JP2000332539A - 周波数シンセサイザ - Google Patents

周波数シンセサイザ

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JP2000332539A
JP2000332539A JP11190915A JP19091599A JP2000332539A JP 2000332539 A JP2000332539 A JP 2000332539A JP 11190915 A JP11190915 A JP 11190915A JP 19091599 A JP19091599 A JP 19091599A JP 2000332539 A JP2000332539 A JP 2000332539A
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fref
bpf
frequency signal
dds
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Yukio Kawanabe
幸男 川鍋
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/16Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop

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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】可変する周波数範囲の全てにおいて常に高純度
の周波数信号が発生可能な周波数シンセサイザを提供す
る。 【解決手段】PLLループのループフィルタの帯域周波
数をループフィルタ帯域周波数fbwとしたとき、DDS
側から発生する基準周波数信号frefとスプリアス周波
数fspの周波数差が、少なくとも前記ループフィルタ帯
域周波数fbw以上になるスプリアス周波数を移動するス
プリアス周波数移動手段を具備し、発生する基準周波数
信号frefの周波数設定データを受けたとき、DDS側
から発生する基準周波数信号fref内に含まれるスプリ
アス周波数fspの周波数値を予め演算して求め、求めた
スプリアス周波数fspの中でループフィルタ帯域周波数
fbw以内となるスプリアス成分が存在するときは、上記
スプリアス周波数移動手段を制御してスプリアス成分が
ループフィルタ帯域周波数fbw以外に移動制御する設定
制御手段を具備する周波数シンセサイザ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、可変する周波数
範囲の全てにおいて常に高純度の周波数信号が発生可能
な周波数シンセサイザに関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術について、図4と、図5とを参
照して以下に説明する。従来技術による周波数シンセサ
イザの要部構成は、図4に示すように、基準周波数発生
部200と、PLL発振部100とで成る。一方の基準
周波数発生部200はPLL発振部100へデジタル的
に設定可変とする基準の周波数信号を供給するものであ
り、その内部構成の一例は基準クロック10と、ダイレ
クトディジタルシンセサイザ(DDS)11と、バンド
パスフィルタ(BPF)11bとで成る。DDS11は
周知のように、基準の高周波クロックを用い、内部に設
定レジスタと演算回路とサイン波形変換手段とを備え
て、CPUから設定レジスタに設定された所望の加算位
相量をクロック毎に累積加算して位相を進め、位相角に
対応するサイン波状の階段波形にアナログ変換して出力
することで、外部からの設定データ値に対応して比較的
低い周波数のデジタル・サイン波信号11sを出力する
シンセサイザである。尚、DDSの内部構成は公知であ
り技術的に良く知られている為、説明を省略する。
【0003】基準クロック10は上記DDS11へ供給
する基準のクロック信号である。この周波数をfclkと
する。BPF11bは、上記DDS11から出力される
デジタル・サイン波信号11sを受けて、階段波形を除
去し、不要な低域周波数成分を除去して出力するバンド
パスフィルタである。即ち、基準クロック10のクロッ
ク周波数fclk以上の周波数成分を阻止してきれいなサ
イン波形の基準周波数信号frefの成分のみを通過出力
させる。ここで、クロック周波数fclkの成分が完全に
除去できず微量含まれている。
【0004】他方のPLL発振部100は一般的なフェ
イズロックドループ(Phase LockedLoop)を形成した可
変周波数発振器であり、上記基準周波数信号frefを基
準周波数として位相比較器の一方の入力端に受ける。こ
の内部構成の一例としては位相比較器20と、ループフ
ィルタ30と、電圧制御発振器(VCO)40と、分周
器50とで成る。
【0005】位相比較器20は、上記基準周波数発生部
200からの基準周波数信号frefを受けて一方の入力
端に受け、分周器50からの分周周波数信号50sを他
方の入力端に受けて両者の位相を比較し、比較した位相
差信号20sを出力する。ループフィルタ30は、上記
位相差信号20sを受けて所定のループフィルタ帯域周
波数fbwでリップル成分を除去した直流電圧信号30s
をVCO40の電圧制御入力端へ供給する。従って、も
しも当該ループフィルタ帯域周波数fbwよりも高い周波
数成分が微量含まれていても応答せず除去されてしまう
為、実用上の問題とはならない。ところで、DDS11
の設定変更に対してPLL側が高速に応答する必要があ
る装置に適用される場合のループフィルタ帯域周波数f
bwとしては数KHzから数十KHz以上の応答特性を備
えるものがある。VCO40の一例としては、直流の入
力電圧に対応して出力する発振周波数が可変の電圧制御
型の発振器がある。このVCO40の出力端から所望周
波数範囲の出力周波数信号fvcoを外部へ供給する。分
周器50は、上記出力周波数信号fvcoを受けて、例え
ば1/Nに分周した分周周波数信号50sを位相比較器
20へ供給する。
【0006】次に、位相比較器20から出力される位相
差信号20sに含まれるスプリアス成分の問題について
説明する。ここで、DDSが出力する基準周波数信号f
refの周波数範囲の上限周波数をfmaxとし、下限周波数
をfminと呼称する。また、以下の説明では、fmax=2
0MHz、fmin=10MHz、fclk=100MHzと
した具体的数値を用いて以下に説明する。ここで、DD
Sから発生する信号としては、信号強度は低いものの図
5に示すようにスプリアスを生じる。即ち、クロック周
波数fclkと基準周波数frefとにより生ずるスプリアス
をfsp(P)と表記したとき、fsp(P)=fclk−P
×frefの周波数成分を生じる。ここでPは高調波の次
数である。具体的数値で前記スプリアス周波数fspにつ
いて示す。基準周波数の設定値としてfref=19.9
99MHz(図5E参照)と仮定すると、高調波次数P
=3ではスプリアス周波数fsp(3)=100−3×f
ref=40.003MHz(図5A参照)が発生し、次
数P=4ではスプリアス周波数fsp(4)=100−4
×fref=20.004MHz(図5B参照)が発生
し、次数P=5ではスプリアス周波数fsp(5)=10
0−5×fref=0.005MHz(図5C参照)が発
生する。
【0007】上記した周波数成分の中で、信号強度は例
えば−70dB以下と低いもののBPF11b後の出力
にはスプリアス周波数fsp(4)=20.004MHz
がPLL発振部100の位相比較器20へ供給される。
このスプリアス成分が問題となってくる。尚、他方のス
プリアス周波数fsp(5)=0.005MHzはBPF
11bで除去される。これに伴い位相比較器20から出
力される位相差信号20s中に、微量ではあるが位相比
較のジッタ的なノイズ成分として存在することとなる。
【0008】即ち、スプリアス周波数fsp(4)=2
0.004MHz(図5B参照)は10KHzのループ
フィルタ帯域周波数fbw(図5D参照)以内である為、
フィルタされること無くそのままVCOへ供給する直流
電圧信号30sに重畳されることとなる。この結果、出
力周波数信号fvcoに残留FM成分として生じることと
なる。この問題はループフィルタ帯域周波数fbwを狭く
しても解消されず、必ず生じる周波数設定条件が存在す
る為、問題となる場合がある。従って、可変する周波数
範囲の全てにおいて常に高純度が要求される周波数シン
セサイザの適用においては好ましくなく実用上の難点で
ある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述説明したように従
来技術においては、特定の周波数設定条件において、D
DSに用いられるクロック周波数fclkと当該DDSが
出力する基準周波数frefとによって生ずるスプリアス
周波数fsp=fclk−P×frefにおいて、PLL発振部
100側のループフィルタ30のループフィルタ帯域周
波数fbw以内となるスプリアス周波数fspに起因して、
PLL発振部100が出力する出力周波数信号fvcoに
残留FM成分として生じることは、特に全ての周波数範
囲において高純度が要求される周波数シンセサイザの適
用においては好ましくなく、この点において実用上の難
点がある。そこで、本発明が解決しようとする課題は、
可変する周波数範囲の全てにおいて常に高純度の周波数
信号が発生可能な周波数シンセサイザを提供することで
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1に、上記課題を解決
するために、本発明の構成では、基準クロックfclkを
用いてダイレクトディジタルシンセサイザ(DDS)方
式で基準となる基準周波数信号frefを発生し、PLL
発振回路の位相比較器の一方の入力端に基準周波数信号
frefを受けて所定の周波数範囲を発生する周波数シン
セサイザにおいて、PLLループのループフィルタの帯
域周波数をループフィルタ帯域周波数fbwとしたとき、
DDS側から発生する基準周波数信号frefとスプリア
ス周波数fspの周波数差が、少なくとも前記ループフィ
ルタ帯域周波数fbw以上になるスプリアス周波数を移動
するスプリアス周波数移動手段を具備し、発生する基準
周波数信号frefの周波数設定データをCPUから受け
たとき、DDS側から発生する基準周波数信号fref内
に含まれるスプリアス周波数fspの周波数値を予め演算
して求め、求めたスプリアス周波数fspの中でループフ
ィルタ帯域周波数fbw以内となるスプリアス成分が存在
するときは、上記スプリアス周波数移動手段を制御して
スプリアス成分がループフィルタ帯域周波数fbw以外に
移動制御する設定制御手段を具備することを特徴とする
周波数シンセサイザである。上記発明によれば、可変す
る周波数範囲の全てにおいて常に高純度の周波数信号が
発生可能な周波数シンセサイザが実現できる。
【0011】第1図は、本発明に係る解決手段を示して
いる。第2に、上記課題を解決するために、本発明の構
成では、スプリアス周波数移動手段は、基準クロック1
0と、第1のダイレクトディジタルシンセサイザ(DD
S)11と第1のバンドパスフィルタ(BPF)11b
と、第2のDDS12と第2のBPF12bと、ミキサ
14と、バンドパスフィルタ(BPF)16とを備え、
第1のBPF11b及び第2のBPF12bは対応する
DDSから出力される周波数信号の中で、基準クロック
fclk成分を含む高域周波数成分を除去して出力し、上
記第1のDDS11が発生する第1基準周波数信号f1
は、設定制御手段で制御される演算係数をa(ここでa
は1<a<2の範囲で変更可能なパラメータ)としたと
き、f1=a×frefの周波数を発生し、上記第2のD
DS12が発生する第2基準周波数信号f2は、f2=
(2−a)×frefの周波数を発生し、上記ミキサ14
は上記第1基準周波数信号f1と第2基準周波数信号f
2とを乗算した周波数信号を出力し、上記BPF16は
ミキサ14から出力される周波数信号の中で和の周波数
成分、即ちf1+f2=2×frefを通過して出力する
ことを特徴とする上述周波数シンセサイザがある。
【0012】第3図は、本発明に係る解決手段を示して
いる。第3に、上記課題を解決するために、本発明の構
成では、スプリアス周波数移動手段は、基準クロック1
0と、第1のダイレクトディジタルシンセサイザ(DD
S)11と第1のバンドパスフィルタ(BPF)11b
と、第2のDDS12と第2のBPF12bと、ミキサ
14と、バンドパスフィルタ(BPF)16とを備え、
第1のBPF11b及び第2のBPF12bは対応する
DDSから出力される周波数信号の中で、基準クロック
fclk成分や折り返しイメージ信号等を含む高域周波数
成分を除去して出力し、上記第1のDDS11が発生す
る第1基準周波数信号f1は、設定制御手段に基づいて
制御される演算係数をa(ここでaは1<a<2の範囲
で変更可能なパラメータ)としたとき、f1=(a×f
ref)/2の周波数を発生し、上記第2のDDS12が
発生する第2基準周波数信号f2は、f2={(2−
a)×fref}/2の周波数を発生し、上記ミキサ14
は上記第1基準周波数信号f1と第2基準周波数信号f
2とを乗算した周波数信号を出力し、上記BPF16は
ミキサ14から出力される周波数信号の中で和の周波数
成分、即ちf1+f2=frefを通過して出力した基準
周波数信号frefを出力することを特徴とする上述周波
数シンセサイザがある。
【0013】第6図は、本発明に係る解決手段を示して
いる。第4に、上記課題を解決するために、本発明の構
成では、複数系統の基準クロックが適用可能な場合にお
けるスプリアス周波数移動手段は、第1の基準クロック
81と第2の基準クロック82と、信号切替手段83
と、第1のDDS11と第1のBPF11bとを備え、
第1のBPF11bはDDSから出力される周波数信号
の中で、基準クロックfclk成分を含む高域周波数成分
を除去して基準周波数信号frefとして出力し、第1の
基準クロック81と第2の基準クロック82とが供給す
る両クロック周波数の周波数差は少なくともループフィ
ルタ帯域周波数fbwシフトした周波数関係とし、第1の
DDS11が受けて用いる基準クロックは、上記両クロ
ック周波数の何れかを、設定制御手段に基づいて切替制
御される上記信号切替手段83を介して受けることを特
徴とする上述周波数シンセサイザがある。
【0014】また、設定制御手段はDDSが使用する基
準クロックfclkと、DDSが発生出力する基準周波数
信号frefとにおいて、高調波の次数をPとしたとき、
差周波数Δf=fclk−P×frefの値と基準周波数信号
frefの差が、少なくともPLLループのループフィル
タ帯域周波数fbwの領域外となる設定条件に制御するこ
とを特徴とする上述周波数シンセサイザがある。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を実施
例と共に図面を参照して詳細に説明する。
【0016】本発明について、図1と、図2とを参照し
て以下に説明する。尚、従来構成に対応する要素は同一
符号を付す。
【0017】先ず、本発明の構成を説明する。ここで、
周波数シンセサイザを備えるシステム構成上の都合で、
基準クロック源が1つのみという制約条件がある場合と
仮定する。本発明の周波数シンセサイザの要部構成の一
例は、図1に示すように、基準周波数発生部200と、
PLL発振部100とで成る。ここで、PLL発振部1
00は従来と同一であるので説明を要しない。
【0018】本発明の基準周波数発生部200の内部構
成の一例は基準クロック10と、ダイレクトディジタル
シンセサイザ(DDS)11、12と、バンドパスフィ
ルタ(BPF)11b、12bと、ミキサ14と、バン
ドパスフィルタ(BPF)16と、1/2分周器18
と、設定制御演算部60とで実現できる。この構成要素
の中で、基準クロック10と、DDS11とBPF11
bとは従来と同一である。
【0019】DDS12は第2のDDSであり、DDS
11と同様である。BPF12bはBPF11bと同様
であり、上記DDS12から出力されるデジタル・サイ
ン波信号12sを受けて、きれいなサイン波形の第2基
準周波数信号f2の成分を通過出力するバンドパスフィ
ルタである。ミキサ14はBPF11bから出力される
第1基準周波数信号f1とBPF12bから出力される
第2基準周波数信号f2とを乗算して、(f1±f2)
の和と差の周波数混合信号14sを出力する。ここで
は、使用目的の周波数f3は和の周波数成分とする。こ
の構成例では周波数f3=2×frefである。BPF1
6は、例えば20〜40MHzとした基準周波数信号f
refの2倍の周波数帯域の周波数成分を通過出力するバ
ンドパスフィルタであり、上記ミキサ14からの周波数
混合信号14sを受けて、(f1+f2)の和の周波数
信号16sを通過して出力する。尚、後述する演算係数
aの値は、当該BPF16で和の周波数信号を通過出力
し、差の周波数信号を通過阻止し易い値、例えばa=
1.1前後を用いてフィルタ容易にする。1/2分周器
18は、上記BPF16から出力される和の周波数信号
16sを受けて1/2に分周した分周信号18sを基準
周波数信号frefとしてPLL発振部100へ供給す
る。
【0020】設定制御演算部60は、設定すべき基準周
波数信号frefに対応するDDSへの設定情報をCPU
から受けて、PLL発振部100におけるループフィル
タ帯域周波数fbw以内となるスプリアス成分が発生しな
いようなDDS設定値を演算して求め、これから対応す
る設定周波数となる設定データを算出して両DDSへ設
定する。これを計算式を示して説明する。演算係数をa
とし、aの可変範囲は1<a<2とする。このときに、
一方のDDS11が発生する第1基準周波数信号f1は f1=a×fref とし、他方のDDS12が発生する第2基準周波数信号
f2は f2=(2−a)×fref とする。そして、両出力をミキサ14で乗算した和の周
波数成分f3は、 f3=f1+f2=a×fref+(2−a)×fref=2
×fref となり、これを1/2分周器18で1/2に分周するこ
とで、PLL発振部100へ供給すべき基準周波数信号
frefが得られる。
【0021】このとき、本発明では演算係数aの値を所
望の値に変更制御する設定制御手段を備える。即ち、D
DS内部で使用するクロック周波数fclkと、基準周波
数信号frefの高調波次数Pに伴うスプリアス成分が、
PLL発振部100におけるループフィルタ帯域周波数
fbw以内の周波数領域に存在しないように演算係数aの
値を変更制御する。
【0022】一方の第1基準周波数信号f1のスプリア
スをf1(P)と表記したとき、f1(P)=fclk−
P×(a×fref)のスプリアスが存在する。同様に、
他方の第2基準周波数信号f2のスプリアスをf2
(P)と表記したとき、f2(P)=fclk−P×
{(2−a)×fref}のスプリアスが存在する。ここ
で、Pは高調波次数であり、高調波は高次にわたって存
在するが、次数が高くなるにつれてスプリアス信号の強
度は大きく減衰してくる。従って、実用的に考慮すべき
次数Pとしては例えば9次程度までを考慮すれば良い。
【0023】設定制御演算部60は、発生すべき基準周
波数信号frefに対応する設定値がCPUから与えられ
た都度以下に示す算出を行う。このときf1(P)とf
2(P)の周波数の組み合わせは演算係数aの値を変え
ることで多数ある。一方、クロック周波数fclkが既知
であるからして、f1(P)とf2(P)の値は計算に
より求めることができる。そこで、高調波次数P=2,
3,4,5,6,7,8,9をf1(P)とf2(P)
の式に代入してスプリアス周波数fspを各々算出する。
前記で算出したスプリアス周波数fspを判定する。もし
も、算出したスプリアス周波数fspの何れかにおいて、
PLL発振部100のループフィルタ帯域周波数fbw以
内(図2C参照)においてスプリアス周波数値(図2A
参照)が存在した場合は、基準周波数信号frefとスプ
リアス周波数fspの周波数差がループフィルタの帯域内
に入らないように、演算係数aの値をΔaだけ変更して
スプリアス周波数fspをΔf移動(図2B参照)させ
る。尚、変更量Δaの値は少なくともループフィルタ帯
域周波数fbwの周波数、例えば10KHzだけ移動(シ
フト)する僅かな変更量で良い。そして、最終的に得ら
れた演算係数aの値に基づき、一方の第1基準周波数信
号f1=a×frefとする設定データをDDS11へ供
給し、他方の第2基準周波数信号f2=(2−a)×f
refとする設定データをDDS12へ供給する。この結
果、PLL発振部100から出力される出力周波数信号
fvcoには残留FM成分のない高純度の周波数信号が発
生できる大きな利点が得られることとなる。
【0024】尚、本発明の実現手段は、上述実施の形態
に限るものではない。例えば、図3の構成例に示すよう
に、図1に示す1/2分周器18を削除した構成とし、
f1=(a×fref)/2を発生し、f2={(2−
a)×fref}/2を発生することでも、同様に残留F
M成分のない高純度の周波数信号が発生できる。また、
所望により、図1に示す1/2分周器18の代わりに、
1/3分周器を用いたり、逆に2以上の逓倍器を用い、
これに対応して設定制御演算部60でスプリアス演算し
て制御する構成としても良い。
【0025】また、周波数シンセサイザを備えるシステ
ム構成上の都合で、基準クロック源が1つのみという制
約条件がない場合においては、図6の構成例に示すよう
に、図1に示す2つのDDS11,12とミキサ14の
代わりに、少なくとも2系統の基準クロック81、82
と、信号切替手段83とを備える。そして、両基準クロ
ックのクロック周波数fclkに所定の周波数差Δfを与
える。これにより、一方のスプリアス周波数fspはfcl
k−P×frefの位置に存在し、他方のスプリアス周波数
fspは(fclk+Δf)−P×frefの位置に存在する。
このときの周波数差Δfは図2Dに示すように、少なく
ともループフィルタ帯域周波数fbw以上の差を与えてお
く。そして上述同様にしてスプリアス周波数を演算によ
り求めて、ループフィルタ帯域周波数fbw内にスプリア
スが存在しない側へ信号切替手段83で切り替え制御す
ることで実現できる。
【0026】また、上述構成の周波数シンセサイザの適
用例としては、ループフィルタ帯域周波数fbwが数十K
Hz以上と広く、かつ高純度が要求される周波数掃引用
の信号源として用いるスペクトラムアナライザへの適用
例がある。
【0027】
【発明の効果】本発明は、上述の説明内容から、下記に
記載される効果を奏する。上述説明したように本発明に
よれば、PLLのループフィルタ帯域周波数fbw以内と
なるスプリアス成分の有無を予め演算して求め、これを
回避されるようにスプリアス成分の周波数を変更する手
段を具備する構成としたことにより、周波数シンセサイ
ザから発生する出力周波数信号fvcoの成分中には無用
な残留FM成分の生じない周波数信号が発生できるとい
う利点が得られる。特に、高純度が要求される周波数シ
ンセサイザの適用においては適用装置の性能が左右する
場合には、極めて優れた利点となる。従って本発明の技
術的効果は大であり、産業上の経済効果も大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、周波数シンセサイザの要部構成例。
【図2】本発明の、無用なスプリアスの回避を説明する
図。
【図3】本発明の、他の周波数シンセサイザの要部構成
例。
【図4】従来の、周波数シンセサイザの要部構成例。
【図5】従来の、無用なスプリアスを説明する図。
【図6】本発明の、他の周波数シンセサイザの要部構成
例。
【符号の説明】
11,12 ダイレクトディジタルシンセサイザ(DD
S) 11b,12b,16 バンドパスフィルタ(BPF) 14 ミキサ 18 1/2分周器 20 位相比較器 30 ループフィルタ 40 電圧制御発振器(VCO) 50 分周器 60 設定制御演算部 83 信号切替手段 100 PLL発振部 200 基準周波数発生部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準クロックfclkを用いてダイレクト
    ディジタルシンセサイザ(DDS)方式で基準となる基
    準周波数信号frefを発生し、PLL発振回路の位相比
    較器の一方の入力端に該基準周波数信号frefを受けて
    所定の周波数範囲を発生する周波数シンセサイザにおい
    て、 PLLループのループフィルタの帯域周波数をループフ
    ィルタ帯域周波数fbwとしたとき、該DDS側から発生
    する基準周波数信号frefとスプリアス周波数fspの周
    波数差が、少なくとも該ループフィルタ帯域周波数fbw
    以上になるスプリアス周波数を移動するスプリアス周波
    数移動手段と、 発生する基準周波数信号frefの周波数設定データを受
    けたとき、該DDS側から発生する基準周波数信号fre
    f内に含まれるスプリアス周波数fspの周波数値を予め
    演算して求め、求めたスプリアス周波数fspの中でルー
    プフィルタ帯域周波数fbw以内となるスプリアス成分が
    存在するときは、該スプリアス周波数移動手段を制御し
    てスプリアス成分がループフィルタ帯域周波数fbw以外
    に移動制御する設定制御手段と、 を具備していることを特徴とする周波数シンセサイザ。
  2. 【請求項2】 スプリアス周波数移動手段は、基準クロ
    ックと、第1のダイレクトディジタルシンセサイザ(D
    DS)と第1のバンドパスフィルタ(BPF)と、第2
    のDDSと第2のBPFと、ミキサと、バンドパスフィ
    ルタ(BPF)とを備え、 第1のBPF及び第2のBPFは対応するDDSから出
    力される周波数信号の中で、基準クロックfclk成分を
    含む高域周波数成分を除去して出力し、 上記第1のDDSが発生する第1基準周波数信号f1
    は、設定制御手段で制御される演算係数をa(ここでa
    は1<a<2の範囲で変更可能なパラメータ)としたと
    き、f1=a×frefの周波数を発生し、上記第2のD
    DSが発生する第2基準周波数信号f2は、f2=(2
    −a)×frefの周波数を発生し、 上記ミキサは該第1基準周波数信号f1と第2基準周波
    数信号f2とを乗算した周波数信号を出力し、 上記BPFは該ミキサから出力される周波数信号の中で
    和の周波数成分、即ちf1+f2=2×frefを通過し
    て出力することを特徴とする請求項1記載の周波数シン
    セサイザ。
  3. 【請求項3】 スプリアス周波数移動手段は、基準クロ
    ックと、第1のダイレクトディジタルシンセサイザ(D
    DS)と第1のバンドパスフィルタ(BPF)と、第2
    のDDSと第2のBPFと、ミキサと、バンドパスフィ
    ルタ(BPF)とを備え、 第1のBPF及び第2のBPFは対応するDDSから出
    力される周波数信号の中で、基準クロックfclk成分や
    折り返しイメージ信号を含む高域周波数成分を除去して
    出力し、 上記第1のDDSが発生する第1基準周波数信号f1
    は、設定制御手段に基づいて制御される演算係数をa
    (ここでaは1<a<2の範囲で変更可能なパラメー
    タ)としたとき、f1=(a×fref)/2の周波数を
    発生し、上記第2のDDSが発生する第2基準周波数信
    号f2は、f2={(2−a)×fref}/2の周波数
    を発生し、 上記ミキサは該第1基準周波数信号f1と第2基準周波
    数信号f2とを乗算した周波数信号を出力し、 上記BPFは該ミキサから出力される周波数信号の中で
    和の周波数成分、即ちf1+f2=frefを通過して出
    力した基準周波数信号frefを出力することを特徴とす
    る請求項1記載の周波数シンセサイザ。
  4. 【請求項4】 複数系統の基準クロックが適用可能な場
    合におけるスプリアス周波数移動手段は、第1の基準ク
    ロックと第2の基準クロックと、信号切替手段83と、
    第1のDDSと第1のBPFとを備え、 第1のBPFはDDSから出力される周波数信号の中
    で、基準クロックfclk成分を含む高域周波数成分を除
    去して基準周波数信号frefとして出力し、 第1の基準クロックと第2の基準クロックとが供給する
    両クロック周波数の周波数差は少なくともループフィル
    タ帯域周波数fbwシフトした周波数関係とし、 該第1のDDSが受けて用いる基準クロックは、上記両
    クロック周波数の何れかを、設定制御手段に基づいて切
    替制御される上記信号切替手段を介して受けることを特
    徴とする請求項1記載の周波数シンセサイザ。
  5. 【請求項5】 設定制御手段はDDSが使用する基準ク
    ロックfclkと、DDSが発生出力する基準周波数信号
    frefとにおいて、高調波の次数をPとしたとき、差周
    波数Δf=fclk−P×frefの値と基準周波数信号fre
    fの差が、少なくともPLLループのループフィルタ帯
    域周波数fbwの領域外となる設定条件に制御することを
    特徴とする請求項1、2、3、又は4記載の周波数シン
    セサイザ。
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