JP4813331B2 - 移動体電子装置 - Google Patents

Description

本発明は、移動体電子装置に関するものであり、より詳細には、ユーザ定義された設定をデバイス設定のオーバーエアアップデートの間にわたって保つことが可能な移動体電子装置に関する。

ノートブックコンピュータ、携帯電話、ＰＤＡ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｄａｔａ Ａｓｓｉｓｔａｎｔｓ）、ポケットＰＣ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｃｏｍｐｕｔｅｒ）のような移動体電子装置が、ますます高機能化している。このさらなる高機能化は、同時に、より複雑なソフトウェアと、ソフトウェアバグと呼ばれるコーディングエラーの度重なる発生をもたらした。このさらなる高機能化は、上記の装置の機能を高めるソフトウェアアップグレードを利用できる頻度の増大にもつながっている。ソフトウェアバグを取り除いて、ソフトウェアアップグレードを可能にするために、ソフトウェアアップデートが普及し、上記の装置に適用される。

多くの移動体電子装置の設置基盤（installed base）に対するソフトウェアアップデートをより効率的に普及させるために、上記の装置にソフトウェアアップデートをオーバーエアーでダウンロードする技術が展開されている。そのようなワイヤレスなダウンロードの仕組みでは、ソフトウェアアップデートは、通常、ネットワークインフラ上にあるソフトウェアアップデートサーバ上にロードされ、上記サーバから複数の上記の装置へ押し出される、あるいは、引き出される。

オーバーエアーソフトウェアアップデートの間に生じる技術的課題は、ユーザが定義した設定に影響を与えることなく、いかにしてデバイス設定を更新するかということである。移動体電子装置上のソフトウェアのイメージは、通常、例えば、どのようにユーザとのインターフェースをとるかということに影響する装置の設定を含んでいる。これらのデバイス設定は、しばしばデフォルト値に初期化され、このデフォルト値は、装置のユーザが自分の好みに合うように修正可能である。残念なことに、従来のソフトウェアアップデートサーバは、ユーザがどのデバイス設定を修正したのかを認識していない。このような認識なしでは、ユーザ定義された設定を保つ、デバイス設定の選択的な更新を、オーバーエアーソフトウェアアップデートを介して実行する方法はない。ソフトウェアアップデートの一部としてデバイス設定が全体的に更新される場合は、ユーザ定義された設定は上書きされる。そして、ユーザは、時間を費やしフラストレーションを引き起こしながら、デバイス設定を自身の好みに合うように再度修正しなければならない。一方、デバイス設定がソフトウェアアップデートの一部として更新されない場合は、更新後に望まれる水準で装置が機能しない可能性がある。もはや必要とされていない古いデバイス設定が残り、更新されたソフトウェアによって必要とされる新しいデバイス設定が適切に作動せず、デバイス設定のデフォルト値は更新されたソフトウェアに最適化されないであろう。更新されたソフトウェアと古いデバイス設定との間に生じる不適合性は、装置を作動不能にする可能性もある。

本発明は、基本的な特徴として、移動体電子装置のデバイス設定についてのユーザ定義された設定が、オーバーエアアップデートの間、保たれたままにすることを可能とする。一般に、ユーザ定義された設定を保つことは、移動体電子装置におけるデバイス設定を、別々に維持、参照および更新され得るデフォルト設定とユーザ設定とに断片化することによって達成される。

１つの態様において、本発明は、移動体電子装置を提供し、本発明に係る移動体電子装置は、該装置のどのユーザからも独立して決定されるデフォルト設定と該装置のユーザによって決定され得るユーザ設定とを含んでいる少なくとも１つのデバイス設定を記憶するように構成されたメモリと、ソフトウェアアップデートを受信するように構成された無線インターフェースと、上記無線インターフェースと上記メモリに情報伝送可能に接続され、上記ソフトウェアアップデートに応じて、上記デフォルト設定を更新するように構成されたプロセッサとを備えている。ソフトウェアアップデートは、デフォルト設定を有効な値または無効な値に更新してもよい。デフォルト設定は第１のファイルに保存されてもよく、ユーザ設定は第２のファイルに保存されてもよい。いくつかの実施形態において、上記メモリは、複数のデバイス設定を記憶するように構成されており、上記複数のデバイス設定のそれぞれが、上記装置のどのユーザからも独立して決定されるデフォルト設定と、該装置のユーザによって決定され得るユーザ設定とを含んでおり、ここで、各デフォルト設定はソフトウェアアップデートに応じて更新される。

他の態様において、本発明は、移動体電子装置を提供し、本発明に係る移動体電子装置は、該装置のどのユーザからも独立して決定されるデフォルト設定と該装置のユーザによって決定され得るユーザ設定とを含んでいる少なくとも１つのデバイス設定を記憶するように構成されたメモリと、ユーザ入力を受け付けるように構成されたユーザインターフェースと、上記ユーザインターフェースおよび上記メモリに情報伝送可能に接続され、上記ユーザ入力に応じて上記ユーザ設定を更新するように構成されたプロセッサとを備えている。ユーザ入力は、ユーザ設定を有効な値または無効な値に更新してもよい。いくつかの実施形態において、上記メモリは、複数のデバイス設定を記憶するように構成されており、上記複数のデバイス設定のそれぞれが、上記装置のどのユーザからも独立して決定されるデフォルト設定と、該装置のユーザによって決定され得るユーザ設定とを含んでおり、ここで、ユーザ設定の１つまたは全部がユーザ入力に応じて更新される。

他の態様において、本発明は、移動体電子装置を提供し、本発明に係る移動体電子装置は、該装置のどのユーザからも独立して決定されるデフォルト設定と該装置のユーザによって決定され得るユーザ設定とを含んでいる少なくとも１つのデバイス設定を記憶するように構成されたメモリと、上記メモリに情報伝送可能に接続され、デバイス設定の問合せに応じてデフォルト設定およびユーザ設定の１つを装置上のアプリケーション用に選択するように構成されたプロセッサとを備えている。いくつかの実施形態において、上記プロセッサは、ユーザ設定が有効である場合には装置上のアプリケーション用にユーザ設定を選択し、ユーザ設定が無効である場合には装置上のアプリケーション用にデフォルト設定を選択する。

本発明の、上述した態様および他の態様は、以下に簡単に説明されている図面と組み合わせて、下記の詳細な説明を参照することによって、よりよく理解されるであろう。もちろん、本発明は添付の特許請求の範囲によって規定される。

本発明に係る移動体電子装置は、上記装置のどのユーザからも独立して決定されるデフォルト設定と、該装置のユーザによって決定され得るユーザ設定とを含んでいる少なくとも１つのデバイス設定を記憶するように構成されたメモリと、ソフトウェアアップデートを受信するように構成された無線インターフェースと、上記無線インターフェースおよび上記メモリに情報伝送可能に接続され、上記ソフトウェアアップデートに応じて上記デフォルト設定を更新するように構成されたプロセッサとを備えている。

それゆえ、本発明に係る移動体電子装置では、無線を介してソフトウェアアップデートをダウンロードして行われるオーバーエアアップデートによって、デバイス設定のうち、ユーザ定義されたユーザ設定を更新することなく保たれたままにすることを可能とする。また、デバイス設定のうち、ユーザ定義される設定以外のデフォルト設定については、オーバーエアアップデートによって適切に更新される。したがって、オーバーエアアップデートによって、ユーザ設定が初期化されることはないため、ユーザは一度設定したユーザ設定を再設定する必要がなくなる。一方で、更新されたソフトウェアの動作に必要なデバイス設定については必要に応じて更新されるため、移動体電子装置は、ソフトウェアの更新後に望まれる水準で機能する。

本発明に係る移動体電子装置は、上記装置のどのユーザからも独立して決定されるデバイス設定と該装置のユーザによって決定され得るユーザ設定とを含んでいる少なくとも１つのデバイス設定を記憶するように構成されたメモリと、ユーザ入力を受け付けるように構成されたユーザインターフェースと、上記ユーザインターフェースおよび上記メモリに情報伝送可能に接続され、上記ユーザ入力に応じて上記ユーザ設定を更新するように構成されたプロセッサとを備えている。

それゆえ、本発明に係る移動体電子装置では、ユーザは、デバイス設定のうち、ユーザ設定を更新できる。つまり、ユーザは好みに応じてユーザ設定を再度設定することが可能となる。

本発明に係る移動体電子装置は、上記装置のどのユーザからも独立して決定されるデフォルト設定と、該装置のユーザによって決定され得るユーザ設定とを含んでいる少なくとも１つのデバイス設定を記憶するように構成されたメモリと、上記メモリに情報伝送可能に接続され、デバイス設定の問合せに応じてデフォルト設定およびユーザ設定の１つを上記装置上のアプリケーション用に選択するように構成されたプロセッサとを備えている。

それゆえ、本発明に係る移動体電子装置では、アプリケーションからのデバイス設定についての問合せに応じて、ユーザ設定またはデフォルト設定のいずれかをアプリケーションに対して返す。これにより、例えば、アプリケーションのユーザインターフェースについて、ユーザ設定が存在しない場合にはデフォルト設定を適用し、ユーザ設定が存在する場合にはユーザ設定を反映させることができる。

図１には、本発明の一実施形態に係るネットワークが示されている。上記ネットワークは、ネットワークインフラ上にソフトウェアアップデートサーバ１１０を含んでいる。サーバ１１０は、例えば、企業ネットワークまたはサービスプロバイダイダネットワークに属していてもよい。サーバ１１０は、携帯電話の基地局または無線ＬＡＮのアクセスポイントなどのアクセスポイント１５０に有線接続されている。上記接続は直接であってもよいし、あるいは、ルータ、スイッチおよびブリッジのような介在データ通信ノードの１つ以上を経由していてもよい。アクセスポイント１５０は、複数の移動体電子装置１２０、１３０、１４０とそれぞれオーバーエアー接続経由で無線接続されている。オーバーエアー接続は、データが伝送される様々な種類の接続（例えば、携帯電話接続またはＬＡＮ接続）を含んでいてもよい。図示されている移動体電子装置１２０、１３０、１４０は、ノートブックコンピュータ１２０、携帯電話１３０およびＰＤＡ１４０を含んでいるが、無線インターフェースを有する他の種類の装置（例えば、ポケットＰＣ）が設置されていてもよい。他の実施形態において、ネットワーク上の移動体電子装置は同種であってもよく、すなわち、全てが同じ品種（例えば、携帯電話）の範囲内で取り付けてもよい。

ソフトウェアアップデートサーバ１１０は、装置１２０、１３０、１４０のような移動体電子装置の設置基盤に、ソフトウェアアップデートを格納しかつ配信する。設置基盤は、例えば、共同事業によって所有されたり、あるいは、加入者グループによって利用されたりする移動体電子装置のグループを含んでもよい。ソフトウェアアップデートタイプとしては、例えば、修正コードを含むパッチおよび新しい特徴または機能をサポートするコードを含むアップグレードが挙げられる。ソフトウェアアップデートには、また、デバイス設定アップデートも含まれる。いくつかの実施形態において、サーバ１１０は、ソフトウェアイメージを完全に置き換える代わりに、差分パッケージを用意し、電子装置にダウンロードする。そのような実施形態において、サーバ１１０は、装置上で作動しているソフトウェアの現在のバージョンと新しいバージョンとを比較し、差異を反映した差分パッケージを生成する。差分パッケージは、例えば、現在のバージョンをどのように修正するのかを装置に指示するコマンドセットのような、新しいバージョンのソフトウェアに対して装置がセルフアップデートするに十分な情報を含んでいる。装置は、サーバ１１０から差分パッケージを受け取り、差分パッケージを実行して新しいバージョンに更新する。いくつかの実施形態において、ソフトウェアアップデートは、装置１２０、１３０、１４０によってなされる要求に従ってサーバ１１０から引き出される。他の実施形態において、ソフトウェアアップデートは、あらゆる要求から独立して、サーバ１１０によって装置１２０、１３０、１４０に押し出される。

次に、図２を参照すると、本発明に係る一実施形態に係る代表的な移動体電子装置２００が示されている。装置２００は、無線インターフェース２１０を含んでおり、無線インターフェース２１０は、例えば携帯電話または無線ＬＡＮプロトコルのような無線通信プロトコルに従ってデータを送信および受信するように構成されている。装置２００は、さらに、ユーザインターフェース２３０を含んでおり、ユーザインターフェース２３０は、出力を送信し、装置２００のユーザからの入力を受信するように構成されている。ユーザインターフェース２３０は、例えば、ディスプレイと、ユーザ入力のための仕組み（例えば、キーボードまたはタッチナビゲーションツール）を含んでいてもよい。装置２００は、さらに、メインメモリ２４０を含んでおり、メインメモリ２４０は、デバイスソフトウェアとデバイス設定を記憶するように構成されている。いくつかの実施形態において、メモリ２４０はフラッシュメモリである。装置２００は、さらに、プロセッサ２２０を含んでおり、プロセッサ２２０は、メインメモリ２４０に記憶されたデバイスソフトウェアを実行し、要素２１０、２３０、２４０と協働して、装置２００によってサポートされる様々な特性および機能を実行するように構成されている。

次に、図３を参照すると、メインメモリ２４０がさらに詳細に示されており、メインメモリ２４０は、デバイスソフトウェア３１０、３２０とデバイス設定３５０とを含んでいる。デバイスソフトウェア３１０、３２０は、命令を有するソフトウェアプログラム（例えば、オペレーティングシステム）を含んでおり、ソフトウェアプログラムはプロセッサ２２０によって実行され、装置２００によってサポートされる様々な特性および機能を実現するように構成されている。デバイスソフトウェアは、アップデートされたデバイスソフトウェア３１０とアップデートされてないデバイスソフトウェア３２０とに論理的に分割される。アップデートされたデバイスソフトウェア３１０は、無線インターフェース２１０を介してソフトウェアアップデートサーバから受け取った差分パッケージ２５０に応じて更新されたプログラム要素を含んでいる。アップデートされていないデバイスソフトウェア３２０は、差分パッケージ２５０に応じて更新されないプログラム要素を含んでいる。デバイス設定３５０は、例えば、装置２００のユーザインターフェースをどのようにするかについて影響を与える複数の設定を含んでいる。一例として、異なるデバイス設定が、言語表示、テキスト表示、音量、着信音、およびスクリーンセーバータイプに影響を与えてもよい。

デバイス設定３５０は、論理的にデフォルト設定３３０とユーザ設定３４０とに分割される。それぞれのデバイス設定は、１つのデフォルト設定と１つのユーザ設定とを含んでいる。デフォルト設定３３０は、差分パッケージ２５０のようなソフトウェアアップデートに応じて更新されてもよいデバイス設定であるが、ユーザ入力に応じて更新されることはない。ユーザ設定３４０は、ユーザ入力に応じて更新されてもよいデバイス設定であるが、ソフトウェアアップデートに応じて更新されることはない。いくつかの実施形態において、デフォルト設定３３０およびユーザ設定３４０は、別々のデータテーブルおよびファイルに維持される。

次に、図４を参照すると、デバイス設定３５０が、例として、より詳しく図示されている。図示されている例において、デフォルト設定３３０は、テーブル形式で配列された５つの古いデフォルト設定３３１ａと６つの新しいデフォルト設定３３１ｂとを含んでおり、それぞれの設定は確保されたテーブル記憶領域を有している。古いデフォルト設定３３１ａは、古いデフォルト値ＯｌｄＤｅｆＶａｌ１からＯｌｄＤｅｆＶａｌ５を含んでいる。差分パッケージ２５０の適用は、古いデフォルト設定３３１ａを新しいデフォルト設定３３１ｂに変更させる。これにより、古いデフォルト値ＯｌｄＤｅｆＶａｌ１およびＯｌｄＤｅｆＶａｌ３からＯｌｄＤｅｆＶａｌ５が、新しいデフォルト値ＮｅｗＤｅｆＶａｌ１およびＮｅｗＤｅｆＶａｌ３からＮｅｗＤｅｆＶａｌ５に置き換えられる。加えて、差分パッケージ２５０の適用の結果、古いデフォルト値ＯｌｄＤｅｆＶａｌ２が無効な値ＩｎｖａｌｉｄＶａｌに置き換えられる。最終的に、差分パッケージ２５０の適用の結果、上記テーブルの最後に追加された新しいテーブル項目にＤｅｆＶａｌ６の値を有する新しいデフォルト設定が加わる。さらに、図示されている例において、ユーザ設定３４０は個別のユーザ設定を含んでおり、ユーザ設定はテーブル形式で配列され、確保された記憶領域を有している。第１、第４および第５のユーザ設定は、それぞれ有効な値ＵｓｅｒＶａｌ１、ＵｓｅｒＶａｌ４およびＵｓｅｒＶａｌ５を有しているが、残りのユーザ設定は無効である。

特定の設定のためのテーブル記憶領域の確保は、異なるテーブルにおいて整列された設定から設定の論理グループを形成することを可能にする。特に、整列されたデフォルト設定およびユーザ設定の各々が一緒にデバイス設定を形成する。したがって、差分パッケージ２５０の適用の後、第１のデバイス設定は組＜ＮｅｗＤｅｆＶａｌ１、ＵｓｅｒＶａｌ１＞によって規定され、第２のデバイス設定は組＜ＩｎｖａｌｉｄＶａｌ、ＩｎｖａｌｉｄＶａｌ＞によって規定され、第３のデバイス設定は組＜ＮｅｗＤｅｆＶａｌ３、ＩｎｖａｌｉｄＶａｌ＞によって規定され、以下同様である。デフォルト設定が無効である（すなわち、無効な値を有する）デバイス設定は無効であるが、デフォルト設定が有効である（すなわち、有効な値を有する）デバイス設定は有効である。さらに、デバイス設定のデフォルト設定およびユーザ設定が両方とも有効である場合、ユーザ設定が優先される。つまり、ユーザ設定は、デフォルト設定およびユーザ設定の両方が有効な場合、デバイス設定についての問合せ（interrogation）に応答してユーザ設定が返される。作動不能にされたデバイス設定についてのテーブル項目を保つことが、デバイス設定の形成に必要とされる、デバイス設定とユーザ設定との間の整列（alignment）を維持することが理解されるであろう。他の実施形態において、作動不能なデバイス設定のテーブル項目は削除され、デバイスソフトウェアは、ソフトウェアアップデート後に整列の修復を実行するプログラムを有している。

次に、図５を参照すると、フロー図が、本発明の一実施形態に係る移動体電子装置２００の動作を示している。フロー図の開始前に、装置２００はブートされ、デフォルト設定３３０とユーザ設定３４０が、それらの現在の値へと初期化される。装置２００は、その後、イベントを監視する（５１０）。もし、イベントがソフトウェアアップデートであれば、デバイスソフトウェア３１０およびデフォルト設定３３０は更新される（５２０）。ソフトウェアアップデートは、アップデートされたデバイスソフトウェア３１０とデフォルト設定に対する１つまたはそれ以上の有効なアップデート値または無効なアップデート値とを含んでいる差分パッケージを、無線インターフェース２１０を介してソフトウェアアップデートサーバから受信することによって促される。影響を受けたデフォルト設定の現在の値がアップデート値と置き換えられる。新しいデバイス設定に関連する任意のアップデート値が、新しいテーブル項目として追加される。ソフトウェアアップデートの完了の後、装置２００は次のイベントを監視する（５１０）。

もし、イベントがユーザ設定アップデートであれば、ユーザ設定が更新される（５３０）。ユーザ設定アップデートは、ユーザ設定に対する１つまたはそれ以上の有効なアップデート値が、ユーザインターフェース２３０を介してユーザによって入力されることによって、またはリセット命令によって促される。影響を受けたユーザ設定３４０の現在の値が、有効なアップデート値と置き換えられる。リセット命令が入力された場合、現在のユーザ設定３４０の全てが無効にリセットされる。ユーザ設定の更新が完了した後、装置２００は次のイベントを監視する（５１０）。

最後に、イベントがデバイス設定に対する要求である場合、デバイス設定のためのユーザ設定が問い合わせられ、ユーザ設定が有効であるか否かが決定される（５４０）。ユーザ設定が有効であれば、有効なユーザ設定が装置２００上のアプリケーションに返される（５５０）。ユーザ設定が無効である場合（５６０）、デバイス設定のためのデフォルト設定が問い合わせられ、装置２００上のアプリケーションに返される（５６０）。デバイス設定の要求を処理した後、装置２００は次のイベントを監視する（５１０）。

本発明の精神または本質的特徴から逸脱することなく他の具体的な構成において本発明が具現され得ることは、当業者によって理解されるであろう。それゆえ、発明を実施するための最良の形態における記載は、全ての点において本発明を説明するためのものであって本発明を限定するものではない。本発明の範囲は添付の特許請求の範囲によって表され、本発明と等価な意味および範囲において生じる全ての変形は本発明に含まれることが企図される。

ソフトウェアアップデートを無線インターフェース経由で受信し、受信したソフトウェアアップデートを用いて実装されているソフトウェアを更新するノート型ＰＣや携帯電話などの移動体通信装置に適用可能であり、特に、ユーザによって設定された情報に応じた動作を行うアプリケーションを実装している移動体通信装置に好適に利用できる。

本発明の一実施形態に係るネットワークのシステム図である。 本発明の一実施形態に係る移動体電子装置のブロック図である。 本発明の一実施形態に係る移動体電子装置の内部における、更新されたソフトウェア要素および更新されていないソフトウェア要素を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る移動体電子装置の内部における、更新されたデバイス設定および更新されていないデバイス設定を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る移動体電子装置の動作を示す図である。

Claims (5)

1. 移動体電子装置であって、
   上記装置のどのユーザからも独立して決定されるアプリケーションのユーザインターフェースに関するデフォルト設定と、該装置のユーザによって決定される上記アプリケーションのユーザインターフェースに関するユーザ設定とを含むデバイス設定を記憶するように構成されたメモリと、
   ソフトウェアアップデートを受信するように構成された無線インターフェースと、
   上記無線インターフェースおよび上記メモリに情報伝送可能に接続され、上記ソフトウェアアップデートに応じて上記デフォルト設定を更新するように構成されたプロセッサとを備え、
   上記デフォルト設定および上記ユーザ設定は、複数のデバイス設定に関する設定内容をデバイス設定毎に配列したテーブル形式で上記メモリに記憶され、
   上記プロセッサは、
   上記アプリケーションのアップデートを行う際、
   アップデート前の各デバイス設定についてのデフォルト設定のうち、アップデート後に利用可能なデバイス設定のデフォルト設定については上記ソフトウェアアップデートに応じた有効な値に更新し、アップデート後に利用できないデバイス設定のデフォルト設定については無効であることを示す値に置換し、
   アップデート前の各デバイス設定についてのユーザ設定のうち、アップデート後に利用可能なデバイス設定のユーザ設定についてはアップデート前のユーザ設定に応じた有効な値を維持し、アップデート後に利用できないデバイス設定のユーザ設定については無効であることを示す値に置換し、
   上記アプリケーションを実行する際、
   上記ユーザ設定が有効な値であるデバイス設定については上記デフォルト設定が有効であるか否かにかかわらず上記ユーザ設定を選択し、
   上記ユーザ設定が無効であり、かつ上記デフォルト設定が有効であるデバイス設定については上記デフォルト設定を選択することを特徴とする移動体電子装置。
2. 上記デフォルト設定は第１のファイルに保存されており、上記ユーザ設定は第２のファイルに保存されていることを特徴とする請求項１に記載の移動体電子装置。
3. 上記ソフトウェアアップデートはソフトウェアアップデートサーバから受信されることを特徴とする請求項１に記載の移動体電子装置。
4. 電話であることを特徴とする請求項１に記載の移動体電子装置。
5. 上記デバイス設定は、言語、テキスト、音量、着信音およびスクリーンセーバーの少なくとも１つに影響を与えることを特徴とする請求項１に記載の移動体電子装置。

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