JP2000337161A - 船外機 - Google Patents
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- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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Abstract
ース効率良く配置するとともに、オイルフィルターを船
体側から容易に交換可能にしてエンジン整備性を向上さ
せ、かつエンジンの前後長を短縮して船外機のコンパク
ト化を図る。 【解決手段】エンジン2がクランク軸3を直立させて縦
向きに搭載され、そのクランクケース4とシリンダーブ
ロックとシリンダーヘッドが前方から順に配列された船
外機において、クランクケース4の前面上部にスタータ
ーモーター48を設置し、その下方にオイルフィルター
49を設置した。また、スターターモーター48とオイ
ルフィルター49を正面視でクランク軸3の軸線Cに対
し側方にオフセット配置した。
Description
ターモーターとオイルフィルターが設けられた船外機に
関するものである。
が直立するように縦向きに、かつクランクケースが前方
(船体側)に向き、シリンダーヘッドが後方を向くよう
に搭載される。エンジンが4サイクルの直列多シリンダ
ー式である場合は、例えば特開平10−176541号
公報に見られるように、エンジンの一側に吸気装置が設
けられ、その反対側に排気装置、電装部品箱、オイルフ
ィルター等が設けられる。また、エンジン始動用のスタ
ーターモーターは、クランクケースの前面中央部に設け
られる。このように各部品類をレイアウトすることによ
り、船外機の狭いエンジンカバー内のスペースを有効に
利用し、かつ船外機の左右重量バランスを整えることが
できる。
は、図9および図10に示すように、スターターモータ
ー101の周面に突設した固定片102,103を、ク
ランクケース104から一体に延出したスターター固定
ボス105,106に前方側から固定ボルト107で締
結し、専用の取付ブラケットを廃止して部品点数の削減
を図った固定構造がある。この場合、固定ボルト107
の軸方向は水平方向に指向することになる。
成では、オイルフィルターがエンジン側面に設置されて
いるため、船外機が船体に艤装された状態では船体側か
らオイルフィルターに手が届きにくく、オイルフィルタ
ーの交換が困難でエンジン整備性が悪い。一方、スター
ターモーターの下方には電装部品等が設けられることが
多いが、この場所はエンジンの下部に位置するため、防
水面であまり好ましくない。また、スターターモーター
がクランクケースの前面中央部に大きく突出するため、
エンジンの前後長が延びる原因となっていた。
ーターモーター101をクランクケース104に固定す
ると、固定ボルト107の軸方向がクランクケース10
4に形成されるクランク軸受108の軸方向に合致しな
いことから、クランク軸受108の加工と固定ボルト1
07のネジ孔の加工とを個別に行うことになる。その結
果、クランク軸に対するスターターモーター101の相
対位置精度の確保が困難になり、それ故にエンジン組立
後にクランク軸の上端に設けられるフライホイールのリ
ングギヤと、スターターモーター101のピニオンギヤ
との噛合いバックラッシュが不適正になる懸念がある。
クランクケース104自体をシリンダーブロック側に締
結固定するための締結ボスや他部品設置用の部品固定ボ
ス等が多数形成されるため、スターター固定ボス10
5,106の上下位置を自由に設定しにくく、設計が困
難である。さらに、図9の固定構造では、左右のスター
ター固定ボス105,106の高さが設定値に対し僅か
でも狂えば、スターターモーター101の固定片10
2,103に捩じりや曲げ応力が加わり、固定片10
2,103の寿命短縮に繋がる懸念がある。一方、図1
0の固定構造では、固定ボルト107のネジ孔の加工方
向が他の多くの孔類の加工方向と全く異なるので加工コ
ストが嵩んでしまう。
けに拘る制約が多いため、スターターモーターを希望す
る位置に設置するには、スターターモーターの固定片の
形状等を複雑に造形する必要がある。しかし、これによ
りスターターモーターの製造コストアップと汎用性の損
失を招く。これに加え、スターターモーターをクランク
ケースに取り付ける際には、重いスターターモーターを
片手で保持しながら反対側の手で固定ボルトを締め込む
必要があり、非常に作業性が悪かった。
点を解決するために発明されたものであり、その第1の
目的は、スターターモーターとオイルフィルターをスペ
ース効率良く配置するとともに、オイルフィルターを船
体側から容易に交換可能にしてエンジン整備性を向上さ
せることにある。
は、エンジンの前後長を短縮して船外機のコンパクト化
を図ることにある。
は、クランク軸に対するスターターモーターの相対位置
精度を向上させるとともに、スターターモーターの設置
位置の自由度を向上させることにある。
は、スターターモーターの取付作業性を向上させること
にある。
は、簡素な構造によりスターターモーターを確実に保持
することにある。
は、スターターモーターの周辺に他部品をスペース効率
および外観性良く設置することにある。
は、スターターモーター周辺に設けられる他部品の部品
固定ボスの強度を向上させ、耐振動性等を増すとともに
重量軽減を図ることにある。
るため、本発明に係る船外機は、請求項1に記載したよ
うに、エンジンがクランク軸を直立させて縦向きに搭載
され、そのクランクケースとシリンダーブロックとシリ
ンダーヘッドが前方から順に配列された船外機におい
て、上記クランクケースの前面上部にスターターモータ
ーを設置し、その下方にオイルフィルターを設置したこ
とを特徴とする。
オイルフィルターがクランクケースの前面に上下に並ぶ
形で設置されるため、スターターモーターとオイルフィ
ルターをスペース効率良く配置することができる。しか
も、オイルフィルターがエンジンの前側に設置されるの
で、船体側から容易にオイルフィルターを交換すること
ができ、エンジン整備性が向上する。
発明に係る船外機は、請求項2に記載したように、請求
項1の構成において、前記スターターモーターとオイル
フィルターを正面視で前記クランク軸の軸線に対し側方
にオフセット配置した。こうすれば、スターターモータ
ーとオイルフィルターがクランクケースの前面から前方
に突出する寸法が小さくなるので、エンジンの前後長が
短縮されて船外機がコンパクト化される。
本発明に係る船外機は、請求項3に記載したように、請
求項1の構成において、前記クランクケースの上部に水
平方向に突出するスターター固定ボスを設け、鉛直方向
に指向する固定ボルトでスターターモーターを上記スタ
ーター固定ボスに締結した。
形成されるクランク軸受の軸方向と、固定ボルトのネジ
孔の軸方向とが合致するため、クランク軸受の加工と固
定ボルトのネジ孔の加工を同時に行うことができ、これ
によりクランク軸に対するスターターモーターの相対位
置精度が向上する。また、クランクケースの形状等に左
右されずにスターター固定ボスを設けることができるの
で、スターターモーターの設置位置の自由度が向上す
る。
本発明に係る船外機は、請求項4に記載したように、請
求項3の構成において、前記スターターモーターに水平
方向に拡張する固定フランジを設け、この固定フランジ
を前記スターター固定ボスの上に載置して前記固定ボル
トでスターター固定ボスに締結した。これにより、スタ
ーターモーターの固定フランジをスターター固定ボスの
上に載置すれば、スターター固定ボスによりスターター
モーター全体の重量が支持されるので、手でスターター
モーターを保持する必要がなくなり、スターターモータ
ーの取付作業性が向上する。
発明に係る船外機は、請求項5に記載したように、請求
項3および4の構成において、前記スターター固定ボス
の下方に位置するスターター保持ボスを前記クランクケ
ースに設け、このスターター保持ボスに保持バンドを固
定し、この保持バンドとスターター保持ボスとの間にス
ターターモーターの下部を保持させた。こうすれば、非
常に簡素な構造によりスターターモーターを確実に保持
できる上、スターター保持ボスと保持バンドによる保持
位置をスターターモーターの軸方向に沿って選択できる
ため、スターター保持ボスの設置高さの自由度が広が
り、設計が容易になる。
本発明に係る船外機は、請求項6に記載したように、請
求項5の構成において、前記スターター固定ボスとスタ
ーター保持ボスの間に他部品を配置した。この構成によ
れば、スターター固定ボスとスターター保持ボスの間に
形成されるデッドスペース的な空間に他部品が配置され
るので、他部品をスペース効率および外観性良く設置で
きる。
本発明に係る船外機は、請求項7に記載したように、請
求項6の構成において、前記スターター固定ボスおよび
スターター保持ボスの少なくとも一方に他部品固定用の
部品固定ボスを一体に設けた。これにより、本来強度が
必要である部品固定ボスを、頑強なスターター固定ボス
やスターター保持ボスが兼ねる形となるので、部品固定
ボスの強度を向上させて耐振動性等を増すことができ
る。しかも、部品固定ボスの強度向上用のために肉厚を
増す必要がないので、重量軽減にも繋がる。
て図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る
船外機の一例を示す左側面図である。
ンジン2は、例えば直列3気筒の4サイクルガソリン機
関であり、そのクランク軸3が直立するように縦向き
に、かつクランクケース4とシリンダーブロック5とシ
リンダーヘッド6とヘッドカバー7が前方から順に配列
される向きで平板状のエンジンホルダー8の上に載置さ
れている。
ルパン9が固定され、オイルパン9の下部にドライブハ
ウジング11とギヤハウジング12が順に固定され、エ
ンジン2とエンジンホルダー8とオイルパン9の部分が
エンジンカバー13に覆われて防水されている。
ブ軸14が回転一体に連結され、このドライブ軸14は
下方に延びてエンジンホルダー8とオイルパン9とドラ
イブハウジング11の内部を縦貫してギヤハウジング1
2内に達する。また、ギヤハウジング12内にはプロペ
ラ軸15が水平(前後)方向に軸支され、その後端にス
クリュープロペラ16が回転一体に設けられている。
部分にはベベルギヤ機構17とクラッチシフター18が
設けられ、ドライブ軸14の回転はベベルギヤ機構17
を介してプロペラ軸15に伝達され、スクリュープロペ
ラ16が回転して推進力が発生する。また、クラッチシ
フター18により、常に一定方向に回転するドライブ軸
14の回転が正逆方向に切り換えられてプロペラ軸15
に伝達され、船外機1(船体)の前進、後進が選定され
る。
部には、船舶の船体(船尾板)に固定されるクランプブ
ラケット21が設けられる。クランプブラケット21に
はチルト軸22を介してスイベルブラケット23が設け
られ、このスイベルブラケット23内に鉛直に、かつ回
動自在に軸支された操舵軸24の上端と下端に、それぞ
れアッパーマウントブラケット25(ステアリングブラ
ケット)とロアーマウントブラケット26が回動一体に
設けられている。
設けられた左右一対のアッパーマウント27がアッパー
マウントブラケット25に連結され、ドライブハウジン
グの左右両側に設けられた一対のロアーマウント28が
ロアーマウントブラケット26に連結される。これによ
り、船外機1の本体は、クランプブラケット21に対
し、操舵軸24を中心に左右に回動(操舵)するととも
に、チルト軸22を中心に上方にチルトアップすること
もできる。
とエンジンホルダー8の左側面図、エンジン2の平面
図、エンジン2の正面図である。これらの図に示すよう
に、エンジン2の例えば左側面には、排気装置31、電
装部品箱32、点火装置33等の機器類が設置され、エ
ンジン2の例えば右側面には、燃料ポンプ34と吸気装
置35が設置されている。吸気装置35は、シリンダー
ヘッド6から延びる吸気マニフォールド36に繋がる連
装ブラケット37と、この連装ブラケット37に連装さ
れて縦に並ぶ3基のキャブレター38と、各キャブレタ
ー38の後部にインテークパイプ39を介して接続され
る吸気消音器40とから成り立つ。
ル42が設置され、その内部に発電ユニット43が設け
られる。フライホイール42は、エンジン2の上面から
突出するクランク軸3の上端に回転一体に設けられ、そ
の周囲にリングギヤ44が設けられている。なお、シリ
ンダーヘッド6の上面にはサーモスタットハウジング4
5やオイル注入口46が設けられている。
ランクケース4の前面上部にスターターモーター48が
設置され、その下方にオイルフィルター49が設置され
ている。このスターターモーター48とオイルフィルタ
ー49は、正面視(図4参照)でクランク軸3の軸線C
に対し側方、例えば左側にオフセット配置されている。
スターターモーター48の主軸50にはピニオンギヤ5
1が設けられ、スターターモーター48が起動するとピ
ニオンギヤ51が上方にスライドしてフライホイール4
2のリングギヤ44に噛み合い、フライホイール42を
助走回転させてエンジン2を始動する。
面)図であり、図6は図5のVI矢視によるクランクケ
ース4の左側面図である。また、図7は図5のVII矢
視によるクランクケース4の平面(上面)図であり、図
8は図5のVIII−VIII線に沿うクランクケース
4の横断面図である。
と締結ボス54がそれぞれ8箇所ずつ形成されており、
これらの締結ボス53,54が図4に示すように2種類
の固定ボルト55,56でシリンダーブロック5側に締
結される。また、クランクケース4の前面中央にはクラ
ンク軸3の軸線Cにほぼ沿うようにパイプ状のメインオ
イルギャラリー58が形成され、クランクケース4の前
面下部左側寄りには前方に開口するカップ状のフィルタ
ー台座59が設けられ、さらにメインオイルギャラリー
58とフィルター台座59の間を接続するフィルターオ
イル通路60が水平に形成されている。フィルター台座
59には前述したオイルフィルター49が設置されて前
方(船体側)に突出する。
壁62(図8参照)により区切られ、これらの隔壁62
およびクランクケース4の上下面に形成された半円筒状
のクランク軸受63(図7も参照)が、それぞれシリン
ダーブロック5側に形成されたクランク軸受(非図示)
に整合し、ここにクランク軸3が回転自在に軸支され
る。
は、前方に向かって水平に突出する一対のスターター固
定ボス65,66が設けられている。これらのスタータ
ー固定ボス65,66には、それぞれ鉛直方向に指向す
るネジ孔67,68が形成されている(図7、図8参
照)。また、スターター固定ボス65,66の下方、即
ちクランクケース4の前面中央部付近にスターター保持
ボス70が形成されている。このスターター保持ボス7
0は、半円筒形の保持内周面71と、その両側に位置す
る平坦な締着座面72,73を備えている。
には水平方向に拡張する固定フランジ75が設けられて
いる。この固定フランジ75はクランクケース4のスタ
ーター固定ボス65,66の上に載置され、鉛直方向に
指向する2本の固定ボルト76が固定フランジ75に設
けられたボルト孔(非図示)を貫通してスターター固定
ボス65,66のネジ孔67,68に締結される。これ
により、スターターモーター48の上部がクランクケー
ス4に固定される。
スターター保持ボス70の保持内周面71に密に嵌合さ
れ、前方から保持バンド78(図2、図4参照)が固定
される。保持バンド78は、その中間部内周面がスター
ターモーター48の外周面に当てがわれ、両端部が固定
ボルト79でスターター保持ボス70の締着座面72,
73に締結される。これにより、スターター保持ボス7
0(保持内周面71)と保持バンド78との間にスター
ターモーター48の下部が保持される。
ーター保持ボス70との間のスペースには、他の部品、
例えばPTTリレー81が配置されている。PTTリレ
ー81は、図示しないPTT装置(パワー・チルト・ト
リム装置)用のリレーである。また、例えばスターター
保持ボス70の直下部にスターターリレー82が配置さ
れている。
すように、スターター固定ボス66の直下部に隣接して
形成された部品固定ボス83と、スターター保持ボス7
0の直上部に隣接して形成された部品固定ボス84に固
定ボルト85(図2、図8参照)で締結固定される。一
方、スターターリレー82は、スターター保持ボス70
の下方に単独的に設けられた部品固定ボス86に固定ビ
ス87で締結固定される。なお、スターター保持ボス7
0の直下部に隣接して形成された部品固定ボス88には
電装部品箱32が固定ボルト89(図2参照)で締結固
定される。
スターター固定ボス66に一体に設けられ、部品固定ボ
ス84と部品固定ボス88はスターター保持ボス70に
一体に設けられている。
のように構成された船外機1では、スターターモーター
48とオイルフィルター49がクランクケース4の前面
に上下に並ぶ形で設置されているため、スターターモー
ター48とオイルフィルター49をスペース効率良く配
置することができる。しかも、オイルフィルター49が
エンジン2の前側に設置されるので、船体側からでも極
めて容易にオイルフィルター49を交換することができ
てエンジン2の整備性が良い。なお、スターターモータ
ー48を備えず、リコイル・スターター(ロープ式スタ
ーター)のみでエンジン始動を行わせる仕様の船外機に
おいては、オイルフィルター49の上方にスターターモ
ーター48が設けられないことから、オイルフィルター
49の着脱性が一段と良くなる。
に上下に並ぶ形で設置されたスターターモーター48と
オイルフィルター49が、正面視でクランク軸3の軸線
Cに対し側方にオフセット配置されているため、スター
ターモーター48とオイルフィルター49がクランクケ
ース4の前面から前方に突出する寸法が小さくなってお
り、エンジン2の前後長が短縮されている。したがっ
て、船外機1をコンパクト化することができる。
け構造においては、クランクケース4の上部にスタータ
ー固定ボス65,66を水平に突設する一方、スタータ
ーモーター48の上端部には水平方向に拡張する固定フ
ランジ75を設け、この固定フランジ75をスターター
固定ボス65,66の上に載置し、鉛直方向に指向する
固定ボルト76によって固定フランジ75をスターター
固定ボス65,66に締結固定するようにしたので、ク
ランクケース4のクランク軸受63の軸方向と、固定ボ
ルト76のネジ孔67,68の軸方向とが合致してお
り、故にクランク軸受63とネジ孔67,68の加工を
同時に行うことができる。
ジン2に組み付けた時におけるクランク軸3に対するス
ターターモーター48の相対位置精度が向上し、スター
ターモーター48のピニオンギヤ51とフライホイール
42周囲のリングギヤ44との噛合いバックラッシュを
適正量に設定可能になる。また、スターター固定ボス6
5,66を形成する位置がクランクケース4の形状等に
左右されにくいため、スターターモーター48の設置位
置の自由度が飛躍的に向上する。
け時には、スターターモーター48の固定フランジ75
をスターター固定ボス65,66の上に載置すれば、ス
ターター固定ボス65,66によりスターターモーター
48の全重量が支持されるので、手でスターターモータ
ー48を保持し続ける必要はなく、両手を使って固定ボ
ルト76を締結することができる。したがって、スター
ターモーター48の取付作業性が非常に良い。
方に設けられたスターター保持ボス70と、このスター
ター保持ボス70に固定ボルト79で締結される保持バ
ンド78とによってスターターモーター48の下部が保
持される構造なので、非常に簡素な構造によりスタータ
ーモーター48を堅固に保持できる。しかも、スタータ
ー保持ボス70と保持バンド78による保持位置をスタ
ーターモーター48の軸方向に沿って選択できるので、
スターター保持ボス70の設置高さの自由度が広がり、
設計も容易になる。
ターター保持ボス70の間にはデッドスペース的な空間
が存在するが、この空間にPTTリレー81が設置され
たので、デッドスペースを有効に活用し、PTTリレー
81をスペース効率および外観性良く設置できた。な
お、PTTリレー81に限らず他の部品をこの場所に設
置しても構わない。
1や電装部品箱32を固定するための部品固定ボス8
3,84,88が、スターター固定ボス66およびスタ
ーター保持ボス70に一体に設けられているため、本来
強度が必要である部品固定ボス83,84,88を、頑
強なスターター固定ボス66やスターター保持ボス70
が兼ねる形となる。したがって、部品固定ボス83,8
4,88の強度を向上させて耐振動性等を増すことがで
き、しかも部品固定ボス83,84,88の強度向上用
のために肉厚を増す必要がないので、重量軽減にも繋が
る。
機によれば、スターターモーターとオイルフィルターを
スペース効率良く配置するとともに、オイルフィルター
を船体側から容易に交換可能にしてエンジン整備性を向
上させ、かつエンジンの前後長を短縮して船外機のコン
パクト化を図ることができる。
ターの相対位置精度を向上させるとともに、スターター
モーターの設置位置の自由度および取付作業性を向上さ
せ、しかも簡素な構造によりスターターモーターを確実
に保持することができる。
品をスペース効率および外観性良く設置するとともに、
これらの部品を固定する部品固定ボスの強度を向上さ
せ、耐振動性等を増すと同時に重量軽減を図ることがで
きる。
り、本発明の一実施形態を示す図。
図。
図。
ースの横断面図。
ターモーターの横断面図。
ーターモーターの横断面図。
Claims (7)
- 【請求項1】 エンジンがクランク軸を直立させて縦向
きに搭載され、そのクランクケースとシリンダーブロッ
クとシリンダーヘッドが前方から順に配列された船外機
において、上記クランクケース4の前面上部にスタータ
ーモーター48を設置し、その下方にオイルフィルター
49を設置したことを特徴とする船外機。 - 【請求項2】 前記スターターモーター48とオイルフ
ィルター49を正面視で前記クランク軸3の軸線Cに対
し側方にオフセット配置した請求項1に記載の船外機。 - 【請求項3】 前記クランクケース4の上部に水平方向
に突出するスターター固定ボス65,66を設け、鉛直
方向に指向する固定ボルト76でスターターモーター4
8を上記スターター固定ボス65,66に締結した請求
項1に記載の船外機。 - 【請求項4】 前記スターターモーター48に水平方向
に拡張する固定フランジ75を設け、この固定フランジ
75を前記スターター固定ボス65,66の上に載置し
て前記固定ボルト76でスターター固定ボス65,66
に締結した請求項3に記載の船外機。 - 【請求項5】 前記スターター固定ボス65,66の下
方に位置するスターター保持ボス70を前記クランクケ
ース4に設け、このスターター保持ボス70に保持バン
ド78を固定し、この保持バンド78とスターター保持
ボス70との間にスターターモーター48の下部を保持
させた請求項3および4に記載の船外機。 - 【請求項6】 前記スターター固定ボス66とスタータ
ー保持ボス70の間に他部品(81)を配置した請求項
5に記載の船外機。 - 【請求項7】 前記スターター固定ボス66およびスタ
ーター保持ボス70の少なくとも一方に他部品固定用の
部品固定ボス(83,84,88)を一体に設けた請求
項6に記載の船外機。
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