JP2000332253A - 薄膜トランジスタ、アクティブマトリクス基板、電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

薄膜トランジスタ、アクティブマトリクス基板、電気光学装置及び電子機器

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JP2000332253A
JP2000332253A JP14146599A JP14146599A JP2000332253A JP 2000332253 A JP2000332253 A JP 2000332253A JP 14146599 A JP14146599 A JP 14146599A JP 14146599 A JP14146599 A JP 14146599A JP 2000332253 A JP2000332253 A JP 2000332253A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 局部的な自己発熱やホットキャリアに起因す
るゲート電圧−ドレイン電流特性の劣化を防止すること
ができるTFTおよびこのTFTを用いて構成したアク
ティブマトリクス基板並びに電気光学装置を提供するこ
とにある。 【解決手段】 TFT1の能動層を構成するポリシリコ
ン膜からなる半導体膜20には、チャネル幅方向に向か
って所定の間隔をあけて複数の高濃度ソース・ドレイン
領域122が形成されている。高濃度ソース・ドレイン
領域122はいずれも、ゲート電極15の端部からみて
チャネル長方向にずれた位置に形成されている。これら
の各高濃度ソース・ドレイン領域122に対応して複数
のコンタクトホール19が形成されている。半導体膜2
0において、ゲート電極15の端部に対峙する部分、お
よびチャネル幅方向で隣接する高濃度ソース・ドレイン
領域122の間は低濃度領域になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜トランジスタ
(以下、TFTという。)、及びそれを用いて構成した
アクティブマトリクス基板並びに電気光学装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】液晶装置を用いた電気光学装置、あるい
はエレクトロルミネッセンスなどといった電流駆動型の
発光素子を用いた電気光学装置では、TFTを用いて駆
動回路や画素スイッチング回路などを構成することが多
い。ここに用いられるTFTは、従来、図13に示すよ
うに、下地保護膜11の形成されたガラス基板などとい
った絶縁基板10の表面に島状のポリシリコン膜からな
る多結晶性の半導体膜20が形成され、この島状の半導
体膜20には、ゲート電極15に対してゲート絶縁膜1
3を介して対峙するチャネル領域17、およびこのチャ
ネル領域17に接続する高濃度ソース・ドレイン領域1
22が形成されている。この高濃度ソース・ドレイン領
域122に対しては、ゲート電極15の表面側に形成さ
れた層間絶縁膜51のコンタクトホール19を介してソ
ース・ドレイン電極800が電気的に接続している。こ
こで、高濃度ソース・ドレイン領域122は、TFTの
製造プロセスにおいてゲート電極15をマスクとして不
純物が導入されることにより、ゲート電極15に対して
セルフアライン的に形成されている。すなわち、図14
に示すように、島状の半導体膜20のうち、ゲート電極
15と重なるチャネル領域17の両側にはゲート電極1
5の端部と対峙する位置からチャネル長方向(矢印Lで
示す方向)の両側に向けて高濃度ソース・ドレイン領域
122が形成されている。
【0003】このように構成したTFT1においてオン
電流の増大を図るには、半導体膜20(チャネル領域1
7)をチャネル幅方向(矢印Wで示す方向)を拡張した
構造が採用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリシ
リコン膜などといった多結晶の半導体膜20を用いてT
FT1の能動層を形成すると、半導体膜20をチャネル
幅方向に拡張するほど、ソース・ドレイン間において結
晶粒界が偏在する可能性が高くなる。このような場合に
はソース・ドレイン電流が局部的に流れるので、そのジ
ュール熱によってTFT1が自己発熱(セルフヒーティ
ング)を起こし、TFT1の温度が局部的に上昇する。
また、幅広の半導体膜20では結晶粒界の偏在以外の理
由でソース・ドレイン電流が局部的に流れ、そのジュー
ル熱によってTFT1が自己発熱を起こすこともある。
ここで、図15(A)には、TFT1が大きな自己発熱
を起こしたときのゲート電圧−ドレイン電流特性(実線
L1で示す。)を、TFT1が正常な場合のゲート電圧
−ドレイン電流特性(実線L2で示す。)と比較して示
すように、TFT1が自己発熱すると、しきい値電圧の
変動、オン電流の低下およびオフリーク電流の増大が発
生する。それ故、局部的な発熱であっても、TFT1の
ゲート電圧−ドレイン電流特性は劣化することになる。
【0005】また、セルフアライン構造のTFT1で
は、ホットキャリアに起因するオン電流の低下、および
オフリーク電流の増大という問題点がある。すなわち、
N型のTFTの場合であれば、ソースからドレインに向
けて走行する電子が加速されてシリコンの格子に衝突す
ると高エネルギーの電子(ホットキャリア)が発生し、
この高エネルギーの電子はゲート絶縁膜13に注入され
たり、界面でトラップされることがある。その結果、図
15(B)に、ホットキャリアが発生したときのゲート
電圧−ドレイン電流特性(実線L3で示す。)を、正常
な場合のゲート電圧−ドレイン電流特性(実線L4で示
す。)と比較して示すように、しきい値電圧は変動しな
いが、オン電流の低下およびオフリーク電流の増大が発
生する。
【0006】そこで、図16に示すように、ポリシリコ
ンからなる半導体膜20を、チャネル幅方向に沿って所
定の間隔をあけて並列する複数の小島領域201〜20
6に分割して形成し、小島領域201〜206の各々に
対して高濃度ソース・ドレイン領域122をゲート電極
15に対してセルフアライン的に形成する方法が考えら
れる。この構造によれば、各小島領域201〜206の
うちの一部の小島領域201〜206に結晶粒界が集中
する可能性が低いので、結晶粒界の偏在に起因するソー
ス・ドレイン電流の集中を防止できる。しかしながら、
この構造でも、図15(A)を参照して説明した自己発
熱に起因するゲート電圧−ドレイン電流特性の劣化を完
全に抑えることが困難であり、かつ、図15(B)を参
照して説明したホットキャリアに起因するゲート電圧−
ドレイン電流特性の劣化を防止することができない。
【0007】そこで、本発明の課題は、局部的な自己発
熱やホットキャリアに起因するゲート電圧−ドレイン電
流特性の劣化を防止することができるTFT、およびこ
のTFTを用いて構成したアクティブマトリクス基板並
びに電気光学装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、ソース・ドレイン領域及びチャネル領
域が形成されてなる半導体膜と、前記半導体膜に形成さ
れてなるチャネル領域にゲート絶縁膜を介して対峙する
ゲート電極と、前記ゲート絶縁膜及び前記ゲート電極を
覆うように形成されてなる層間絶縁膜と、前記層間絶縁
膜に開口されたコンタクトホールを介して前記ソース・
ドレイン領域にソース・ドレイン電極が電気的に接続す
る薄膜トランジスタにおいて、前記ソース・ドレイン領
域のうち少なくとも一方の領域は、チャネル幅方向に沿
って形成された複数の前記コンタクトホールを介して前
記ソース電極もしくは前記ドレイン電極が電気的に接続
していることを特徴とする。
【0009】本発明では、能動層としてポリシリコンを
用いたためにチャネル領域などにおいて結晶粒界が偏在
していても、このチャネル領域を挟んで対峙するコンク
タクトホール同士を結ぶ各電流経路には高抵抗(低濃度
ソース・ドレイン領域)が介挿された状態にあるので、
特定の電流経路にソース・ドレイン電流が集中すること
はない。それ故、本発明に係るTFTでは、局部的な自
己発熱が発生しないので、局所的な自己発熱に起因する
ゲート電圧−ソース・ドレイン電流特性の劣化が発生し
ない。また、本発明に係るTFTでは、チャネル領域を
挟んで対峙するソース側の高濃度ソース・ドレイン領域
とドレイン側の高濃度ソース・ドレイン領域との間には
高抵抗の低濃度ソース・ドレイン領域が介在するため、
この低濃度ソース・ドレイン領域において電位勾配が緩
和されている。このため、ホットキャリアに起因するゲ
ート電圧−ソース・ドレイン電流特性の劣化が発生しな
い。
【0010】また、本発明において、前記半導体膜は、
たとえば、前記ゲート電極の端部に対して前記ゲート絶
縁膜を介して対峙する部分に前記チャネル領域と不純物
濃度が同等のオフセット領域、あるいは低濃度ソース・
ドレイン領域を備えていることを特徴とする。
【0011】また、本発明において、前記半導体膜は、
たとえば、前記チャネル幅方向に沿って所定の間隔をあ
けて並列する複数の小島領域に分割されているととも
に、該小島領域の各々に対して前記高濃度ソース・ドレ
イン領域が形成され、前記ソース・ドレイン電極は、当
該高濃度ソース・ドレイン領域の各々に対して前記コン
タクトホールを介して電気的に接続していることを特徴
とする。
【0012】また、本発明において、前記半導体膜に
は、たとえば、前記チャネル幅方向に向かって所定の間
隔をあけて複数の前記高濃度ソース・ドレイン領域が形
成され、前記ソース・ドレイン電極は、当該高濃度ソー
ス・ドレイン領域の各々に対して前記コンタクトホール
を介して電気的に接続していることを特徴とする。
【0013】このようなTFTは、たとえば液晶表示装
置の液晶装置(電気光学装置)に用いるアクティブマト
リクス基板、あるいはエレクトロルミネッセンス素子な
どといった電流駆動型の発光素子を用いた表示装置(電
気光学装置)を構成するのに用いられる。
【0014】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形
態を説明する。なお、以下の説明では、説明の重複を避
けるために、共通する機能を有する部分には同一の符号
を付してある。また、本発明を適用したTFTは、後述
する表示装置に限らず、各種の装置を構成するのに利用
できるので、TFT単体の特徴点を説明する。
【0015】[実施の形態1]図1は、実施の形態1に
係るTFTの断面図である。図2(A)、(B)はそれ
ぞれ、このTFTの平面図、および図2(A)のB−
B′線における断面図である。なお、図1は、図2
(A)のA−A′線における断面図に相当する。
【0016】図1および図2(A)、(B)において、
本形態のTFT1は、下地保護膜11の形成されたガラ
ス基板などといった絶縁基板10の表面に形成されてい
る。すなわち、絶縁基板10の表面には島状のポリシリ
コン膜からなる多結晶性の半導体膜20が形成され、こ
の島状の半導体膜20には、ゲート電極15に対してゲ
ート絶縁膜13を介して対峙するチャネル領域17、お
よびこのチャネル領域17に接続するソース・ドレイン
領域12が形成されている。このソース・ドレイン領域
12に対しては、ゲート電極15の表面側に形成された
層間絶縁膜51のコンタクトホール19を介してソース
・ドレイン電極800が電気的に接続している。
【0017】このように構成したTFT1においてその
オン電流の増大を図ることを目的に、半導体膜20(チ
ャネル領域17)は、チャネル幅方向(矢印Wで示す方
向)に拡張された構造になっている。但し、半導体膜2
0をチャネル幅方向に拡張するほど、ソース・ドレイン
間において結晶粒界が偏在したときにソース・ドレイン
電流が局部的に流れるので、そのジュール熱によってT
FT1が局部的に自己発熱を起こし、TFTの温度が局
部的に上昇するおそれがある。また、セルフアライン構
造のTFTでは、ホットキャリアに起因するオン電流の
低下、およびオフリーク電流の増大という問題点があ
る。
【0018】そこで、本形態では、半導体膜20には、
ゲート電極15の端部に対してゲート絶縁膜13を介し
て対峙する位置からチャネル長方向(矢印Lで示す方
向)にずれた位置に高濃度ソース・ドレイン領域122
が形成されている一方、ゲート電極15の端部に対して
ゲート絶縁膜13を介して対峙する部分には低濃度ソー
ス・ドレイン領域121が形成されている。すなわち、
TFT1はLDD構造を有している。従って、本形態の
TFT1では、チャネル領域17を挟んで対峙するソー
ス側の高濃度ソース・ドレイン領域122とドレイン側
の高濃度ソース・ドレイン領域122との間には高抵抗
の低濃度ソース・ドレイン領域121が介在する。
【0019】また、高濃度ソース・ドレイン領域122
に対応する領域において、層間絶縁膜51には、コンタ
クトホール19がチャネル幅方向(矢印Wで示す方向)
に沿って複数、形成され、これらのコンタクトホール1
9を介してソース・ドレイン電極800が高濃度ソース
・ドレイン領域122に電気的に接続している。
【0020】このように構成した本形態のTFT1で
は、能動層としてポリシリコンを用いたためにチャネル
領域17などにおいて結晶粒界が偏在していても、この
チャネル領域17を挟んで対峙するコンクタクトホール
19同士を結ぶ点線で表された各電流経路E1〜E6に
は高抵抗(低濃度ソース・ドレイン領域121)が介挿
された状態にあるので、各電流経路E1〜E6に流れる
ソース・ドレイン電流は、低濃度ソース・ドレイン領域
121が有する高い抵抗によって均等化される。従っ
て、複数の電流経路E1〜E6のうち、特定の電流経路
にソース・ドレイン電流が集中することはない。よっ
て、本形態のTFT1では、局部的な自己発熱が発生し
ないので、図15(A)を参照して説明したような自己
発熱に起因するゲート電圧−ソース・ドレイン電流特性
の劣化が発生しない。
【0021】また、本形態のTFT1では、チャネル領
域17を挟んで対峙するソース側の高濃度ソース・ドレ
イン領域122とドレイン側の高濃度ソース・ドレイン
領域122との間には高抵抗の低濃度ソース・ドレイン
領域121が介在するため、この低濃度ソース・ドレイ
ン領域121において電位勾配が緩和される。このた
め、図15(B)を参照して説明したようなホットキャ
リアに起因するゲート電圧−ソース・ドレイン電流特性
の劣化が発生しない。
【0022】なお、実施の形態1では、複数のコンタク
トホールをソース及びドレイン電極に形成したが、ソー
ス・ドレイン領域のうち少なくとも一方の領域に、チャ
ネル幅方向に沿って形成された複数のコンタクトホール
を介してソース電極もしくはドレイン電極が電気的に接
続している構成とすることも可能である。望ましくはド
レイン側に複数のコンタクトホールを介してドレイン電
極を形成する。なお、この構成は以下の形態においても
同様に実施できるものである。
【0023】[実施の形態2]図3(A)、(B)はそ
れぞれ、本形態のTFTの平面図、および図3(A)の
C−C′線における断面図である。なお、図3(A)の
A−A′線における断面は、実施の形態1と同様、図1
に示すように表されるので、本形態の説明でも、図1を
参照して説明する。
【0024】図1および図3(A)、(B)において、
本形態のTFT1でも、実施の形態1と同様、下地保護
膜11の形成されたガラス基板などといった絶縁基板1
0の表面には、島状のポリシリコン膜からなる多結晶性
の半導体膜20が形成され、この島状の半導体膜20に
は、ゲート電極15に対してゲート絶縁膜13を介して
対峙するチャネル領域17、およびこのチャネル領域1
7に接続するソース・ドレイン領域12が形成されてい
る。このソース・ドレイン領域12に対しては、ゲート
電極15の表面側に形成された層間絶縁膜51のコンタ
クトホール19を介してソース・ドレイン電極800が
電気的に接続している。
【0025】このように構成したTFT1においてその
オン電流の増大を図ることを目的に、半導体膜20(チ
ャネル領域17)は、チャネル幅方向(矢印Wで示す方
向)に拡張された構造になっている。
【0026】但し、本形態において、半導体膜20は、
チャネル幅方向(矢印Wで示す方向)に沿って所定の間
隔をあけて並列する複数の小島領域201〜206に分
割されている。また、半導体膜20では、いずれの小島
領域201〜206においても、ゲート電極15の端部
に対してゲート絶縁膜13を介して対峙する位置からチ
ャネル長方向(矢印Lで示す方向)にずれた位置に高濃
度ソース・ドレイン領域122が形成され、ゲート電極
15の端部に対してゲート絶縁膜13を介して対峙する
部分には低濃度ソース・ドレイン領域121が形成され
ている。すなわち、TFT1はLDD構造を有してい
る。従って、本形態のTFT1では、チャネル領域17
を挟んで対峙するソース側の高濃度ソース・ドレイン領
域122とドレイン側の高濃度ソース・ドレイン領域1
22との間には高抵抗の低濃度ソース・ドレイン領域1
21が介在する。
【0027】また、半導体膜20の小島領域201〜2
06毎に形成された高濃度ソース・ドレイン領域122
に対応する領域では、層間絶縁膜51に対してコンタク
トホール19が形成されている。このため、コンタクト
ホール19は、チャネル幅方向(矢印Wで示す方向)に
沿って複数、形成され、これらのコンタクトホール19
を介してドレイン電極800が高濃度ソース・ドレイン
領域122に電気的に接続している状態にある。
【0028】このように構成した本形態のTFT1で
は、チャネル領域17、低濃度ソース・ドレイン領域1
21、および高濃度ソース・ドレイン領域122は小島
領域201〜206毎に独立し、それぞれが小さなTF
Tとして機能する。ここで、能動層としてポリシリコン
を用いたために小島領域201〜206のいずれかのチ
ャネル領域17などに結晶粒界が偏在したとしても、チ
ャネル領域17を挟んで対峙するコンクタクトホール1
9同士を結ぶ点線で表された各電流経路E1〜E6には
高抵抗(低濃度ソース・ドレイン領域121)が介挿さ
れた状態にあるので、各電流経路E1〜E6に流れるソ
ース・ドレイン電流は、低濃度ソース・ドレイン領域1
21が有する高い抵抗によって均等化される。従って、
複数の電流経路E1〜E6のうち、特定の電流経路にソ
ース・ドレイン電流が集中することはない。それ故、本
形態のTFT1では、局部的な自己発熱が発生しないの
で、図15(A)を参照して説明したような自己発熱に
起因するゲート電圧−ソース・ドレイン電流特性の劣化
が発生しない。
【0029】また、本形態では、本形態のTFT1で
は、チャネル領域17を挟んで対峙するソース側の高濃
度ソース・ドレイン領域122とドレイン側の高濃度ソ
ース・ドレイン領域122との間には高抵抗の低濃度ソ
ース・ドレイン領域121が介在するため、この低濃度
ソース・ドレイン領域121において電位勾配が緩和さ
れている。このため、図15(B)を参照して説明した
ようなホットキャリアに起因するゲート電圧−ソース・
ドレイン電流特性の劣化が発生しない。
【0030】[実施の形態3]図4(A)、(B)はそ
れぞれ、本形態のTFTの平面図、および図4(A)の
D−D′線における断面図である。なお、図4(A)の
A−A′線における断面は、実施の形態1と同様、図1
に示すように表されるので、本形態の説明でも、図1を
参照して説明する。
【0031】図1および図4(A)、(B)において、
本形態のTFT1も、実施の形態1、2と同様、下地保
護膜11の形成されたガラス基板などといった絶縁基板
10の表面には、島状のポリシリコン膜からなる多結晶
性の半導体膜20が形成され、この島状の半導体膜20
には、ゲート電極15に対してゲート絶縁膜13を介し
て対峙するチャネル領域17、およびこのチャネル領域
17に接続するソース・ドレイン領域12が形成されて
いる。このソース・ドレイン領域12に対しては、ゲー
ト電極15の表面側に形成された層間絶縁膜51のコン
タクトホール19を介してソース・ドレイン電極800
が電気的に接続している。
【0032】このように構成したTFT1においてその
オン電流の増大を図ることを目的に、半導体膜20(チ
ャネル領域17)は、チャネル幅方向(矢印Wで示す方
向)に拡張された構造になっている。
【0033】但し、本形態において、半導体膜20に
は、チャネル幅方向(矢印Wで示す方向)に向かって所
定の間隔をあけて複数の高濃度ソース・ドレイン領域1
22が形成されている。また、高濃度ソース・ドレイン
領域122はいずれも、ゲート電極15の端部に対して
ゲート絶縁膜13を介して対峙する位置からチャネル長
方向(矢印Lで示す方向)にずれた位置に形成され、こ
れらの高濃度ソース・ドレイン領域122に対応する領
域では、層間絶縁膜51に対してコンタクトホール19
が形成されている。このため、コンタクトホール19
は、チャネル幅方向(矢印Wで示す方向)に沿って複
数、形成され、これらのコンタクトホール19を介して
ドレイン電極800が高濃度ソース・ドレイン領域12
2に電気的に接続している状態にある。
【0034】一方、ゲート電極15の端部に対してゲー
ト絶縁膜13を介して対峙する部分には低濃度ソース・
ドレイン領域121が形成され、TFT1はLDD構造
を有している。また、半導体膜20において、チャネル
幅方向で隣接する高濃度ソース・ドレイン領域122の
間には、低濃度ソース・ドレイン領域121と同等の不
純物濃度を有する低濃度領域123が形成されている。
【0035】このように構成した本形態のTFT1で
は、能動層としてポリシリコンを用いたためにチャネル
領域17などにおいて結晶粒界が偏在していても、この
チャネル領域17を挟んで対峙するコンクタクトホール
19同士を結ぶ点線で表された各電流経路E1〜E6に
は高抵抗(低濃度ソース・ドレイン領域121)が介挿
された状態にあるので、各電流経路E1〜E4に流れる
ソース・ドレイン電流は、低濃度ソース・ドレイン領域
121が有する高い抵抗によって均等化される。従っ
て、複数の電流経路E1〜E4のうち、特定の電流経路
にソース・ドレイン電流が集中することはない。それ
故、本形態のTFT1では、局部的な自己発熱が発生し
ないので、図15(A)を参照して説明したような自己
発熱に起因するゲート電圧−ソース・ドレイン電流特性
の劣化が発生しない。
【0036】また、本形態のTFT1では、チャネル領
域17を挟んで対峙するソース側の高濃度ソース・ドレ
イン領域122とドレイン側の高濃度ソース・ドレイン
領域122との間には高抵抗の低濃度ソース・ドレイン
領域121が介在するため、この低濃度ソース・ドレイ
ン領域121において電位勾配が緩和されている。この
ため、図15(B)を参照して説明したようなホットキ
ャリアに起因するゲート電圧−ソース・ドレイン電流特
性の劣化が発生しない。
【0037】[その他の形態]なお、上記形態に係るT
FTはいずれもLDD構造とするために、ゲート電極1
5の端部に対してゲート絶縁膜13を介して対峙する部
分には低濃度ソース・ドレイン領域121を形成した
が、この低濃度ソース・ドレイン領域121に相当する
部分への不純物の導入を省略してこの部分の不純物濃度
をチャネル領域17と同等にすれば、上記形態に係るい
ずれのTFTも、オフセットゲートLDD構造とするこ
とができる。このようにしてオフセットゲート構造を採
用する場合には、実施の形態3において、チャネル幅方
向で隣接する高濃度ソース・ドレイン領域122の間
は、低濃度ソース・ドレイン領域121に代えて、不純
物濃度がチャネル領域17と同等の領域として形成され
ることになる。
【0038】[アクティブマトリクス基板への適用例]
図5ないし図9を参照して、本発明を適用した上記の実
施の形態1、2、3に係るTFTを液晶表示装置のアク
ティブマトリクス基板に形成した例を説明する。図5お
よび図6はそれぞれ、本形態に係る液晶表示装置に用い
た液晶装置(電気光学装置)を対向基板の側からみた平
面図、および図5のH−H′線で切断したときの液晶装
置の断面図である。図7は、アクティブマトリクス基板
AMの構成を模式的に示すブロック図、図8は、この液
晶表示装置における画素領域の一部を抜き出して示す平
面図である。図9(A)、(B)はそれぞれ、2段のC
MOSインバータ回路の説明図、およびCMOSインバ
ータ回路の平面構造を拡大して示す説明図である。
【0039】図5および図6において、液晶表示装置に
用いる液晶装置LPは、画素電極8がマトリクス状に形
成されたアクティブマトリクス基板AMと、対向電極3
1が形成された対向基板OPと、これらの基板間に封
入、挟持されている液晶39とから概略構成されてい
る。アクティブマトリクス基板AMと対向基板OPと
は、対向基板OPの外周縁に沿って形成されたギャップ
材含有のシール材52によって所定の間隙を介して貼り
合わされている。また、アクティブマトリクス基板AM
と対向基板OPとの間には、シール材52によって液晶
封入領域40が区画形成され、この液晶封入領域40内
に液晶39が封入されている。この液晶封入領域40内
において、アクティブマトリクス基板AMと対向基板O
Pと間にはスペーサ37を介在させることもある。シー
ル材52としては、エポキシ樹脂や各種の紫外線硬化樹
脂などを用いることができる。また、シール材52に配
合されるギャップ材としては、約2μm〜約10μmの
無機あるいは有機質のファイバ若しくは球などが用いら
れる。
【0040】対向基板OPはアクティブマトリクス基板
AMよりも小さく、アクティブマトリクス基板AMの周
辺部分は、対向基板OPの外周縁よりはみ出た状態に貼
り合わされる。従って、アクティブマトリクス基板AM
の駆動回路(走査線駆動回路70やデータ線駆動回路6
0)や入出力端子45は対向基板OPから露出した状態
にある。ここで、シール材52は部分的に途切れている
ので、この途切れ部分によって、液晶注入口241が構
成されている。このため、対向基板OPとアクティブマ
トリクス基板AMとを貼り合わせた後、シール材52の
内側領域を減圧状態にすれば、液晶注入口241から液
晶39を減圧注入でき、液晶39を封入した後、液晶注
入口241を封止剤242で塞げばよい。なお、対向基
板OPには、シール材52の内側において画面表示領域
7を見切りするための遮光膜BM2も形成されている。
また、対向基板OPのコーナー部のいずれにも、アクテ
ィブマトリクス基板AMと対向基板OPとの間で電気的
導通をとるための上下導通材56が形成されている。
【0041】ここで、走査線に供給される走査信号の遅
延が問題にならないのならば、走査線駆動回路70は片
側だけでも良いことは言うまでもない。また、データ線
駆動回路60を画面表示領域7の辺に沿って両側に配列
しても良い。例えば奇数列のデータ線は画面表示領域7
の一方の辺に沿って配設されたデータ線駆動回路から画
像信号を供給し、 偶数列のデータ線は画面表示領域7の
反対側の辺に沿って配設されたデータ線駆動回路から画
像信号を供給するようにしても良い。このようにデータ
線を櫛歯状に駆動するようにすれば、データ線駆動回路
60の形成面積を拡張することが出来るため、複雑な回
路を構成することが可能となる。また、アクティブマト
リクス基板AMにおいて、データ線駆動回路60と対向
する辺の側では、遮光膜BM2の下などを利用して、プ
リチャージ回路や検査回路が設けられることもある。ま
た、対向基板OPおよびアクティブマトリクス基板AM
の光入射側の面あるいは光出射側には、使用する液晶3
9の種類、すなわち、TN(ツイステッドネマティッ
ク)モード、STN(スーパーTN)モードモード等々
の動作モードや、ノーマリホワイトモード/ノーマリブ
ラックモードの別に応じて、偏光フィルム、位相差フィ
ルム、偏光板などが所定の向きに配置される。
【0042】本形態の液晶装置LPを透過型で構成した
場合には、たとえば、投射型液晶表示装置(液晶プロジ
ェクタ)において使用される。この場合、3枚の液晶装
置LPがRGB用のライトバルブとして各々使用され、
各液晶装置LPの各々には、RGB色分解用のダイクロ
イックミラーを介して分解された各色の光が投射光とし
て各々入射されることになる。従って、本形態の液晶装
置LPにはカラーフィルタが形成されていない。但し、
対向基板OPにおいて各画素電極8に対向する領域にR
GBのカラーフィルタをその保護膜とともに形成するこ
とにより、投射型液晶表示以外にも、カラー液晶テレビ
などといったカラー液晶表示装置を構成することができ
る。さらにまた、対向基板OPに何層もの屈折率の異な
る干渉層を積層することにより、光の干渉作用を利用し
て、RGB色をつくり出すダイクロイックフィルタを形
成してもよい。このダイクロイックフィルタ付きの対向
基板によれば、より明るいカラー表示を行うことができ
る。
【0043】(アクティブマトリクス基板の構成)図7
は、アクティブマトリクス基板AMの構成を模式的に示
すブロック図、図8は、この液晶表示装置における画素
領域の一部を抜き出して示す平面図である。
【0044】図7に示すように、液晶表示装置用のアク
ティブマトリクス基板AM上には、データ線90および
走査線91に接続する画素スイッチング用のTFT10
Cと、このTFT10Cを介してデータ線90から画像
信号が入力される液晶セル94が存在する。データ線9
0に対しては、シフトレジスタ84、レベルシフタ8
5、ビデオライン87、アナログスイッチ86を備える
データ線駆動回路60が形成されている。走査線91に
対しては、シフトレジスタ88およびレベルシフタ89
を備える走査線駆動回路70が形成されている。画素領
域では、前段の走査線91との間に保持容量40(容量
素子)が形成され、この保持容量40は、液晶セル94
での電荷の保持特性を高める機能を有している。
【0045】(画素領域の基本構成)図8に示すよう
に、画素領域では、画素用のTFT1Cのソース・ドレ
イン領域12Cに対して、データ線90、およびITO
膜からなる透明な画素電極44がソース・ドレイン電極
としてコンタクトホール19を介してそれぞれ電気的接
続している。また、画素領域において、保持容量4は、
画素用TFT1Cを形成するための半導体膜20C(シ
リコン膜)と同時形成された半導体膜を導電化したもの
を下層側電極41とし、この下層側電極41に対して、
ゲート電極15と同時形成された前段の走査線91から
張り出した上層側電極42が重なった状態にある。な
お、保持容量4は、走査線91と同時形成されるのであ
れば専用の容量線との間に構成することもある。
【0046】このように構成した画素領域において、図
8では画素用のTFT1Cを一般的な構造で示してある
が、この画素用のTFT1Cとして、図1ないし図4を
参照して説明した実施の形態1、2、3に係る構造のT
FTを用いることが好ましい。この画素用のTFT1C
では、ソース・ドレイン電流が比較的小さいので、図1
5(A)を参照して説明した自己発熱に起因するゲート
電圧−ドレイン電流特性の劣化、あるいは図15(B)
を参照して説明したホットキャリアに起因するゲート電
圧−ドレイン電流特性の劣化の問題は少ないが、実施の
形態1、2、3に係るLDD構造のTFTは、オフリー
ク電流が小さいので、表示むらなどが発生しないという
利点がある。
【0047】(CMOSインバータ回路の基本構成)デ
ータ側および走査側の駆動回路60、70では、図9
(A)にたとえば2段のCMOSインバータ回路80を
示すように、N型のTFT1AとP型のTFT1Bとに
よってCMOS回路81が構成されている。このような
CMOS回路81は、1段あるいは2段以上でインバー
タ回路を構成する。
【0048】図9(B)は、CMOSインバータ回路の
平面構造を拡大して示す説明図である。この図に示すC
MOSインバータ回路80(TFT回路)では、各段に
おいてCMOS回路81を構成するいずれのP型のTF
T1Bにおいても、ソース・ドレイン領域12Bの一方
は、電圧Vddが供給されるアルミニウム層からなる配線
層801(ソース・ドレイン電極)にコンタクトホール
19を介して電気的接続し、いずれのN型のTFT1A
においても、ソース・ドレイン領域12Aの一方は、電
圧Vssが供給されるアルミニウム層からなる配線層80
2(ソース・ドレイン電極)にコンタクトホール19を
介して電気的接続している。
【0049】また、各段のN型およびP型のTFT1
B、1Bのアルミニウム層からなるゲート電極15A、
15Bは、コンタクトホール19を介して入出力用の配
線層803(ゲート配線層)に電気的接続し、この配線
層803は、前段でCMOS回路81を構成するN型お
よびP型のTFT1B、1BにおいてN型TFT1Aの
ソース領域12AとP型TFT1Bのドレイン領域12
Bにコンタクトホール19を介して電気的接続してい
る。
【0050】この図9(B)には、各駆動回路用のTF
T1A、1Bを一般的な構造で示してあるが、これらの
駆動回路用のTFT1A、1Bとして、図1ないし図4
を参照して説明した実施の形態1、2、3に係る構造の
TFTを用いることが好ましい。この駆動回路用ののT
FT1A、1Bでは、ソース・ドレイン電流が比較的大
きいので、実施の形態1、2、3に係るLDD構造のT
FTを用いれば、チャネル幅を拡張してオン電流の増大
を図っても、図15(A)を参照して説明した自己発熱
に起因するゲート電圧−ドレイン電流特性の劣化、ある
いは図15(B)を参照して説明したホットキャリアに
起因するゲート電圧−ドレイン電流特性の劣化が発生し
ない。また、駆動回路用のTFT1A、1Bとして、実
施の形態1、2、3に係るLDD構造のTFTを用いれ
ば、さらに、耐電圧が向上する分、チャネル長を短くで
きるので、寄生容量の影響などを抑えることができると
いう利点がある。
【0051】(各TFTおよび保持容量の断面構造)こ
のようにアクティブマトリクス基板では、図10に示す
ように、それぞれの領域にTFTが構成されるが、いず
れもTFTも共通の製造工程の中で作り込むことができ
る。なお、TFT1A、1B、1Cのうち、駆動回路用
のN型のTFT1Aでは、シリコン酸化膜からなる層間
絶縁膜51の上層側に位置する配線層802がソース・
ドレイン電極として層間絶縁膜51のコンタクホール1
9を介してソース・ドレイン領域12Aに電気的接続し
ている構造になっている。P型のTFT1Bでは、層間
絶縁膜51の上層側に位置する配線層801がソース・
ドレイン電極として層間絶縁膜51のコンタクホール1
9を介してソース・ドレイン領域12Bに電気的接続し
ている構造になっている。また、N型のTFT1AとP
型のTFT1Bとの間では、層間絶縁膜51の上層側に
位置する配線層803がソース・ドレイン電極として層
間絶縁膜51のコンタクホール19を介してN型TFT
1Aのソース領域12AとP型TFT1Bのドレイン領
域12Bの双方に電気的接続している構造になってい
る。
【0052】また、画素用のTFT1Cでは、層間絶縁
膜51の上層側に位置するデータ線90および画素電極
44がそれぞれ、ソース・ドレイン電極として層間絶縁
膜51のコンタクホール19を介してソース・ドレイン
領域12Cにそれぞれ電気的接続している構造になって
いる。なお、ガラス基板10の表面側には、シリコン酸
化膜からなる下地保護膜11が形成されている。
【0053】このように構成したアクティブマトリクス
基板では、駆動回路用のN型およびP型のTFT1B、
1Bと、画素用のTFT1Cとは、いずれも同じガラス
基板10上に形成されるだけでなく、各素子を形成する
ための各工程を互いに援用していくことになる。
【0054】(アクティブマトリクス基板の製造方法)
次に、アクティブマトリクス基板への各TFT1A、1
B、1Cの製造方法の一例を、図11、図12を参照し
て説明する。
【0055】まず図11(A)に示すようにガラス製の
基板10に対してTEOS(テトラエトキシシラン)や
酸素ガスなどを原料ガスとしてプラズマCVD法により
厚さが約2000オングストロームのシリコン酸化膜か
らなる下地保護膜11を形成する。次に基板10の温度
を350℃に設定して、下地保護膜11の表面にプラズ
マCVD法により厚さが約600オングストロームのア
モルファスのシリコン膜からなる半導体膜200を形成
する。次にアモルファスのシリコン膜からなる半導体膜
200に対して、レーザアニールまたは固相成長法など
の結晶化工程を行い、半導体膜200をポリシリコン膜
にまで結晶化しておく。
【0056】レーザアニール法では、たとえば、エキシ
マレーザのビーム長が400mmのラインビームを用
い、その出力強度はたとえば200mJ/cm2 であ
る。ラインビームについてはその幅方向におけるレーザ
強度のピーク値の90%に相当する部分が各領域毎に重
なるようにラインビームを走査していく。
【0057】次に図11(B)に示すように、ポリシリ
コン膜となった半導体膜200をフォトリソグラフィ技
術を用いてパターニングし、半導体膜20A、20B、
20Cを形成する。半導体膜20A、20B、20C
は、それぞれ駆動回路用のN型のTFT1A、駆動回路
用のP型のTFT1B、画素用のTFT1Cを形成する
ための島状の半導体膜である。これまでの工程を行う間
に、TFTのしきい値を調整することを目的に低濃度の
不純物を導入しておくことがある(チャネルドープ工
程)。
【0058】ここで、駆動回路用のN型のTFT1A、
駆動回路用のP型のTFT1B、および画素用のTFT
1Cとして、実施の形態2に係る構造を採用する場合に
は、半導体膜200を、図3(A)に示すように、小島
領域201〜206からなる島状の半導体膜20A、2
0B、20Cにパターニングする。
【0059】次に図11(C)に示すように、半導体膜
20A、20B、20Cの表面に対して、TEOS(テ
トラエトキシシラン)や酸素ガスなどを原料ガスとして
プラズマCVD法により厚さが約1000オングストロ
ームのシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜13を形成
する(ゲート絶縁膜形成工程)。
【0060】次に図11(D)に示すように、駆動回路
用のP型のTFT1Bの形成予定領域全体を覆うととも
に、駆動回路用のN型のTFT1Aおよび画素用のTF
T1Cのゲート電極形成予定領域をやや広めに覆うレジ
ストマスク91Aを形成し、この状態で半導体膜20
A、20Cに対してリンイオン(N型不純物)を約2×
1015cm-2のドーズ量で導入する(高濃度N型不純物
導入工程)。その結果、半導体膜20A、20Cのうち
リンイオンが打ち込まれた領域は、高濃度ソース・ドレ
イン領域122A、122Cとなる。
【0061】ここで、駆動回路用のN型のTFT1Aお
よび画素用のTFT1Cとして、実施の形態3に係る構
造を採用する場合には、高濃度のリンイオンを選択的に
導入するためのレジストマスク91Aのパターンを図4
に示す高濃度ソース・ドレイン領域122に対応させて
おく。
【0062】次に図11(E)に示すように、駆動回路
用のN型のTFT1A、および画素用のTFT1Cの形
成予定領域全体を覆うとともに、駆動回路用のP型のT
FT1Bのゲート電極形成予定領域をやや広めに覆うレ
ジストマスク91Bを形成し、この状態で半導体膜20
Bに対してボロンイオン(P型不純物)を約2×1015
cm-2のドーズ量で導入する(高濃度P型不純物導入工
程)。その結果、半導体膜20Bのうちボロンイオンが
打ち込まれた領域は、高濃度ソース・ドレイン領域12
2Bとなる。
【0063】ここで、駆動回路用のP型のTFT1Bと
して、実施の形態3に係る構造を採用する場合には、高
濃度のボロンイオンを選択的に導入するためのレジスト
マスク91Bのパターンを図4に示す高濃度ソース・ド
レイン領域122に対応させておく。
【0064】次に図11(F)に示すように、半導体膜
20A、20B、20Cにアークランプを用いた急速加
熱処理を行い、半導体膜20A、20B、20Cに導入
した不純物を活性化する(急速加熱処理工程)。
【0065】このようにして急速加熱処理工程を終えた
後は、図12(A)に示すように、アルミニウムなどの
金属膜からなる導電膜73をスパッタ法により形成する
(導電膜形成工程)。
【0066】次に図12(B)に示すように、導電膜7
3の表面にレジストマスク92を形成した後、図12
(C)に示すように導電膜73をパターニングし、各T
FTのゲート電極15A、15B、15Cを形成する
(ゲート電極形成工程)。
【0067】次に図12(D)に示すように、駆動回路
用のP型のTFT1Bの形成予定領域全体を覆うレジス
トマスク93Aを形成した後、基板10の温度が350
℃の条件下で、水素ガスで希釈されたホスフィン(PH
3)などを用いて低濃度のリンイオン(N型不純物)を
約1×1013cm-2のドーズ量で導入する(低濃度N型
不純物導入工程)。半導体膜20A、20Cには水素イ
オンも約2×1013cm-2のドーズ量で導入される。不
純物が導入されなかった部分がチャネル領域17A、1
7Cとなる。その結果、同一の基板10上に駆動回路用
のN型のTFT1A、および画素用のN型のTFT1C
とが構成され、これらのTFTは、ソース・ドレイン領
域12A、12Cのうちゲート電極15A、15Cの端
部に対峙する部分に低濃度ソース・ドレイン領域121
A、121Cを備えるLDD構造となる。このような低
濃度N型不純物の導入工程を省略すれば、TFT1A、
1Cはオフセットゲート構造となる。
【0068】次に図12(E)に示すように、駆動回路
用のN型のTFT1A、および画素用のTFT1Cを覆
うレジストマスク93Bを形成した後、基板10の温度
が350℃の条件下で、水素ガスで希釈されたジボラン
(B2 6 )などを用いて低濃度のボロンイオン(P型
不純物)を約1×1013cm-2のドーズ量で導入する
(低濃度P型不純物導入工程)。半導体膜20Bには水
素イオンも約2×1013cm-2のドーズ量で導入され
る。不純物が導入されなかった部分がチャネル領域17
Bとなる。その結果、基板10上に駆動回路用のP型の
TFT1Bが構成され、このTFTは、ソース・ドレイ
ン領域12Bのうちゲート電極15Bの端部に対峙する
部分に低濃度ソース・ドレイン領域121Bを備えるL
DD構造となる。このような低濃度P型不純物の導入工
程を省略すれば、TFT1Bはオフセットゲート構造を
有することになる。
【0069】次にフォーミングガス中で熱処理を行い、
低濃度ソース・ドレイン領域121A、121B、12
1Cに導入した低濃度の不純物を活性化した後、図12
(F)に示すように、TEOS(テトラエトキシシラ
ン)や酸素ガスなどを原料ガスとしてプラズマCVD法
により厚さが約5000オングストロームのシリコン酸
化膜からなる層間絶縁膜51を形成する。
【0070】そして、図10に示すように、層間絶縁膜
51にコンタクトホール19を形成し、しかる後に各配
線層801、802、803および画素電極44を順次
形成する。ここで、コンタクトホール19は、図1ない
し図4に示すように、高濃度ソースドレイン122(1
22A、122B、122C)に対応する位置に対し
て、チャネル幅方向に沿って複数形成する。
【0071】このように、実施の形態1、2、3のいず
れの構造のTFTを製造する場合でも、一般的なLDD
構造あるいはオフセットゲート構造のTFTを製造する
場合と比較して、パターニング時、不純物注入時、およ
びコンタクトホールの孔開け時に用いるマスクのパター
ンを変更するだけでよく、工程数が増えることはない。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るTF
Tでは、能動層としてポリシリコンを用いたためにチャ
ネル領域などにおいて結晶粒界が偏在していても、この
チャネル領域を挟んで対峙するコンクタクトホール同士
を結ぶ各電流経路には高抵抗(低濃度ソース・ドレイン
領域)が介挿された状態にあるので、特定の電流経路に
ソース・ドレイン電流が集中することはない。それ故、
本発明に係るTFTでは、局部的な自己発熱が発生しな
いので、局所的な自己発熱に起因するゲート電圧−ソー
ス・ドレイン電流特性の劣化が発生しない。また、本発
明に係るTFTでは、チャネル領域を挟んで対峙するソ
ース側の高濃度ソース・ドレイン領域とドレイン側の高
濃度ソース・ドレイン領域との間には高抵抗の低濃度ソ
ース・ドレイン領域が介在するため、この低濃度ソース
・ドレイン領域において電位勾配が緩和されている。こ
のため、ホットキャリアに起因するゲート電圧−ソース
・ドレイン電流特性の劣化が発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したTFTの断面図である。
【図2】(A)、(B)それぞれは、本発明の実施の形
態1に係るTFTの平面図、および(A)のB−B′線
における断面図である。
【図3】(A)、(B)それぞれは、本発明の実施の形
態2に係るTFTの平面図、および(A)のC−C′線
における断面図である。
【図4】(A)、(B)それぞれは、本発明の実施の形
態2に係るTFTの平面図、および(A)のD−D′線
における断面図である。
【図5】本発明を適用したTFTを用いた液晶表示装置
の液晶装置を対向基板の側からみた平面図である。
【図6】本発明を適用したTFTを用いた液晶表示装置
の液晶装置を図5のH−H′線で切断したときの断面図
である。
【図7】図6に示すアクティブマトリクス基板の構成を
模式的に示すブロック図である。
【図8】図7に示すアクティブマトリクス基板の画素領
域の一部を抜き出して示す平面図である。
【図9】(A)、(B)はそれぞれ、2段のCMOSイ
ンバータ回路の説明図、およびCMOSインバータ回路
の平面構造を拡大して示す説明図である。
【図10】図7に示すアクティブマトリクス基板に形成
される3種類のTFTの構成を示す断面図である。
【図11】図10に示すアクティブマトリクス基板の製
造方法の一例を示す工程断面図である。
【図12】図10に示すアクティブマトリクス基板の製
造工程のうち、図11に示す工程に続いて行う各工程の
工程断面図である。
【図13】従来のTFTの断面図である。
【図14】従来のTFTの平面図である。
【図15】(A)、(B)はそれぞれ、ゲート電圧−ド
レイン電流特性が自己発熱に起因して劣化する様子を示
すグラフ、およびゲート電圧−ドレイン電流特性がホッ
トキャリアに起因して劣化する様子を示すグラフであ
る。
【図16】結晶粒界の偏在に起因する局部的な自己発熱
に対する対策を施した参考例に係るTFTの平面図であ
る。
【符号の説明】
1 TFT 10 絶縁基板 11 下地保護膜 12 ソース・ドレイン領域 13 ゲート絶縁膜 15 ゲート電極 17 チャネル領域 19 コンタクトホール 20 多結晶性の半導体膜 51 層間絶縁膜 121 低濃度ソース・ドレイン領域 122 高濃度ソース・ドレイン領域 123 高濃度ソース・ドレイン領域の間の低濃度領域 201〜206 半導体膜を分割した小島領域 800 ソース・ドレイン電極 E1〜E6 電流経路
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/78 617A 618C Fターム(参考) 2H092 JA25 JA41 JA47 KA04 KA10 KA12 KA18 MA05 MA08 MA30 NA21 NA22 PA08 RA05 5C094 AA03 AA21 AA25 AA48 AA53 AA55 BA03 BA29 BA43 CA19 DA13 DB02 DB04 EA04 EA05 EA10 EB02 FA01 FB02 FB12 FB14 GB10 5F110 AA02 AA06 AA07 AA08 AA13 AA23 BB01 BB02 BB04 CC02 DD02 DD13 DD24 EE03 EE44 FF02 FF30 GG02 GG13 GG23 GG25 GG30 HJ01 HJ02 HJ04 HJ12 HJ13 HJ23 HL03 HL14 HL23 HM04 HM14 HM15 NN02 NN04 NN23 NN35 PP01 PP03 PP05 PP06 QQ11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソース・ドレイン領域及びチャネル領域
    が形成されてなる半導体膜と、前記半導体膜に形成され
    てなるチャネル領域にゲート絶縁膜を介して対峙するゲ
    ート電極と、前記ゲート絶縁膜及び前記ゲート電極を覆
    うように形成されてなる層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜
    に開口されたコンタクトホールを介して前記ソース・ド
    レイン領域にソース・ドレイン電極が電気的に接続する
    薄膜トランジスタにおいて、 前記ソース・ドレイン領域のうち少なくとも一方の領域
    は、チャネル幅方向に沿って形成された複数の前記コン
    タクトホールを介して前記ソース電極もしくは前記ドレ
    イン電極が電気的に接続していることを特徴とする薄膜
    トランジスタ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記半導体膜には高
    濃度ソース・ドレイン領域が形成されてなり、前記ゲー
    ト電極の端部に対して前記ゲート絶縁膜を介して対峙す
    る部分に前記チャネル領域と不純物濃度が同等のオフセ
    ット領域、あるいは低濃度ソース・ドレイン領域を備え
    ていることを特徴とする薄膜トランジスタ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記半導体
    膜は、前記チャネル幅方向に沿って所定の間隔をあけて
    並列する複数の小島領域に分割されているとともに、該
    小島領域の各々に対して前記高濃度ソース・ドレイン領
    域が形成され、 前記ソース・ドレイン電極は、当該高濃度ソース・ドレ
    イン領域の各々に対して前記コンタクトホールを介して
    電気的に接続していることを特徴とする薄膜トランジス
    タ。
  4. 【請求項4】 請求項1または2において、前記半導体
    膜には、前記チャネル幅方向に沿って所定の間隔をあけ
    て複数の前記高濃度ソース・ドレイン領域が形成され、 前記ソース・ドレイン電極は、当該高濃度ソース・ドレ
    イン領域の各々に対して前記コンタクトホールを介して
    電気的に接続していることを特徴とする薄膜トランジス
    タ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに規定する
    薄膜トランジスタを用いて構成したことを特徴とするア
    クティブマトリクス基板。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4のいずれかに規定する
    薄膜トランジスタを用いて構成したことを特徴とする電
    気光学装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に規定する電気光学装置を用い
    て構成したことを特徴とする電子機器。
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