JP2000340556A - 絶縁物の表面処理方法 - Google Patents

絶縁物の表面処理方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面処理の対象が絶縁物であっても効果的に
電子線を照射して表面処理を施す。 【解決手段】 絶縁物11に対して電子線を照射するに
際して、パルス電源14により、この絶縁物11に対し
てパルス状電圧を印加する。これにより、絶縁物11が
チャージアップした状態となってしまうことを防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁物に電子線を
照射することにより、当該絶縁物の表面を処理する表面
処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】被処理物に対して表面処理を施すことに
より、硬度、弾塑性、電気伝導度、潤滑性、耐久性、耐
湿性、耐蝕性、濡れ性、気体透過率などの各種物理的・
化学的特性を改善する手法としては、例えば、この被処
理物に対して電子線を照射することで表面改質を施す手
法(以下、電子線照射法と称する。)が知られている。
【0003】この電子線照射法は、図6に示すように、
真空容器内のホルダ100に固定された被処理物101
に対して、電子線源102から電子線103を照射する
ことによって行われる。この電子線照射法は、被処理物
101を加熱する必要がなく、また、電子線の照射エネ
ルギーを制御することによって被処理物101の様々な
特性を改善することができることから、従来から半導体
製造の分野などで用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような電子線照射法は、従来、主として、被処理物1
01が金属等の導電性を有する材料によって形成されて
いる場合に限定されて用いられていた。或いは、被処理
物101がプラスチック等の絶縁物によって形成されて
いる場合でも、例えば重合処理等のような短時間での処
理を必要としない用途に限定されて用いられていた。な
ぜなら、被処理物101が絶縁物の場合に電子線照射法
を適用すると、この被処理物101に電荷がたまってし
まい、いわゆるチャージアップした状態になってしま
う。この場合に、被処理物101に対して電子線を効果
的に照射することができなくなる。したがって、絶縁物
に対して電子線照射法を適用する場合には、プロセス時
間が長くなってしまい、生産性を向上させることが困難
であるといった問題があった。
【0005】また、従来の電子線照射法では、被処理物
101が例えばガラス材料のような絶縁物によって形成
されている場合に、ガラス材料が電子線を照射されるこ
とによって加熱され、導電性が生じてチャージアップを
中和している。ところが、例えば、プラスチック等の絶
縁物に対して従来の電子線照射法を適用しようとした場
合には、電子線加熱によって被処理物101が溶融した
り変形したりしてしまうといった問題があった。
【0006】本発明は、以上のような従来の実状に鑑み
て提案されたものであり、表面処理の対象が絶縁物であ
っても、電子線照射法によって効果的に表面処理を施す
ことが可能な絶縁物の表面処理方法を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る絶縁物の表
面処理方法は、絶縁物に電子線を照射することにより当
該絶縁物の表面を処理する絶縁物の表面処理方法であ
る。上記絶縁物に電子線を照射すると同時に、当該絶縁
物に対してパルス状電圧を印加する。
【0008】以上のような絶縁物の表面処理方法によれ
ば、絶縁物に対して連続的に電子線を照射した場合であ
っても、パルス状電圧を印加することによって、この絶
縁物が電気的な平衡状態、いわゆるチャージアップした
状態になってしまうことを防止することができる。した
がって、絶縁物に対しても連続的且つ効果的に電子線を
照射することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、本
発明に係る絶縁物の表面処理法を、図1に示すような表
面処理装置10を用いて行う場合について説明する。こ
の表面処理装置10は、絶縁物からなる被処理物11に
対して電子線を照射することによって、いわゆる電子線
照射法により被処理物11の表面を処理する表面処理装
置である。
【0010】本発明において、表面処理の対象となる被
処理物11の材料としては、例えば、アモルファスポリ
オレフィン(APO)、ポリカーボネート(PC)、ポ
リメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエチレンテ
レフタラート(PET)、アクリル樹脂、エポキシ樹
脂、ポリイミド樹脂及び塩化ビニル樹脂等のプラスチッ
ク、或いはカーボン、ガラス等が挙げられる。
【0011】表面処理装置10は、図1に示すように、
真空容器(図示せず。)内に設置されたホルダ12と、
このホルダ12に固定された被処理物11に対して電子
線を照射する電子線源13と、被処理物11に対してパ
ルス状電圧を印加するパルス電源14とを備える。真空
容器は、例えばクライオポンプ等の真空ポンプによって
内部が排気され、10-6Torr以下程度の高い真空状
態に保たれる。
【0012】ホルダ12は、被処理物11を支持するた
めのものであり、真空容器に取り付けられた絶縁性の支
持部材によって、真空容器の内部に固定支持されてい
る。絶縁物からなる被処理物11に対して表面処理を施
す際に、この被処理物11は、ホルダ12に固定され
る。
【0013】また、ホルダ12には、冷却水導入用パイ
プ(図示せず。)が組み込まれている。この冷却水導入
用パイプは、例えば、ホルダ12の支持部材を介して、
真空容器の外部に導出されている。この冷却水導入用パ
イプに冷却水を流すことにより、ホルダ12に固定され
た被処理物11を冷却することができる。
【0014】被処理物11に対して、電子線照射法によ
り電子線を照射すると、被処理物11の温度が上昇す
る。しかしながら、被処理物11が、例えばプラスチッ
ク等のように高温での処理が好ましくない材料からなる
場合には、電子線照射時に温度が上昇してしまうことは
問題である。しかしながら、この表面処理装置10で
は、水冷機能を備えたホルダ12を備えていることによ
り、被処理物11に対して電子線を照射する際に、この
被処理物11の温度を制御することが可能とされてい
る。したがって、表面処理装置10は、被処理物12
が、例えばプラスチック等のように高温での処理が好ま
しくない材料からなる場合でも、この被処理物11の温
度上昇を抑えて、電子線照射を行うことができる。
【0015】電子線源13は、被処理物11に対して照
射する電子線を発生させる機能を有している。電子線源
13としては、例えば、ホロカソードやフィラメントカ
ソードなどの陰極(カソード)を備えて構成された、い
わゆる電子銃を用いることができる。なお、本発明は、
電子線源13の構成に限定されるものではなく、従来か
ら用いられているような各種構成の電子銃を用いること
ができる。
【0016】パルス電源14は、真空容器内のホルダ1
2と電気的に接続されてなり、ホルダ12を介して、被
処理物11に対してパルス状電圧を印加する機能を有し
ている。パルス電源14は、従来から用いられている各
種回路構成によって構成することができるが、以下では
その一例を挙げて説明する。
【0017】パルス電源14は、例えば、図2に示すよ
うに、正の直流電圧源となる第1の電源21と、負の直
流電圧源となる第2の電源22と、第1の電源21から
の直流電圧をパルス状電圧に変換する第1のインバータ
回路23と、第2の電源22からの直流電圧をパルス状
電圧に変換する第2のインバータ回路24と、第1及び
第2のインバータ回路23,24からのパルス状電圧を
昇圧するパルストランス25と、第1及び第2のインバ
ータ回路23,24を制御する制御回路26と、制御回
路26の動作を制御するコンピュータ27とを備える。
【0018】このパルス電源14では、第1のインバー
タ回路23により、第1の電源21からの正の直流電圧
をパルス状電圧に変換するとともに、第2のインバータ
回路24により、第2の電源22からの負の直流電圧を
パルス状電圧に変換する。
【0019】これらインバータ回路23,24からの出
力は、制御回路26により制御される。すなわち、この
パルス電源14は、正のパルス状電圧を出力する第1の
インバータ回路23と、負のパルス状電圧を出力する第
2のインバータ回路24とが並列に動作するとともに、
それらのインバータ回路23,24から出力される正負
のパルス状電圧をそれぞれ独立に、パルスピーク値、パ
ルス立ち上がり時間、パルス間隔及びパルス幅等を変化
させることが可能とされている。
【0020】具体的に例えると、制御回路26は、第1
のインバータ回路23から出力される正のパルス状電圧
と、第2のインバータ回路24から出力される負のパル
ス状電圧とが交互に出力されるように、第1のインバー
タ回路23からの出力と、第2のインバータ回路24か
らの出力との切り替え及び出力調整を行う。そして、こ
のように制御回路26によって制御され、第1及び第2
のインバータ回路23,24から出力されたパルス状電
圧は、パルストランス25の一次巻線に供給される。
【0021】パルストランス25に供給されたパルス状
電圧は、パルストランス25により昇圧される。パルス
トランス25は、二次巻線の一方の端子が接地されてい
るとともに、この二次巻線の他方の端子がホルダ12を
支持する支持部材の内部を通って、ホルダ12の被処理
物固定面に接続されている。したがって、ホルダ12に
被処理物11が固定されている場合には、パルストラン
ス25により昇圧されたパルス状電圧が被処理物11に
印加されることとなる。
【0022】また、パルス電源14は、被処理物11に
対して印加するパルス状電圧のパルスピーク値、パルス
立ち上がり時間、パルス間隔及びパルス幅、或いは正負
パルスの順番等を、コンピュータ27への入力指示を行
うことによって、自由に制御することができるように構
成されている。すなわち、このパルス電源14を用いる
際には、どのような波形のパルス状電圧を被処理物11
に対して印加するかをコンピュータ27に入力する。コ
ンピュータ27は、この入力指示に基づいて、所望とす
る波形のパルス状電圧が被処理物11に印加されるよう
に、制御回路26に対する指示を出力する。そして、制
御回路26は、コンピュータ27の指示に基づいて、第
1及び第2のインバータ回路23,24からの出力を制
御する。
【0023】具体的に例えると、パルス電源14では、
被処理物11に印加するパルス状電圧のパルスピーク値
を、正負それぞれ1kVから100kV程度にまで、正
負それぞれ独立に制御可能とされる。また、パルス幅
は、1μsから50μs程度の範囲で制御可能とされ
る。また、パルス間隔(パルス周期)は、1kHzから
100kHz程度の範囲で制御可能とされる。また、正
負のパルス状電圧を出力する順番も、制御回路26に接
続されたコンピュータ27によって制御可能とされる。
【0024】このように、表面処理装置10では、制御
回路26が正負のパルス状電圧の切り替え及び出力調整
を行うことによって、被処理物11に対して印加するパ
ルス状電圧の波形を自由に制御することができるように
構成されている。
【0025】このパルス電源14において、インバータ
回路23,24には、半導体素子を用いて構成された回
路を用いることが好ましい。半導体素子を用いて構成さ
れたインバータ回路は廉価であることから、パルス電源
14に組み込むインバータ回路23,24を低コストで
実現することが可能となる。また、半導体素子を用いて
構成された回路は小型化が容易であることから、パルス
電源14を小型化することが可能となる。
【0026】なお、インバータ回路23,24として、
半導体素子を用いて構成された回路を用いる場合には、
インバータ回路23,24から高い出力電圧を得ること
が難しくなるが、その場合は、上述したパルス電源14
のように、インバータ回路23,24からの出力をパル
ストランス25によって昇圧するようにすればよい。
【0027】また、インバータ回路23,24には、真
空管を用いて構成された回路を用いてもよい。真空管を
用いて構成されたインバータ回路は、高い出力電圧を得
ることが可能である。したがって、インバータ回路2
3,24として、真空管を用いて構成された回路を用い
る場合には、パルストランス25を介さずに、インバー
タ回路23,24から出力されるパルス状電圧を被処理
物11に直接印加するようにしてもよい。
【0028】以上のように構成された表面処理装置10
を用いて、絶縁物からなる被処理物11に対して電子線
を照射を行って表面処理を施す際には、先ず、表面処理
の対象となる被処理物11を、真空容器内に設けられた
ホルダ12に固定する。その後、真空容器の内部を真空
ポンプによって排気して、高真空状態とする。このとき
の真空容器内の圧力は、例えば10-6Torr以下程度
とする。
【0029】なお、被処理物11が、例えばプラスチッ
ク等のように高温での処理が好ましくない材料からなる
場合には、ホルダ12に組み込まれた冷却水導入用パイ
プに冷却水を流して、被処理物11の温度が上がりすぎ
ないようにしておく。
【0030】次に、電子線源13によって電子線を発生
させ、この電子線を被処理物11に対して照射する。ま
た、電子線を照射すると同時に、パルス電源14によっ
て発生させたパルス状電圧を、被処理物11に対して印
加する。
【0031】このとき、被処理物11は、電子線が照射
されることによって、照射された表面における原子構造
や組成が変質し、硬度、弾塑性特性、電気伝導度、潤滑
性、耐久性、耐湿性、耐蝕性、濡れ性、気体透過率など
の各種物理的・化学的特性が変化して、表面改質層が形
成される。具体的には、例えば、エポキシ樹脂に対して
電子線照射を行うと、重合反応が起こり、エポキシ構造
が炭素−炭素二重結合に変化するといったことが起こる
(Hirai et al.,J.Electrochem. Soc.,118(1971)66
9)。
【0032】そして、上述したようにして、被処理物1
1に印加するパルス状電圧の波形を制御することによっ
て、照射される電子線の照射密度及び/又は照射エネル
ギーを制御し、この被処理物11の表面に形成される表
面改質層が所望とする特性を有するように表面処理を行
うことができる。
【0033】また、絶縁物である被処理物11が、例え
ばプラスチック等のように、特に炭素を含む材料である
場合には、図3に示すように、照射される電子線の照射
エネルギーに応じて、この被処理物11の表面近傍に位
置していた炭素、水素、酸素などの粒子がはじき出され
て、それらのラジカルやイオンが生成されることがあ
る。なお、図3においては、電子線源13及び電子線の
図示を省略して示す。
【0034】そして、被処理物11から生成されたラジ
カルやイオン等の粒子は、被処理物11に印加されたパ
ルス状電圧によって、この被処理物11に引き込まれ、
再注入される。このように、被処理物11からスパッタ
された粒子や、加熱による蒸発・昇華された粒子が再注
入されることによっても、この被処理物11の表面に
は、その物理的・化学的特性が変化した表面改質層が形
成される。
【0035】すなわち、このように被処理物11からス
パッタされた粒子や、加熱による蒸発・昇華された粒子
が被処理物11自身に再注入される場合には、この被処
理物11自身がイオン源としての役割を兼ねていること
となる。このため、表面処理装置10では、独立したイ
オン源を設置せずに、被処理物11に対して、いわゆる
イオン注入を行うことが可能となる。したがって、表面
処理装置10は、イオン源を不要とした低コストなイオ
ン注入装置として用いることができる。
【0036】このように、被処理物11に対して電子線
を照射するとともに、パルス状電圧を印加することによ
って、電子線照射されることによって原子構造や組成が
変化したり、イオン注入が行われたりして形成された表
面改質層を、被処理物11の表面に形成することができ
る。
【0037】より詳細には、正のパルス状電圧を被処理
物11に印加したときに、電子線源13から照射された
電子線が被処理物11に向けて加速され、この被処理物
11に対して効果的に照射される。ここで、被処理物1
1に対する電子線の照射密度及び/又は照射エネルギー
は、この被処理物11に印加する正のパルス状電圧のパ
ルスピーク値、パルス立ち上がり時間、パルス間隔、パ
ルス幅等に依存する。したがって、被処理物11に印加
する正のパルス状電圧の波形を制御することにより、被
処理物11に照射される電子線の照射密度及び/又は照
射エネルギーを制御することができる。
【0038】ところで、このように正のパルス状電圧を
印加しながら被処理物11に対して電子線照射を行い続
けると、被処理物11が電気的な平衡状態、いわゆるチ
ャージアップした状態となってしまう。被処理物11が
このような状態となると、効果的に電子線を照射するこ
とができない。そこで、この表面処理装置10では、被
処理物11に対して負のパルス状電圧を適度に印加する
ことによって、被処理物11の電気的な平衡状態を崩
し、チャージアップしないようにする。
【0039】より詳細には、負のパルス状電圧を被処理
物11に印加することにより、この被処理物11にたま
っていた電荷が中和される。このように、被処理物11
にたまっていた電荷を中和しておけば、その後、正のパ
ルス状電圧を印加した際に、被処理物11に対して電子
線が効果的に照射されることとなる。
【0040】また、負のパルス状電圧を被処理物11に
印加した際には、上述したようにして、正のパルス状電
圧を印加したときに当該被処理物11からラジカルやイ
オンの状態で生成された粒子が、この被処理物11に対
して再注入されて、いわゆるイオン注入が行われること
となる。
【0041】このとき、この被処理物11に印加する負
のパルス状電圧のパルスピーク値、パルス立ち上がり時
間、パルス間隔、パルス幅など、すなわち、負のパルス
状電圧の波形をパルス電源14によって制御することに
より、被処理物11にたまっていた電荷の中和の程度
や、粒子の再注入量などを制御することができる。
【0042】したがって、以上のような手法によって被
処理物11に対して電子線を照射することによって、こ
の被処理物11がチャージアップした状態になってしま
うことを防止しながら、絶縁物である被処理物11に対
しても連続的且つ効果的に電子線照射を行うことができ
る。これにより、プロセス時間を短くして、生産性を向
上させることができる。
【0043】つぎに、上述した表面処理装置10によっ
て電子線照射を行う際に、被処理物11に印加するパル
ス状電圧の波形について、図4を参照しながら、具体的
な例を挙げて説明する。なお、被処理物11に印加する
パルス状電圧の波形は、図4に示すような例に限定され
るものではなく、上述したように、パルスピーク値やパ
ルス立ち上がり時間等を制御することによって、所望と
する表面処理が行われるように調整すればよい。
【0044】被処理物11に印加するパルス状電圧は、
例えば、図4に示すように、先ず、正のパルス状電圧を
印加し、その直後に、パルスピークの絶対値がほぼ等し
い負のパルス状電圧を印加し、その後、電圧を印加しな
い期間を設けた波形とする。そして、このような波形の
パルス列を被処理物11に対して繰り返し印加する。
【0045】パルス状電圧を図4に示すような波形にし
た場合では、正の電圧を印加したときに、この被処理物
11に対して効果的に電子線が照射されることとなる。
また、負のパルス電圧を印加したときには、被処理物1
1からラジカルやイオンの状態で生成された粒子が、被
処理物11に引き込まれて再注入される。また、このと
き、被処理物11にたまっていた電荷が中和される。こ
れにより、再び正のパルス電圧を印加したときに、電子
線が効果的に被処理物11に照射されることとなる。
【0046】したがって、図4に示すような波形のパル
ス状電圧を被処理物11に印加することにより、絶縁物
である被処理物11がチャージアップしてしまうことが
なく、この被処理物11への電子線照射を連続的且つ効
果的に行うことができる。
【0047】ところで、上述した表面処理装置10で
は、電子線源13をパルス動作可能としたり、この電子
線源13と被処理物11との間に開閉自在なシャッタを
設けたりして構成してもよい。これにより、被処理物1
1に対する電子線の照射を断続的に行うことができる。
したがって、例えば、被処理物11に対して印加するパ
ルス状電圧に同調させて、電子線の照射を断続的に行う
ことにより、被処理物11に対して純粋に電子線照射だ
け、或いは純粋にイオン注入だけを行うとしてもよい。
したがって、被処理物11に対する表面処理を、所望と
する条件でより細かく制御して行うことが可能となる。
【0048】
【実施例】つぎに、図1に示した表面処理装置10を用
いて、本発明に係る表面処理方法を実際に行った場合の
実施例について説明する。
【0049】第1の実施例 本実施例において、被処理物11は、エポキシ樹脂を円
板状に成形したプラスチック基板とした。
【0050】先ず、表面処理の対象となるプラスチック
基板を、真空容器内に設けられたホルダ12に固定する
とともに、このプラスチック基板の温度が上昇しすぎな
いように、ホルダ12に組み込まれた冷却水導入用パイ
プに冷却水を流した。そして、真空容器の内部を排気し
て、高真空状態とした。
【0051】次に、電子線源13から電子線を発生さ
せ、プラスチック基板に対して照射した。このとき、電
子線のプラスチック基板に対する照射密度は、1mA/
cm2とした。また、同時に、このプラスチック基板に
対して、パルス電源14によってパルス状電圧を印加し
た。このパルス状電圧の波形は、図4に示したような、
負のパルス状電圧と正のパルス状電圧とが交互に印加さ
れる波形とした。また、このパルス状電圧は、パルス幅
を10μs、正負のパルスピーク電圧を10kV、パル
ス周期を10kHzとした。そして、このプラスチック
基板に対して、表面処理を10分間行った。
【0052】次に、表面処理を施したプラスチック基板
に対して、日本電気株式会社製の薄膜硬度計「MHA−
400」によってナノインデンテーション試験を行っ
た。この試験における測定の結果、表面処理を施す前の
プラスチック基板の硬度が0.2GPaであったのに対
して、表面処理を施した後のプラスチック基板の硬度
は、1.0GPaであった。したがって、本発明に係る
表面処理方法によれば、プラスチック基板の表面を改質
して、硬度を変化させることができる。
【0053】第2の実施例 本実施例においては、ポリイミド樹脂を成形したプラス
チック基板を被処理物11として用いて、上述した第1
の実施例と同様にして表面処理を行った。次に、表面処
理を施したプラスチック基板に対して、水に対する濡れ
性を測定した。この測定には、協和界面科学社製の接触
角計(CA−D型)を用いた。この測定試験の結果、表
面処理を施す前のプラスチック基板と水との接触角が1
06゜であったのに対して、表面処理を施した後のプラ
スチック基板と水との接触角は、50゜であった。した
がって、本発明に係る表面処理方法によれば、プラスチ
ック基板の表面を改質して、濡れ性を変化させることが
できる。
【0054】さらに、プラスチック基板の表面における
電気抵抗を測定したところ、表面処理を施す前は6MΩ
/sq.であったのに対して、表面処理を施した後は、
2kΩ/sq.であった。したがって、本発明に係る表
面処理方法によれば、プラスチック基板の表面を改質し
て、表面の電気抵抗値を変化させることができる。
【0055】第3の実施例 本実施例においては、アモルファスポリオレフィン(A
PO)を成形したプラスチック基板を被処理物11とし
て用いて、上述した第1の実施例と同様にして表面処理
を行った。この第2の実施例では、プラスチック基板に
印加するパルス状電圧を、上述した第1の実施例と同様
に、図4に示したような正のパルス状電圧と負のパルス
状電圧とが交互に現れる波形とした。
【0056】また、この第2の実施例では、以下に示す
ような表面処理条件で第1乃至第3のサンプルディスク
を作製した。他の条件は、第1の実施例と同じとした。
【0057】サンプルディスクの表面処理条件 パルスピーク電圧 : +10kV,−10kV パルス周期 : 10kHz 処理時間 : 10min そして、作製した各サンプルディスクについて、第1の
実施例と同様にしてナノインデンテーション試験を行っ
た。このときの測定結果を図5に示す。なお、図5にお
いて、横軸は押し込み硬度試験用のダイヤモンド圧子
(Berkovich圧子)の押し込み深さを示しており、縦軸
はこのダイヤモンド圧子に加えた押し込み荷重の大きさ
を示している。
【0058】図5に示す結果から、プラスチック基板に
対して、本発明に係る表面処理を行うことによって、塑
性変形のないプラスチック基板を作製することができる
ことがわかる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電子線照射法を絶縁物に対して適用する場合であって
も、照射された電子線によって、この絶縁物が、いわゆ
るチャージアップした状態になってしまうようなことが
ない。したがって、絶縁物に対しても連続して効果的に
電子線を照射することができ、プロセス時間を短くし
て、生産性を向上させることができる。
【0060】特に本発明によれば、絶縁物であるプラス
チックに対しても電子線照射法を適用し、このプラスチ
ックに対して効率的に表面処理を施すことが可能とな
る。すなわち、本発明によれば、プラスチックに対して
電子線照射法による表面処理を施して、硬度、弾塑性特
性、電気伝導度、潤滑性、耐久性、耐湿性、耐蝕性、濡
れ性、気体透過率などの各種物理的・化学的特性を改善
することが可能となる。したがって、本発明によれば、
従来は金属やガラスなどによって作られていた様々な部
品を、安価なプラスチックに置き換えることが可能とな
り、産業上極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る絶縁物の表面処理方法を行う際に
用いる表面処理装置の一構成例を示す概略図である。
【図2】同表面処理装置に備えられるパルス電源の回路
構成の一構成例を示す概略図である。
【図3】本発明に係る絶縁物の表面処理方法によって、
被処理物に対してイオン注入が行われる様子を説明する
ための概略図である。
【図4】本発明を適用して表面処理を施す際に被処理物
に印加するパルス状電圧の波形の一例を示す図である。
【図5】本発明を適用して表面処理を施したサンプルデ
ィスクに対して、ナノインデンテーション試験を行った
結果を示す図である。
【図6】従来の電子線照射法を説明するための概略図で
ある。
【符号の説明】
10 表面処理装置、11 被処理物、12 ホルダ、
13 電子線源、14パルス電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 正人 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 沖田 裕之 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5C034 CC07 CC13 5F058 AA04 AC01 AC02 AC10 AG10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁物に電子線を照射することにより当
    該絶縁物の表面を処理する絶縁物の表面処理方法であっ
    て、 上記絶縁物に電子線を照射すると同時に、当該絶縁物に
    対してパルス状電圧を印加することを特徴とする絶縁物
    の表面処理方法。
  2. 【請求項2】 上記絶縁物に対してパルス状電圧の波形
    を、パルスピーク値、パルス立ち上がり時間、パルス間
    隔及びパルス幅のうちの少なくともいずれかが異なる複
    数のパルスを組み合わせた波形とすることを特徴とする
    請求項1記載の絶縁物の表面処理方法。
  3. 【請求項3】 上記絶縁物に印加するパルス状電圧の波
    形を制御することにより、当該絶縁物に照射される電子
    線の照射密度及び/又は照射エネルギーを制御すること
    を特徴とする請求項1記載の絶縁物の表面処理方法。
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