JP2003511831A - 燃料電池動力装置の冷却液から汚染物質を除去するための方法及び装置 - Google Patents

燃料電池動力装置の冷却液から汚染物質を除去するための方法及び装置

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JP2003511831A JP2001530135A JP2001530135A JP2003511831A JP 2003511831 A JP2003511831 A JP 2003511831A JP 2001530135 A JP2001530135 A JP 2001530135A JP 2001530135 A JP2001530135 A JP 2001530135A JP 2003511831 A JP2003511831 A JP 2003511831A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 燃料電池動力装置(100)の冷却液(126)から汚染物質を除去するための方法及び装置であって、燃料電池動力装置(100)から排出された冷却液(126)は、オキシダントマニホールド(108)へ送られる。排出された冷却液はオキシダントマニホールド(108)を通って流れているオキシダントと相互に作用し、よって、排出された冷却液から汚染物質を除去するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は主に、燃料電池動力装置の冷却液から汚染物質を除去するための方法
および装置に係り、特に、燃料電池アッセンブリから排出された冷却液がオキシ
ダントマニホールド内のオキシダントと相互作用することによって、冷却液から
汚染物質を除去でき、かつ燃料電池動力装置の全体的なサイズ及び複雑さを低減
できる方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
固体酸化物型(ソリッドオキサイド)、溶融炭酸塩型、リン酸型及び陽子交換
膜型(PEM)などの、様々なタイプの燃料電池が当業者に知られている。燃料
電池は、化学エネルギを直接電気エネルギに変えることにより電気を発生させる
。一般的な燃料電池では、電解媒体がアノード(陽極)及びカソード(陰極)に
分離する。燃料がアノードに導入され、オキシダント(酸化体)がカソードに導
入され、そして電池が適切な温度範囲に維持されたとき、アノードとカソードと
の間に電圧が発生する。電解媒体は、イオン種がカソードとアノードとの間を移
動することを許可する。
【0003】 燃料電池によって生成された反応生成物は、比較的シンプルで良性であり、通
常、水と二酸化炭素を含んでいる。従って、環境への影響は最小である。内燃機
関などの、化石燃料に基づいた動力源と比較して、燃料電池はよりシンプルで、
より静かで無害であり、また高い作動効率を有している。これら及びその他の理
由から、燃料電池は将来の有望な動力源として考えられている。
【0004】 しかしながら、実際上、燃料電池スタック(stack)の作動は複雑になりうる
。通常、多数の電気的に統合された燃料電池アッセンブリを備えた燃料電池スタ
ックをサポートするために、多くのハードウエアが必要とされることもある。そ
のようなハードウェアは、燃料電池スタックを適切な温度に維持するための温度
(熱)管理サブシステム、作動している燃料電池スタックの反応生成物として発
生した水を処理すると共に動力装置全体を適切な湿度に維持するための水管理サ
ブシステム、燃料反応物を処理して燃料電池スタックへと供給するための燃料サ
ブシステム、および燃料電池スタックにオキシダントを供給するためのブロワと
を備えている。全体として、燃料電池スタック及び作動システムが、一般的な燃
料電池動力装置を構成する。
【0005】 従来技術から理解されるように、燃料電池動力装置の各要素およびサブシステ
ムは、適用する動力装置によって変わる(工業的に利用されるリン酸型静止動力
装置と移動式PEM動力装置とでは異なる)。更に、燃料反応物として水素を供
給することができる移動式PEM動力装置は、ガソリンから水素燃料を生成する
ためのサブシステムを必要とする自動車用のPEM装置とは熟考すると異なる。
一般に、燃料電池動力装置は、使用される動力装置に適用するために必要なこれ
らサブシステム要素を備えており、それらサブシステム要素は燃料電池動力装置
に組み込まれる燃料電池の種類に適応している。
【0006】 燃料電池アッセンブリ内の温度をコントロールするために、冷却液(通常は水
)が燃料電池アッセンブリの周りを循環するように供給される。燃料電池アッセ
ンブリに改質燃料を使用する場合、水汚染物質の可能性(possible)に特に敏感
になる。
【0007】 電気化学燃料電池アッセンブリは一般的に燃料として水素を使用し、オキシダ
ントとして酸素を使用する。上述したように反応副産物は水である。このような
燃料電池アッセンブリは、多孔性かつ電導性のシート材料(通常は炭素繊維紙)
から形成された2つの電極間に配置された、固体ポリマ電解質(electrolyte )
から成る膜、あるいはイオン交換膜を使用できる。このイオン交換膜は、陽子交
換膜(以下PEMとも言う)としても知られており、PEMは登録名ナフィオン
(登録商標)によりデュポン社から売られている。またPEMは、その上に形成
された触媒層を有しており、それによって、膜電極は所望の電気化学反応を促進
させる。
【0008】 作動中、水素燃料はアノードの多孔性電極材料に浸透して触媒層と反応し、水
素イオンを形成する。水素イオンは膜を通ってカソードへ移動し、電子は外部回
路を通ってカソードへ流れる。カソードでは、供給酸素含有ガスが多孔性電極材
料に浸透し、触媒層にてアノードからの水素イオン及び電子と反応して副産物と
しての水を形成する。イオン交換膜はアノードからカソードへの水素イオンの移
動を促進するだけでなく、酸素含有ガスオキシダントから水素燃料を隔離する働
きもする。アノード及びカソード触媒層で起こる反応は、反応式で表される: アノード反応: H2→2H++2e カソード反応: 1/2O2+2H++2e→H2O 従来のPEM燃料電池は、アノード及びカソードプレートと呼ばれる2つのガ
ス浸透性、電導性プレート間に配置されたイオン交換膜を有している。これらプ
レートは一般的に、黒鉛、黒鉛ポリマー合成物、又はそれと同様のものから形成
される。これらプレートは、2つの多孔性、電導性電極を構造的に支持する役割
をし、また、集電装置として作用し、燃料及びオキシダントをそれぞれアノード
及びカソードへ運ぶ役割をする。更にそれらは、燃料電池の作動中に反応生成水
を運び去るために利用される。
【0009】 燃料あるいはオキシダントをアノード及びカソードプレートに送る目的で、こ
れらプレート内に流溝(フローチャンネル)が形成されている場合、それらは流
体フローフィールドプレートと呼ばれる。また、これらプレートは、特定の構成
・形状の燃料電池において水移動プレートとして機能することもある。これらプ
レートがアノード及びカソード多孔性材料中に形成された溝上に単に敷かれてい
る(overlay)場合、それらはセパレータプレートと呼ばれる。更に、プレートに
は、燃料をアノード流溝へ供給する、あるいはオキシダントをカソード流溝へ供
給するために利用される反応物供給マニホールドが形成されることもある。それ
らはまた、燃料及びオキシダント流の非反応要素、および副産物として生成され
たあらゆる水を、燃料電池から案内するための同様の排出マニホルドも有してい
る。代わりにマニホールドは、Kunzらによる米国特許3,994,748号
に開示されているように、燃料電池自身の外部に形成されることもある。
【0010】 燃料電池アッセンブリの触媒層は、他の貴金属や貴金属合金が利用されること
もあるが、通常は炭素に支持されたプラチナ又はプラチナ合金である。2つ又は
それ以上の、アノードプレート、膜、カソードプレートの組み合わせから成る電
気的に接続された多数の燃料電池は、燃料電池スタックと呼ばれる。燃料電池ス
タックは通常、電気的に直列に接続される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
燃料電池アッセンブリ用の燃料生産に関する最近の試みは、炭化水素燃料(メ
タン、天然ガス、ガソリン、メタノールあるいはその他の同様のもの)の水素へ
の化学転換によって生成された水素リッチ流を利用することに集中している。こ
の方法は、水素の生成に関して、可能なかぎり純粋なものにするために効率的に
転換することを要求する。従って、一酸化炭素やその他の好ましくない化学副産
物の生成を最小限にすることが要求される。この炭化水素の転換は、通常、蒸気
リフォーマー又は自動温度リフォーマーを使用することによって遂行される。改
質された炭化水素燃料は、大抵、多量のアンモニア(NH3 )及び十分な量の二
酸化炭素(CO2 )を含んでいる。これらガスは、燃料電池アッセンブリに供給
された水及び燃料電池アッセンブリ内で生成された水中に、溶解して分散する傾
向がある。この結果的に汚染された水によって、水の導電率が、冷却液溝及びマ
ニホールドで分流腐食が発生するポイントまで上昇し、それによって燃料電池材
料が劣化し、PEMの導電率が小さくなる。その結果、燃料電池アッセンブリ全
体の効率が低下する。
【0012】 上述したように、冷却液水の循環のため、及び燃料電池アッセンブリの作動の
副産物として生成された過度の水を逃がして運び去るための冷却液溝が、アノー
ド及びカソードプレートに設けられる。そうして集められ、冷却液溝を通って燃
料電池アッセンブリを循環する水は汚染しやすく、汚染された水が燃料電池アッ
センブリ全体を循環することによって、燃料電池アッセンブリの作動にダメージ
を与えたり傷をつけることがある。
【0013】 従って、燃料電池アッセンブリを水の汚染から保護できるシステムを提供する
ことが必要である。このシステムは例えば、Grassoによる米国特許第4,
344,850号に示されている。燃料電池アッセンブリの冷却液を処理するた
めのGrassoのシステムは、米国特許第4,344,850号の図1に図示
されているように、燃料電池アッセンブリに供給された冷却液の一部を浄化する
ためにフィルタ及び脱塩装置(demineralizer )を利用する。また、湿ったカソ
ード出口流から得られた凝縮水を処理するために空気分離器(deaerator )が利
用される。Grassoの中で述べられているように、冷却液流と燃料電池アッ
センブリのボディとの間の熱交換は、Breaultらの米国特許第4,233
,369号に従って遂行される。Grassoの冷却液システムは、冷却液流の
全体を浄化するものではないことを記すことが重要である。これは、次に事実に
よるものである。即ち、銅又はそれと同様のもので形成されるGrassoの冷
却導管は、燃料電池アッセンブリのボディと広がって(拡散可能に)連通してお
らず、冷却液流は、特に、改質燃料流中にCO2又はNH3が存在する場合におい
て、燃料電池アッセンブリから汚染物を受け取らない。従って、Grassoで
は冷却液流の浄化負担は、フィルタと脱塩装置で単独に発生する。その結果、広
がって連通した場合と比べて、これら要素(フィルタ及び空気分離器)の摩耗が
大きくなり、より大きな修理及びより頻繁な交換が必要となるだろう。
【0014】 また、供給冷却液からCO2またはNH3ガスを除去することを補助するために
、燃料電池動力装置に脱気装置(degassifier)が利用されている。脱気装置は
、「燃料電池アッセンブリ用水処理システム」の名称で1999年4月20日に
出願された米国出願09/295,732号に図示されている。
【0015】 しかしながら、燃料電池動力装置が別個の空気分離器(deaerator )及び脱気
装置(degassifier)を含んでいることは、そのシステムがより複雑になり、ま
たそのシステムを作動するのに必要とされるエネルギが増加する。
【0016】 上記問題および懸念に基づいて、本発明の主な課題は、上記欠点を克服した、
冷却液から汚染物質を取り除く方法及び装置を備えた燃料電池動力装置を提供す
ることである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の課題は、燃料電池動力装置の冷却液から汚染物を除去する方法および
装置を提供することである。
【0018】 本発明の他の課題は、燃料電池動力装置の複雑さ及びコストを低減することで
ある。
【0019】 本発明の他の課題は、冷却液汚染物除去システムを燃料電池動力装置のオキシ
ダントマニホールドと統合することである。
【0020】 本発明の他の考察・形態(aspect)は、燃料電池動力装置の冷却液から汚染物
質を除去すると共に、燃料電池動力装置の潜在熱膨張(potential thermal upse
ts)を補助するための冷却液貯槽を提供することである。
【0021】 本発明の他の考察・形態は、燃料電池動力装置の脱塩装置にかかる汚染物除去
負担を減らすことである。
【0022】 本発明の他の考察・形態は、燃料電池動力装置全体に良好な調整(regulation
)を提供することである。
【0023】 本発明の一実施形態によれば、多数の電気的に統合された燃料電池アッセンブ
リとオキシダントマニホールドを備えた燃料電池動力装置の冷却液から汚染物を
除去する方法が提供される。
【0024】 多数の電気的に統合された燃料電池アッセンブリから冷却液が排出され、一方
、オキシダントはオキシダントマニホールドを通って流れる。排出された冷却液
及びオキシダントはその後、オキシダントマニホールド内で互いにさらされ、排
出された冷却液から汚染物質を除去する。
【0025】 さらされた冷却液がオキシダントマニホールドから流出することを可能にする
ために、オキシダントマニホールドに出口が設けられる。流出した冷却液はその
後、燃料電池動力装置内へと再び戻される。
【0026】 本発明の上記及びその他の目的、およびその好適な実施形態は、明細書、各請
求項及び図面の全体を考察することで明らかになるであろう。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1は、連続的に接触させて配置された2つの電気化学燃料電池アッセンブリ
11,12を備えた燃料電池スタック10の一部の断面を示している。各燃料電
池アッセンブリ11,12は約0.6〜0.7Vを発生する。所望の供給電力を
発生するためには、多くの燃料電池を電気的に連結することが必要である。燃料
電池アッセンブリ11,12はそれぞれ、アノード電極基板15とカソード電極
基板14との間に配置された固体ポリマー電解質から成るイオン交換膜13を用
いている。イオン交換膜13はまた、陽子交換膜(PEM)とも呼ばれ、約0.
001インチの厚さのプラスチックタイプのフィルムであっても良い。カソード
及びアノード電極基板14,15はそれぞれ、多孔性、電導性のシート材料(通
常、テフロン(登録商標)コーティングされた炭素繊維紙)から形成される。
【0028】 イオン交換膜13は、その両側に形成された触媒層を有しており、それによっ
て、所望の電気化学反応を促進させる働きをする触媒膜インターフェースが形成
される。アノード触媒16及びカソード触媒8は一般的に、プラチナ等の貴金属
又はプラチナ−ルテニウム等の貴金属合金、あるいはそれと同様のものから1つ
が選択される。そして、燃料電池11のアノード電極基板15と燃料電池12の
カソード電極基板14とは、外部負荷が供給されたときに電子を燃料電池11と
燃料電池12との間で導くための通路を提供すべく、電気的に連結されている。
【0029】 依然図1を参照して、燃料はアノードフローフィールドプレート18に形成さ
れた燃料溝20を通ってアノード電極基板15に供給される。一方、オキシダン
トはカソードフローフィールドプレート17のオキシダント溝19に供給される
。燃料及びオキシダントは共に、反応物と呼ばれる。通常、燃料溝20はオキシ
ダント溝19に対してほぼ直角に配置される。燃料溝20及びオキシダント溝1
9はそれぞれ、アノード又はカソードフローフィールドプレート18,17の表
面に、彫り込まれる、削られる、又はプレス加工されて形成される。また、燃料
溝20及びオキシダント溝19は連続する一つの溝又は複数の溝であっても良い
。また、燃料及びオキシダントは、軸方向供給マニホールド、外部マニホールド
、あるいはそれら2つの組合せを利用して燃料電池スタック10に供給しても良
い。
【0030】 アノード及びカソードフローフィールドプレート18,17は、上述したよう
に、多孔性の黒鉛あるいは多孔性の黒鉛ポリマー合成物から形成することができ
る。プレート18,17各々の孔サイズは異なっていても良いが、一般的に、プ
レート18,17の孔の直径は約1μm〜約5μmの範囲である。代わりとして
、多孔性のアノード及びカソードフローフィールドプレート18,17を一つ備
えた燃料電池11を、本発明の広い解釈から外れることなく使用することもでき
る。
【0031】 作動中、水素燃料はアノード電極基板15の多孔性電極材料に浸透して、アノ
ード触媒16で反応し、陽子と電子を形成する。陽子は、膜13を通ってカソー
ド電極基板14へ移動する。燃料電池12のアノード触媒層16で生成された電
子は、燃料電池12のアノードフローフィールドプレート18及び燃料電池11
のカソードフローフィールドプレート17の両方を通って、燃料電池11のカソ
ード電極基板14へ流れる。カソード14において、オキシダントが、多孔性電
極材料に浸透して、触媒層8で水素イオン及び電子と反応し、副産物としての水
が形成される。イオン交換膜13は、水素イオンの触媒層16から触媒層8への
移動を促進させるだけでなく、燃料溝20を通って流れる水素燃料をオキシダン
ト溝19を通って移動する酸素含有ガスオキシダントから隔離する働きをする。
【0032】 冷却液(通常は水)は、アノード及びカソードフローフィールドプレート18
,17各々に形成された冷却液溝21を通って燃料電池11,12に供給される
。これは、燃料電池11,12内の電気化学反応によって発生した過剰分の熱を
除去すると共に、反応物を加湿し、副産物としての水を移動させる(除去する)
目的で行われる。代わりに、冷却液溝21がそこに形成されたアノード及びカソ
ードフローフィールドプレート18,17を一つだけ備えた燃料電池11を、本
発明の広い解釈から外れることなく使用することもできる。
【0033】 陽子交換膜、貴金属触媒およびテフロン(登録商標)コーティングされた炭素
繊維紙を説明してきたが、本発明はこの点において限定されず、反応物、副産物
分子およびイオンに必要な流れを提供できるものであれば、その他の膜及び電極
材料を代わりに使用することができる。同様に、Reiserらの米国特許第4
,769,297号およびMeyerらの米国特許第5,503,944号に開
示されているような、非固体の酸基電解質(電解液)を有するもの、あるいは他
の形状・構造の燃料電池が本発明の広い解釈から外れることなく使用できる。
【0034】 図2は図1のラインAに沿った断面であり、一例として、アノードフローフィ
ールドプレート18の燃料溝20を備えた燃料電池11のアノード側の平面図を
示している。図2から分かるように、供給燃料22は燃料電池11の片側半分に
供給され、燃料溝20の長さ方向に移動する。燃料22が燃料電池11を出ると
、燃料22は図示しない燃料転回マニホールドによって、燃料電池11の下流側
へと向けられる。この方法では、燃料22は燃料電池11のアノード側全体にさ
らされる。積み重ねられた燃料電池からなる一つの燃料電池11において、積み
重ねられた各燃料電池の片側半分が最初に燃料22を受け取り、他方の半分が、
図示しない燃料転回マニホールドによって方向が変えられた後の燃料22を受け
取ることが容易に理解されるであろう。また図2は、多数の冷却液溝21に冷却
水を供給するために利用される、軸方向の入口及び排出冷却液マニホールド23
,24を示している。図2の構成は、燃料22が燃料電池11の表面を横断する
2つの通路を形成する2通路(通行)フローシステムを示している。当業者に周
知のように、燃料転回マニホールドの数を増やすことでより多くの通路を配置す
ることもできる。
【0035】 図3は図1のラインCに沿った断面であり、一例として、カソードフローフィ
ールドプレート17のオキシダント溝19を備えた燃料電池11のカソード側の
平面図を示している。図3から分かるように、オキシダント流25が燃料電池1
1の片側全体から供給され、その反対側に出るまでオキシダント溝19を長さ方
向に移動する。この方法では、オキシダント転回マニホールドを使用することな
く、燃料電池11のカソード側全体がオキシダント流25にさらされる。しかし
ながら、オキシダント燃料流25は、図2に示したような燃料供給パターンと同
様のオキシダント流を生成するために、オキシダント転回マニホールドと組み合
わせた構成にもできることが容易に理解できるであろう。また図3は、多数の冷
却液溝21に水等の冷却水を供給するために利用される、軸方向の入口及び排出
冷却液マニホールド23,24を示している。
【0036】 アノード及びカソードフローフィールドプレート18,17は、燃料電池11
にこれらの反応物がほぼ一様(均一)に供給されるのであれば、任意数、線形又
は非線型の燃料及びオキシダント溝を有することができることが容易に理解でき
るであろう。
【0037】 再び図1を参照して、本発明は燃料電池スタック10内を循環する冷却液(通
常は水)を処理する(treating)システムに関する。燃料電池スタック10の冷
却液溝21は、燃料電池アッセンブリの作動における2つの主要な懸念・関心(
concern )を処理するために作用する。それは、燃料電池アッセンブリの水管理
、及び燃料電池アッセンブリの温度管理である。例えば図1で示した燃料電池ア
ッセンブリ11のようなPEM燃料電池アッセンブリでは、PEM13は、燃料
電池アッセンブリ11が作動し、PEM13を横断するイオンの移動促進を継続
するために、十分に水和されなければならない。燃料電池アッセンブリ11の作
動中にPEM13を水和し続ける1つの方法は、燃料及びオキシダント溝20,
19内を移動する燃料及びオキシダント流の両方を加湿することである。上述し
たように、PEM13を横切って移動する水素イオンにおいて、「陽子ドラッグ
」と呼ばれる現象が起こり、その結果、PEM13内のいくらかの水が、PEM
13を通って、そのアノード側からカソード側へ移動する。水は、アノードフロ
ーフィールドプレート18から蒸発することによってPEM13のアノード側に
供給され、それによって、PEM13に適当な量の水和が提供される。
【0038】 PEM13を横切って移動する水分子の陽子ドラッグは、PEM13をある程
度まで脱水(乾燥)する働きをすると共に、燃料電池アッセンブリ11のカソー
ド14において水を蓄積する。また、オキシダント溝19内を運ばれるオキシダ
ントと、PEM13を横切って移動する水素イオンと、フローフィールドプレー
ト17,18を横切って移動する電子との間の反応によって燃料電池アッセンブ
リ11内に生成された副産物としての水も、カソード14における水の蓄積を引
き起こす。しかしながら、冷却液溝21がカソード14に集められた過剰分の水
を処理する働きをし、また、実質的にPEM13を再水和する働きもする。この
水管理は通常、オキシダント溝19、冷却液溝21および燃料溝20内の圧力バ
ランスによって遂行される。オキシダント及び燃料はそれぞれ、冷却液溝21を
通って供給されている冷却液の圧力よりもやや高い圧力で、オキシダント溝19
及び燃料溝20を通して供給される。
【0039】 この配合(圧力バランス)によって、燃料電池アッセンブリ11のカソード1
4における過剰分の水分子は、カソードフローフィールドプレート17の多孔性
材料を通って冷却液溝21へと自然に流れる。従って、冷却液溝21は燃料電池
アッセンブリ11のカソード14から過剰分の水を吸収するだけでなく、冷却液
溝21から多孔性のアノードフローフィールドプレート18を通ってPEM13
のアノード側へ流れて、それによってPEM13を再水和する水分子の流れを促
進させる。この方法では、オキシダント溝19、冷却液溝21及び燃料溝20内
の適切な圧力バランスが、アノード18に水を適切に供給し、PEM13の水和
を確保し、カソード14に蓄積されたあらゆる過剰分の水を除去する働きをする
【0040】 図1に示す燃料電池アッセンブリ11の冷却液溝21は更に、燃料電池アッセ
ンブリ11及び燃料電池スタック10全体の温度管理も提供する。燃料電池スタ
ック10の各燃料電池アッセンブリ11の周りを循環することによって、冷却水
は燃料電池スタック10内で起こる化学反応によって発生した過剰分の熱を運び
去る。従って、燃料電池スタック10の温度は、冷却液溝21を通る冷却液の温
度及び流量を調整することによってコントロールできる。
【0041】 実際の運転では、図1に示す燃料電池11,12用の供給燃料として、純粋な
水素が利用されることが望ましい。しかしながら、そのような純粋な水素は、購
入及び貯留するためには大抵高価である。従って、メタン、天然ガス、メタノー
ル及びガソリンのような他の炭化水素が燃料として利用される。しかしこれらの
炭化水素は、炭化水素を水素リッチ燃料に転換するための既知の改質プロセスを
経た後に利用される。
【0042】 上述したように、改質炭化水素燃料は大抵、多量のアンモニア(NH3 )、水
素(H2 )、及び十分な量の二酸化炭素(CO2)を含んでいる。NH3及びC0 2 ガスは、燃料電池アッセンブリに供給された冷却水及び燃料電池アッセンブリ
内で生成された冷却水中に溶解して分散する。これらガスは水と反応し、イオン
反応副産物を生成する。結果として生じる汚染された供給水は、水の導電率を、
冷却液溝21、冷却液入口23及び排出マニホルド24で分流腐食が発生するポ
イントまで増加させる可能性がある。時間がたつと、改質水素燃料によって多少
汚染された(それほど汚染されていない)水を備えた燃料電池において、この増
加された分流は約10倍の大きさになることもある。分流の増加に加えて、たと
え2ppm程度の小さな濃度のアンモニアであっても、PEM13中で陽子を転
換する(displace)働きをし、それによって、PEM13の導電率が減少し、燃
料電池アッセンブリ全体の効率が低下する。冷却液中の溶解ガスはまた、燃料電
池スタック10の冷却液フローフィールド内のガス泡となることがある。このガ
ス泡によって、アノード及びカソードフローフィールドプレート18,17が乾
燥し、その結果、反応物が混合することがある。
【0043】 冷却液に溶解したNH3及びC02について、上記米国特許第4,344,85
0号で示されているように脱塩装置を単独で利用して燃料電池スタック10の冷
却水を浄化することは、水浄化の負担が著しく増加することになる。また、要求
される脱塩装置のサイズ及び経済コストの点からみて非現実的である。また、米
国特許第4,344,850号では、燃料電池スタックを通って流れる循環冷却
水のほんの少しの部分だけが処理される。
【0044】 燃料電池スタック10の冷却液として水を利用することは、水及び熱の管理に
有益であることが容易に理解されるが、一方で、燃料電池スタック10の冷却水
が汚染したときに常に問題が生じる。従って、燃料電池スタック10を、供給冷
却液から汚染物質を取り除き汚染物質の影響による燃料電池スタック10の損傷
を防止するように装備することが非常に有益である。
【0045】 従って、本発明の主要な形態(aspect)は、冷却液から汚染物質を除去するた
めの方法及び装置を組み合わせた燃料電池動力装置を提供することにある。図4
は本発明の一実施形態に係る、組み合わされた燃料電池動力装置100を示して
いる。図4では、燃料電池スタック10を備えた燃料電池動力装置100が示さ
れているが、燃料電池動力装置100の冷却液から汚染物質を除去するための方
法及び装置は、単一の燃料電池アッセンブリ11、又は燃料電池スタック10の
どちらでも作動可能であることは容易に理解されるであろう。
【0046】 図4に示すように、燃料電池スタック10は、燃料入口マニホールド102、
燃料転回マニホールド104及び燃料排出マニホルド106を備えている。燃料
マニホールド102,104,106は、図示しない燃料処理システムから燃料
電池スタック10に反応燃料(通常、水素リッチ燃料)を供給する。燃料電池ス
タック10は更に、入口ファン110が装備されたオキシダント入口マニホール
ド108を備えている。入口ファン110は、オキシダント入口マニホールド内
に配置され、反応オキシダント(通常、酸素含有空気)を燃料電池スタック10
内へ吸い込み、燃料電池スタック10を通す。オキシダント排出マニホルド11
2は、燃料電池スタック10から排出されたオキシダントを放出するために利用
されるものであり、後ほど詳述する。
【0047】 入口ファン110はオキシダント入口マニホールド108内に配置するとして
説明したが、本発明はこの点において限定されず、1999年3月8日に「燃料
電池アッセンブリへ導入する反応物の改善した供給方法及び装置」の名称で出願
された米国出願第09/265,139号に開示されているような方法によって
、入口ファン110をオキシダント排出マニホルド112内に配置することも、
本発明のより広い解釈から外れることなく適用できる。代わりに、既知のように
、燃料電池スタックにオキシダントを供給するために、燃料電池スタックの外部
のエアブロワを使用することもできる。
【0048】 図4を参照して、燃料電池スタック10の全体に渡って循環した供給冷却液は
、冷却液排出マニホールド24から排出・排気され、その後、冷却液導管160
によって運ばれる。冷却液は、燃料電池スタック10全体に渡って循環する際に
、燃料電池スタック10で発生した熱を吸収して運び去り、また、溶融分解ガス
及び浮揚する固体物で汚染される。排出され凝縮された冷却液は、続いて、冷却
液ポンプ137によって冷却液導管160に沿って位置する熱制御バルブ157
に向けられる。熱制御バルブ157は適切な量の排出冷却液を、ファン装置かそ
の他同種のものからなる冷却液熱交換器139へ選択的に供給する。冷却液熱交
換器139は、排出冷却液から吸収された熱の一部を取り去るために作動可能な
ものである。更に脱塩装置140が利用され、その脱塩装置140には冷却液導
管160によって所定量の排出冷却液が供給されて排出冷却液中の浮遊及び分解
した固体物を減少させる。冷却液熱交換器139は、脱塩装置140が適切に機
能するのに適した温度(約140゜F(60℃)又はそれ以下)の排出冷却液を
脱塩装置140に供給するために、脱塩装置140の上流側に配置することが好
ましい。
【0049】 冷却液熱交換器139と脱塩装置140との作動によって、排出冷却液から浮
遊及び分解固体物を除去する問題の一部を扱う(処理する)が、従来の燃料電池
動力装置では更に、排出された冷却液が燃料電池スタック10内へ再導入される
前に、冷却液から溶解ガスを取り除くために空気分離器及び/又は脱気装置を必
要とする。しかしながら、図4に示された燃料電池動力装置100は、これらの
目的のために、オキシダント排出マニホルド112内に統合された汚染物質除去
システムを利用する。
【0050】 図4に示すように、オキシダント排出マニホルド112は、オキシダントバッ
フル114、冷却液ディストリビューター126及び傾斜ハウジング116を備
えている。出口118が傾斜ハウジング116の下部に形成され、その出口11
8に排出導管120が固定される。熱制御バルブ157は、所定量の排出冷却液
をオキシダント排出マニホルド112に向かわせる。排出冷却液は、傾斜ハウジ
ング116の下方へ流れて出口118を経由してオキシダント排出マニホルド1
12から出る。排出冷却液は排出導管120を通ってアキュムレータ窪み( wel
l )部分122内へと流れる。アキュムレータ窪み部分122内の冷却液レベル
は冷却液レベルセンサ124によって監視される。アキュムレータ窪み部分12
2中に処理された(treated )冷却液は大気圧よりも若干高い。従って、冷却液
ポンプがアキュムレータ窪み部分122内から冷却液を引き出して、処理された
冷却液を大気圧よりも若干低い圧力で燃料電池スタック10へと戻す。調整バル
ブ155が、冷却液供給導管161を経由して燃料電池スタックに10へと再び
戻される処理された冷却液の量及び圧力をコントロールするために利用される。
排出導管120は、耐食性の材料から形成されることが好ましい。例えば、限定
はされないが、冷却液流を更に汚染することのないポリマー又は繊維強化プラス
チック材料などである。
【0051】 排出された冷却液が傾斜ハウジング116の下方に流れる際、排出冷却液は燃
料電池スタック10から排出されたオキシダント流と接触する。入口ファン11
0によって推進されたオキシダントは燃料電池スタック10から出て、オキシダ
ントバッフル114上に投入される。それによって、排出されたオキシダントは
、流れている排出冷却液の全表面上にほぼ均一に広がる。この大きな液体−冷却
液/空気−オキシダントのインタフェース(相互作用)が、排出冷却液からガス
泡を除去すると共に、排出冷却液から溶解ガス(主に、NH3及びC02)を除去
する。排出冷却液上を通過した後、排出オキシダントは排出導管120の排出オ
リフィス127を経由して外部へ放出される。
【0052】 データ入力及び出力能力、およびディスプレイを備えたコンピュータシステム
等のシステムコントローラ130が、燃料電池動力装置100の作動をコントロ
ールする。燃料電池動力装置100のサイズ、燃料電池動力装置100の作動負
荷およびそのときの環境上の条件に応じて、システムコントローラ130は、燃
料電池動力装置100の様々な要素(燃料電池スタック10に供給する燃料及び
オキシダントの調整を含む)の作動を管理する。通常の作動中、理想的には(理
論的には)燃料電池スタック10において、アキュムレータ窪み部分122内に
流出する冷却液は、冷却液入口マニホールド23に供給される冷却液とほぼ同じ
割合となる。50キロワットのPEM燃料電池動力装置では、システムコントロ
ーラ130は通常、毎時約10,000ポンド(約4,536kg)の割合の冷
却液流を維持する。冷却液レベルセンサ124が、アキュムレータ窪み部分12
2内の冷却液が所定の最小量以下になったことを検出した場合、制御信号がシス
テムコントローラ130に送信され、燃料電池スタック10に対する反応物の流
れを所定の範囲内で低減して燃料電池スタック10の動力装置からの水損害の割
合を縮小する。極端な場合では、動力装置全体をシャットダウン(運転停止)す
る制御信号がシステムコントローラ130に送信されることもある。
【0053】 排出された冷却液は、多くの代替方法によってオキシダント排出マニホルド1
12内に供給することができる。図4に示すように、排出冷却液はオキシダント
排出マニホルド112の内側端部に沿って延びるように配置された一対の冷却液
ディストリビューター126に案内することもできる。これら冷却液ディストリ
ビューター126は、冷却液ディストリビューター126の長さ方向にわたって
多数の小孔を備えており、排出された冷却液は小孔を通って傾斜ハウジング11
6へ流れて最終的に出口118に到着する。この方法を利用することによって、
長く薄い液体冷却液層が傾斜ハウジング116の表面エリアほぼ全体を覆い、約
5〜10平方フィートの液体冷却液/空気オキシダントインターフェイスが達成
される。
【0054】 図4aは、燃料電池スタック10から出たオキシダントと排出冷却液とを相互
作用させることに対する他の方法を示している。この形態では、使用されたオキ
シダントが燃料電池スタック10から排出されているときに、排出冷却液をオキ
シダント排出マニホルド112内にスプレーする多数のノズル125が利用され
る。スプレーノズル(噴霧器)125を組み込むことによって、図4aの形態は
、より大きな液体−冷却液/空気−オキシダント相互作用を提供し、その後の(
二次的な)潜在的に有害な汚染物質除去を補助する。また、多数のスプレーノズ
ル125aは、排出冷却液の一部を排出導管120内へスプレーするためにも利
用できる。スプレーノズル125aは単独あるいはスプレーノズル125と結合
して利用できることは容易に理解されるであろう。図4aに示した形態では冷却
ポンプ137の作動によるとして示したが、本発明はこの点において限定されず
、排出冷却液のスプレーを遂行するために別の高圧ポンプを使用することが本発
明のより広い解釈から外れることなく適用できる。
【0055】 必要とされる液体−冷却液/空気−オキシダントのインタフェース(相互作用
)を提供するためのいくつかの方法を説明してきたが、本発明はこの点において
限定されず、排出冷却液及び排出オキシダントがオキシダント排出マニホルド1
12内で互いに直接(綿密に、intimate)接触できるのであれば、代わりの方法
が利用できる。また、本発明は液体−冷却液/空気−オキシダントの相互作用が
オキシダント排出マニホールド112内でのみ生じるこれらの形状に限定はされ
ず、オキシダント入口マニホルド108内で相互作用が生じるものなども、本発
明のより広い解釈から外れることなく適用できる。
【0056】 上述したように、燃料電池動力装置100の正常な(通常の)作動中は、燃料
電池スタック10に供給される処理された冷却液の量は、アキュムレータ窪み部
分122内へ流れている冷却液の量とほぼ等しくあるべきである。しかしながら
、燃料電池動力装置100のシャットダウン(運転停止)中は、燃料電池スタッ
ク10及び燃料電池動力装置100の配管からの冷却液は、その大部分が排出導
管120及びアキュムレータ窪み部分122へ流れる。
【0057】 図5は、通常のシャットダウン時におけるオキシダント排出マニホルド112
、排出導管120及びアキュムレータ窪み部分122の状態を示している。排出
導管120及びアキュムレータ窪み部分122は、燃料電池スタック10及び燃
料電池動力装置100の配管から流れ出る冷却液の全量にほぼ対応できるように
、燃料電池動力装置100のサイズに合わせて形成されることが好ましい。シャ
ットダウンライン135は、燃料電池動力装置100のシャットダウン時の好ま
しい冷却液レベルを示している。排出導管120及び排出穴127内の残ってい
る体積は、万が一、シャットダウン中あるいはシャットダウン後に凍結温度が生
じたときの流れ出た冷却液の容積膨張による応力を開放する。凍結温度は、水冷
却液を使用する通常の燃料電池動力装置では約32゜F(0℃)あるいはそれ以
下である。代わりに、スペース的な問題によって、燃料電池動力装置が、シャッ
トダウン中に流れ出た冷却液の全量に対応できる排出導管120及びアキュムレ
ータ窪み部分122を装備することができない場合、排水冷却液は、排出オリフ
ィス127の穴によって定義された平面と等しいレベルまでオキシダント排出マ
ニホルド112及び燃料電池スタック10を満たす。そのような状態では、燃料
電池動力装置100からの冷却液ロスを回避するために、予想されるシャットダ
ウン中の燃料電池スタック10内の冷却液レベルよりも排出オリフィス127を
高く位置させるように、排出導管120を延長することもある。
【0058】 従って本発明の主な形態は、このような方法で排出された冷却液を管理するこ
とによって、個別の空気分離器あるいは脱気装置を必要とすることなく、排出冷
却液を有効に脱気及びガス抜きすることにある。更に、個別の空気分離器あるい
は脱気装置を有する燃料電池動力装置の修理及び交換にかかるコストを軽減(除
去)できると共に、燃料電池動力装置100によって占められるスペースを縮小
できる。
【0059】 本発明の他の主な形態は、アキュムレータ窪み部分122内に冷却液の貯槽を
提供することにあり、これは、熱膨張が発生したときにシステムコントローラ1
30の指示を介して燃料電池動力装置100の温度管理を補助するように利用で
きる。この熱膨張の間、システムコントローラ130は、燃料電池動力装置10
0へと再び戻されるアキュムレータ窪み部分122からの冷却液の温度および圧
力両方を調節することができる。
【0060】 本発明の燃料電池動力装置100は、冷却液流全体を処理することによって燃
料電池スタック10の冷却液流中のアンモニア、二酸化炭素及び水素の量を著し
く減少させる。従って、本発明の主な形態によれば、燃料電池スタック10の冷
却液流内に蓄積(形成)されたこれらのガスを低減できると共に、脱塩装置14
0で見られるこれら汚染物質の量が著しく低下されるため、脱塩装置140のメ
ンテナンス間の期間を長くできる。
【0061】 燃料電池動力装置100の使用傾向に従って構想できる追加の形態がある。図
6及び図7はオキシダント排出マニホールド112のそのような変形例の一つを
示しており、運転中の電動自動車などのように、全体として角度が変化すること
のある燃料電池動力装置100に適用する場合に有効である。
【0062】 図6に示すように、数字204によって概略的に表された電動自動車用の燃料
電池動力装置200は、通常、電気的に統合された2つ又はそれ以上の燃料電池
スタック210を必要とする。各燃料電池スタック210は、図4及び図5のオ
キシダント排出マニホルド112と同様のオキシダント排出マニホルド212を
装備している。各燃料電池スタック210は、電動自動車204の移動軸Y及び
反対側の軸−Yとほぼ垂直に向けられることが好ましい。即ち、燃料電池スタッ
ク212は、オキシダント排出マニホルド212の最も長い寸法(長さ方向)が
、電動自動車204の移動軸に垂直に配置されるように適応される。
【0063】 この燃料電池スタック210の方向は、電動自動車204の作動中において重
要である。電動自動車204の作動中は、傾斜ハウジング216に流れている冷
却液がはねて、オキシダント排出マニホルド212の一方又は他方に溜まる傾向
がある。この溜まった状態が十分長く続いた場合、冷却液流の汚染物質除去効果
は抑制される。また、アキュムレータポンプ225を浸すためにアキュムレータ
窪み部分220内の十分な冷却液を奪う可能性もある。燃料電池スタック210
があふれることも起こるかもしれない。従って、登るあるいは下るように傾斜し
た車道において電動自動車204が傾斜する方向に対して、燃料電池スタック2
10の長手方向を直交させて配置することによって、流出する冷却液の跳ねを最
小限にできる。
【0064】 また、オキシダント排出マニホルド212内における冷却液の溜まりを更にコ
ントロールするために、図7に示したような方法で、オキシダント排出マニホル
ド212内に多数の波障壁232を組み込むこともできる。波障壁232を傾斜
ハウジング216から離して配置することで、出口218へ向かって流れる冷却
液はその進行を妨害されず、流れている冷却液上のオキシダント流に対する干渉
は最小になる。障壁は、非金属材料から形成されることが好ましい。例えば、限
定はされないが、冷却液流を更に汚染することのないポリマー又は繊維強化プラ
スチック材料である。代わりに、波障壁232は、流れる冷却液の通過を可能に
するための多数のフロー通過穴を備えるように適応されるのであれば、傾斜ハウ
ジング216の内面に固定することもできる。図8は、多孔性の疎水性障壁23
4(空気は浸透可能であり、水は浸透不可である)を使用したものを示しており
、疎水性障壁234はオキシダント排出マニホルド212の幅方向に延びている
。障壁234は、オキシダント排出マニホルド212の内部に固定され、図7の
波障壁232と同様に溜まり防止の目的に役立つ(作用する)。このような多孔
性の疎水性障壁の一例は、プラスチックスクリーン上に支持された多孔性のテフ
ロン(登録商標)シートである。障壁234は、燃料電池がシャットダウンした
ときに、液体状の水が障壁234を通過することを許可し、作動中に多量の水が
通過することを許可しないような小さな穴を備えることもできる。
【0065】 電動自動車204は様々なタイプあるいはサイズのものが本発明のより広い解
釈から外れることのなく適応できることは容易に認識されるであろう。また、燃
料電池動力装置200の追加形態は、図4及び図5の燃料電池動力装置100と
異なっていても良い。例えば、限定はされないが、入口ファン110を電動自動
車204の移動による空気流を利用するダクトシステムに置き換えたり、オキシ
ダントをオキシダント排出マニホルド212を通して推進させるためのファンを
電動自動車204内に設けても良い。
【0066】 上述した実施形態は、水冷却液を備えた燃料電池動力装置に主に関連している
が、本発明はこの点において限定されず、本発明のより広い解釈では、代わりの
冷却液が同様に利用できる。特に、1999年7月22日に「直接不凍冷却燃料
電池」のタイトルで出願された米国出願第09/359,475号に従った、燃
料電池スタックの構成要素と直接流体コミュニケーションする不凍液を冷却液と
して利用できる。米国出願第09/359,475は、燃料電池アッセンブリに
使用され、不凍液が燃料電池アッセンブリと流体コミュニケーションにあり、し
かしながら、燃料電池アッセンブリ内の圧力の適正なバランス、および燃料電池
アッセンブリの構成要素を防水することによって、電解液(質)及び触媒層の汚
染を抑制した冷却システムを開示している。
【0067】 上述したように、本発明において、冷却液流は、燃料電池スタック10の構成
要素と直接流体コミュニケーションする不凍液で構成することができる。直接不
凍液は、電池作動温度において本質的に不揮発性である、あらゆる有機的な不凍
液を使用できる。本出願の目的では、「不揮発性」とは、標準の作動温度で燃料
電池スタック10を500時間作動する毎に、損失する不凍液が不凍液の量の1
0%未満に維持されることを意味すると定義する。
【0068】 代わりに、最初の好ましい直接不凍液は次の特性を有する直接不凍液であって
も良い。
【0069】 1)凝固点が少なくとも華氏−20度(以下、「゜F」)(約−28.9℃)
である。
【0070】 2)150゜F(約65.6℃)における表面張力が、単位センチメートル当
たり60ダイン(以下、「dyne/cm」)である。
【0071】 3)150゜Fにおける不凍液上の分圧が、水銀柱0.005mm(以下、m
mHg)未満である。
【0072】 4)燃料電池の電圧で燃料電池の触媒によって酸化できる。
【0073】 二番目に他の好ましい不凍液は、アルカントリオール(alkanetriol )直接不
凍液、特に、グリセリン、ブタントリオール(butanetriol )及びペンタントリ
オール(pentanetriol)のグループから選ばれたアルカントリオールでも良い。
アルカントリオール直接不凍液は、任意のアルカントリオールを含んでいる不凍
液で良い。
【0074】 好適な実施形態に基づいて本発明を説明してきたが、当業者によれば、種々の
明白な変更をすること、および構成要素と同様のものを代わりに使用することが
、本発明の本質的な範囲を離れずに実行できることが容易に理解されるであろう
。従って、本発明は、開示した特定の実施形態に限定されず、付随したクレーム
の範囲以内にある実施形態をすべて含んでいると意図されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、連続して配置された2つのPEM燃料電池の断面図である。
【図2】 図2は、図1のラインAに沿った断面であり、燃料電池のアノード側を示す簡
略平面図である。
【図3】 図3は、図1のラインCに沿った断面であり、燃料電池のカソード側を示す簡
略平面図である。
【図4】 図4は、本発明の一実施形態に従った、汚染物質の除去を提供する燃料電池動
力装置の概略図である。
【図4a】 図4aは、本発明の一実施形態に従った、汚染物質の除去を提供する燃料電池
動力装置の概略図である。
【図5】 図5は、図4の燃料電池動力装置の運転停止時の概略図である。
【図6】 図6は、本発明の燃料電池動力装置を備えた電動輸送手段の概略図である。
【図7】 図7は、オキシダントマニホールドバッフルを備えた図6の燃料電池動力装置
の概略図である。
【図8】 図8は、オキシダントマニホールド半浸透性膜を備えた図6の燃料電池動力装
置の概略図である。
【符号の説明】
10 燃料電池スタック 11,12 燃料電池アッセンブリ 13 イオン交換膜(陽子交換膜) 14 カソード電極基板 15 アノード電極基板 22 燃料 25 オキシダント 100 燃料電池動力装置 108 オキシダント入口マニホールド 112 オキシダント排出マニホールド 114 オキシダントバッフル 116 傾斜ハウジング 118 出口 120 排出導管 122 アキュームレータ窪み部分 124 冷却液レベルセンサ 125 スプレーノズル(噴霧器) 126 冷却液ディストリビューター 130 システムコントローラ 139 熱交換器 140 脱塩装置 160 冷却液導管 232 波障壁
【手続補正書】
【提出日】平成14年4月2日(2002.4.2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項23
【補正方法】変更
【補正の内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H01M 8/10 H01M 8/10 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN,YU, ZA,ZW

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的に統合された多数の燃料電池アッセンブリとオキシダ
    ントマニホールドとを備えた燃料電池動力装置の冷却液から汚染物質を除去する
    ための方法であって、 オキシダントを上記オキシダントマニホールドを通して流すステップと、 上記冷却液を上記電気的に統合された多数の燃料電池アッセンブリから排出す
    るステップと、 上記排出された冷却液を上記オキシダントマニホールド内で上記オキシダント
    にさらして、上記排出された冷却液から汚染物質を除去するステップと、 を含むことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 上記さらされた冷却液が上記オキシダントマニホールドから
    流出することを許可するための出口を上記オキシダントマニホールドに設けるス
    テップと、 上記流出した冷却液を上記電気的に統合された多数の燃料電池アッセンブリへ
    と戻すステップとを更に含む、 請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 上記排出された冷却液が上記オキシダントにさらされる前に
    上記排出された冷却液を処理するステップと、 上記オキシダントが上記燃料電池動力装置から排出することを許可すると共に
    、上記流出した冷却液を保持するためのアキュームレータ窪み部分を備えた排出
    導管を上記出口に取り付けるステップとを更に含む、 請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 上記排出された冷却液が上記オキシダントにさらされる前に
    、所定量の上記排出された冷却液を熱交換器及び脱塩装置を通過させるステップ
    と、 上記アキュームレータ窪み部分内の上記流出した冷却液の量を決定するために
    、上記アキュームレータ窪み部分を監視する冷却液センサを提供するステップと
    を更に含む、 請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 上記燃料電池動力装置に、上記燃料電池動力装置の作動を制
    御するためのシステムコントローラを装備するステップと、 上記システムコントローラに上記冷却液センサからデータを提供するステップ
    と、 流出した冷却液の量が所定量よりも少ないかどうかを判断し、上記流出した冷
    却液が上記所定量以下であった場合、上記システムコントローラが、上記電気的
    に統合された多数の燃料電池アッセンブリへ導入されるオキシダント流を制限し
    、よって、上記燃料電池動力装置からの水損失を低減するステップとを更に含む
    、 請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 上記オキシダントを、オキシダント排出マニホールド及びオ
    キシダント入口マニホールドのうち一つを通して流すステップを更に含む、 請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 上記オキシダントマニホールドを、上記オキシダントを上記
    オキシダントマニホールドの内面上にほぼ均一に拡げるためのオキシダントバッ
    フルを備えるように適応するステップを更に含む、 請求項3記載の方法。
  8. 【請求項8】 上記オキシダントマニホールド内に、上記オキシダントバッ
    フルに対して所定角度で配置されたプーリングバッフル、空気は浸透可能で水は
    浸透不可である半浸透膜のうち一つを備えた波障壁を形成するステップを更に含
    む、 請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 上記排出された冷却液を上記オキシダントマニホールド内で
    上記オキシダントにさらすための穴及び冷却液噴霧器とを備えた冷却液ディスト
    リビューターの一つを利用するステップを更に含む、 請求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 オキシダントマニホールドを備えた燃料電池アッセンブリ
    の冷却液から汚染物質を除去するための方法であって、 オキシダントを上記オキシダントマニホールドを通して流すステップと、 上記冷却液を上記燃料電池アッセンブリから排出するステップと、 上記排出された冷却液を上記オキシダントマニホールド内で上記オキシダント
    にさらして、上記排出された冷却液から汚染物質を除去するステップと、 を含むことを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 上記さらされた冷却液が上記オキシダントマニホールドか
    ら流出することを許可するための出口を上記オキシダントマニホールドに設ける
    ステップと、 上記流出した冷却液を上記燃料電池アッセンブリへと戻すステップとを更に含
    む、 請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 上記排出された冷却液が上記オキシダントにさらされる前
    に、所定量の上記排出された冷却液を熱交換器及び脱塩装置を通過させることに
    よって上記排出された冷却液を処理するステップと、 上記オキシダントが上記燃料電池アッセンブリから排出することを許可すると
    共に、上記流出した冷却液を保持するためのアキュームレータ窪み部分を備えた
    排出導管を上記出口に取り付けるステップと、 上記アキュームレータ窪み部分内の上記流出した冷却液の量を決定するために
    、上記アキュームレータ窪み部分を監視する冷却液センサを提供するステップと
    を更に含む、 請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 上記燃料電池アッセンブリに、上記燃料電池アッセンブリ
    の作動を制御するためのシステムコントローラを装備するステップと、 上記システムコントローラに上記冷却液センサからデータを提供するステップ
    と、 流出した冷却液の量が所定量よりも少ないかどうかを判断し、上記流出した冷
    却液が上記所定量以下であった場合、上記システムコントローラが、上記燃料電
    池アッセンブリへ導入されるオキシダント流を制限し、よって、上記燃料電池ア
    ッセンブリからの水損失を低減するステップとを更に含む、 請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 上記オキシダントを、オキシダント排出マニホールド及び
    オキシダント入口マニホールドのうち一つを通して流すステップを更に含む、 請求項10記載の方法。
  15. 【請求項15】 上記排出された冷却液を上記オキシダントマニホールド内
    で上記オキシダントにさらすための穴及び冷却液噴霧器とを備えた冷却液ディス
    トリビューターの一つを利用するステップを更に含む、 請求項10記載の方法。
  16. 【請求項16】 水冷却液及び不凍液冷却液の一つを利用するステップを更
    に含む、 請求項15記載の方法。
  17. 【請求項17】 電気的に統合された多数の燃料電池アッセンブリとオキシ
    ダントマニホールドとを備えた燃料電池動力装置の冷却液から汚染物質を除去す
    るための汚染物質除去システムであって、 上記冷却液を上記燃料電池動力装置から排出するための冷却液排出導管と、 上記オキシダントを上記オキシダントマニホールドを通して流すためのオキシ
    ダント送出システムと、 上記排出された冷却液を上記オキシダントマニホールドに供給するための冷却
    液送出システムとを備え、 上記排出された冷却液と上記オキシダントとが上記オキシダントマニホールド
    内で相互に作用して上記排出された冷却液から汚染物質を除去する、 ことを特徴とする汚染物質除去システム。
  18. 【請求項18】 上記オキシダントマニホールドは、上記さらされた冷却液
    が上記オキシダントマニホールドから流出することを許可するための出口を下部
    に備えた傾斜ハウジングを備えるように適応され、 上記出口に固定され、上記流出した冷却液を受け入れるためのアキュームレー
    タ窪み部分を備えた排出導管を更に備えた、 請求項17記載の汚染物質除去システム。
  19. 【請求項19】 上記オキシダント送出システムは、ファン及びブロワーの
    一つを備え、 上記冷却液送出システムは、その長手方向に沿って形成された穴及び噴霧器を
    備えた冷却液ディストリビューターの一つを備え、 上記アキュームレータ窪み部分は、アキュームレータ窪み部分内の上記流出し
    た冷却液の量を決定するための冷却液センサを備えた、 請求項18記載の汚染物質除去システム。
  20. 【請求項20】 上記オキシダントマニホールドが、上記オキシダントを上
    記傾斜ハウジング上にほぼ均一に分配するためのオキシダントバッフルを備える
    ように適応された、 請求項18記載の汚染物質除去システム。
  21. 【請求項21】 上記排出された冷却液が上記オキシダントマニホールドに
    供給される前に、上記排出された冷却液を処理するための脱塩装置と、 燃料電池動力装置の作動を制御するためのシステムコントローラとを更に備え
    た、 請求項20記載の汚染物質除去システム。
  22. 【請求項22】 上記オキシダントマニホールドが、オキシダント入口マニ
    ホールド及びオキシダント排出マニホールドのうち一つを備えた、 請求項21記載の汚染物質除去システム。
  23. 【請求項23】 冷却水及び不凍冷却液のうち一つを利用する、 請求項22記載の汚染物質除去方法。
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