JP2000337415A - 非線形異形コイルばねおよびその製造方法 - Google Patents

非線形異形コイルばねおよびその製造方法

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JP2000337415A
JP2000337415A JP11143253A JP14325399A JP2000337415A JP 2000337415 A JP2000337415 A JP 2000337415A JP 11143253 A JP11143253 A JP 11143253A JP 14325399 A JP14325399 A JP 14325399A JP 2000337415 A JP2000337415 A JP 2000337415A
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bar
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JP11143253A
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Kotaro Watanabe
浩太郎 渡邊
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TAMA SPRING KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 成形技術が難しくなく、応力集中を起こさず
に、所望の非線形特性を得ることができる非線形異形コ
イルばねを提供する。また、非線形異形コイルばねを比
較的容易に製造できる製造方法を提供する。 【構成】 非線形異形コイルばねは、長方形断面の第1
部分と、第2部分と、第1部分と前記第2部分を連結す
る、断面の横または縦の長さが徐々に変化する遷移部分
と、を有する。また、断面形状の変化の代わりに、ピッ
チを変えてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非線形異形コイル
ばねおよびその製造方法に関し、特に、断面形状が変化
するまたはピッチが変化する非線形異形コイルばねおよ
びその製造方法に関する。なお、本発明の非線形異形コ
イルばねは、特に自動車のサスペンション用のばねとし
て用いられるのに適しているので、以下の説明は自動車
のサスペンション用のばねとして説明するが、その他プ
レス等の機械にも用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用サスペンションの機能は、操縦
安定性を保つことと乗り心地をよくすることである。操
縦安定性の向上は、特に、ラリーなどのモータスポーツ
では重要であり、ばね定数の大きいばねが採用されてい
るが、路面からの衝撃荷重により乗り心地が悪くなって
しまう。そこで、座金と懸架ばねの間にもう一本のばね
を補助(ヘルパ)として入れ、衝撃を吸収して乗り心地
をよくするサスペンション方式が一部採用されている。
【0003】図10は前述の自動車用サスペンションを
示す。このサスペンションは座金132と134との間
に座金132’を追加し、座金132と132’の間に
他の補助用ばね(ヘルパースプリング)130’を追加
したものである。そして、メインばね130としては、
断面円形のコイルばねを用い、補助用ばね130’とし
てはたわみ量が大きくとれる異形コイルばねを用いてい
る。補助用ばね130’は、自動車の重量でばねが完全
圧縮されて上下の面部分が密着するようなたわみ量に設
計されており、これによりメインばね130の遊びをな
くしている。したがって、メインばね130だけがサス
ペンションとして機能する。
【0004】この補助用ばね(ヘルパ)は、従来の円形
コイルばねではなく、角断面ばね(異形コイルばね)が
採用されている。角ばねは密着時に面接触するので、円
形コイルばねよりもたわみが多くとれる。そして、円形
コイルばねと違って水平方向にずれにくく、横荷重(荷
重偏心)に対して強い。しかし、この方式は円形断面ば
ねと角断面ばねの2本の組み合わせであり、高度なサス
ペンション機能を満たすために、部品点数が多く、組み
立ても複雑であった。
【0005】そして、前述の欠点を解決するために、改
良したばね構造が提案されている。その1つは、素線断
面形状が円形断面から異形断面に連続的に変化するコイ
ルばねである(登録実用新案第3048245号)。
【0006】他の1つは、異形線材から成形されたコイ
ルばねに成形途中でねじりを与えてねじの軸線方向に対
して断面の向きを直角に変えた、異なる特性を持つコイ
ル部からなる非線形異形コイルばねである(本出願人の
先願の特許出願である特願平9−342128)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述の提案されたばね
構造の前者(登録実用新案第3048245号記載のば
ね)は、図10に関連して説明したばねが持つ特性と同
様な特性を持ちながら、図10で示したばねよりも部材
点数の低減、組み付け性の向上、軽量化を図ることがで
きるという利点があるが、円形から異形断面に変える製
造技術が難しいという問題がある。ことに大きな非線形
特性を出すためには極端に断面形状を変えねばならず、
応力集中、線材の製造技術の両者をクリアするのが非常
に難しく、コストもかかってしまう。また、円形コイル
部分は異形部よりも横荷重に対して強くないので、一体
化することで、大きな偏心が起きたときに弱くなってし
まう。
【0008】また、後者のばね(特願平9−34212
8に記載のばね)は、上記非線形特性を有することはも
ちろん、同一素材から成形できるので、素材自体の断面
加工工程はいらないという利点があるが、ねじれ部の成
形技術が難しくスムースにねじれないとそこに応力が集
中するという問題がある。
【0009】したがって、本発明の1つの目的は、成形
技術が難しくなく、応力集中を起こさずに、所望の非線
形特性を得ることができる非線形異形コイルばねを提供
することにある。
【0010】本発明の他の目的は、非線形異形コイルば
ねを比較的容易に製造できる製造方法を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明は、断面の横の長さaと縦の長さbを持つ
第1部分と、断面の横の長さaと縦の長さcを持つ第2
部分と、前記第1部分と前記第2部分を連結する、断面
の横の長さがaであり縦の長さがbからc(c<b)に
徐々に変化する遷移部分と、を有することを特徴とする
非線形異形コイルばねを採用するものである。
【0012】また、本発明は、断面の横の長さaと縦の
長さbを持つ第1部分と、断面の横の長さdと縦の長さ
bを持つ第2部分と、前記第1部分と前記第2部分を連
結する、断面の横の長さがaからd(d<a)に徐々に
変化し、縦の長さがbである遷移部分と、を有すること
を特徴とする非線形異形コイルばねを採用するものであ
る。
【0013】さらにまた、本発明は、断面の横の長さa
と縦の長さbを持ち、第1のピッチで巻かれた第1部分
と、前記第1部分と連続しており、前記第1部分と同一
断面形状を持ち、第1のピッチとは異なる第2のピッチ
で巻かれた第2部分と、を有することを特徴とする非線
形異形コイルばねを採用するものである。
【0014】さらに、本発明は、非線形異形コイルばね
を製造する方法において、断面長方形(正方形を含む)
(一辺の長さa、他辺の長さb)の棒材を準備し、プレ
ス圧延または切削加工により、棒材の所定の範囲で長さ
aを徐々に長さdとなるように(または長さbを徐々に
長さcとなるように)加工し、引き続き、プレス圧延ま
たは切削加工により、棒材の所定の範囲で長さd(また
は長さc)を維持するように加工し、断面の一方の辺を
径方向にし、断面の他方の辺を軸線方向にして、加工し
た棒材をコイル状に巻き、次に、コイル形状に巻いた棒
材を加熱処理する、ことを特徴とする非線形異形コイル
ばねの製造方法を採用するものである。
【0015】さらに、本発明は、非線形異形コイルばね
を製造する方法において、断面長方形(正方形を含む)
(一辺の長さa、他辺の長さb)の棒材を準備し、断面
の一方の辺を径方向にし、断面の他方の辺を軸線方向に
して、少なくとも2つの異なったピッチを持つように、
加工した棒材をコイル状に巻き、次に、コイル形状に巻
いた棒材を加熱処理する、ことを特徴とする非線形異形
コイルばねの製造方法を採用するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を説明す
る。
【0017】(実施例1)図1は、本発明の実施例1の
非線形異形コイルばねを示す側面図、上面図および下面
図である。図1に示すように、本発明の非線形異形コイ
ルばね(以下、単にコイルばねという)10は、断面の
横の長さがaであり、縦の長さがbである部分10a
と、断面の横の長さがaであり、縦の長さがc(c<
b)である部分10cと、これらの部分10aと10c
の間に形成され、これらを連結している、断面の横の長
さaを変えずに縦の長さをbからcに徐々に変化させた
遷移部分10bと、からなる。なお、部分10a、10
cの外径は同一でもあっても、異なっていてもよい。
【0018】コイルばね10は同一ピッチに成形されて
いるが、断面形状の違いから非線形特性を持ち、例え
ば、部分10aのばね定数は部分10cのばね定数より
も大きい。このため、このコイルばねは自動車のサスペ
ンション用のばねとして用いることができる。
【0019】(実施例2)図2は、本発明の実施例2の
非線形異形コイルばねを示す側面図、上面図および下面
図である。実施例1では、断面形状の縦方向(軸線方
向)の長さが変えられていたが、実施例2では、断面形
状の横方向(径方向)の長さが変えられたものである。
即ち、コイルばね20は、断面の横の長さがaであり、
縦の長さがbである部分20aと、断面の横の長さがd
(d<a)であり、縦の長さがbである部分20cと、
これらの部分20aと20cの間に形成され、これらを
連結している、断面の縦の長さbを変えずに横の長さを
aからdに徐々に変化させた遷移部分20bと、からな
る。なお、部分20a、20cの外径は同一でもあって
も、異なっていてもよい。
【0020】コイルばね20は同一ピッチに成形されて
いるが、断面形状の違いから非線形特性を持ち、例え
ば、部分20aのばね定数は部分20cのばね定数より
も大きい。このため、このコイルばねは、同様に、自動
車のサスペンション用のばねとして用いることができ
る。
【0021】(実施例3)図3は、本発明の実施例3の
非線形異形コイルばねを示す側面図、上面図および下面
図である。実施例1、2では、ばね定数の異なる部分が
2つであったが、この実施例3では、ばね定数の異なる
部分を3つ設けたものである。即ち、コイルばね30
は、断面の横の長さがaであり、縦の長さがbである1
つの部分30aと、断面の横の長さがaであり、縦の長
さがc(c<b)である2つの部分30cと、これらの
間を連結している2つの遷移部分30bと、からなる。
【0022】コイルばね30は同一ピッチに成形されて
いるが、断面形状の違いから非線形特性を持つ。なお、
図中、コイルばね30の部分30a、部分30c、30
cの外径を、それそれ、D2 、D1 、D3 として表して
いるが、これらの外径は同一でもよく、また異なってい
てもよい。このコイルばねは例えば機械装置のコイルば
ね等に使われる。なお、このコイルばねは、座巻部の断
面形状を肉薄にすれば、それだけで座面の平坦度が保た
れ、通常のばね成形に欠かせない、座面研磨工程が要ら
なくなる。
【0023】(実施例4)図4は、本発明の実施例4の
非線形異形コイルばねを示す側面図、上面図および下面
図である。実施例3では、断面形状の縦の長さを変えて
ばね定数の異なる部分を3つ設けたものであるが、実施
例4では、断面形状の横の長さを変えてばね定数の異な
る部分を3つ設けたものである。即ち、コイルばね40
は、断面の横の長さがaであり、縦の長さがbである1
つの部分40aと、断面の横の長さがd(d<a)であ
り、縦の長さがbである2つの部分40cと、これらの
間を連結している2つの遷移部分40bと、からなる。
【0024】コイルばね40は同一ピッチに成形されて
いるが、断面形状の違いから非線形特性を持つ。なお、
図中、コイルばね30の部分40a、部分40c、40
cの外径を、それそれ、D2 、D1 、D3 として表して
いるが、これらの外径は同一でもよく、また異なってい
てもよい。このコイルばねは例えば機械装置のコイルば
ね等に使われる。
【0025】(実施例5)図5は、本発明の実施例5の
非線形異形コイルばねを示す側面図、上面図および下面
図である。実施例1〜4では、非線形特性を得るため
に、基本的には、異形コイルの断面形状(断面形状の横
の長さ、または縦の長さ)を変えていたが、実施例5で
は、断面形状を変えずに、ピッチを変えて非線形特性を
得るものである。即ち、コイルばね50は、断面形状の
横の長さaと縦の長さbで、ピッチP1の部分50a
と、ピッチP1とは異なるピッチP2の部分50bとか
らなる。このようにピッチを変えることにより、非線形
特性を得ることができ、この実施例5のコイルばね50
も自動車のサスペンション用のばねとして用いることが
できる。
【0026】(実施例6)図6は、本発明の実施例6の
非線形異形コイルばねを示す側面図、上面図および下面
図である。実施例5では、2つ異なったピッチにより非
線形特性を得ているが、実施例6では、3つのピッチの
異なる部分を持つものである。即ち、コイルばね60
は、ピッチP1の部分60a、ピッチP2の部分60b
と、ピッチP3の部分60cからなる。なお、ピッチP
1は、ピッチP2、P3とは異なるが、ピッチP2とP
3は同一ピッチでも異なったピッチでもよい。このコイ
ルばねは例えば機械装置のコイルばね等に使われる。
【0027】(実施例7)実施例7において、前述した
各コイルばねの製造方法を説明する。最初に、製造方法
の基本的な工程を説明する。 (a)当初、断面が長方形(例えば、一辺の長さがa、
他方の長さがb)の棒材を準備する。 (b)次に、前述の実施例1〜4に関しては、棒材の所
定の箇所からプレス圧延により、または切削加工によ
り、所定の範囲で、例えば実施例1の場合には、長さb
(縦方向の長さ)を徐々に長さc(c<b)となるよう
にする。 (c)その後、引き続き、プレス圧延により、または切
削加工により、残りの部分を長さcとして作成する。
【0028】なお、実施例2の場合には、プレス圧延ま
たは切削加工により横の長さaを長さdとなるようにす
る。また、実施例3、4においては、棒材の両端にプレ
ス圧延または切削加工を行い、所望の断面形状を得る。
なお、実施例5、6では、前述の(b)、(c)の工程
は不要である。
【0029】(d)次に、芯金式コイル成形方式または
コイリング方式によって棒材をコイル形状にする。例え
ば、芯金式コイル成形方式を用いて、実施例1を例にと
ると、前述のように加工した棒材を、例えば、長さaが
半径方向で、長さbおよびcが軸線方向として、円柱形
(または円筒形)の金具に巻付けて、棒材をコイル形状
にする。実施例2〜6でも、同様にして、棒材をコイル
形状にする。
【0030】(e)最後に、コイル形状を維持し、ばね
特性を所定の値にし、疲労強度特性を十分持たせるため
に、加熱処理を行う。
【0031】次に、芯金式コイル成形方式をさらに詳細
に説明する。図7は芯金式コイル成形を説明するための
図である。図7に示すように、芯金200に対して、実
施例1を例にとると、棒材210を長さaが半径方向
で、長さbおよびcが軸線方向として、巻付けて、棒材
をコイル形状にする。
【0032】図8は、断面形状が変化する場合(特に、
横の長さが変化する場合に適している)に用いる芯金式
コイル成形方式を説明するための図である。芯金300
はその径が変化する部分300aを有し、このため、横
の長さが変わっても外径を同一にすることができる。な
お、成形後にコイルが芯金から抜けなくなることがない
ように、例えば、芯金は分解、組み立てができるタイプ
が好ましい。図8の芯金の断面図は、芯金300が4つ
の部分300b〜300eでできており、分解、組み立
てを行うタイプを示している。
【0033】もちろん、芯金の断面形状を任意に適当な
形状にして、断面形状の異なる部分の外径を同一にした
り、異なったものにしたりできる。
【0034】図9はコイリングピン方式で用いるコイリ
ングマシンの原理を説明するための図である。コイリン
グマシン400は、棒材420を送る送りローラ410
と、送られてきた棒材420を案内するワイヤガイド4
12と、さらにブロックワイヤガイド414と、棒材を
所定の曲率に曲げる2つのコイリングピン416、41
6と、ピッチの調節を行うピッチツール418とからな
る。
【0035】コイルばねの径はコイリングピン416、
416を移動させることにより、連続的に変えられる。
また、ピッチの調整はピッチツールにより行うことがで
きる。したがって、このコイリング方式は実施例5およ
び6のコイルばねを製造するのに適したものであるが、
実施例1〜4のコイルばねの製造にも用いることができ
る。
【0036】さらに、加熱処理について補足すると、加
熱処理の条件は主に材料(例えば、生材かオイルテンパ
ー処理された材料か)とコイルばね成形法(熱間成形と
冷間成形)とに基づいて異なるものである。したがっ
て、選択した材料や成形法により、適切な条件で加熱処
理することになる。なお、用いるばね用鉄鋼材として
は、ばね用オイルテンパー線、弁ばね用オイルテンパー
線、ばね鋼鋼材、ピアノ線、ステンレス線等がある。
【0037】前述したように、本発明のコイルばねは、
断面形状を変えるもの(実施例1〜4)と、ピッチを変
えるもの(実施例5、6)に大別できる。それぞれ、互
いに対して、以下に説明するように、長所、短所を有す
るものであり、ばね定数、用途、コスト等その他の条件
により、いずれか適切なものを用いることができ、コイ
ルばねの選択の幅が広くなる。
【0038】断面形状を変えるものの長所としては、ば
ねが荷重フリーの状態から密着時までのたわみ量が多く
とれるが、短所としては、棒材の加工がピッチを変える
ものより困難である。一方、ピッチを変えるものの長所
は、棒材の断面形状を変える加工が不要であり、連続線
材から成形できるので、材料コイルがなくなるまで、連
続的にばね製造が可能であるが、密着までのたわみ量が
小さいものしか製造できない。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
成形技術が難しくなく、応力集中を起こさずに、所望の
非線形特性を得ることができる非線形異形コイルばねが
得られる。
【0040】また、非線形異形コイルばねを比較的容易
に製造できる製造方法が得られる。
【0041】さらに、前述したように、本発明では、軟
硬双方のばね定数を実現することができるので、光ディ
スクアップ(読み取りヘッド)支持用サスペンションば
ねに用いるならば、耐震性の向上の効果がある。また、
機械に用いるならば、ストロークの遊びの排除とガタの
低減などの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例1の非線形異形コイル
ばねを示す側面図、上面図および下面図である。
【図2】図2は、本発明の実施例2の非線形異形コイル
ばねを示す側面図、上面図および下面図である。
【図3】図3は、本発明の実施例3の非線形異形コイル
ばねを示す側面図、上面図および下面図である。
【図4】図4は、本発明の実施例4の非線形異形コイル
ばねを示す側面図、上面図および下面図である。
【図5】図5は、本発明の実施例5の非線形異形コイル
ばねを示す側面図、上面図および下面図である。
【図6】図6は、本発明の実施例6の非線形異形コイル
ばねを示す側面図、上面図および下面図である。
【図7】図7は、本発明の非線形異形コイルばねを製造
する際に用いる芯金式コイル成形を説明するための図で
ある。
【図8】図8は、本発明の非線形異形コイルばねを製造
する際に用いる他の芯金式コイル成形を説明するための
図である。
【図9】図9は、本発明の非線形異形コイルばねを製造
する際に用いるコイリングマシンを説明するための図で
ある。
【図10】図10は、従来例の自動車用サスペンション
を示す側面図である。
【符号の説明】
10 非線形異形コイルばね 10a、10b、10c コイルばねの部分 20 非線形異形コイルばね 20a、20b、20c コイルばねの部分 30 非線形異形コイルばね 30a、30b、30c コイルばねの部分 40 非線形異形コイルばね 40a、40b、40c コイルばねの部分 50 非線形異形コイルばね 50a、50b コイルばねの部分 60 非線形異形コイルばね 60a、60b コイルばねの部分

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】断面の横の長さaと縦の長さbを持つ第1
    部分と、 断面の横の長さaと縦の長さcを持つ第2部分と、 前記第1部分と前記第2部分を連結する、断面の横の長
    さがaであり縦の長さがbからc(c<b)に徐々に変
    化する遷移部分と、 を有することを特徴とする非線形異形コイルばね。
  2. 【請求項2】断面の横の長さaと縦の長さbを持つ第1
    部分と、 断面の横の長さdと縦の長さbを持つ第2部分と、 前記第1部分と前記第2部分を連結する、断面の横の長
    さがaからd(d<a)に徐々に変化し、縦の長さがb
    である遷移部分と、 を有することを特徴とする非線形異形コイルばね。
  3. 【請求項3】断面の横の長さaと縦の長さbを持つ少な
    くとも1つの第1部分と、 断面の横の長さaと縦の長さcを持つ少なくとも1つの
    第2部分と、 前記第1部分と前記第2部分を連結する、断面の横の長
    さがaであり縦の長さがbからc(c<b)に徐々に変
    化する少なくとも1つの遷移部分と、 を有することを特徴とする非線形異形コイルばね。
  4. 【請求項4】断面の横の長さaと縦の長さbを持つ少な
    くとも1つの第1部分と、 断面の横の長さdと縦の長さbを持つ少なくとも1つの
    第2部分と、 前記第1部分と前記第2部分を連結する、断面の横の長
    さがaからd(d<a)に徐々に変化し、縦の長さがb
    である少なくとも1つの遷移部分と、 を有することを特徴とする非線形異形コイルばね。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれか1つに記載の非
    線形異形コイルばねにおいて、各部分の外径が同一であ
    ることを特徴とする非線形異形コイルばね。
  6. 【請求項6】請求項1乃至4のいずれか1つに記載の非
    線形異形コイルばねにおいて、各部分の外径が任意に選
    択されたものあることを特徴とする非線形異形コイルば
    ね。
  7. 【請求項7】断面の横の長さaと縦の長さbを持ち、第
    1のピッチで巻かれた第1部分と、 前記第1部分と連続しており、前記第1部分と同一断面
    形状を持ち、第1のピッチとは異なる第2のピッチで巻
    かれた第2部分と、 を有することを特徴とする非線形異形コイルばね。
  8. 【請求項8】断面の横の長さaと縦の長さbを持ち、第
    1のピッチで巻かれた少なくとも1の第1部分と、 前記第1部分と連続しており、前記第1部分と同一断面
    形状を持ち、第1のピッチとは異なる第2のピッチで巻
    かれた少なくとも1つの第2部分と、 を有することを特徴とする非線形異形コイルばね。
  9. 【請求項9】請求項7または8に記載の非線形異形コイ
    ルばねにおいて、各部分の外径が同一であることを特徴
    とする非線形異形コイルばね。
  10. 【請求項10】請求項7または8に記載の非線形異形コ
    イルばねにおいて、各部分の外径が任意に選択されたも
    のあることを特徴とする非線形異形コイルばね。
  11. 【請求項11】非線形異形コイルばねを製造する方法に
    おいて、 断面長方形(正方形を含む)(一辺の長さa、他辺の長
    さb)の棒材を準備し、 プレス圧延または切削加工により、棒材の所定の範囲で
    長さaを徐々に長さdとなるように(または長さbを徐
    々に長さcとなるように)加工し、 引き続き、プレス圧延または切削加工により、棒材の所
    定の範囲で長さd(または長さc)を維持するように加
    工し、 断面の一方の辺を径方向にし、断面の他方の辺を軸線方
    向にして、加工した棒材をコイル状に巻き、 次に、コイル形状に巻いた棒材を加熱処理する、 ことを特徴とする非線形異形コイルばねの製造方法。
  12. 【請求項12】請求項11記載の非線形異形コイルばね
    の製造方法において、前記棒材をコイル形状に巻く工程
    は、芯金式コイル成形またはコイリングピン方式によっ
    て行われることを特徴とする非線形異形コイルばねの製
    造方法。
  13. 【請求項13】請求項12記載の非線形異形コイルばね
    の製造方法において、芯金式コイル成形を用いる場合、
    棒材に断面形状が変わる遷移部分があるとき、外径が異
    なる少なくとも2つの部分と、これらの部分を連結する
    遷移部分とを有する芯金を用いることを特徴とする非線
    形異形コイルばねの製造方法。
  14. 【請求項14】請求項11記載の非線形異形コイルばね
    の製造方法において、前記棒材をコイル形状に巻く工程
    は、成形しようとするコイルばねの形状に応じて、所望
    の外径を選択することを特徴とする非線形異形コイルば
    ねの製造方法。
  15. 【請求項15】非線形異形コイルばねを製造する方法に
    おいて、 断面長方形(正方形を含む)(一辺の長さa、他辺の長
    さb)の棒材を準備し、 断面の一方の辺を径方向にし、断面の他方の辺を軸線方
    向にして、少なくとも2つの異なったピッチを持つよう
    に、加工した棒材をコイル状に巻き、 次に、コイル形状に巻いた棒材を加熱処理する、 ことを特徴とする非線形異形コイルばねの製造方法。
  16. 【請求項16】請求項11記載の非線形異形コイルばね
    の製造方法において、前記棒材をコイル形状に巻く工程
    は、芯金式コイル成形またはコイリングピン方式によっ
    て行われることを特徴とする非線形異形コイルばねの製
    造方法。
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