JP2017137657A - 内窓枠構造用枠材及び内窓枠構造 - Google Patents

内窓枠構造用枠材及び内窓枠構造 Download PDF

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Abstract

【課題】様々な寸法の窓用開口部に容易に適用でき、施工現場で切断除去されて無駄になる枠材量を低減でき、枠材の取り扱い性に優れ、容易な組み立て作業で内窓枠構造を形成できる内窓枠構造用枠材を提供することを目的とする。【解決手段】平板部10と、平板部10における第1端部1aから平面方向の外側に突出するように、かつ第1端部1aの長さ方向に延在するように設けられた凸条12と、を備え、平板部10における第2端部1bに、別の内窓枠構造用枠材1の凸条12が嵌め込まれる嵌め込み部26が設けられており、凸条12は、中空状であり、かつその中空部内に平板部10の平面方向に沿って設けられ、該中空部内を分割する内部板片12eを備えている、複数個を枠状に組み合わせて内窓枠構造を形成するための内窓枠構造用枠材1。【選択図】図1

Description

本発明は、内窓枠構造用枠材及び内窓枠構造に関する。
寒冷地の建築物においては、断熱性能を高める目的で、外窓と内窓を備える二重窓構造が広く採用されている。二重窓構造における内窓枠としては、木枠とレール部材とが一体となった一体枠が主流である。しかし、木枠を用いた内窓枠は、腐食する、コストが高い等の問題がある。
そこで、木枠に比べて腐食しにくく安価な樹脂製の枠材を用いた内窓枠構造が提案されている。例えば、特許文献1には、建物における既存の窓枠を備える窓用開口部の室内側に樹脂製の増設窓枠を着脱自在に取り付け、前記増設窓枠に内窓取付用レールを設けた内窓枠構造が記載されている。また、特許文献2には、建築物の窓用開口部における外窓よりも室内側に設置された樹脂製の額縁(内窓枠)に、窓の開閉レールが設けられた内窓枠構造が記載されている。
特開2007−126913号公報 特開2014−201995号公報
特許文献1、2のような内窓枠構造は、例えば、室内側から見た正面視形状が矩形状の内窓枠における上枠部及び下枠部と、それらの両側の側枠部をそれぞれ形成する樹脂製の枠材を組み立て、窓用開口部の室内側に取り付けることで形成される。窓用開口部には様々な寸法のものがあるが、窓用開口部の寸法に合わせた樹脂製の枠材をその都度作製する方法は、枠材の製造が煩雑になるうえ、コストも高騰し、実用に適さない。そのため、通常は、サイズの大きな枠材を用意し、施工現場において窓用開口部の寸法に合わせて該枠材を適宜切断加工する方法が採用される。
しかし、該方法では、様々な寸法の窓用開口部に対応できるように、予め用意する枠材のサイズを大きくしておくと、施工現場で切断除去されて無駄になる枠材量が増えるために、コスト面ではまだ不充分である。また、予め用意する枠材のサイズが大きいと取り扱いにくく、内窓枠構造の組み立て作業が困難になる。
また、内窓枠をサッシアングルにビスで固定する場合、ビスが挿入された部分に枠材からバリ屑が生じ、サッシアングルと枠材との間に該バリ屑が溜まって固定が不安定になることがある。また、内窓枠におけるビスで固定する部分が中空であると、ビスによる保持力が充分に得られにくいことがある。
本発明は、様々な寸法の窓用開口部に容易に適用でき、枠材の取り扱い性に優れ、低コストで容易に内窓枠構造を形成でき、ビス等で該内窓枠構造をサッシアングル等に良好に固定できる内窓枠構造用枠材、及び該内窓枠構造用枠材を用いた内窓枠構造を提供することを目的とする。
本発明は、以下の構成を有する内窓枠構造用枠材及び内窓枠構造である。
[1]複数個を枠状に組み合わせて内窓枠構造を形成するための板状で樹脂製の内窓枠構造用枠材であって、
平板部と、平板部における第1端部から平面方向の外側に突出するように、かつ該第1端部の長さ方向に延在するように設けられた凸条と、を備え、
前記凸条は、中空状であり、かつその中空部内に前記平板部の平面方向に沿って設けられ、該中空部内を分割する内部板片を備えている、内窓枠構造用枠材。
[2]前記平板部における前記第1端部と反対側の第2端部に、別の内窓枠構造用枠材の前記凸条が嵌め込まれる嵌め込み部が設けられている、[1]に記載の内窓枠構造用枠材。
[3]前記平板部が中空状である、[1]又は[2]に記載の内窓枠構造用枠材。
[4]前記平板部が、
互いの平面が離間した状態で対向配置された平面視形状が矩形状の第1板部及び第2板部と、
前記第1板部及び前記第2板部における前記第1端部と反対側の第2端部同士を接続する第3板部と、
前記第1端部と前記第2端部との間で、前記第1板部から前記第2板部まで延び、前記第3板部と平行に並んで設けられた複数の内部板部と、を備え、
前記第1板部及び前記第2板部における前記第1端部側に、前記第1板部と前記第2板部の間から平面方向の外側に突出するように前記凸条が設けられている、[1]〜[3]のいずれかに記載の内窓枠構造用枠材。
[5]前記第3板部の前記第1板部側の端部及び前記第2板部側の端部のそれぞれから、平面方向の外側に突出するように第1突出片及び第2突出片がさらに設けられ、
前記第1突出片、前記第3板部及び前記第2突出片により、前記凸条が嵌まり込む凹条の前記嵌め込み部が形成されている、[4]に記載の内窓枠構造用枠材。
[6]前記平板部及び前記凸条を形成する樹脂に、木片及び木粉のいずれか一方又は両方が配合されている、[1]〜[5]のいずれかに記載の内窓枠構造用枠材。
[7]前記[1]〜[6]のいずれかに記載の内窓枠構造用枠材を用いた内窓枠構造であって、複数の内窓枠構造用枠材が枠状に組み合わされ、それら内窓枠構造用枠材上に、窓が移動可能に嵌め込まれるレール部材が設けられた、内窓枠構造。
本発明の内窓枠構造用枠材を用いれば、様々な寸法の窓用開口部に容易に適用でき、枠材の取り扱い性に優れ、低コストで容易に内窓枠構造を形成でき、バリ屑の発生による不具合を抑制しつつ該内窓枠構造をビス等でサッシアングル等に充分な保持力で良好に固定することができる。
本発明の内窓枠構造は、様々な寸法の窓用開口部に容易に適用でき、施工現場で切断除去されて無駄になる枠材量を低減できるため低コストであり、組み立て作業も容易で、ビス等でサッシアングル等に良好に固定することができある。
本発明の内窓枠構造用枠材の一例を示した図であり、図1(A)は斜視図であり、図1(B)は図1(A)におけるA−A断面図である。 本発明の内窓枠構造用枠材の他の例を示した図であり、図2(A)は斜視図であり、図2(B)は図2(A)におけるB−B断面図である。 図1の内窓枠構造用枠材同士を連結する様子を示した断面図である。 図4(A)は図1の内窓枠構造用枠材の凸条部分をビス止めする様子を示した断面図であり、図4(B)は内窓枠構造用枠材の凹条部分にキャップ部材を装着した様子を示した断面図である。 本発明の内窓枠構造の一例を示した図であって、内窓枠構造を上下方向に切断した縦断面図である。 図5に示した内窓枠構造を水平方向に切断した横断面図である。
(内窓枠構造用枠材)
本発明の内窓枠構造用枠材は、複数個を枠状に組み合わせて内窓枠構造を形成するための板状で樹脂製の内窓枠構造用枠材である。本発明の内窓枠構造用枠材は、平板部と、平板部における第1端部から平面方向の外側に突出するように、かつ該第1端部の長さ方向に延在するように設けられた凸条と、を備えている。平板部における第1端部と反対側の第2端部には、別の内窓枠構造用枠材の前記凸条が嵌め込まれる嵌め込み部が設けられている。また、凸条は、中空状であり、かつその中空部内に前記平板部の平面方向に沿って設けられ、該中空部内を分割する内部板片を備えている。
本発明の内窓枠構造用枠材を用いて内窓枠構造を形成する際には、任意の内窓枠構造用枠材における凸条が、別の内窓枠構造用枠材における第1端部と反対側の嵌め込み部に嵌め込まれて連結することで、それらの内窓枠構造用枠材を枠状に組み合わせることができるようになっている。
以下、本発明の内窓枠構造用枠材の一例を示してより詳しく説明する。
本実施形態の内窓枠構造用枠材1は、図1(A)及び図1(B)に示すように、平板部10と、凸条12とを備える板状の部材である。平板部10は、第1板部14、第2板部16、第3板部18及び複数の内部板部20を備える。
第1板部14及び第2板部16は、いずれも平面視形状が長形状であり、互いの平面が離間した状態で対向配置されている。第3板部18は、第1板部14及び第2板部16における、第1端部1aと反対側である第2端部1b側の端部同士を接続するように設けられている。複数の内部板部20は、それぞれが第1端部1aと第2端部1bの間で、第3板部18と平行に第1板部14から第2板部16まで延びるように、第3板部18と凸条12との間に並んで設けられている。
凸条12は、平板部10における第1板部14及び第2板部16の第1端部1a側で、第1板部14と第2板部16の間から平面方向の外側に突出するように設けられている。
内窓枠構造用枠材1の平面視形状は、平面視における第1端部1a及び第2端部1bの長さ方向xが、第1端部1a及び第2端部1bに直交する方向yよりも長い長方形状である。すなわち、内窓枠構造用枠材1においては、第1端部1a及び第2端部1bに直交する方向yが幅方向である。
平板部10は、互いに離間した状態で配置された第1板部14及び第2板部16の間において、凸条12、複数の内部板部20及び第3板部18のそれぞれの間に空間を有する中空状の板部材になっている。
平板部10が中空状であることで、軽量となるために取り扱い性が向上し、また切断加工が容易になるため施工現場での作業が容易になる。また、平板部10の機械的強度を高めるため、木片を配合した樹脂材料を用いて平板部10を成形する場合でも、平板部10の押出成形が容易になる。
平板部10には、第3板部18における第1板部14側の端部から、平面方向の外側に突出するように、長さ方向に延在する板状の第1突出片22が設けられている。また、第3板部18における第2板部16側の端部から、平面方向の外側に突出するように、長さ方向に延在する板状の第2突出片24が設けられている。これにより、平板部10における第2端部1b側には、第1突出片22、第3板部18及び第2突出片24によって、凸条12が嵌まり込む凹条からなる嵌め込み部26が形成されている。
この例では、図3(A)に示すように、任意の内窓枠構造用枠材1の凸条12を、別の内窓枠構造用枠材1における第2端部1b側に位置する嵌め込み部26に嵌め込むことで、それらを連結することができる。また、図3(B)に示すように、任意の内部板部20の凸条12側における当該内部板部20寄りで平板部10を長さ方向に切断したときには、その切断で形成された端部における第1板部14と第2板部16の間に、別の内窓枠構造用枠材1の凸条12を嵌め込む凹条からなる嵌め込み部26が形成される。そのため、内窓枠構造の寸法に合わせて一部の内窓枠構造用枠材1の平板部10を切断する場合も、切断によって形成された第1板部14と第2板部16の間の嵌め込み部26に別の内窓枠構造用枠材1の凸条12を嵌め込んで、それらを連結することができる。
この例の第1板部14は、内面側の板本体部14aと、板本体部14aの外面側に設けられた表面層14bとを備える。同様に、第2板部16は、内面側の板本体部16aと、板本体部16aの外面側に設けられた表面層16bとを備える。
第1板部14及び第2板部16の厚みは、強度、切断加工性等を考慮して適宜決定すればよく、例えば、1.5〜5.0mmとすることができる。
第3板部18は、内面側の板本体部18aと、板本体部18aの外面側に設けられた表面層18bとを備える。
第3板部18の厚みは、強度等を考慮して適宜決定すればよく、例えば、1.0〜5.0mmとすることができる。
内部板部20の厚みは、強度等を考慮して適宜決定すればよく、例えば、0.8〜3.0mmとすることができる。
隣り合う内部板部20の間隔は、強度等を考慮して適宜決定すればよく、例えば、5.0〜25.0mmとすることができ、好ましくは10.0〜20.0mmである。
凸条12は、第1板片12aと、第2板片12bと、第3板片12cと、第4板片12dと、内部板片12eとを備えている。第1板片12aは、第1板部14における第1端部1a側の端部から第2板部16における第1端部1a側の端部まで延びるように設けられている。第2板片12bは、第1板片12aの第1板部14側の端部から平面方向の外側に向かって延びるように設けられている。第3板片12cは、第1板片12aの第2板部16側の端部から平面方向の外側に向かって延びるように設けられている。第4板片12dは、第2板片12bの先端部と第3板片12cの先端部とを結ぶように設けられている。内部板片12eは、第1板片12aの中間部から第4板片12dの中間部まで、平板部10の平面方向に沿って延びるように設けられている。
このように、凸条12は、第1板片12a、第2板片12b、第3板片12c及び第4板片12dによって囲われた中空部を有する中空状になっている。そして、内部板片12eによって、凸条12内の中空部が平板部10の厚み方向に2つに分割されている。
内窓枠構造用枠材1を用いて内窓枠構造を形成する場合、一部の内窓枠構造用枠材1における凸条12を、サッシアングル等の他の部材とビスやネジ等により接続する。しかし、凸条12が中実であると、ビスやネジ等を挿入した際に出るバリ屑(樹脂カス)が他の部材と凸条12の間に挟まることで邪魔になり、接続部分の納まりが悪くなりやすい。これに対して、凸条12が中空状になっていれば、凸条12にビスやネジ等を挿入した際に出るバリ屑の量が少なくなるため、バリ屑による他の部材との接続部分の納まりの悪化を抑制できる。具体的には、例えば、図4(A)に示すように、ビス200を用いて内窓枠構造用枠材1の凸条12とサッシアングル210とを固定する際、凸条12の第2板片12b側からビス200が挿入された際には、第2板片12bから生じるバリ屑しか第2板片12b側に出てこない。内部板片12eにビスやネジ等が挿入された際に出る樹脂カスは、凸条12の中空部内で生じるため、凸条12と他の部材との接続部分の収まりには悪影響を与えない。これらのことから、凸条12とサッシアングル210の間にバリ屑が大量に挟まることが抑制され、容易に凸条12とサッシアングル210とを納まり良く接続できるため、内窓枠構造の組み立て作業がさらに容易になる。
また、凸条12が中空状になっていれば、木片を配合した樹脂材料を用いて凸条12の強度を高める場合でも、凸条12を押出成形で容易に成形できる。
また、凸条12が中空状になっていると、ビスやネジ等による固定強度が低下したり、ビスやネジ等を挿入した際に凸条12が破損したりするおそれがある。しかし、凸条12では内部板片12eが設けられているため、ビスやネジ等を内部板片12eにも挿入してしっかりと利かせ、充分な固定強度を得ることができる。また、凸条12を形成する樹脂に木片、木粉等を配合しなくても凸条12の強度が充分に確保されるため、ビスやネジ等を挿入した際にも凸条12が破損しにくい。
また、内部板片12eが設けられていることで、凸条12から引き抜く際にビスやネジ等に回転を加えると、第2板片12bからだけでなく内部板片12eからもビスやネジ等を上昇させる力が加わる。そのため、内部板片12eが設けられていない場合に比べてビスやネジ等の引き抜きも容易になる。
凸条12における内窓枠構造用枠材1の厚み方向の長さ、すなわち第2板片12bの外面と第3板片12cの外面との距離は、第1板部14の内面と第2板部16の内面との距離と同等になっている。
また、凸条12における第1板部14及び第2板部16から突き出た部分の長さは、隣り合う内部板部20の対向面同士の距離よりも短くなっている。
凸条12における内部板片12eの厚みは、強度等を考慮して適宜決定すればよく、例えば、第2板片12bの内面と第3板片12cの内面との距離に対して、0.1〜0.75倍とすることができ、好ましくは0.2〜0.6倍である。
凸条12における第2板片12bの外面と第3板片12cの外面には、それぞれ第1端部1aの長さ方向に延びる溝28a,28bが形成されている。また、嵌め込み部26における第1突出片22の内面には、第2端部1bの長さ方向に沿って延びる突起部30が形成されている。同様に、第2突出片24の内面には、第2端部1bの長さ方向に沿って延びる突起部32が形成されている。突起部30,32は、内窓枠構造用枠材1の凸条12を別の内窓枠構造用枠材1の嵌め込み部26に嵌め込んだときに、凸条12に形成された溝28a,28bにそれぞれ嵌まり込むようになっている。このように、突起部30,32が溝28a,28bにそれぞれ嵌まり込むことで、2つの内窓枠構造用枠材1の連結強度がより高くなる。
また、凸条12における第2板片12bの外面に溝28aが形成されていれば、溝28aの部分にビス200を挿入することで、凸条12の外側に出てくるバリ屑の量をさらに低減することができる。凸条12における第3板片12cの外面に溝28bが形成されている場合も、溝28bの部分に第3板片12c側からビス200を挿入した際に凸条12の外側に出てくるバリ屑の量をさらに低減することができる。
内窓枠構造用枠材1は、内窓枠構造において、第1端部1aから第2端部1bまでの幅方向が、内窓枠の奥行方向となるように設けられる。例えば、室内側から見た正面視形状が矩形状の内窓枠構造の上枠部、下枠部及び両方の側枠部のそれぞれにおいて、内窓枠構造用枠材1の幅方向が内窓枠の奥行方向、内窓枠構造用枠材1の長さ方向が上枠部、下枠部及び両方の側枠部のそれぞれの長さ方向となるように各内窓枠構造用枠材1が配置される。
内窓枠構造用枠材1の第1端部1aから第2端部1bまでの幅は、内窓用開口部の奥行よりも短くなるように設計される。すなわち、内窓枠構造の奥行方向において、2つ以上の内窓枠構造用枠材1が連結されるように設計される。
内窓枠構造用枠材1の第1端部1aから第2端部1bまでの幅は、様々な寸法の内窓枠構造に対応できるように適宜決定すればよく、特に限定されず、例えば、50〜200mmとすることができる。
内窓枠構造用枠材1は、樹脂製の枠材である。
内窓枠構造用枠材1を形成する樹脂は、特に限定されず、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ABS樹脂、ASA樹脂、アクリル樹脂等が挙げられる。内窓枠構造用枠材1を形成する樹脂としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
内窓枠構造用枠材1を形成する樹脂には、補強のために木片及び木粉のいずれか一方又は両方を配合してもよい。
内窓枠構造用枠材1においては、第1板部14の表面層14b、第2板部16の表面層16b、第3板部18の表面層18b、第1突出片22及び第2突出片24が、同じ材料で形成されている。該材料としては、内窓枠構造用枠材1と、内窓枠構造用枠材1上に設けられるレール部材との接着強度が高くなる点から、レール部材の形成に用いられる樹脂と同じ樹脂が好ましい。
また、内窓枠構造用枠材1においては、第1板部14の板本体部14a、第2板部16の板本体部16a、第3板部18の板本体部18a及び凸条12が、同じ材料で形成されている。該材料としては、第1板部14の板本体部14aと表面層14b、第2板部16の板本体部16aと表面層16b、及び第3板部18の板本体部18aと表面層18bの接着強度を高めつつ、機械的強度に優れた内窓枠構造用枠材1が得られやすい点から、表面層14b、表面層16b及び表面層18bを形成する樹脂と同じ樹脂に木片や木粉が配合された材料が好ましい。
例えば、第1板部14の表面層14b、第2板部16の表面層16b、第3板部18の表面層18b、第1突出片22及び第2突出片24をポリ塩化ビニルで形成し、第1板部14の板本体部14a、第2板部16の板本体部16a、第3板部18の板本体部18a及び凸条12をポリ塩化ビニルで木片や木粉を配合した材料で形成する態様が挙げられる。表面層を樹脂のみの層とすることで、割れ、欠けを防止しやすい。特に第1突出片22及び第2突出片24の割れを防止しやすい。
内窓枠構造を形成した状態で、平板部10が切断されず、かつ嵌め込み部26に別の内窓枠構造用枠材1の凸条12が嵌め込まれないときには、図4(B)に示すように、凹条の嵌め込み部26の開口端にキャップ部材40を装着できるようになっていることが好ましい。これにより、内窓枠構造用枠材1における第1突出片22及び第2突出片24を補強することができ、第1突出片22及び第2突出片24が破損することを抑制することができる。
キャップ部材40は、長方形状の平板部42と、平板部42の一方の面から突出し、平板部42の長さ方向に並行して延びる第1嵌合片44及び第2嵌合片46とを備えている。内窓枠構造用枠材1における切断で生じた端部で第1突出片22と第2突出片24の間に第1嵌合片44及び第2嵌合片46を嵌め込むようにキャップ部材40を装着することで、当該端部が補強されて破損しにくくなる。
また、第1嵌合片44の先端部には、キャップ部材40を嵌め込み部26に装着したときに第1突出片22に向かって突出する突出部44aが設けられている。第2嵌合片46の先端部には、キャップ部材40を嵌め込み部26に装着したときに第2突出片24に向かって突出する突出部46aが設けられている。嵌め込み部26にキャップ部材40を装着したときには、第1嵌合片44の突出部44aが突起部30の第3板部18側に引っ掛かり、第2嵌合片46の突出部46aが突起部32の第3板部18側に引っ掛かるようになっている。これにより、キャップ部材40を嵌め込み部26に充分な強度でしっかりと装着することができる。
また、任意の内部板部20の凸条12側における当該内部板部20寄りで平板部10が長さ方向に切断され、その切断で形成された端部に別の内窓枠構造用枠材1の凸条12が嵌め込まれない場合も、第1板部14と第2板部16における当該端部で内部板部20から突き出る部分が長いとその部分の強度が弱くなる。そのため、この場合にも、内窓枠構造用枠材1における切断で生じた当該端部にキャップ部材40を装着して補強することが好ましい。
以上説明した本発明の内窓枠構造用枠材を用いれば、例えば上枠部、下枠部及び両側の側枠部からなる内窓枠構造におけるそれぞれ部分の奥行方向に、比較的サイズの小さい複数の内窓枠構造用枠材を適宜切断して寸法を調節しつつ組み合わせることで、様々な寸法の内窓枠構造を形成できる。そのため、上枠部、下枠部及び側枠部をそれぞれサイズの大きい1つの枠材で形成する場合に比べて、施工現場で切断除去されて無駄になる枠材量が少なくなる。
また、比較的サイズの小さい内窓枠構造用枠材を使用できるため、該内窓枠構造用枠材の取り扱い性に優れる。さらに、凸条が中空状で、その中空部に内部板片が設けられているため、該凸条をサッシアングル等とビス等で接続する際に、それらの接続部分の納まりも良く、しっかりと固定できる。これらのことから、本発明の内窓枠構造用枠材を用いる場合、内窓枠構造を形成するための組み立て作業も容易である。
なお、本発明の内窓枠構造用枠材は、前記した内窓枠構造用枠材1には限定されない。例えば、図2に例示した内窓枠構造用枠材1Aであってもよい。図2における図1と同じ部分は同符号を付して説明を省略する。
内窓枠構造用枠材1Aは、第1突出片22及び第2突出片24が設けられていない以外は内窓枠構造用枠材1と同じである。
内窓枠構造用枠材1Aにおいては、任意の内部板部20の凸条12側における当該内部板部20寄りで平板部10を長さ方向に切断すれば、その切断で形成された端部における第1板部14と第2板部16の間に形成される凹条が、別の内窓枠構造用枠材1Aの凸条12を嵌め込む嵌め込み部26となる。
また、内窓枠構造用枠材1,1Aでは、凸条の中空部内に平板部の平面方向に沿って設けられる内部板片が1つであったが、本発明の内窓枠構造用枠材では、凸条の中空部内に平板部の平面方向に沿って設けられる内部板片が2つ以上設けられていてもよい。
[内窓枠構造]
本発明の内窓枠構造は、本発明の内窓枠構造用枠材を用いた内窓枠構造であって、複数の本発明の内窓枠構造用枠材が枠状に組み合わされ、それら内窓枠構造用枠材上に、窓が移動可能に嵌め込まれるレール部材が設けられた内窓枠構造である。本発明の内窓枠構造は、1種の内窓枠構造用枠材で形成してもよく、2種以上の内窓枠構造用枠材を組み合わせて形成してもよい。
以下、本発明の内窓枠構造の一例として、前記した内窓枠構造用枠材1と内窓枠構造用枠材1Aを用いた内窓枠構造100について説明する。
内窓枠構造100は、図5及び図6に示すように、コンクリート壁312の表面に断熱材層314が設けられた壁体300に形成された、外窓(不図示)を取り付けられる窓用開口部310において、外窓よりも室内側に設けられている。内窓枠構造100は、複数の内窓枠構造用枠材1及び内窓枠構造用枠材1Aと、内窓枠構造用枠材1上に設けられたレール部材2とを備えている。
内窓枠構造100は、複数の内窓枠構造用枠材1を組み合わせて形成された上枠部110、下枠部112、及びそれらの両側に形成された側枠部114,116を備え、それらを室内側から見たときの正面視形状が矩形状になっている。内窓枠構造100においては、上枠部110、下枠部112、及び側枠部114,116の室内側の一部は、壁体300よりも室内側に位置するようになっている。
上枠部110は、図5に示すように、内窓枠構造100の奥行方向において、2つの内窓枠構造用枠材1が連結されることで形成されている。
具体的には、2つの内窓枠構造用枠材1が、それぞれの幅方向が奥行方向となるように、かつ第1端部1a側が外窓側、第2端部1bが室内側となるように直列に配置されている。そして、外窓側の内窓枠構造用枠材1の嵌め込み部26に室内側の内窓枠構造用枠材1の凸条12が嵌め込まれて、それら2つの内窓枠構造用枠材1が連結されて上枠部110が形成されている。
上枠部110の奥行の寸法は、上枠部110を形成する室内側の内窓枠構造用枠材1の第2端部1b側が一部切断されることで、窓用開口部310の上部の寸法に合うように調節されている。また、この例の上枠部110において、室内側の内窓枠構造用枠材1における切断で生じた端部では、第1板部14及び第2板部16における最も室内側の内部板部20から突き出た部分の長さが短い。そのため、当該端部の補強の必要性が低いため、キャップ部材40は装着されていない。第1板部14及び第2板部16における最も室内側の内部板部20から突き出た部分の長さが長くなる場合には、その端部にキャップ部材40を装着して補強することが好ましい。
上枠部110における室内側の内窓枠構造用枠材1は、コンクリート壁312における窓用開口部310よりも上側の壁面に断熱材層314中に埋め込まれた状態で固定されている内窓枠構造用枠材1Aに固定されている。具体的には、上枠部110における室内側の内窓枠構造用枠材1の第1板部14と、コンクリート壁312に固定された内窓枠構造用枠材1Aの第3板部18とが固定されている。
内窓枠構造用枠材1Aは、第2板部16がコンクリート壁312の壁面に固定されている。内窓枠構造用枠材1Aの第2板部16をコンクリート壁312の壁面に固定する態様は、特に限定されず、例えば、接着剤により接着固定する態様が挙げられる。
コンクリート壁312に固定された内窓枠構造用枠材1Aと、上枠部110における室内側の内窓枠構造用枠材1とを固定する態様は、特に限定されない。例えば、室内側の内窓枠構造用枠材1の第1板部14と内窓枠構造用枠材1Aの第3板部18とを接着剤により接着固定する態様、室内側の内窓枠構造用枠材1をその第2板部16側から内窓枠構造用枠材1Aの第3板部18側にビス止めする態様等が挙げられる。
室内側の内窓枠構造用枠材1とコンクリート壁312に固定された内窓枠構造用枠材1Aとをビス止めにより固定する場合には、それら内窓枠構造用枠材1と内窓枠構造用枠材1Aにおけるビスが挿入される中空部分に木芯が挿入されていることが好ましい。これにより、ビス止めによる固定強度がより高くなる。
上枠部110における内窓枠構造用枠材1は、第2板部16を上側にして設けられている。この例では、上枠部110における外窓側の内窓枠構造用枠材1は、凸条12の部分が外窓枠と接続されたサッシアングル210とビス止め等により固定される。
下枠部112は、上枠部110と同様に、内窓枠構造100の奥行方向において、2つの内窓枠構造用枠材1が連結されることで形成されている。下枠部112においても、2つの内窓枠構造用枠材1が、それぞれの幅方向が奥行方向となるように、かつ第1端部1a側が外窓側、第2端部1bが室内側となるように直列に配置されている。そして、外窓側の内窓枠構造用枠材1における嵌め込み部26に室内側の内窓枠構造用枠材1の凸条12が嵌め込まれて、それら2つの内窓枠構造用枠材1が連結されて下枠部112が形成されている。
下枠部112の奥行の寸法は、下枠部112を形成する室内側の内窓枠構造用枠材1の第2端部1b側が一部切断されることで、窓用開口部310の下部の寸法と合うように調節されている。また、この例の下枠部112における、室内側の内窓枠構造用枠材1における切断で生じた端部では、第1板部14及び第2板部16における最も室内側の内部板部20から突き出た部分の長さが長いため、その部分にキャップ部材40が装着されて補強されている。
下枠部112における室内側の内窓枠構造用枠材1は、コンクリート壁312における窓用開口部310よりも下側の壁面に断熱材層314中に埋め込まれた状態で固定されている内窓枠構造用枠材1Aに固定されている。具体的には、下枠部112における室内側の内窓枠構造用枠材1の第1板部14と、コンクリート壁312に固定された内窓枠構造用枠材1Aの第3板部18とが固定されている。
内窓枠構造用枠材1Aをコンクリート壁312における窓用開口部310よりも下側の壁面に固定する態様としては、内窓枠構造用枠材1Aをコンクリート壁312における窓用開口部310よりも上側の壁面に固定する態様として挙げたものと同じ態様が挙げられる。
コンクリート壁312における窓用開口部310よりも下側に固定された内窓枠構造用枠材1Aと、下枠部112における室内側の内窓枠構造用枠材1とを固定する態様としては、コンクリート壁312における窓用開口部310よりも上側に固定された内窓枠構造用枠材1Aと、上枠部110における室内側の内窓枠構造用枠材1とを固定する態様として挙げたものと同じ態様が挙げられる。
下枠部112における内窓枠構造用枠材1は、第2板部16を下側にして設けられている。下枠部112における外窓側の内窓枠構造用枠材1は、上枠部110における外窓側の内窓枠構造用枠材1と同様に、凸条12の部分が外窓枠と接続されたサッシアングル210とビス止め等により固定される。
図6に示すように、側枠部114及び側枠部116は、上枠部110と同様に、内窓枠構造100の奥行方向において、2つの内窓枠構造用枠材1が連結されることで形成されている。側枠部114及び側枠部116においても、2つの内窓枠構造用枠材1が、それぞれの幅方向が奥行方向となるように、かつ第1端部1a側が外窓側、第2端部1bが室内側となるように直列に配置されている。そして、外窓側の内窓枠構造用枠材1における嵌め込み部26に室内側の内窓枠構造用枠材1の凸条12が嵌め込まれ、それら2つの内窓枠構造用枠材1が連結されることで、側枠部114及び側枠部116のそれぞれが形成されている。
側枠部114及び側枠部116の奥行の寸法は、側枠部114及び側枠部116を形成する室内側の内窓枠構造用枠材1の第2端部1b側が一部切断されることで、窓用開口部310の側部の寸法と合うように調節されている。また、この例の側枠部114及び側枠部116における、室内側の内窓枠構造用枠材1における切断で生じた端部では、第1板部14及び第2板部16における最も室内側の内部板部20から突き出た部分の長さが短いため、その部分にはキャップ部材40が装着されていない。
側枠部114及び側枠部116における室内側の内窓枠構造用枠材1は、それぞれコンクリート壁312における窓用開口部310よりも水平方向の外側の壁面に断熱材層314中に埋め込まれた状態で固定されている内窓枠構造用枠材1Aに固定されている。具体的には、側枠部114及び側枠部116における室内側の内窓枠構造用枠材1の第1板部14と、コンクリート壁312に固定された内窓枠構造用枠材1Aの第3板部18とが固定されている。
内窓枠構造用枠材1Aをコンクリート壁312における窓用開口部310よりも水平方向の外側の壁面に固定する態様としては、内窓枠構造用枠材1Aをコンクリート壁312における窓用開口部310よりも上側の壁面に固定する態様として挙げたものと同じ態様が挙げられる。
コンクリート壁312における窓用開口部310よりも水平方向の外側に固定された内窓枠構造用枠材1Aと、側枠部114及び側枠部116における室内側の内窓枠構造用枠材1とを固定する態様としては、コンクリート壁312における窓用開口部310よりも上側に固定された内窓枠構造用枠材1Aと、上枠部110における室内側の内窓枠構造用枠材1とを固定する態様として挙げたものと同じ態様が挙げられる。
側枠部114及び側枠部116における内窓枠構造用枠材1は、第2板部16を外側にして設けられている。側枠部114及び側枠部116における外窓側の内窓枠構造用枠材1は、上枠部110における外窓側の内窓枠構造用枠材1と同様に、凸条12の部分が外窓枠と接続されたサッシアングル210とビス止め等により固定される。
この例の上枠部110、下枠部112、側枠部114及び側枠部116は、いずれも2つの内窓枠構造用枠材1で形成されているが、内窓枠構造における上枠部、下枠部、及び両側の側枠部のそれぞれを形成する内窓枠構造用枠材の数は2つには限定されない。内窓枠構造の上枠部、下枠部、及び両側の側枠部のそれぞれを形成する内窓枠構造用枠材の数は、窓用開口部の上部の寸法に合わせて適宜選択すればよく、3つ以上であってもよい。
レール部材2は、上部レール2aと、下部レール2bと、側部レール2cと、側部レール2dとを備えている。
上部レール2aは、上枠部110の下面、すなわち上枠部110を形成する室内側の内窓枠構造用枠材1の第1板部14の表面に設けられている。下部レール2bは、下枠部112の上面、すなわち下枠部112を形成する室内側の内窓枠構造用枠材1の第1板部14の表面に設けられている。側部レール2cは、側枠部114の側面、すなわち側枠部114を形成する室内側の内窓枠構造用枠材1の第1板部14の表面に設けられている。側部レール2dは、側枠部116の側面、すなわち側枠部116を形成する室内側の内窓枠構造用枠材1の第1板部14の表面に設けられている。
上部レール2aは、図5に示すように、上枠部110に沿って延びる長尺の本体部50と、本体部50上にその長さ方向に並行して延びるように設けられた凸条からなる2本のレール部52とを備えている。下部レール2bも上部レール2aと同様に、下枠部112に沿って延びる長尺の本体部50と、本体部50上にその長さ方向に並行して延びるように設けられた凸条からなる2本のレール部52とを備えている。
上部レール2aと下部レール2bのそれぞれのレール部52は、互いに対応する位置に設けられている。そして、上部レール2aと下部レール2bのそれぞれのレール部52には、内窓400の上端部と下端部が嵌め込めるようになっている。内窓400の下端部にはレール部52上を移動する戸車410が設けられており、レール部52に嵌め込んだ内窓400がレール部52に沿って移動可能になっている。
側部レール2c,2dは、図6に示すように、側枠部114及び側枠部116に沿って延びる長尺の部材であり、内窓400が取り付けられる側に内窓400の側端部を収容する凹部54が2つ形成されている。
内窓枠構造100を組み立てる方法としては、特に限定されない。例えば、内窓枠構造用枠材1にレール部材2を取り付けた後に、レール部材2を取り付けた内窓枠構造用枠材1と、その他の内窓枠構造用枠材1や内窓枠構造用枠材1Aを用いて内窓枠構造100を組み立てる方法が挙げられる。また、内窓枠構造用枠材1と内窓枠構造用枠材1Aによって上枠部110、下枠部112及び側枠部114,116を形成した後に、それらを形成する内窓枠構造用枠材1にレール部材2を取り付ける方法を採用してもよい。
この例では、壁体300の室内側における内窓枠構造100の外側に、内窓枠構造100の上枠部110、下枠部112及び側枠部114,116を囲うように枠体316が設けられている。また、枠体316の室内側に、板状の壁部材318が取り付けられている。壁部材318としては、表面に意匠層が設けられた石膏ボード等が使用される。これにより、室内側から見たときの内窓枠構造100の外側の部分では、壁体300が壁部材318によって目隠しされた状態になっている。
以上説明した本発明の内窓枠構造では、内窓枠構造100のように、複数の内窓枠構造用枠材が適宜切断されて寸法を調節しつつ連結されることで形成されるため、様々な寸法の窓用開口部に容易に適用することができる。また、本発明の内窓枠構造では、比較的サイズの小さい内窓枠構造用枠材を奥行方向に複数組み合わせて形成できるため、サイズの大きい1つの枠材で形成する場合に比べて、施工現場で切断除去されて無駄になる枠材量が少なくなる。
また、本発明の内窓枠構造用枠材は取り扱い性に優れ、凸条をサッシアングル等とビス等で接続する際に、それらの接続部分の納まりも良く、しっかりと固定できる。そのため、本発明の内窓枠構造は組み立て作業も容易である。
なお、本発明の内窓枠構造は、前記した内窓枠構造用枠材1、1A及びレール部材2を用いたものには限定されない。本発明の内窓枠構造は、本発明の主旨を逸脱しない範囲内であれば、内窓枠構造用枠材1、1A以外の内窓枠構造用枠材や、レール部材2以外のレール部材を組み合わせて形成したものであってもよい。
以下、実施例によって本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によっては限定されない。
[曲げ弾性係数の測定]
成形体又は木片から、巾140mm×長さ350mmの試験片を切り出した。曲げ弾性係数は、JAS規格 構造用パネル(4)常態曲げ試験に準拠して測定した。
[線膨張率の測定]
線膨張率は、以下の方法で測定した。成形体又は木片から、巾140mm×長さ500mm(常温)の試験片を切り出した。試験片を0℃と温度雰囲気中に約12時間放置し、該温度雰囲気から取り出した直後の長さを測定した。次いで、温度を70℃に変更した以外は前記と同様にして取り出し直後の試験片の長さを測定した。0℃の試験片の長さを基準とした70℃の試験片の長さ変化率を、線膨張率として算出した。
[例1]
リサイクル品であるABS樹脂及びポリ塩化ビニルと、タルクと、木片とを混合して樹脂材料を調製した。該樹脂材料における各成分の比率は、ABS樹脂を20.0質量%、ポリ塩化ビニルを50質量%、木片を30質量%とした。前記樹脂材料を用いて押出成形により、厚さ25mmの成形体を得た。
[例2]
樹脂材料をポリ塩化ビニルの100質量%とした以外は、例1と同様にして成形体を得た。
[例3]
比較対象として、厚さ18mmの木板を用意した。
各例における曲げ弾性係数及び線膨張率の測定結果を表1に示す。
Figure 2017137657
表1に示すように、木片を配合した樹脂材料によって形成された例1の試験片は、ポリ塩化ビニルのみで形成された例2の試験片や、例3の木製の試験片に比べて、曲げ剛性が高かった。また、木片を配合した樹脂材料によって形成された例1の試験片は、塩化ビニルのみで形成された例2の試験片に比べて線膨張率が低く、内窓枠構造用枠材としてより適した配合であった。
1,1A 内窓枠構造用枠材
2 レール部材
10 平板部
12 凸条
12e 内部板片
14 第1板部
16 第2板部
18 第3板部
20 内部板部
22 第1突出片
24 第2突出片
26 嵌め込み部
100 内窓枠構造
110 上枠部
112 下枠部
114 側枠部
116 側枠部

Claims (7)

  1. 複数個を枠状に組み合わせて内窓枠構造を形成するための板状で樹脂製の内窓枠構造用枠材であって、
    平板部と、平板部における第1端部から平面方向の外側に突出するように、かつ該第1端部の長さ方向に延在するように設けられた凸条と、を備え、
    前記凸条は、中空状であり、かつその中空部内に前記平板部の平面方向に沿って設けられ、該中空部内を分割する内部板片を備えている、内窓枠構造用枠材。
  2. 前記平板部における前記第1端部と反対側の第2端部に、別の内窓枠構造用枠材の前記凸条が嵌め込まれる嵌め込み部が設けられている、請求項1に記載の内窓枠構造用枠材。
  3. 前記平板部が中空状である、請求項1又は2に記載の内窓枠構造用枠材。
  4. 前記平板部が、
    互いの平面が離間した状態で対向配置された平面視形状が矩形状の第1板部及び第2板部と、
    前記第1板部及び前記第2板部における前記第1端部と反対側の第2端部同士を接続する第3板部と、
    前記第1端部と前記第2端部との間で、前記第1板部から前記第2板部まで延び、前記第3板部と平行に並んで設けられた複数の内部板部と、を備え、
    前記第1板部及び前記第2板部における前記第1端部側に、前記第1板部と前記第2板部の間から平面方向の外側に突出するように前記凸条が設けられている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の内窓枠構造用枠材。
  5. 前記第3板部の前記第1板部側の端部及び前記第2板部側の端部のそれぞれから、平面方向の外側に突出するように第1突出片及び第2突出片がさらに設けられ、
    前記第1突出片、前記第3板部及び前記第2突出片により、前記凸条が嵌まり込む凹条の前記嵌め込み部が形成されている、請求項4に記載の内窓枠構造用枠材。
  6. 前記平板部及び前記凸条を形成する樹脂に、木片及び木粉のいずれか一方又は両方が配合されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の内窓枠構造用枠材。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の内窓枠構造用枠材を用いた内窓枠構造であって、複数の内窓枠構造用枠材が枠状に組み合わされ、それら内窓枠構造用枠材上に、窓が移動可能に嵌め込まれるレール部材が設けられた、内窓枠構造。
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