JP2000337318A - 可塑性材のスリーブを軸方向に加圧し変形させる、軸と穴の固定方法 - Google Patents
可塑性材のスリーブを軸方向に加圧し変形させる、軸と穴の固定方法Info
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- JP2000337318A JP2000337318A JP11180529A JP18052999A JP2000337318A JP 2000337318 A JP2000337318 A JP 2000337318A JP 11180529 A JP11180529 A JP 11180529A JP 18052999 A JP18052999 A JP 18052999A JP 2000337318 A JP2000337318 A JP 2000337318A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 比較的に加工の手間がかかった、小径の軸を
母材の穴へ固定する方法を、可塑性材料でできたスリー
ブを用いて容易且つ安価にできるようにする。また、そ
の目的にあった固定方法のためのスリーブ、母材の穴、
軸を工夫する。 【構成】母材3にあけた穴にスリーブ2を入れ、その中
に軸1を挿入し、スリーブ2を加圧治具4で軸方向に加
圧する。軸1、スリーブ2、母材3の穴の形状を工夫す
ることにより、より強固な固定力を得る。
母材の穴へ固定する方法を、可塑性材料でできたスリー
ブを用いて容易且つ安価にできるようにする。また、そ
の目的にあった固定方法のためのスリーブ、母材の穴、
軸を工夫する。 【構成】母材3にあけた穴にスリーブ2を入れ、その中
に軸1を挿入し、スリーブ2を加圧治具4で軸方向に加
圧する。軸1、スリーブ2、母材3の穴の形状を工夫す
ることにより、より強固な固定力を得る。
Description
【0001】本発明は、母材の穴に入れた加塑性材のス
リーブに軸を挿入し、軸径に合った穴を有する治具によ
り、スリーブを軸方向にプレス等の加圧機械、またはハ
ンマーによる打撃等で加圧、塑性変形させて母材の穴と
軸の間に半径方向に残留応力による保持力を生じさせ固
定するものである。
リーブに軸を挿入し、軸径に合った穴を有する治具によ
り、スリーブを軸方向にプレス等の加圧機械、またはハ
ンマーによる打撃等で加圧、塑性変形させて母材の穴と
軸の間に半径方向に残留応力による保持力を生じさせ固
定するものである。
【0002】軸と穴を固定する方法は色々あるが、特に
小径の軸と穴、または簡便,安価な方法となるとその方
法は限定されてくる。
小径の軸と穴、または簡便,安価な方法となるとその方
法は限定されてくる。
【0003】本発明は、加塑性材料でできた中空円筒状
のスリーブがあれば軸方向の加圧により容易に固定する
ことができる。
のスリーブがあれば軸方向の加圧により容易に固定する
ことができる。
【0004】スリーブが、半径方向にも変形し固定する
方法のため、穴の加工精度をあまり必要としないことも
利点である。
方法のため、穴の加工精度をあまり必要としないことも
利点である。
【0005】本発明による固定方法で、スリーブ形状、
軸形状、母材の穴形状を変えることにより、またその組
み合わせで、色々な固定状態を得ることができる。
軸形状、母材の穴形状を変えることにより、またその組
み合わせで、色々な固定状態を得ることができる。
【0006】母材3の穴は、止まり穴でも貫通穴でも良
く、貫通穴の場合は軸方向加圧時に固定治具5を用い
る。
く、貫通穴の場合は軸方向加圧時に固定治具5を用い
る。
【0007】母材3の穴に面取りを施すことにより、突
出がない平滑な面が得られる。また、母材3の穴の裏側
や軸に面取りを施すことにより、軸が抜けにくくなる効
果が得られる。
出がない平滑な面が得られる。また、母材3の穴の裏側
や軸に面取りを施すことにより、軸が抜けにくくなる効
果が得られる。
【0008】「図5」の様に軸1に溝を入れる事によ
り、軸が抜けにくくなる効果が得られる。
り、軸が抜けにくくなる効果が得られる。
【0009】スリーブ外面または内面に、突起鍔または
溝を設けることにより、加圧時の塑性変形を容易にする
ことができる。また、突起鍔の位置を工夫することによ
り、固定力を増したい部分を設定でき、「図6」の様な
方法により端面に突起鍔のあるスリーブ2で固定する
と、スリーブ2が抜けにくくなる効果がある。
溝を設けることにより、加圧時の塑性変形を容易にする
ことができる。また、突起鍔の位置を工夫することによ
り、固定力を増したい部分を設定でき、「図6」の様な
方法により端面に突起鍔のあるスリーブ2で固定する
と、スリーブ2が抜けにくくなる効果がある。
【0010】スリーブにテーパーを施しても、同様に塑
性変形を容易にすることができる。 [産業上の利用分野]本発明は、主に機械製造の分野
で、特に直径10ミリ以下程度の小径の軸またはピンを
固定する場合等に有効である。 [従来の技術]従来、小径の軸等を母材の穴に固定する
方法は、軸を母材に溶接するか、ネジをきって締めつけ
る、もしくは圧入する等の方法があった。 [発明が解決しようとする課題]従来の方法のうち溶接
によるものでは、溶接機等の設備、器具が必要であった
り、溶接によるヒズミや曲がりを生ずる惧れがあった。
また圧入やネジきりでは、加工精度を要したり、加工に
手間がかかる。 [課題を解決するための手段]特定の設備を必要とせ
ず、簡便で安価に、軸を母材の穴に固定することを目的
としたのが、本発明である。本発明の固定方法によれ
ば、スリーブと簡単な治具があれば容易に固定でき特定
の設備を必要としない。また、通常のドリル穴程度の精
度でよいので加工の手間が大きく省ける。 [作用]本発明では可塑性材料の、塑性変形性とそれに
伴う残留応力を利用して軸を母材の穴に固定する。母材
の穴に入れた加塑性材のスリーブに軸を挿入し、軸と母
材の間のスリーブを、軸方向に加圧変形させると、スリ
ーブは半径方向に膨張しようとし、軸側、穴側双方に向
かう残留応力を持ち、軸を母材に固定する。 [実施例]「図2」は軸を母材に固定した実施例であ
る。「図7」は多数の軸を同時に母材に固定する実施例
である。
性変形を容易にすることができる。 [産業上の利用分野]本発明は、主に機械製造の分野
で、特に直径10ミリ以下程度の小径の軸またはピンを
固定する場合等に有効である。 [従来の技術]従来、小径の軸等を母材の穴に固定する
方法は、軸を母材に溶接するか、ネジをきって締めつけ
る、もしくは圧入する等の方法があった。 [発明が解決しようとする課題]従来の方法のうち溶接
によるものでは、溶接機等の設備、器具が必要であった
り、溶接によるヒズミや曲がりを生ずる惧れがあった。
また圧入やネジきりでは、加工精度を要したり、加工に
手間がかかる。 [課題を解決するための手段]特定の設備を必要とせ
ず、簡便で安価に、軸を母材の穴に固定することを目的
としたのが、本発明である。本発明の固定方法によれ
ば、スリーブと簡単な治具があれば容易に固定でき特定
の設備を必要としない。また、通常のドリル穴程度の精
度でよいので加工の手間が大きく省ける。 [作用]本発明では可塑性材料の、塑性変形性とそれに
伴う残留応力を利用して軸を母材の穴に固定する。母材
の穴に入れた加塑性材のスリーブに軸を挿入し、軸と母
材の間のスリーブを、軸方向に加圧変形させると、スリ
ーブは半径方向に膨張しようとし、軸側、穴側双方に向
かう残留応力を持ち、軸を母材に固定する。 [実施例]「図2」は軸を母材に固定した実施例であ
る。「図7」は多数の軸を同時に母材に固定する実施例
である。
【図1】スリーブを用いて軸と母材を固定する方法を示
した断面図である。
した断面図である。
【図2】スリーブを用いて軸と母材を固定した断面図で
ある。
ある。
【図3】スリーブを用いて軸と穴に面取りを施した母材
を固定する方法を示した断面図である。
を固定する方法を示した断面図である。
【図4】スリーブを用いて軸と穴に面取りを施した母材
を固定した断面図である。
を固定した断面図である。
【図5】スリーブを用いて溝をきった軸と母材を固定し
た断面図である。
た断面図である。
【図6】端面に突起鍔のあるスリーブを用いて、軸と穴
に面取りを施した母材を固定する方法を示した断面図で
ある。
に面取りを施した母材を固定する方法を示した断面図で
ある。
【図7】多数の軸を、スリーブを用いて軸と母材を固定
する方法を示した断面図である。
する方法を示した断面図である。
【図8】直円筒状のスリーブの断面図である。
【図9】外面に突起鍔を設けたスリーブの断面図であ
る。
る。
【図10】内面に突起鍔を設けたスリーブの断面図であ
る。
る。
【図11】端面に突起鍔を設けたスリーブの断面図であ
る。
る。
【図12】外面に溝を設けたスリーブの断面図である。
【図13】内面に溝を設けたスリーブの断面図である。
1 軸 2 スリーブ 3 母材 4 加圧治具 5 固定治具
Claims (8)
- 【請求項1】加塑性材のスリーブを軸方向に加圧して、
塑性変形をおこすことにより半径方向に残留応力による
保持力を生じさせて、軸を母材の穴に固定する方法。 - 【請求項2】加塑性材のスリーブを軸方向に加圧して、
塑性変形をおこすことにより半径方向に残留応力による
保持力を生じさせて、固定する部分に溝をきった軸を母
材の穴に固定する方法。 - 【請求項3】軸と母材の穴を、軸方向に加圧して、塑性
変形をおこすことにより半径方向に残留応力による保持
力を生じさせて固定するための、加塑性材でできた直円
筒状のスリーブ。 - 【請求項4】軸と母材の穴を、軸方向に加圧して、塑性
変形をおこすことにより半径方向に残留応力による保持
力を生じさせて固定するための、加塑性材でできた、円
筒外表面に突起鍔のあるスリーブ。 - 【請求項5】軸と母材の穴を、軸方向に加圧して、塑性
変形をおこすことにより半径方向に残留応力による保持
力を生じさせて固定するための、加塑性材でできた、円
筒外表面に溝のあるスリーブ。 - 【請求項6】軸と母材の穴を、軸方向に加圧して、塑性
変形をおこすことにより半径方向に残留応力による保持
力を生じさせて固定するための、加塑性材でできた、円
筒内表面に突起鍔のあるスリーブ。 - 【請求項7】軸と母材の穴を、軸方向に加圧して、塑性
変形をおこすことにより半径方向に残留応力による保持
力を生じさせて固定するための、加塑性材でできた、円
筒内表面に溝のあるスリーブ。 - 【請求項8】軸と母材の穴を、軸方向に加圧して、塑性
変形をおこすことにより半径方向に残留応力による保持
力を生じさせて固定するための、加塑性材でできた、テ
ーパー円筒状のスリーブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11180529A JP2000337318A (ja) | 1999-05-24 | 1999-05-24 | 可塑性材のスリーブを軸方向に加圧し変形させる、軸と穴の固定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11180529A JP2000337318A (ja) | 1999-05-24 | 1999-05-24 | 可塑性材のスリーブを軸方向に加圧し変形させる、軸と穴の固定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000337318A true JP2000337318A (ja) | 2000-12-05 |
Family
ID=16084868
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11180529A Pending JP2000337318A (ja) | 1999-05-24 | 1999-05-24 | 可塑性材のスリーブを軸方向に加圧し変形させる、軸と穴の固定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000337318A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003083463A (ja) * | 2001-09-03 | 2003-03-19 | Mando Corp | 電子制御式ブレーキシステム用ソレノイドバルブのコイル組立体固定装置 |
US9943662B2 (en) | 2004-08-20 | 2018-04-17 | Resmed Limited | Method and apparatus for humidification of breathable gas by condensation and/or dehumidification |
-
1999
- 1999-05-24 JP JP11180529A patent/JP2000337318A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003083463A (ja) * | 2001-09-03 | 2003-03-19 | Mando Corp | 電子制御式ブレーキシステム用ソレノイドバルブのコイル組立体固定装置 |
US9943662B2 (en) | 2004-08-20 | 2018-04-17 | Resmed Limited | Method and apparatus for humidification of breathable gas by condensation and/or dehumidification |
US10300238B2 (en) | 2004-08-20 | 2019-05-28 | Resmed Limited | Apparatus for humidification of breathable gas by dehumidification |
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