JP2000332530A - アンテナ - Google Patents

アンテナ

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JP2000332530A
JP2000332530A JP2000114196A JP2000114196A JP2000332530A JP 2000332530 A JP2000332530 A JP 2000332530A JP 2000114196 A JP2000114196 A JP 2000114196A JP 2000114196 A JP2000114196 A JP 2000114196A JP 2000332530 A JP2000332530 A JP 2000332530A
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ジョンソン アラン
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Nokia Oyj
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動通信用電話機に内蔵可能な小型サイズの
二重共振アンテナを提供する。 【解決手段】 電気的基準面３、平面導体素子２、およ
び第2結合手段７からなるアンテナであって、前記電気
的基準面３と前記平面導体素子２は、第1アンテナ共振
周波数を定めるように、第1結合手段４を介して電気的
に結合していて、前記第2結合手段７は、前記第1アンテ
ナ共振周波数で前記電気的基準面３と前記平面導体素子
２との間に高インピーダンスパスを与え、第2アンテナ
共振周波数を定めるように、第2周波数で前記電気的基
準面３と前記平面導体素子２との間に低インピーダンス
パスを与えるように配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はアンテナに係り、特
に二重共振アンテナに関する。
【０００２】
【従来の技術】移動通信に対する需要が増大するにつれ
て、その多くが異なる周波数で動作する、異なるセルラ
規格が開発されてきている。例えば、移動通信のグロー
バルシステム（GSM）規格では、GSM用の主要周波数帯を
890MHzから960MHzと定めているが、一方ディジタルセル
ラシステム（DCS）規格では、それを1710MHzから1880MH
zと定めている。異なるセルラシステムは単独で、ある
いは協同して働くことができるが、これらの異なるセル
ラシステムを最大限に利用し、移動通信装置の機能およ
び移動性を高めるためには、移動通信装置が異なるセル
ラシステム間を移動できることが望ましい。
【０００３】移動通信装置が、異なる動作周波数からな
るセルラシステム間を移動できるようにするためには、
一般に通信装置には、第1の共振素子を１つのセルラシ
ステムに同調させ、第2の共振素子をもう１つのセルラ
システムに同調させた二重共振アンテナが必要となる。
この二重共振アンテナ、別名、二重帯域アンテナは、ア
ンテナ給電線を介して供給された、独立した共振素子を
有する２つの物理的に分離したアンテナハウジング形状
でもよく、あるいは、互いに異なる共振周波数を持つ２
つの共振素子が同じハウジング内で物理的に結合したア
ンテナでもよい。
【０００４】しかし、エレクトロニクスおよび通信技術
が進歩するにつれて、性能を向上させ、装置のサイズを
小さくしたい欲求が発生してきている。特に、移動通信
の分野では、性能を低下させることなく、電話機、コン
ピュータ、パーソナル整理手帳のような通信装置をます
ます小型化する要求が続いている。しかし、集積回路開
発の結果、電子装置の物理的大きさは急速に小型化した
が、通信装置用のアンテナは、装置それ自体に比べ依然
として大きいままである。
【０００５】移動通信装置の操作性を促進させるという
見地からは、通信装置内部への取り付けに適した薄型ア
ンテナがますますポピュラーになってきている。そのよ
うなアンテナの例には、平面逆アンテナがあり、共振素
子をグランドプレーンに結合すれば、それは共振素子の
長さを2 等分するような平面逆F字型アンテナ（PIFA）
になる。
【０００６】PIFAは、グランドプレーンのような基準電
圧面から離れた一定の高さに、平面導電シートを有し、
このシートは一般に、例えば空気のような誘電体によっ
て基準電圧面から離されている。シートのコーナは、接
地スタブ、別名ショートピンを介してグランドに接地し
ている。また、アンテナを駆動させるための給電線が、
接地したコーナ付近で平面シートと接続している。給電
線は同軸ケーブルの内部導体でもよい。同軸ケーブルの
外部導体はグランドプレーンで終結する。内部導体は、
グランドプレーン、（もしあれば）誘電体を貫いて、放
射シートまで延びる。
【０００７】PIFAは、単位長さあたりのキャパシタンス
とインダクタンスとを有する共振回路を形成する。給電
点は、ショートピンからの距離が、その点でのアンテナ
のインピーダンスが給電路の出力インピーダンス、一般
には50オーム、とマッチするような距離だけ離れたシー
ト上に位置する。PIFAの主共振モードは、短絡と開回路
エッジの間である。このようにPIFAによって提供される
共振周波数は、シートとの距離や厚さにはあまり関係な
く、シートの側面の長さに依存する。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】しかし、２つの共振素
子からなる二重帯域PIFAアンテナでも、アンテナのサイ
ズは大きくなり、したがって通信装置内部に取り付ける
に際し、アンテナの能力との調整が必要となる。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明の態様によれば、
電気的基準面、平面導体素子、および第2結合手段から
なるアンテナが提供され、電気的基準面と平面導体素子
とは、第1アンテナ共振周波数を定めるように、第1結合
手段を介して電気的に結合していて、第2結合手段は、
第1アンテナ共振周波数で電気的基準面と平面導体素子
との間に高インピーダンスパスを与え、第2アンテナ共
振周波数を定めるように、第2周波数で電気的基準面と
平面導体素子との間に低インピーダンスパスを与えるよ
うに配置されている。これによって、従来の薄型二重共
振アンテナより小さいサイズの二重帯域アンテナの有利
性が提供される。
【００１０】平面導体素子の全体の電気的長さにより、
アンテナの共振周波数が決定される。平面導体素子、別
名、共振素子が基準面と単一の結合しか持たない場合に
は、電気的長さ、したがって共振は、結合に関係する共
振素子の長さと幅とによって決まる。共振素子が基準面
と第2の結合を持つ場合には、電気的長さは素子の幅と
２つの結合点の距離とによって決まる。このように、素
子と電気的基準面の電気的結合の方法に依存して、単一
の共振素子が複数の異なる電気的長さを有することがで
きる。
【００１１】さらに、第1共振周波数は共振素子の長さ
を変えることによって同調させることができるが、一
方、第2共振周波数は第2結合手段の共振素子に対する結
合位置を変えることによって同調させることができる。
それによって本発明は、第1および第2共振周波数をほぼ
独立に同調させることができるという有利性を提供す
る。概してこのアンテナは、第1結合手段と、互いに平
行に配列された導電素子とからなる給電部を有し、導電
素子は給電線に結合して、第1結合手段と導電素子とは
送電線を形成する。
【００１２】給電部は送電線と同様に配列されているの
で、エネルギーが送電線の導線の間に誘導され、包含さ
れる。これによって、低いQファクタ、したがって従来
から供給されている平面アンテナと比べてより大きい、
第1共振周波数のインピーダンス帯域幅が発生する。し
たがって、平面アンテナの効率、サイズ、および製造の
容易さを保ちながら、帯域幅をかなり増大できる。好適
には、第2結合手段はフィルタからなることが望まし
い。
【００１３】第1共振周波数で高いインピーダンスを持
ち、第2共振周波数で低いインピーダンスを持つフィル
タを用いることによって、平面導体素子は同時に２つの
共振周波数を持つことができる。なるべくなら第2結合
手段は、電気的基準面と平面導体素子とを電気的に絶縁
するような第1位置と、電気的基準面と平面導体素子と
を電気的に結合するような第2位置との間を切り替えで
きるスイッチからなることが望ましい。
【００１４】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施形態を、例とし
て添付図面を参照しながら説明する。図1には、第1の実
施形態である、アンテナ1を有する無線電話機10が示さ
れている。アンテナ1は平面導体素子2、別名、共振素子
からなり、これは一般にはグランドプレーンである電気
的基準面3と向かい合って配置されている。給電部4は、
共振素子2を駆動させる給電線４aと、共振素子2をグラ
ンドプレーン3に結合する第1結合手段4bとからなる。こ
の実施形態での第1結合手段4bは、平面結合帯からな
る。給電線4aは、給電線4aと（示されていない）送受信
機との間で、受信およびまたは送信されるRF 信号を導
通する送電線5に結合されている。
【００１５】給電線4aと平面結合帯4bとは、英国特許出
願第9811669号に開示されているような送電線を形成す
るように、平行に位置する。平面結合帯4bと共振素子2
との結合点は、共振素子2上に電気的な点Aを定め、第1
電流源の機能を果たす。この電気的な点Aは,共振素子2
の電気的長さを定義する共振素子上の電気的エッジを定
める。
【００１６】共振回路の電気的長さは、アンテナの共振
周波数を決定する。それゆえに、共振素子2が平面帯4b
によってのみグランドプレーン3に結合されている時、
共振素子2の電気的長さは、共振素子2のエッジ6上の開
回路から、平面帯が共振素子と接触する点A（別名接地
点A）まで延びる。図2は、第1共振周波数で共振する時
の、共振素子での代表的な電流の流れBを示している。
当業者ならわかるように、共振素子2の幅を変化させる
ことによっても、アンテナ1の共振周波数と帯域幅とは
変化することになる。
【００１７】グランドプレーン3に隣接した給電部4の部
分のインピーダンスは、グランドプレーンの給電線のイ
ンピーダンス（一般的には50オーム）にマッチし、共振
素子2に隣接した給電部4の部分のインピーダンスは、共
振素子2の給電点におけるインピーダンス（一般的には
約200オーム）にマッチする。インピーダンスは給電部4
の長さに応じて、一様に変化する。
【００１８】共振素子2はまた、フィルタ7を介してもグ
ランドプレーン3に結合している。フィルタの特性は、
フィルタ7が、上述した共振素子の電気的長さにより決
定される共振素子2の共振周波数（すなわち第1共振周波
数）で高インピーダンスパスの機能を果たすように選ば
れる。これは例えば、925MHzを中心とするGSM周波数領
域に対応するかもしれない。この周波数領域におけるフ
ィルタ7のインピーダンスは、一般に5000オームよりも
大きい。
【００１９】フィルタ7はまた、例えばDCS規格の1795MH
zという、より高い周波数で（すなわち所要の第2周波数
で）、より低い、一般的には5オーム未満のインピーダ
ンスを持つようにも選ばれる。この場合、共振素子をこ
の高周波数で共振させる必要が生じ、共振素子上に第2
接地点Cが与えられる。この第2接地点Cは、共振素子2の
電気的長さ、したがって共振周波数を効果的に変化させ
る2次電流源の機能を果たす。図3は、接地点Aが第1電流
源として働き、第2接地点Cが第2電流源として働く時
の、一般的な電流の流れを示している。
【００２０】共振素子の電気的長さは、部分的に、接地
点AとCとの間の距離によって決定され、単一の接地点し
か有しない共振素子2の電気的長さよりも短くなる。接
地点Cは、例えば1795MHzという所要の第2共振周波数に
対応する電気的長さを与える位置で、共振素子2に結合
している。共振素子2の第1共振周波数は、第2共振周波
数に関係なく、共振素子2の長さを変化させることによ
って同調させることができる。同様に、共振素子2の第2
共振周波数は、第1共振周波数に関係なく、接地点Cの位
置を変化させることによって、同調させることができ
る。さらに、フィルタ7を用いて共振素子2を第2接地点
でグランドプレーン3に結合すれば、アンテナ1を同時に
第1と第2周波数で作動させることができる。
【００２１】図4に示された第2の実施形態では、フィル
タ7は制御装置9により制御されるスイッチ8に取って代
わられている。スイッチ8が開放位置（すなわち開回
路）にある時には、共振周波数は部分的に、接地点Aに
関する共振素子2の長さによって決定され、スイッチ8が
閉位置（すなわち閉回路）にある時には、上述したのと
同様に、共振周波数は部分的に、接地点AとCとの間の距
離によって決定される。適当なスイッチの例としては、
PINダイオード、MOSFET 、トランジスタおよび磁界スイ
ッチなどがある。
【００２２】本発明はこれに限定されるものではなく、
本明細書で開示したすべての新規な特徴または特徴の組
み合わせも本発明の範疇に含むものである。上述の説明
から、本発明の精神を逸脱することなく修正できること
は、当業者には明白であろう。これによって出願人は、
この出願の請求中、あるいはこの出願から派生したいか
なるもっと程度の進んだ出願の請求中にも、新しい請求
がそのような特徴にまとめられることを通知する。例え
ば、共振素子上に、スイッチあるいはフィルタを介して
グランドプレーンに結合した付加的な接地点を設けれ
ば、付加的な共振周波数を作成できることは自明であ
る。さらに、共振素子上の接地点の大きさを変更すれ
ば、共振周波数の帯域幅を変更できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態によるアンテナの図。
【図2】第1共振周波数で動作する時の、本発明によるア
ンテナの電流の流れを示した図。
【図3】第2共振周波数で動作する時の、本発明によるア
ンテナの電流の流れを示した図。
【図4】本発明の第2の実施形態によるアンテナの図。
【符号の説明】
1:アンテナ 2:共振素子 3:グランドプレーン 4:給電部 5:送電線 6:エッジ 7:フィルタ 8:スイッチ A:第1接地点 B:電流の流れ C:第2接地点

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 電気的基準面、平面導体素子、および第
    2結合手段からなるアンテナであって、 前記電気的基準面と前記平面導体素子は、第1アンテナ
    共振周波数を定めるように、第1結合手段を介して電気
    的に結合していて、 前記第2結合手段は、前記第1アンテナ共振周波数で前記
    電気的基準面と前記平面導体素子との間に高インピーダ
    ンスパスを与え、第2アンテナ共振周波数を定めるよう
    に、第2周波数で前記電気的基準面と前記平面導体素子
    との間に低インピーダンスパスを与えるように配置され
    ていることを特徴とするアンテナ。
  2. 【請求項２】 請求項1に記載のアンテナにおいて、 前記第1結合手段は、前記平面導体素子上に、第1の電気
    的基準点を定めることを特徴とするアンテナ。
  3. 【請求項３】 請求項1または請求項2に記載のアンテナ
    において、 前記第2結合手段が前記電気的基準面と前記平面導体素
    子との間により低いインピーダンスパスを与える時に、
    前記第2結合手段は前記平面導体素子上に第2の電気的基
    準点を定めることを特徴とするアンテナ。
  4. 【請求項４】 請求項1乃至3のいずれか１項に記載のア
    ンテナにおいて、 さらに、前記アンテナに信号を供給する給電部を有する
    ことを特徴とするアンテナ。
  5. 【請求項５】 請求項4に記載のアンテナにおいて、 前記給電部は、前記第1結合手段と、互いに平行に配列
    された導電素子とからなり、前記導電素子は給電線に結
    合して、前記第1結合手段と前記導電素子とが送電線を
    形成することを特徴とするアンテナ。
  6. 【請求項６】 請求項1乃至5のいずれか１項に記載のア
    ンテナにおいて、 前記平面導体素子は、前記電気的基準面と向かい合って
    配置されていることを特徴とするアンテナ。
  7. 【請求項７】 請求項1乃至6のいずれか１項に記載のア
    ンテナにおいて、 前記より低いインピーダンスは、5オーム未満であるこ
    とを特徴とするアンテナ。
  8. 【請求項８】 請求項1乃至7のいずれか１項に記載のア
    ンテナにおいて、 前記第2結合手段はフィルタからなることを特徴とする
    アンテナ。
  9. 【請求項９】 請求項1乃至7のいずれか１項に記載のア
    ンテナにおいて、前記第2結合手段は、前記電気的基準
    面と前記平面導体素子とを電気的に絶縁するような第1
    位置と、前記電気的基準面と前記平面導体素子とを電気
    的に結合するような第2位置との間を切り替えできるス
    イッチからなることを特徴とするアンテナ。
  10. 【請求項１０】 請求項1乃至9のいずれか１項に記載の
    アンテナを有する移動体無線電話装置。
  11. 【請求項１１】 請求項1乃至10のいずれか１項に記載
    のアンテナを有する携帯無線装置。
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