JP4127221B2 - 加熱式フイルタープレス - Google Patents

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Description

この発明は、上水汚泥、下水汚泥及び産業排水汚泥等の処理に適したフイルタープレスに関し、特に、ろ過室を加熱する加熱プレートを改良して、フイルタープレスのろ過室の汚泥性状を改良し、必要に応じて真空吸引を組合せて、ろ過室のケーキを脱水乾燥させる加熱式フイルタープレスに関する。
最近の浄水施設や下水処理場では、原水の水質の悪化により排水処理設備の能力が低下している。また、最終処分地の減少からケーキの処分方法が問題となっており、ケーキの減容化や有効利用の研究が急がれている。従来、加圧力が加えられるフイルタープレスは、固液分離装置として多く採用されている。ダイアフラムろ板を利用したフイルタープレスはろ過性の悪いケーキに対しても使用が可能であるが、脱水機単独ではケーキ内部にある内部保留水分が圧搾しても完全に除去できない。この水分除去を効率的に行うために、フイルタープレス内部の温度を高め、ケーキを間接加熱する装置が提案されている。例えば、特許文献1には、樹脂性ろ板に加温室を有する熱伝導パネルを配設し、このろ板とダイアフラムろ板で構成するろ過室に減圧装置を併設してケーキの加温と吸引により脱水ケーキの含水率を低減させる装置が開示してある。
特開2000−334222号公報(請求項8及び請求項10、段落 番号0024乃至段落番号0026、図4)
従来の加熱ジャケットで脱水ケーキを加熱し、ろ過室を減圧してケーキ中の水分を低減させる装置は、熱伝導率が高いので速く乾燥する利点がある。真空度を高めることにより沸点が下がり、ケーキ中の水分が蒸発しやすくなるものであるが、ろ板表面に貼り付ける加熱ジャケットが比較的大きくなり、熱ロスも大きくなる。ジャケット形式の加熱装置は、機構が複雑となり製作も困難で、加熱ジャケットのスケールの付着状態が確認できず、清掃が難しくなる。ろ過室を加熱しながら原液を供給するその脱水方法は、熱エネルギーがろ液とともに排出されて、ケーキへの熱伝導効率が悪くなり、乾燥時間も長くなり、期待する程の結果が得られない。
この発明は、金属ろ材を簡略化して熱伝達効率を改善し、加熱・減圧方法を工夫したもので、断熱性のある樹脂芯板に金属加熱板を張設して加熱プレートを構成し、圧搾時点から加熱手段を組み込んで、必要に応じて真空吸引を併用して熱効率とケーキの剥離性を向上させた加熱式フイルタープレスとそのろ過方法を提供する。
この発明の要旨は、加熱プレートとダイアフラムろ板を交互に並列してろ過室を形成し、加熱プレートに加熱装置を配設して、ろ過室に一対のろ布を吊設したフイルタープレスにおいて、表面に加熱流路を形成した樹脂芯板に、金属加熱板を張設して加熱プレートを構成すると共に、樹脂芯板の周縁部に加熱流路の供給孔と排出孔を設け、加熱装置に接続したもので、ろ過室を加熱して汚泥中の有機物の性状を変化させ、濃縮汚泥の粘性と比抵抗が低下して脱水性が改善される。特に含水率が低下して通水性が悪くなる加熱プレート側のろ布面のケーキのろ過性を改善し、熱効率とケーキの剥離性を向上させる。ダイアフラムろ板はケーキの高圧搾が可能となり、圧搾水を使うため、熱による劣化がない。
加熱プレートを構成する金属加熱板の表面に多数の突起を設け、ろ液溝を形成するろ過床としたもので、ろ過床への伝熱面積が広くなり加熱効率が良くなり、ろ液の排出流路も確保される。樹脂芯板に張設する金属加熱板は、好ましくは、成形加工を施して、金属加熱板のろ過床に突起とその突起の裏面に凹溝を形成すれば、加熱体を薄くして体積が小さくなり、ろ過床への熱伝導効率が向上し、放熱ロスも少なくなる。機構が簡単で製作が容易となり、成形加工により金属加熱板の強度が増加する。芯板に金属ろ過板を貼り付けるだけなので、組立も容易となる。
加熱プレートまたはダイアフラムろ板の周縁部に、ろ過室に連通するろ液排出路に真空吸引装置を接続すれば、ろ過室が減圧されて沸点が低下して、ケーキ中の水分の蒸発温度を下げることができる。発生した湿潤空気とろ布やダイアフラムろ板のろ過面に残存する水滴を排出することができる。脱水時間の短縮と含水率の低いケーキが得られる。ろ過室を形成する加熱プレートとダイアフラムろ板は、略対称に凹面状としたので、難ろ過性のケーキであっても濃縮汚泥の粘性と比抵抗が低下して、ろ過性と剥離性が改善されたケーキとなり、ろ布走行式フイルタープレスを用いた短時間処理に適する構造となり、大容量処理が可能となる。
樹脂芯板に張設する金属加熱板は、樹脂芯板の支持床の凹面状の傾斜部まで被覆させてもよいもので、加熱プレートの凹面状の全面からの加熱が可能となり、熱伝導効率が更に良くなり、ケーキが均一に乾燥できる。ろ過室を形成する樹脂芯板は、平板状に形成した支持床に金属加熱板を張設して加熱プレートを構成してもよく、加熱プレート全体が平面であり、片側のケーキ全体に金属加熱板が接触し、均等に乾燥することができる。脱水性が改善された乾燥ケーキはろ布を振動させるだけで排出が可能となり、ろ布固定式のフイルタープレスに適するものである。
上記ダイアフラムろ板の代わりに、フイルタープレートを使用してもよいもので、ろ過性の良い無機質を多く含む原液に適するもので、大容量処理に適するものである。また、凹面状に形成した樹脂芯板に凹面状の金属加熱板を張設して加熱プレートを構成し、フイルタープレートを平板状に形成してもよく、加熱プレート側のケーキの加熱面が粉状化して、その自重でケーキを剥離させることも可能となる。
この発明は上記のように構成してあり、樹脂芯板に金属加熱板を張設した加熱プレートとダイアフラムろ板またはフイルタープレートでろ過室を形成したので、加熱ジャケットのような熱ロスがなく、体積も小さい加熱体となる。加熱プレートの機構が簡単で製作も容易となり、従来技術のように構造が複雑となることもない。加熱プレートの金属加熱板は、成形加工により突起を形成するので、薄い金属加熱板となり、加熱プレートの放熱面積が拡大されて、金属加熱板の強度が増加する。そして、加熱プレートの内部は、金属加熱板を外せば、スケールの付着状態が確認でき、加熱ジャケットのようにスケール等の清掃が困難となることもない。
この発明に係る加熱式フイルタープレスを図面に基づき詳述すると、先ず、図1は加熱式フイルタープレスのフローチャートであつて、この発明のフイルタープレス1は、フロントフレーム2とリアーフレーム3に水平レール4が配設してあり、水平レール4に加熱プレート5・・・とダイアフラムろ板6・・・が交互に並列してある。並列した加熱プレート5・・・とダイアフラムろ板6・・・はルーズな装置(図示せず)で連結してあり、リアーフレーム3に支架した締付シリンダー7で開閉自在としてある。フイルタープレス1には、圧入ポンプ8で原液を供給するスラッジ貯槽9と、圧搾ポンプ10でダイアフラムろ板6に圧力水を供給する受水槽11が配設してある。また、加熱プレート5に蒸気または高温水を供給するボイラー12と、加熱した排熱を回収する回収タンク13が循環ポンプ14を介して循環回路を構成してある。そして、フイルタープレス1で固液分離したろ液を集水するろ液槽16に、熱交換器17を介して真空ポンプ18が配設してある。なお、符号19は蒸気または高温水の循環回路に設けた開閉弁、符号20はリリーフ弁である。
図2はろ布を張設した加熱プレートとダイアフラムろ板の縦断面図であって、加熱プレート5とダイアフラムろ板6の間に一対のろ布21、21が配設してあり、このろ布21、21の上端部に給液板22を狭持して合着してある。ろ布21は加熱プレート5に直接接触させるため、耐熱性の高いポリエステル製としてある。加熱プレート5とダイアフラムろ板6の上方に駆動スプロケット23、23が配設してあり、合着したろ布21、21の上端部に駆動チェーン24を連結して、駆動スプロケット23、23のどちらか一方に掛け回してある。加熱プレート5とダイアフラムろ板6の下方に一対のリターンロール25、25が配設してあり、一対のろ布21、21の下端部は前後のリターンロール25、25に近づく方向から遠ざかる方向にそれぞれ掛け回してある。
この前後に隣接するろ布21、21の下端部を合着して、駆動スプロケット23に掛け回した駆動チェーン24の他端に連結してある。
図2の加熱プレート5とダイアフラムろ板6を閉板した時に、一対のろ布21、21間にろ過室26を形成し、加熱プレート5とダイアフラムろ板6を開板した時に、このろ布21、21がシーソー状に昇降できるようにしてある。加熱プレート5とダイアフラムろ板6の上部に前後に貫通する原液供給路27、28が配設してあり、給液板22に給液路29が形成してある。加熱プレート5とダイアフラムろ板6を閉板した時に、加熱プレート5とダイアフラムろ板6の原液供給路27、28を連通させ、狭持する給液板22の給液路29からろ過室26に原液を供給する回路を形成し、圧入ポンプ8の原液供給圧を0.3〜0.5MPaとしてある。なお、符号30は駆動チェーンのガイドローラーである。
図3は加熱プレートの正面図であって、加熱プレート5は、周縁部をシール面31とした樹脂芯板32の表裏面に金属加熱板33が張設してあり、ビス34で固定してある。この実施例では、樹脂芯板32は、耐薬品性と耐磨耗性に優れ、保温性のあるポリプロピレン製としてある。図4は樹脂芯板の正面図であって、樹脂芯板32のシール面31の内側に凹面状の支持床35が形成してあり、支持床35にジグザグ溝の加熱流路36を穿設してある。樹脂芯板32の上部のシール面31に加熱流体の供給孔37と、その下部のシール面31に排熱流体の排出孔38が設けてあり、加熱流路36の上端部と下端部に開口してある。加熱プレート5の基材となるポリプロピレン製の樹脂芯板32は、断熱性がよく、シール面31の周縁部からの放熱が防止できる。なお、この実施例では、蒸気等を上方から供給し、下方から排出させる構造としてあるが、下方から供給し、上方から排出させてもよいものである。符号39は金属加熱板33の固定用のビス穴である。
図5は金属加熱板の正面図であって、樹脂芯板32に張設する金属加熱板33は、アルミニウムまたはステンレス等の伝導性と塑性変形に優れた金属にプレスで球帯状に成形加工を施してある。なお、この成形加工は長方形状としてもよいものである。図6に示すように、金属板の表面に多数の突起40を打ち出して、塑性変形させた突起40の裏面に凹溝41を形成させてある。金属加熱板33はプレスで成形加工を行うので、薄い素材で強度も増加して、製作が簡単となる。金属加熱板33の表面に打ち出した多数の突起40・・・の間にろ液溝42が形成され、その表面をろ過床43としてある。加熱プレート5のろ過床43は放熱面積が広くなり、ケーキとの接触面積が拡大され、加熱プレート5の組立も容易となる。図3の実施例では、樹脂芯板32の支持床35の平面部に張設してあるが、図7に示すように、凹面状の傾斜部まで金属加熱板33aを被覆させてもよいもので、加熱プレート5の凹面状の全面から加熱してケーキを均一に乾燥できる。なお、小型の加熱プレート5にあっては、アルミニウムまたはステンレス板の裏面に溝加工を施してもよいものである。符号44はビス34の取付穴である。
図3に示すように、加熱プレート5の上部の供給孔37に供給管45と、その下部の排出孔38に排熱管46が取付けてある。この加熱プレート5の供給管45と排熱管46が、図1に示す、ボイラー12と回収タンク13にそれぞれ接続してあり、ボイラー12に直結した循環ポンプ14で加熱した蒸気または高温水を加熱プレート5に圧送し、加熱流体の循環経路を構成している。ポリプロピレン製の樹脂芯板32を使用するので、供給温度を110〜120℃としてある。図4に示すように、樹脂芯板32のシール面31の下端側壁に前後に貫通するろ液排出路47が設けてあり、ろ液排出路47に金属加熱板33の表面に連通するろ液孔48が開口してある。樹脂芯板32のシール面31の下端側壁に前後に貫通する、圧搾水通路49が設けてある。なお、加熱プレート5の樹脂芯板32の両肩部に水平レール4に支架するアーム50が配設してある。
図8はろ過室を形成する加熱プレートとダイアフラムろ板の横断面図であって、ダイアフラムろ板6は、周縁部を取付面51としてその内側に凹面状の支持床52を形成した芯板53に、ダイアフラム54が張設してあり、ダイアフラム54の表面のろ過床55に多数の突起を設けてある。ダイアフラムろ板6に0.7〜1.5MPaの圧力水を圧搾ポンプ10で供給し、ダイアフラム54を膨張させてケーキを圧搾させる。ダイアフラムろ板6にはダイアフラム54の取付面51の上部に原液供給路28と、ろ液排出路56が前後に貫通してある。加熱プレート5に110〜120℃の蒸気を供給してケーキを加熱するために、ダイアフラム54は耐熱性ゴムまたは熱可塑性エラストマーを使用する。図示を省略してあるが、ろ過室26を形成する加熱プレート5とダイアフラムろ板6の前面に、図2に示す、給液板22を狭持した一対のろ布21、21を吊設するようにしてある。
並列した加熱プレート5・・・とダイアフラムろ板6・・・を閉板した時に、それぞれの原液供給路27、28・・・とろ液排出路47、56・・・が前後に連通させる。圧入ポンプ8で0.3〜0.5MPaの圧力の原液を原液供給路27、28・・・に供給し、原液の圧入圧でろ過室26の汚泥を濃縮し、ろ布21で固液分離したろ液をろ液排出路47、56・・から排出する。ろ過室26から分離したろ液を貯留するろ液槽16を真空ポンプ18で吸引し、ろ過室を210〜160Torrに減圧させるようにしてある。
加熱プレート5はろ過室26の汚泥中の有機物の性状を変化させ、濃縮汚泥の粘性と比抵抗を低下させて、脱水性を改善する。特に含水率が低下して通水性が悪くなっている加熱プレート5側のろ布21近傍のケーキのろ過性を改善し、熱効率とケーキの剥離性を向上させる。そして、ろ過室26から固液分離したろ液のろ液槽16を真空ポンプ18で負圧とすれば、沸点が下がり、加熱プレート5で加熱されたケーキ中の水分の蒸発温度を下げることができる。負圧により、蒸発した湿潤空気をろ過室26から排出させて、ろ布21やダイアフラムろ板6のろ過面に残存する水滴も排出し、ケーキを乾燥させる。更に、ダイアフラムろ板6が0.7〜1.5MPaの圧力でろ過室26のケーキを圧搾し、ケーキ中の含水率を減少させる。脱水時間が短縮されて、含水率の低い乾燥したケーキが得られる。ダイアフラム54は常温の圧搾水を使うため、熱による劣化がない。
図9はろ過室を形成する加熱プレートの他の実施例の縦断面図であって、この実施例の加熱プレート5aは、樹脂芯板32aを平板状に形成し、その支持床35aに、図5に示す金属加熱板33を止着してある。樹脂芯板32aの上部のシール面31aに加熱流体の供給孔37aと、その下部のシール面31aに排熱流体の排出孔38aが設けてあり、加熱流路36aの上端部と下端部に開口してある。ケーキ全体に平板状の金属加熱板33が接触し、均等にケーキを乾燥することができる。樹脂芯板32aの上部のシール面31aと下部のシール面31aに前後に貫通する原液供給路27aとろ液排出路47aが配設してあり、この平板状の加熱プレート5aと樹脂芯板32aの平面視は、図3と図4の形状としてある。
図9に示すように、平板状とした加熱プレート5aに対設するダイアフラムろ板6は、図8に示す、ダイアフラムろ板6を使用しており、多数の突起を配設した凹面状のろ過床55を形成している。この平板状の加熱プレート5aと凹面状のダイアフラムろ板6で形成したろ過室26aの乾燥ケーキは脱水性が改善されているので、図示を省略してあるが、ろ布21を振動させるだけでケーキの排出が可能となり、ろ布固定式のフイルタープレスに適する構造となる。圧搾されたケーキ表面は塑性変形して、加熱により汚泥中の有機物の性状が変化しているので、原液の性状により、ケーキはその自重でろ過室26aから排出も可能となる。
図10はろ過室を加熱プレートとフイルタープレートで構成した他の実施例であって、図8のダイアフラムろ板6をフイルタープレート57に置換えたものである。フイルタープレート57は、周縁部のシール面58の内側に凹面状のろ過床59を形成してあり、上部のシール面58に原液供給路60と下部のシール面58にろ液排出路61が前後に貫通してある。このフイルタープレート57と凹面状のろ過床43を形成した加熱プレート5でろ過室62を構成してある。図10では図示を省略してあるが、ろ過室62に給液板22を狭持した一対のろ布21、21を吊設するようにしてある。ろ過性の良い原液に適用でき、ろ布走行式フイルタープレスに適するもので、原液の大容量処理が可能となる。
図11はろ過室を形成するフイルタープレートの他の実施例であって、フイルタープレート57aは、周縁部のシール面58aとろ過床59aを平板状に形成してあり、上部のシール面58aに原液供給路60aと下部のシール面58aにろ液排出路61aが前後に貫通してある。このフイルタープレート57aと凹面状の加熱プレート5aでろ過室62aを構成し、フイルタープレート57aを平板状に形成すれば、濃縮汚泥の粘性と比抵抗が低下して、加熱プレート5側のろ布21面のケーキの剥離性を改善することができる。この実施例の金属加熱板は、図7の凹面状の金属加熱板33aを使用してあるが、図6の平板状の金属加熱板33でもよいものである。ろ布固定式フイルタープレスに適するもので、図示を省略してあるが、ろ布21を振動させればケーキは排出できる。ケーキはろ過室62aからその自重で排出も可能となる。
加熱式フイルタープレスは上記のように構成してあり、加熱式フイルタープレスを用いた脱水乾燥方法を、図12のフローチャートと図1乃至図8に基づき詳述すると、先ず、原液を圧入ポンプ8でスラッジ貯槽9からフイルタープレス1に圧送し、加熱プレート5とダイアフラムろ板6の原液供給路27、28に流入させ、給液板22を介してろ過室26に圧入する。原液は、その性状に応じて、0.3〜0.5MPaの供給圧で60〜360分間ろ過室26に圧入し、その圧入圧で一対のろ布21、21で固液分離を行ない、濃縮汚泥とする。ろ過室26から分離されたろ液は、加熱プレート5とダイアフラムろ板6のろ過床43、55からろ液排出路47、56・・・に排出される。
次に、原液の供給を停止した後、圧搾ポンプ10で受水槽11から0.7〜1.5MPaの圧力水をダイアフラムろ板6に圧入し、ろ過室26の濃縮汚泥をダイアフラム54で圧搾脱水してろ液を分離する。引き続きダイアフラムろ板6でケーキを圧搾しながら、ボイラー12から加熱温度が110℃〜120℃の蒸気を加熱プレート5に供給し、金属加熱板33を加熱してろ過室26のケーキを加熱する。ケーキ中の有機物の性状を変化させ、脱水ケーキの粘性と比抵抗を低下させ、脱水性を改善する。特に、含水率が低下して通水性が悪くなっている加熱プレート5側のろ布21面のケーキのろ過性を改善し、熱効率とケーキの剥離性を向上させる。ろ過室26を加熱した排熱の蒸気または温水を加熱プレート5から回収タンク13に回収し、再びボイラー12で加熱して、110℃〜120℃の蒸気とする。
次に、ろ過室26に連通するろ液槽16のろ液の温度を熱交換機17で下げながら、真空ポンプ18で吸引し、真空ポンプ18で吸引するろ過室26を210〜160Torrに減圧して沸点を低下させ、水分を蒸発させてケーキの含水率をさらに少なくする。ろ過室26のケーキをダイアフラムろ板6で圧搾しながら、同時に、ケーキの加熱と減圧を行って水分を分離・蒸発させて、ケーキ水分が限界水分となるまで30〜60分間圧搾脱水する。脱水時間の短縮と含水率の低いケーキを得ることができ、加熱面のケーキ表面が粉状化されて加熱プレート5から剥離し易くなる。
廃水処理技術の改善を目的として、図1のフローチャートの加熱・減圧機能を持ったフイルタープレスを使用して、浄水スラッジの脱水乾燥試験を行った。使用するテスト機は、ろ過面積が360□のポリプロピレン製の樹脂芯板にアルミニウム製の金属加熱板を張設した加熱プレートと、熱可塑性エラストマーのダイアフラムを用いたダイアフラムろ板を使用した。図12に示す、加熱プレートとダイアフラムろ板の間のろ過室に吊設するろ布を、耐熱性のあるポリエステル製としてある。
実験の脱水乾燥工程は、圧入、圧搾、加熱、真空乾燥の順に行った。
(1)圧入:圧入は圧力0.5MPaのポンプ圧入とし、圧入時間を60分、180分、360分で比較した。
(2)圧搾:圧搾は圧力を1.5MPaに保ち、ケーキ水分が限界水分近くになるまで行った。また、加熱、減圧中においても同じ圧力で圧搾した。
(3)真空加熱:加熱温度は110℃の蒸気を加熱プレートの上部から供給し、同時にろ過室を210〜160Torrに減圧した。テストは次の3ケースで行った。
A.加熱しない場合の比較脱水テスト。
B.圧搾時加熱+減圧同時作用の脱水乾燥テスト。
C.圧入途中から加熱を始め、圧搾時加熱+減圧同時作用の脱水乾燥を行う脱水乾燥テスト。
加熱・減圧機能を持つフイルタープレスを使用して、この浄水スラッジを脱水乾燥させた実験結果を表1に示す。表2は表1の実験結果をグラフ化したもので、横軸に圧入時間と、立軸の左側にろ過速度(Kg/m2/h)、右側にケーキ水分(%)を表している。本テスト機の構造の場合、金属加熱板を直接ろ過板としているため、熱伝導が速く、脱水は短時間処理方式のろ布走行式フイルタープレス、中時間処理式のろ布固定式フイルタープレスのいずれの場合も、ろ過室の濃縮汚泥やケーキを加熱すれば、ろ過速度が速くなり、ケーキ水分を下げる効果が顕著に現れている。また、加熱時間が長いほどその効果が大きいことが分かる。
表1及び表2から、圧入時間の差に対する能力差を検討してみると、原液の圧入時間が60分の場合、ケーキ水分が無加熱脱水は58.9%であるが、圧搾時加熱では26%、圧入途中加熱では30.5%まで水分が減少している。原液の圧入時間が短いため、ケーキの厚みが薄く、熱伝導が速く行われる。消費熱エネルギーは、圧入途中から加熱すると1190.3Kcal必要であり、圧搾時からの加熱では480.2Kcalであった。圧入途中からの加熱は、熱エネルギーがろ液とともに流出し、圧搾時からの加熱より約2.5倍の消費熱エネルギーが必要であった。ろ過速度は、加熱時間に関わらず変動が10パーセント以内で小さかった。ケーキ厚みが3〜5mmと薄いため、脱水は短時間処理方式のろ布走行式フイルタープレスに適するものである。
原液の圧入時間が180分の場合、加熱したものはケーキ水分・ろ過速度ともに加熱効果が出ている。消費熱エネルギーは、圧入途中から加熱すると2442.9Kcal必要であり、圧搾時からの加熱では529.9Kcalと少なくなる。圧入途中からの加熱は、圧搾時からの加熱より約4.6倍の消費熱エネルギーが必要である。圧入途中から加熱すれば、圧入効率が上昇するため、ケーキ厚を6〜10mmに増やす利点があるが、ケーキとともに加熱されたろ液が排出され、蒸気のエネルギーロスが大きくなる。圧搾時からの加熱では、加熱時間60分と180分では、さほどの熱エネルギーの消費の増加はなかった。これは、110℃に昇温された加熱プレートは、金属加熱板が直接ろ布に接触し、樹脂芯板が保温性がよく、ケーキは圧搾されており、熱エネルギーがろ液とともに流出する量が少ないことに起因するものと思われる。圧搾時加熱では、乾燥後のケーキ厚みが4〜6mmと薄く、加熱プレートとダイアフラムろ板をそれぞれ凹面状に形成して、ろ過室を構成するろ布固定式ではケーキ剥離が難しいと考えられる。加熱プレートあるいはダイアフラムろ板のどちらか一方を平板状に形成する必要がある。
圧入時間が360分ではろ過サイクルに対するろ過速度は、無加熱の3.3Kg/m2/Cに対し、圧入途中からの加熱によるろ過速度が4.9Kg/m2/Cと大きく増加し、圧搾時加熱での3.51Kg/m2/Cよりも良い結果となっている。しかし、圧搾時加熱でもケーキ厚みが5〜11mmとなっており、圧入途中から加熱によるケーキ厚が7〜11mmであり、ケーキ厚は概略等しくなる。必要とする消費エネルギーは、圧搾時加熱の圧入時間が180分より3倍に増加しているが、圧入途中から加熱するものと比較して、消費エネルギーは43%で済んでいる。蒸気エネルギーのロスが圧搾時加熱の場合より大幅に増えるので総合エネルギーの検討が必要になる。圧入時間が360分では、ケーキ剥離がし易いと同時にケーキ水分・ろ過速度ともに効果が出ており、中時間処理式のろ布固定式フイルタープレスでもケーキ排出が容易となる。
脱水は短時間処理方式、中時間処理方式での脱水乾燥を検討したが、エネルギー的には圧搾時からの加熱が有利であり、特に、短時間処理方式のろ布走行式フイルタープレスの60分圧入の圧搾時が最も有利である。中時間処理方式のろ布固定式フイルタープレスの場合、180分圧入では、ケーキ剥離に必要なケーキ厚みを得るため、圧入途中からの加熱方式が有利であるが、エネルギーロスが大きい。360分圧入では、圧搾時加熱、圧入途中からの加熱共に効果があるが、熱エネルギー面からは、圧搾時加熱方式が有利である。
この発明に係る加熱式フイルタープレスとそのろ過方法は、熱伝達効率を向上させた金属加熱板を樹脂芯板に張設して加熱プレートを構成し、この加熱プレートとダイアフラムろ板またはフイルタープレートでろ過室を形成して、ケーキの加熱と真空吸引を併用したもので、消費エネルギーの低減とケーキの脱水性を改善し、剥離性も向上することができる。最近の課題である、浄水施設や下水処理場では原水の水質の悪化、最終処分地の減少に対しても、この発明に係る加熱式フイルタープレスはケーキの減容化と有害菌の死滅によるケーキの有効利用が行なえるものである。したがって、上水汚泥、下水汚泥及び産業排水汚泥等の処理に適した加熱式フイルタープレス並びにその脱水乾燥方法となる。
この発明に係る加熱式フイルタープレスのフローチャートである。 同じく、加熱プレートとダイアフラムろ板をフイルタープレスから取出して 示す縦断面図である。 同じく、加熱プレートの正面図である。 同じく、樹脂芯板の正面図である。 同じく、金属加熱板の正面図である。 同じく、金属加熱板の側面図である。 同じく、金属加熱板の他の実施例の側面図である。 同じく、ろ過室を形成する加熱プレートとダイアフラムろ板の横断面図である。 同じく、ろ過室を形成する加熱プレートとダイアフラムろ板の他の実施例の横断面図である。 同じく、ろ過室を形成する加熱プレートとフイルタープレートの他の実施例の横断面図である。 同じく、ろ過室を形成する加熱プレートとフイルタープレートの他の実施例の横断面図である。 同じく、加熱プレートとダイアフラムろ板で形成するろ過室の加熱・減圧方法を示すフローチャートである。
符号の説明
5、5a 加熱プレート
ダイアフラムろ板
12 ボイラー
18 真空ポンプ
21 ろ布
26、26a ろ過室
36 加熱流路
32、32a 樹脂芯板
33、33a 金属加熱板
35、35a 支持床
37、37a 供給孔
38、38a 排出孔
40 突起
41 凹溝
42 ろ液溝
43、43a ろ過床
47、56 ろ液排出路
53 芯板
54 ダイアフラム
57、57a フイルタープレート

Claims (9)

  1. 加熱プレート(5、5a)とダイアフラムろ板()を交互に並列してろ過室(26、26a)を形成し、加熱プレート(5、5a)に加熱装置(12)を配設して、ろ過室(26、26a)に一対のろ布(21、21)を吊設したフイルタープレスにおいて、表面に加熱流路(36)を形成した樹脂芯板(32、32a)に、金属加熱板(33、33a)を張設して加熱プレート(5、5a)を構成すると共に、樹脂芯板(32、32a)の周縁部に加熱流路(36)の供給孔(37、37a)と排出孔(38、38a)を設け、加熱装置(12)に接続したことを特徴とする加熱式フイルタープレス。
  2. 上記樹脂芯板(32、32a)に張設する金属加熱板(33、33a)の表面に多数の突起(40)を設け、ろ液溝(42)を形成するろ過床(43)としたことを特徴とする請求項1に記載の加熱式フイルタープレス。
  3. 上記樹脂芯板(32、32a)に張設する金属加熱板(33、33a)に成形加工を施して、金属加熱板(33、33a)のろ過床(43、43a)に突起(40)と、その突起(40)の裏面に凹溝(41)を形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の加熱式フイルタープレス。
  4. 上記加熱プレート(5)またはダイアフラムろ板(6)の周縁部に、ろ過室(26)に連通するろ液排出路(47、56)に真空吸引装置(18)を接続したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の加熱式フイルタープレス。
  5. 上記加熱プレート(5)とダイアフラムろ板(6)を凹面状に形成したことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の加熱式フイルタープレス。
  6. 上記樹脂芯板(32)に張設する金属加熱板(33a)を凹面状に形成し、樹脂芯板(32)の支持床(35)の傾斜部まで被覆させたことを特徴とする請求項5に記載の加熱式フイルタープレス。
  7. 上記樹脂芯板(32a)を平板状に形成し、その支持床(35a)に金属加熱板(33)を張設して加熱プレート(5a)を構成したことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の加熱式フイルタープレス。
  8. 上記ダイアフラムろ板(6)の代わりに、フイルタープレート(57、57a)としたことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の加熱式フイルタープレス。
  9. 上記凹面状に形成した樹脂芯板(32)に金属加熱板(33、33a)を張設して加熱プレート()を構成し、フイルタープレート(57a)を平板状に形成したことを特徴とする請求項8に記載の加熱式フイルタープレス。
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