JP2000334221A - フィルタープレス装置およびスラッジの脱水方法、ならびにフィルタープレス用濾板 - Google Patents

フィルタープレス装置およびスラッジの脱水方法、ならびにフィルタープレス用濾板

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JP2000334221A
JP2000334221A JP11154789A JP15478999A JP2000334221A JP 2000334221 A JP2000334221 A JP 2000334221A JP 11154789 A JP11154789 A JP 11154789A JP 15478999 A JP15478999 A JP 15478999A JP 2000334221 A JP2000334221 A JP 2000334221A
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filter
sludge
filter plate
diaphragm
heating
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JP11154789A
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English (en)
Inventor
Noboru Imasaka
登 今坂
Yoichi Yamane
陽一 山根
Takashi Ochi
崇 越智
Kazuo Okamoto
和夫 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsukishima Kikai Co Ltd
Original Assignee
Tsukishima Kikai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】処理能力の向上、ケーキ含水率の低減、ケーキ
剥離性の向上を図る。 【解決手段】内部に加温流体の流通路3sを有し、濾布
4がわ面に濾液流通溝3e,…を有し、且つダイアフラ
ムを有しない金属製加温濾板3と、濾布4がわ面に可撓
性樹脂製ダイアフラム2Eが設けられ、且つこのダイア
フラム2Eの濾布4がわ面に濾液流通溝2e,…を有す
る圧搾濾板2とを、交互に配列し、このダイアフラム2
Eと圧搾濾板2との間を流体室2Dとなし、流体室2D
への流体の供給およびその供給流体の排出によりダイア
フラム2Eを膨縮自在となし、加温濾板3内を通る加温
流体の熱を当該加温濾板3を介して、濾布内面がわ4S
に対して供給したスラッジS1に伝えて、当該供給スラ
ッジS1を加温するようにな構成する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に、上水汚泥や
下水処理場の排水、工場廃水あるいは一般化学、食品関
係のスラッジの脱水に用いられる、フィルタープレス装
置およびスラッジ脱水方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、上水汚泥等はフィルタープレ
ス装置を用いて脱水処理されてきた。特に近年では、水
質悪化等が原因で設備の処理能力が不足してきているた
め、その解決策として、フィルタープレス装置に供給す
るスラッジを加温することにより、処理能力の向上を図
っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来技
術によって処理能力をある程度までは向上させることが
できるが、さらに脱水ケーキの含水率の低減および薄い
脱水ケーキの剥離性を格段に高めることが困難であり、
濾過および圧搾時間の短縮化についても有効な手段がな
いのが現状である。
【0004】したがって、本発明の主たる課題は、処理
能力の向上を図りながら、脱水ケーキ含水率の低減およ
び薄い脱水ケーキの剥離性の向上を図るとともに、濾過
および圧搾時間の短縮化を行うことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明のうち請求項1記載の発明は、対向する濾板間の濾室
内に濾布を設け、前記濾布内面がわに対してスラッジを
供給するスラッジ供給手段を設け、一方側の前記濾板と
これと対向する前記濾布外面との間には、前記濾布内面
がわに供給したスラッジを圧搾するダイアフラムを配
し、このダイアフラムと前記一方側の濾板との間を流体
室となし、他方側の前記濾板とこれと対向する前記濾布
外面との間にはダイアフラムを配さず、かつ前記他方側
の濾板には、前記濾布内面がわに供給したスラッジを加
温する加温手段を設けたことを特徴とする、フィルター
プレス装置である。
【0006】請求項2記載の発明は、前記ダイアフラム
として、可撓性樹脂製ダイアフラムもしくは可撓性ゴム
製ダイアフラムを用いた、請求項1記載のフィルタープ
レス装置である。
【0007】請求項3記載の発明は、前記他方側濾板と
して金属製濾板を用い、この金属製濾板内に前記加温手
段として加温流体が流通する加温流体流通路を設けた、
請求項1または2記載のフィルタープレス装置である。
【0008】請求項4記載の発明は、スラッジ供給手段
はスラッジ加温手段を備え、このスラッジ加温手段によ
り加温したスラッジを前記濾布内面がわに対して供給す
るように構成した、請求項1〜3のいずれか1項記載の
フィルタープレス装置である。
【0009】請求項5記載の発明は、前記濾室内を負圧
化する負圧化手段を設けた、請求項1〜4のいずれか1
項に記載のフィルタープレス装置である。
【0010】請求項6記載の発明は、前記流体室に対し
て加温流体を供給する加温流体供給手段を設けた、請求
項1〜5のいずれか1項に記載のフィルタープレス装置
である。
【0011】請求項7記載の発明は、複数の濾板が平行
に配列され、これら濾板間の濾室内に濾布を設け、前記
濾布内面がわに対してスラッジを供給するスラッジ供給
手段を設けたフィルタープレス装置において、内部に加
温流体の流通路を有し、前記濾布がわ面に濾液流通溝を
有し、且つ前記濾布内面がわに供給したスラッジを圧搾
するダイアフラムを有しない金属製加温濾板と、前記濾
布内面がわに供給したスラッジを圧搾する可撓性樹脂製
ダイアフラムが前記濾布がわ面に設けられ、且つこのダ
イアフラムの前記濾布がわ面に濾液流通溝を有する圧搾
濾板とを、交互に配列し、このダイアフラムと前記圧搾
濾板との間を流体室となし、前記流体室への流体の供給
およびその供給流体の排出によりダイアフラムを膨縮自
在となし、前記加温濾板内を通る加温流体の熱を当該加
温濾板を介して、前記濾布内面がわに対して供給したス
ラッジに伝えて、当該供給スラッジを加温するようにな
し、濾液を前記各濾液流通溝を介して前記濾室から排出
させるようになしたことを特徴とするフィルタープレス
装置である。
【0012】請求項8記載の発明は、対向する濾板間の
濾室内に濾布を設け、一方側の前記濾板とこれと対向す
る前記濾布外面との間には前記濾布内面がわに供給した
スラッジを圧搾するダイアフラムを配し、他方側の前記
濾板とこれと対向する前記濾布外面との間には、ダイア
フラムを配さず、且つ前記他方側の濾板には加温手段を
設けてなる、フィルタープレス装置を用い;スラッジを
前記濾布内面がわに供給し、このスラッジ供給以降にお
いて、前記ダイアフラムと前記一方側の濾板との間のス
ペースに対して流体を供給し、この流体室内への供給流
体圧により前記ダイアフラムを前記濾布に対して押圧さ
せて当該ダイアフラムと前記他方側の濾板との間で前記
濾布を介して前記供給スラッジを圧搾するとともに、前
記加温手段により前記供給スラッジを加温することを特
徴とするスラッジの脱水方法である。
【0013】請求項9記載の発明は、前記ダイアフラム
として可撓性樹脂製ダイアフラムもしくは可撓性ゴム製
ダイアフラムを用いたフィルタープレス装置を用いる、
請求項8記載のスラッジの脱水方法である。
【0014】請求項10記載の発明は、前記他方側濾板
として金属製濾板を用い、この金属製濾板内に前記加温
手段として加温流体流通路を設けたフィルタープレス装
置を用い、前記加温流体流通路を流通する加温流体によ
り前記供給スラッジを加温する、請求項8または9記載
のスラッジの脱水方法である。
【0015】請求項11記載の発明は、加温したスラッ
ジを前記濾布内面がわに供給する、請求項8〜10のい
ずれか1項記載のスラッジの脱水方法である。
【0016】請求項12記載の発明は、前記前記濾室内
を負圧化する、請求項8〜11のいずれか1項に記載の
スラッジの脱水方法である。
【0017】請求項13記載の発明は、前記ダイアフラ
ムと一方側の濾板との間のスペースに対して加温流体を
供給する、請求項8〜12のいずれか1項に記載のスラ
ッジの脱水方法である。
【0018】請求項14記載の発明は、フィルタープレ
ス装置に用いる中空の濾板であって、前記中空スペース
を取り囲む、前記濾板の厚さ方向に対向する一対の壁部
が変形しないように保持する形状保持手段が設けられて
いることを特徴とする、濾板である。
【0019】請求項15記載の発明は、前記形状保持手
段として、前記中空スペース内における、前記濾板の厚
さ方向に対向する一対の壁部間にスペーサーを設け、こ
のスペーサによって、前記一対の壁部が接近する方向お
よび離間する方向の少なくとも一方の方向に変形しない
ように保持してなる、請求項14記載の濾板である。
【0020】請求項16記載の発明は、前記形状保持手
段として、前記一対の壁部が離間する方向に変形しない
ようにそれら壁部を繋ぎ止める固定手段を設けた、請求
項14または15記載の濾板である。
【0021】請求項17記載の発明は、外縁部を除く中
央部分に設けられた凹部内にスペーサー半分割体を有し
且つこのスペーサー半分割体に貫通孔を有する濾板半分
割体を、凹部側を対向させるように合わせるとともに、
対向する前記スペーサー半分割体を貫通する固定具によ
り、両半分割体を張り合わせ状態に固定してなり、対向
連通する前記凹部により中空スペースが形成された、濾
板であって;前記スペーサー半分割体が対向接触して、
前記中空スペース内における、前記濾板の厚さ方向に対
向する一対の壁部間に跨る、一体的なスペーサーをな
し、このスペーサーによって、前記一対の壁部が接近す
る方向および離間する方向の少なくとも一方の方向に変
形しないように保持し、前記固定具が、前記凹部の底面
をなす各壁部が離間する方向に変形しないようにそれら
壁部を繋ぎ止めるように構成したことを特徴とする、濾
板である。
【0022】<作用>加温スラッジを供給することや、
圧搾用のダイアフラムを設けることによって脱水効率を
向上させることができる点については知られている。し
かし、加温スラッジを供給したとしても、濾過脱水が終
了するまでの時間内に温度低下を生じ、脱水性が経時的
に低下する。したがって、供給スラッジを加温すること
ができれば脱水効率の経時的な低下を防ぐことができる
ようになる。
【0023】本発明者はかかる知見に基づいて、実施化
に向けさらに具体的な検討を行った。その結果、従来用
いていた金属製ダイアフラムは、膨縮の繰り返しにより
破損に至りやすく耐久性に乏しいため、ゴムや樹脂など
の可撓性樹脂製のものが好ましいことが判明した。他
方、圧搾効率を高める上では、ダイアフラムを濾布の両
側にそれぞれ配するのが好ましいことは容易に想像でき
るが、樹脂製のダイアフラムは熱伝導性に乏しいので、
これを濾布の両側に配すると供給スラッジを加温するた
めの良好な熱伝導経路が大幅に少なくなる又は無くなる
ことになる。
【0024】しかるに、本発明では、濾室を挟んで一方
側の前記濾板とこれと対向する前記濾布外面との間に
は、前記濾布内面がわに供給したスラッジを圧搾するダ
イアフラムを配し、このダイアフラムと前記一方側の濾
板との間を流体室となす一方で、他方側の前記濾板とこ
れと対向する前記濾布外面との間にはダイアフラムを配
さず、かつ前記他方側の濾板には、前記濾布内面がわに
供給したスラッジを加温する加温手段を設けており、ダ
イアフラムを設けていない濾板(他方側濾板)がわから
供給スラッジを加温し、反対側の濾板(一方側濾板)が
わから圧搾を行う構成となっているので、供給スラッジ
の加温機能を十分有しながらも、ダイアフラムを樹脂製
として耐久性を向上させることができるようになる。
【0025】他方、例えば上述の加温手段として、濾板
内に中空スペースを設けた場合、外部から加わる圧力に
より若しくは内部に供給される圧力により、中空スペー
スを取り囲む濾板の、板厚に対向する一対の壁部が変形
(凹む若しくは膨出する)してしまうことが想定される
が、本発明に従って形状保持手段を設けることでそのよ
うな変形を防止できるようになる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面を参照しつつ詳説する。図1は、本発明に係
るフィルタープレス装置例1の正面図を示し、図2はそ
の濾板配列形態を示している。本装置1は、図2に示す
ように、各濾布4がわ面にダイアフラム2Eをそれぞれ
設けた濾板2(以下、圧搾濾板ともいう)と、ダイアフ
ラムを設けていない濾板3(以下、加温濾板ともいう)
とを、水平方向に交互に配列しており、濾板の配列形態
からは水平型に属するものとなっている。
【0027】また本装置例1は、いわゆる凹版型に属す
るものであり、各濾板2,3には隣の濾板3,2と対向
する面に凹部2a,3aがそれぞれ形成されており、隣
り合う濾板2,3間に、1対の濾布4,4…がそれぞれ
吊り下げられている。これら濾板2,3…は、水平方向
に伸縮するシリンダー5により相互間隔が調節されるよ
うに構成されており、このシリンダー5の伸張により隣
り合う濾板2,3が接触し、締め付けられ、図3や図4
などに示すように隣り合う濾板2,3間において1対の
濾布4,4により取り囲まれた濾室6が形成される。こ
の濾室6内には後述のスラッジ供給路7Fがそれぞれ通
じている。
【0028】このうち、各圧搾濾板2における濾布4,
4外面と対面する凹部2a,2aには、表面に濾液溝2
e,2e…が形成されたダイアフラム2E,2Eがそれ
ぞれ配され、このダイアフラム2E,2Eと圧搾濾板2
外面との各間に流体室2D,2Dがそれぞれ形成されて
いる。各流体室2D,2D内には、内部流体給排路2F
がそれぞれ通じている。したがって、流体室2D,2D
内への流体Fの供給・排出が可能なようになっている。
また、ダイアフラム2E,2Eの濾液溝2e,2e…と
これに対面する濾布4外面との隙間SP1(濾液溝2
e,2e…内含む)には、その下端部おいて内部濾液排
出路2H,2Hがそれぞれ通じており、上端部において
内部圧気供給路2Jがそれぞれ通じている。
【0029】一方加温濾板3は、濾布4,4外面と対面
する凹部3a,3a表面に濾液溝3e,3e…がそれぞ
れ形成されており、圧搾濾板2のように、対向する濾布
4外面との間にダイアフラムが配されていない。また加
温濾板3は、外縁部を除く部分が中空3sとされてい
る。この中空スペース3sは加温流体の流通路となる。
さらに、濾液溝3e,3e…とこれに対面する濾布4外
面との隙間SP2(濾液溝3e,3e…内含む)には、
その下端部おいて内部濾液排出路3Hがそれぞれ通じて
おり、上端部において内部圧気供給路3Jがそれぞれ通
じている。
【0030】かくして、本装置1では、濾室6を挟んで
一方側の濾板2とこれと対向する濾布4外面との間に
は、濾布内面がわ4Sに供給したスラッジを圧搾するダ
イアフラム2Eを配し、このダイアフラム2Eと一方側
の濾板2との間を流体室2Dとなす一方で、他方側の濾
板3とこれと対向する濾布4外面との間にはダイアフラ
ムを配さず、かつ他方側の濾板3には、濾布内面がわ4
Sに供給したスラッジを加温する加温手段(3sは加温
手段を構成する)を設けた構成となっている。
【0031】他方、図3のシステムフロー図を参照する
と、本装置1例は、加温スラッジを供給するスラッジ供
給手段7として、スラッジ貯留槽7Aと、このスラッジ
貯留槽7A内のスラッジSを加温するスラッジ加温手段
7B(例えば蒸気吹込み装置)と、スラッジ貯留槽7A
内の加熱スラッジSをスラッジ供給路7Fを介して濾布
内面がわ4S(すなわち、濾過固体保持がわ。本例では
一対の濾布4,4間)に加圧供給するスラッジポンプ7
Pとを備えている。スラッジ供給路7Fには洗浄弁8V
fを有する洗浄液供給路8Fが通じており、またスラッ
ジ供給路7Fからはスラッジブロー弁8Vbを有するス
ラッジブロー路8Bが分岐され、このスラッジブロー路
8Bはスラッジ貯留槽7Aに通じている。図示の7Vf
は、スラッジ供給路7Fにおける洗浄液供給路8Fの連
通部とスラッジポンプ出側との間に配設されたスラッジ
供給弁を示している。
【0032】また、供給スラッジの加温を行うべく、加
温濾板3内の中空スペース3sに対して加温流体(温水
等)Fを供給する手段9として、流体貯留槽9Aと、こ
の流体貯留槽9A内の流体Fを加温する流体加温手段9
B(例えば蒸気吹込み装置)と、流体貯留槽9A内の加
熱流体Fを外部流体供給路9Fおよび内部流体供給路3
Fを介して濾板内中空スペース3sに対して供給する加
温流体供給ポンプ9Pとを備えている。9Vfは流体供
給路9Fに配設された加温流体供給弁を示している。ま
た、中空スペース3sの上部には内部流体排出路3Gが
連通しており、中空スペース3s内に供給された加温流
体は、内部流体排出路3Gならびに流体返送路12を介
して流体貯留槽9Aに返送されるようになっている。
【0033】さらに本例では、この加温流体を前述の流
体室2D内へ供給し、ダイアフラム2Eの膨出に用いる
ようになしている。具体的には、流体貯留槽9A内の加
温流体Fを外部流体供給路10Fおよび内部流体供給路
2Fを介して流体室2D,2D内に加圧供給する圧入ポ
ンプ10Pとを備えている。10Vfは外部流体供給路
10Fに配設された流体入口弁を示している。このよう
に構成することで、樹脂製ダイヤフラムを用いた場合に
おいても、ダイアフラム2Eを介して多少の熱伝導は期
待できるので、供給スラッジに対するダイアフラム2E
がわからの加温がなされるようになる。
【0034】また、内部濾液排出路2H,3Hは、濾液
出口弁11Veを有する外部濾液排出路11Hを介して
濾液槽11Aに通じており、この濾液槽11A内の濾液
は貯留濾液量に応じて濾液ポンプ11Bにより濾液貯留
槽11Cに排出されるようになっている。また、外部濾
液排出路11Hからは濾液ブロー弁11Vbを有する濾
液ブロー路11Jが分岐されており、この濾液ブロー路
11Jは濾液貯留槽11Cに通じている。好ましくは、
図示例のように、濾液槽11Aに真空ポンプ11Dを連
結しておき、この真空ポンプ11Dにより、濾液槽11
A、濾液排出路2H,3Hを介して、濾液溝2e,3e
と濾布2B外面との隙間SP1,SP2を負圧にできる
ように構成する。さらに図示例のように、圧気供給路2
J,3Jおよび上部吸引路14を介して、濾液溝2e,
3eと濾布2B外面との隙間SP1,SP2を隙間上部
から吸引し負圧にできるようになすと、被脱水物の高効
率かつ均等な脱水が可能になる。
【0035】また本装置例1では、内部圧気供給路2
J,3Jには、外部圧気供給路13Jならびに圧気槽1
3を介してコンプレッサー13Cからの圧気(例えば圧
縮空気)が供給されるようになっている。
【0036】<脱水方法例>次に、前述の脱水装置1を
用いる本発明のスラッジ脱水方法例について説明する。
本脱水方法例は、主に濾過工程とこれに続く圧搾工程と
からなる。
【0037】濾過工程においては、先ずシリンダー5
(図2のみ図示)の伸張により濾板2,3…を締め付け
て閉枠し、図3に示すように濾室6を形成する。また、
全ての弁は閉じておく。しかる後、加温流体供給ポンプ
9Pを作動させるとともに、流体入口弁9Vfを開け
る。これにより、加温手段9Bにより温められた流体F
(温水や蒸気)が流体貯留槽9Aから外部流体供給路9
Fならびに内部流体供給路3Fを介して加温濾板3内の
中空スペース3sに供給される。なお、本例では、中空
スペース3sに供給した加温流体は、上部流体排出路3
Gおよび流体返送路を介して流体貯留槽9Aに返送さ
れ、加温手段9Bにより温められた後、再度中空スペー
ス3sに送られる。このように循環を行うことで、常時
新しく加温された加温流体が中空スペース3s内に存在
することになる。
【0038】これと同時に、あるいはこれに続いてスラ
ッジポンプ7Pを作動させるとともに、スラッジ供給弁
7Vfを開とし、加温手段7Bにより前もって温められ
スラッジ貯留槽7Aに貯留されていた加温スラッジS
を、スラッジ供給路7Fを介して濾室6内の濾布間4S
に加圧供給する。この状態が図4に示されている。濾室
6内のスラッジS1は、順次送られてくるスラッジの供
給圧力によって濾液のみが濾布4,4を通り、濾過が進
行する。この際、中空スペース3s内を通る加温流体の
熱が加温濾板3の側壁を介して、濾布4,4間のスラッ
ジに対して伝わり、当該スラッジが加温されつつ、濾過
が進行することになる。
【0039】またこの際、濾液出口弁8Veおよび濾液
ブロー弁8Vbのいずれか一方は開けておき、いずれの
場合にも濾液をダイアフラム2Eの濾液溝2e,…、圧
搾濾板3の濾液溝3e,…、内部濾液排出路2H,3H
ならびに外部濾液排出路11Hを介して濾液貯留槽11
C内に対して排出させる(詳しくは後述する)。
【0040】所定時間経過後、例えばスラッジポンプ7
Pを停止するとともにスラッジ供給弁7Pを閉じて濾過
工程を終え、続いて圧搾工程に移る(引き続き、スラッ
ジ供給を行いながら、圧搾工程を行うこともできる)。
【0041】圧搾工程では、加温濾板3に対する加温流
体の供給を行っている状態(濾過工程から引き続き供給
しておくのが好ましい)で、流体室2Dに対して流体を
圧入することで行う。すなわち図示例の場合、加温流体
供給弁10Vfを開けるとともに加温流体圧入ポンプ1
0Pを作動させ、加温流体貯留槽9Aに貯留されている
加温流体を加温流体圧入路10Fおよび内部供給路2F
を介して流体室2D内に圧入供給する。その結果、図5
に示すように、流体室2D,2Dの内圧が濾室2Cの内
圧よりも高くなることにより、その差圧によってダイア
フラム2Eが圧搾濾板2がわから加温濾板3がわへ膨出
し、膨出したダイアフラム2Eにより濾室6内の被脱水
スラッジS1が濾布4,4を介して挟まれ圧搾される。
【0042】かくして、圧搾中においても、主に加温濾
板3の中空スペース3S内を通る加温流体が濾板側壁を
介して、また補助的に流体室2D内の加温流体がダイア
フラム2Eを介して、濾布4,4間のスラッジを効果的
に加温する。これにより、濾布4,4間のスラッジは少
なくとも保温される。かかる保温によって高効率な圧搾
濾過がなされる。
【0043】さらに所定時間経過後に、加温流体供給弁
10Vfを閉じ、加温流体圧入ポンプ10Pを停止する
とともに、流体返送弁4Vbを開ける。これにより流体
室2Dが流体返送路4Cを介して流体貯留槽9Aに返送
される。
【0044】本発明においては、濾過工程中においてか
かる圧搾操作・開放操作を交互に繰り返し行うことがで
きる。これにより、スラッジが揉み解され、圧搾による
濾過作用の促進を図ることができる。
【0045】さらに、濾過操作・圧搾操作・開放操作の
一連のサイクルを繰り返し行うこともでき、この場合に
は圧搾後の被脱水物は体積が小さくなっているので、濾
室6内にさらに加温スラッジを圧入でき(この場合には
ダイアフラム2Eは押し戻されて図4に示す状態に戻
る)、圧搾による濾過作用の促進のみならずこれに伴う
スラッジS供給(注入)量の飛躍的な増大を図ることが
できる。
【0046】しかし、本発明においては、かかる圧搾操
作・開放操作の交互繰り返し、または濾過操作・圧搾操
作・開放操作の一連のサイクルの繰り返しを行わずに、
濾過操作・圧搾操作・開放操作の1サイクルを行うだけ
でも良い。
【0047】圧搾工程が終了したならば、圧入ポンプ4
Pを停止し、開いている弁を閉じる。
【0048】ここに、これらの濾過工程および圧搾工程
における濾液の排出形態は、主に次の方法からそれぞれ
選ぶことができる。すなわち、第1の方法は、濾液出口
弁11Veを開けかつ濾液ブロー弁11Vbを閉じると
ともに、真空ポンプ11Dを作動させる方法である。こ
れにより、濾液排出経路を構成する、濾液槽11A、外
部濾液排出路11H、内部濾液排出路2H,3H、ダイ
アフラム2Eの濾液溝2e,…および加温濾板3の濾液
溝3e,…が負圧となるので、濾過または圧搾中の濾液
の排出を促進させ、脱水ケーキの含水率を低くすること
が出来る。この場合、濾液は、ダイアフラム2Eの濾液
溝2e,2e…、および加温濾板3の濾液溝3e,…を
通り、内部濾液排出路2H,3Hならびに外部濾液排出
路11Hを介して濾液槽11Aに送られ、濾液槽11A
に一時的に貯留される。そして、濾液槽11A内の濾液
貯留量に応じて自動的に動作する濾液ポンプ11Bによ
り、濾液槽11A内の濾液が汲み出され、濾液貯留槽1
1C内に排出される。
【0049】第2の方法は、濾液ブロー弁11Vbを開
け、濾液出口弁11Veは閉じ、かつ真空ポンプ11D
を作動させない方法である。この場合には、濾液は、ダ
イアフラム2Eの濾液溝2e,2e…、および加温濾板
3の濾液溝3e,…を通り、内部濾液排出路2H,3
H、外部濾液排出路11H、濾液ブロー路11Jを介し
て直接に濾液貯留槽11Cへ排出される。
【0050】最も効果的な方法は、濾過工程中は濾液ブ
ロー弁11Vbを開とし且つ濾液出口弁11Veを閉と
して、濾液を自然流下させ、圧搾工程に入ってからも所
定時間は同様にし、しかる後に濾液量が少なくなった頃
から濾液出口弁11Veを開とし且つ濾液ブロー弁11
Vbを閉とし、同時に真空ポンプ11Dを作動させて濾
液排出経路を負圧にする方法である。本方法では、濾液
が自然に排出されるうちは濾液排出経路を負圧とせず、
濾液が自然に排出され難くなったときから濾液排出経路
を負圧とするので、濾液排出の促進およびケーキ含水率
の低下を図りつつも、濾過工程または圧搾工程において
常時濾液排出経路を負圧とする場合と比べて、真空ポン
プ11Dによる消費エネルギーを少なくできる利点があ
る。
【0051】他方、前述の圧搾工程ならびに濾過工程が
終了したならば、続いてブロー工程を行うことを推奨す
る。本ブロー工程においては、洗浄弁8Vfおよびスラ
ッジブロー弁8Vbを開けて、洗浄水によりスラッジ供
給路7Fを含むスラッジ供給経路内のスラッジをスラッ
ジ貯留槽7Aヘブローする。
【0052】次に、洗浄弁8Vfを閉じるとともに圧気
入口弁13Vfを開けて、図6に示すように、コンプレ
ッサー13Bにより圧気糟13Aに貯められた圧気を、
外部圧気供給路13Jならびに内部圧気供給路2J,3
J、ダイアフラム2D,2Dの濾液溝2e,2eおよび
加温濾板3の濾液溝3e,…を介して、スラッジ供給路
7Fを含むスラッジ供給経路に残留した洗浄水をスラッ
ジ貯留槽3Aヘブローする。
【0053】またこの所定時間経過後、スラッジブロー
弁8Vbを閉じ、流体ブロー弁4Vbおよび濾液ブロー
弁8Vbを開け、流体室2Dの加温流体を流体ブロー路
4Cを介して流体貯留槽4Aに返送するとともに、ダイ
アフラム2Dの濾液溝2e,…および加温濾板3の濾液
溝3e,…に残留する濾液を、内部濾液排出路2H,3
H、外部濾液排出路11H、濾液ブロー路11Jを介し
て濾液貯留槽11Cへブローする。
【0054】以上で濾過、圧搾、ブロー工程が終了し、
脱水ケーキKが濾室6内に形成されているのでその排出
工程に入る。排出工程ではまず、図7に示すように、シ
リンダー5が収縮し、これに連結された濾板2,3…が
順次牽引され、各濾板間2,3が一定間隔となるように
開枠される。この時、濾布4,4により取り囲まれた濾
室6内に形成された脱水ケーキKは自重により、濾布
4,4から剥離し排出される。通常はこの開枠だけで脱
水ケーキKの剥離が可能であるが、剥離性が悪い場合に
は、濾布4,4を支持する濾布サポートバー4Kを揺ら
す手段を設けておき、濾布4,4を揺らすことにより、
濾布4,4に付着した脱水ケーキを積極的に剥離するよ
うに構成することができる。
【0055】<濾板>次に本発明の濾板の実施形態につ
いて詳説する。図8〜図11は、本発明に係る濾板の具
体例を示しており、このものは、外縁部31を除く中央
部分32に凹部33(前述の濾板外面の凹部とは異な
る。以下同じ。)を有し、この凹部33内にスペーサー
半分割体34,…が突出し、このスペーサー半分割体3
4に板圧方向の貫通孔を有する、板状の濾板半分割体3
0A,30Bを、凹部33,33側を対向させるように
合わせるとともに、図11に詳細に示されるように、対
向接触するスペーサー半分割体34,34を貫通するボ
ルト41およびナット42(固定具)により、両半分割
体30A,30Bを張り合わせ状態で固定されるように
締結し固定してなり、対向連通する一対の凹部33,3
3により外縁部31を除く部位が一体的な中空スペース
とされたものである。特に図示例では、スペーサー半分
割体34,…を多数行列状に設けている。また図12に
示すように、外縁部31においても貫通ボルト43によ
り半分割体30A,30Bを張り合わせ状態で固定して
いる。
【0056】そして、スペーサー半分割体34,34が
対向接触して、板厚方向に対向する一対の壁部33D,
33D(凹部底面をそれぞれ形成する各壁部)に跨る一
体的なスペーサーをなしており、このスペーサー340
が一対の壁部33D,33D間のつっかい部となり、そ
れら壁部33D,33D接近する方向に変形しないよう
に支持する。また、ボルト41およびナット42が、各
壁部33D,33Dが離間する方向に変形しないように
繋ぎ止める役割を果たす。
【0057】図示例の濾板30は、前述のフィルタープ
レス装置例における加温濾板に相当するものであり、中
空スペース30S内に通じる濾液出口35,36、加温
流体供給口37および加温流体排出口38をそれぞれ有
している。
【0058】したがって、使用に際しては、中空スペー
ス30S内には所定の供給圧でもって加温流体が供給さ
れることになるが、中空スペース30Sを取り囲む壁部
のうち相対的に剛性が低い、濾板厚さ方向に対向する一
対の壁部30D,30Dは、ボルト・ナット固定により
離間しないように繋ぎ止められているので、中空スペー
ス30S内の圧力が高くなっても濾板30の膨張変形を
防止できる。また、逆にこれら一対の壁部33D,33
Dは、特に圧搾中において、外部から圧力が加わり、互
いに接近する方向に変形し易いが、この場合には対向接
触する一対のスペーサー半分割体34,34からなるス
ペーサー340が、各壁部33D,33D間のつっかい
部となり、それら壁部33D,33Dが接近する方向に
変形しないように保持されることになる。特に濾板厚さ
方向に対向する一対の壁部33D,33Dの外面は濾室
境界面をなす部位であるから、それらが撓むと良好な圧
搾濾過作用を発揮できないが、本例のように構成すると
そのような撓みも低減するので、濾過作用、圧搾作用の
向上を図ることができる。
【0059】なお、本発明においては、スペーサー34
0のみを設けたり、固定具41,42のみを設けたりす
ることもできる。
【0060】<その他>本発明のダイアフラム2Eはゴ
ム材等の樹脂で形成することができるが、ダイアフラム
2Eにおける少なくとも濾布を介して濾室と対応する部
分を、熱伝導性の高い材料、例えば可撓性を有する程度
の薄さの鋼板(特に防錆性の観点からステンレス鋼板が
好ましい)などにより形成するのが好ましい。例えば、
図示しないが、実質的に前述の保温効果に寄与しないダ
イアフラムの外縁部分をゴム材等の熱伝導性の低い可撓
性材料で形成し、実質的に保温効果に寄与する中央部分
を金属等の熱伝導性の高い硬質材料で形成することもで
きる。
【0061】前記の説明では、濾布吊り下げ型への適用
例を示したが、本発明は濾布走行型の脱水機にも適用可
能である。また本発明では、上述例のように濾板下部か
らスラッジ供給を行うアンダーフィードとするほか、加
温スラッジを濾板中央部から供給するセンターフィード
としたり、上部からのアッパーフィードとしたりするこ
ともできる。
【0062】また前述の例では、加温スラッジを供給す
るように構成しているが、本発明においては、スラッジ
を加温せずに常温のまま装置内に供給することもでき
る。
【0063】さらに、本発明においては、前述具体例に
おける弁の開閉やポンプの始動・停止、シリンダーによ
る閉枠・開枠等は、適宜の制御装置により自動制御で行
わしめることができる。
【0064】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、スラッ
ジの注入量の増大、濾過および圧搾時間の短縮、脱水ケ
ーキの含水率の大幅な低下、脱水ケーキの剥離性の向上
などを図ることができ、総じて濾過脱水能力を高めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフィルタープレス装置例の正面図
である。
【図2】濾板の配列形態を示す要部縦断面図である。
【図3】本発明に係るフィルタープレス装置例を示すフ
ロー図である。
【図4】濾過工程を示す要部縦断面図である。
【図5】圧搾工程を示す要部縦断面図である。
【図6】ブロー工程を示す要部縦断面図である。
【図7】ケーキ排出工程を示す要部縦断面図である。
【図8】本発明に係る濾板の正面図である。
【図9】IX− IX断面図である。
【図10】X−X断面図である。
【図11】XI−XI断面図である。
【図12】XII−XII断面図である。
【符号の説明】
1…フィルタープレス装置、2…圧搾濾板、3…加温濾
板、4…濾布、2E…ダイアフラム、2D…流体室。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 越智 崇 東京都中央区佃2丁目17番15号 月島機械 株式会社内 (72)発明者 岡本 和夫 東京都中央区佃2丁目17番15号 月島機械 株式会社内 Fターム(参考) 4D018 AA03 AA13 AA23 BB02 BB04 BB14 BB15 BB24 CC02 CC03 DD02 DD07 4D059 AA03 BE14 BE16 BF02 EA06 EB06

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対向する濾板間の濾室内に濾布を設け、 前記濾布内面がわに対してスラッジを供給するスラッジ
    供給手段を設け、 一方側の前記濾板とこれと対向する前記濾布外面との間
    には、前記濾布内面がわに供給したスラッジを圧搾する
    ダイアフラムを配し、このダイアフラムと前記一方側の
    濾板との間を流体室となし、 他方側の前記濾板とこれと対向する前記濾布外面との間
    にはダイアフラムを配さず、かつ前記他方側の濾板に
    は、前記濾布内面がわに供給したスラッジを加温する加
    温手段を設けたことを特徴とする、フィルタープレス装
    置。
  2. 【請求項2】前記ダイアフラムとして、可撓性樹脂製ダ
    イアフラムもしくは可撓性ゴム製ダイアフラムを用い
    た、請求項1記載のフィルタープレス装置。
  3. 【請求項3】前記他方側濾板として金属製濾板を用い、
    この金属製濾板内に前記加温手段として加温流体が流通
    する加温流体流通路を設けた、請求項1または2記載の
    フィルタープレス装置。
  4. 【請求項4】スラッジ供給手段はスラッジ加温手段を備
    え、このスラッジ加温手段により加温したスラッジを前
    記濾布内面がわに対して供給するように構成した、請求
    項1〜3のいずれか1項記載のフィルタープレス装置。
  5. 【請求項5】前記濾室内を負圧化する負圧化手段を設け
    た、請求項1〜4のいずれか1項に記載のフィルタープ
    レス装置。
  6. 【請求項6】前記流体室に対して加温流体を供給する加
    温流体供給手段を設けた、請求項1〜5のいずれか1項
    に記載のフィルタープレス装置。
  7. 【請求項7】複数の濾板が平行に配列され、これら濾板
    間の濾室内に濾布を設け、前記濾布内面がわに対してス
    ラッジを供給するスラッジ供給手段を設けたフィルター
    プレス装置において、 内部に加温流体の流通路を有し、前記濾布がわ面に濾液
    流通溝を有し、且つ前記濾布内面がわに供給したスラッ
    ジを圧搾するダイアフラムを有しない金属製加温濾板
    と、前記濾布内面がわに供給したスラッジを圧搾する可
    撓性樹脂製ダイアフラムが前記濾布がわ面に設けられ、
    且つこのダイアフラムの前記濾布がわ面に濾液流通溝を
    有する圧搾濾板とを、交互に配列し、このダイアフラム
    と前記圧搾濾板との間を流体室となし、 前記流体室への流体の供給およびその供給流体の排出に
    よりダイアフラムを膨縮自在となし、 前記加温濾板内を通る加温流体の熱を当該加温濾板を介
    して、前記濾布内面がわに対して供給したスラッジに伝
    えて、当該供給スラッジを加温するようになし、 濾液を前記各濾液流通溝を介して前記濾室から排出させ
    るようになしたことを特徴とするフィルタープレス装
    置。
  8. 【請求項8】対向する濾板間の濾室内に濾布を設け、 一方側の前記濾板とこれと対向する前記濾布外面との間
    には前記濾布内面がわに供給したスラッジを圧搾するダ
    イアフラムを配し、 他方側の前記濾板とこれと対向する前記濾布外面との間
    には、ダイアフラムを配さず、且つ前記他方側の濾板に
    は加温手段を設けてなる、フィルタープレス装置を用
    い;スラッジを前記濾布内面がわに供給し、 このスラッジ供給以降において、前記ダイアフラムと前
    記一方側の濾板との間のスペースに対して流体を供給
    し、この流体室内への供給流体圧により前記ダイアフラ
    ムを前記濾布に対して押圧させて当該ダイアフラムと前
    記他方側の濾板との間で前記濾布を介して前記供給スラ
    ッジを圧搾するとともに、前記加温手段により前記供給
    スラッジを加温することを特徴とするスラッジの脱水方
    法。
  9. 【請求項9】前記ダイアフラムとして可撓性樹脂製ダイ
    アフラムもしくは可撓性ゴム製ダイアフラムを用いたフ
    ィルタープレス装置を用いる、請求項8記載のスラッジ
    の脱水方法。
  10. 【請求項10】前記他方側濾板として金属製濾板を用
    い、この金属製濾板内に前記加温手段として加温流体流
    通路を設けたフィルタープレス装置を用い、前記加温流
    体流通路を流通する加温流体により前記供給スラッジを
    加温する、請求項8または9記載のスラッジの脱水方
    法。
  11. 【請求項11】加温したスラッジを前記濾布内面がわに
    供給する、請求項8〜10のいずれか1項記載のスラッ
    ジの脱水方法。
  12. 【請求項12】前記前記濾室内を負圧化する、請求項8
    〜11のいずれか1項に記載のスラッジの脱水方法。
  13. 【請求項13】前記ダイアフラムと一方側の濾板との間
    のスペースに対して加温流体を供給する、請求項8〜1
    2のいずれか1項に記載のスラッジの脱水方法。
  14. 【請求項14】フィルタープレス装置に用いる中空の濾
    板であって、前記中空スペースを取り囲む、前記濾板の
    厚さ方向に対向する一対の壁部が変形しないように保持
    する形状保持手段が設けられていることを特徴とする、
    濾板。
  15. 【請求項15】前記形状保持手段として、前記中空スペ
    ース内における、前記濾板の厚さ方向に対向する一対の
    壁部間にスペーサーを設け、このスペーサによって、前
    記一対の壁部が接近する方向および離間する方向の少な
    くとも一方の方向に変形しないように保持してなる、請
    求項14記載の濾板。
  16. 【請求項16】前記形状保持手段として、前記一対の壁
    部が離間する方向に変形しないようにそれら壁部を繋ぎ
    止める固定手段を設けた、請求項14または15記載の
    濾板。
  17. 【請求項17】外縁部を除く中央部分に設けられた凹部
    内にスペーサー半分割体を有し且つこのスペーサー半分
    割体に貫通孔を有する濾板半分割体を、凹部側を対向さ
    せるように合わせるとともに、対向する前記スペーサー
    半分割体を貫通する固定具により、両半分割体を張り合
    わせ状態に固定してなり、対向連通する前記凹部により
    中空スペースが形成された、濾板であって; 前記スペーサー半分割体が対向接触して、前記中空スペ
    ース内における、前記濾板の厚さ方向に対向する一対の
    壁部間に跨る、一体的なスペーサーをなし、このスペー
    サーによって、前記一対の壁部が接近する方向および離
    間する方向の少なくとも一方の方向に変形しないように
    保持し、 前記固定具が、前記凹部の底面をなす各壁部が離間する
    方向に変形しないようにそれら壁部を繋ぎ止めるように
    構成したことを特徴とする、濾板。
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