JP2000335283A - 車両用駆動力制御装置 - Google Patents

車両用駆動力制御装置

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JP2000335283A
JP2000335283A JP11146298A JP14629899A JP2000335283A JP 2000335283 A JP2000335283 A JP 2000335283A JP 11146298 A JP11146298 A JP 11146298A JP 14629899 A JP14629899 A JP 14629899A JP 2000335283 A JP2000335283 A JP 2000335283A
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target input
speed
engine
rotation speed
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Kensuke Nagamura
謙介 長村
Hiroyuki Itoyama
浩之 糸山
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 設計者があらかじめ設定した動作ラインをト
レースしやすくして所望の目標駆動力を最適燃費で実現
する。 【解決手段】 目標駆動力と車速とから自動変速機4の
第1の目標入力回転速度を演算する第1の目標入力回転
速度演算手段6手段と、目標駆動力と車速とから自動変
速機4の第2の目標入力回転速度を演算する第2の目標
入力回転速度演算手段7と、車速と第1の目標入力回転
速度とから目標入力回転速度切替え信号を演算するHi
gh側目標入力回転速度切替え信号設定手段9と、目標
入力回転速度切替え信号に従って第1の目標入力回転速
度と第2の目標入力回転速度とを切替え目標入力回転速
度を演算する目標入力回転速度設定手段8と、目標入力
回転速度に従って自動変速機4を操作する自動変速機操
作手段3と、目標駆動力に従ってエンジン17を制御す
るエンジン操作手段16とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクセル踏込み量
と独立してエンジントルクを制御可能なエンジンと、変
速比を無段階に制御できる無段変速機とを備えた車両用
駆動力制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、特開昭62−110536号公報
に示されたように、運転者のアクセルペダル操作とは独
立にエンジントルクを制御することが可能なエンジン
と、CVT(無段変速機:Continuous Va
riable Transmission)とを備えた
車両において、アクセルペダル操作量や運転条件等に基
づいて算出された目標駆動力を所定のエンジントルクと
CVT変速比で実現する「駆動力制御」という考え方が
ある。 この駆動力制御方式では、エンジントルクと
CVT変速比を算出する際に、燃費最適ラインをトレー
スするようにロジックを構成しておけば、所望の目標駆
動力を燃費最適で実現することができるというメリット
がある。
【0003】上記駆動力制御方式を用いた構成を図15
に示す。 目標駆動力設定手段01は、例えばアクセ
ルペダル踏込み量に従って、目標駆動力を設定する。
目標入力回転速度演算手段02は、車速検出手段05
の出力である車速と目標駆動力とから、CVT目標入力
回転速度を設定する。目標駆動力と車速とCVT目標入
力回転速度との関係はあらかじめマップとして用意して
おく。 CVT目標入力回転速度は、エンジン回転速
度とエンジントルクとからなるエンジンの動作点が目標
とするエンジン動作ライン上をトレースするように設定
される。このため上記マップは、以下のような方法で作
成する。 目標エンジン動作ラインで表される、エン
ジントルクとエンジン回転速度との関係が、下式に示す
ように、関数f1の関係として表されることとする。
【数1】 ここで、駆動力とエンジントルクとの関係は、ほぼ下式
の関係で表される。
【数2】 また、下記の2式の関係も成立する。数3はロックアッ
プ状態を前提としている。
【数3】
【数4】 数3,数4を数2に代入すると、下式が得られる。
【数5】 数1を数5に代入すると下式が得られる。
【数6】 ただし、数1から数6において、 Fd:駆動力[N] Te:エンジントルク[Nm] Rtire:駆動輪有効半径[m](定数) G:CVTの変速比 Gf:ファイナルギアの減速比(定数) Ne:エンジン回転速度[rpm] Nout:CVT出力回転速度〔rpm] VSP:車速[km/h] 数6で表される、駆動力と車速とエンジン回転速度との
関係は、目標エンジン動作ラインをトレースする場合の
関係である。よって、この関係に従ってCVT目標入力
回転速度設定マップを作成する。このときCVTはロッ
クアップ状態にあることを前提として、エンジン回転速
度とCVT入力回転速度は等しいものとする。
【0004】自動変速機操作手段03は、実際のCVT
入力回転速度がCVT目標入力回転速度に近づくよう
に、自動変速機04を操作する。 なお、この例で
は、目標とするエンジントルクの設定方法として、数2
の関係に従って、下式から求める。なお、後述する本発
明の実施の形態においても同様の方法で演算することと
する。下式では、実際の変速比を用いることから、変速
比が操作範囲の制限に到達している場合においても、目
標駆動力を実現することができる。
【数7】 ただし、 tTe:目標エンジントルク[Nm] tFd:目標駆動軸力[N]
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来例にあっては以下のような問題がある。 CVT
目標入力回転速度を実現するためのCVTの変速比が、
変速比の操作できる範囲に入っていない場合にはこれを
実現することができなくなる。このような場合のエンジ
ンの動作点について、図16を用いて説明する。図16
は、変速比が最Hiに到達する前から到達後までのエン
ジン動作点の軌跡を表すものである。 Ne_hiは、
最Hiの変速比に対応するエンジン回転速度であり車速
によって変化する。 エンジン動作点の軌跡(矢印方
向に移動するものとする)は、最初、目標エンジン動作
ラインをトレースするが、エンジン回転速度がNe_h
iに到達すると、即ちCVT変速比が最Hiに到達する
と、Ne_hiのエンジン回転速度に制限され、目標エ
ンジン動作ラインから外れてしまう。目標駆動力を目標
エンジン動作ライン上で実現するためのエンジン動作点
が、点aの位置にあるとすると、実際のエンジン動作点
は、点aと等出力の点bとなる(等出力となる理由は、
数7で目標エンジントルクを求めるためである。)。ゆ
えに、駆動力制御方式のメリットである、例えば燃費最
適ラインのような目標エンジン動作ラインのトレースに
よる性能向上が、変速比の制限に到達している場合にお
いては実現できていないことになるという問題点があ
る。 この発明は上記従来技術の問題点を解決するた
めになされたもので、CVTの変速比が操作範囲の制限
に到達した場合、トレースさせたいエンジン動作点であ
る目標エンジン動作ラインを切替えることによって、切
替えを行わない従来例に比べてトレースができなくなる
状態を減少させ、あらかじめ設定した動作ラインをトレ
ースしやすくすることで所望の目標駆動力を最適燃費で
実現できる車両用駆動力制御装置を提供することを目的
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明請求項1記載の車両用駆動力制御装置では、
アクセル踏込み量と独立してエンジントルクを制御可能
なエンジンと、変速比を無段階に制御できる無段変速機
とを備えた車両用駆動力制御装置において、車両の目標
駆動力を設定する手段と、エンジントルクとエンジン回
転速度とからなるエンジン動作点が、第1の目標エンジ
ン動作ライン上をトレースするように、前記目標駆動力
と車速とから、自動変速機の第1の目標入力回転速度を
演算する手段と、上記エンジン動作点が、第1の目標動
作ラインに対して、同一エンジン回転数におけるエンジ
ントルクが小さくなるように設定された第2の目標エン
ジン動作ライン上をトレースするように、前記目標駆動
力と車速とから、自動変速機の第2の目標入力回転速度
を演算する手段と、前記車速と第1の目標入力回転速度
とから、目標入力回転速度切替え信号を演算する手段
と、前記目標入力回転速度切替え信号に従って、前記第
1の目標入力回転速度と第2の目標入力回転速度とを切
替え、目標入力回転速度を演算する手段と、前記目標入
力回転速度に従って、上記自動変速機を操作する手段
と、前記目標駆動力に従ってエンジンを制御する手段
と、を備えることを特徴とする。 請求項2記載の発
明では、アクセル踏込み量と独立してエンジントルクを
制御可能なエンジンと、変速比を無段階に制御できる無
段変速機とを備えた車両用駆動力制御装置において、車
両の目標駆動力を設定する手段と、エンジントルクとエ
ンジン回転速度とからなるエンジン動作点が、第1の目
標エンジン動作ライン上をトレースするように、前記目
標駆動力と車速とから、自動変速機の第1の目標入力回
転速度を演算する手段と、上記エンジン動作点が、第1
の目標動作ラインに対して、同一エンジン回転数におけ
るエンジントルクが大きくなるように設定された第3の
目標エンジン動作ライン上をトレースするように、前記
目標駆動力と車速とから、自動変速機の第3の目標入力
回転速度を演算する手段と、前記車速と第1の目標入力
回転速度とから、前記目標入力回転速度切替え信号を演
算する手段と、目標入力回転速度切替え信号に従って、
前記第1の目標入力回転速度と第3の目標入力回転速度
とを切替え、目標入力回転速度を演算する手段と、前記
目標入力回転速度に従って、上記自動変速機を操作する
手段と、前記目標駆動力に従ってエンジンを制御する手
段と、を備えることを特徴とする。 請求項3記載の
発明では、請求項1または2記載の車両用駆動力制御装
置において、前記目標入力回転速度切替え信号を演算す
る手段は、前記車速と第1の目標入力回転速度とから、
第1の目標入力回転速度に従って上記自動変速機が操作
されているとした場合の変速比を演算する、第1目標エ
ンジン動作ライン対応変速比演算手段と、前記第1目標
エンジン動作ライン対応変速比から、前記目標入力回転
速度切替え信号を演算する手段と、を備えることを特徴
とする。 請求項4記載の発明では、請求項1ないし
3記載の車両用駆動力制御装置において、前記目標入力
回転速度を演算する手段における目標入力回転速度の切
替えは、切替前の値から切替後の値に対して、連続的に
移行させることを特徴とする。 請求項5記載の発明
では、請求項1ないし4記載の車両用駆動力制御装置に
おいて、前記エンジンを制御する手段は、コモンレール
式燃料噴射ポンプにおける目標レール圧、目標EGR
率、目標空燃比、目標過給圧、目標燃料噴射時期のう
ち、少なくとも一つについて、前記目標入力回転速度切
替え信号に応じた目標値の設定を行うことを特徴とす
る。
【0006】
【発明の効果】請求項1記載の車両用駆動力制御装置で
は、変速比が最Hiに到達すると、目標入力回転速度の
切替えにより第2の目標エンジン動作ラインをトレース
させる。結果として、エンジンの動作点は図2のような
軌跡を描くことになる。図2において第1の目標エンジ
ン動作ラインとは、変速比が最Hiに到達していないと
きの目標エンジン動作ラインである。 このようにし
たことによって、変速比が操作範囲に制限されて、エン
ジン動作点が目標エンジン動作ラインをトレースできな
くなる状態が従来例よりも減少する。即ちエンジン動作
点が設計者があらかじめ設定した動作ラインをトレース
しやすくすることができる。 また、請求項2記載の
車両用駆動力制御装置では上記とは逆に、変速比が最L
owに到達すると、第3の目標エンジン動作ラインをト
レースさせる。結果として、エンジンの動作点は図3の
ような軌跡を描くことになる。図3において、第1の目
標エンジン動作ラインとは、変速比が最Lowに到達し
ていないときの目標エンジン動作ラインである。また、
Ne_lowとは、最Lowの変速比に対応するエンジ
ン回転速度である。 請求項3記載の車両用駆動力制
御装置では、第1目標エンジン動作ライン対応変速比を
演算することで、第1の目標エンジン動作ラインから第
2または第3目標エンジン動作ラインへの切替え時も、
第2または第3目標エンジン動作ラインから第1の目標
エンジン動作ラインへの切替え時も、目標入力回転速度
切替えのタイミングを正確に判断することができる。
請求項4記載の車両用駆動力制御装置では、目標入力
回転速度を連続的に移行させることで、駆動力段差を生
じさせる事無く切替えを行うことができる。 請求項
5記載の車両用駆動力制御装置では、エンジンの制御目
標値を各目標動作ラインに対応した設定とすることで、
より燃費、排気性能の向上ができる。
【0007】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本実施の形態の
車両用駆動力制御装置は、請求項1,3,4,5記載の
発明に対応するものである。図1は実施の形態1の車両
用駆動力制御装置を示すブロック図である。 なお、
自動変速機4、エンジン17の基本的な構成については
前記従来技術と同様なので説明を省略する。 目標駆
動力設定手段1は、例えば以下のようなことを行う。
車速検出手段5の出力である車速と、アクセルペダル
踏込み量検出手段10の出力であるアクセルペダル踏込
み量とから、目標駆動力を設定する。車速とアクセルペ
ダル踏込み量と目標駆動力との関係はあらかじめ図4に
示すようなマップとして用意しておく。
【0008】第1の目標入力回転速度演算手段6は、前
記車速と目標駆動力とから第1のCVT目標入力回転速
度を設定する。 目標駆動力と車速と第1のCVT目
標入力回転速度との関係はあらかじめ図5に示すような
マップとして用意しておく。このマップは、従来例の目
標入力回転速度演算手段02(図15)でのマップの作
成方法と同様の方法で、第1の目標エンジン動作ライン
に基づいて設定される。
【0009】第2の目標入力回転速度演算手段7は、前
記車速と目標駆動力とから、第2のCVT目標入力回転
速度を設定する。 目標駆動力と車速と第2のCVT
目標入力回転速度との関係はあらかじめ図6に示すよう
なマップとして用意しておく。 このマップは、従来
例の目標入力回転速度演算手段02でのマップの作成方
法と同様の方法で、第2の目標エンジン動作ラインに基
づいて設定される。
【0010】ここで、請求項1記載の、第1の目標エン
ジン動作ラインと、第2の目標エンジン動作ラインの例
を図7に示す。 第2の目標エンジン動作ラインは、
第1の目標エンジン動作ライントレース時、変速比が最
Hiに到達した場合に切替えられる目標エンジン動作ラ
インである。よって切替え後、変速比が最Hiよりもダ
ウンシフト側の変速比となるように、第2の目標エンジ
ン動作ラインは、第1の目標エンジン動作ラインに対し
て、同一回転数におけるエンジントルクが小さくなる側
に設定される。
【0011】High側目標入力回転速度切替え信号設
定手段9は図8に示すように、第1目標エンジン動作ラ
イン対応変速比演算手段91と、High側目標入力回
転速度切替え信号演算手段92とからなる。 第1目
標エンジン動作ライン対応変速比演算手段91は、第1
の目標入力回転速度演算手段6の出力である第1のCV
T目標入力回転速度と車速とから、下式を演算すること
によって、第1目標エンジン動作ライン対応変速比を求
める。第1目標エンジン動作ライン対応変速比とは、C
VT目標入力回転速度として、第1のCVT目標入力回
転速度が選択されていた場合に達成される変速比であ
る。
【数8】 ここで、上式のNoutは下式から求められる。
【数9】 ただし、 Gratio1:第1目標エンジン動作ライン対応変速
比 tNin1:第1のCVT目標入力回転速度[rpm] Nout:CVT出力回転速度[rpm] VSP:車速[km/h] Gr:ファイナルギアの減速比(定数) Rtire:駆動輪有効半径[m](定数) High側目標入力回転速度切替え信号演算手段92
は、Gratio1から下式を演算することによって、
目標入力回転速度切替え信号を求める。 Grati
o1<Ghiのとき β=0 Gratio1>Ghi+Ghysのとき β=1 Ghi≦Gratio1≦Ghi+Ghysのとき Z-1β=1のとき β=1 Z-1β=0のとき β=0 ただし、 Gratio1:第1目標エンジン動作ライン対応変速
比 Ghi:CVT最Hi変速比(定数) Ghys:ヒステリシス設定定数(0より大きい定数) β:目標入力回転速度切替え信号 つまり目標入力回転速度切替え信号βは、第1のCVT
目標入力回転速度を選択する場合は1、第2のCVT目
標入力回転速度を選択する場合は0となる。
【0012】目標入力回転速度設定手段8は、請求項1
記載の目標入力回転速度を演算する手段に相当し、例え
ば以下のようなことを行う。 High側目標入力回
転速度切替え信号演算手段9からの信号に基づいて、第
1のCVT目標入力回転速度と、第2のCVT目標入力
回転速度とから、下式を演算することによって、CVT
目標入力回転速度を求める。下式は請求項4記載の発明
に対応して、時間補間演算によって連続的に切替えを行
うものである。時間補間演算を行う目的は、CVT入力
回転速度の急な変化によって、駆動力段差が生じないよ
うにするためである。CVT入力回転速度の目標に対す
る遅れが大きい場合は、補完せずに切替えてもよい。
【数10】 ここで上式のαは下式から求められる。計算式中のZは
Z変換の演算子でZ-1は1演算遅れを表す。Z-1α<β
のとき α=Z-1α+delta Z-1α=βのとき
【数11】 -1α>βのとき α=Z-1α−delta α=Zただし数10,数11式において、 tNin1:第1のCVT目標入力回転速度[rpm] tNin2:第2のCVT目標入力回転速度[rpm] tNin:CVT目標入力回転速度[rpm] α:CVT目標入力回転速度切替え補間係数 β:CVT目標入力回転速度切替え指令信号 delta:補間係数演算用定数(0より大きく、1よ
りも十分小さい定数) βに対するαの時間的変化を図9に示す。図9におい
て、△tは演算時間間隔を表す。
【0013】自動変速機操作手段3は、実際のCVT入
力回転速度が、目標入力回転速度設定手段8の出力であ
る、CVT目標入力回転速度に近づくように自動変速機
(CVT)4の変速比を操作する。 エンジン制御量
演算手段15は前記目標駆動力に応じて従来例と同様に
目標エンジントルクを設定する。 なお、請求項5記
載の発明に対応して、コモンレール式燃料噴射ポンプに
おける目標レール圧、目標EGR率、目標空燃比、目標
過給圧、目標燃料噴射時期のうち、少なくとも一つにつ
いて、前記目標入力回転速度切替え信号であるβに応じ
て、目標値を切替えてもよい。この場合、エンジンの動
作ラインに対応した目標値設定とすることによって、燃
費、排気性能の向上が期待できる。 エンジン操作手
段16は前記エンジン制御量演算手段15で設定した各
種目標値が達成されるようエンジン17を操作する。
【0014】本実施の形態では、CVT目標入力回転速
度の切替え信号を設定するがこれは即ち、目標エンジン
動作ラインの切替え信号を設定していることになる。結
果として、図10に示すような目標エンジン動作ライン
の切替えが行われる。図10のNe_hiは、最Hiの
変速比に対応するエンジン回転速度である。エンジン動
作点が、第1から第2の目標エンジン動作ラインに移る
のは、エンジン回転速度がNe_hiに到達した時点、
即ち変速比が最Hiとなった時点で行われる。また逆
に、第2から第1の目標エンジン動作ラインに移るの
は、第1の目標エンジン動作ラインへ移行したとしたと
仮定した場合の変速比(Gratio1)が、最Hi変
速比に対して、所定値以上大きくなる時点で行われる。
この所定値はGhysに相当する。よって、第2から第
1の目標エンジン動作ラインに復帰した初期の変速比
は、最Hi変速比よりも少なくともGhysだけ大きな
(ダウンシフト側)の変速比となる。これによって、確
実に第2から第1の目標エンジン動作ラインに復帰させ
ることができる。
【0015】ここで、本実施の形態の効果について、図
11を用いて説明する。 図11において、第1の目
標エンジン動作ラインとして、最適燃費線が設定されて
いるものとする。Ne_hiは、最Hiの変速比に対応
するエンジン回転速度である。 目標駆動力を第1の
目標エンジン動作ライン上で実現するための、エンジン
動作点が点aの位置にあるとする。従来例の場合、変速
比が最Hiに到達すると、エンジン動作点は、点aに対
して、等出力かつ、エンジン回転速度がNe_hiとな
る点bに位置する。点aは目標駆動力に従って、第1の
目標エンジン動作ライン上を移動するが、このとき、点
bは上下に移動する。また、Ne_hiは車速によって
変化するため、点bは左右にも移動する。故に、従来例
のエンジン動作点は、変速比の制限に到達すると、特定
のラインをトレースするものではなく、場合によって
は、燃費性能が大きく悪化してしまう領域に突入する可
能性がある。
【0016】本実施の形態の場合、変速比が最Hiに到
達すると、第2の目標エンジン動作ラインに切替えられ
る。点a相当の目標駆動力が与えられた場合、点cがエ
ンジンの動作点となる。再度変速比が最Hiに到達する
まで、または、第1の目標エンジン動作ラインに切替え
られるまで、点cは、第2の目標エンジン動作ラインを
トレースする。故に、第2の目標エンジン動作ライン
を、例えば上記のような燃費性能が大きく悪化してしま
う領域を避けて設定しておくことによって、従来例より
も性能が向上することが期待できる。
【0017】(実施の形態2)次に、実施の形態2の車
両用駆動力制御装置について説明する。本実施の形態の
車両用駆動力制御装置は、請求項2,3,4,5記載の
発明に対応する。 上述した実施の形態1は、最Hi変
速比へ到達した場合に対応したものであるが、本実施の
形態はこれと同様の制御を、最Low変速比へ到達した
場合に適用するものであり、基本的な構成は同一であ
る。従って実施の形態1と異なる部分についてのみ説明
する。 図12に全体構成を示す。 第3の目標入力
回転速度演算手段12は、車速と、目標駆動力設定手段
1の出力である目標駆動力とから、第3のCVT目標入
力回転速度を設定する。目標駆動力と車速と第3のCV
T目標入力回転速度との関係はあらかじめマップとして
用意しておく。 第3のCVT目標入力回転速度設定
マップは、従来例の目標入力回転速度演算手段02での
マップの作成方法と同様の方法で、図示しない第3の目
標エンジン動作ラインに基づいて設定される。 第3
の目標エンジン動作ラインは、第1の目標エンジン動作
ライントレース時、変速比が最Lowに到達した場合に
切替えられる目標エンジン動作ラインである。よって切
替え後、変速比が最Lowよりもアップシフト側の変速
比となるように、第3の目標エンジン動作ラインは、第
1の目標エンジン動作ラインに対して、同一回転数にお
けるエンジントルクが大きくなる側に設定される。
【0018】Low側目標入力回転速度切替え信号設定
手段11は、請求項2記載の発明における目標入力回転
速度切替え信号を演算する手段に相当し、図13に示す
ように第1目標エンジン動作ライン対応変速比演算手段
111と、Low側目標入力回転速度切替え信号演算手
段112とからなる。 第1目標エンジン動作ライン
対応変速比演算手段111は、実施の形態1の第1目標
エンジン動作ライン対応変速比演算手段91と同様に第
1目標エンジン動作ライン対応変速比を求める。 L
ow側目標入力回転速度切替え信号演算手段112は、
下式を演算することによって、目標入力回転速度切替え
信号を求める。 Gratio1>Glowのとき β=0 Gratio1<Glow−Ghysのとき β=1 Glow≦Gratio1≦Glow−Ghysのとき
-1β=1のとき β=1 Z-1β=0のとき β=0 ただし、 Glow:CVT最Low変速比(定数) つまり目標入力回転速度切替え信号βは、第1のCVT
目標入力回転速度を選択する場合は1、第3のCVT目
標入力回転速度を選択する場合は0となる。
【0019】第2目標入力回転速度設定手段13は、請
求項2記載の発明における目標入力回転速度を演算する
手段に相当し、Low側目標入力回転速度切替え信号設
定手段11からの信号に基づいて、第1のCVT目標入
力回転速度と、第3のCVT目標入力回転速度とから、
下式を演算することによって、CVT目標入力回転速度
を求める。 tNin=α×tNin1+(1−
α)×tNin3ここで上式のαは、実施の形態1と同
様数11から求められる。 ただし上式において、 tNin3:第3のCVT目標入力回転速度[rpm] 結果として、図14に示すような目標エンジン動作ライ
ンの切替えが行われる。 図14のNe_Lowは、
最Lowの変速比に対応するエンジン回転速度である。
エンジン動作点が、第1から第3の目標エンジン動作ラ
インに移るのは、エンジン回転速度がNe_lowに到
達した時点、即ち変速比が最Lowとなった時点で行わ
れる。また逆に、第3から第1の目標エンジン動作ライ
ンに移るのは、第1の目標エンジン動作ラインへ移行し
たとしたと仮定した場合の変速比(Gratio1)
が、最Lowに対して、所定値以上小さくなる時点で行
われる。この所定値はGhysに相当する。よって、第
3から第1の目標エンジン動作ラインに復帰した初期の
変速比は、最Low変速比よりも少なくともGhysだ
け小さな(アップシフト側)の変速比となる。これによ
って、確実に第3から第1の目標エンジン動作ラインに
復帰させることができる。
【0020】以上説明してきたように、本実施の形態に
よれば、変速比が操作範囲の制限に到達した場合、トレ
ースさせたいエンジン動作点である、目標エンジン動作
ラインを切替える。これによって、トレースできる状態
を、切替えを行わない場合に比べて増加させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態1のエンジン動作点軌跡(最Hi到
達の場合)を示す説明図である。
【図3】実施の形態1のエンジン動作点軌跡(最Low
到達の場合)を示す説明図である。
【図4】目標駆動力設定マップ例を示す説明図である。
【図5】第1のCVT目標入力回転速度設定マップ例を
示す説明図である。
【図6】第2のCVT目標入力回転速度設定マップ例を
示す説明図である。
【図7】第1,第2の目標エンジン動作ラインの例を示
す説明図である。
【図8】目標入力回転速度切替え信号演算手段の構成を
示す説明図である。
【図9】CVT目標入力回転速度切替え補間係数の時間
的変化を示す説明図である。
【図10】実施の形態1の目標エンジン動作ラインの切
替えを示す説明図である。
【図11】実施の形態1の効果を示す説明図である。
【図12】実施の形態2の構成を示すブロック図であ
る。
【図13】目標入力回転速度切替え信号演算手段の構成
を示す説明図である。
【図14】実施の形態2の目標エンジン動作ラインの切
替えを示す説明図である。
【図15】従来例の構成を示すブロック図である。
【図16】従来例のエンジン動作点軌跡を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 目標駆動力設定手段 3 自動変速機操作手段 4 自動変速機 5 車速検出手段 6 第1の目標入力回転速度演算手段 7 第2の目標入力回転速度演算手段 8 目標入力回転速度設定手段 9 High側目標入力回転速度切替え信号設定手段 10 アクセルペダル踏込み量検出手段 11 Low側目標入力回転速度切替え信号設定手段 12 第3の目標入力回転速度演算手段 13 第2目標入力回転速度設定手段 15 エンジン制御量演算手段 16 エンジン操作手段 17 エンジン 91 第1目標エンジン動作ライン対応変速比演算手段 92 High側目標入力回転速度切替え信号演算手段 111 第1目標エンジン動作ライン対応変速比演算手
段 112 Low側目標入力回転速度切替え信号演算手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクセル踏込み量と独立してエンジント
    ルクを制御可能なエンジンと、変速比を無段階に制御で
    きる無段変速機とを備えた車両用駆動力制御装置におい
    て、 車両の目標駆動力を設定する手段と、 エンジントルクとエンジン回転速度とからなるエンジン
    動作点が、第1の目標エンジン動作ライン上をトレース
    するように、前記目標駆動力と車速とから、自動変速機
    の第1の目標入力回転速度を演算する手段と、 上記エンジン動作点が、第1の目標動作ラインに対し
    て、同一エンジン回転数におけるエンジントルクが小さ
    くなるように設定された第2の目標エンジン動作ライン
    上をトレースするように、前記目標駆動力と車速とか
    ら、自動変速機の第2の目標入力回転速度を演算する手
    段と、 前記車速と第1の目標入力回転速度とから、目標入力回
    転速度切替え信号を演算する手段と、 前記目標入力回転速度切替え信号に従って、前記第1の
    目標入力回転速度と第2の目標入力回転速度とを切替
    え、目標入力回転速度を演算する手段と、 前記目標入力回転速度に従って、上記自動変速機を操作
    する手段と、 前記目標駆動力に従ってエンジンを制御する手段と、 を備えることを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  2. 【請求項2】 アクセル踏込み量と独立してエンジント
    ルクを制御可能なエンジンと、変速比を無段階に制御で
    きる無段変速機とを備えた車両用駆動力制御装置におい
    て、 車両の目標駆動力を設定する手段と、 エンジントルクとエンジン回転速度とからなるエンジン
    動作点が、第1の目標エンジン動作ライン上をトレース
    するように、前記目標駆動力と車速とから、自動変速機
    の第1の目標入力回転速度を演算する手段と、 上記エンジン動作点が、第1の目標動作ラインに対し
    て、同一エンジン回転数におけるエンジントルクが大き
    くなるように設定された第3の目標エンジン動作ライン
    上をトレースするように、前記目標駆動力と車速とか
    ら、自動変速機の第3の目標入力回転速度を演算する手
    段と、 前記車速と第1の目標入力回転速度とから、前記目標入
    力回転速度切替え信号を演算する手段と、 目標入力回転速度切替え信号に従って、前記第1の目標
    入力回転速度と第3の目標入力回転速度とを切替え、目
    標入力回転速度を演算する手段と、 前記目標入力回転速度に従って、上記自動変速機を操作
    する手段と、 前記目標駆動力に従ってエンジンを制御する手段と、 を備えることを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  3. 【請求項3】 前記目標入力回転速度切替え信号を演算
    する手段は、前記車速と第1の目標入力回転速度とか
    ら、第1の目標入力回転速度に従って上記自動変速機が
    操作されているとした場合の変速比を演算する、第1目
    標エンジン動作ライン対応変速比演算手段と、 前記第1目標エンジン動作ライン対応変速比から、前記
    目標入力回転速度切替え信号を演算する手段と、 を備えることを特徴とする請求項1または2記載の車両
    用駆動力制御装置。
  4. 【請求項4】 前記目標入力回転速度を演算する手段に
    おける目標入力回転速度の切替えは、切替前の値から切
    替後の値に対して、連続的に移行させることを特徴とす
    る請求項1ないし3記載の車両用駆動力制御装置。
  5. 【請求項5】 前記エンジンを制御する手段は、コモン
    レール式燃料噴射ポンプにおける目標レール圧、目標E
    GR率、目標空燃比、目標過給圧、目標燃料噴射時期の
    うち、少なくとも一つについて、前記目標入力回転速度
    切替え信号に応じた目標値の設定を行うことを特徴とす
    る請求項1ないし4記載の車両用駆動力制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009074524A (ja) * 2007-09-25 2009-04-09 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
JP2012091619A (ja) * 2010-10-26 2012-05-17 Nissan Motor Co Ltd ハイブリッド車両の駆動力制御装置
CN104742904A (zh) * 2015-03-26 2015-07-01 安徽江淮汽车股份有限公司 一种巡航控制方法及系统

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