JP2000337432A - 制振遮音材 - Google Patents

制振遮音材

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JP2000337432A
JP2000337432A JP11151267A JP15126799A JP2000337432A JP 2000337432 A JP2000337432 A JP 2000337432A JP 11151267 A JP11151267 A JP 11151267A JP 15126799 A JP15126799 A JP 15126799A JP 2000337432 A JP2000337432 A JP 2000337432A
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JP
Japan
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hollow
vibration damping
sound
insulating material
elastomer
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JP11151267A
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English (en)
Inventor
Rentaro Kato
錬太郎 加藤
Yoshinori Yasumoto
吉範 安本
Shigetoshi Jogan
茂利 成願
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Showa Aluminum Can Corp
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
Showa Aluminum Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制振性、遮音性、防水性に優れ、安価に製造
できる制振遮音材を提供する。 【解決手段】 中空押出型材1,1の中空部2…にエラ
ストマー4が充填され、中空部2…の両端開口部が盲蓋
5にて封止されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、振動防止や遮音
の目的で車両、船舶、航空機の如き輸送機器、建築構造
物、OA機器、家電機器等に用いられる制振遮音材に関
する。
【0002】
【従来技術とその課題】従来、輸送機器や家電製品に用
いられる制振遮音材は、ゴム、樹脂、アスファルト等の
制振遮音性材料を基材に貼り付ける形態か、もしくは同
様の制振遮音性材料を基材にクラッドしたものが一般的
である。しかるに、制振遮音性材料を基材に貼り付ける
には接着剤が必要であり、貼り付け作業に非常に手間が
かかる上、中空部等への貼り付けは困難であり、設計の
自由度を小さくするという難点があった。一方、クラッ
ド材は、圧延にて製作されることが多いが、ロットが大
きくなるため、少量品種の製品ではコスト高となる。ま
た、これらの制振遮音材には防水性がないから、制振遮
音性材料の水濡れや吸湿による劣化を生じ易く、この劣
化によって制振遮音性能が早期に低下するという問題が
あった。
【0003】この発明は、上述の事情に鑑みて、制振
性、遮音性、防水性に優れると共に、安価に製造できる
制振遮音材を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明に係る制振遮音材は、中空押出型材
の中空部にエラストマーが充填されると共に、該中空部
の両端開口部が盲蓋にて封止されてなるものである。
【0005】このような制振遮音材では、中空部に充填
されたエラストマーの弾性による振動及び音波の吸収作
用により、優れた制振性及び遮音性が得られると共に、
中空部の両端が封止されているためにエラストマーの水
濡れや吸湿による劣化を生じない。また、中空押出型材
としてアルミ材を用いて全体を軽量なものとなし得る。
しかして、請求項2の発明のように、中空押出型材が幅
方向に並んだ複数の中空部を有する偏平な形態であるも
のにおいては、エラストマーが全部の中空部に充填され
た構成のほか、一部の中空部に充填された構成としても
よい。
【0006】請求項3の発明は、上記請求項1又は2の
制振遮音材において、盲蓋が中空押出型材の端面に摩擦
攪拌接合によって固着されてなる構成としている。すな
わち、摩擦攪拌接合では溶接やロウ付けに比して接合部
周辺への入熱量が極めて少ないため、制振遮音材の製作
において盲蓋を固着する際、先に中空部に充填されてい
るエラストマーへの熱影響が小さく、熱によるエラスト
マーの劣化や変質が防止される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る制振遮音材
の実施例について、図面を参照して具体的に説明する。
【0008】図1は制振遮音材に用いるアルミ合金等よ
りなる中空押出型材の一例を示す。この中空押出型材
(1)は、複数(図では5つ)の矩形断面をなす中空部
(2)…が幅方向に並んだ偏平なパネル形態であり、幅
方向両側端には互いに逆向きになった断面L字形の係合
片(3)(3)を有している。
【0009】制振遮音材は、図2に示すように、上記の
中空押出型材(1)の中空部(2)…に合成ゴムや弾性
合成樹脂等のエラストマー(4)が充填されると共に、
これら中空部(2)…の両端開口部がアルミ合金等より
なる盲蓋(5)(5)にて封止されたものとなってい
る。
【0010】このような制振遮音材では、中空部(2)
…に充填されたエラストマー(4)の弾性による振動及
び音波の吸収作用により、優れた制振性及び遮音性が得
られると共に、中空部(2)…の両端が封止されている
ためにエラストマー(4)の水濡れや吸湿による劣化を
生じる懸念はなく、この劣化に伴う制振性及び遮音性の
低下が回避されるから、極めて長寿命となる。
【0011】しかして、上記の制振遮音材としては、全
部の中空部(2)…にエラストマー(4)が充填された
構成と、一部の中空部(2)、例えば一つ置きの中空部
(2)にエラストマー(4)が充填された構成とを包含
する。また、中空押出型材(1)の一枚を構成単位とす
るものに限らず、同二枚以上を構成単位とするものであ
ってもよい。
【0012】図3及び図4は中空押出型材(1)の2枚
を構成単位とした制振遮音材を示す。すなわち、これら
の制振遮音材では、中空部(2)…にエラストマー
(4)を充填した2枚の中空押出型材(1)(1)を互
いの係合片(3)(3)同士の係合によって平面的に連
結し、図3に示すように、連結した両押出型材(1)
(1)にわたる端面に、一枚の帯板状の盲蓋(5)を固
着して両押出型材(1)(1)を一体化すればよい。図
4(イ)は両押出型材(1)(1)の全部の中空部
(2)…にエラストマー(4)が充填された構成の制振
遮音材、同図(ロ)は両押出型材(1)(1)の一つ置
きの中空部(2)にエラストマー(4)が充填された構
成の制振遮音材を示す。
【0013】盲蓋(5)の固着手段としては、特に制約
はないが、摩擦攪拌接合法が好適である。この摩擦攪拌
接合法は、例えば特表平7−505090号公報に開示
されるように、被加工物よりも硬い材質のプローブ(棒
状物)を回転させながら被加工物に摺接させた際に、こ
の摺接部分で発生する摩擦熱と圧力によって被加工物素
材が塑性流動化するため、該プローブが被加工物中に埋
入して且つこの埋入状態のまま被加工物中を移動可能に
なることを利用したものである。
【0014】この摩擦攪拌接合法によって盲蓋(5)の
固着を行うには、図5に示すように、中空押出型材
(1)の端面に盲蓋(5)を被せ、その下方に該押出型
材(1)の肉部が存在する領域内で、摩擦攪拌接合用加
工ヘッド(6)のプローブ(6a)を盲蓋(5)の上か
ら該押出型材(1)の肉部内に達するように埋入させ、
この埋入状態で該プローブ(6a)を盲蓋(5)の周縁
部に沿って相対移動させればよい。これにより、移動す
るプローブ(6a)の前方側で塑性流動化した押出型材
(1)と盲蓋(5)の素材が攪拌混練されながら該プロ
ーブ(6a)の後方側へ漸次移行し、後方側で摩擦熱を
失って急速に冷却固化するから、押出型材(1)と盲蓋
(5)とは素材同士が混じり合って完全に一体化した状
態で接合される。この場合、素材が塑性流動する温度は
融点よりもかなり低く、接合部近傍への入熱量は溶接や
ロウ付けに比較して極めて少ないから、先に中空押出型
材(1)の中空部(2)…に充填されているエラストマ
ー(4)の熱による劣化や変質が防止され、エラストマ
ー(4)による本来の優れた制振性及び遮音性が阻害さ
れないという利点がある。
【0015】次に、図1に示す構造において、型材左右
幅500mm、型材厚み50mm、全長(押出方向長
さ)600mmであって、5つの中空部(2)の各々が
厚み方向幅45mm、同左右幅80mmであるアルミ合
金6063製の中空押出型材(1)を用い、その2枚を
構成単位とした制振遮音材A〜Dについて、遮音特性及
び制振特性の比較試験を行った結果を後記表1及び表2
に示す。なお、制振遮音材A〜Dの構成は次のとおりで
あり、エラストマー(4)としてはブチルゴムを、盲蓋
(5)としてはアルミ合金6063製で厚さ2mmの帯
板を使用した。また遮音特性はJIS A1416、制
振特性は片持ち梁損失係数測定にそれぞれ規定される試
験方法によって測定した。
【0016】制振遮音材A…全部の中空部(2)にエラ
ストマー(4)を充填し、両端を摩擦攪拌接合にて固着
した盲蓋(5)にて封止したもの。
【0017】制振遮音材B…全部の中空部(2)にエラ
ストマー(4)を充填しているが、盲蓋(5)による両
端の封止を行わなかったもの。
【0018】制振遮音材C…一つ置きの中空部(2)に
エラストマー(4)を充填し、両端を摩擦攪拌接合にて
固着した盲蓋(5)にて封止したもの。
【0019】制振遮音材D…一つ置きの中空部(2)に
エラストマー(4)を充填しているが、盲蓋(5)によ
る両端の封止を行わなかったもの。
【0020】制振遮音材E…中空押出型材(1)(1)
のみからなり、エラストマー(4)の充填と盲蓋(5)
による両端の封止を行わなかったもの。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】表1及び表2において、この発明に係る制
振遮音材AとCは、中空押出型材(1)(1)のみから
なる制振遮音材Eに比較して、遮音性及び制振性に共に
優れるのはもとより、制振遮音材AとBの比較、CとD
の比較から、中空部(2)にエラストマー(4)を充填
していても当該中空部(2)の両端開口部が封止されな
い制振遮音材に比較して、遮音性及び制振性に共に優れ
ることが明らかである。また、制振遮音材AとCの比較
からは、全部の中空部(2)…にエラストマー(4)を
充填した方が遮音性をより高くできることが判る。
【0024】なお、この発明の制振遮音材は、中空押出
型材の全体形状、中空部の数と大きさ及び形状等につい
ては実施例以外に種々設計変更可能であり、実施例のよ
うな係合片(3)(3)のない中空押出型材も使用でき
る。
【0025】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、制振遮音材と
して、中空押出型材の中空部にエラストマーが充填さ
れ、その中空部の両端開口部が盲蓋にて封止された構造
を備え、優れた制振性及び遮音性を発揮する上、エラス
トマーの水濡れや吸湿による劣化に起因した性能低下が
なく極めて長寿命であり、また安価に製作できると共に
軽量化容易なものが提供される。
【0026】請求項2の発明によれば、上記の制振遮音
材として、偏平なパネル形態で優れた制振性及び遮音性
を発揮し得るものが提供される。
【0027】請求項3の発明によれば、上記の制振遮音
材として、その製作における盲蓋の固着の際に、先に中
空部に充填されたエラストマーの熱による劣化や変質を
防止できることから、該エラストマー本来の優れた制振
性及び遮音性を確実に発揮できるものが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る制振遮音材に用いる
中空押出型材の正面図である。
【図2】同制振遮音材の縦断側面図である。
【図3】二枚の中空押出型材を構成単位とする同制振遮
音材の製造における盲蓋の取付け形態を示す斜視図であ
る。
【図4】二枚の中空押出型材を構成単位とする同制振遮
音材の構造例を示し、(イ)図は全部の中空部にエラス
トマーを充填した制振遮音材の縦断正面図、(ロ)図は
一つ置きの中空部にエラストマーを充填した制振遮音材
の縦断正面図である。
【図5】中空押出型材に対する盲蓋の摩擦攪拌接合によ
る固着操作を示す斜視図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・中空押出型材 2・・・・・・・・中空部 3・・・・・・・・係合片 4・・・・・・・・エラストマー 5・・・・・・・・盲蓋 6・・・・・・・・摩擦攪拌接合用加工ヘッド 6a・・・・・・・プローブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安本 吉範 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 (72)発明者 成願 茂利 堺市海山町6丁224番地 昭和アルミニウ ム株式会社内 Fターム(参考) 3J048 AA01 AB01 AD16 BD01 BE20 EA13 EA36 EA38 4E067 AA05 BG00 BG02 EB00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空押出型材の中空部にエラストマーが
    充填されると共に、該中空部の両端開口部が盲蓋にて封
    止されてなる制振遮音材。
  2. 【請求項2】 中空押出型材が幅方向に並んだ複数の中
    空部を有する偏平な形態であり、その全部又は一部の中
    空部にエラストマーが充填されてなる請求項1記載の制
    振遮音材。
  3. 【請求項3】 盲蓋が中空押出型材の端面に摩擦攪拌接
    合によって固着されてなる請求項1又は2に記載の制振
    遮音材。
JP11151267A 1999-05-31 1999-05-31 制振遮音材 Pending JP2000337432A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004223544A (ja) * 2003-01-21 2004-08-12 Showa Denko Kk 接合継手の製造方法及び摩擦撹拌接合装置
JP2009172682A (ja) * 2009-05-11 2009-08-06 Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd パネル接合構造
CN104074905A (zh) * 2014-06-23 2014-10-01 刘刚凌 一种汽车减震器的隔音装置

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