JP2000338400A - ズームレンズ - Google Patents

ズームレンズ

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JP2000338400A
JP2000338400A JP15263799A JP15263799A JP2000338400A JP 2000338400 A JP2000338400 A JP 2000338400A JP 15263799 A JP15263799 A JP 15263799A JP 15263799 A JP15263799 A JP 15263799A JP 2000338400 A JP2000338400 A JP 2000338400A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高解像度の撮像素子を用いた装置にも適用可
能なズームレンズの提供を目的とする。 【解決手段】 物体側から順に、正、負、負、正の4つ
のレンズ群G1、G2、G 3、G4から構成され、広角端に
おける全系の焦点距離をfW、第1,2,3レンズ群の
焦点距離をf1、f2、f3として、以下の条件を満た
す。 (1)0.05<fW/f1<0.25 (2)0.2<|fW/f2|<0.7 (3)0.15<|fW/f3|<0.45 4つのレンズ群は、いずれも球面レンズのみにより構成
される。第2レンズ群G 2は、2枚のレンズで構成さ
れ、第4レンズ群G4は、1枚の負レンズを含む少なく
とも3枚のレンズで構成される。ズーミング時には、第
1,第4レンズ群G1、G4を固定し、第2レンズ群G2
を光軸方向に移動させて変倍し、第3レンズ群G3を光
軸方向に移動させて変倍に伴う像面移動を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高解像度の撮像
素子を用いる観察・撮影装置に適した10倍〜20倍程
度の変倍比を有するズームレンズに関する。
【0002】
【従来の技術】10倍〜20倍程度の変倍比を有するズ
ームレンズとしては、物体側から順に正、負、負、正の
パワーをそれぞれ有する第1〜第4レンズ群により構成
され、第2,第3レンズ群を光軸方向に移動させて倍率
を変化させるズームレンズが従来から用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の4群構成のズームレンズは、主としてビデオカ
メラ等の動画撮影用のレンズとして用いられているた
め、設計上Fナンバーを小さくして光量を確保すること
が優先され、レンズ構成が複雑な割には解像度が低い。
また、全体のサイズを小さくするために非球面レンズが
用いられる場合が多いが、非球面レンズは設計値通りの
正確な加工が困難であるため、加工誤差により結像性能
を劣化させやすいという問題がある。
【0004】この発明は、上述した従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、設計上光量の確保や小型化
よりも高解像度を得ることを優先し、高解像度の撮像素
子を用いた装置にも適用可能なズームレンズの提供を目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるズーム
レンズは、上記の目的を達成させるため、物体側から順
に、正の第1レンズ群、負の第2レンズ群、負の第3レ
ンズ群、正の第4レンズ群が配列して構成され、以下の
条件(1)、(2)、(3)を満たすことを特徴とする。 (1) 0.05 < fW / f1 < 0.25 (2) 0.2 <|fW / f2| < 0.7 (3) 0.15 <|fW / f3| < 0.45 ただし、 fW:広角端における全系の焦点距離、 f1:第1レンズ群の焦点距離、 f2:第2レンズ群の焦点距離、 f3:第3レンズ群の焦点距離である。
【0006】また、4つのレンズ群は、いずれも球面レ
ンズのみにより構成される。第2レンズ群は、2枚のレ
ンズで構成され、第4レンズ群は、1枚の負レンズを含
む少なくとも3枚のレンズで構成される。そして、第2
レンズ群を光軸方向に移動させて変倍し、第3レンズ群
を光軸方向に移動させて変倍に伴う像面移動を補正す
る。
【0007】第2レンズ群は、負レンズと、この負レン
ズの像側に貼り合わせられた物体側に凸面を向けたメニ
スカス正レンズとから構成される接合レンズ、あるい
は、正レンズと、この正レンズの像側に貼り合わせられ
た物体側に曲率が強い凹面を向けた両凹レンズとから構
成される接合レンズとして構成することができる。いず
れの場合にも、以下の条件(4)、(5)を満たすことが望
ましい。 (4) 0.5 <|rc / fW|< 1.5 (5) 1.0 < ri / fW < 2.5 ただし、 rc:第2レンズ群中の接合レンズの接合面の曲率半
径、 ri:第2レンズ群中の接合レンズの像側面の曲率半径
である。
【0008】第4レンズ群は、正レンズと負レンズとを
貼り合わせて構成され、接合面が像側に凸となる接合レ
ンズを含み、全体として少なくとも2枚の正レンズと1
枚の負レンズとから構成され、以下の条件(6) を満た
すことが望ましい。 (6) 0.15 < nn − np ただし、 nn:第4レンズ群中の接合レンズの負レンズの屈折
率、 np:第4レンズ群中の接合レンズの正レンズの屈折率
である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を説明する。
【0010】実施形態のズームレンズは、例えば図1に
示されるように、図中左側となる物体側から順に、正の
第1レンズ群G1、負の第2レンズ群G2、負の第3レン
ズ群G3、正の第4レンズ群G4の4つのレンズ群から構
成される。4つのレンズ群は、いずれも球面レンズのみ
により構成される。第2レンズ群G2は、2枚のレンズ
で構成され、第4レンズ群G4は、1枚の負レンズを含
む少なくとも3枚のレンズで構成される。そして、ズー
ミング時には、第1,第4レンズ群G1、G4を固定し、
第2レンズ群G2を光軸方向に移動させて変倍し、第3
レンズ群G3を光軸方向に移動させて変倍に伴う像面移
動を補正する。
【0011】実施形態のズームレンズは、以下の条件
(1)、(2)、(3)を満たす。 (1) 0.05 < fW / f1 < 0.25 (2) 0.2 <|fW / f2| < 0.7 (3) 0.15 <|fW / f3| < 0.45 ただし、 fW:広角端における全系の焦点距離、 f1:第1レンズ群G1の焦点距離、 f2:第2レンズ群G2の焦点距離、 f3:第3レンズ群G3の焦点距離である。
【0012】条件(1)は、第1レンズ群G1の焦点距離
を規定する。条件(1)の上限を越えて第1レンズ群G1
のパワーが過大となると、特に望遠側において球面収差
の補正が困難となる。条件(1)の下限を下回るほど第1
レンズ群G1のパワーが小さくなると、ズームレンズの
全長が不必要に長くなる。
【0013】条件(2)は、第2レンズ群G2の焦点距離
を規定する。条件(2)の上限を越えて第2レンズ群G2
のパワーが過大となると、第2レンズ群G2内の各レン
ズ面の曲率半径の絶対値が小さくなりすぎ、変倍時の第
2レンズ群G2の移動による収差の変化が大きくなるた
め、収差の変化を抑えるためには変倍比を大きくするこ
とができない。条件(2)の下限を下回るほど第2レンズ
群G2のパワーが弱くなると、大きな変倍比を得るため
には第2レンズ群G2の移動量が大きくなり、ズームレ
ンズの全長が不必要に長くなる。
【0014】条件(3)は、第3レンズ群G3の焦点距離
を規定する。条件(3)の上限を越えて第3レンズ群G3
のパワーが過大となると、第3レンズ群G3内の各レン
ズ面の曲率半径の絶対値が小さくなりすぎ、変倍に伴う
第3レンズ群G3の移動による収差の変化が大きくなる
ため、像面移動補正のための第3レンズ群G3の移動範
囲が狭く限定され、その結果、収差の変化を抑えつつ像
面を一定に保つためには、変倍比を大きくすることがで
きない。条件(3)の下限を下回るほど第3レンズ群G3
のパワーが弱くなると、像面移動補正のための第3レン
ズ群G3の移動量が大きくなり、ズームレンズの全長が
不必要に長くなる。
【0015】一般に、4群構成のズームレンズでは、第
2レンズ群は変倍のために必要な強い負のパワーを有す
る。実施形態のズームレンズでは、色消しのため第2レ
ンズ群G2を正レンズと負レンズとの2枚構成とする
が、これらのレンズを独立して配置すると、各レンズの
パワーが大きいためにレンズの偏心等の製作誤差、組み
付け誤差により結像性能を劣化させる原因となる。そこ
で、第2レンズ群G2中の正レンズと負レンズとを貼り
合わせて接合レンズとして構成することが望ましい。接
合レンズとすれば、両レンズ間の相対的な位置精度は高
くなるため、これらのレンズ間の位置誤差に基づく性能
の劣化を防ぐことができる。
【0016】また、第2レンズ群G2のレンズが、物体
側から負レンズ、正レンズの順に配列する場合には、負
レンズと、この負レンズの像側に貼り合わせられた物体
側に凸面を向けたメニスカス正レンズとから構成される
接合レンズとして構成する。他方、第2レンズ群G2
レンズが、物体側から正レンズ、負レンズの順に配列す
る場合には、正レンズと、この正レンズの像側に貼り合
わせられた物体側に曲率が強い凹面を向けた両凹レンズ
とから構成される接合レンズとして構成する。
【0017】さらに、第2レンズ群G2は、以下の条件
(4)、(5)を満たす。 (4) 0.5 <|rc / fW|< 1.5 (5) 1.0 < ri / fW < 2.5 ただし、 rc:第2レンズ群G2中の接合レンズの接合面の曲率半
径、 ri:第2レンズ群G2中の接合レンズの像側面の曲率半
径である。
【0018】条件(4)は、第2レンズ群G2の接合レン
ズの接合面の曲率半径を規定する。第2レンズ群は、強
い負のパワーを有するため、接合面は正のパワーを持つ
ことが球面収差を補正するためには望ましい。条件(4)
の上限を越えて接合面の曲率半径が過大となると、接合
面の正のパワーが小さくなりすぎ、特に望遠側で球面収
差がオーバーとなる。条件(4)の下限を下回るほど接合
面の曲率半径が小さくなると、接合面の正のパワーが大
きくなりすぎ、球面収差がアンダーとなり、色収差を良
好に保ちつつ、球面収差、コマ収差を良好に補正するの
が困難となる。
【0019】条件(5)は、第2レンズ群G2の接合レン
ズの像側の凹面の曲率半径を規定する。条件(5)の上限
を越えて像側面の曲率半径が過大となると、変倍時の第
2レンズ群G2の移動による収差の変化が大きくなるた
め、収差の変化を抑えるためには変倍比を大きくするこ
とができない。条件(5)の下限を下回るほど像側面の曲
率半径が小さくなり、像側面の発散のパワーが強くなり
すぎると、特に広角側で、軸上光束と軸外光束のレンズ
通過点が異なる領域において軸外における非点収差、コ
マ収差の発生が大きくなり、軸上の球面収差とのバラン
スを良好に保ちながら補正することが困難となる。
【0020】第4レンズ群G4は、全体として少なくと
も2枚の正レンズと1枚の負レンズとから構成される
が、レンズ間の位置誤差に基づく性能の劣化を防ぐた
め、負レンズは正レンズの一枚と貼り合わせて接合レン
ズとして構成される。さらに、収差を良好に補正するた
めに接合レンズの接合面は像側に凸面を向けて配置さ
れ、かつ、以下の条件(6) を満たす。 (6) 0.15 < nn − np ただし、 nn:第4レンズ群G4中の接合レンズの負レンズの屈折
率、 np:第4レンズ群G4中の接合レンズの正レンズの屈折
率である。
【0021】条件(6)は、第4レンズ群G4内の接合レ
ンズの正レンズと負レンズとの屈折率の差を規定する。
この条件を満たすことにより、いずれの結像倍率におい
ても色収差、球面収差を良好に補正することができる。
条件(6)の下限を下回る場合には、接合面の負のパワー
が弱くなりすぎ、色収差を良好に保ちつつ、球面収差を
良好に補正することが困難となる。
【0022】以下、上記の実施形態にかかるズームレン
ズの具体的な実施例を6例説明する。
【0023】
【実施例1】図1は、実施例1にかかるズームレンズの
広角端におけるレンズ配置を示す。実施例1では、第1
レンズ群G1は、負・正レンズを貼り合わせた接合レン
ズと、正の単レンズとから成る2群3枚構成、第2レン
ズ群G2は、負・正レンズを貼り合わせた接合レンズか
ら成る1群2枚構成、第3レンズ群G3は、負の単レン
ズの1群1枚構成、第4レンズ群G4は、正の単レンズ
と、正・負レンズを貼り合わせた接合レンズと、正の単
レンズとの3群4枚構成である。
【0024】実施例1のズームレンズの具体的な数値構
成は、表1に示される。表中、rは曲率半径(単位:m
m)、dはレンズ厚若しくは空気間隔(単位:mm)、nはd-
line(588nm)での屈折率、νdはアッベ数である。面番号
1〜5が第1レンズ群G1、面番号6〜8が第2レンズ
群G2、面番号9,10が第3レンズ群G3、面番号11
〜17が第4レンズ群G4を示す。また、ズーミングに
伴うFナンバーFNO、焦点距離f(単位:mm)、半画角W
(単位:度) 、バックフォーカスfB(単位:mm)、レンズ
群間隔の変化は、表2に示される。実施例1のズームレ
ンズの変倍比は、10倍である。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】 FNO= 1: 4.0 4.0 4.0 f = 12.00 40.00 120.00 W = 7.2 2.2 0.7 fB = 12.00 12.00 12.00 d5 = 8.11 33.20 44.30 d8 = 30.39 6.33 9.71 d10 = 18.31 17.27 2.79
【0027】図2は実施例1のズームレンズの広角端に
おける諸収差を示し、(A)はd線、g線、c線の球面収
差により表される色収差、(B)は倍率色収差、(C)は非
点収差(S:サジタル、M:メリジオナル)、(D)は歪曲
収差をそれぞれ示す。グラフ(A)の縦軸はFナンバー、
(B)、(C)、(D)の縦軸は半画角Wである。また、各グ
ラフの横軸は各収差の発生量を示し、(A)、(B)、(C)
の横軸の単位はmm、(D)の横軸の単位はパーセントで
ある。図3及び図4は、それぞれ実施例1のズームレン
ズの中間焦点距離、望遠端における諸収差を示す図2と
同様のグラフである。
【0028】
【実施例2】図5は、実施例2にかかるズームレンズの
広角端におけるレンズ配置を示す。実施例2における各
レンズ群のレンズ構成は実施例1と同様であるが、各レ
ンズ群のパワーを強くすることにより広角端での焦点距
離を実施例1より短くし、変倍比を15倍としている。
【0029】実施例2のズームレンズの具体的な数値構
成は、表3及び表4に示される。図6、図7、図8は、
実施例2のズームレンズの広角端、中間焦点距離、望遠
端における諸収差を示すグラフである。
【0030】
【表3】
【0031】
【表4】 FNO= 1: 4.0 4.0 4.0 f = 8.00 30.00 120.00 W = 10.8 2.9 0.7 fB = 12.00 12.00 12.00 d5 = 6.48 32.18 44.08 d8 = 34.04 8.25 10.01 d10 = 16.69 16.78 3.12
【0032】
【実施例3】図9は、実施例3にかかるズームレンズの
広角端におけるレンズ配置を示す。実施例3では、第1
レンズ群G1が、正の単レンズと、負・正レンズを貼り
合わせた接合レンズとから構成される2群3枚構成、第
4レンズ群G4が、正・負レンズを貼り合わせた接合レ
ンズと、2枚の正の単レンズとから構成される3群4枚
構成である。第2レンズ群G2と第3レンズ群G3とのレ
ンズ構成は実施例1と同様である。変倍比は15倍であ
る。
【0033】実施例3のズームレンズの具体的な数値構
成は、表5及び表6に示される。図10、図11、図1
2は、実施例3のズームレンズの広角端、中間焦点距
離、望遠端における諸収差を示すグラフである。
【0034】
【表5】
【0035】
【表6】 FNO= 1: 4.0 4.0 4.0 f = 8.00 30.00 120.00 W = 10.7 2.9 0.7 fB = 13.23 13.23 13.23 d5 = 4.59 31.71 44.45 d8 = 36.16 8.54 10.29 d10 = 16.79 17.30 2.81
【0036】
【実施例4】図13は、実施例4にかかるズームレンズ
の広角端におけるレンズ配置を示す。実施例4では、第
2レンズ群G2が、正・負レンズを貼り合わせた接合レ
ンズから構成され、第4レンズ群G4が、正・負レンズ
を貼り合わせた接合レンズと、正の単レンズとから構成
される2群3枚構成である。第1レンズ群G1と第3レ
ンズ群G3とのレンズ構成は実施例1と同様である。変
倍比は15倍である。
【0037】実施例4のズームレンズの具体的な数値構
成は、表7及び表8に示される。図14、図15、図1
6は、実施例4のズームレンズの広角端、中間焦点距
離、望遠端における諸収差を示すグラフである。
【0038】
【表7】
【0039】
【表8】 FNO= 1: 4.0 4.0 4.0 f = 8.00 30.00 120.00 W = 10.8 2.9 0.7 fB = 14.43 14.43 14.43 d5 = 6.53 32.65 44.59 d8 = 34.82 8.68 10.66 d10 = 16.70 16.73 2.80
【0040】
【実施例5】図17は、実施例5にかかるズームレンズ
の広角端におけるレンズ配置を示す。実施例5では、第
2レンズ群G2が、正・負レンズを貼り合わせた接合レ
ンズから構成される。他のレンズ群のレンズ構成は実施
例1と同様である。ただし、広角端の焦点距離を実施例
1より短くすると共に、望遠端の焦点距離を実施例1よ
り長くすることにより、変倍比を20倍としている。
【0041】実施例5のズームレンズの具体的な数値構
成は、表9及び表10に示される。図18、図19、図
20は、実施例5のズームレンズの広角端、中間焦点距
離、望遠端における諸収差を示すグラフである。
【0042】
【表9】
【0043】
【表10】 FNO= 1: 4.0 4.0 4.0 f = 7.50 35.00 150.00 W = 11.4 2.5 0.6 fB = 12.14 12.14 12.14 d5 = 8.05 34.47 44.25 d8 = 34.68 7.00 11.19 d10 = 15.51 16.77 2.80
【0044】
【実施例6】図21は、実施例6にかかるズームレンズ
の広角端におけるレンズ配置を示す。実施例6における
各レンズ群の群構成は実施例1と同様であり、変倍比は
10倍である。ただし、全体的に各レンズ群のパワーを
弱くして加工誤差や組立誤差による性能の劣化を小さく
し、最も径が大きくなる第1レンズ群内の大型のレンズ
に屈折率の低い安価な硝材を用いることにより、実施例
1より低コストでの提供を可能としている。
【0045】実施例6のズームレンズの具体的な数値構
成は、表11及び表12に示される。図22、図23、
図24は、実施例6のズームレンズの広角端、中間焦点
距離、望遠端における諸収差を示すグラフである。
【0046】
【表11】
【0047】
【表12】 FNO= 1: 4.0 4.0 4.0 f = 18.00 55.00 180.00 W = 7.0 2.3 0.7 fB = 24.94 24.94 24.94 d5 = 6.85 74.17 114.03 d8 = 91.73 21.17 8.85 d10 = 28.28 31.52 3.98
【0048】前述の各条件式と実施例との関係を以下の
表13に示す。
【0049】
【表13】 条件 実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 実施例5 実施例6 (1) fW/f1 0.168 0.119 0.112 0.116 0.115 0.103 (2)|fW/f2| 0.570 0.464 0.438 0.436 0.538 0.351 (3)|fW/f3| 0.388 0.315 0.303 0.325 0.298 0.235 (4)|rc/fW| 0.571 0.875 1.000 1.143 1.223 0.726 (5) ri/fW 1.546 1.613 1.490 2.000 1.662 2.240 (6) nn−np 0.347 0.347 0.252 0.199 0.216 0.347
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の4群ズ
ームレンズは、全てのレンズ群のレンズが球面レンズと
して形成されているため、各レンズの加工が容易であ
り、かつ、その精度を極めて高く保つことができ、収差
の発生を抑え、高い結像性能を得ることができる。した
がって、この発明によれば、高解像度の撮像素子を用い
た装置にも適用可能なズームレンズを提供することがで
きる。
【0051】また、各レンズ群の焦点距離を所定の条件
を満たすよう設定することにより、ズーミングに伴う収
差の変化を小さく抑え、かつ、ズームレンズの全長が不
必要に長くなるのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1のズームレンズの広角端におけるレ
ンズ配置を示す説明図。
【図2】 実施例1のズームレンズの広角端における諸
収差図。
【図3】 実施例1のズームレンズの中間焦点距離にお
ける諸収差図。
【図4】 実施例1のズームレンズの望遠端における諸
収差図。
【図5】 実施例2のズームレンズの広角端におけるレ
ンズ配置を示す説明図。
【図6】 実施例2のズームレンズの広角端における諸
収差図。
【図7】 実施例2のズームレンズの中間焦点距離にお
ける諸収差図。
【図8】 実施例2のズームレンズの望遠端における諸
収差図。
【図9】 実施例3のズームレンズの広角端におけるレ
ンズ配置を示す説明図。
【図10】 実施例3のズームレンズの広角端における
諸収差図。
【図11】 実施例3のズームレンズの中間焦点距離に
おける諸収差図。
【図12】 実施例3のズームレンズの望遠端における
諸収差図。
【図13】 実施例4のズームレンズの広角端における
レンズ配置を示す説明図。
【図14】 実施例4のズームレンズの広角端における
諸収差図。
【図15】 実施例4のズームレンズの中間焦点距離に
おける諸収差図。
【図16】 実施例4のズームレンズの望遠端における
諸収差図。
【図17】 実施例5のズームレンズの広角端における
レンズ配置を示す説明図。
【図18】 実施例5のズームレンズの広角端における
諸収差図。
【図19】 実施例5のズームレンズの中間焦点距離に
おける諸収差図。
【図20】 実施例5のズームレンズの望遠端における
諸収差図。
【図21】 実施例6のズームレンズの広角端における
レンズ配置を示す説明図。
【図22】 実施例6のズームレンズの広角端における
諸収差図。
【図23】 実施例6のズームレンズの中間焦点距離に
おける諸収差図。
【図24】 実施例6のズームレンズの望遠端における
諸収差図。
【符号の説明】
1 第1レンズ群 G2 第2レンズ群 G3 第3レンズ群 G4 第4レンズ群

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側から順に、正の第1レンズ群、負
    の第2レンズ群、負の第3レンズ群、正の第4レンズ群
    が配列して構成され、該4つのレンズ群は、いずれも球
    面レンズのみにより構成され、前記第2レンズ群は、2
    枚のレンズで構成され、前記第4レンズ群は、1枚の負
    レンズを含む少なくとも3枚のレンズで構成され、前記
    第2レンズ群を光軸方向に移動させて変倍し、前記第3
    レンズ群を光軸方向に移動させて変倍に伴う像面移動を
    補正し、以下の条件(1)、(2)、(3)を満たすことを特
    徴とするズームレンズ。 (1) 0.05 < fW / f1 < 0.25 (2) 0.2 <|fW / f2| < 0.7 (3) 0.15 <|fW / f3| < 0.45 ただし、 fW:広角端における全系の焦点距離、 f1:第1レンズ群の焦点距離、 f2:第2レンズ群の焦点距離、 f3:第3レンズ群の焦点距離である。
  2. 【請求項2】 前記第2レンズ群は、負レンズと、該負
    レンズの像側に貼り合わせられた物体側に凸面を向けた
    メニスカス正レンズとから構成される接合レンズであ
    り、以下の条件(4)、(5)を満たすことを特徴とする請
    求項1に記載のズームレンズ。 (4) 0.5 <|rc / fW|< 1.5 (5) 1.0 < ri / fW < 2.5 ただし、 rc:第2レンズ群中の接合レンズの接合面の曲率半
    径、 ri:第2レンズ群中の接合レンズの像側面の曲率半径
    である。
  3. 【請求項3】 前記第2レンズ群は、正レンズと、該正
    レンズの像側に貼り合わせられた物体側に曲率が強い凹
    面を向けた両凹レンズとから構成される接合レンズであ
    り、以下の条件(4)、(5)を満たすことを特徴とする請
    求項1に記載のズームレンズ。 (4) 0.5 <|rc / fW|< 1.5 (5) 1.0 < ri / fW < 2.5 ただし、 rc:第2レンズ群中の接合レンズの接合面の曲率半
    径、 ri:第2レンズ群中の接合レンズの像側面の曲率半径
    である。
  4. 【請求項4】 前記第4レンズ群は、正レンズと負レン
    ズとを貼り合わせて構成され、接合面が像側に凸となる
    接合レンズを含み、全体として少なくとも2枚の正レン
    ズと1枚の負レンズとから構成され、以下の条件(6)
    を満たすことを特徴とする請求項1に記載のズームレン
    ズ。 (6) 0.15 < nn − np ただし、 nn:第4レンズ群中の接合レンズの負レンズの屈折
    率、 np:第4レンズ群中の接合レンズの正レンズの屈折率
    である。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9279968B2 (en) 2011-11-04 2016-03-08 Samsung Electronics Co., Ltd. Zoom lens and photographing apparatus including the same
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