JP2000331703A - 燃料電池における水回収装置 - Google Patents
燃料電池における水回収装置Info
- Publication number
- JP2000331703A JP2000331703A JP11143501A JP14350199A JP2000331703A JP 2000331703 A JP2000331703 A JP 2000331703A JP 11143501 A JP11143501 A JP 11143501A JP 14350199 A JP14350199 A JP 14350199A JP 2000331703 A JP2000331703 A JP 2000331703A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel cell
- water
- air
- line
- gas
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
池における水の回収利用を円滑にかつ効果的に行い、さ
らに、燃料電池に供給される空気を効率よく浄化して、
とくに車載及び可搬式として好適な、高性能の燃料電池
発電システムを提供する。 【解決手段】 固体高分子電解質を用いた燃料電池の酸
化反応により生成する水蒸気の少なくとも一部を凝縮手
段により凝縮水として液化し、凝縮水を燃料電池に使用
する水として再利用する水回収装置において、凝縮手段
からの水回収ラインに、凝縮水の少なくとも一部を脱塩
処理する手段を設け、該脱塩処理手段からの水回収ライ
ンを、脱塩処理された凝縮水を少なくとも燃料電池への
燃料供給系および/または燃料電池の固体高分子電解質
に供給するラインに構成したことを特徴とする燃料電池
における水回収装置、および、燃料電池の排ガス側から
脱塩処理手段までの間の排気・回収ラインに、燃料電池
の空気極へと供給される空気を燃料電池への供給前に水
蒸気または/および凝縮水に接触させる気液接触手段を
設けたことを特徴とする燃料電池における水回収装置。
Description
水回収装置に関し、特に車載及び可搬式の燃料電池に好
適な水回収装置に関する。
両側に一対の電極を設け、一方の電極(通常、「空気
極」と呼ばれている。)に酸化剤(酸素、空気等で、通
常は空気または酸素リッチ空気)を供給し、他方の電極
(通常、「燃料極」と呼ばれている。)に還元剤(水素
または水素含有成分)を供給して電気化学的に発電する
装置であり、水の電気分解の逆の原理を利用したもので
ある。燃料極へは、一般に、アルコール、LNG等の燃
料に水を混合して、あるいは、燃料を水で改質して水素
が供給される。すなわち、燃料電池の基本原理として
は、たとえば図1に燃料電池中に複数積層配置されたセ
ルのうちの一つを模式的に示すように、たとえば燃料と
してメタノール(CH3 OH)が使用される場合、燃料
電池1の燃料極2側に供給されたメタノールと水から水
素が発生され、水素イオン(プロトン)が電解質3を介
して空気極4側に移行されて、空気極4側に供給されて
くる酸素との酸化反応により水が生成され、この電解質
を介しての反応により、燃料極2と空気極4との間に起
電力が発生するようになっている。
いる電解質の種類によって、以下のように大別すること
ができる。燃料供給方法に関しては、燃料電池の燃料極
に水素を供給するに際し、たとえば図2に示すように、
燃料電池11に供給する前段階で、燃料タンク12から
のメタノール等からなる燃料に水を加えて改質器13で
改質して水素を発生させた後燃料電池11に供給する方
法と、たとえば図3に示すように、燃料タンク22から
のメタノール等からなる燃料に水を加えてそれを直接燃
料電池21に供給し、電極上で水素発生と酸化反応を同
時に行わせる直接法がある。現状では改質器+燃料電池
の間接法の方が効率が優れているが、車載式や可搬式と
する場合、直接法の方が装置容積と重量の点でメリット
が大きいと考えられている。
つかの種類に分類され、リン酸塩型、溶融炭酸塩型、固
体酸化物型、固体高分子型などが挙げられる。近年では
固体高分子電解質に関する研究が進み、作動温度が10
0℃程度と低く、かつ、小型の燃料電池の実用化が期待
されている。小型・低温化が可能になる結果、電気自動
車の電源として車載したり、移動用の可搬式電源として
利用したり、家庭用の電源として利用することも可能と
なる。
電池における、このような小型化の特徴を生かすために
は、従来型の燃料電池(リン酸型、溶融炭酸塩型、固体
酸化物型)とは違った課題が明らかになってきた。すな
わち、固体高分子電解質が、水素イオン(プロトン)に
対し導電性を保つことが必要であるが、そのためには固
体高分子電解質が常に水分を保有していなけれけばなら
ない。また、従来の燃料電池においてもそうであるが、
燃料供給側で(燃料極上で、あるいは改質器にて)水素
を発生させるためには、通常、水の供給が必要になる。
従来の据え置き型の燃料電池では、既存の水道等から適
当な処理をすることにより所望の水の供給が可能である
が、可搬式の場合、必ずしも水道等が有るとは限らない
ので、別の水源が必要になる。
燃料電池においては、燃料電池の反応で生じた水蒸気の
凝縮水(回収水)を燃料電池の冷却等に利用する技術が
知られているが、固体高分子電解質を用いた燃料電池に
おいては、燃料電池からの回収水を利用する技術は必ず
しも確立されてはいない。
として空気を利用する。しかしながら、空気中には多く
の汚染物質が含まれており、たとえフィルター等で濾過
した後に燃料電池に供給したとしても、燃料電池内を清
浄に保ち続けることは困難である。特に硝酸や亜硝酸、
塩酸等のガス状の不純物についてはフィルター等で除去
することは原理的に不可能であり、このようなガス状の
不純物についても除去可能な、簡便で有効な浄化手段が
望まれている。
電池の周辺技術に関する実情、とくに固体高分子電解質
を用いた燃料電池の周辺技術に関する現状技術レベルに
鑑み、システム全体の大型化等を抑えつつ、燃料電池に
おける水の回収利用を円滑にかつ効果的に行い、さら
に、燃料電池に供給される空気を効率よく浄化して、と
くに車載及び可搬式として好適な、高性能の燃料電池発
電システムを提供することにある。
に、本発明の燃料電池における水回収装置は、固体高分
子電解質を用いた燃料電池の酸化反応により生成する水
蒸気の少なくとも一部を凝縮手段により凝縮水として液
化し、凝縮水を燃料電池に使用する水として再利用する
水回収装置において、凝縮手段からの水回収ラインに、
凝縮水の少なくとも一部を脱塩処理する手段を設け、該
脱塩処理手段からの水回収ラインを、脱塩処理された凝
縮水を少なくとも燃料電池への燃料供給系および/また
は燃料電池の固体高分子電解質に供給するラインに構成
したことを特徴とするものからなる。
ガス側から脱塩処理手段までの間の排気・回収ライン
(つまり、排ガスラインと水回収ラインとを含む系)
に、燃料電池の空気極へと供給される空気を燃料電池へ
の供給前に水蒸気または/および凝縮水に接触させる気
液接触手段が設けられていることが好ましい。空気極へ
と供給される空気は、通常の大気の他、たとえば、空気
を原料として膜分離や吸着剤を用いて改質した、酸素濃
度の高い空気(酸素リッチ空気)も含む。
せるために、排気・回収ラインのいずれかの位置におい
て、燃料電池の空気極へと供給される空気の少なくとも
一部が、水蒸気または/および凝縮水中に供給される。
たとえば、排気・回収ラインへの空気の供給が、凝縮手
段から脱塩処理手段までの間の水回収ラインにて行われ
る。あるいは、排気・回収ラインへの空気の供給が、燃
料電池の排ガス側から凝縮手段までの間の排ガスライン
にて行われる。後者の空気供給では、燃料電池の空気極
へと供給される空気の少なくとも一部が、水蒸気を含む
排ガス中に供給され、排ガスが希釈される。このように
すれば、とくに、排ガス中の水蒸気を凝縮水として回収
する際の、CO2 等の濃度を低減することが可能にな
る。
ラインの配管内にライン注入する手段と、ライン注入さ
れた空気を凝縮水と分離する気液分離手段とを含むもの
から構成できる。また、気液接触手段は、空気が注入さ
れた凝縮水を噴射するスプレー手段を有するものであっ
てもよい。
される空気を凝縮水中にバブリングさせる手段に構成す
ることもできる。
よび凝縮水を拡散させつつ一方向に通過させるととも
に、対向流にて燃料電池へと供給される空気を通過させ
る充填層を含む手段(たとえば、充填塔)に構成するこ
ともできる。
たは/および凝縮水が通過され、他面側に燃料電池へと
供給される空気が通過されるガス透過膜を有するものか
ら構成することもできる。
段と一体に構成されていてもよい。つまり、容器状の凝
縮手段内で、気液接触を行わせつつ、水蒸気の凝縮も行
わせる。
り発生する水を回収することが可能になるが、全ての条
件下で必要量の水が確保できるとは限らない。その場
合、外部より水の補給が必要になる。補給水として不純
物を含まない純水等が得られれば問題無いが、水道水等
の硬度成分やシリカ等の不純物を含有する水が利用され
る可能性も高い。そのような場合、外部からの補給水供
給ラインが、水回収ラインの脱塩処理手段の上流側に接
続されていることが好ましい。補給水が脱塩手段の上流
に混入する装置構成とすれば、脱塩手段を有効に利用す
ることが可能になり、補給水を脱塩するために格別の手
段を設ける必要はなくなる。
気透析装置、電気再生純水装置(CEDI: Continuous Ele
ctrodeionization)、イオン交換樹脂装置、蒸留装置、
キャパシタ脱塩装置の少なくとも一種から構成できる。
ここで、キャパシタ脱塩装置とは、電極間に被処理水を
通水しつつ直流電圧を印加し、多孔質電極上にイオンを
保持して脱塩し、一定時間後に電圧印加を停止しイオン
を脱着して濃縮水として取り出す装置である。また、脱
塩処理手段が、凝縮水の流れ方向に少なくとも二段に設
けられている構成とすることも可能である。このように
構成すれば、たとえば、一段目の脱塩処理手段からの凝
縮水と、二段目の脱塩処理手段からの凝縮水とが、燃料
電池への燃料供給系および燃料電池の固体高分子電解質
の一方と他方とに、それぞれ分けて供給されるようにす
ることが可能になり、回収水を、その性状に応じた最適
な部位に供給することが可能になる。
に保つために該固体高分子電解質へと脱塩処理後の凝縮
水を供給するに際しては、上記のような脱塩処理後の凝
縮水を直接固体高分子電解質へと供給することもでき、
また、燃料電池の空気極へ供給される空気を該凝縮水で
加湿することにより供給することもできる。後者の加湿
を介して固体高分子電解質へと水分を要求する場合にお
いては、上述の気液接触手段を有する場合、該気液接触
手段により洗浄された後の供給空気が十分に水分を含ん
でいるときには、この洗浄後の空気を燃料電池の空気極
へと供給し、それによって固体高分子電解質に水分を供
給することも可能である。
体高分子電解質を用いた燃料電池に限らず、他のあらゆ
るタイプの燃料電池、たとえば、リン酸塩型、溶融炭酸
塩型、固体酸化物型、固体高分子型の燃料電池にも有効
である。すなわち、本発明に係る燃料電池における水回
収装置は、燃料電池の酸化反応により生成する水蒸気の
少なくとも一部を凝縮手段により凝縮水として液化し、
凝縮水を燃料電池に使用する水として再利用する水回収
装置において、凝縮手段からの水回収ラインに、凝縮水
の少なくとも一部を脱塩処理する手段を設けるととも
に、燃料電池の排ガス側から脱塩処理手段までの間の排
気・回収ラインに、燃料電池の空気極へと供給される空
気を燃料電池への供給前に水蒸気または/および凝縮水
に接触させる気液接触手段を設けたことを特徴とするも
のからなる。
燃料電池においても、前述した固体高分子電解質を用い
た燃料電池の水回収装置におけるのと同等の構成を採用
することが好ましい。すなわち、排気・回収ラインへの
空気の供給は、凝縮手段から脱塩処理手段までの間の水
回収ラインにて行われるか、あるいは、燃料電池の排ガ
ス側から凝縮手段までの間の排ガスラインにて行われる
ようにする。気液接触手段としては、空気の配管内への
ライン注入手段およびライン注入された空気を凝縮水と
分離する気液分離手段とを含むもの、空気が注入された
凝縮水を噴射するスプレー手段を有するもの、燃料電池
へと供給される空気を凝縮水中にバブリングさせる手段
に構成したもの、水蒸気または/および凝縮水を拡散さ
せつつ一方向に通過させるとともに、対向流にて燃料電
池へと供給される空気を通過させる充填層を含む手段
(たとえば、充填塔)に構成したもの、一面側に水蒸気
または/および凝縮水が通過され、他面側に燃料電池へ
と供給される空気が通過されるガス透過膜を有するも
の、実質的に凝縮手段と一体に構成されたもの、等に構
成できる。
られる場合には、前記同様に、該補給水供給ラインが水
回収ラインの脱塩処理手段の上流側に接続されているこ
とが好ましい。脱塩処理手段としては、逆浸透膜装置、
電気透析装置、電気再生純水装置、イオン交換樹脂装
置、蒸留装置、キャパシタ脱塩装置の少なくとも一種か
ら構成でき、凝縮水の流れ方向に少なくとも二段に設け
る構成とすることも可能である。
給系としては、燃料に水を加えることにより水素を発生
させる改質器を有する構造に構成してもよく、燃料と水
を直接燃料電池に供給する系に構成してもよい。
ラインには、フィルタ等の一般的な不純物除去手段が設
けられていることが好ましく、上記気液接触手段に供給
される前に、機械的に除去できる異物を極力除去してお
くことが好ましい。
式や可搬式を考慮する場合、冷却用空気との間で熱交換
を行う手段からなることが好ましい。たとえば、空冷式
の手段や、ヒートポンプを用いて空気側に熱を逃がすよ
うにした手段に構成できる。
る水回収装置は、以下のような技術思想に基づいて完成
されたものであり、以下のような技術的利点を発揮でき
るものである。
ール等の炭化水素であるので、これらを酸化すれば当然
水が発生する。したがって、この水を凝縮して回収再利
用することができれば望ましい。しかしながら、この水
には燃料電池及びその周辺の配管から溶出する不純物
や、空気から取り込まれる不純物が溶解する。これらの
不純物が燃料電池における反応の触媒毒として作用した
り、電極を汚染、あるいは腐食することが考えられる。
したがって、本発明においては、何らかの脱塩手段を利
用して不純物を除去後に再利用することとするものであ
り、とくに従来、水の回収再利用の技術が確立されてい
なかった、固体高分子電解質を用いた燃料電池における
水の回収再利用の技術を提供するものである。
するが、再利用に必要な量は発生する水の一部分であ
り、必ずしも全量を脱塩する必要はない。脱塩手段とし
ては前述の如くイオン交換樹脂、電気透析、電気再生式
純水装置、逆浸透膜、蒸留手段のいずれもが利用可能で
あるが、いずれの脱塩手段を用いる場合においても、循
環再利用される必要量と余剰量に分離後、必要量を脱塩
し余剰量は外部にドレンすることが望ましい。電気透析
や電気再生型純水装置、逆浸透膜装置、蒸留手段、キャ
パシタ脱塩装置においては、余剰量を濃縮液としてドレ
ンすることができる。イオン交換樹脂を用いた場合はイ
オン交換機能の消耗により適時再生されたイオン交換樹
脂に交換が必要となる。逆浸透膜装置は液体を加圧して
膜を透過させることにより濃縮水と脱塩水に分離するも
のであり、イオン交換樹脂がイオン交換機能の消耗によ
り適時交換が必要になるのに対し、基本的に連続使用が
可能である。電気透析や電気再生型純水装置はイオン交
換膜を隔膜として用い、直流電流を用いて濃縮水と脱塩
水を分離する方法であり、これらも基本的に連続使用が
可能である。いずれの脱塩手段においても、比較的高温
の60℃から80℃程度で利用できる耐熱仕様が望まし
い。このような耐熱仕様は、たとえば特開平7−289
921号公報や特開平10−15402号公報に記載さ
れているような耐熱イオン交換樹脂を、単独で、あるい
は電気再生型純水装置の充填剤として利用することによ
って達成可能である。
を用いた燃料電池の水回収装置において、凝縮手段から
の水回収ライン中に設けられ、脱塩処理された凝縮水
が、燃料電池の燃料供給系および/または燃料電池の固
体高分子電解質へと供給される。燃料に混入され直接燃
料電池へと供給される直接法および改質器を備えた間接
法のいずれの燃料供給系においても、循環再利用される
凝縮水中から脱塩処理により不純物が除去されているの
で、燃料電池における反応への悪影響が最小限に抑えら
れ、水素が効果的に発生されて効率のよい発電が行われ
ることになる。また、燃料電池の固体高分子電解質へと
供給される凝縮水中から不純物が除去されることによ
り、固体高分子電解質の性能低下を来すことなく、固体
高分子電解質を常時水分が付与された状態に保つことが
でき、水素イオンに対する望ましい導電性を常時維持し
て、効率の高い発電を行うことが可能になる。
燃料電池における水回収装置においては、燃料電池の空
気極へと供給される空気が、燃料電池への供給前に水蒸
気または/および凝縮水との接触により浄化され、空気
中の不純物が、洗われて水分側に取り込まれる。この不
純物が移行された水が、上記脱塩処理手段により脱塩処
理される。すなわち、脱塩処理手段の上流にて燃料電池
に供給される空気と脱塩前の水を気液接触させ、空気中
の不純物を水に溶解せしめた後、脱塩処理手段にて不純
物を除去することができる。換言すれば、凝縮水用の脱
塩処理手段が、循環再利用される凝縮水自身を脱塩処理
する手段として機能すると同時に、該凝縮水中に移行さ
れた供給空気中の不純物の除去手段としても機能し、実
質的に、水の浄化とともに空気の浄化を行うことができ
る。この空気の浄化により、燃料供給系や燃料電池内に
持ち込まれようとする、空気中の汚染物質、特にガス状
の汚染物質を可能な限り事前に除去することが可能にな
り、一層効率の高い発電を行うことが可能になる。ま
た、空気中の不純物の大半が燃料電池内に持ち込まれる
ことなく事前に除去されるので、たとえば上記脱塩処理
手段以外の空気の不純物除去手段が設けられる場合に
も、その不純物除去手段に対する負荷が大幅に軽減され
る。
水回収装置に脱塩処理手段と気液接触手段とを組み込め
ば、燃料電池における循環再利用される水とともに供給
空気中の不純物の影響を最小限に抑えることが可能にな
り、きわめて効率のよい発電を行うことができるととも
に、燃料電池周りの大がかりな系統整備も不要で、車載
式や可搬式として最適なコンパクトな燃料電池システム
を構成できる。
形態を、図面を参照して説明する。図4は、本発明の一
実施態様に係る燃料電池における水回収装置を示してい
る。図4において、31は図1に示したと同様の基本構
成を有する燃料電池を示しており、内部に固体高分子電
解質32を備え、その両側に燃料極側および空気極側の
電極33、34を有している。燃料極側には、燃料供給
ライン35を介して、燃料、本実施態様ではメタノール
が供給される。空気極側には、本実施態様では、フィル
ター等の適当な異物除去手段を通した後の空気が空気供
給ライン36を介して供給される。燃料電池31におけ
る反応により、CO2 +H2 O(水蒸気)、N2 等を含
む排ガスが生成され、排ガスは排ガスライン37を介し
て凝縮手段としてのコンデンサ38に送られて、凝縮水
(H2 O)とCO2 、N2 等の排ガスとに分離される。
コンデンサ38自身の構造は、周知の熱交換器の構造を
採用すればよく、車載式や可搬式のシステムに構成する
場合には、水冷式よりもむしろ空冷式、あるいはヒート
ポンプを用いて空気との間で熱交換を行わせるようにし
たもの方が好ましい。
イン39を介してポンプ40により脱塩処理手段として
の逆浸透膜装置(RO)41に送られ、逆浸透膜装置4
1での脱塩処理により、循環再利用可能な浄化処理され
た水に生成される。本実施態様では、逆浸透膜装置41
において、濃縮水は余剰水としてブローライン42から
ブロー(ドレン)されている。逆浸透膜装置41で脱塩
処理(浄化処理)された凝縮水は、本実施態様では、ラ
イン43を介して燃料供給ライン35中の燃料に混入さ
れるとともに、一部が、ライン44を介して燃料電池3
1の固体高分子電解質32へと供給されている。
逆浸透膜装置41で脱塩処理された凝縮水を直接燃料中
に混入させて燃料電池31へと送る直接法に構成した
が、図5に示すように、改質器45を介在させ、この改
質器45あるいはその直前に供給する間接法を適用する
構成としてもよい。
電池における水回収装置を示している。図6において
は、図4に示した装置に比べ、脱塩処理手段としてイオ
ン交換樹脂装置51が用いられており、該イオン交換樹
脂装置51の上流側で余剰水がブローライン52を介し
てブローされている。その他の構成は図4に示した実施
態様に準じるので、図4に付したのと同一の符号を付す
ことにより説明を省略する。
気透析装置、電気再生式純水装置、蒸留装置、キャパシ
タ脱塩装置を用いることができる。図7は、本発明のさ
らに別の実施態様に係る燃料電池における水回収装置を
示しており、脱塩処理手段として電気再生式純水装置6
1を用いた例を示している。図7においては、図4に示
した装置同様、濃縮水は余剰水としてブローライン62
からブロー(ドレン)されている。その他の構成は図4
に示した実施態様に準じるので、図4に付したのと同一
の符号を付すことにより説明を省略する。
4を介して、脱塩処理後の凝縮水を直接的に燃料電池3
1の固体高分子電解質32へと供給するようにしたが、
たとえば図8に示すように、脱塩処理後の凝縮水を空気
供給ライン36あるいはその空気供給系の適当な部位に
ライン46を介して供給し、空気を加湿した後その加湿
空気を燃料電池31の空気極側へと供給し、それによっ
て固体高分子電解質32を湿らすようにしてもよい。
水回収装置においては、凝縮手段からの凝縮水が脱塩処
理され、脱塩処理により浄化された水が燃料供給系また
は/および固体高分子電解質32へと供給される。燃料
供給系に浄化された水が供給されることにより、燃料電
池31や改質器45において、効率よく水素が発生さ
れ、燃料電池31の発電効率が向上する。また、固体高
分子電解質32に常時浄化された水が供給されることに
より、固体高分子電解質32の良好な導電性が常時確保
され、このタイプの燃料電池31の発電効率が一層向上
する。
浄化機能に加え、供給空気の浄化機能も同時に付与でき
る。図9は、本発明のさらに別の実施態様に係る燃料電
池における水回収装置を示している。図9に示す装置に
おいては、図4に示した装置に比べ、水回収ライン39
の、脱塩処理手段としての逆浸透膜装置41までの部位
に、燃料電池31の空気極へと供給される空気を燃料電
池31への供給前に水蒸気または/および凝縮水(この
場合、主として凝縮水)に接触させる気液接触手段が設
けられている。本実施態様では、気液接触手段は、凝縮
水を一時的に溜める凝縮水タンク71からなっており、
その内部上部空間にライン72を介して供給された空気
が、下部の凝縮水と意図的に接触されたのち、ライン7
3を介して燃料電池31の空気極へと供給されている。
が不足する場合を考慮して、補給水供給ライン74が設
けられており、逆浸透膜装置41へと送られる水と供給
空気との接触機会を増大させるべく、水の一部循環ライ
ン75も付加されている。
ンク71を設けることにより、供給空気中の不純物、と
くに、事前の機械式フィルター等では除去し切れなかっ
たガス状の不純物が、水との接触により水側に捕捉また
は溶解され、燃料電池31の空気極へと供給される空気
が浄化される。したがって、不純物の極めて少ない状態
で燃料電池31における発電反応が行われ、効率が向上
する。また、空気中の不純物が混入した水は、前述の水
浄化手段としての逆浸透膜装置41で浄化されるので、
一つの逆浸透膜装置41でありながら、実質的に、前述
した循環再利用される水の浄化と、供給空気の浄化との
両機能を果たすことになる。したがって、システム全体
としてコンパクトな構成を維持しつつ、燃料電池31の
発電性能が大幅に向上されることになる。
るタンク構成の他、空気側から水側への不純物の移行効
果(洗浄効果)をより向上するために、たとえば次のよ
うな各種態様を採ることができる。
に供給空気のライン81が合流されて供給空気が凝縮水
中にライン注入され、凝縮水タンク82内に向けてノズ
ル83によりスプレー噴射されている。このような構成
においては、水回収ライン39の配管内での気液接触に
加え、スプレー噴射による気液接触が行われ、供給空気
中の不純物がより効果的に水側に移行され、燃料電池へ
と送られる空気が一層確実に浄化される。
中に設けられた凝縮水タンク91の底部から空気がライ
ン92を介して供給され、供給された空気は、凝縮水タ
ンク91内に一時的に収容された凝縮水中をバブリング
されながら、上部空間へと浮上して抜け、そこからライ
ン93を介して燃料電池へと送られる。バブリングによ
る気液接触であるから、空気中の不純物の水側への移行
も効率よく行われ、良好に浄化された空気が燃料電池に
供給されることになる。
中に充填塔101が設けられ、充填塔101内に、多孔
質や複数の斜板等からなる気液接触手段としての充填層
102が設けられている。この充填層102に対し、凝
縮水が上方から下方に向けて流下され、その流れに対し
対向流にて下方から上方に向けて供給空気が通される。
充填層102では、水膜の面積が増大されたり、噴霧状
にされたりして、水と空気との接触面積や接触機会が増
大されるから、供給空気中の不純物がより効果的に水側
に移行され、燃料電池へと送られる空気が一層確実に浄
化される。
の凝縮水タンク111の上流側に、ガス透過膜112等
を備えた膜分離装置113が設けられ、ガス透過膜11
2の一面側に凝縮水が、他面側に供給空気が対向流にて
流通されている。ガス透過膜112としては、空気中の
不純物が水側に移行できればどのような材質、形態(均
質膜、多孔質膜)のものでも使用可能である。特に、中
空糸形状のガス透過膜がコンパクトで膜面積を稼げるの
で望ましい。このような膜分離装置113を有する構成
では、とくに供給空気中の不純物のうちガス成分が効果
的に凝縮水側に移行され、より酸素リッチな空気に調製
して燃料電池に供給することが可能になり、燃料電池に
おける酸化反応の効率を向上することが可能になる。
の空気の供給を、コンデンサから脱塩処理手段までの水
回収ラインに対して行ったが、この空気の供給は、基本
的に、水蒸気を含むライン中で行ってもよい。要は、燃
料電池で生成される水分で、空気を洗浄して空気中の不
純物をできるだけ水分側(水蒸気および/または凝縮
水)に移行させ、その水分を脱塩処理手段で脱塩処理し
て循環再利用される水として回収できればよい。たとえ
ば、図14に示すように、燃料電池31とコンデンサ3
8との間の排ガスライン37にライン121を介して空
気をライン注入し、水蒸気や他の排ガスと混合した状態
でコンデンサ38に送って凝縮させ、凝縮水や水蒸気を
含む水成分と空気との混合状態にて、水回収ライン12
2から凝縮水タンク123までの間で気液接触させるよ
うにしてもよい。場合によっては、凝縮水タンク123
の入口にスプレーノズル124を設けてさらに気液接触
の機会を増大させることもできる。また、気液接触に利
用する水の量を十分に確保するために、気液接触手段へ
水の循環ライン125を設けておくことが好ましい。気
液接触により不純物の除去された空気はライン126を
介して燃料電池31に送られる。
ちろんのこと、コンデンサ38の上流側での空気供給に
より、燃料電池からの排ガスを希釈する効果が得られ
る。したがって、たとえば、排ガス中のCO2 成分の分
圧を大幅に低下させることが可能になり、循環再利用さ
れる回収水中のCO2 成分の量を大幅に低下させること
が可能になる。なお、図14に示す態様では、補給水供
給ライン127も設けられている。また、脱塩処理手段
として電気再生式純水装置128を用いた構成を示して
いるが、前述の如く他の手段であってもよい。
を、実質的に凝縮手段と一体になった手段として構成す
ることも可能である。たとえば図15に示すように、熱
交換器として構成されているコンデンサ131への、燃
料電池31からの排ガスライン132に、ブロワ13
3、フィルタ134を介して空気をライン135を介し
てライン注入し、排ガスライン132の配管中で気液接
触させるとともにコンデンサ131内で気液接触させ、
コンデンサ131から不要な排ガスをライン136を介
して排気し、浄化された空気をライン137を介して燃
料電池31に供給するとともに、余剰空気をライン13
8を介して排出することにより燃料電池31への空気供
給量を調整できるようにした構成を採用できる。この実
施態様では、脱塩処理手段として逆浸透膜装置139が
採用されているが、前述の如く他の手段であってもよ
い。また、図15に示した装置では、余剰空気の排出調
整を行うためにライン136、138の2つを設けてあ
るが、いずれか一方を削除することも可能である。さら
に、図15に示した装置では、気液接触手段への水の循
環ライン140が設けられている。
実質的に自由に設計することが可能である。また、上述
の気液接触手段を有する各実施態様に係る装置では、脱
塩処理後の水の一部をライン44を介して燃料電池31
の固体高分子電解質側に供給するように構成したが、気
液接触手段により洗浄された空気が十分な量の水分を含
んでいる場合には、この加湿空気を燃料電池31の空気
極側へと供給してそれによって固体高分子電解質を十分
に湿らすことも可能であり、その場合には、ライン44
を省略することも可能である。さらに、上述の気液接触
手段を有する各実施態様に係る装置では、燃料電池31
の種類を固体高分子電解質を備えた電池として説明した
が、気液接触手段を設けることの技術思想は、他のあら
ゆるタイプの燃料電池にも適用し得ることは前述した通
りである。
透膜装置、電気透析装置、電気再生純水装置、イオン交
換樹脂装置、蒸留装置、キャパシタ脱塩装置の中から、
目標とする仕様に応じて、実質的に自由に選択すること
ができるが、さらに、脱塩処理手段を、凝縮水の流れ方
向に二段以上に設置することが可能である。この技術思
想は、燃料電池側あるいは燃料供給系側に要求される最
適な水の状態に応じて、それぞれ、その要求仕様に応じ
た最適な供給水に処理しようとするものである。したが
って、要求される処理水に応じて、二段以上に設置され
る脱塩処理手段の種類も適宜選択することができる。
設置する場合の一実施形態を示す。図16に示す態様に
おいては、燃料電池141は固体高分子電解質を用いた
ものに構成されており、燃料電池141からの水蒸気を
含む排ガスは、凝縮手段としてのコンデンサ142で凝
縮されて排ガスと凝縮水とに分離され、凝縮水は気液接
触手段143で供給空気を洗浄した後、第1段目の脱塩
処理手段としての逆浸透膜装置144に供給されてい
る。逆浸透膜装置144で脱塩処理された水の一部は、
本実施態様では、燃料電池141の固体高分子電解質へ
と供給されており、残りは、第2段目の脱塩処理手段と
しての電気再生純水装置145に供給されている。電気
再生純水装置145で脱塩処理された水は、本実施態様
では、燃料電池141の燃料供給系146へと供給され
ている。147は気液接触手段への水の循環ラインを示
している。第1段目と第2段目の脱塩処理手段による処
理水の供給先は、逆にすることも可能であり、使用する
脱塩処理手段の種類と、燃料電池側あるいは燃料供給系
側の要求仕様に応じて各処理水の供給先を決定すればよ
い。たとえば、図16に示した実施態様では、逆浸透膜
装置144で異物の除去された水が燃料電池141の固
体高分子電解質へと供給され、電気再生純水装置145
でさらにCO2 等の不純ガス成分の除去された水が燃料
供給系へと供給される。
少ないと考えられるが、要求仕様の異なる水が三種以上
ある場合には、このような構成を採ることも可能であ
る。
は、前述のメタノール以外にも、各種アルコールやLN
G等、周知の各種燃料を使用することができる。
電池における水回収装置によれば、固体高分子電解質を
用いた燃料電池において、燃料電池から生じる水を効率
よく浄化して循環再利用できるようになり、燃料電池シ
ステムをコンパクトに構成しつつ、効率の高い発電を行
うことができる。また、燃料電池自身で生じる水を効果
的に再利用できるので、車載式や可搬式として好適な燃
料電池システムを提供できる。
水回収装置とすることにより、燃料電池の型式にかかわ
らず、浄化された望ましい空気を燃料電池自身や燃料供
給系に供給できるようになり、燃料電池の性能の一層の
向上をはかることができる。
概略構成図である。
る。
回収装置の概略構成図である。
水回収装置の概略構成図である。
おける水回収装置の概略構成図である。
おける水回収装置の概略構成図である。
おける水回収装置の概略構成図である。
おける水回収装置の概略構成図である。
回収装置の部分概略構成図である。
水回収装置の部分概略構成図である。
を示す水回収装置の部分概略構成図である。
を示す水回収装置の部分概略構成図である。
における水回収装置の概略構成図である。
における水回収装置の概略構成図である。
における水回収装置の概略構成図である。
置 71、82、91、111、123 凝縮水タンク 72、81、92、121、135 空気供給ライン 73、93、126、137 燃料電池への空気供給ラ
イン 74、127 補給水供給ライン 75 水の一部循環ライン 83、124 スプレーノズル 101 充填塔 102 充填層 112 ガス透過膜 113 膜分離装置 125、140、147 気液接触手段への水の循環ラ
イン 131 気液接触手段と一体化されたコンデンサ 133 ブロワ 134 フィルタ 136 排ガス排出ライン 138 余剰空気排出ライン 143 気液接触手段 144 第1段目の脱塩処理手段としての逆浸透膜装置 145 第2段目の脱塩処理手段としての電気再生式純
水装置 146 燃料供給系
Claims (21)
- 【請求項1】 固体高分子電解質を用いた燃料電池の酸
化反応により生成する水蒸気の少なくとも一部を凝縮手
段により凝縮水として液化し、凝縮水を燃料電池に使用
する水として再利用する水回収装置において、凝縮手段
からの水回収ラインに、凝縮水の少なくとも一部を脱塩
処理する手段を設け、該脱塩処理手段からの水回収ライ
ンを、脱塩処理された凝縮水を少なくとも燃料電池への
燃料供給系および/または燃料電池の固体高分子電解質
に供給するラインに構成したことを特徴とする燃料電池
における水回収装置。 - 【請求項2】 燃料電池の排ガス側から脱塩処理手段ま
での間の排気・回収ラインに、燃料電池の空気極へと供
給される空気を燃料電池への供給前に水蒸気または/お
よび凝縮水に接触させる気液接触手段が設けられてい
る、請求項1の燃料電池における水回収装置。 - 【請求項3】 排気・回収ラインへの空気の供給が、凝
縮手段から脱塩処理手段までの間の水回収ラインにて行
われる、請求項2の燃料電池における水回収装置。 - 【請求項4】 排気・回収ラインへの空気の供給が、燃
料電池の排ガス側から凝縮手段までの間の排ガスライン
にて行われる、請求項2の燃料電池における水回収装
置。 - 【請求項5】 気液接触手段が、空気を排気・回収ライ
ンの配管内にライン注入する手段と、ライン注入された
空気を凝縮水と分離する気液分離手段とを含む、請求項
2ないし4のいずれかに記載の燃料電池における水回収
装置。 - 【請求項6】 気液接触手段が、空気が注入された凝縮
水を噴射するスプレー手段を有する、請求項2ないし4
のいずれかに記載の燃料電池における水回収装置。 - 【請求項7】 気液接触手段が、燃料電池へと供給され
る空気を凝縮水中にバブリングさせる手段からなる、請
求項2の燃料電池における水回収装置。 - 【請求項8】 気液接触手段が、水蒸気または/および
凝縮水を拡散させつつ一方向に通過させるとともに、対
向流にて燃料電池へと供給される空気を通過させる充填
層を含む手段からなる、請求項2の燃料電池における水
回収装置。 - 【請求項9】 気液接触手段が、一面側に水蒸気または
/および凝縮水が通過され、他面側に燃料電池へと供給
される空気が通過されるガス透過膜を有する、請求項2
の燃料電池における水回収装置。 - 【請求項10】 気液接触手段が、実質的に凝縮手段と
一体に構成されている、請求項2の燃料電池における水
回収装置。 - 【請求項11】 外部からの補給水供給ラインが、水回
収ラインの脱塩処理手段の上流側に接続されている、請
求項1ないし10のいずれかに記載の燃料電池における
水回収装置。 - 【請求項12】 脱塩処理手段が、逆浸透膜装置、電気
透析装置、電気再生純水装置、イオン交換樹脂装置、蒸
留装置、キャパシタ脱塩装置の少なくとも一種からな
る、請求項1ないし11のいずれかに記載の燃料電池に
おける水回収装置。 - 【請求項13】 脱塩処理手段が、凝縮水の流れ方向に
少なくとも二段に設けられている、請求項1ないし12
のいずれかに記載の燃料電池における水回収装置。 - 【請求項14】 一段目の脱塩処理手段からの凝縮水
と、二段目の脱塩処理手段からの凝縮水とが、燃料電池
への燃料供給系および燃料電池の固体高分子電解質の一
方と他方とに、それぞれ分けて供給される、請求項13
の燃料電池における水回収装置。 - 【請求項15】 燃料電池の固体高分子電解質へと供給
される脱塩処理後の凝縮水が、燃料電池の空気極へ供給
される空気を該凝縮水で加湿することにより供給され
る、請求項14の燃料電池における水回収装置。 - 【請求項16】 燃料電池の酸化反応により生成する水
蒸気の少なくとも一部を凝縮手段により凝縮水として液
化し、凝縮水を燃料電池に使用する水として再利用する
水回収装置において、凝縮手段からの水回収ラインに、
凝縮水の少なくとも一部を脱塩処理する手段を設けると
ともに、燃料電池の排ガス側から脱塩処理手段までの間
の排気・回収ラインに、燃料電池の空気極へと供給され
る空気を燃料電池への供給前に水蒸気または/および凝
縮水に接触させる気液接触手段を設けたことを特徴とす
る燃料電池における水回収装置。 - 【請求項17】 燃料電池への燃料供給系が、燃料に水
を加えることにより水素を発生させる改質器を有する、
請求項1ないし16のいずれかに記載の燃料電池におけ
る水回収装置。 - 【請求項18】 燃料電池への燃料供給系が、燃料と水
を直接燃料電池に供給する系に構成されている、請求項
1ないし16のいずれかに記載の燃料電池における水回
収装置。 - 【請求項19】 気液接触手段に供給される空気供給ラ
インにフィルタが設けられている、請求項2ないし18
のいずれかに記載の燃料電池における水回収装置。 - 【請求項20】 凝縮手段が冷却用空気との間で熱交換
を行う手段からなる、請求項1ないし19のいずれかに
記載の燃料電池における水回収装置。 - 【請求項21】 燃料電池が車載または可搬式のものか
らなる、請求項1ないし19のいずれかに記載の燃料電
池における水回収装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14350199A JP4562103B2 (ja) | 1999-05-24 | 1999-05-24 | 燃料電池における水回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14350199A JP4562103B2 (ja) | 1999-05-24 | 1999-05-24 | 燃料電池における水回収装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000331703A true JP2000331703A (ja) | 2000-11-30 |
JP4562103B2 JP4562103B2 (ja) | 2010-10-13 |
Family
ID=15340201
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14350199A Expired - Lifetime JP4562103B2 (ja) | 1999-05-24 | 1999-05-24 | 燃料電池における水回収装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4562103B2 (ja) |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005116184A (ja) * | 2003-10-02 | 2005-04-28 | Kurita Water Ind Ltd | 燃料電池用水処理装置 |
JP2005347231A (ja) * | 2003-10-01 | 2005-12-15 | Kurita Water Ind Ltd | 燃料電池用水処理装置 |
WO2006038325A1 (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-13 | Kurita Water Industries Ltd. | 燃料電池用水処理装置 |
US7101636B2 (en) | 2000-08-10 | 2006-09-05 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Fuel cell system |
WO2006100716A1 (ja) * | 2005-03-18 | 2006-09-28 | Kurita Water Industries Ltd. | 燃料電池用水処理装置 |
US7318969B2 (en) | 2005-02-08 | 2008-01-15 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Fuel cell |
JP2008130477A (ja) * | 2006-11-24 | 2008-06-05 | Denso Corp | 燃料電池システム |
US7572536B2 (en) | 2003-10-31 | 2009-08-11 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Method and apparatus for fueling fuel cells |
US7582376B2 (en) | 2004-09-29 | 2009-09-01 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Proton conductive polymer and fuel cell using the same |
US8277987B2 (en) | 2006-03-06 | 2012-10-02 | Nec Corporation | Fuel cell system |
KR101256623B1 (ko) * | 2010-12-07 | 2013-04-19 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 염수로부터 고순도의 리튬 수용액을 제조하는 방법 |
JP2014107259A (ja) * | 2012-11-30 | 2014-06-09 | Tokyo Gas Co Ltd | 燃料電池システム |
CN114976118A (zh) * | 2022-07-29 | 2022-08-30 | 河南新飞电器集团有限公司 | 氢燃料电池新能源专用车动力装置 |
CN117276587A (zh) * | 2023-11-15 | 2023-12-22 | 四川轻绿科技有限公司 | 用于小功率燃料电池的冷凝增湿装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08109006A (ja) * | 1994-10-06 | 1996-04-30 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 重水素製造装置 |
JPH10106607A (ja) * | 1996-10-02 | 1998-04-24 | Shipbuild Res Assoc Japan | 固体高分子電解質型燃料電池発電装置 |
JPH10106593A (ja) * | 1996-09-30 | 1998-04-24 | Sanyo Electric Co Ltd | 固体高分子型燃料電池,その運転方法及び固体高分子型燃料電池システム |
JPH1186895A (ja) * | 1997-09-10 | 1999-03-30 | Toshiba Corp | 燃料電池プラント水処理システム |
-
1999
- 1999-05-24 JP JP14350199A patent/JP4562103B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08109006A (ja) * | 1994-10-06 | 1996-04-30 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 重水素製造装置 |
JPH10106593A (ja) * | 1996-09-30 | 1998-04-24 | Sanyo Electric Co Ltd | 固体高分子型燃料電池,その運転方法及び固体高分子型燃料電池システム |
JPH10106607A (ja) * | 1996-10-02 | 1998-04-24 | Shipbuild Res Assoc Japan | 固体高分子電解質型燃料電池発電装置 |
JPH1186895A (ja) * | 1997-09-10 | 1999-03-30 | Toshiba Corp | 燃料電池プラント水処理システム |
Cited By (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7101636B2 (en) | 2000-08-10 | 2006-09-05 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Fuel cell system |
JP2005347231A (ja) * | 2003-10-01 | 2005-12-15 | Kurita Water Ind Ltd | 燃料電池用水処理装置 |
JP2005116184A (ja) * | 2003-10-02 | 2005-04-28 | Kurita Water Ind Ltd | 燃料電池用水処理装置 |
JP4556410B2 (ja) * | 2003-10-02 | 2010-10-06 | 栗田工業株式会社 | 燃料電池用水処理装置 |
US7572536B2 (en) | 2003-10-31 | 2009-08-11 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Method and apparatus for fueling fuel cells |
US7582376B2 (en) | 2004-09-29 | 2009-09-01 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Proton conductive polymer and fuel cell using the same |
WO2006038325A1 (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-13 | Kurita Water Industries Ltd. | 燃料電池用水処理装置 |
US7318969B2 (en) | 2005-02-08 | 2008-01-15 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Fuel cell |
WO2006100716A1 (ja) * | 2005-03-18 | 2006-09-28 | Kurita Water Industries Ltd. | 燃料電池用水処理装置 |
US8277987B2 (en) | 2006-03-06 | 2012-10-02 | Nec Corporation | Fuel cell system |
JP2008130477A (ja) * | 2006-11-24 | 2008-06-05 | Denso Corp | 燃料電池システム |
KR101256623B1 (ko) * | 2010-12-07 | 2013-04-19 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 염수로부터 고순도의 리튬 수용액을 제조하는 방법 |
JP2014107259A (ja) * | 2012-11-30 | 2014-06-09 | Tokyo Gas Co Ltd | 燃料電池システム |
CN114976118A (zh) * | 2022-07-29 | 2022-08-30 | 河南新飞电器集团有限公司 | 氢燃料电池新能源专用车动力装置 |
CN114976118B (zh) * | 2022-07-29 | 2022-10-21 | 河南新飞电器集团有限公司 | 氢燃料电池新能源专用车动力装置 |
CN117276587A (zh) * | 2023-11-15 | 2023-12-22 | 四川轻绿科技有限公司 | 用于小功率燃料电池的冷凝增湿装置 |
CN117276587B (zh) * | 2023-11-15 | 2024-01-26 | 四川轻绿科技有限公司 | 用于小功率燃料电池的冷凝增湿装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4562103B2 (ja) | 2010-10-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3518112B2 (ja) | 燃料電池の水処理装置 | |
JP4562103B2 (ja) | 燃料電池における水回収装置 | |
JP6126154B2 (ja) | 燃料電池システム | |
US11710837B2 (en) | Fuel cell system including a separation membrane | |
KR101578958B1 (ko) | 연료전지 캐소드 배기로부터 물을 전달하기 위한 물 회수 조립체 | |
JP2002542592A (ja) | 燃料電池装置用の水処理装置 | |
JP2003511831A (ja) | 燃料電池動力装置の冷却液から汚染物質を除去するための方法及び装置 | |
JP2003523047A (ja) | 直接不凍液冷却燃料電池アッセンブリのための冷媒処理システム | |
JP4624670B2 (ja) | 燃料電池発電装置の多数の構成部品の機能の統合化 | |
JP5078202B2 (ja) | 固体高分子型燃料電池発電システム | |
JP4461553B2 (ja) | 燃料電池の水処理装置 | |
JP4504614B2 (ja) | 燃料電池発電システム | |
JP4419329B2 (ja) | 固体高分子電解質型燃料電池発電装置 | |
JP2008135271A (ja) | 燃料電池装置 | |
JP5353034B2 (ja) | 燃料電池発電装置 | |
JP4655451B2 (ja) | 固体高分子形燃料電池システム | |
JP4662277B2 (ja) | 電気脱イオン装置 | |
WO2003032422A1 (fr) | Systeme de pile a combustible et procede de generation d'energie au moyen d'une pile a combustible | |
JP5292865B2 (ja) | 燃料電池発電装置の水回収方法及び燃料電池発電装置 | |
JP2009140726A (ja) | 燃料電池発電装置 | |
EP1653546A1 (en) | Fuel cell cogeneration system | |
JP2002298894A (ja) | 固体高分子型燃料電池発電設備の水処理システム | |
JP5228575B2 (ja) | 燃料電池発電装置 | |
JP2911376B2 (ja) | 水素・酸素発生装置 | |
JP2011054451A (ja) | 燃料電池システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060125 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090604 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090630 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090824 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100723 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100723 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130806 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |