JP2000335620A - 容器用栓 - Google Patents

容器用栓

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JP2000335620A
JP2000335620A JP11154595A JP15459599A JP2000335620A JP 2000335620 A JP2000335620 A JP 2000335620A JP 11154595 A JP11154595 A JP 11154595A JP 15459599 A JP15459599 A JP 15459599A JP 2000335620 A JP2000335620 A JP 2000335620A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器の傾き加減の調整を殆ど必要とすること
なく、少容量の内容物を所望量、注出することができる
と共に大容量の注出も容易に行えるようにした容器用栓
を提供する。 【解決手段】 中栓の注出筒部の底板部の前半部に小面
積開口部形成用スコア線を、後半部に大面積開口部形成
用スコア線を刻設すると共にこれらのスコア線間に堰板
部を形成してプルリングにより上記両スコア線を破断し
て大小の注出用開口部を開設し、容器を傾けてまず小面
積開口部から内容物を流出させ、その傾き度を多少大き
くしても堰板部によって多量の内容物が流出するのを阻
止し、容器を大きく傾けた時にこれらの大小開口部から
大容量の内容物を流出させるように構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は容器の口部に冠装し
て内容物を所要量、注出する容器用栓の改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】容器の内容物を注出する栓としては、従
来から、容器の口部に冠装する中栓と該中栓に開閉自在
に連結している蓋体とからなるものが広く知られてお
り、中栓は、容器の口部外周面に被冠する外筒部と容器
の口部内周面に挿嵌される注出筒部とを備えており、こ
の注出筒部の下端に容器の口部を密閉している底板部を
有して該底板部にスコア線が刻設され、このスコア線の
適所にプルリングの脚片部下端を一体に連結して該プル
リングを引っ張ることにより該スコア線を破断してスコ
ア線で囲まれている部分に一定の開口面積を有する注出
用開口部を形成するように構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな容器用栓によれば、注出筒部の底板部にはその中央
部に一つの所定大きさの注出用開口部を形成するための
スコア線が刻設されているにすぎないために、使用に際
して該スコア線を破断して上記注出用開口部を形成し、
容器を傾斜させて内容物を少容量だけ注出用開口部から
注出する時に、容器の傾き加減が非常に難しくて必要以
上の容量の内容物を注出することが度々発生し、内容物
が醤油などの調味料の場合には正確な調味加減ができな
くなるという問題点があった。
【0004】また、注出筒部の底板部が該注出筒部の軸
芯方向に対して直交する水平方向に設けられているため
に、この底板部に刻設されている上記スコア線をプルリ
ングの引っ張りによって破断する際に、プルリングの引
張力がスコア線の刻設方向に何等作用することなくスコ
ア線に対して直角方向に作用しながらスコア線を破断し
ていくものであるから、スコア線の破断に大きな引張力
を必要とするばかりでなく、スコア線に沿って円滑に破
断することが困難な場合が生じる等の問題点がある。
【0005】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、容器を傾けて内容
物を少容量注出する際に、その傾き加減を微妙に調節す
ることなく確実に少容量の内容物の注出を可能にし、ま
た、使用に際して、プルリングの引っ張りによるスコア
線からの破断が容易且つ正確に行えるようにした容器用
栓を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載した容器用栓は、容器の口
部に被嵌する外筒部内に容器の口部に内嵌する内容物注
出筒部を設けている中栓と該中栓に開閉自在に被嵌した
蓋体とからなる合成樹脂製栓であって、上記中栓の注出
筒部の下端に容器の開口端部を密閉する底板部を設けて
いると共に該底板部に小面積開口部形成用スコア線と大
面積開口部形成用スコア線を刻設してあり、これらのス
コア線間に堰板部を形成していると共に上記小面積開口
部形成用スコア線と大面積開口部形成用スコア線とを破
断して小断面開口部と大断面開口部とを形成するための
プルリングを設けた構造としている。
【0007】上記容器用栓において、請求項2に係る発
明は、注出筒部の底板部の一半部に刻設している上記小
面積開口部形成用スコア線と他半部に刻設している大面
積開口部形成用スコア線を、これらのスコア線間の底板
部に形成している堰板部に向かって上向き又は下向きに
傾斜させていることを特徴としている。
【0008】また、上記請求項1又は請求項2に記載の
容器用栓において、請求項3に係る発明は、プルリング
の前後部から一体に垂設している脚片部の下端を堰板部
に向かって傾斜した小面積開口部形成用スコア線と大面
積開口部形成用スコア線との傾斜下端部にそれぞれ連設
させてなる構造を有し、請求項4に係る発明は、中栓の
上記蓋体を、中栓の底板部に設けている大断面開口部形
成用スコア栓側の中栓外周部に開閉自在に連結している
ことを特徴としている。
【0009】
【作用】使用時において、容器の口部に打栓した中栓の
蓋体を開いたのち、プルリングを上方に引っ張って小面
積開口部形成用スコア線と大面積開口部形成用スコア線
を破断させることにより、小面積開口部と大面積開口部
との内容物注出用開口部を形成する。しかるのち、小面
積開口部が下側となるようにして容器を傾けると、内容
物が該小面積開口部から少容量、注出される。この際、
容器の傾斜度が多少、大きくなっても小面積開口部と大
面積開口部との間に設けている堰板部によって内容物が
大面積開口部を通過するのを遮断され、小面積開口部か
らのみ、所望量の内容物を少容量だけ注出することがで
きる。また、容器を更に大きく傾斜させると、内容物が
堰板部を乗り越えて大面積開口部からも注出し、大容量
の内容物を取り出すことができる。
【0010】さらに、請求項2に係る発明によれば、注
出筒部の底板部は小面積開口部形成用スコア線を設けて
いる一半部と大面積開口部形成用スコア線を刻設してい
る他半部とを堰板部に向かって上向き又は下向きに傾斜
させているので、容器の口部の開口断面積が一定である
にもかかわらず、これらの小面積開口部形成用スコア線
と大面積開口部形成用スコア線とによって形成される小
面積開口部と大面積開口部とが三次元的に立体化されて
その開口面積を従来の水平状に設けられた開口部に比し
て大きく形成することができ、一定の傾斜度における容
器からの内容物の注出量を増大させて注出作業が迅速に
行える。
【0011】また、請求項3に係る発明によれば、プル
リングの前後部から一体に垂設している脚片部の下端を
堰板部に向かって傾斜した上記小面積開口部形成用スコ
ア線と大面積開口部形成用スコア線との傾斜下端部にそ
れぞれ連設させているので、プルリングの上方への引張
力が、これらのスコア線の刻設方向に作用して比較的小
さい引張力により円滑且つ正確にスコア線を破断させる
ことができる。一方、請求項4に記載した発明によれ
ば、中栓の上記蓋体を中栓の底板部に設けている大断面
開口部形成用スコア栓側の中栓外周部に開閉自在に連結
しているので、蓋体を開放した内容物を注出する際に、
蓋体が注出の邪魔にならないように上方側にして容器を
傾斜させることによって、何等の確認を必要とすること
なく小面積開口部を常に容器の口部の下側に位置付けて
内容物の注出を行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の具体的な実施の形
態を図面について説明すると、図1〜図3において、A
はポリエチレン又はポリプロピレン等の合成樹脂製の中
栓で、容器Cの口部C1の開口端面に当接する環状の頂面
部1の外周縁に下方に向かって垂設されて容器Cの口部
C1の外周面に被嵌する短筒形状の外筒部2と、上記頂面
部1の内周縁に下方に向かって垂設されて容器Cの口部
C1の内周面に嵌合する短筒形状の注出筒部3と、この注
出筒部3の下端に一体に設けられて上記容器Cの開口端
部を全面的に密閉する底板部4と、この底板部4の一半
部(前半部)4aと他半部(後半部)4bとにそれぞれ刻設
された小面積開口部形成用スコア線5と大面積開口部形
成用スコア線6と、一半部4a側に形成されて上記小面積
開口部形成用スコア線5と大面積開口部形成用スコア線
6とを区画している堰板部7と、これらの大小のスコア
線5、6を破断するためのプルリング8と、上記頂面部
1の上面における前半部内周縁部上に上方に向かって突
設した短い樋形状の注ぎ口9と、頂面部1の上面中央部
に注ぎ口9よりも短い高さで上方に向かって突設してい
る環状突出壁10とから構成されている。
【0013】上記中栓Aにおける底板部4は水平の平板
形状に形成しておいてもよいが、本発明実施例において
は、該底板部4の一半部4aと他半部4bとを底板部4の前
後に相対する外周縁部から堰板部7に向かって上向きに
傾斜させている。堰板部7は前後方向に一定幅を有して
いると共にその長さ方向を、上記小面積開口部形成用ス
コア線5と大面積開口部形成用スコア線6とにおける底
板部4の前後方向の直径線上で対向する外端部間を結ぶ
線に対して直交方向に設けてあり、この堰板部7の両側
端を底板部4の外周縁に連続させて該堰板部7を平面平
帯板形状に形成している。そして、この堰板部7は水平
状に設けられ、その前後両長辺縁を屈折させて上記小面
積開口部形成用スコア線5を設けている一半部4aの傾斜
上端縁を前側長辺縁に、大面積開口部形成用スコア線6
を設けている他半部4bの傾斜上端縁を後側長辺縁にそれ
ぞれ連設させている。従って、これらの小面積開口部形
成用スコア線5と大面積開口部形成用スコア線6とはそ
の外端部から内端部に向かって斜め上方に傾斜してい
る。
【0014】大面積開口部形成用スコア線6の形状は、
堰板部7の長さ方向に幅広く形成されてその両側スコア
線部分が図3に示すように、底板部4における他半部4b
の外周端部に接近した位置まで達していると共に内端部
が堰板部7の後側屈折長辺端縁に近接または接した平面
楕円形状に形成されてあり、その後端部である外端部は
細幅U字溝形状に形成されて該外端部に上記プルリング
8の後周部から垂設している後側脚片部8bの下端を一体
に連続させている。一方、小面積開口部形成用スコア線
5は、底板部4の一半部4aにおける中央部に形成されて
あり、その内端部は堰板部7の前側の屈折長辺端縁の中
央部に近接または接していると共に外端部(前端部)は
底板部4の外周端部に接して該外端部にプルリング8の
前周部から垂設している前側脚片部8aの下端を一体に連
続させている。さらに、この小面積開口部形成用スコア
線6は外端部から内端部に向かってその幅を徐々に広く
なるように形成されている。なお、スコア線5、6は周
知のように底板部4に切溝を刻設することによって形成
されている。
【0015】上記プルリング8はその外径が底板部4の
径に略々等しい無端環状に形成されてあり、上記注出筒
部3内から上方に向かって上記注ぎ口9に達する高さに
位置している。なお、この中栓Aの上記外筒部2の内周
面には容器Cの口部C1の内周面に形成した凹部C2に係止
させる環状の係止突条2aが周設されている。
【0016】このように構成した中栓Aには該中栓Aと
同一合成樹脂よりなる蓋体Bが開閉自在に被嵌してい
る。この蓋体Bは円形状の天板部11と、該天板部11の下
面外周縁部に下方に向かって垂設している一定高さの外
筒壁12と、該外筒壁12の内側に一定間隔を存して短板部
11の外周部から下方に向かって垂設している筒状中足13
とからなり、図1に示すように使用前又は不使用時には
外筒壁12の下端部内周面を中栓Aの上記環状突出壁10の
外周面に被嵌させて中栓Aを密閉してあり、この状態に
おいては筒状中足13の前周部下端を中栓Aの注ぎ口9に
おける上端部内周面に密接させていると共に後周部下端
外周面を中栓Aの注出筒部3の上部内周面に密接させて
いる。なお、筒状中足13はその前半周部の垂下長が短
く、後半周部の垂下長が長く形成されている。
【0017】中栓Aと蓋体Bとは、中栓Aの外筒部2の
後部外周面上端部と蓋体Bの外筒壁12の後部外周面下端
部とを屈折自在な2片の連結片14によって連結してあ
り、さらに、蓋体Bの外筒壁12における後部下端面に、
連結片14、14間に向かって可撓性と弾性を有する係合突
片15を突設し、蓋体Bを開放させた際に、該係合突15の
先端を中栓Aの環状突出壁10の後部外周面に突っ張り状
に係止させて蓋体Bを開放状態を維持するように構成し
ている。
【0018】このように構成した容器用栓は、調味料等
の液状の内容物Dを収容している容器Cの口部C1に打栓
された状態で使用され、使用開始時には蓋体Bを開放し
たのち、プルリング8に指先を引っ掛けて該プルリング
8を上方に引っ張ることにより、該プルリング8から垂
設している前後脚片部8a、8bを介して小面積開口部形成
用スコア線5と大面積開口部形成用スコア線6を略々同
時に破断して小面積開口部Eと大面積開口部Fを開設す
る。
【0019】この際、これらの大小のスコア栓5、6を
それぞれ設けている中栓Aの底板部4における一半部4a
と他半部4bとは中央部分に設けている堰片部7に向かっ
てそれぞれの外端側から上方に傾斜させてあり、且つ上
記プルリング8の前後脚片部8a、8bは小面積開口部形成
用スコア線5と大面積開口部形成用スコア線6の傾斜下
端部にそれぞれ連設しているので、プルリング8の垂直
上方への引張力はスコア線5、6の下傾端から上傾端に
向かう刻設方向に作用して比較的小さい引張力で、スコ
ア線5、6を円滑且つ正確に破断させることができる。
【0020】こうして、中線Aの底板部4に大小の開口
部E、Fを開口させたのち、容器Cを傾けることによっ
て内容物Dを注出する。この時、小面積開口部Eが前側
に設けられてあり、且つこの小面積開口部Eの前方側に
注ぎ口9が存在すると共に後部側には開放した蓋体Bが
あるので、小面積開口部Eを間違いなく大面積開口部F
よりも注出が先行して行われるように向けることができ
る。
【0021】容器Cを傾けると、内容物Dはまず小面積
開口部Eを通じて注出筒部3から注ぎ口9を流通しなが
ら注出され、容器Cの下向き傾斜度を増大させていく
と、小面積開口部全体から流出したのち、その液面が図
5に示すように堰板部7に達すると、その状態における
傾き度から堰板部7を乗り越えるまでの傾き度まで傾斜
させる間は、堰板部7により堰止められて小面積開口部
Eからのみから流出することになる。従って、内容物D
を少容量、注出する場合に、容器Cの傾斜度の幅に余裕
が生じて微妙にその傾斜度を調整しなくても小面積開口
部Eからのみ所望量の内容物を少容量、注出することが
できる。
【0022】容器Cの口部C1を更に大きく下向きに傾け
ると、中栓A部分における液面が上昇して堰板部7を乗
り越え、図6に示すように大面積開口部Fからも注出し
始めて大容量の内容物を取り出すことができる。
【0023】なお、以上の実施例においては、中栓Aに
おける底板部4を小面積開口部形成用スコア線5を設け
ている一半部4aと大面積開口部形成用スコア線6を設け
ている他半部4bとを堰板部7に向かって斜め上方に傾斜
させた構造にして、プルリング8の引っ張りによるこれ
らのスコア線5、6の破断を容易にすると共にその破断
によって開口する小面積開口部Eと大面積開口部Fとを
三次元的に立体化させて従来の水平状に設けられた開口
部に比して大きく開口するようにしているが、底板部4
を平板状に形成してその一半部に小面積開口部形成用ス
コア線を、他半部に大面積開口部形成用スコア線を刻設
すると共にこれらのスコア線間を堰板部に形成しておい
てもよい。さらに、底板部4を堰板部7が下方に位置す
るように窪ませて小面積開口部形成用スコア線5及び大
面積開口部形成用スコア線6を上記実施例とは逆に、外
端側から該堰板部7に向かって下方に傾斜させた構造、
即ち、小面積開口部形成用スコア線5を設けている一半
部と大面積開口部形成用スコア線6を刻設している他半
部とを堰板部に向かって下向きに傾斜させた構造として
おいてもよい。
【0024】また、1つのプルリング8によって上記両
スコア線5、6を破断するように構成しているが、小面
積開口部形成用スコア線5の破断用プルリングと大面積
開口部形成用スコア線6の破断用プルリングとの2個の
プルリングを設けた構造としておいてもよく、このよう
に構成すれば、いずれか一方のスコア線、例えば、小面
積開口部形成用スコア線5のみをこのスコア線破断用プ
ルリングにより破断させて小面積開口部を開口させ、他
方の大面積開口部形成用スコア線6を破断することなく
小面積開口部のみから内容物を注出させるようにするこ
とができる。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明の容器用栓によれ
ば、請求項1に記載したように、容器の口部に被嵌する
外筒部内に容器の口部に内嵌する内容物注出筒部を設け
ている中栓と該中栓に開閉自在に被嵌した蓋体とからな
る合成樹脂製栓であって、上記中栓の注出筒部の下端に
容器の開口端部を密閉する底板部を設けていると共に該
底板部に小面積開口部形成用スコア線と大面積開口部形
成用スコア線を刻設してあり、これらのスコア線間に堰
板部を形成していると共に上記小面積開口部形成用スコ
ア線と大面積開口部形成用スコア線とを破断して小断面
開口部と大断面開口部とを形成するためのプルリングを
設けてなる構造としているので、プルリングを上方に引
っ張って小面積開口部形成用スコア線と大面積開口部形
成用スコア線を破断させることにより、堰板部を介して
小面積開口部と大面積開口部の内容物注出用開口部を簡
単に開設することができる。
【0026】従って、使用に際して容器を傾けると、内
容物をまず、小面積開口部から注出することができ、少
容量だけの注出が可能になると共にこの注出時に容器の
傾き加減が多少大きくなっても、小面積開口部と大面積
開口部との間に設けている堰板部によって内容物が大面
積開口部から注出されるのを阻止することができ、小面
積開口部からのみ、所望量の内容物を少容量だけ確実に
注出することができる。また、容器を大きく傾斜させれ
ば、内容物が堰板部を乗り越えて大面積開口部からも流
出することになり、大容量の内容物の注出が可能とな
る。
【0027】また、請求項2に係る発明によれば、注出
筒部の底板部は小面積開口部形成用スコア線を設けてい
る一半部と大面積開口部形成用スコア線を刻設している
他半部とを堰板部に向かって上向き又は下向きに傾斜さ
せているので、容器の口部の開口断面積が一定であるに
もかかわらず、これらの小面積開口部形成用スコア線と
大面積開口部形成用スコア線とによって形成される小面
積開口部と大面積開口部とを三次元的に立体化させてそ
の開口面積を従来の水平状に設けられた開口部に比して
大きく形成することができ、一定の傾斜度における容器
からの内容物の注出量を増大させて注出作業が迅速に行
うことができる。
【0028】さらに、請求項3に係る発明によれば、プ
ルリングの前後部から一体に垂設している脚片部の下端
を堰板部に向かって傾斜した上記小面積開口部形成用ス
コア線と大面積開口部形成用スコア線との傾斜下端部に
それぞれ連設させているので、プルリングの上方への引
張力を、これらのスコア線の刻設方向に作用させること
ができ、従って、比較的小さい引張力により円滑且つ正
確にスコア線を破断させることができる。
【0029】一方、請求項4に記載した発明によれば、
中栓の上記蓋体を中栓の底板部に設けている大断面開口
部形成用スコア栓側の中栓外周部に開閉自在に連結して
いるので、蓋体を開放した内容物を注出する際に、蓋体
が注出の邪魔にならないように上方側にして容器を傾斜
させることによって、何等の確認を必要とすることなく
小面積開口部を常に容器の口部の下側に位置付けて内容
物の注出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】中栓の縦断側面図
【図2】容器に打栓した状態の使用前の縦断側面図、
【図3】その平面図、
【図4】大小開口部を開設した状態の斜視図、
【図5】少容量の注出を行っている状態の縦断側面図、
【図6】大容量の注出を行っている状態の縦断側面図。
【符号の説明】
A 中栓 B 蓋体 C 容器 C1 口部 D 内容物 E 小面積開口部 F 大面積開口部 1 頂面部 2 外筒部 3 注出筒部 4 底板部 4a 一半部 4b 他半部 5 小面積開口部形成用スコア線 6 大面積開口部形成用スコア線 7 堰板部 8 プルリング
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月4日(2000.2.4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載した容器用栓は、容器の口
部に被嵌する外筒部内に容器の口部に内嵌する内容物注
出筒部を設けている中栓と該中栓に開閉自在に被嵌した
蓋体とからなる合成樹脂製栓であって、上記中栓の注出
筒部の下端に容器の開口端部を密閉する底板部を設けて
いると共に該底板部に小面積開口部形成用スコア線と大
面積開口部形成用スコア線を刻設してあり、これらのス
コア線間に堰板部を形成していると共に上記小面積開口
部形成用スコア線と大面積開口部形成用スコア線とを破
断して小断面開口部と大断面開口部とを形成するための
プルリングを設け、さらに、上記蓋体を中栓の底板部に
設けている大断面開口部形成用スコア栓側の中栓外周部
に開閉自在に連結した構造としている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】また、上記請求項1又は請求項2に記載の
容器用栓において、請求項3に係る発明は、プルリング
の前後部から一体に垂設している脚片部の下端を堰板部
に向かって傾斜した小面積開口部形成用スコア線と大面
積開口部形成用スコア線との傾斜下端部にそれぞれ連設
させてなる構造を有している
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】また、請求項3に係る発明によれば、プル
リングの前後部から一体に垂設している脚片部の下端を
堰板部に向かって傾斜した上記小面積開口部形成用スコ
ア線と大面積開口部形成用スコア線との傾斜下端部にそ
れぞれ連設させているので、プルリングの上方への引張
力が、これらのスコア線の刻設方向に作用して比較的小
さい引張力により円滑且つ正確にスコア線を破断させる
ことができる。さらに本発明によれば、中栓の上記蓋体
を中栓の底板部に設けている大断面開口部形成用スコア
栓側の中栓外周部に開閉自在に連結しているので、蓋体
を開放した内容物を注出する際に、蓋体が注出の邪魔に
ならないように上方側にして容器を傾斜させることによ
って、何等の確認を必要とすることなく小面積開口部を
常に容器の口部の下側に位置付けて内容物の注出を行う
ことができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】さらにまた、本発明によれば、中栓の上記
蓋体を中栓の底板部に設けている大断面開口部形成用ス
コア栓側の中栓外周部に開閉自在に連結しているので、
蓋体を開放した内容物を注出する際に、蓋体が注出の邪
魔にならないように上方側にして容器を傾斜させること
によって、何等の確認を必要とすることなく小面積開口
部を常に容器の口部の下側に位置付けて内容物の注出を
行うことができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器の口部に被嵌する外筒部内に容器の
    口部に内嵌する内容物注出筒部を設けている中栓と該中
    栓に開閉自在に被嵌した蓋体とからなる合成樹脂製栓で
    あって、上記中栓の注出筒部の下端に容器の開口端部を
    密閉する底板部を設けていると共に該底板部に小面積開
    口部形成用スコア線と大面積開口部形成用スコア線を刻
    設してあり、これらのスコア線間に堰板部を形成してい
    ると共に上記小面積開口部形成用スコア線と大面積開口
    部形成用スコア線とを破断して小断面開口部と大断面開
    口部とを形成するためのプルリングを設けていることを
    特徴とする容器用栓。
  2. 【請求項2】 注出筒部の底板部は小面積開口部形成用
    スコア線を設けている一半部と大面積開口部形成用スコ
    ア線を刻設している他半部とを堰板部に向かって上向き
    又は下向きに傾斜させていることを特徴とする請求項1
    に記載の容器用栓。
  3. 【請求項3】 プルリングの前後部から一体に垂設して
    いる脚片部の下端を堰板部に向かって傾斜した小面積開
    口部形成用スコア線と大面積開口部形成用スコア線との
    傾斜下端部にそれぞれ連設させていることを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載の容器用栓。
  4. 【請求項4】 蓋体は中栓の底板部に設けている大断面
    開口部形成用スコア栓側の中栓外周部に開閉自在に連結
    していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    の容器用栓。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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