JP2000339211A - ファイル処理装置、ファイル処理システム、及び記憶媒体 - Google Patents

ファイル処理装置、ファイル処理システム、及び記憶媒体

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JP2000339211A
JP2000339211A JP11145200A JP14520099A JP2000339211A JP 2000339211 A JP2000339211 A JP 2000339211A JP 11145200 A JP11145200 A JP 11145200A JP 14520099 A JP14520099 A JP 14520099A JP 2000339211 A JP2000339211 A JP 2000339211A
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Hideo Suzuki
秀夫 鈴木
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、ファイル処理装置におい
て、他の装置とファイル記憶状態を共有化するファイル
の更新方向を自動的に決定し、更新処理を行うことであ
る。 【解決手段】 ファイル共有化処理においてCPU2
は、自装置における自動更新対象ファイルの更新状況
と、自装置と通信接続される他の装置における自装置の
自動更新対象ファイル対応のファイルの更新状況とを、
自動的に比較する。前記比較された比較結果に応じて、
自装置の自動更新対象ファイルが所定の条件を満たす場
合には、自装置の自動更新対象ファイルから他の装置の
自動更新対象ファイルへのダウンロード更新を行い、自
装置が所定の条件を満たさない場合には、他の装置から
のアップロード更新を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、他装置とのファイ
ル更新状況の比較により、更新すべきファイルを特定
し、所定ファイルの記憶内容を更新することを可能とす
るファイル処理装置、ファイル処理システム、及び記憶
媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ワークステーション(Work
Station)同士やパーソナルコンピュータ(Personal C
omputer)同士を接続して、ネットワークを形成し、各
端末が有するデータを相互にやり取りできるようにする
ことで、資源の共有、グループウェアの利用、データベ
ースの共有、等の各種のサービスを実現している。
【0003】また、同様に、PDA(Personal Digital
Assistant)と呼ばれる携帯情報端末と、パーソナルコ
ンピュータ等とを、有線、無線により接続して、各端末
のデータを共有することも可能となってきている。
【0004】そして、複数の装置を接続することにより
構成されるネットワークシステムには、例えば、サービ
スを提供するサーバコンピュータや、サービスを利用す
るクライアントコンピュータ等によるクライアントサー
バ・システムや、互いにサーバとしてもクライアントと
しても働くように、パーソナルコンピュータ同士を対等
に接続したピア・ツー・ピア型のネットワークシステム等
がある。
【0005】接続された複数の装置間で共有されるデー
タとしては、オペレーティング・システム(Operating
System)やアプリケーションプログラムやその他のデ
ータファイルがあり、これらのデータが装置間で管理、
格納される。例えば、PDAにおいて記憶しているデー
タファイルを、パーソナルコンピュータへアップロード
することにより、ファイルを共有したり、又は、サーバ
装置のソースファイルをクライアント装置に対してダウ
ンロードすることにより、クライアント装置にてオフラ
インで上記ファイルを利用することが可能となる。
【0006】このように、複数の装置間でのファイルの
共有は、ある装置内のファイル記憶内容を、他の装置へ
ダウンロード、あるいはアップロードすることにより実
現する。実際には、ダウンロードするのか、アップロー
ドするのかを、オペレータが指示し、また、ある装置
が、他の装置とファイル記憶状態を共有化する場合に
は、どのファイル記憶内容が同じで、どのファイル記憶
内容が異なるのかを、オペレータが識別し、指示する。
【0007】また、クライアント装置と通信接続された
サーバ装置であって、サーバ装置のソースファイルをク
ライアント装置に対してダウンロードすることにより、
サーバ装置の上記ファイルをクライアント装置にてオフ
ラインで利用できるシステムにおいては、サーバ装置の
ソースファイルを新たに更新した場合には、その更新さ
れたソースファイルを再度クライアント装置に対してダ
ウンロードすることで、整合性を取る。
【0008】このダウンロードの際、クライアント装置
のファイルが、クライアント装置にて独自に更新が行わ
れている場合には、クライアント装置における更新内
容を無視してソースファイルを上書きダウンロードする
か、クライアント装置で更新された部分を除いた形で
ソースファイルによる更新を行うか、ダウンロード後
にそのファイル内容の更新されたクライアント装置をオ
ペレータ自身で探してそのクライアント装置からファイ
ルをアップロードする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように複数の装置間でファイル記憶状態を共有化する場
合には、どのファイルの記憶内容を他の装置へダウンロ
ードすべきなのか、また、他の装置のどのファイルの記
憶内容をアップロードすべきなのか、オペレータが識別
し、指示しなければならなかった。
【0010】また、上記のような従来のクライアント装
置と通信接続されたサーバ装置であって、サーバ装置の
ソースファイルをクライアント装置に対してダウンロー
ドすることにより、サーバ装置の上記ファイルをクライ
アント装置にてオフラインで利用できるシステムでは、
ダウンロードの際、では、クライアント装置のファイ
ル更新内容が全く無視されてしまったり、では、クラ
イアント装置ではその更新内容が残るもののサーバ装置
には反映されず、サーバ装置とクライアント装置とのフ
ァイルの整合性が取れなかったり、では、クライアン
ト装置での更新内容をサーバ装置にも反映させることが
できるが、どのクライアント装置のファイル記憶内容が
更新されているかをオペレータ自身が探し、そのファイ
ル記憶内容をアップロードしなければならなかった。
【0011】そのため、そのファイルの記憶内容を他の
装置へダウンロードすべきなのか、また、他の装置のど
のファイルの記憶内容アップロードすべきなのかを、オ
ペレータ自身が識別しなければならなかったため、判断
に迷うことが少なくなかった。また、どのファイルの記
憶内容が更新されているかをオペレータ自身が探さなけ
ればならなかったため、オペレータ自身が探す手間、そ
のファイル記憶内容をアップロードする手間等が多く、
改良の余地を残していた。
【0012】そこで、本発明の課題は、他の装置とその
ファイル記憶状態を共有化する場合には、ファイル更新
のための更新方向(ダウンロードなのか、アップロード
なのか)を自動的に決定し、また、他の装置と共有され
るファイルが複数あった場合には、その中で更新すべき
ファイルを自動的に特定し、更新処理を行うことを可能
としたファイル処理装置、ファイル処理システム、及び
記憶媒体を提供することである。
【0013】また、サーバ装置からクライアント装置に
ファイルをダウンロードする場合には、クライアント装
置のファイル更新状況を特に意識しなくても、クライア
ント装置におけるファイル更新状況を反映させた形での
ダウンロードや、サーバ装置とクライアント装置間での
ファイルの記憶内容の整合性を保った状態でのダウンロ
ードを可能としたファイル処理装置、ファイル処理シス
テム、及び記憶媒体を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
他の装置におけるファイルと対応する所定ファイルを記
憶するファイル処理装置であって、通信接続される他の
装置における前記所定ファイルに対応するファイルの更
新状況と、自装置における前記所定ファイルの更新状況
とを比較する更新状況比較手段と、この更新状況比較手
段による比較結果に応じて、ファイルを更新する方向を
自動決定する決定手段と、この決定手段により決定され
た方向に、ファイルの更新を行う更新手段と、を備えた
ことを特徴としている。
【0015】請求項1記載の発明のファイル処理装置に
よれば、他の装置におけるファイルと対応する所定ファ
イルを記憶するファイル処理装置であって、更新状況比
較手段により、通信接続される他の装置における前記所
定ファイルに対応するファイルの更新状況と、自装置に
おける前記所定ファイルの更新状況とを比較し、決定手
段により、前記更新状況比較手段による比較結果に応じ
て、ファイルを更新する方向を自動決定し、更新手段に
より、前記決定手段により決定された方向に、ファイル
の更新を行う。
【0016】したがって、他の装置と自装置のファイル
の記憶状態を共有化する場合、ファイル更新のための更
新方向が自動決定され、更新処理が行われることによっ
て、オペレータがその更新方向を意識することなく、更
新処理を行うことができる。
【0017】請求項4記載の発明は、他の装置とファイ
ルの記憶状態を共有化するファイル処理装置であって、
通信接続される他の装置における各ファイルの記憶内容
と、自装置における各ファイルの記憶内容とが両装置間
で異なるファイルを検出する検出手段と、この検出手段
により検出されたファイルについて、その記憶内容が新
しいファイルの記憶内容と同じになるように、他装置と
の間でアップロード更新またはダウンロード更新を行う
更新手段と、を備えたことを特徴としている。
【0018】請求項4記載の発明のファイル処理装置に
よれば、他の装置とファイルの記憶状態を共有化するフ
ァイル処理装置であって、検出手段により、通信接続さ
れる他の装置における各ファイルの記憶内容と、自装置
における各ファイルの記憶内容とが両装置間で異なるフ
ァイルを検出し、更新手段により、前記検出手段により
検出されたファイルについて、その記憶内容が新しいフ
ァイルの記憶内容と同じになるように、他装置との間で
アップロード更新またはダウンロード更新を行う。
【0019】したがって、他の装置とファイルを共有す
る場合、その記憶内容が異なるファイルを自動的に特定
し、更新処理を行うことにより、オペレータが複数のフ
ァイルの中で更新すべきファイルを意識することなく、
更新処理を行うことができる。
【0020】請求項5記載の発明は、他の装置とファイ
ルの記憶状態を共有化するファイル処理装置であって、
通信接続される他の装置における各ファイルの記憶状態
と、自装置における各ファイルの記憶状態とを比較する
記憶状態比較手段と、この記憶状態比較手段による比較
結果に応じて、両装置間で一方の装置において新たに追
加されたファイルを検出する検出手段と、この検出手段
により検出されたファイルが両装置間で同様に記憶され
るように、当該ファイルを他装置に対してダウンロー
ド、あるいは他装置からアップロードを行うことによ
り、ファイル構成を共有化する共有化手段と、を備えた
ことを特徴としている。
【0021】請求項5記載の発明のファイル処理装置に
よれば、他の装置とファイルの記憶状態を共有化するフ
ァイル処理装置であって、記憶状態比較手段により、通
信接続される他の装置における各ファイルの記憶状態
と、自装置における各ファイルの記憶状態とを比較し、
検出手段により、前記記憶状態比較手段による比較結果
に応じて、両装置間で一方の装置において新たに追加さ
れたファイルを検出し、共有化手段により、前記検出手
段により検出されたファイルが両装置間で同様に記憶さ
れるように、当該ファイルを他装置に対してダウンロー
ド、あるいは他装置からアップロードを行うことによ
り、ファイル構成を共有化する。
【0022】したがって、自装置と他の装置間でファイ
ルの構成が異なる場合、他装置にない自装置のファイル
を他装置にダウンロード、あるいは自装置にない他装置
のファイルを自装置にアップロードすることにより、オ
ペレータが装置間で共有すべきファイルの有無を意識す
ることなく、装置間でファイルの構成を共有化すること
ができる。
【0023】請求項6記載の発明は、各々ファイルを記
憶しているファイル処理装置が複数接続されたファイル
処理システムにおいて、各ファイル処理装置における関
連ファイルの更新状況を比較する更新状況比較手段と、
この更新状況比較手段による比較結果に応じて、更新状
況が所定の条件を満たすファイルを記憶している装置を
特定する装置特定手段と、この装置特定手段により特定
された装置に記憶されているファイルの内容に応じて、
他の装置に記憶されているファイルに対してファイルの
更新を行う更新手段と、を備えたことを特徴としてい
る。
【0024】請求項6記載の発明によれば、各々ファイ
ルを記憶しているファイル処理装置が複数接続されたシ
ステムにおいて、更新状況比較手段により、各ファイル
処理装置における関連ファイルの更新状況を比較し、装
置特定手段により、前記更新状況比較手段による比較結
果に応じて、更新状況が所定の条件を満たすファイルを
記憶している装置を特定し、更新手段により、前記装置
特定手段により特定された装置に記憶されているファイ
ルの内容に応じて、他の装置に記憶されているファイル
に対してファイルの更新を行う。
【0025】したがって、複数装置が接続されたシステ
ムにおいて、ある特定されたファイルの記憶内容を自動
更新する場合、更新状況が所定の条件を満たしているフ
ァイルを記憶している装置を自動的に特定することによ
り、オペレータが更新状況が所定の条件を満たしている
ファイルを識別することなく、更新処理を行うことがで
きる。
【0026】請求項7記載の発明は、クライアント装置
と通信接続されたサーバ装置として動作するファイル処
理装置であって、自装置における所定ファイルの記憶内
容を前記クライアント装置側にダウンロードすること
で、この所定ファイルに対応するクライアント装置側の
該当ファイルを更新する際、この該当ファイルの記憶内
容を自装置側にアップロードすることで前記所定ファイ
ルの記憶内容の更新を行った後に、その更新された前記
所定ファイルの記憶内容を前記クライアント装置側にダ
ウンロードすることで前記該当ファイルの記憶内容を更
新する更新手段を備えたことを特徴としている。
【0027】請求項7記載の発明によれば、クライアン
ト装置と通信接続されたサーバ装置として動作するファ
イル処理装置であって、更新手段により、自装置におけ
る所定ファイルの記憶内容を前記クライアント装置側に
ダウンロードすることで、この所定ファイルに対応する
クライアント装置側の該当ファイルを更新する際、この
該当ファイルの記憶内容を自装置側にアップロードする
ことで前記所定ファイルの記憶内容の更新を行った後
に、その更新された前記所定ファイルの記憶内容を前記
クライアント装置側にダウンロードすることで前記該当
ファイルの記憶内容を更新する。
【0028】したがって、クライアント装置側の該当フ
ァイルの記憶内容を自装置側の所定ファイルの記憶内容
に自動的にアップロードした後に、その所定ファイルを
該当ファイルにダウンロードすることにより、クライア
ント装置側の該当ファイルの更新状況をきちんと把握し
た上で、ファイルダウンロードを行うことができる。ま
た、自装置と他のクライアント装置とにおけるファイル
内容を正確に反映した形態で、両装置のファイルの整合
性を保つことができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図10を参照して本
発明の実施形態におけるファイル処理装置1、及びファ
イル処理装置1を接続したネットワークシステム10
0、200、300について詳細に説明する。
【0030】[第1の実施の形態]図1〜図4を参照し
て、本発明の第1の実施の形態におけるファイル処理装
置1、及びファイル処理装置1を通信接続したネットワ
ークシステム100について説明する。まず構成を説明
する。
【0031】図1は、本発明の実施の形態のファイル処
理装置1の内部構成を示すブロック図である。
【0032】この図1において、ファイル処理装置1
は、CPU2、表示装置3、入力装置4、RAM5、印
刷装置6、記憶装置7、記憶媒体8、及び通信装置9に
よって構成されており、記憶媒体8を除く各部はバス1
0によって接続されている。
【0033】CPU(Central Processing Unit)2
は、記憶装置7に記憶されている当該ファイル処理装置
1に対応する各種アプリケーションプログラムの中から
指定されたアプリケーションプログラム、入力装置4か
ら入力される各種指示に応じた各種データをRAM5内
のワークメモリエリアに格納し、この入力指示及び入力
データに応じてRAM5内に格納したアプリケーション
プログラムに従って各種処理を実行し、その処理結果を
RAM5内のワークメモリエリアに格納するとともに、
表示装置3に表示する。そして、ワークメモリエリアに
格納した処理結果を入力装置4から入力指示される記憶
装置7内に保存する。
【0034】また、CPU2は、後述するネットワーク
システム100(図2、図3参照)において稼動する際
は、他の同様のファイル処理装置1との間で、ファイル
の共有化に関わる各種処理として、他装置とファイルの
更新状況を比較することにより更新方向を自動決定する
処理や、他装置と複数ファイルの更新状況を比較するこ
とにより複数ファイルを共有化する処理や、他装置とフ
ァイルの構成(ファイルの有無等)を比較することによ
りファイル構成を共有化する処理を実行する。
【0035】図1に示す内部構造をもつ複数のファイル
処理装置1を有線または無線により通信接続したネット
ワークシステム100の例を図2、図3に示す。
【0036】図2、図3に示すように、複数のファイル
処理装置1(以下、各ファイル処理装置1をファイル処
理装置1a、ファイル処理装置1bと呼ぶ。)は、所定
の通信回線を介して接続されてネットワークシステム1
00として稼動する。
【0037】図2(a)に示すネットワークシステム1
00において、ファイル処理装置1aは、その記憶媒体
8にファイルAを記憶しており、また、ファイル処理装
置1bは、その記憶媒体8にファイルAとソースを同一
とするファイルA’を記憶している。また、図2(b)
に示すネットワークシステム100において、ファイル
処理装置1bは、その記憶媒体8にファイルAを記憶し
ており、ファイル処理装置1aは、その記憶媒体8にフ
ァイルA’を記憶している。
【0038】また、図3(a)に示すネットワークシス
テム100において、ファイル処理装置1aは、その記
憶媒体8にファイルA、ファイルB’、ファイルCを記
憶しており、ファイル処理装置1bは、その記憶媒体8
にファイルA’、ファイルB、ファイルCを記憶してい
る。
【0039】さらに、図3(b)に示すネットワークシ
ステム100において、ファイル処理装置1aは、その
記憶媒体8にファイルA、ファイルB、ファイルCを記
憶しており、ファイル処理装置1bは、その記憶媒体8
にファイルA、ファイルB’を記憶している。
【0040】ファイルA、A’、B、B’、C、C’に
はそれぞれ、自動更新フラグFが設定されており、自動
更新フラグFが設定されているファイルに関して、後述
するファイル共有化処理(図4参照)が適用される。ま
た、ファイルA’、B’、C’は、それぞれファイル
A、B、Cとソースを同一とするファイルである。ここ
では、ファイルA(A’)、B(B’)、C(C’)は
データファイルまたはアプリケーションファイルとす
る。
【0041】ファイル共有化処理(図4参照)におい
て、CPU2は、他装置とのファイル更新状況比較によ
る更新方向の自動決定を行う。即ち、自装置(ファイル
処理装置1a)における自動更新対象ファイルの更新状
況(日時、レコード数、バージョンNo等)と、自装置
と通信接続される他の装置(ファイル処理装置1b)にお
ける自装置の自動更新対象ファイル対応のファイルの更
新状況とを、自動的に比較する(本処理におけるCPU
2が請求項1記載の更新状況比較手段に対応する。)。
そして、自装置の自動更新対象ファイルの方が古い場合
には、他の装置の自動更新対象ファイルから自装置の自
動更新対象ファイルへのアップロード更新を行う(図2
(a)、ファイル処理装置1bのファイルA’からファ
イル処理装置1aのファイルAへのアップロード更
新)。また、自装置の自動更新対象ファイルの方が新し
い場合には、自装置の自動更新対象ファイルから他の装
置の自動更新対象ファイルへのダウンロード更新を行う
(図2(b)、ファイル処理装置1aのファイルA’か
らファイル処理装置1bのファイルAへのダウンロー
ド)(本処理におけるCPU2が請求項1記載の決定手
段、更新手段に対応する。)。
【0042】また、CPU2は、他装置と複数ファイル
の更新状況を比較することにより、複数ファイルを共有
化する処理を行う。即ち、図3(a)に示すように、C
PU2は、自装置(ファイル処理装置1a)における各
ファイルの記憶内容(データ量等)と、自装置と通信接
続される他の装置(ファイル処理装置1b)における各
ファイルの記憶内容とを、自動的に比較する。そして、
記憶内容が両装置間で互いに異なるファイルの有無を検
出し(本処理におけるCPU2が請求項4記載の検出手
段に対応する。)、記憶内容が異なるファイルとして検
出されたファイルについては、その記憶内容が新しいフ
ァイル(データ量の多いファイル、あるいは更新時が新
しいファイル、等)から古いファイル(データ量の少な
いファイル、あるいは更新時の古いファイル、等)への
更新が行われるように、自装置と他の装置の検出ファイ
ルに対する記憶内容のダウンロード更新あるいはアップ
ロード更新を行う(図3(a)、ファイル処理装置1a
のファイルB’からファイル処理装置1bのファイルB
へのダウンロードや、ファイル処理装置1aのファイル
Aへのファイル処理装置1bのファイルA’からのアッ
プロード)(本処理におけるCPU2が請求項4記載の
更新手段に対応する。)。
【0043】さらに、CPU2は、他装置とファイルの
構成を比較することにより、ファイルの構成を共有化す
る処理を行う。即ち、CPU2は、自装置における各フ
ァイルの記憶状態(ファイル数等)と、自装置と通信接
続される他の装置における各ファイルの記憶状態を自動
的に比較する(本処理におけるCPU2が請求項5記載
の記憶状態比較手段に対応する。)。そして、両装置間
で一方の装置において新たに追加されたファイルの有無
を検出し(本処理におけるCPU2が請求項5記載の検
出手段に対応する。)、新たに追加されたファイルにつ
いては、その追加されたファイルが両装置間で同様に記
憶されるように、自装置の他の装置に対する検出された
追加ファイルのダウンロード、あるいは自装置への他の
装置からの検出された追加ファイルのアップロードを行
う(図3(b)、ファイル処理装置1aのファイルCの
ファイル処理装置1bへのダウンロード)(本処理にお
けるCPU2が請求項5記載の共有化手段に対応す
る。)。
【0044】表示装置3は、液晶表示パネル等により構
成されており、CPU2を介して入力されるキー入力デ
ータや展開されたファイルデータ等を表示する。
【0045】入力装置4は、カーソルキー、数字入力キ
ー、及び、ファンクションキー、終了キー等の各種機能
キー等、複数のキーを備えたキーボード及びマウスを含
み、押下されたキーの押下信号やマウスの位置信号をC
PU2に出力する。
【0046】RAM(Random Access Memory)5は、指
定されたアプリケーションプログラム、入力指示、入力
データ及び処理結果等を格納するワークメモリエリア等
を有する。
【0047】印刷装置6は、バス10を介してCPU2
により伝達される各種ファイルデータを所定用紙に印刷
する。
【0048】記憶装置7は、プログラムやデータ等が予
め記憶されている記憶媒体8を有しており、この記憶媒
体8は磁気的、光学的記憶媒体、若しくは半導体メモリ
で構成されている。この記憶媒体8は、記憶装置7に固
定的に設けられたもの、若しくは着脱自在に装着するも
のであり、この記憶媒体には当該ファイル処理装置1に
対応する各種アプリーションプログラム、他装置との間
でファイルを共有化するためのファイル共有化処理プロ
グラムを記憶する。
【0049】なお、この記憶媒体8に記憶するプログラ
ム、データ等は、通信回線等を介して接続された他の機
器から受信して記憶する構成にしてもよく、更に、通信
回線等を介して接続された他の機器側に上記記憶媒体8
を備えた記憶装置を設け、この記憶媒体8に記憶されて
いるプログラム、データ等を通信回線を介して使用する
構成にしてもよい。
【0050】通信装置9は、ネットワークシステム10
0において各装置間の通信接続が有線接続の場合、モデ
ム(MODEM:MOdulator/DEModulator )、ターミナ
ルアダプタ(TA:Terminal Adapter)、あるいはルー
ター等によって構成され、電話回線、ISDN回線、あ
るいは専用線等の図示しない通信回線を介して外部機器
との通信を行うための制御を行う。モデムは、電話回線
を介して外部機器との通信を行うために、CPU2によ
って処理されたデジタルデータを電話回線の周波数帯域
にあったアナログ信号に変調し、また、電話回線を介し
て入力されたアナログ信号をデジタル信号に復調する装
置であり、ターミナルアダプタは、ISDN回線を介し
て外部機器との通信を行うために、既存のインタフェー
スをISDNに対応したIインタフェースに変換する装
置であり、ルーターは、本ファイル処理装置1がLAN
(Local Area Network)を構成している場合に、他の
LAN間を接続する装置である。
【0051】また、ネットワークシステム100におい
て各装置間を無線通信としてもよい。この場合、通信装
置9は、無線通信アダプタを接続することで、有線ケー
ブルを使用せず、電磁波(電波)や光(赤外線)等を利
用して、各装置間やLAN間を接続し、通信する。携帯
電話用やテレターミナル用のモデムによって構成される
と、県内、国内など広い範囲でデータ通信等が可能にな
る。微弱電波や特定小電力電波、又は赤外線など限られ
た範囲にだけ届く無線装置によって構成されると、オフ
ィス内、工場内などでのデータ通信等に応用できる。
【0052】次に、本第1の実施の形態における動作を
説明する。
【0053】図4は、本実施の形態のネットワークシス
テム100において、ファイル処理装置1のファイルの
共有化に関わる各種動作として、更新方向を自動決定す
る動作や、複数ファイルを共有化する動作や、ファイル
構成を共有化する動作を説明するフローチャートであ
る。
【0054】このネットワークシステム100における
ファイルの共有化の処理に関して、複数のファイル処理
装置1は対等に通信接続されている。
【0055】まず、図4において、ネットワークシステ
ム100で、ファイルの共有化に関する各種処理のう
ち、他装置とファイルの更新状況を比較することにより
更新方向を自動決定する動作について説明する。
【0056】図4において、自装置(図2(a)のファ
イル処理装置1a、図2(b)のファイル処理装置1
a)のCPU2は、まず、自装置が通信装置9を介して
他装置(図2(a)のファイル処理装置1b、図2
(b)のファイル処理装置1b)と通信接続されたこと
を検知すると、記憶媒体8内の自動更新フラグFの設定
されたファイルを検索する(ステップS101)。そし
て、自装置において自動更新フラグFの設定されたファ
イル(図2(a)のファイルA、図2(b)のファイル
A’、以下、自動更新対象ファイルと呼ぶ。)がある場
合(ステップS102;YES)には、通信接続される
他装置におけるファイルの中に、前記検出した自装置の
自動更新対象ファイルに対応するファイルが存在するか
どうかの検索を要求する(ステップS103)。また、
自装置において、自動更新フラグFの設定されたファイ
ルがない場合(ステップS102;NO)には、更新方
向を自動決定する処理は省略する。
【0057】次いで、CPU2は、他装置において、自
装置の自動更新対象ファイルに対応するファイル(図2
(a)のファイルA’、図2(b)のファイルA)が存
在する場合(ステップS104;YES)には、更新方
向を自動決定する処理を行う(ステップS105〜ステ
ップS112)(図2(a)、図2(b)参照)。
【0058】即ち、更新方向を自動決定する処理では、
自装置の自動更新対象ファイル(図2(a)のファイル
A、図2(b)のファイルA’)がデータファイルかア
プリケーションファイルかを判断し(ステップS10
5)、自装置の自動更新対象ファイルがデータファイル
の場合(ステップS105;データファイル)、自装置
の自動更新対象ファイルに対応する他装置の該当ファイ
ルの更新日を取得する(ステップS106)。そして、
取得した他装置の該当ファイルの更新日と、自装置の自
動更新対象ファイルの更新日を比較し(ステップS10
7)、両更新日が一致せず(ステップS108;N
O)、自装置の自動更新対象ファイルの更新日の方が新
しい場合(ステップS109;YES)には、自装置の
自動更新対象ファイルの記憶内容から他装置の該当ファ
イルの記憶内容へダウンロードし(ステップS110)
(図2(b)の矢印Y3の方向)、自装置の自動更新対
象ファイルの更新日の方が古い場合(ステップS10
9;NO)には、他装置の該当ファイルの記憶内容から
自装置の自動更新対象ファイルの記憶内容へアップロー
ドする(ステップS111)(図2(a)の矢印Y2の
方向)。
【0059】また、取得した他装置の該当ファイルの更
新日と、自装置の自動更新対象ファイルの更新日を比較
し(ステップS107)、両更新日が一致する場合(ス
テップS108;YES)には、自装置の自動更新対象
ファイルに対応する他装置の該当ファイルのレコード数
を取得し(ステップS121)、取得した他装置の該当
ファイルのレコード数と、自装置の自動更新対象ファイ
ルのレコード数とを比較する(ステップS122)。そ
して、両レコード数が一致せず(ステップS123;N
O)、自装置の自動更新対象ファイルのレコード数の方
が多い場合(ステップS124;YES)には、ステッ
プS110の処理に移行し、自装置の自動更新対象ファ
イルの記憶内容を他装置の該当ファイルの記憶内容へダ
ウンロードする(ステップS110)。自装置の自動更
新対象ファイルのレコード数のほうが少ない場合(ステ
ップS124;NO)には、ステップS111の処理に
移行し、他装置の該当ファイルの記憶内容から自装置の
自動更新対象ファイルの記憶内容へアップロードする
(ステップS111)。
【0060】そして、自装置の自動更新対象ファイルの
記憶内容から他装置の該当ファイルの記憶内容へのダウ
ンロードや(ステップS110)、他装置の該当ファイ
ルの記憶内容から自装置の自動更新対象ファイルの記憶
内容へアップロード(ステップS111)を終了した場
合は、更新完了メッセージを表示装置4に表示する(ス
テップS112)。しかし、前記両レコード数が一致し
(ステップS123;YES)、ダウンロードやアップ
ロードを行わない場合は、更新不要メッセージを表示装
置4に表示する(ステップS125)。
【0061】自装置の自動更新対象ファイルがアプリケ
ーションファイルの場合(ステップS105;アプリケ
ーション)、自装置の自動更新対象ファイルに対応する
他装置の該当ファイルのバージョンNo.を取得する
(ステップS131)。そして、取得した他装置の該当
ファイルのバージョンNo.と、自装置の自動更新対象
ファイルのバージョンNoを比較し(ステップS13
2)、両バージョンNo.が一致せず(ステップS13
3;NO)、自装置の自動更新対象ファイルのバージョ
ンNoの方が新しい場合(ステップS134;YES)
には、ステップS110の処理に移行し、自装置の自動
更新対象ファイルの記憶内容から他装置の該当ファイル
の記憶内容へダウンロードする(ステップS110)。
自装置の自動更新対象ファイルのバージョンNo.の方
が古い場合(ステップS134;NO)には、ステップ
S111の処理に移行し、他装置の該当ファイルの記憶
内容から自装置の自動更新対象ファイルの記憶内容へア
ップロードする(ステップS111)。
【0062】そして、自装置の自動更新対象ファイルの
記憶内容から他装置の該当ファイルの記憶内容へのダウ
ンロードや(ステップS110)、他装置の該当ファイ
ルの記憶内容から自装置の自動更新対象ファイルの記憶
内容へアップロード(ステップS111)を終了した場
合は、更新完了メッセージを表示装置4に表示する(ス
テップS112)。しかし、前記両バージョンNoが一
致し(ステップS133;YES)、ダウンロードやア
ップロードを行わない場合は、更新不要メッセージを表
示装置4に表示する(ステップS125)。
【0063】例えば、図2(a)に示すように、自動更
新フラグFの設定されたファイルAを記憶しているファ
イル処理装置1aと、ファイルAとソースを同一とする
ファイルA’を記憶しているファイル処理装置1bとが
通信接続されている場合は、ファイル処理装置1bの記
憶しているファイルA’がファイルAとソースを同一と
する最新のファイルであるため、ファイル処理装置1a
のファイルAにファイル処理装置1bのファイルA’を
アップロードする(図2(a)の矢印Y2の方向)。ま
た、図2(b)に示すように、自動更新フラグFの設定
されたファイルAを記憶しているファイル処理装置1b
と、ファイルAとソースを同一とするファイルA’を記
憶しているファイル処理装置1aとが通信接続されてい
る場合、ファイル処理装置1aの記憶しているファイル
A’がファイルAとソースを同一とする最新のファイル
であるため、ファイル処理装置1aのファイルA’をフ
ァイル処理装置1bのファイルAにダウンロードする
(図2(b)の矢印Y3の方向)。即ち、ファイル処理
装置1aとファイル処理装置1bとの間で、自動更新対
象ファイルAの更新方向を自動決定し、アップロード処
理、あるいはダウンロード処理を行う。
【0064】次いで、図4において、ネットワークシス
テム100で、ファイルの共有化に関する各種処理のう
ち、他装置と複数ファイルの更新状況を比較することに
より複数ファイルを共有化する動作について説明する。
【0065】図4において自装置(図3(a)のファイ
ル処理装置1a)のCPU2は、まず、上述したように
他装置(図3(a)のファイル処理装置1b)とのファ
イルの更新状況を比較することにより、自動更新対象フ
ァイル(図3(a)のファイルA、ファイルB’、ファ
イルC)の更新方向(図3(a)、ファイルAは矢印Y
6方向、ファイルB’は矢印Y5方向)を自動決定し、
自動更新対象ファイル、又は他装置の該当ファイルの更
新を行う(ステップS110、ステップS111)。
【0066】そして、CPU2は、自動更新対象ファイ
ルの更新を完了した後(ステップS112、ステップS
125)、自装置の記憶媒体8内のファイルの中に未検
索のファイルが存在するかどうか検索し、未検索のファ
イルが存在する場合(ステップS113;YES)に
は、ステップS101の処理に戻り、改めて検索した自
装置の自動更新対象ファイルの更新方向の自動決定処理
を行う(図2参照)。自装置の記憶媒体8内のファイル
の中に未検索のファイルが存在する間は、この未検索フ
ァイルの検索処理を続行し、検索した自装置の自動更新
対象ファイルの更新方向の自動決定処理を行うことで、
他装置と自装置に存在する複数ファイルを共有化する
(図3(a)参照)。自装置の記憶媒体8内のファイル
の中に未検索のファイルが存在しなくなった場合(ステ
ップS113;NO)には、他のファイル処理装置2と
の間のファイルの共有化に関わる処理を終了する。
【0067】例えば、図3(a)に示すように、自動更
新フラグFの設定されたファイルA、ファイルC、ファ
イルBとソースを同一とするファイルB’を記憶してい
るファイル処理装置1aと、自動更新フラグFの設定さ
れたファイルB、ファイルC、ファイルAとソースを同
一とするファイルA’を記憶しているファイル処理装置
1bとが通信接続されている。この場合は、ファイル処
理装置1aの記憶しているファイルB’がファイルBと
ソースを同一とする最新のファイルであり、ファイル処
理装置1bの記憶しているファイルA’がファイルAと
ソースを同一とする最新のファイルであるため、ファイ
ル処理装置1aのファイルB’をファイル処理装置1b
のファイルBにダウンロードし(図3(a)の矢印Y5
の方向)、ファイル処理装置1aのファイルAにファイ
ル処理装置1bのファイルA’をアップロードする(図
3(a)の矢印Y6の方向)。即ち、ファイル処理装置
1aとファイル処理装置1bとの間で、ファイルAとフ
ァイルBの複数ファイルの記憶内容を共有する。
【0068】次に、図4において、ネットワークシステ
ム100で、ファイルの共有化に関する各種処理のう
ち、他装置とファイルの構成を比較することによりファ
イル構成を共有化する動作について説明する。
【0069】図4において自装置(図3(b)のファイ
ル処理装置1a)のCPU2は、まず、上述したように
自装置と通信接続される他装置(図3(b)のファイル
処理装置1b)における記憶媒体8内のファイルの中
に、自装置の自動更新対象ファイルに対応するファイル
が存在するかどうかの検索を要求する(ステップS10
3)。
【0070】そして、他装置に、自装置の自動更新対象
ファイルに対応するファイル(図3(b)のファイル
C)が存在しない場合(ステップS104;NO)、そ
の自動更新対象ファイルのファイルが両装置間で同様に
記憶されるように、ステップS110に移行し、自装置
から他装置へ自動更新対象の追加すべきファイルをダウ
ンロードする(ステップ110)(図3(b)の矢印Y
7の方向)。
【0071】例えば、図3(b)に示すように、自動更
新フラグFの設定されたファイルA、ファイルB、ファ
イルCを記憶しているファイル処理装置1aと、自動更
新フラグFの設定されたファイルA、ファイルBとソー
スを同一とするファイルB’を記憶しているファイル処
理装置1bとが通信接続されている。この場合は、ファ
イル処理装置1aの記憶しているファイルCは、ファイ
ル処理装置1bに記憶されていないファイルであり、フ
ァイル処理装置1bの記憶しているファイルB’がファ
イルBとソースを同一とする最新のファイルであるた
め、ファイル処理装置1aのファイルCをファイル処理
装置1bにダウンロードし(図3(b)の矢印Y7の方
向)、ファイル処理装置1aのファイルBにファイル処
理装置1bのファイルB’をアップロードする(図3
(b)の矢印Y8の方向)。即ち、ファイル処理装置1
aとファイル処理装置1bとの間で、ファイルCを同様
に記憶し、ファイルBの記憶内容を共有する。
【0072】以上説明したように、本実施の形態のネッ
トワークシステム100におけるファイル処理装置1の
更新方向の自動決定に関する動作によれば、CPU2
は、自装置が通信装置9を介して他装置を通信接続され
たことを検知すると、記憶媒体8内の自動更新フラグF
の設定されたファイルを検索し、そして、他装置におい
てその自装置において検索された自動更新対象ファイル
に対応するファイルを検索する。前記検索された自装置
の自動更新対象ファイルがデータファイルかアプリケー
ションファイルかに応じて、他装置の該当ファイルの更
新日か、バージョンNo.のいずれかと、自装置の自動
更新対象ファイルの更新日か、バージョンNo.のいず
れかを比較する。あるいは、他装置の該当ファイルのバ
ージョンNo.と自装置の自動更新対象ファイルのバー
ジョンNo.を比較する。この更新状況の比較結果によ
り、自装置の自動更新対象ファイルから他装置の該当フ
ァイルへのダウンロードか、自装置の自動更新対象ファ
イルへの他装置の該当ファイルからのアップロードを行
うことができる。
【0073】したがって、他の装置と自装置のファイル
の記憶状態を共有化する場合、ファイル更新のための更
新方向が自動決定され、更新処理が行われることによ
り、オペレータがその更新方向を意識することなく、更
新処理を行うことができる。また、ファイルの更新方向
を自動決定するための比較が、自装置が通信装置9を介
して他装置を通信接続されたことを検知することによっ
て自動で行われることにより、オペレータが比較処理開
始の指示をすることなく、更新処理を行うことができ
る。更に、本実施において、自動更新処理の対象となる
ファイルが、自装置の記憶媒体8内の自動更新フラグF
の設定された、予め決められたファイルであることによ
り、オペレータが自動更新すべきファイルを判断するこ
となく、更新処理を行うことができる。
【0074】また、本実施の形態のネットワークシステ
ム100におけるファイル処理装置1の複数ファイルの
共有化に関する動作によれば、CPU2は、他の装置と
通信接続される自装置において、記憶媒体8内の自動更
新フラグFの設定された未検索のファイルを検索し、未
検索のファイルが存在する間、上述したファイルの更新
方向を自動決定し、ファイルの更新をする処理を繰り返
し行うことで、自装置と他の装置間で複数ファイルを共
有化することができる。
【0075】したがって、他の装置と共有するファイル
が複数存在する場合、その中で更新すべきファイルが自
動的に特定され、更新処理が行われることにより、オペ
レータが複数のファイルの中で更新すべきファイルを意
識することなく、更新処理を行うことができる。
【0076】そして、本実施の形態のネットワークシス
テム100におけるファイル処理装置1のファイル構成
の共有化に関する動作によれば、CPU2は、通信接続
される他の装置において、自装置に存在する自動更新対
象ファイルが存在するかを検索し、他装置に存在しない
自装置の自動更新対象ファイルをダウンロードすること
で、自装置と他の装置間でファイルの有無に関するファ
イル構成を共有化することができる。
【0077】したがって、自装置と他の装置間で、ファ
イルの構成が異なる場合、他装置にない自装置の自動更
新対象ファイルが特定され、自装置の自動更新対象ファ
イルが他の装置にダウンロードされることにより、オペ
レータが装置間で共有すべきファイルの有無を意識する
ことなく、装置間でファイルの構成を共有化することが
できる。
【0078】なお、本実施の形態では、自動更新フラグ
Fの設定されたファイルのみ、更新を行う対象ファイル
としたが、本発明は、これに限ることなく、記憶されて
いる全てのファイルについて、自動的に更新方向を決定
し、ファイルを共有化することも可能である。
【0079】また、本実施の形態の詳細な部分について
は、上記内容に限定されるものではなく、適宜変更可能
である。例えば、ファイルの更新状況の比較基準を、更
新日やレコード数、バージョンNo.として説明した
が、他の比較基準を用いてもよく、例えば、更新時間や
ブロック数、データ量等でもよい。
【0080】[第2の実施の形態]次に、図5〜図7を
参照して、本発明の第2の実施の形態におけるファイル
処理装置1、及びファイル処理装置1を接続したネット
ワークシステム200について詳細に説明する。
【0081】第2の実施の形態のネットワークシステム
200では、このネットワークシステム200に接続さ
れた各装置における更新対象ファイルに対応する該当フ
ァイルの更新状況(日時、レコード数、バージョンN
o.等)から、所定の条件を満たしている(更新日時や
バージョンNo.が最新、レコード数が最多等)更新状
況の該当ファイルを有する装置を特定し、その特定装置
における該当ファイルの内容により他の装置の該当ファ
イルに対してファイルの自動更新を行う。
【0082】本第2の実施の形態におけるファイル処理
装置1の要部構成のうち、上記第1の実施の形態におい
て図1に示したものと同一の各部について、その図示及
び構成説明を省略する。
【0083】図5は、図1に示した内部構造をもつ複数
のファイル処理装置1(以下、各ファイル処理装置1を
ファイル処理装置1a、ファイル処理装置1b、ファイ
ル処理装置1cと呼ぶ。)を接続した第2の実施の形態
のネットワークシステム200の例を示す図である。
【0084】図5(a)に示すネットワークシステム2
00において、ファイル処理装置1bとファイル処理装
置1cは、その各々の記憶媒体8にファイルAを記憶し
ており、ファイル処理装置1aは、その記憶媒体8にフ
ァイルAとソースを同一とするファイルA’を記憶して
いる。また、図5(b)に示すネットワークシステム2
00において、ファイル処理装置1aとファイル処理装
置1cは、その各々の記憶媒体8にファイルAを記憶し
ており、ファイル処理装置1bは、ファイルAとソース
を同一とするファイルA’を記憶している。
【0085】ファイルA’は、ファイルAとソースを同
一とするファイルであるので互いに対応しており、この
対応するファイル(ファイルA、ファイルA’)に関し
て、後述する自動更新処理(図6参照)が適用される。
また、ここではファイルA、ファイルA’はデータファ
イル、アプリケーションファイルなどである。
【0086】図5に示すネットワークシステム200で
は、通信接続されているファイル処理装置1a、ファイ
ル処理装置1b、ファイル処理装置1cのうち、マスタ
として動作する装置をマスタ装置とする。このマスタ装
置のCPU2は、記憶装置7内の記憶媒体8に格納され
た自動更新処理プログラムにしたがって、後述する自動
更新処理(図6参照)を実行する。
【0087】自動更新処理(図6参照)において、自装
置(例えば、ファイル処理装置1a)のCPU2は、更
新対象ファイル(ファイル処理装置1aのファイル
A’)に対応する他の各装置(ファイル処理装置1bと
ファイル処理装置1c)における該当ファイルの更新状
況(日時、レコード数、バージョンNo等)を比較する
(本処理におけるCPU2が請求項6記載の更新状況比
較手段に対応する。)。そして、自装置の更新対象ファ
イルの更新状況が所定の条件を満たす(例えば、更新日
時が最新)場合は(図5(a)参照)、自装置がマスタ
装置として機能し、その条件を満たす更新状況のファイ
ルA’を他の各装置(図5(a)のファイル処理装置1
bとファイル処理装置1c)に対してダウンロードし、
自装置の更新対象ファイルの更新状況が所定の条件を満
たさない場合は(図5(b)参照)、所定の条件を満た
す更新状況の該当ファイルを有する装置(図5(b)の
ファイル処理装置1b)を特定する(本処理におけるC
PU2が請求項6記載の装置特定手段に対応する。)。
そして、この特定装置に対して更新マスタ要求信号を出
力し、更新マスタ要求信号を受信した特定装置は、その
所定の条件を満たした更新状況のファイルA’を他の装
置(図5(b)のファイル処理装置1aとファイル処理
装置1c)にダウンロードする(本処理におけるCPU
2が請求項6記載の更新手段に対応する。)。
【0088】即ち、ネットワークシステム200に通信
接続された各装置に記憶されている関連ファイルのう
ち、更新状況が所定の条件を満たしているファイルの内
容が、他の装置のファイル内容に反映される。
【0089】では、本第2の実施の形態における自動更
新処理(図6及び図7)の流れについて詳細に説明す
る。
【0090】図6及び図7は、本実施の形態のネットワ
ークシステム200において、ファイル処理装置1の複
数装置間でファイルを自動更新する動作を説明するフロ
ーチャートである。
【0091】まず、図6において、ネットワークシステ
ム200で、複数装置間でファイルを自動更新する処理
のうち、複数装置のある装置をマスタ装置として指定す
ることによりファイルを自動更新する動作について説明
する。
【0092】図6において、自装置(図5(a)のファ
イル処理装置1a)のCPU2は、自装置が通信装置9
を介して複数装置(図5(a)のファイル処理装置1b
とファイル処理装置1c)を通信接続されたことを検知
し、更新対象とするファイル(図5(a)、ファイル処
理装置1aのファイルA’、以下、更新対象ファイルと
呼ぶ。)が指定されると(ステップS201)、通信接
続される各装置(図5(a)のファイル処理装置1bと
ファイル処理装置1c)から更新対象ファイルとして指
定されたファイルに対応する該当ファイル(図5
(a)、ファイル処理装置1bとファイル処理装置1c
のファイルA)の更新状況(日時、レコード数、バージ
ョンNo.等)を取得する(ステップS202)。そし
て、自装置と通信接続される各装置の各該当ファイルの
各更新状況と、自装置の更新対象ファイルの更新状況と
を比較する(ステップS203)。
【0093】次いで、CPU2は、自装置の更新対象フ
ァイルの方が、各装置の各該当ファイルよりも新しい場
合(ステップS204;YES)には、自装置がマスタ
装置として機能し、通信接続される装置の1つを特定し
(ステップS205)、その特定された装置に対して、
更新対象ファイルの内容のダウンロード更新の要求をし
(ステップS207)、ダウンロード更新処理を行う。
そして、まだ更新されていない該当ファイルを有する他
の装置がある場合(ステップS208;YES)、ステ
ップ205に戻り、再び通信接続される装置の一つを特
定し、ダウンロード更新処理を行う。また、すでに更新
されていない該当ファイルを有する他の装置がない場合
(ステップS208;NO)、ダウンロード完了メッセ
ージを表示装置3に表示する(ステップS209)。
【0094】また、自装置の更新対象ファイルの方が、
各装置の各該当ファイルよりも新しくない場合(ステッ
プS204;NO)には、更新状況の最新のファイルを
有する装置を特定し(ステップS211)、その特定さ
れた装置に対して更新マスタ要求を行う(ステップS2
12)。そして、更新要求があると(ステップS21
3;YES)、後述するアップロード更新処理(図7参
照)を行い(ステップS213)、特定されたマスタ装
置からのダウンロード完了通知がない場合(ステップS
215;NO)、ダウンロード完了通知があるまで待機
し、特定されたマスタ装置からのダウンロード完了通知
があった場合(ステップS215;YES)、ダウンロ
ード完了メッセージを表示装置3に表示する(ステップ
S209)。
【0095】そして、CPU2は、終了指示がない場合
(ステップS210;NO)には、ステップS201に
移行し、次の更新対象ファイルの指定指示を受け付け、
終了指示がある場合(ステップS210;YES)に
は、この自動更処理を終了する。
【0096】例えば、図5(a)に示すように、ファイ
ルA’を記憶しているファイル処理装置1aは、ファイ
ルAを記憶しているファイル処理装置1b、ファイル処
理装置1cと通信接続されたことを検知し、更新対象フ
ァイルとしてファイルA’が指定されると、ファイル
A’がファイルAとソースを同一とする最新のファイル
であるため、この指定されたファイルA’をファイル処
理装置1b、ファイル処理装置1cにダウンロード更新
する(図5(a)の矢印Y9の方向、矢印Y14の方
向)。
【0097】次いで、図7において、ネットワークシス
テム200で、複数装置間でファイルを自動更新する処
理のうち、複数装置のある装置がマスタ装置として特定
されることによりファイルを自動更新する動作について
説明する。
【0098】図7において、自装置(図5(b)のファ
イル処理装置1a)以外の特定されたマスタ装置(図5
(b)のファイル処理装置1b)のCPU2は、自装置
の更新対象ファイル(図5(b)、ファイル処理装置1
aのファイルA)に対応する該当ファイルの中で、更新
状況の最新のファイル(図5(b)、ファイル処理装置
1bのファイルA’)を有する装置(図5(b)のファ
イル処理装置1b)として特定され、更新マスタ要求を
受けたことを検知すると、マスタ装置として機能する。
そして、特定されたマスタ装置の記憶媒体8内で、他の
装置に更新すべき更新元ファイル(図5(b)、ファイ
ル処理装置1bのファイルA’)を特定する(ステップ
S221)。
【0099】次いで、特定されたマスタ装置のCPU2
は、通信接続される装置の1つを特定し(ステップS2
22)、マスタ装置からこの特定装置に対して更新元フ
ァイルの記憶内容をダウンロードする更新要求をする
(ステップS223)。そして、マスタ装置から特定装
置へのダウンロード更新処理を行い(ステップS22
4)、未更新の他装置がある場合(ステップS225;
YES)には、ステップS222に移行し、再び通信接
続される装置の1つを特定し、その特定装置に対してダ
ウンロード更新処理を行う。未更新の他装置がない場合
(ステップS225;NO)には、この上記特定された
マスタ装置と通信接続される各装置にダウンロード更新
処理の完了通知をし(ステップS226)、この特定さ
れたマスタ装置によるダウンロード更新処理を終了す
る。
【0100】例えば、図5(b)の示すように、ファイ
ルAを記憶しているファイル処理装置1aは、ファイル
A’を記憶しているファイル処理装置1bとファイルA
を記憶しているファイル処理装置1cと通信接続された
ことを検知し、更新対象ファイルとしてファイルAが指
定されると、ファイルAがファイルAとソースを同一と
する最新のファイルではないため、ファイルAとソース
を同一とする最新のファイルであるファイルA’を記憶
しているファイル処理装置1bを更新マスタ装置として
特定する。この特定されたマスタ装置であるファイル処
理装置1bは、更新元ファイルとなるファイルA’をフ
ァイル処理装置1aとファイル処理装置1cにダウンロ
ード更新する(図5(b)の矢印Y16の方向、矢印Y
17の方向)。
【0101】以上説明したように、本実施の形態のネッ
トワークシステム200におけるフィル処理装置1の自
動更新処理に関する動作によれば、CPU2は、自装置
が通信装置9を介して複数装置を通信接続されたことを
検知し、更新対象ファイルが指定されると、その指定さ
れた更新対象ファイルの更新状況と、他装置における更
新対象ファイルに対応する該当ファイルの更新状況とを
比較する。そして、この更新状況の比較結果により、自
装置の更新対象ファイルの更新状況の方が他装置の該当
ファイルの更新状況よりも新しい場合には、自装置の更
新対象ファイルの記憶内容を他装置の該当ファイルへダ
ウンロード更新することができる。また、前記更新状況
の比較結果により、自装置の更新対象ファイルの更新状
況の方が他装置の該当ファイルの更新状況よりも新しく
ない場合には、更新状況の最新ファイルを記憶している
装置をマスタ装置として特定し、この特定されたマスタ
装置の更新元ファイルの記憶内容を他装置の該当ファイ
ルへダウンロード更新することができる。
【0102】したがって、複数の装置において、ある指
定されたファイルの記憶内容を自動更新する場合、更新
状況の最新のファイルを記憶している装置をマスタ装置
として自動的に特定することにより、オペレータが更新
状況の最新のファイルを識別することなく、更新処理を
行うことができる。
【0103】なお、本実施の形態では、更新対象ファイ
ルとして指定されたファイルのみ、自動更新処理の対象
としたが、本発明は、これに限ることなく、自装置の記
憶媒体8に記憶されている全てのファイルについて、自
動更新処理を行うことも可能であり、また、第1の実施
の形態において示したように、自動更新フラグの設定さ
れているファイルについて、自動更新処理を行うことも
可能である。
【0104】[第3の実施の形態]次に、図8〜図10
を参照して、本発明の第3の実施の形態におけるファイ
ル処理装置1、及びファイル処理装置1を接続したネッ
トワークシステム300について詳細に説明する。
【0105】第3の実施の形態のネットワークシステム
300において、クライアント装置と通信接続されたサ
ーバ装置として動作するファイル処理装置1(以下、サ
ーバ装置と呼ぶ)は、サーバ装置側におけるダウンロー
ド対象ファイルの記憶内容を、各クライアント装置側に
ダウンロードすることで、その各クライアント装置側の
対応する各該当ファイルを更新する。この際、その各ク
ライアント装置側における各該当ファイルの記憶内容を
アップロードすることで、サーバ装置側のダウンロード
対象ファイルの記憶内容の更新を行う。その後に、その
サーバ装置側における更新されたダウンロード対象ファ
イルの記憶内容を、各クライアント装置側にダウンロー
ドすることで、その各クライアント装置側の各該当ファ
イルを更新する。
【0106】図8は、図1に示した内部構造をもつファ
イル処理装置1をサーバ装置として、複数のクライアン
ト装置と接続されたネットワークシステム300の例を
示す図である。なお、本第3の実施の形態におけるファ
イル処理装置1の要部構成のうち、上記第1の実施の形
態において図1に示したものと同一の各部について、そ
の図示及び構成説明を省略する。
【0107】また、クライアント装置となる、装置0
1、装置02、装置03は、それぞれ、ファイルを記憶
するための記憶媒体18を備えた記憶装置17、サーバ
装置との間で通信を行うための通信装置19、サーバ装
置との間で記憶装置のファイル記憶内容を通信装置19
を介してダウンロードまたはアップロードを行うために
各部を制御するCPU12、等を備えた装置であり、例
えば、パーソナルコンピュータ等である。
【0108】図8(a)に示すネットワークシステム3
00において、サーバ装置として動作するファイル処理
装置1、及びクライアント装置として動作する装置0
1、装置02、装置03は、それぞれの装置の記憶媒体
8、あるいは記憶媒体18にファイルA、ファイルBを
記憶している。
【0109】図8(b)に示すネットワークシステム3
00において、サーバ装置として動作するファイル処理
装置1の記憶媒体8は、ファイルA、ファイルB’を記
憶しており、クライアント装置として動作する装置01
の記憶媒体18はファイルA、ファイルB01を、装置0
2の記憶媒体18はファイルA、ファイルBを、装置0
3の記憶媒体18はファイルA、ファイルB03を、それ
ぞれ記憶している。
【0110】図8(c)では、サーバ装置として動作す
るファイル処理装置1のファイルB’’の内容により、
クライアント装置として動作する装置01のファイルB
01、装置02のファイルB、及び装置03のファイルB
03がそれぞれ更新される様子を示している。
【0111】各装置の有するファイルには、そのファイ
ル内容に修正が検出された際に、自動更新フラグFが付
加される。ここでは、ファイルA、ファイルBはデータ
ファイル、又はアプリケーションファイルとする。ファ
イルB’は、ソースファイルであるファイルBが変更さ
れ新しくなったファイルである。そして、ファイルB01
とファイルB03は、ファイルBをソースファイルとし、
その内容が装置01、装置03で変更されたファイルで
あり、ファイルB”は、ファイルBをソースファイルと
するが、ファイルB01とファイルB03とファイルB’に
より、その内容が全て反映された状態に変更され新しく
なったファイルである。
【0112】サーバ装置のCPU2は、記憶装置7内の
記憶媒体8に格納された自動アップロード処理プログラ
ムにしたがって、後述する自動アップロード処理(図9
参照)を実行する。
【0113】自動アップロード処理(図9参照)におい
て、サーバ装置として動作するファイル処理装置1のC
PU2は、クライアント装置として動作する他の各装置
(装置01、装置02、装置03)側に、サーバ装置側
のダウンロード対象ファイル(例えば、図8(a)のフ
ァイルB)に対応する各ファイル(以下、該当ファイル
という)が存在するかを判別する(本処理におけるCP
U2が請求項8記載の存在判別手段に対応する。)。そ
して、各クライアント装置側に各該当ファイルが存在す
る場合は、その各クライアント装置側の各該当ファイル
の記憶内容が修正(例えば、前回のダウンロード後にお
けるクライアント装置側でのレコード追加、データ修正
加工等)されたかを判別する(本処理におけるCPU2
が請求項9記載の修正判別手段に対応する。)。その各
クライアント装置側の各該当ファイルが修正されている
場合は(例えば、図8(b)のファイルB01、ファイル
B03)、サーバ装置に対して、それら各該当ファイルB
01、ファイルB03の記憶内容をアップロードし、その各
ファイルB01、ファイルB03の記憶内容に基づいて、サ
ーバ装置側のダウンロード対象ファイルの記憶内容の更
新を行い(図8(c)参照)(本処理におけるCPU2
が請求項7記載の第1の更新手段に対応する。)、その
後、この更新されたダウンロード対象ファイルB”の記
憶内容を、各クライアント装置(装置01、装置02、
装置03)側にダウンロードする(本処理におけるCP
U2が請求項7記載の第2の更新手段に対応する。)。
【0114】即ち、ネットワークシステム300に通信
接続された各クライアント装置に記憶されている各ファ
イルのうち、サーバ装置のダウンロード対象ファイルに
対応する各該当ファイルの内容が、各クライアント装置
側の各該当ファイルの修正された記憶内容を反映した状
態で更新される。
【0115】では、本第3の実施の形態における自動ア
ップロード処理(図8参照)の流れについて詳細に説明
する。
【0116】図9は、本実施の形態のネットワークシス
テム300において、サーバ装置として動作するファイ
ル処理装置1が、各クライアント装置のファイルを更新
する際、各クライアント装置の各該当ファイルを自動ア
ップロードする動作を説明するフローチャートである。
【0117】このネットワークシステム300における
ファイルの自動アップロード処理に関して、ファイル処
理装置1は、複数の装置のサーバ装置として動作するよ
うに通信接続されている。
【0118】図9において、自装置(図8のサーバ装置
1s)のCPU2は、自装置が通信装置9を介して複数
装置(図8の装置01、装置02、装置03)を通信接
続されたことを検知し、自装置から他の複数装置へダウ
ンロードするダウンロード対象ファイル(図8(b)、
サーバ装置1sのファイルB’)が指定され(ステップ
S301)、実際にダウンロードするダウンロード対象
装置が指定されると(ステップS302)、指定された
ダウンロード対象装置の記憶媒体18内に、ダウンロー
ド対象ファイルに対応する該当ファイルが存在するかを
検索する(ステップS303)。そして、ダウンロード
対象装置の記憶媒体18内に、ダウンロード対象ファイ
ルに対応する該当ファイルが存在する場合(ステップS
304;YES)には、この該当ファイルに修正がある
かを検索し(ステップS305)、ダウンロード対象フ
ァイルに対応する該当ファイルが存在しない場合(ステ
ップS304;NO)には、ステップS307に移行
し、ダウンロード対象装置としてまだ指定されていない
装置があるかを検索する(ステップS307)。
【0119】ダウンロード対象装置の記憶媒体18内
の、ダウンロード対象ファイルに対応する該当ファイル
に修正がある場合(ステップS306;YES)には、
その該当ファイルに自動更新フラグFをセットし(ステ
ップS311)、ダウンロード対象装置から該当ファイ
ルを自装置にアップロードする(ステップS312)。
そして、修正されたレコードを指定し(ステップS31
3)、ダウンロード対象ファイルにこの修正されたレコ
ードが存在する場合(ステップS314;YES)に
は、この修正されたレコードの追加修正を行い(ステッ
プS315)、ダウンロード対象ファイルにこの修正さ
れたレコードが存在しない場合(ステップS314;N
O)には、前記指定した修正されたレコードをダウンロ
ード対象ファイルに追加し(ステップS317)、追加
した修正レコードのレコード更新を行う(ステップS3
18)。他にレコードがある場合(ステップS316;
YES)、ステップS313に移行し、再び、修正され
たレコードの指定(ステップS313)、レコード更新
処理(ステップS314〜ステップS318)を行う。
他にレコードがない場合(ステップS316;NO)、
ステップ307に移行し、ダウンロード対象装置として
未だ指定されていない装置があるかを検索する(ステッ
プS307)。
【0120】次いで、CPU2は、ダウンロード対象装
置として指定されていない装置がある場合(ステップS
307;YES)には、ステップS302に移行し、再
び、ダウンロード対象装置の指定を行う(ステップS3
02)。ダウンロード対象装置として指定されていない
装置がない場合(ステップS307;NO)には、各ダ
ウンロード対象装置に対してダウンロード対象ファイル
を上書きダウンロードする(ステップS308)。そし
て、ダウンロードすべきファイルが他にあるとき(ステ
ップS309;YES)は、ステップS301に戻り、
ダウンロードすべきファイルが他にないとき(ステップ
S309;NO)は、この処理を終了する。
【0121】ここで、上述した自動アップロード処理
(図8、図9参照)の例を示す図10を用いて、自動ア
ップロード処理を説明する。図10は、自動アップロー
ド処理の各段階におけるファイルB、及びその関連ファ
イルのデータ内容を示す図である。図8(a)に示すよ
うに、サーバ装置1sと、装置01、装置02、装置0
3とが通信接続されているネットワークシステム300
において、ファイルAとファイルBを記憶媒体8内に記
憶しているサーバ装置1sが、装置01、装置02、装
置03にファイルAとファイルBをダウンロードする。
このダウンロードの結果、装置01、装置02、装置0
3は、ファイルAとファイルBを各記憶媒体18内に記
憶する。
【0122】このファイルBは、例えば、図10(a)
の示すように、レコードr1のフィールド「a」にはデ
ータ“001”、フィールド「b」にはデータ“10
0”、レコードr2のフィールド「a」にはデータ“0
02”、フィールド「b」にはデータ“200”、レコ
ードr3のフィールド「a」にはデータ“003”、フ
ィールド「b」にはデータ“300”、を記憶している
ファイルである場合、サーバ装置1sと通信接続された
各装置01、装置02、装置03は、サーバ装置1sと
同様に、図10(a)に示すファイルBを記憶し、通信
接続された各装置においてファイルBは共有された状態
となる。
【0123】このネットワークシステム300におい
て、サーバ装置1sのファイルB(図10(a))が、
図10(d)に示すように、レコードr1のフィールド
「c」にデータ“abc”、レコードr2のフィールド
「c」にデータ“def”、レコードr3のフィールド
「c」にデータ“ghi”が追加され、フィールド
「a」にデータ“004”、フィールド「b」にデータ
“400”、フィールド「c」にデータ“jkl”を有
するレコードr4が追加されたファイルB’に修正され
る。このようにサーバ装置1sのファイルBが修正され
た場合、各装置のファイルBが共有された状態とするた
めに、ファイルB’を装置01、装置02、装置03に
ダウンロード更新する。
【0124】このダウンロードの際、ダウンロード対象
装置である装置01においてファイルBが、図10
(b)に示すように、レコードr1のフィールド「d」
にデータ“aaa”が追加されたファイルB01に修正さ
れている場合、ファイルB01をサーバ装置1sにアップ
ロード(図8(b)の矢印Y25の方向)する。同様
に、ダウンロード対象装置である装置03においてファ
イルBが、図10(c)に示すように、レコードr1の
フィールド「d」にデータ“bbb”、レコードr3の
フィールド「d」にデータ“ccc”が追加されたファ
イルB03に修正されている場合、ファイルB03をサーバ
装置1sにアップロード(図8(b)の矢印Y27の方
向)する。ダウンロード対象装置である装置02のファ
イルBは、全く修正されていないため、サーバ装置1s
にアップロードしない(図8(b)の矢印Y26の方
向)。
【0125】そして、上述したように、サーバ装置1s
のファイルB’が装置01のファイルB01と装置03の
ファイルB03の内容により、図10(e)に示すよう
に、レコードr1についてはフィールド「d」にデータ
“aaa、bbb”が追加され、レコードr3について
はフィールド「d」にデータ“ccc”が追加されたフ
ァイルB”に修正される。このファイルB”を前記ダウ
ンロード対象装置として指定された装置01のファイル
B01(図8(c)の矢印Y28の方向)、装置02のフ
ァイルB(図8(c)の矢印Y29の方向)、装置03
のファイルB03(図8(c)の矢印Y30の方向)に上
書きダウンロードする。したがって、サーバ装置1s、
装置01、装置02、装置03では、ファイルB”が共
有された状態となる。
【0126】以上説明したように、本実施の形態のネッ
トワークシステム300において、サーバ装置として動
作するファイル処理装置1の自動アップロード更新に関
する動作によれば、CPU2は、自装置が通信装置9を
介して複数装置を通信接続されたことを検知し、自装置
から他の複数装置へダウンロードするダウンロード対象
ファイルが指定され、実際にダウンロードするダウンロ
ード対象装置が指定されると、指定されたダウンロード
対象装置の記憶媒体18内で、ダウンロード対象ファイ
ルに対応する該当ファイルを検索する。この検索された
該当ファイルにダウンロード対象装置による修正がある
かを検索し、この検索結果に応じて、自装置にアップロ
ードするかを決定する。そして、自装置のダウンロード
対象ファイルが、各ダウンロード対象装置からのアップ
ロード更新により修正されると、各ダウンロード対象装
置へ、上書きダウンロードすることができる。
【0127】したがって、他の装置に対して自装置のフ
ァイルをダウンロードする場合、そのダウンロード対象
装置でのダウンロード対象ファイルに対応する該当ファ
イルの更新があれば、その該当ファイルを自動的に自装
置にアップロードし、自装置のダウンロード対象ファイ
ルを更新する。その上で、ダウンロード対象装置にダウ
ンロード対象ファイルをダウンロードすることにより、
ダウンロード対象装置での該当ファイルの更新状況をき
ちんと把握した上で、ファイルダウンロードを行うこと
ができる。また、自装置と他のダウンロード対象装置と
におけるファイル内容を正確に反映した形態で、両装置
のファイルの整合性を保つことができる。
【0128】そして、他の装置に対して自装置のファイ
ルをダウンロードする場合、そのダウンロード対象装置
に、ダウンロード対象ファイルに対応する該当ファイル
が存在するかを検索し、その該当ファイルが存在する場
合のみ、ダウンロード対象装置の該当ファイルを自装置
にアップロードする。このことにより、ダウンロード処
理に関係のないダウンロード対象装置のファイルを自装
置にアップロードする等の不必要なアップロード処理を
行うことなく、ファイルダウンロードを行うことができ
る。
【0129】また、他の装置に対して自装置のファイル
をダウンロードする場合、そのダウンロード対象装置の
ダウンロード対象ファイルに対応する該当ファイルの記
憶内容が修正されているかを検索し、その該当ファイル
が修正されている場合のみ、ダウンロード対象装置の該
当ファイルを自装置にアップロードする。このことによ
り、ダウンロード対象装置の該当ファイルが修正されて
いないため、自装置にアップロードする必要のない該当
ファイルを自装置にアップロードすることなく、ファイ
ルダウンロードを行うことができる。
【0130】さらに、複数の他の装置に対して自装置の
ファイルの記憶内容を更新する場合、各ダウンロード対
象装置のダウンロード対象ファイルに対応する各該当フ
ァイルの記憶内容を夫々アップロードする。このことに
より、自装置のダウンロード対象ファイルの記憶内容
を、それらの複数のダウンロード対象装置の各該当ファ
イルの記憶内容に基づいて更新することができるため、
更新されたダウンロード対象ファイルの記憶内容を複数
の各ダウンロード対象装置にダウンロードし、各該当フ
ァイルを更新することができ、複数の装置間でファイル
の整合性を保つことができる。
【0131】なお、本実施の形態では、ダウンロード対
象ファイルとして指定されたファイルのみ、ダウンロー
ド対象ファイルとしたが、本発明は、これに限ることな
く、自装置の記憶媒体8に記憶されている全てのファイ
ルについて、自動アップロード処理を行い、ファイルを
ダウンロードすることも可能である。
【0132】また、本実施の形態の詳細な部分について
は、上記内容に限定されるものではなく、適宜変更可能
である。例えば、ダウンロード対象装置は指定すること
により決定したが、自装置が通信装置9を介して通信接
続された複数の装置全てをダウンロード対象装置として
もよく、ダウンロード対象装置として指定することな
く、ダウンロード対象装置を決定してもよい。
【0133】
【発明の効果】請求項1及び11記載の発明によれば、
他の装置と自装置のファイルの記憶状態を共有化する場
合、ファイル更新のための更新方向が自動決定され、更
新処理が行われることにより、オペレータがその更新方
向を意識することなく、更新処理を行うことができる。
【0134】請求項2記載の発明によれば、ファイルの
更新方向を自動決定するための比較が、自装置が他の装
置と通信接続されたことを検知することによって自動で
行われることにより、オペレータが比較処理開始の指示
をすることなく、更新処理を行うことができる。
【0135】請求項3記載の発明によれば、自動更新処
理の対象となるファイルが、自装置内の予め決められた
ファイルであることにより、オペレータが自動更新すべ
きファイルを判断することなく、更新処理を行うことが
できる。
【0136】請求項4及び12記載の発明によれば、他
の装置とファイルを共有する場合、その記憶内容が異な
るファイルを自動的に特定し、更新処理を行うことによ
り、オペレータが複数のファイルの中で更新すべきファ
イルを意識することなく、更新処理を行うことができ
る。
【0137】請求項5及び13記載の発明によれば、自
装置と他の装置間でファイルの構成が異なる場合、他装
置にない自装置のファイルを他装置にダウンロード、あ
るいは自装置にない他装置のファイルを自装置にアップ
ロードすることにより、オペレータが装置間で共有すべ
きファイルの有無を意識することなく、装置間でファイ
ルの構成を共有化することができる。
【0138】請求項6及び14記載の発明によれば、複
数装置が接続されたシステムにおいて、ある特定された
ファイルの記憶内容を自動更新する場合、更新状況が所
定の条件を満たしているファイルを記憶している装置を
自動的に特定することにより、オペレータが更新状況が
所定の条件を満たしているファイルを識別することな
く、更新処理を行うことができる。
【0139】請求項7及び15記載の発明によれば、ク
ライアント装置側の該当ファイルの記憶内容を自装置側
の所定ファイルの記憶内容に自動的にアップロードした
後に、その所定ファイルを該当ファイルにダウンロード
することにより、クライアント装置側の該当ファイルの
更新状況をきちんと把握した上で、ファイルダウンロー
ドを行うことができる。また、自装置と他のクライアン
ト装置とにおけるファイル内容を正確に反映した形態
で、両装置のファイルの整合性を保つことができる。
【0140】請求項8記載の発明によれば、クライアン
ト装置側に自装置の所定ファイルに対応する該当ファイ
ルが存在する場合のみ、その該当ファイルを自装置の所
定ファイルにアップロードすることにより、更新処理に
関係のないファイルを自装置にアップロードする等の不
必要なアップロード処理を行うことなく、ファイルの更
新を行うことができる。
【0141】請求項9記載の発明によれば、自装置の所
定ファイルに対応するクライアント装置側の該当ファイ
ルの記憶内容が修正されている場合のみ、その該当ファ
イルを自装置の所定ファイルにアップロードすることに
より、自装置にアップロードする必要のない該当ファイ
ルを自装置にアップロードすることなく、ファイルの更
新処理を行うことができる。
【0142】請求項10記載の発明によれば、自装置に
おける所定ファイルに、複数のクライアント装置側の所
定ファイルに対応する各該当ファイルの記憶内容を夫々
アップロードすることにより、自装置の所定ファイルを
各該当ファイルの記憶内容に基づいて更新し、その所定
ファイルをクライアント装置側にダウンロードすること
ができ、複数の装置間でファイルの整合性を保つことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のファイル処理装置1の内
部構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す内部構造をもつ複数のファイル処理
装置1を接続した第1の実施の形態のネットワークシス
テム100の例を示す図である。
【図3】図1に示す内部構造をもつ複数のファイル処理
装置1を接続した第1の実施の形態のネットワークシス
テム100の例を示す図である。
【図4】本実施の形態のネットワークシステム100に
おいて、ファイル処理装置1のファイルの共有化に関わ
る各種動作として、更新方向を自動決定する動作や、複
数ファイルを共有化する動作や、ファイル構成を共有化
する動作を説明するフローチャートである。
【図5】図1に示した内部構造をもつ複数のファイル処
理装置1を接続した第2の実施の形態のネットワークシ
ステム200の例を示す図である。
【図6】本実施の形態のネットワークシステム200に
おいて、複数装置のある装置をマスタ装置として指定す
ることによりファイルを自動更新する動作について説明
するフローチャートである。
【図7】本実施の形態のネットワークシステム200に
おいて、複数装置のある装置がマスタ装置として特定さ
れることによりファイルを自動更新する動作について説
明するフローチャートである。
【図8】図1に示した内部構造をもつファイル処理装置
1をサーバ装置として、複数のクライアント装置と接続
した第3の実施の形態のネットワークシステム300の
例を示す図である。
【図9】本実施の形態のネットワークシステム300に
おいて、サーバ装置として動作するファイル処理装置1
が、各クライアント装置の各該当ファイルを自動アップ
ロードする動作を説明するフローチャートである。
【図10】自動アップロード処理の各段階におけるファ
イルB、及びその関連ファイルのデータ内容を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 ファイル処理装置 2 CPU 3 表示装置 4 入力装置 5 RAM 6 印刷装置 7 記憶装置 8 記憶媒体 9 通信装置 10 バス

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】他の装置におけるファイルと対応する所定
    ファイルを記憶するファイル処理装置であって、 通信接続される他の装置における前記所定ファイルに対
    応するファイルの更新状況と、自装置における前記所定
    ファイルの更新状況とを比較する更新状況比較手段と、 この更新状況比較手段による比較結果に応じて、ファイ
    ルを更新する方向を自動決定する決定手段と、 この決定手段により決定された方向に、ファイルの更新
    を行う更新手段と、 を備えたことを特徴とするファイル処理装置。
  2. 【請求項2】前記更新状況比較手段によるファイルの更
    新状況の比較は、自装置が他の装置と通信接続された際
    に行われることを特徴とする請求項1記載のファイル処
    理装置。
  3. 【請求項3】前記更新状況比較手段により更新状況を比
    較されるファイルは、予め決められたファイルであるこ
    とを特徴とする請求項1記載のファイル処理装置。
  4. 【請求項4】他の装置とファイルの記憶状態を共有化す
    るファイル処理装置であって、 通信接続される他の装置における各ファイルの記憶内容
    と、自装置における各ファイルの記憶内容とが両装置間
    で異なるファイルを検出する検出手段と、 この検出手段により検出されたファイルについて、その
    記憶内容が新しいファイルの記憶内容と同じになるよう
    に、他装置との間でアップロード更新またはダウンロー
    ド更新を行う更新手段と、 を備えたことを特徴とするファイル処理装置。
  5. 【請求項5】他の装置とファイルの記憶状態を共有化す
    るファイル処理装置であって、 通信接続される他の装置における各ファイルの記憶状態
    と、自装置における各ファイルの記憶状態とを比較する
    記憶状態比較手段と、 この記憶状態比較手段による比較結果に応じて、両装置
    間で一方の装置において新たに追加されたファイルを検
    出する検出手段と、 この検出手段により検出されたファイルが両装置間で同
    様に記憶されるように、当該ファイルを他装置に対して
    ダウンロード、あるいは他装置からアップロードを行う
    ことにより、ファイル構成を共有化する共有化手段と、 を備えたことを特徴とするファイル処理装置。
  6. 【請求項6】各々ファイルを記憶しているファイル処理
    装置が複数接続されたファイル処理システムにおいて、 前記各ファイル処理装置における関連ファイルの更新状
    況を比較する更新状況比較手段と、 この更新状況比較手段による比較結果に応じて、更新状
    況が所定の条件を満たすファイルを記憶している装置を
    特定する装置特定手段と、 この装置特定手段により特定された装置に記憶されてい
    るファイルの内容に応じて、他の装置に記憶されている
    ファイルに対してファイルの更新を行う更新手段と、 を備えたことを特徴とするファイル処理システム。
  7. 【請求項7】クライアント装置と通信接続されたサーバ
    装置として動作するファイル処理装置であって、 自装置における所定ファイルの記憶内容を前記クライア
    ント装置側にダウンロードすることで、この所定ファイ
    ルに対応する該クライアント装置側の該当ファイルを更
    新する際に、この該当ファイルの記憶内容を自装置側に
    アップロードすることで前記所定ファイルの記憶内容の
    更新を行う第1の更新手段と、 この第1の更新手段により更新された前記所定ファイル
    の記憶内容を前記クライアント装置側にダウンロードす
    ることで前記該当ファイルの記憶内容を更新する第2の
    更新手段と、 を備えたことを特徴とするファイル処理装置。
  8. 【請求項8】前記第1の更新手段は、 前記クライアント装置側に前記所定ファイルに対応する
    該当ファイルが存在するか否を判別する存在判別手段を
    更に備え、 この存在判別手段により前記該当ファイルが存在すると
    判別された場合に、前記アップロードを行うことを特徴
    とする請求項7記載のファイル処理装置。
  9. 【請求項9】前記第1の更新手段は、 前記該当ファイルの記憶内容が修正されているかを否か
    を判別する修正判別手段を更に備え、 この修正判別手段により修正されていると判別された場
    合に、前記アップロードを行うことを特徴とする請求項
    7記載のファイル処理装置。
  10. 【請求項10】前記第1の更新手段は、 自装置における所定ファイルの記憶内容を複数のクライ
    アント装置側にダウンロードすることで、この所定ファ
    イルに対応する複数のクライアント装置側の該当ファイ
    ルを更新する際には、この該当ファイルの記憶内容を自
    装置側に夫々アップロードすることで、前記所定ファイ
    ルの記憶内容の更新を行い、 前記第2の更新手段は、 この第1の更新手段により更新された前記所定ファイル
    の記憶内容を前記各クライアント装置側にダウンロード
    することで、前記該当ファイルの記憶内容を更新するこ
    とを特徴とする請求項7記載のファイル処理装置。
  11. 【請求項11】他の装置におけるファイルと対応する所
    定ファイルを記憶するファイル処理装置を制御するため
    のプログラムを格納した記憶媒体であって、 通信接続される他の装置における前記所定ファイルに対
    応するファイルの更新状況と、自装置における前記所定
    ファイルの更新状況とを比較するためのコンピュータが
    実行可能なプログラムコードと、 この比較結果に応じて、ファイルを更新する方向を自動
    決定するためのコンピュータが実行可能なプログラムコ
    ードと、 この決定された方向に、ファイルの更新を行うためのコ
    ンピュータが実行可能なプログラムコードと、 を含むプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒
    体。
  12. 【請求項12】他の装置とファイルの記憶状態を共有化
    するファイル処理装置を制御するためのプログラムを格
    納した記憶媒体であって、 通信接続される他の装置における各ファイルの記憶内容
    と、自装置における各ファイルの記憶内容とが両装置間
    で異なるファイルを検出するためのコンピュータが実行
    可能なプログラムコードと、 この検出されたファイルについて、その記憶内容が新し
    いファイルの記憶内容と同じになるように、他装置との
    間でアップロード更新またはダウンロード更新を行うた
    めのコンピュータが実行可能なプログラムコードと、 を含むプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒
    体。
  13. 【請求項13】他の装置とファイルの記憶状態を共有化
    するファイル処理装置を制御するためのプログラムを格
    納した記憶媒体であって、 通信接続される他の装置における各ファイルの記憶状態
    と、自装置における各ファイルの記憶状態とを比較する
    ためのコンピュータが実行可能なプログラムコードと、 この比較結果に応じて、両装置間で一方の装置において
    新たに追加されたファイルを検出するためのコンピュー
    タが実行可能なプログラムコードと、 この検出されたファイルが両装置間で同様に記憶される
    ように、当該ファイルを他装置に対してダウンロード、
    あるいは他装置からアップロードを行うことにより、フ
    ァイル構成を共有化するためのコンピュータが実行可能
    なプログラムコードと、 を含むプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒
    体。
  14. 【請求項14】各々ファイルを記憶しているファイル処
    理装置が複数接続されたファイル処理システムを制御す
    るためのプログラムを格納した記憶媒体において、 前記各ファイル処理装置における関連ファイルの更新状
    況を比較するためのコンピュータが実行可能なプログラ
    ムコードと、 この比較結果に応じて、更新状況が所定の条件を満たす
    ファイルを記憶している装置を特定するためのコンピュ
    ータが実行可能なプログラムコードと、 この特定された装置に記憶されているファイルの内容に
    応じて、他の装置に記憶されているファイルに対してフ
    ァイルの更新を行うためのコンピュータが実行可能なプ
    ログラムコードと、 を含むプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒
    体。
  15. 【請求項15】クライアント装置と通信接続されたサー
    バ装置として動作するファイル処理装置を制御するため
    のプログラムを格納した記憶媒体であって、 自装置における所定ファイルの記憶内容を前記クライア
    ント装置側にダウンロードすることで、この所定ファイ
    ルに対応する該クライアント装置側の該当ファイルを更
    新する際に、この該当ファイルの記憶内容を自装置側に
    アップロードすることで前記所定ファイルの記憶内容の
    更新を行うためのコンピュータが実行可能なプログラム
    コードと、 この更新された前記所定ファイルの記憶内容を前記クラ
    イアント装置側にダウンロードすることで前記該当ファ
    イルの記憶内容を更新するためのコンピュータが実行可
    能なプログラムコードと、 を含むプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒
    体。
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