JP2000333528A - 流量検出装置及びこれを備えた脱穀機 - Google Patents

流量検出装置及びこれを備えた脱穀機

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JP2000333528A
JP2000333528A JP11146032A JP14603299A JP2000333528A JP 2000333528 A JP2000333528 A JP 2000333528A JP 11146032 A JP11146032 A JP 11146032A JP 14603299 A JP14603299 A JP 14603299A JP 2000333528 A JP2000333528 A JP 2000333528A
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Chu Aida
宙 相田
Kazuhiro Takahara
高原  一浩
Hiroshi Ikeda
博 池田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検出対象物の衝撃力を適切に検出するように
しながら、耐久性の向上を図ることが可能な流量検出装
置を得るようにする。 【解決手段】 流動移動する検出対象物が、衝撃力検出
部42の前面側に配置された板部材43の検出面43a
に当たり、その検出面43aで板部材が受けた検出対象
物の衝撃力が、背面側をベース体40によって受け止め
支持された衝撃力検出部42に伝達され、その衝撃力に
基づいて検出対象物の流量が検出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流動移動する検出
対象物による衝撃力を検出する衝撃力検出部を備え、そ
の衝撃力検出部にて検出される前記検出対象物の衝撃力
に基づいて前記検出対象物の流量を検出する流量検出装
置、及び、この流量検出装置を備えた脱穀機に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる流量検出装置は、例えばコンバイ
ン等の刈取脱穀機において、選別装置にて選別処理され
る籾等を検出対象物として流量検出するために用いられ
るものであり、従来では、前記衝撃力検出部を上記検出
対象物が流動移動する箇所に設置して、検出対象物が直
接、衝撃力検出部に衝突するように設けられていた。そ
して、その衝突力検出部の情報に基づいて検出対象物の
流量を検出するようにしていた(例えば、本出願人が先
に出願した特願平9−255840号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、衝撃力検出部の検出面が常に検出対象物に
接触しているために、検出対象物から受ける衝撃力によ
って衝撃力検出部が比較的短時間で摩耗する等、耐久性
が低いものになる不具合があった。ここで、衝撃力検出
部の摩耗を防止するために、検出対象物を衝撃力検出部
に接触させないようにする手段が考えられる。具体的に
は、二番還元物の流量を検出する場合について、図17
に例示するように、二番スクリューコンベア34の排出
口35の近くに、回転板37によって扱室A内に排出さ
れる二番還元物が衝突する検出板47を設置し、その検
出板47の背面側に衝撃力検出部42を取付けて衝撃力
を検出する。しかしながら、かかる構成では、衝撃力検
出部42の背面側がフリー状態であるために、検出板4
7が検出対象物から受けた衝撃力を衝撃力検出部42に
伝達するときに、衝撃力検出部42が背面側に逃げてし
まい、衝撃力を適切に検出できないものであった。
【0004】本発明は、かかる実情に鑑みて為されたも
のであって、その目的は、上記従来技術の不具合を解消
させるべく、検出対象物の衝撃力を適切に検出するよう
にしながら、耐久性の向上を図ることが可能な流量検出
装置を得ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、冒頭
に記載した流量検出装置において、衝撃力検出部が背面
側をベース体によって受け止め支持され、検出対象物が
当たる検出面を備えて、その検出面で受けた検出対象物
の衝撃力を前記衝撃力検出部に伝達する板部材が、衝撃
力検出部の前面側に配置されて設けられている。つま
り、流動移動する検出対象物が衝撃力検出部の前面側に
配置された板部材の検出面に当たり、その検出面で板部
材が受けた検出対象物の衝撃力が、背面側をベース体に
よって受け止め支持された衝撃力検出部に伝達される。
【0006】従って、衝撃力検出部が、前面側の板部材
から検出対象物の衝撃力を伝達されたときに、背面側を
ベース体によって受け止め支持されているので、例えば
衝撃力検出部を背面側で受け止め支持しないフリー状態
では、衝撃力検出部が前面側の板部材から衝撃力を伝達
されたときに背面側に逃げてしまい、適切に衝撃力を検
出できないのに比べて、検出対象物の衝撃力を適切に検
出してその衝撃力に基づいて検出対象物の流量を検出す
ることができ、同時に、検出対象物が衝撃力検出部の前
面側に配置された板部材の検出面に当たり、衝撃力検出
部には直接当らないので、使用に伴って衝撃力検出部が
摩耗するという不具合を適切に回避させることができ、
耐久性の向上を図ることが可能となった。
【0007】請求項2によれば、請求項1において、前
記板部材が、前記検出面の反対側にその検出面よりも狭
い面積で前記衝撃力検出部に接触する接触部を備え、そ
の接触部の接触作用によって、前記衝撃力を前記衝撃力
検出部に伝達するように構成されている。従って、板部
材の検出面の反対側に検出面よりも狭い面積で衝撃力検
出部に接触する接触部によって、板部材が検出面で受け
た検出対象物の衝撃力が衝撃力検出部に伝達されるの
で、広めの検出面で多くの検出対象物を受けながら、そ
れらの検出対象物からの衝撃力を狭い面積の接触部で集
中させて、小型に形成した衝撃力検出部に伝達して大き
な衝撃力の検出信号を得ることができ、もって、衝撃力
検出部の小型化による装置構成の簡素化と、検出性能の
向上とを実現し、請求項1の好適な手段が得られる。
【0008】請求項3によれば、請求項1又は2におい
て、前記板部材が、弾性部材によって前記ベース体に支
持されている。従って、衝撃力検出部の前面側に配置さ
れた板部材が、弾性部材によって可動できる状態で衝撃
力検出部の受け止め支持用のベース体に支持されている
ので、例えばセンサ部を小さく形成したような場合にお
いて板部材を安定に保持しながら、板部材が可動して検
出対象物から受けた衝撃力を衝撃力検出部に適切に伝達
することができ、もって、請求項1又は2の好適な手段
が得られる。又、検出対象物が例えば籾等の穀物粒であ
る場合には、上記弾性部材の緩衝作用によって、籾等が
板部材に当ったときに籾等を極力傷つけないようにする
ことができる効果も得られる。
【0009】請求項4によれば、請求項1〜3のいずれ
か1項に記載の流量検出装置を備えた脱穀機であって、
前記検出対象物が刈取穀物であり、その刈取穀物を選別
処理する選別部、その選別部による選別処理後の二番物
を回収する二番回収部、及び、前記二番物を前記二番回
収部から前記選別部に搬送する二番物搬送装置が設けら
れ、前記流量検出装置が、前記板部材の検出面を前記二
番物搬送装置の終端部から前記選別部に排出される二番
物に当る状態に配置させて、前記選別部に還元される二
番物の還元量を検出するように構成されている。従っ
て、二番物搬送装置の終端部から選別部に排出される二
番物が板部材の検出面に当たる衝撃力に基づいて、選別
部に還元される二番物の還元量が検出されるので、例え
ば、スクリューコンベア等の二番物搬送装置の途中箇所
に前記板部材の検出面を配置させて流量検出するもので
は、詰まりの原因になるおそれがあるのに比べて、かか
る詰まりの発生を適切に回避させることができる二番還
元量の検出装置を備えた脱穀機が得られる。
【0010】請求項5によれば、請求項1〜3のいずれ
か1項に記載の流量検出装置を備えた脱穀機であって、
前記検出対象物が刈取穀物であり、その刈取穀物を選別
処理する選別部、その選別部にて選別された穀粒を回収
する一番回収部、前記一番回収部にて回収された穀粒を
貯留する貯留部、及び、前記穀粒を前記一番回収部から
前記貯留部に搬送する一番物搬送装置が設けられ、前記
流量検出装置が、前記板部材の検出面を前記一番物搬送
装置の終端部から前記貯留部に排出される穀粒に当る状
態に配置させて、前記貯留部に搬入される穀粒量を検出
するように構成されている。従って、一番物搬送装置の
終端部から貯留部に排出される一番物が板部材の検出面
に当たる衝撃力に基づいて、貯留部に搬入される穀粒量
が検出されるので、例えば、スクリューコンベア等の一
番物搬送装置の途中箇所に前記板部材の検出面を配置さ
せて流量検出するものでは、詰まりの原因になるおそれ
があるのに比べて、かかる詰まりの発生を適切に回避さ
せることができ、又、刈取作業と同時に収穫量を検出す
ることができる穀粒量検出装置を備えた脱穀機が得られ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を脱穀機としてのコ
ンバインに適用した場合における実施の形態を図面に基
づいて説明する。図2に示す自脱型のコンバインは、左
右一対のクローラ走行装置1、脱穀装置2、操縦部3、
刈取装置4、穀粒タンク8等を備える。刈取装置4は、
分草具5、引き起こし装置6、刈り刃7を備え、刈取穀
稈は搬送装置9によって脱穀装置2まで搬送される。
又、搬送装置9の始端側箇所には、穀稈が触れるとオン
作動して刈取作業状態であることを検出する株元センサ
S1が設けられている。
【0012】動力伝達系は図3に示すように構成されて
いる。エンジンEの動力は、脱穀クラッチ10を介して
脱穀装置2に伝達されると共に、走行クラッチ11及び
油圧式無段変速装置12を介してクローラ走行装置1の
ミッション13に伝達される。刈取装置4には、ミッシ
ョン13から刈取クラッチ14を介して動力が伝達され
る。又、脱穀装置2が動作中か否かを検出するために、
脱穀クラッチ10の入切状態を検出する脱穀スイッチS
W1が設けられている。
【0013】脱穀装置2は、図4に示すように、扱胴1
5を収納する扱室A、刈取装置4から供給される刈取穀
稈を扱室Aに供給搬送するフィードチェーン16、排塵
用の横断流ファン17、脱穀後の処理物を選別するため
の選別装置Bを備える。選別装置Bは、扱室Aからの漏
下処理物を機体後方側に向けて移送しながら選別処理す
る選別部としての揺動選別板19、その揺動選別板19
に対して選別風を供給するトウミ18、上記揺動選別板
19にて選別された穀粒を回収する一番回収部(以下、
一番口という)20、及び、上記揺動選別板19による
選別処理後の二番物を回収する二番回収部(以下、二番
口という)21を備えている。
【0014】フィードチェーン16にて扱室Aに供給搬
送される穀稈は扱胴15の回転により脱穀される。扱室
Aの下部には、扱胴15のほぼ下側半分の外周に沿うよ
うに受網22が設けられ、脱穀後の処理物のうち単粒化
した穀粒は受網22から揺動選別板19上に漏下する。
受網22から漏下できなかった藁屑等が混ざった処理物
は受網22の後端部より揺動選別板19に落下する。
【0015】揺動選別板19は、トウミ18の上方に位
置するグレンパン23、その後方に位置するチャフシー
ブ24、その下方に位置するグレンシーブ25等からな
る。一番口20及び二番口21は、それぞれスクリュー
コンベアを備え、グレンシーブ25から漏下した穀粒は
一番口20にて回収され、スクリュー式の一番搬送装置
45によって前記タンク8に搬送される(図10参
照)。つまり、タンク8が一番口20にて回収された穀
粒を貯留する貯留部を構成し、一番搬送装置45が、穀
粒を一番口20からタンク8に搬送する一番物搬送装置
を構成する。チャフシーブ24の後端やグレンシーブ2
5の後端から落下した穀粒と藁屑との混合物は、二番物
として二番口21にて回収され、スクリューコンベア3
4等によって前記揺動選別板19に搬送される。つま
り、上記スクリューコンベア34等が、二番物を二番口
21から揺動選別板19に搬送する二番物搬送装置を構
成する。
【0016】チャフシーブ24には、図5に示すよう
に、複数の板状部材24aが所定間隔で処理物移送方向
(機体前後方向)に並設され、各板状部材24aは左右
軸芯周りに回動自在に左右の側板に枢着され、下端部が
リンク25にて枢支連結されている。従って、リンク2
5を前後方向に移動操作すると、各板状部材24aが同
時に回動し、各板状部材24aの隣接間隔tが変化す
る。この間隔tが揺動選別板19における処理物の漏下
開度(以下、チャフ開度という)に相当する。
【0017】チャフ開度の調節は、開度調節用のシーブ
モータM1を正逆回転することによって行われ、その正
逆回転はギヤ式の連係機構26、揺動アーム27、ワイ
ヤ28によってリンク25の前後移動に変換され、その
結果、上記の如くチャフ開度が変更される。尚、揺動ア
ーム27の回動角度からチャフ開度を検出するためのポ
テンショメータ式のチャフ開度センサS2が設けられて
いる。
【0018】トウミ18は、揺動選別板19上の藁屑を
吹き飛ばす選別風を発生するためのものであり、その風
力(トウミ風力)の調節は、トウミ18の回転速度を変
更することによって行われる。図6に示すように、トウ
ミ18を回転駆動する入力プーリ18aが割りプーリで
構成され、その実効径がトウミモータM2の正逆転駆動
により変化する。つまり、トウミモータM2を正転駆動
すると、ギヤ式の連係機構30、揺動アーム31、ワイ
ヤ32を介してアーム33が引き操作され、図示しない
カム機構により割りプーリ18aの間隔が広がる。その
結果、Vベルト18bが接触する部分の実効径が小さく
なってトウミ回転数が高くなりトウミ風力が強くなる。
トウミモータM2を逆転させた場合は、各部が上記と逆
に動き、トウミ風力が弱くなる。尚、トウミ18の回転
数からトウミ風力を検出するためのポテンショメータ式
のトウミ風力センサS3が設けられている。
【0019】図4及び図7に示すように、揺動選別板1
9上の処理物量を検出するための層厚センサS5が、揺
動選別板19の左右の側板の上辺に架設されたロッドに
取り付けられて、受網22の下方位置に配置されてい
る。層厚センサS5は、横軸芯周りに回動自在に垂下す
る板状部材T1,T2と、その板状部材T1,T2の後
方への回動角度を抵抗値に変換するポテンショメータP
Mからなり、揺動選別板19上の処理物が後方に搬送さ
れるに伴って板状部材T1,T2に当たると、板状部材
T1,T2が二点鎖線で示すように後方へ回動する。処
理物の層厚が小さいときは板状部材T1が処理物に接当
して後方へ回動し、層厚が大きくなると板状部材T2が
処理物に接当して後方へ回動する。この構成により処理
物の層厚が大きいほどセンサバーT1,T2の回動角度
が大きくなるので、ポテンショメータPMの抵抗値から
処理物の層厚を検出することができる。
【0020】前記二番物搬送装置について説明すると、
図4、図8及び図9に示すように、二番還元物がスクリ
ューコンベヤ34によって扱室Aの横側方位置まで揚上
搬送され、スクリューコンベヤ34の先端部の前方側に
は排出口35が設けられ、スクリューの回転軸36の先
端部にスクリューと共に回転する回転板37が固着され
ている。従って、揚上搬送された二番還元物は、この回
転板37に撥ね飛ばされるようにして排出口35から前
方側に排出され、揺動選別板19の上に還元される。上
記2番還元物の流量を検出するための2番還元量センサ
S4が、排出される二番還元物に当る状態で、扱室A内
の前側板部に設置されている。
【0021】又、図10に示すように、一番物搬送用の
スクリューコンベヤ45によってタンク8の左側方位置
まで揚上搬送された後、スクリューコンベヤ45の先端
部からタンク内に排出される一番物(穀粒)の量を検出
するための収量センサS6が、タンク8内の右側板部に
設置されている。
【0022】上記2番還元センサS4と収量センサS6
とは、流動移動する検出対象物である前記二番還元物又
は穀粒による衝撃力を検出して、その検出衝撃力に基づ
いて二番還元物又は穀粒の流量を検出する流量センサで
あり、同一の構成になるものである。具体的には、図1
1に示すように、衝撃力検出部としての板状の圧電素子
からなるセンサ部42が、背面側を鉄板等からなるベー
ス体40に接着されて受け止め支持され、一方、二番還
元物又は穀粒が当たる検出面43aを備えて、その検出
面43aで受けた二番還元物又は穀粒の衝撃力をセンサ
部42に伝達する鉄板等からなる板部材43が、センサ
部42の前面側に配置されて設けられ、その板部材43
が、前記検出面43aの反対側にその検出面43aより
も狭い面積でセンサ部42に接触する接触部43bを備
え、その接触部43bの接触作用によって、上記衝撃力
をセンサ部42に伝達するように構成されている。尚、
板部材43は、接触部43bの位置を除いて、弾性部材
44を介してセンサ部42に支持されている。
【0023】図1に示すように、マイクロコンピュータ
等で構成される制御手段Hが設けられ、この制御手段H
に、前記株元センサS1、チャフ開度センサS2、トウ
ミ風力センサS3、2番還元量センサS4、層厚センサ
S5、収量センサS6、及び脱穀スイッチSW1の各検
出情報が入力され、一方、制御手段Hからは、前記シー
ブモータM1及びトウミモータM2に対する駆動信号が
出力されている。
【0024】そして、前記2番還元量センサS4と制御
手段Hとによって、前記二番口21から揺動選別板19
に還元される二番物の還元量を検出する流量検出装置が
構成され、この2番還元量の流量検出装置は、前記板部
材43の検出面43aを前記二番搬送装置(スクリュー
コンベヤ34等)の終端部から揺動選別板19に排出さ
れる二番物に当る状態に配置させて、揺動選別板19に
還元される二番物の還元量を検出するように構成されて
いる。尚、図9に示すように、2番還元量センサS4が
スクリューコンベヤ34の終端部から離れた位置にある
ので、重量の軽い藁屑等は途中で失速して籾だけがセン
サまで達するので、より正確に籾の量が二番物として検
出できる。具体的に説明すると、二番物の還元量が少な
いときは、図12(イ)に示すように、2番還元量セン
サS4に二番物が当たる頻度が少ないので、出力波形に
おけるパルス数が少なくなり、一方、二番物の還元量が
多いときは、図12(ロ)に示すように、2番還元量セ
ンサS4に二番物が当たる頻度が多いので、出力波形に
おけるパルス数が多くなる。そして、所定時間内での上
記パルス数を計測し、予め実験等にて求めて制御手段H
に記憶させている上記パルス数と二番還元量との関係を
表わすデータテーブルに基づいて、上記二番物の還元量
が検出される。
【0025】そして、制御手段Hは、前記層厚センサS
5及び前記2番還元量センサS4の検出情報に基づい
て、前記揺動選別板19上の処理物量が適正状態となる
ように、前記シーブモータM1の作動を制御するように
構成されている。具体的には、前記チャフ開度の目標開
度値(K)を求め、その目標開度値(K)とチャフ開度
センサS2の検出値との偏差が許容範囲内になるように
シーブモータM1を作動させる。目標開度値(K)の求
め方を図13にて説明すれば、層厚値が適正値d0で、
且つ2番還元量が適正値s0である標準条件に対応する
開度標準値(K0)が設定され、この開度標準値(K
0)に、図13(イ)のグラフに示す層厚検出値による
開度補正値(K1)と、図13(ロ)のグラフに示す2
番還元量による開度補正値(K2)とを加えたものが、
目標開度値(K=K0+K1+K2)になる。尚、上記
開度標準値(K0)、開度補正値(K1)、開度補正値
(K2)を求めるためのデータテーブルが、予め制御手
段Hに記憶されている。尚、詳述はしないが、制御手段
Hは、トウミ風力の目標値についても、上記チャフ開度
の増減調節に合わせて、同様に増減調節する。
【0026】又、前記収量センサS6と制御手段Hとに
よって、前記一番口20から前記タンク8に搬入される
穀粒量を検出する流量検出装置が構成され、この穀粒量
の検出装置は、前記板部材43の検出面43aを前記一
番搬送装置(スクリューコンベヤ45)の終端部からタ
ンク8に排出される穀粒に当る状態に配置させて、タン
ク8に搬入される穀粒量を検出するように構成されてい
る。具体的には、前記二番物還元量の検出について図1
2にて説明したものと同様に、収量センサS6の出力波
形において、所定時間内でのパルス数を計測して、予め
実験等にて求めて制御手段Hに記憶させている上記パル
ス数と穀粒量との関係を表わすデータテーブルに基づい
て、上記穀粒量が検出される。制御手段Hは、上記穀粒
量の検出情報に基づいて、例えば所定の面積を刈り取り
収穫する毎に穀粒量のデータを求めて、圃場毎の単位面
積当たりの収穫効率を比較する等の評価を行うことがで
きる。
【0027】次に、図14に示すフローチャートに基づ
いて、制御手段Hによる選別制御の流れを説明すると、
脱穀スイッチSW1と株元センサS1の両方がオンして
いるときにのみ、前記層厚センサS5及び前記2番還元
量センサS4の検出情報に基づいて定めた目標開度にな
るように、チャフ開度を調節し、又、目標トウミ風力に
なるように、トウミ風力を調節する。脱穀スイッチSW
1と株元センサS1のいずれかがオフのときは、制御を
実行しない。
【0028】[別実施形態]上記実施形態では、流量検
出装置を構成する2番還元量センサS4又は収量センサ
S6において、板部材43が弾性部材44によってセン
サ部42に支持されるように構成したが、別実施形態と
して、図15に示すように、板部材43が弾性部材44
によって、ベース体40に支持されるように構成しても
よい。この構成では、例えば、センサ部42を小さく形
成したような場合でも、板部材43をベース体40によ
って安定に支持することができることになる。又、板部
材43側に小面積の接触部43bを備えずに、板部材4
3の背面部をセンサ部42の前面側の全体に接触するよ
うに構成してもよい。
【0029】次に、図16に示すように、2番還元量セ
ンサS4を二番スクリューコンベヤ34の終端部に近い
位置に設置して、少ない流量の場合でも確実に検出でき
るようにしてもよい。つまり、二番スクリューコンベヤ
34の終端部から回転板37によって跳ね飛ばされて排
出される二番物が、右側板上に設置した2番還元量セン
サS4に当るように配置している。尚、この実施形態で
は、2番還元量センサS4の検出面に対して籾等が斜め
に滑るように当るので、籾の損傷が少ないという効果も
ある。
【0030】本発明の流量検出装置は、上記実施形態の
ような二番還元物の量や穀粒の収量を検出する以外に、
例えば3番ロスの検出にも適用することができる。
【0031】本発明の流量検出装置を備えた脱穀機は、
上記実施形態のようなコンバインに限らず、例えば据え
置き型の脱穀機等に適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る脱穀装置の制御ブロック図
【図2】自脱型コンバインの側面図
【図3】コンバインの動力伝達を示す系統図
【図4】脱穀装置の側面透視図
【図5】チャフシーブとその開度調節手段を示す図
【図6】トウミとその風力変更手段を示す図
【図7】層厚検出手段を示す側面図
【図8】コンバインの前方から見た脱穀装置の断面図
【図9】二番還元量の検出構成を示す平面図
【図10】タンクへの穀粒流入量の検出構成を示す平面
【図11】流量センサの構造を示す側面図
【図12】流量センサによる衝撃力検出波形を示すタイ
ムチャート
【図13】目標チャフ開度を求めるためのグラフ
【図14】制御作動のフローチャート
【図15】別実施形態の流量センサの構造を示す側面図
【図16】別実施形態の二番還元量の検出構成を示す平
面図
【図17】比較例としての流量検出構成を示す平面図
【符号の説明】
8 貯留部 19 選別部 20 一番回収部 21 二番回収部 34 二番物搬送装置 40 ベース体 42 衝撃力検出部 43 板部材 43a 検出面 43b 接触部 44 弾性部材 45 一番物搬送装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 博 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 2B092 AA01 AB04 BB03 BC21 2B094 AA07 EA05 HA04 JA10 JB09 JC01 JE14 2F030 CA04 CC20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流動移動する検出対象物による衝撃力を
    検出する衝撃力検出部を備え、その衝撃力検出部にて検
    出される前記検出対象物の衝撃力に基づいて前記検出対
    象物の流量を検出する流量検出装置であって、 前記衝撃力検出部が、背面側をベース体によって受け止
    め支持され、 前記検出対象物が当たる検出面を備えて、その検出面で
    受けた前記検出対象物の衝撃力を前記衝撃力検出部に伝
    達する板部材が、前記衝撃力検出部の前面側に配置され
    て設けられている流量検出装置。
  2. 【請求項2】 前記板部材が、前記検出面の反対側にそ
    の検出面よりも狭い面積で前記衝撃力検出部に接触する
    接触部を備え、その接触部の接触作用によって、前記衝
    撃力を前記衝撃力検出部に伝達するように構成されてい
    る請求項1記載の流量検出装置。
  3. 【請求項3】 前記板部材が、弾性部材によって前記ベ
    ース体に支持されている請求項1又は2記載の流量検出
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の流
    量検出装置を備えた脱穀機であって、 前記検出対象物が刈取穀物であり、その刈取穀物を選別
    処理する選別部、その選別部による選別処理後の二番物
    を回収する二番回収部、及び、前記二番物を前記二番回
    収部から前記選別部に搬送する二番物搬送装置が設けら
    れ、 前記流量検出装置が、前記板部材の検出面を前記二番物
    搬送装置の終端部から前記選別部に排出される二番物に
    当る状態に配置させて、前記選別部に還元される二番物
    の還元量を検出するように構成されている脱穀機。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の流
    量検出装置を備えた脱穀機であって、 前記検出対象物が刈取穀物であり、その刈取穀物を選別
    処理する選別部、その選別部にて選別された穀粒を回収
    する一番回収部、前記一番回収部にて回収された穀粒を
    貯留する貯留部、及び、前記穀粒を前記一番回収部から
    前記貯留部に搬送する一番物搬送装置が設けられ、 前記流量検出装置が、前記板部材の検出面を前記一番物
    搬送装置の終端部から前記貯留部に排出される穀粒に当
    る状態に配置させて、前記貯留部に搬入される穀粒量を
    検出するように構成されている脱穀機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013012073A1 (ja) * 2011-07-20 2013-01-24 ヤンマー株式会社 コンバイン
JP2013039038A (ja) * 2011-07-20 2013-02-28 Yanmar Co Ltd コンバイン
JP2014018118A (ja) * 2012-07-13 2014-02-03 Yanmar Co Ltd コンバイン

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