにより
除去し、コア配線パターン層3およびスルーホール導体
30を形成する。なお、コア配線パターン層3は電源層
または接地層として機能するものである。
【0015】上記のようにして得られたコア材2の両面
に感光性エポキシ樹脂をフィルム化したものを貼り付け
て、第一樹脂絶縁ビルドアップ層4,14を形成する。
そして、露光・現像工程により、ビア導体32,33が
形成される位置にビアホール36,37を形成する。次
に、第一ビルドアップ層4,14上及びビアホール3
6,37の内壁面に無電解Cuメッキ層を形成する。そ
して、この無電解Cuメッキ層のうち所望の部分のみを
露出させるメッキレジストを形成し、メッキレジストよ
り露出した無電解メッキ層上に電解メッキを施す。その
後、メッキレジストを剥離し、さらに不要な無電解メッ
キ層をエッチングにより除去することにより、第一配線
パターン層5,15およびビア導体32,33を形成す
る。同様にして、順次第二樹脂絶縁ビルドアップ層6,
16、第二配線パターン層7,17及び、ビア導体3
4,35を形成する。
【0016】また、金属目印層9は、配線パターン層7
と同時にCuメッキにより形成した後、その表面にニッ
ケルメッキ及び金メッキ(例えば厚さ0.04μm)を
この順序で施して形成する。上記金属目印層9と第二配
線パターン層7、及び第二配線パターン層17上にそれ
ぞれ、着色済みの感光性エポキシ樹脂をフィルム化した
ものを貼り付け、樹脂ソルダーレジスト層8,18を形
成する。そして、金属目印層9は、ソルダーレジスト層
8により覆い、露光現像工程により露出するように形成
される。なお、裏面側において、樹脂ソルダーレジスト
層17から露出した第二配線パターン層17は、マザー
ボード等の他のプリント配線板と接続するための外部接
続端子(ランド)として用いられる。
【0017】さて、上記のプリント配線基板1は、図2
に示すように、樹脂ソルダーレジスト層8,18の形成
された基板面(図1)を見たときに、配線パターン7,
5あるいは17,15に遮られない領域を非遮蔽領域A
fとして、その非遮蔽領域Afにおいてコア配線パター
ン層3,13の色調が実質的に反映されない外観を呈す
るものとなる程度に、樹脂ソルダーレジスト層8,18
及び複数層に形成される絶縁樹脂ビルドアップ層6,4
あるいは16,14のうちの、少なくとも1層(この実
施例では樹脂ソルダーレジスト層8,18)を着色対象
樹脂層として、これが不透明又は半透明に着色されてい
る。
【0018】これは、換言すれば、配線パターン7,5
あるいは17,15に遮られない領域においても、コア
配線パターン層3,13の色が見えなくなるように、樹
脂ソルダーレジスト層8,18に着色を施すということ
である。なお、この実施例では、最上層の(すなわちソ
ルダーレジスト層8,18の直下の)第二配線パターン
層7,17は樹脂ソルダーレジスト層8,18中に透け
て見えるように構成しているが、第二配線パターン層
7,17をも隠蔽されるように樹脂ソルダーレジスト層
8,18を着色してもよい。この場合は、第二配線パタ
ーン層7,17の存在する領域と非遮蔽領域Afとが同
様の外観色調を呈する形となる。また、非遮蔽領域Af
を隠蔽するための着色構造は、基板の樹脂ソルダーレジ
スト層8側と樹脂ソルダーレジスト層18側とで同様で
あるので、以下は樹脂ソルダーレジスト層8側で代表さ
せて説明を行う。
【0019】樹脂ソルダーレジスト層8の着色は、図3
(a)に示すように、樹脂材料8a中に染料や顔料等の
着色剤8bを配合することによりなされる。例えば、樹
脂材料8aが無色である場合には、着色剤8bの配合に
より当該着色剤8bと同じ色相を有するものとなるよう
に着色がなされる。また、図3(b)に示すように、樹
脂材料8a自体が固有の色調を呈するものである場合に
は、着色剤8bの色相と樹脂材料固有色の色相とが混合
された色相を呈するものとなる。この場合、その色相は
着色剤8bの樹脂材料に対する配合比率に応じて異なる
ものとなる。他方、いずれの場合も、着色の彩度(いわ
ば、色の濃さ)と明度(色の明るさ)とは、着色剤の配
合量に応じて定まることとなる。
【0020】なお、非遮蔽領域Afの隠蔽は、図3
(c)あるいは(d)に示すように、絶縁樹脂ビルドア
ップ層6あるいは4の樹脂材料6aあるいは4aに着色
剤6bあるいは4bを配合することによっても達成でき
る。例えば、樹脂材料6a,4aが無色である場合に
は、着色剤6b,4bの配合により当該着色剤6b,4
bと同じ色相を有するものとなるように着色がなされ
る。また、樹脂材料自体が固有の色調を呈するものであ
る場合には、着色剤の色相と樹脂材料固有色の色相とが
混合された色相を呈するものとなる。この場合、その色
相は着色剤の樹脂材料に対する配合比率に応じて異なる
ものとなる。いずれの場合も、着色の彩度と明度とは、
着色剤の配合量に応じて定まることとなる。
【0021】なお、着色対象となる絶縁樹脂ビルドアッ
プ層は、図3(c)のように1層のみでもよいし、同図
(d)のように2層以上であってもよい。この場合、絶
縁樹脂ビルドアップ層6あるいは4が着色対象樹脂層と
いうことになる。例えば(c)では、樹脂ソルダーレジ
スト層8と絶縁樹脂ビルドアップ層6とが着色対象樹脂
層であり、(d)では絶縁樹脂ビルドアップ層6及び4
が着色対象樹脂層である。以下においては、樹脂ソルダ
ーレジスト層8のみを着色対象樹脂層とする例により代
表させて説明を行う。
【0022】例えば、絶縁樹脂ビルドアップ層4の表面
には、上層の第一配線パターン層5との密着強度向上の
ため、化学面荒らし処理を施すことが行われる。従来、
この化学面荒らし処理は、クロム酸系の処理液を用いて
行われているが、ビアホール36の開口部より露出して
いるコア配線パターン層3の表面に直接この処理を施す
と、クロム酸系処理液の酸攻撃力が強すぎてコア配線パ
ターン層3が損傷してしまう場合がある。そこで、図3
(e)に示すように、従来は、Cu系コア配線パターン
層3aを保護用のSnメッキ層3bで覆い、クロム酸系
の処理液によりCu系コア配線パターン層3aを保護す
ることが行われている。
【0023】しかしながら、上記の方法では、Snメッ
キ処理が必要となる分、工程が複雑化し、製造コストの
高騰を招く問題がある。本発明者らは、この問題を解決
すべく鋭意検討した結果、例えばクロム酸系処理液に代
えて過マンガン酸系の処理液を使用すれば、ビアホール
36の開口部より露出しているCu系コア配線パターン
層の表面を直接処理しても、クロム酸系処理液のような
損傷を生ずることがなくなり、Snメッキ処理が必ずし
も必要でなくなることが判明した。この場合、図2にお
いてコア配線パターン層3はCu又はCu合金からなる
Cu系コア配線パターン層となり、そのCu系コア配線
パターン層3に対して他の材質の金属層を介することな
く、樹脂ビルドアップ層4が直接接する形で形成された
構造が実現される。これにより、コア配線パターン層上
へのSnメッキ処理が省略され、製造能率の向上と、製
造コストの低廉化とを図ることができるようになる。
【0024】ここで、図3(e)に示すように、従来の
プリント配線基板150では、絶縁樹脂ビルドアップ層
4,6及び樹脂ソルダーレジスト層8の全てが透明であ
り、第二配線パターン層7に由来する配線パターン領域
127及び第二配線パターン領域5に由来する配線パタ
ーン領域125との隙間に臨む領域、すなわち配線パタ
ーン5,7に遮られない領域(非遮蔽領域)として生じ
ていると、そこでコア配線パターン層3’の表面が透視
形態で表れ、配線背景領域23を形成することとなる。
すなわち、基板面を見たときに、そのコア配線パターン
層3’の色調が外観に表れることとなる。
【0025】コア配線パターン層3’において、Cu系
コア配線パターン層3aが、例えば面荒らし処理された
Snメッキ層3bで覆われている場合、配線背景領域2
3(非遮蔽領域)は比較的暗い緑系の色調を呈する。他
方、Snメッキ層3bが省略されて、Cu系コア配線パ
ターン層3aに直接絶縁樹脂ビルドアップ層4が直接接
している場合は、これとは全く似つかない赤色あるいは
茶色系の色調を呈することとなる。例えば、図1及び図
2における、後述の金属目印層9(9a〜9c)を、画
像撮影及び解析により検出する場合、その照明条件や、
金属目印層のエッジ線決定のための輝度閾値等は、配線
背景領域の色調を基準として設定される。上記のような
工程変更により、配線背景領域の色調がコア配線パター
ン層の色調により変化してしまうと、その都度これらの
条件を設定し直さなければならず、非常に面倒である。
また、より現実的な問題としては、製造者側の工程変更
に由来する色調変化が、ユーザー側では「使い慣れた基
板色の理由なき変更」に映じ、その抵抗感から必ずしも
スムーズに製品が受け入れられない、といった不具合も
生じうる。
【0026】しかしながら、樹脂ソルダーレジスト層8
(着色対象樹脂層)を上記のように不透明又は半透明に
着色しておけば、コア配線パターン層3の色調が隠され
て配線背景領域23の色調あるいは明度に影響を与えな
くなるので、金属目印層29を検出する際に画像撮影条
件あるいは画像解析条件等を変更しなくてもすむように
なる。
【0027】なお、図2において、樹脂ソルダーレジス
ト層8は、その直下の配線パターン層、ここでは第二配
線パターン層7の透視が可能となる透明度となるように
半透明着色しておくことが望ましい。これにより、配線
パターン層7を樹脂ソルダーレジスト層8の形成後にお
いても視認でき、例えば配線パターンの検査等を行う上
での便宜を図ることができる。この場合、より望ましく
は、樹脂ビルドアップ層6を介してその1層下側に位置
する配線パターン層、ここでは第一配線パターン層5が
ほぼ隠蔽されるように(例えば、透視が実質的に不能と
なる透明度となるように)、半透明着色しておくのがよ
い。該配線パターン層5が十分隠蔽されないと、例え
ば、図5に示すように、配線パターン層7に基づく領域
127と、同じく配線パターン層5に基づく領域125
とが識別不能になり、検査等のために、樹脂ソルダーレ
ジスト層直下の配線パターンのみを選択的に検出するこ
とが、非常に面倒あるいは困難になる。
【0028】従来広く普及している図3(e)に示すよ
うな構造のプリント配線基板が、Snメッキ層3bの形
成により、配線背景領域23(非遮蔽領域)が緑色系の
色調を呈することを考慮すれば、本発明のプリント配線
基板における樹脂ソルダーレジスト層8は、図4に示す
配線背景領域28がこれに類似した緑色系の色調を呈す
るものとなるように着色することが望ましいといえる。
具体的には、Snメッキ層3bに由来する色調として、
JISZ8721に規定された方法により測定・表示し
たときに、色相環上にて、2.5Bから10Gを経て1
0Yに至る色相範囲に属し、かつ彩度Cが1.5以上の
緑色系の有彩色を呈するように着色されているのがよ
い。これにより、例えば金属目印層29を検出する際
の、画像撮影条件あるいは画像解析条件等は、上記従来
のプリント配線基板に適用されている条件をそのまま、
あるいは精々微調整を施す程度で流用できるようにな
る。色相あるいは彩度の範囲が上記の範囲を外れると、
条件流用は困難になる。なお、上記の色調は、望ましく
は10BGから10Gを経て2.5GYに至る色相範囲
に属するものがよく、彩度Cは望ましくは2.0以上で
あるのがよい。また、上記色調の明度Vは、2以上であ
るのがよい。明度Vが2未満では色相識別が困難になる
(すなわち、黒色の度合いが強く、何色に着色されてい
るのかがわからなくなる)。
【0029】樹脂ソルダーレジスト層8(着色対象樹脂
層)を上記のような色調に着色するには、例えば実質的
に無色の樹脂材料に緑色系の着色剤を配合する方法があ
る。他方、固有色として黄色系の色調を呈する樹脂材料
の場合は、青色系(もちろん、緑色系でもよい)の着色
剤を配合する方法も可能である。また、着色すべき色調
によらず、使用する着色剤は、樹脂ソルダーレジスト層
8の絶縁性(絶縁樹脂ビルドアップ層6あるいは4が着
色対象樹脂層となる場合には、その絶縁性)が損なわれ
ないように、適宜その材質を選定することが望ましい。
このような着色剤のうち、例えば青色系あるいは緑色系
の染料として、フタロシアニンブルーあるいはフタロシ
アニングリーンを例示することができる。なお、その配
合量は、前記した望ましい色調条件を満足するよう、適
宜調整される。
【0030】次に、上記のプリント配線基板1は、樹脂
ソルダーレジスト層8の形成された基板面(図1)を見
たときの、金属目印層9(9a,9b)の背景領域にお
いて、図4に示すように、該背景領域中に透視形態で表
れている配線パターン領域27の色調及び/又は明度に
対し、その配線パターン領域27を除いた残余の部分で
ある配線背景領域28の色調及び/又は明度がこれに近
づくように、樹脂ソルダーレジスト層8(図2)に着色
を施すこともできる。
【0031】具体的には、図2において、樹脂ソルダー
レジスト層8の形成された基板面に、照明強度がほぼ3
100ルクスとなるように白色光を照射して、その基板
面からの反射光輝度分布を測定したときに、図4におい
て、金属目印層領域29からの平均的な反射光輝度IA
と、配線パターン領域27からの平均的な反射光輝度I
Bと、配線背景領域28からの平均的な反射光輝度ICと
の間に、 IA>IB、 IA>IC、 0.8<IB/IC<1.2、 の関係が成り立つように、樹脂ソルダーレジスト層8
(図2)に着色が施されていることが望ましい。
【0032】IA≦IBあるいはIA≦ICとなる状況は、
金属目印層9の表面が何らかの原因により粗化あるいは
汚染されて、光沢を失ったときに発生することが考えら
れる。このような状態になると、画像による金属目印層
検出の際に支障を来たすことがあるので、IA>IBある
いはIA>ICとすることが望ましいのである。他方、I
B/ICが上記の範囲(0.8<IB/IC<1.2)を外
れた場合、配線パターン領域27と配線背景領域28と
の間にコントラストが付き過ぎて、両者の境界が金属目
印層9のエッジと誤認される恐れが生ずる。
【0033】ここで、樹脂ソルダーレジスト層8を介し
て透視される(すなわち、透けて見える)配線パターン
は、例えば図2において、最も上層に位置する第二配線
パターン層7のものであり、図4に示すように、表面粗
化処理が施されている関係上、配線パターン領域27は
比較的暗い色調で表れ、周囲の配線背景領域28はそれ
よりも明るく表れる(すなわち、IB<IC)。この場
合、樹脂ソルダーレジスト層8には、配線背景領域28
の部分の明度が小さくなるように着色を施して、基板最
表層側に位置する配線パターンに対応する配線パターン
領域27と配線背景領域28との間のコントラストを小
さくするようにする。結果として、配線背景領域28と
金属目印層領域29との間のコントラストは大きくな
る。
【0034】このことは、図4下側の模式的なグラフに
示すように、基板面撮影画像における反射光輝度分布に
おいて、配線パターン領域27と配線背景領域28との
間の平均的な輝度レベルの差I2が小さくなり、配線背
景領域28と金属目印層領域29との間の平均的な輝度
レベルの差I1が大きくなることを意味する。その結
果、例えば乱反射や色むら等による局所的な輝度変動が
生じても、金属目印層領域29のエッジ確定に使用する
輝度閾値レベルSHLが、配線パターン領域27と配線
背景領域28との中間の輝度レベルに入りにくくなり、
ひいては金属目印層領域29のエッジ誤検出が生じにく
くなる。具体的には、配線パターン領域27と配線背景
領域28との間の平均的な輝度レベルIC,IBは、(I
C−IB)/IC<0.2を満たしているのがよい。ま
た、樹脂ソルダーレジスト層8は、IA>3ICの関係が
成り立つものとなるように、着色されていることがさら
に望ましい。IA>3ICとすることにより、金属目印層
領域29と配線背景領域28とのコントラストが一層明
快となり、金属目印層領域29のより正確な検出が可能
となる。
【0035】これに対して、図5に示すように、固有色
が明るい色調の樹脂材料を使用したプリント配線基板1
00では、配線背景領域128が明るく表れ過ぎてしま
う。すると、配線背景領域128と金属目印層領域12
9との間のコントラストが小さくなり、配線パターン領
域127と配線背景領域128との間のコントラストは
大きくなる。従って、上記の輝度閾値レベルSHLは、
配線背景領域128と金属目印層領域129との間の比
較的狭い輝度レベル区間I1に入る必要が生じ、乱反射
や色むら等による局所的な輝度変動を生じたときに誤検
出を生じやすくなる場合がある。
【0036】ここで、配線背景領域28(非遮蔽領域)
の色調は、JISZ8721に規定された方法により測
定・表示したときに、その明度Vが2〜6となるように
着色しておくことが望ましい。明度Vが2未満では、例
えば有彩色にて着色したい場合、その色相識別が困難に
なる(すなわち、黒色の度合いが強く、何色に着色され
ているのかがわからなくなる)。他方、明度Vが6を超
えると、金属目印層領域29との間のコントラストが小
さくなり、ひいては金属目印層領域29のエッジ検出が
困難になる場合がある。
【0037】このことを確認するために行った実験の結
果について、以下に説明する。まず、図1及び図2に示
すプリント配線基板として、第一配線パターン層5及び
第二配線パターン層7を、幅約35μm、厚さ約16μ
mの無電解+電解Cuメッキ層として、また第一絶縁樹
脂ビルドアップ層4及び第二絶縁樹脂ビルドアップ層6
を、それぞれ厚さ30μmの無着色の層間絶縁エポキシ
樹脂層として形成した。さらに、樹脂ソルダーレジスト
層8は、紫外線硬化型エポキシ樹脂であるプロビコート
5000(商品名:日本ペイント(株))を樹脂材料と
して用い、これにフタロシアニンブルーにより着色して
緑色としたもの(実施例:JISZ8721による測定
結果によれば、配線背景領域において色相は概ね2.5
GY、明度Vは5、彩度Cは2である)、及び無着色の
もの(比較例:JISZ8721による測定結果によれ
ば、配線背景領域において色相は概ね5Y、明度Vは
7、彩度Cは6である)を用いて、それぞれ厚さ20μ
mに形成した。いずれのプリント配線基板においても、
コア配線パターン層3の色調は外観上全く反映されてい
なかった。なお、ここで比較例とは、一般的な試験品
と、特に望ましい試験品とを区別するための名称であっ
て、従来品あるいは発明外品を表明するものではない。
言い換えれば、実施例なる表現は好適試験品といった意
味である。
【0038】上記のプリント配線基板をワークとして、
樹脂ソルダーレジスト層8が上側となるように定板上に
配置し、図6に示すようにリング照明で照らしながら、
接写リングを介してレンズを取り付けたCCDカメラに
より撮影した。CCDカメラからの画像信号出力は、コ
ンピュータにて構成された画像処理装置により取り込
み、各ピクセルの輝度分布を求めた。なお、使用した機
器及び条件は以下の通りである: 画像処理装置:HITACHI IP−200 カメラ:HITACHI KP−140 レンズ:COSMICAR (焦点距離:50mm、絞
り:8、フォーカス:無限遠) 接写リング:高さ10mm 照明:HAYASHI(径75mm) 光源:HAYASHI LA−100SAE ワーク表面での照明強度:3100LUX ワークディスタンス:310mm 照明高さ:140mm。
【0039】図4あるいは図5に示すように、図1のア
ライメントマーク9aの位置における金属目印層領域2
9の位置(IA)と、その近傍に表れている配線背景領
域28(IC)及び配線パターン領域27(IB)の各位
置に、2×2=4ピクセルのマトリックス状の検出領域
を定め、その4つのピクセルの輝度の平均値として、各
領域の輝度レベルを測定した。なお、輝度値は、画像処
理装置にて256階調グレースケール表示したときの相
対値のみを表しており、絶対値を表すものではない。ま
た、金属目印層領域29の輝度IAは、高輝度のためス
ケールアウトしている。以上の結果を表1に示す。ま
た、実際に得られた金属目印層領域29の周辺の画像を
図7に示す((a)が実施例、(b)が比較例)。
【0040】
【表1】
【0041】実施例の基板ではIBとICと0002の差が小
さく、図7(a)に示すように、配線背景領域28と配
線パターン領域27とのコントラストも低く抑さえられ
ている。また、着色により配線背景領域28が暗くなっ
ているので、金属目印層領域29との境界が非常に明確
に識別される。これに対し、比較例の基板ではIBとIC
と0002の差が大きく、図7(b)に示すように、配線背
景領域128と配線パターン領域127とのコントラス
トが強められ、両者の境界がくっきり表れている。他
方、配線背景領域128が明るい色を呈しているため、
金属目印層領域129との境界はやや識別しにくくなっ
ていることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリント配線基板の一実施例を示す平
面図。
【図2】その断面構造の模式図。
【図3】本発明のプリント配線基板の断面要部の構造
を、いくつかの変形例とともに模式的に示す図、及び従
来のプリント配線基板の断面図。
【図4】実施例のプリント配線基板の基板面を照明下で
観察したときの、各領域の表れ方、及びその輝度分布を
模式的に説明する図。
【図5】比較例のプリント配線基板の基板面を照明下で
観察したときの、各領域の表れ方、及びその輝度分布を
模式的に説明する図。
【図6】実験例で使用した測定系の構成を表す模式図。
【図7】その実験にて使用した実施例及び比較例の各基
板の、金属目印層領域周辺の輝度分布画像出力。
【符号の説明】
1 プリント配線基板 2 コア材 3,13 コア配線パターン層 4,14 第一絶縁樹脂ビルドアップ層 5,15 第一配線パターン層 6,16 第二絶縁樹脂ビルドアップ層 7,17 第二配線パターン層 8,18 樹脂ソルダーレジスト層 8a 樹脂材料 8b 着色剤 9 目印金属層 10 下地導電パッド 11 半田バンプ 27,127 配線パターン領域 28,128 配線背景領域 29,129 金属目印層領域

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コア材の片面又は両面にこれを覆う形で
    形成されたコア配線パターン層と、 そのコア配線パターン層の上に、絶縁樹脂ビルドアップ
    層を介して形成される1又は複数の配線パターン層と、 前記配線パターンのうち、基板最表層側に位置する配線
    パターン層を覆って形成された樹脂ソルダーレジスト層
    とを備え、 前記コア材は、前記配線パターン層形成側の表面がコア
    配線パターン層により覆われており、 1又は複数層に形成される配線パターンに遮られない領
    域を非遮蔽領域として、その非遮蔽領域において前記コ
    ア配線パターン層の色調が実質的に反映されない外観を
    呈するものとなる程度に、前記樹脂ソルダーレジスト層
    及び1層又は複数層に形成される前記絶縁樹脂ビルドア
    ップ層のうちの、少なくとも1層(以下、着色対象樹脂
    層という)が、不透明又は半透明に着色されていること
    を特徴とするプリント配線基板。
  2. 【請求項2】 前記コア配線パターン層はCu又はCu
    合金からなるCu系コア配線パターン層であり、そのC
    u系コア配線パターン層に対して他の材質の金属層を介
    することなく、前記樹脂ビルドアップ層が直接接する形
    で形成されている請求項1記載のプリント配線基板。
  3. 【請求項3】 前記樹脂ソルダーレジスト層の直下の配
    線パターン層(以下、最上層配線パターン層という)の
    透視が可能となるように、前記着色対象樹脂層が着色さ
    れている請求項1又は2に記載のプリント配線基板。
  4. 【請求項4】 前記樹脂ソルダーレジスト層を前記着色
    対象樹脂層として、これが半透明に着色されている請求
    項3記載のプリント配線基板。
  5. 【請求項5】 前記樹脂ソルダーレジスト層と前記最上
    層配線パターン層の直下に位置する絶縁樹脂ビルドアッ
    プ層との少なくとも一方を前記着色対象樹脂層として、
    前記最上層配線パターン層の透視が可能となり、さらに
    前記樹脂ビルドアップ層を介してその1層下側に位置す
    る配線パターン層がほぼ隠蔽される透明度となるように
    半透明着色されている請求項4記載のプリント配線基
    板。
  6. 【請求項6】 JISZ8721に規定された方法によ
    り前記非遮蔽領域の外観色調を測定・表示したときに、
    色相環上にて、2.5Bから10Gを経て10Yに至る
    色相範囲に属し、かつ彩度Cが1.5以上、明度Vが2
    以上の緑色系の有彩色を呈するように前記着色対象樹脂
    層の着色がなされている請求項1ないし5のいずれかに
    記載のプリント配線基板。
  7. 【請求項7】 前記着色対象樹脂層は、実質的に無色の
    樹脂材料に緑色系の着色剤を配合したものであるか、又
    は黄色系の樹脂材料に青色系又は緑色系の着色剤を配合
    したものである請求項6記載のプリント配線基板。
  8. 【請求項8】 前記樹脂材料はエポキシ樹脂を主体とす
    るものであり、前記染料としてフタロシアニンブルー又
    はフタロシアニングリーンが使用される請求項7記載の
    プリント配線基板。
  9. 【請求項9】 前記樹脂ソルダーレジスト層上に形成さ
    れるか、又は表面が露出する形態で前記樹脂ソルダーレ
    ジスト層中に埋設形成される金属目印層を備え、 前記樹脂ソルダーレジスト層の形成された基板面を見た
    ときに、前記金属目印層の背景領域には、該背景領域中
    に透視形態で表れている配線パターン領域と、前記背景
    領域中の前記配線パターン領域を除いた残余の部分であ
    る配線背景領域とが存在し、前記背景領域において、前
    記配線背景領域の色調及び/又は明度が前記配線パター
    ン領域の色調及び/又は明度に近づくように、前記樹脂
    ソルダーレジスト層に着色が施されている請求項1ない
    し8のいずれかに記載のプリント配線基板。
  10. 【請求項10】 前記樹脂ソルダーレジスト層には、前
    記背景領域において、前記配線背景領域の部分の明度が
    小さくなるように着色が施されている請求項9記載のプ
    リント配線基板。
  11. 【請求項11】 前記樹脂ソルダーレジスト層の形成さ
    れた基板面に、照明強度がほぼ3100ルクスとなるよ
    うに白色光を照射して、その基板面からの反射光輝度分
    布を測定したときに、金属目印層領域からの平均的な反
    射光輝度IAと、前記配線パターン領域からの平均的な
    反射光輝度IBと、前記配線背景領域からの平均的な反
    射光輝度ICとの間に、 IA>IB、 IA>IC、 0.8<IB/IC<1.2、 の関係が成り立つように、前記樹脂ソルダーレジスト層
    に着色が施されている請求項10又は11に記載のプリ
    ント配線基板。
  12. 【請求項12】 前記樹脂ソルダーレジスト層は、前記
    IA、前記IB及び前記ICの間に、 IA>3IC、 IB<IC、 (IC−IB)/IC<0.2 の関係が成り立つものとなるように、着色が施されてい
    る請求項11記載のプリント配線基板。
  13. 【請求項13】 前記樹脂ソルダーレジスト層は、前記
    配線背景領域の色調をJISZ8721に規定された方
    法により測定・表示したときに、その明度Vが2〜6と
    なるように着色されている請求項10ないし12のいず
    れかに記載のプリント配線基板。
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