JP2000337133A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置

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JP2000337133A
JP2000337133A JP11142474A JP14247499A JP2000337133A JP 2000337133 A JP2000337133 A JP 2000337133A JP 11142474 A JP11142474 A JP 11142474A JP 14247499 A JP14247499 A JP 14247499A JP 2000337133 A JP2000337133 A JP 2000337133A
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fuel ratio
exhaust gas
exhaust
exhaust pipe
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Masahiro Sakanushi
政浩 坂主
Kenji Sugiura
賢治 杉浦
Nobuaki Takaoka
伸明 高岡
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Honda Motor Co Ltd
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  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被毒したNOX吸収剤を高温にして蓄積した
硫黄化合物を除去する際に、内燃機関の燃費及び運転特
性の悪化を抑制する。 【解決手段】 エンジン11の各気筒E1,…,E4に
接続された各排気管EX1,…,EX4のうち、排気管
EX4に切換弁17を備えた。切換弁17には、一方の
排出先であって他の排気管EX1,…,EX3と共に排
気管集合部12を構成する集合部側排気管EX4aと、
他方の排出先であってTWC13をバイパスしてLNT
14の上流側に接続されるバイパス排気管EX4bとを
接続した。通常のリーンバーン制御を行っている場合、
切換弁17は気筒E4から排出される排気ガスを集合部
側排気管EX4aへと導く。LNT14が劣化している
場合は、気筒E4に供給される混合気の空燃比を理論空
燃比よりリッチ側に設定すると共に、気筒E4から排出
される排気ガスをバイパス排気管EX4bへと導く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の排気浄
化装置に関し、特に排気ガス中の窒素酸化物を還元浄化
する内燃機関の排気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関に供給する混合気の空燃
比を理論空燃比(ストイキ)よりリーン側に設定して、
いわゆるリーンバーン制御を行うと窒素酸化物(N
X)の排出量が増加する傾向がある。このため、内燃
機関の排気系に、排気ガス中からNOXを吸収あるいは
吸着して除去するNOX吸収剤を内蔵する排気浄化装置
を設け、排気ガスの浄化を行う技術が知られている。こ
のNOX吸収剤は、排気ガスの空燃比が理論空燃比より
もリーン側に設定されて排気ガス中の酸素濃度が比較的
高い状態においてはNOXを吸収し、逆に空燃比が理論
空燃比よりもリッチ側に設定されて排気ガス中の酸素濃
度が低く、HC及びCO等が多い状態においては、吸収
したNOXを還元浄化して窒素ガスとして排出する。
【0003】ところで、内燃機関の燃料や潤滑剤には硫
黄が含まれているため、排気ガス中には例えば硫黄酸化
物(SOX)等の硫黄化合物が存在する。上記のような
NOX吸収剤は、排気ガス中のNOXに加えて硫黄化合物
も吸収する。ここで、NOX吸収剤に吸収された硫黄化
合物は、NOXに比べてより蓄積されやすい性質を有し
ており、硫黄化合物の蓄積量が増大するのに伴ってNO
Xの吸収が妨げられ、徐々にNOXの浄化効率が低下し
て、いわゆる被毒によるNOX吸収剤の劣化が生じる。
このようにNOX吸収剤の被毒が生じた場合は、NOX
収剤を適宜の高温にすると共に、排気ガスの空燃比を理
論空燃比よりもリッチ側に設定して、この状態を適宜の
時間持続することにより、NOX吸収剤に吸収された硫
黄化合物を除去して被毒を解消する方法が知られてい
る。ここで、NOX吸収剤の温度を制御する内燃機関の
制御装置としては、例えば、特開平7−186785号
公報に開示されているように、内燃機関に接続された自
動変速機の変速段を制御することによって排気ガスの温
度を制御する内燃機関の制御装置が知られている。
【0004】この内燃機関の排気浄化装置で使用される
NOX吸収剤では、排気ガスの空燃比が理論空燃比より
もリーン側に設定されている時は、排気ガス中の硫黄化
合物、例えばSO2が触媒の白金Pt上で酸化されてS
3 -やSO4 -等の硫酸イオンとなり、さらにNOX吸収
剤に含まれる酸化バリウムBaOと結合してBaSO4
を形成する。ここで、NOX吸収剤に吸収された硫黄化
合物の量が所定値を越えると、自動変速機の変速段が自
動的に低い変速段に設定されると共に、内燃機関の空燃
比が理論空燃比によりもリッチ側に設定される。すなわ
ち、内燃機関が高速回転で運転されることによって排気
ガスの温度が上昇し、NOX吸収剤が例えば600℃程
度まで昇温させられる。これによって、NOX吸収剤中
に生成されたBaSO4は高温により分解されてSO3 -
やSO4 -等の硫酸イオンが生成される。さらに、排気ガ
ス中の酸素濃度が低下させられると共に、未燃のHC、
COの量が増大させられているため、NOX吸収剤中に
生成されたSO3 -やSO4 -等の硫酸イオンは還元されて
NOX吸収剤から放出される。こうして、NOX吸収剤に
吸収された硫黄化合物の還元除去が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような内燃機関
の制御装置では、排気浄化装置のNOX吸収剤の温度を
上昇させる際、内燃機関に接続された自動変速機の変速
段が、例えば通常運転時よりも低い変速段に設定される
ために、内燃機関の燃費及び運転特性が悪化するという
問題がある。本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、被毒したNOX吸収剤を高温にして蓄積した硫黄化
合物を除去する際に、内燃機関の燃費及び運転特性の悪
化を抑制することが可能な内燃機関の排気浄化装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して係る
目的を達成するために、本発明の内燃機関の排気浄化装
置は、複数の気筒を有する内燃機関の排気系に設けら
れ、排気ガスの空燃比が理論空燃比よりもリーンのとき
窒素酸化物を吸収し、リッチのとき前記窒素酸化物を還
元する窒素酸化物吸収剤を具備する内燃機関の排気浄化
装置であって、前記窒素酸化物吸収剤の窒素酸化物吸収
能力が硫黄被毒により低下した場合に、前記複数の気筒
のうち特定の前記気筒(例えば図1に示す実施形態では
E1,E2,E3)に空燃比が理論空燃比よりもリーン
な混合気を供給し、残りの前記気筒(例えば図1に示す
実施形態ではE4)には空燃比が理論空燃比よりもリッ
チな混合気を供給し、双方の前記気筒から排出される各
排気ガスを合流して前記窒素酸化物吸収剤に流入するこ
とによって発熱反応を生じさせ、前記窒素酸化物吸収剤
の温度を上昇させることを特徴としている。
【0007】上記構成の内燃機関の排気浄化装置によれ
ば、劣化した窒素酸化物吸収剤の温度を上昇させる際
に、内燃機関の複数の気筒を、空燃比が理論空燃比より
もリーンな混合気が供給される気筒と、空燃比が理論空
燃比よりもリッチな混合気が供給される気筒とに分けて
おき、両気筒から排出されるリーン雰囲気の排気ガス
と、リッチ雰囲気の排気ガスとを合流して窒素酸化物吸
収剤に流入させることによって、窒素酸化物吸収剤に含
まれる例えば白金Pt等の触媒の作用によって、リーン
雰囲気の排気ガス中の酸素と、リッチ雰囲気の排気ガス
中の未燃のHC、CO等との発熱反応を生じさせること
ができる。このため、例えば、内燃機関を高速回転させ
て排気ガスの温度を上昇させる場合に比べて、内燃機関
の回転数を変化させることが無いことから快適な運転状
態を維持することができると共に、内燃機関を高速回転
させることが無いことから燃費が悪化することを防ぐこ
とができる。また、例えば窒素酸化物吸収剤を加熱する
ために、ヒータやバーナ等の補助加熱装置を必要としな
いため、装置が複雑化することを防ぐと共に、装置の製
作コストの削減に資することが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の内燃機関の排気浄
化装置の一実施形態について添付図面を参照しながら説
明する。図1は本発明の一実施形態による内燃機関の排
気浄化装置10の構成図である。本実施の形態による内
燃機関の排気浄化装置10は、多気筒例えば4気筒のエ
ンジン11からなる内燃機関と、排気管集合部12と、
例えば三元触媒(TWC)13をなす触媒と、窒素酸化
物吸収剤(LNT:Lean NOx Trap)14と、第1O2
ンサ15と、第2O2センサ16と、切換弁17とを備
えて構成されている。排気管集合部12はエンジン11
の各気筒E1,…,E4に接続された各排気管EX1,
…,EX4からなり、この排気管集合部12の下流側に
は排気ガス中のHC、CO、NOX等の成分を浄化する
触媒、例えば三元触媒(TWC)13が備えられてい
る。さらに、TWC13の下流には、排気ガス中の窒素
酸化物(NOX)を還元浄化するLNT14が備えられ
ている。
【0009】LNT14は例えば白金Pt等により構成
された触媒からなり、排気ガスの空燃比が理論空燃比よ
りもリーン側に設定されている時に、排気ガス中のNO
Xを吸収する。なお、以下において吸収とは、例えばN
XがNO3 -等の硝酸イオンに変換された後に触媒中に
吸収(更には拡散)される状態、あるいは例えばNO X
が触媒の表面上に化学吸着される状態の何れかを示すも
のとする。そして、排気ガスの空燃比が理論空燃比より
もリッチ側に設定されて排気ガス中の酸素濃度が低下す
ると、吸収したNOXを排気ガス中で増大した未燃のH
C、CO等により還元して窒素(N2)ガスとして排出
する。また、排気管集合部12とTWC13との間に
は、例えば比例型空燃比(LAF)センサからなる第1
2センサ15が備えられており、LNT14の下流側
には第2O2センサ16が備えられている。なお、第1
2センサ15は排気ガス中の酸素濃度にほぼ比例する
電気信号を出力し、第2O2センサ16は理論空燃比の
前後において変化する出力特性を有しており、例えば理
論空燃比よりもリッチ側で高レベル、リーン側で低レベ
ルとなる電気信号を出力する。これらの第1及び第2O
2センサ15,16から出力される各電気信号は、図示
しない電子コントロールユニット等に供給されて、内燃
機関の排気浄化装置10の制御に利用される。
【0010】エンジン11の各気筒E1,…,E4に接
続された各排気管EX1,…,EX4のうちの適宜の排
気管、例えば排気管EX4には排気ガスの排出先を切り
換える切換弁17が備えられており、この切換弁17に
は、一方の排出先であって他の排気管EX1,…,EX
3と共に排気管集合部12を構成する集合部側排気管E
X4aと、他方の排出先であってTWC13をバイパス
してLNT14の上流側に接続されるバイパス排気管E
X4bとが接続されている。切換弁17は図示しない電
子コントロールユニット等により制御されており、通常
運転時すなわちエンジン11に供給する混合気の空燃比
を理論空燃比よりリーン側に設定してリーンバーン制御
を行っている場合は、気筒E4から排出される排気ガス
を集合部側排気管EX4aへと導く。一方、LNT14
が例えば硫黄化合物等の被毒物質により被毒され、この
被毒を解消するために気筒E4に供給される混合気の空
燃比が理論空燃比よりリッチ側に設定された場合は、気
筒E4から排出される排気ガスをバイパス排気管EX4
bへと導く。
【0011】本実施の形態による内燃機関の排気浄化装
置10は上記構成を備えており、次に、内燃機関の排気
浄化装置10の動作について図1を参照しながら説明す
る。先ず、通常運転時、すなわちエンジン11に供給す
る混合気の空燃比を理論空燃比よりもリーン側に設定し
てリーンバーン制御により運転する場合は、切換弁17
において気筒E4からの排気ガスを集合部側排気管EX
4aへと排出するように切り換える。これにより、エン
ジン11の各気筒E1,…,E4から排出されて空燃比
が理論空燃比よりもリーン側とされた排気ガスは、TW
C13を介してLNT14へ流入させられる。そして、
LNT14は排気ガス中のNOXに加えて硫黄化合物、
例えばSOX等の被毒物質を吸収して徐々に蓄積してい
く。この硫黄化合物の蓄積量の増加に伴って排気ガス中
に含まれるNOXの浄化効率が低下、すなわちLNT1
4に吸収されるNOXの量が減少する。
【0012】ここで、内燃機関の排気浄化装置10を制
御する電子コントロールユニット等は、例えば第1及び
第2O2センサ15,16からの電気信号や、例えばエ
ンジン11上流側の吸気管集合部18での空気流量の積
算値等に基づいてLNT14に吸収された被毒物質、例
えば硫黄化合物の蓄積量を推定し、この推定量が所定値
を越えているか否かの判定を行う。この判定結果が「Y
ES」の場合、すなわちLNT14が劣化していると判
断した場合は、気筒E4に供給する混合気の空燃比のみ
を理論空燃比よりリッチ側に設定する。そして、切換弁
17において気筒E4からの排気ガスをバイパス排気管
EX4bへ排出するように切り換える。これにより、L
NT14には、各排気管EX1,…,EX3から排出さ
れて空燃比が理論空燃比よりもリーン側とされた排気ガ
スがTWC13を介して流入すると共に、排気管EX4
から排出されて空燃比が理論空燃比よりもリッチ側とさ
れた排気ガスがTWC13をバイパスして流入する。こ
こで、TWC13を介して流入するリーン雰囲気の排気
ガスに含まれる酸素は、LNT14内の例えば白金Pt
等の触媒の作用により、TWC13をバイパスして流入
するリッチ雰囲気の排気ガスに含まれる未燃のHC、C
O等と発熱反応を引き起こす。
【0013】この発熱反応によってLNT14の温度は
上昇し、例えば600℃程度の温度で、LNT14に吸
収された硫黄化合物を例えば分解してSO3 -やSO4 -
の硫酸イオンを生成する。生成された硫酸イオンは、T
WC13をバイパスして流入するリッチ雰囲気の排気ガ
スに含まれる未燃のHC、CO等により還元されてLN
T14から排出される。こうして、LNT14の温度を
所定の下限温度、例えば600℃以上に維持して所定時
間の間、運転を継続することによって、LNT14に吸
収された被毒物質、例えば硫黄化合物を放出してLNT
14の劣化を解消する。
【0014】本実施の形態による内燃機関の排気浄化装
置10によれば、劣化したLNT14を昇温する際に、
複数の気筒E1,…,E4のうち、気筒E4に供給され
る混合気の空燃比のみを理論空燃比よりもリッチ側に設
定すると共に、気筒E4から排出されるリッチ雰囲気の
排気ガスがTWC13をバイパスしてLNT14に直接
流入されるように切り換えられることによって、TWC
13を介して流入するリーン雰囲気の排気ガス中の酸素
と、TWC13をバイパスして流入するリッチ雰囲気の
排気ガス中の未燃のHC、CO等との発熱反応を生じさ
せることができ、容易にLNT14の温度を上昇させる
ことができる。この場合は、例えばエンジン11を高速
回転させて排気ガスの温度を上昇させる場合に比べて、
エンジン11の回転数を変化させることが無いことから
快適な運転状態を維持することができると共に、エンジ
ン11を高速回転させることが無いことから燃費が悪化
することを防ぐことができる。また、TWC13をバイ
パスして流入するリッチ雰囲気の排気ガスにより、LN
T14内で未燃のHC,COの量が増大するため、LN
T14に吸収された硫黄化合物を還元浄化することがで
き、劣化したLNT14を容易に再生することができ
る。
【0015】なお、本実施の形態においては、LNT1
4は排気ガス中のNOXを吸収するとしたが、これに限
定されず、例えばLNT14を構成する触媒の表面上に
NO Xを化学吸着ものであってもよい。要するに、排気
ガス中のNOXを還元浄化するものであればよい。ま
た、本実施の形態においては、LNT14の下流側に第
2O2センサ16を備えるとしたが、これに限定され
ず、例えばNOXセンサ等が備えられていてもよい。こ
の場合、LNT14に吸収された被毒物質、例えば硫黄
化合物の量は、NOXセンサからの電気信号に基づいて
推定することができる。また、本実施の形態において
は、排気管EX4に切換弁17が備えられるとしたが、
これに限定されず、排気管EX1,…,EX4の何れ
か、あるいは複数に切換弁17が備えられていてもよ
い。要するに、TWC13を介して流入するリーン雰囲
気の排気ガスと、TWC13をバイパスして流入するリ
ッチ雰囲気の排気ガスとの双方が、同時にLNT14に
導入されればよい。
【0016】次に、本実施形態の変形例による内燃機関
の排気浄化装置について添付図面を参照しながら説明す
る。図2は本実施形態の変形例による内燃機関の排気浄
化装置20の構成図である。なお、上述した実施形態と
同一部分には同じ符号を配して説明を簡略または省略す
る。本実施の形態に係る内燃機関の排気浄化装置20
は、多気筒例えば4気筒のエンジン11からなる内燃機
関と、第1排気管集合部21と、第2排気管集合部22
と、第3排気管集合部23と、第1及び第2三元触媒
(TWC)13a,13bと、窒素酸化物吸収剤(LN
T)14と、2つの第1O2センサ15,15と、第2
2センサ16とを備えて構成されている。第1排気管
集合部21は例えば排気管EX1及び排気管EX4から
構成されており、第2排気管集合部22は第1排気管集
合部21の構成に含まれない排気管、すなわち排気管E
X2及び排気管EX3から構成されている。そして、第
1排気管集合部21の下流側には第1O2センサ15及
び第1TWC13aが、第2排気管集合部22の下流側
には第1O2センサ15及び第2TWC13bがそれぞ
れ備えられている。さらに、第1及び第2TWC13
a,13bに接続された各排気管が連結されることによ
って第3排気管集合部23が形成されており、この第3
排気管集合部23の下流側にはLNT14が備えられ、
さらにLNT14の下流側には第2O2センサ16が備
えられている。
【0017】本実施形態の変形例による内燃機関の排気
浄化装置20は上記構成を備えており、次に、内燃機関
の排気浄化装置20の動作について図2を参照しながら
説明する。先ず、通常運転時では、エンジン11の各気
筒E1,…,E4に供給する混合気の空燃比を理論空燃
比よりもリーン側に設定してリーンバーン制御により運
転を行う。このため、排気管EX1及び排気管EX4か
ら排出されて第1TWC13aを介してLNT14に流
入する排気ガスと、排気管EX2及び排気管EX3から
排出されて第2TWC13bを介してLNT14に流入
する排気ガスとの双方は、空燃比が理論空燃比よりもリ
ーン側とされた排気ガスである。この状態で、LNT1
4は排気ガス中のNOXに加えて硫黄化合物、例えばS
X等の被毒物質を吸収して徐々に蓄積していく。この
硫黄化合物の蓄積量の増加に伴って排気ガス中に含まれ
るNOXの浄化効率が低下、すなわちLNT14に吸収
されるNOXの量が減少する。
【0018】ここで、内燃機関の排気浄化装置20を制
御する電子コントロールユニット等は、例えば2つの第
1O2センサ15,15及び第2O2センサ16からの電
気信号や、例えばエンジン11上流側の吸気管集合部1
8での空気流量の積算値等に基づいてLNT14に吸収
された被毒物質、例えば硫黄化合物の蓄積量を推定し、
この推定量が所定値を越えているか否かの判定を行う。
この判定結果が「YES」の場合、すなわちLNT14
が劣化していると判断した場合は、例えば第1配管集合
部21に接続された気筒E1及び気筒E4に供給する混
合気の空燃比のみを理論空燃比よりリッチ側に設定す
る。これにより、LNT14には、排気管EX1及びE
X4から排出されて空燃比が理論空燃比よりもリッチ側
とされた排気ガスが第1TWC13aを介して流入する
と共に、排気管EX2及びEX3から排出されて空燃比
が理論空燃比よりもリーン側とされた排気ガスが第2T
WC13bを介して流入する。ここで、第2TWC13
bを介して流入するリーン雰囲気の排気ガスに含まれる
酸素は、LNT14内の例えば白金Pt等の触媒の作用
により、第1TWC13aを介して流入するリッチ雰囲
気の排気ガスに含まれる未燃のHC、CO等と発熱反応
を引き起こす。
【0019】この発熱反応によってLNT14の温度は
上昇し、例えば600℃程度の温度で、LNT14に吸
収された硫黄化合物を例えば分解してSO3 -やSO4 -
の硫酸イオンを生成する。生成された硫酸イオンは、T
WC13をバイパスして流入するリッチ雰囲気の排気ガ
スに含まれる未燃のHC、CO等により還元されてLN
T14から排出される。こうして、LNT14の温度を
所定の下限温度、例えば600℃以上に維持して所定時
間の間、運転を継続することによって、LNT14に吸
収された被毒物質、例えば硫黄化合物を放出してLNT
14の劣化を解消する。
【0020】本実施形態の変形例による内燃機関の排気
浄化装置20によれば、劣化したLNT14を昇温する
際に、第1排気管集合部21に接続された各気筒E1及
び気筒E4と、第2排気管集合部22に接続された各気
筒E2及び気筒E3との何れか一方に、空燃比が理論空
燃比よりもリーン側に設定された混合気を供給し、他方
には空燃比が理論空燃比よりもリッチ側に設定された混
合気を供給するだけでよく、例えば排気ガスの排出先を
切り換える切換弁等を設ける必要が無く、内燃機関の排
気浄化装置20が複雑化することを防ぐことができ、劣
化したLNT14をより一層容易に再生することができ
る。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の内燃機関
の排気浄化装置によれば、劣化した窒素酸化物吸収剤の
温度を上昇させる際に、内燃機関の複数の気筒を、空燃
比が理論空燃比よりもリーンな混合気が供給される気筒
と、空燃比が理論空燃比よりもリッチな混合気が供給さ
れる気筒とに分けて、両気筒から排出されるリーン雰囲
気の排気ガスと、リッチ雰囲気の排気ガスとを合流して
窒素酸化物吸収剤に流入させるだけであり、例えば、内
燃機関を高速回転させて排気ガスの温度を上昇させる場
合に比べて、内燃機関の回転数を変化させることが無い
ことから快適な運転状態を維持することができると共
に、内燃機関を高速回転させることが無いことから燃費
が悪化することを防ぐことができる。また、例えば窒素
酸化物吸収剤を加熱するために、ヒータやバーナ等の補
助加熱装置を必要としないため、装置が複雑化すること
を防ぐと共に、装置の製作コストの削減に資することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による内燃機関の排気浄
化装置の構成図である。
【図2】 図1に示す本実施形態の変形例による内燃機
関の排気浄化装置の構成図である。
【符号の説明】
10,20 排気浄化装置 11 エンジン 12 排気管集合部 13 TWC 13a 第1TWC 13b 第2TWC 14 LNT 17 切換弁 21 第1排気管集合部 22 第2排気管集合部 23 第3排気管集合部 E1,E2,E3,E4 気筒 EX1,EX2,EX3,EX4 排気管 EX4a 集合部側排気管 EX4b バイパス排気管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高岡 伸明 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3G091 AA12 AA13 AA28 AB03 AB06 AB09 BA04 BA11 BA14 BA15 BA19 BA33 CA01 CA12 CA13 CB02 CB06 DA01 DA02 DA03 DB06 DB10 EA05 EA33 EA34 FB10 FB12 FC02 GB06W HA03 HA08 HA18 HA36 HA37 HA42 HB02 HB03 3G301 HA01 HA06 HA07 HA15 HA18 JA15 JA25 JB09 MA01 MA11 NA06 NA08 ND01 NE01 NE06 NE13 NE15 PA01A PA01B PD09A PD09B

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の気筒を有する内燃機関の排気系に
    設けられ、排気ガスの空燃比が理論空燃比よりもリーン
    のとき窒素酸化物を吸収し、リッチのとき前記窒素酸化
    物を還元する窒素酸化物吸収剤を具備する内燃機関の排
    気浄化装置であって、 前記窒素酸化物吸収剤の窒素酸化物吸収能力が硫黄被毒
    により低下した場合に、前記複数の気筒のうち特定の前
    記気筒に空燃比が理論空燃比よりもリーンな混合気を供
    給し、残りの前記気筒には空燃比が理論空燃比よりもリ
    ッチな混合気を供給し、 双方の前記気筒から排出される各排気ガスを合流して前
    記窒素酸化物吸収剤に流入することによって発熱反応を
    生じさせ、前記窒素酸化物吸収剤の温度を上昇させるこ
    とを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019081111A1 (de) * 2017-10-23 2019-05-02 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Brennkraftmaschine mit einer abgasanlage

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