JP2000330323A - トナー - Google Patents

トナー

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JP2000330323A
JP2000330323A JP13668099A JP13668099A JP2000330323A JP 2000330323 A JP2000330323 A JP 2000330323A JP 13668099 A JP13668099 A JP 13668099A JP 13668099 A JP13668099 A JP 13668099A JP 2000330323 A JP2000330323 A JP 2000330323A
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努 小沼
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吉寛 小川
Katsuhisa Yamazaki
克久 山崎
Kaori Hiratsuka
香織 平塚
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着性と耐オフセット性のバランスに優れ、
いかなる環境下においてもカブリの少ない高品質の画像
を長期間に渡って提供することを可能とし、複写機、プ
リンター等の装置中の各部材へのトナー付着・融着等が
発生することがない高度に耐久可能なトナーを提供する
ことにある。 【解決手段】 少なくとも樹脂組成物とワックスを含有
するトナーにおいて、該ワックスは、60〜150℃の
範囲に3個以上の示差熱分析測定装置(DSC)により
測定される吸熱ピークを有し、かつ、酸価が1〜70m
gKOH/gであることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
記録法、磁気記録法などにおいて用いられるトナーであ
り、形成された顕画像を記録材に加熱加圧定着させる定
着方式に供されるトナーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としては米国特許第
2,297,691号明細書、特公昭42−23910
号公報及び特公昭43−24748号公報等に記載され
ているごとく多数の方法が知られているが、一般には光
導電性物質を利用し、種々の手段により感光体上に電気
的潜像を形成し、ついで該潜像をトナーで現像を行って
可視像とし、必要に応じて紙などの転写材にトナー画像
を転写した後、熱・圧力などにより転写材上にトナー画
像を定着して複写物を得るものである。また、転写材上
に転写されずに感光体上に残ったトナー粒子はクリーニ
ング工程により感光体上より除去され、上述の工程が繰
り返される。
【0003】近年、電子写真法を用いた機器は、従来の
複写機以外にも、コンピューターの出力用のプリンタ
ー、ファクシミリなどにも使われ始めた。例えば、プリ
ンター装置はLBPプリンターまたはLEDプリンター
が最近の市揚の主流になっており、技術の方向として、
従来240、300dpiであったものが400、60
0、800、さらには1200、2400dpiとより
高解像度になってきている。従って、現像方式もこれに
伴ってより高精細が要求されてきている。コンピュータ
ーの高性能化に伴い、出力される画像はますます高精細
で高画質なものが要求されており、また、パーソナルコ
ンピューターの普及により、より簡単にメンテナンスを
行うことができると同時に、より高い信頼性が厳しく追
及されてきており、それにともないプリンターに要求さ
れる性能はより高度になり、トナーの性能向上が達成で
きなければ、より優れた機械が成り立たなくなってきて
いる。例えば、デジタルプリンター及び高細密画像のコ
ピーにおいてトナーに要求される性能のうち最も重要な
ものに、定着性能がある。定着工程に関しては、種々の
方法や装置が開発されているが、現在最も一般的な方法
は熱ローラーによる圧着加熱方式である。この加熱ロー
ラーによる圧着加熱方式は、トナーに対し離型性を有す
る材料で表面を形成した熱ローラーの表面に、被定着シ
ートのトナー像面を加圧下で接触しながら通過せしめる
ことにより定着を行うものである。この方法は熱ローラ
ーの表面と被定着シートのトナー像とが加圧下で接触す
るため、トナー像を被定着シート上に融着する際の熱効
率が極めて良好であり、迅速に定着を行うことができ、
高速度電子写真複写機において非常に有効である。
【0004】従来、定着ローラー表面にトナーを付着さ
せない目的で、例えばローラー表面をトナーに対して離
型性の優れた材料、シリコーンゴムやフッ素系樹脂など
で形成し、さらにその表面にオフセット防止剤及びロー
ラー表面の疲労を防止するためにシリコーンオイルの如
き離型性の良い液体の薄膜でローラー表面を被覆するこ
とが行われている。しかしながら、この方法はトナーの
オフセットを防止する点では有効であるが、オフセット
防止用液体を供給するための装置が必要なため、定着装
置が複雑になる等の問題点を有している。
【0005】そこでシリコーンオイル供給装置などを用
いないで、替わりにトナー中から加熱時にオフセット防
止用液体を供給しようという考えから、トナー中に低分
子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン等の離型剤
を添加する方法が提案されている。充分な効果を出すた
めに多量にこのような添加剤を加えると、感光体へのフ
ィルミングやキャリアやスリーブなどのトナー担持体表
面を汚染し、画像が劣化し実用上問題となる。そこで画
像を劣化させない程度に少量の離型剤をトナー中に添加
し、若干の離型性オイルの供給もしくはオフセットした
トナーを、巻き取り式の例えばウェブの如き部材を用い
た装置でクリーニングする装置を併用することが行われ
ている。しかし最近の小型化、軽量化、高信頼性の要求
を考慮するとこれらの補助的な装置すら除去することが
好ましい。
【0006】トナー中に離型剤としてワックスを含有さ
せることは知られている。例えば、特開昭52−330
4号公報、特開昭52−3305号公報、特開昭57−
52574号公報等の技術が開示されている。
【0007】これらのワックス類は、トナーの低温時や
高温時の耐オフセット性の向上のために用いられてい
る。しかしながら、これらの性能を向上させる反面、耐
ブロッキング性を悪化させたり、現像性が悪化したりし
ていた。
【0008】また、低温領域から高温領域にかけて、よ
リワックス添加の効果を発揮させるために2種類以上の
ワックスを含有するトナーとして、例えば特公昭52−
3305号公報、特開昭58−215659号公報、特
開昭62−100775号公報、特開平4−12467
6号公報、特開平4−299357号公報、特開平4−
362953号公報、特開平5−197192号公報等
の技術が開示されている。
【0009】しかし、これらのトナーにおいても、すべ
ての性能を満足しうるものはなく、何らかの問題点を生
じていた。例えば、耐高温オフセット性や現像性は優れ
ているが低温定着性が今一歩であったり、耐低温オフセ
ット性や低温定着性には優れているが、耐ブロッキング
性にやや劣り、現像性が低下するなどの弊害があった
り、低温時と高温時の耐オフセット性が両立できなかっ
たり、遊離ワックス成分によるトナーコート不均一のた
めにブロッチが発生し、画像欠陥を生じたり、画像上に
カブリが生じたりしていた。
【0010】これらのトナーに含有されているワックス
類は、示差走査熱量計により測定されるDSC曲線の昇
温時の吸熱ピークに関して、単に幅広い又は偏った温度
範囲にワックス成分が存在していたため、前記の性能を
満足させるには足りないものであったり、あるいは劣化
させる成分や効果の少ない成分を多く含んでいた。
【0011】また、特開平8−278657号公報、特
開平8−334919号公報、特開平8−334920
号公報などには、低温定着性及び耐オフセット性に優れ
るトナーを得るために、2種類のワックス成分をトナー
に含むことが提案されている。また、特開平7−281
478号公報には、定着下限温度を下げ、ホットオフセ
ット温度を高くするために、ポリプロピレン系樹脂と、
酸変性したポリエチレン系樹脂をトナー用の離型剤とし
て使用することが提案されている。また、特開平8−1
66686号公報には、特定のモノマー構成よりなるポ
リエステル樹脂と酸価をもつ2種の異なる軟化点のオフ
セット防止剤を含むトナーが提案されている。
【0012】しかしながら、これらの離型剤を使ったト
ナーでは確かに低温定着性と耐高温オフセット性の幅は
拡大するものの、各々のワックス成分をトナー中に均一
に分散させることが困難であり、分散不良に伴うカブリ
の増大や現像性の悪化を起こす場合があった。
【0013】また、複写機、プリンター等の装置中の定
着器ローラー(加熱ローラー、加圧ローラー等)や紙送
りローラー・コロ部材等へのトナー汚染・付着について
は、何ら解決手段が示されていない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、定着
性及び耐オフセット性のバランスに優れたトナーであ
り、かつ、いかなる環境下においてもカブリの少ない高
品質の画像を長期間に渡って提供することを可能とし、
複写機、プリンター等の装置中の各部材へのトナー付着
・融着等の発生が生じないトナーを提案することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも樹
脂組成物とワックスを含有するトナーにおいて、該ワッ
クスは、60〜150℃の範囲に3個以上の示差熱分析
測定装置(DSC)により測定される吸熱ピークを有
し、かつ、酸価が1〜70mgKOH/gであることを
特徴とするトナーである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明のトナーに用いられるワッ
クスは、DSCによって測定される吸熱ピークが60〜
150℃の範囲に3個以上存在し、かつ、酸価が1〜7
0mgKOH/gの範囲であることを特徴とする。好ま
しくは、1〜70mgKOH/gの酸価を有するポリエ
チレン系ワックス(A)と、1〜30mgKOH/gの
酸価を有するポリプロピレン系ワックス(B)とをとも
に含有し、DSCによって測定される吸熱ピークが60
〜150℃の範囲に3個以上存在しているワックス成分
であることを特徴とする。これらの酸価を持ったワック
ス成分が60〜150℃という広い温度範囲に3個以上
の吸熱ピークを持って存在することにより、安定した電
子写真特性とトナーの低温溶融化に貢献できると共に、
ある程度の分散径を持ってトナー中にワックスが存在で
きるために高度な耐オフセット性を達成でき、また、定
着器の加熱ローラー・加圧ローラーからの離型性を著し
く向上させ、更に、トナーの複写機・プリンター部材へ
の付着・融着を高度に防止することが可能となった。
【0017】すなわち、ワックスが上記の酸価を持つこ
とにより、トナーバインダー(特に酸価を有する樹脂で
より好ましい)との親和性に優れるようになり、かつ、
広範囲な温度領域に複数(3個以上)の吸熱ピークを持
つことで、耐オフセット性と低温定着性を同時に満足
し、かつ、各ピークに由来する成分が分離することなく
トナー中に分散することができた。さらには、広範囲な
温度領域で離型性を有することができるために、定着器
ローラー(高温度で使用)や紙送りローラー(低温度で
使用)等の複写機・プリンター等の装置の各部材への付
着・融着を高度に防止することが可能となった。
【0018】本発明に用いられるワックスについて説明
する。
【0019】本発明に用いられるワックスは、DSCに
よって測定される吸熱ピークを60〜150℃の範囲に
3個以上有し、かつ、酸価が1〜70mgKOH/gの
範囲であることを特徴とするものである。
【0020】吸熱ピークが60℃未満ならば、保存性に
問題を生じ、また、トナーの高度の耐久によりトナー容
器内でブロッキングを生じてしまうなどの不具合が発生
する。また、吸熱ピークが150℃を超えるものなら
ば、トナーの定着性能に悪影響を与える。
【0021】また、該吸熱ピークが2個以下であるなら
ば、低温側もしくは高温側のどちらかに片寄った性能し
か期待できないか、もしくは、両者の吸熱ピークが極端
に離れたものとなってしまい、トナー中に両者を分散さ
せることが困難となる。もしくは、ピークがブロードな
ものである場合には、定着性や耐オフセット性に対する
改善効果が発揮されず、好ましくない。
【0022】この3個以上の吸熱ピークは、組成の異な
る複数のワックス成分により達成しても良いし、また、
結晶形の異なる複数のワックス成分により達成されるも
のであっても構わない。
【0023】本発明においてワックスの吸熱ピーク温度
の測定は示差熱分析測定装置(DSC測定装置)、DS
C−7(パーキンエルマー社製)を用い、下記の条件に
て測定した。 試料 :5〜20mg、好ましくは10mg 測定法 :試料をアルミパン中に入れ、リファレンスと
して空のアルミパンを用いる。 温度曲線:昇温I(20℃→180℃、昇温速度10℃
/min.) 降温I(180℃→10℃、降温速度10℃/mi
n.) 昇温II(10℃→180℃、昇温速度10℃/mi
n.) 昇温IIで測定される吸熱ピーク温度を測定値とする。
【0024】酸価が1mgKOH/g未満ならば、酸基
による効果が得られず、樹脂中への分散が不十分とな
り、カブリが生じやすくなる。また、酸価が70mgK
OH/gを超えるならば、環境湿度の影響を受けやす
く、安定した帯電性能を得ることが難しくなり、好まし
くない。更には、樹脂中への分散径がより細かくなるた
めに、好ましい離型性・耐オフセット性が得られ難くな
る。
【0025】本発明におけるワックスの酸価は以下の測
定方法により測定された。
【0026】<ワックスの分取>トナーサンプル0.5
〜1.0gを秤量し、円筒濾紙(例えば東洋濾紙製N
O.86R)に入れて、溶媒としてトルエン100〜2
00mlを用いて20時間ソックスレー抽出し、溶媒に
よって抽出された可溶成分をエバポレートした後、10
0℃で数時間真空乾燥する。得られた抽出物にクロロホ
ルム20mlを加え、1時間静置した後、ポアサイズ
0.45μmのメンブランフィルターで濾過し、乾燥さ
せてワックス成分を得る。
【0027】<酸価の測定> ・装置及び器具 直示天秤 三角フラスコ(200ml) メスシリンダー(100ml) ミクロビュレット(10ml) 電熱器 ・試薬 キシレン ジオキサン N/10水酸化カリウム標準メタノール溶液 1%フェノールフタレイン溶液(指示薬) ・測定法 三角フラスコにワックス1〜1.5gを精秤し、これに
キシレン20mlを加えた後、加熱溶解する。溶解後ジ
オキサン20mlを加え、液が濁り又はかすみを生じな
い間にN/10水酸化カリウム標準メタノール溶液で1
%フェノールフタレイン溶液を指示薬としてできるだけ
早く滴定する。同時に空試験を行う。 ・計算式 酸価=[5.61×(A−B)×f]/S 但し、A:本試験に要したN/10水酸化カリウム標準
メタノール溶液のml数 B:空試験に要したN/10水酸化カリウム標準メタノ
ール溶液のml数 f:N/10水酸化カリウム標準メタノール溶液のファ
クター S:試料(g)
【0028】本発明のトナーに好ましく用いられるワッ
クスは、1〜70mgKOH/gの酸価を有するポリエ
チレン系ワックス(A)と、1〜30mgKOH/gの
酸価を有するポリプロピレン系ワックス(B)をともに
含有するものである。
【0029】両者がともに所定の酸価を有することによ
り、樹脂バインダーへの分散性がコントロールされるば
かりでなく、ポリエチレン系ワックス(A)とポリプロ
ピレン系ワックス(B)の両者が互いに相反することな
く、同時に、トナー中での良好な分散性を達成すること
ができる。
【0030】また、DSCにより測定される吸熱ピーク
は、ポリエチレン系ワックス(A)が2個以上あり、ポ
リプロピレン系ワックス(B)がただ一つである場合で
も良いし、また、ポリエチレン系ワックス(A)がただ
一つのピークであり、ポリプロピレン系ワックス(B)
が2個以上のピークを持っている場合でも良いし、さら
には、ポリエチレン系ワックス(A)もポリプロピレン
系ワックス(B)も、ともに2個以上の吸熱ピークを持
っていても良い。
【0031】本発明に好ましく用いられるポリエチレン
系ワックス(A)としては、エチレンの単独重合体、エ
チレンと他のオレフィン(特にプロピレンが好ましい)
の共重合体が挙げられ、エチレン共重合体はエチレン成
分を60重量%以上有していることが必要である。
【0032】ここで用いられるポリエチレン系ワックス
(A)の製造方法としては、先ず、ポリエチレン系ポリ
マーを重合し、それを不飽和カルボン酸及び/またはそ
の無水物を過酸化物触媒存在下もしくは無触媒下で、付
加反応またはグラフトすることにより得ることができ
る。
【0033】ポリエチレン系ポリマーを得る方法として
は、エチレンを高圧下でラジカル重合する方法、低圧下
でチグラー触媒で重合する方法や、これらの方法により
得られた高分子量ポリエチレン系樹脂を熱減成する方
法、一酸化炭素・水素からなる合成ガスからフィッシャ
ー・トロプシュ法による得る方法などがあり、いずれの
方法により得られたものも使用することが可能である。
【0034】付加もしくはグラフト反応させるカルボン
酸化合物としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイ
ン酸、フタル酸、イタコン酸及びそれらの混合物などが
挙げられ、酸無水物としては、無水マレイン酸、無水イ
タコン酸、無水シトラコン酸、無水アリルコハク酸、無
水ナジック酸及びそれらの混合物などが挙げられる。
【0035】付加またはグラフト反応に用いられる過酸
化物触媒としては、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロ
イルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、
t−ブチルクミルパーオキサイド、ジクミルパーオキサ
イド、t−ブチルパーオキシベンゾエート及び1,1−
ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチル
シクロヘキサンが挙げられる。
【0036】更に好ましくは、該ポリエチレン系ワック
ス(A)の160℃における溶融粘度が50乃至200
0mPa・sの範囲であり、軟化点が80乃至120℃
の範囲であり、更には、後述する樹脂重合体成分中に好
ましく含まれる構成モノマーとの関係から、マレイン
酸、マレイン酸ハーフエステルまたはマレイン酸無水物
の少なくとも1種以上から選択される酸モノマーにより
変性されたものであることである。
【0037】160℃における溶融粘度が50mPa・
s未満では、粘度が低すぎるためにトナー中の分散を悪
化させ、また、耐オフセット性や離型性にも悪影響を与
え、好ましくない。2000mPa・sを超える場合に
は定着性に悪影響を与えるため、好ましくない。軟化点
が80℃未満では保存性に問題を生じ、また、トナーの
高度の耐久によりトナー容器内でブロッキングを生じて
しまうなどの不具合が発生する。また、軟化点が120
℃を超える場合では定着改良効果が不充分なものとな
る。
【0038】本発明における粘度の測定は、以下の方法
により行った。
【0039】測定装置はブルックフィールド型回転粘度
計(以下、B型粘度計)を用いて、試料を入れたビーカ
ーを160℃に保持した恒温槽に浸積し、粘度の測定を
行った。
【0040】本発明における軟化点の測定は、環球式軟
化点試験器により行った。
【0041】環をシリコーングリース、グリセリン−デ
キストリン等量混合物等の剥離剤を塗布した金属板上に
置き、融解した試料を環に注ぎ込み冷却する。予め浴温
にした球をセットし、一様の速度で徐々に(5℃/分程
度)昇温し、試料が次第に軟化され底板に触れた時の温
度を軟化点とした。
【0042】本発明に好ましく用いられるポリプロピレ
ン系ワックス(B)は、プロピレン成分を60重量%以
上含有しており、1〜30mgKOH/gの酸価を有す
ることを特徴とする。
【0043】酸価が1mgKOH/g未満ならば、酸の
効果が十分に発揮されない。また、酸価が30mgKO
H/gを超える場合には、環境湿度の影響を受けやす
く、安定した帯電性能を得ることが難しくなり、好まし
くない。
【0044】このポリプロピレン系ワックス(B)の製
造方法としては、先ず、ポリプロピレン系ポリマーを重
合し、それを不飽和カルボン酸及び/またはその無水物
を過酸化物触媒存在下もしくは無触媒下で、付加反応ま
たはグラフトすることにより得ることができる。
【0045】ポリプロピレン系ポリマーとしては、プロ
ピレンの単独重合体、プロピレンと他のオレフィン(特
にエチレンが好ましい)の共重合体が挙げられる。プロ
ピレン共重合体はプロピレン成分を60重量%以上有し
ていることが必要である。
【0046】また、未変性のポリプロピレン系ワックス
を混合して用いても良い。
【0047】ポリプロピレン系ワックスの変性に使用す
る酸モノマーとしては、カルボキシル基、カルボン酸無
水基、カルボン酸塩基のうち少なくとも1種以上を含有
するものが最も好ましい。例えば、アクリル酸、メタク
リル酸、α−エチルアクリル酸、クロトン酸等のアクリ
ル酸及びそのα−或いはβ−アルキル誘導体、フマル
酸、マレイン酸、シトラコン酸等の不飽和ジカルボン酸
及びそのモノエステル誘導体または無水マレイン酸等が
あり、このようなモノマーを単独、或いは混合して、変
性反応させることにより所望の酸価を有するポリプロピ
レン系ワックス(B)を得る。
【0048】該ポリプロピレン系ワックス(B)は、後
述する結着樹脂中に好ましく含まれる構成モノマーとの
関係から、マレイン酸、マレイン酸ハーフエステル、マ
レイン酸無水物の少なくとも1種以上から選択される酸
モノマーにより、変性されたポリプロピレン系ワックス
であることが好ましい。
【0049】該ポリエチレン系ワックス(A)と該ポリ
プロピレン系ワックス(B)の添加量の重量比は90:
10から10:90の範囲であることが好ましい。ポリ
エチレン系ワックス(A)の比率が90重量%を超える
ならば、高温での離型性・耐オフセット性を損なう恐れ
があり、10重量%未満ならば、良好な定着性が得られ
ない。
【0050】また、本発明においては、ポリエチレン系
ワックス(A)及びポリプロピレン系ワックス(B)を
予め溶融状態で混合してから用いることが好ましい。融
点の異なる成分を均一にトナー中に分散させるという観
点から予め溶融状態で混合させ、両者が均一にトナー中
に分散することにより、前述の定着性・耐オフセット性
及び離型性を十分に発揮することができ、また、遊離成
分の生成を抑えることができるので、カブリの低減や帯
電のコントロール上好ましいものとなる。
【0051】ポリエチレン系ワックス(A)は、結着樹
脂100重量部に対し、0.5重量部以上20重量部以
下で用いられることが好ましい。
【0052】0.5重量部未満では、ポリエチレン系ワ
ックス(A)を添加した効果が得られ難く、また、20
重量部を超えると遊離ワックス成分が増えることによ
り、カブリが増加し、さらに帯電のコントロールが難し
くなるために適当な画像濃度を得ることが困難となる。
【0053】ポリプロピレン系ワックス(B)は、結着
樹脂100重量部に対し、0.5重量部以上20重量部
以下で用いられることが好ましい。
【0054】0.5重量部未満では、ポリプロピレン系
ワックス(B)を添加した効果が得られ難く、また、2
0重量部を超えると上述ポリエチレン系ワックス(A)
と同様にカブリ、現像特性を損なうに加え、定着性をも
損なわれる。
【0055】本発明に使用される結着樹脂の種類として
は、例えば、ポリスチレン、ポリ−p−クロロスチレ
ン、ポリビニルトルエン等のスチレン及びその置換体の
単重合体;スチレン−p−クロルスチレン共重合体、ス
チレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナ
フタリン共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重
合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、スチ
レン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレ
ン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチ
ルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチルエーテル
共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、ス
チレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共
重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合
体等のスチレン系共重合体;ポリ塩化ビニル、フェノー
ル樹脂、天然変性フェノール樹脂、天然樹脂変性マレイ
ン酸樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリ酢酸ビ
ニール、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレ
タン樹脂、ポリアミド樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹
脂、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール、テルペン樹
脂、クマロンインデン樹脂、石油系樹脂等が使用でき
る。また、架橋されたスチレン系樹脂も好ましい結着樹
脂である。
【0056】スチレン系共重合体のスチレンモノマーに
対するコモノマーとしては、例えば、アクリル酸、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸
−2−エチルヘキシル、アクリル酸フェニル、メタクリ
ル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸ブチル、メタクリル酸オクチル、アクリロニト
リル、メタクリロニトリル、アクリルアミド等のような
二重結合を有するモノカルボン酸もしくはその置換体;
例えば、マレイン酸、マレイン酸ブチル、マレイン酸メ
チル、マレイン酸ジメチル等のような二重結合を有する
ジカルボン酸及びその置換体;例えば、塩化ビニル、酢
酸ビニル、安息香酸ビニル等のようなビニルエステル
類、例えば、エチレン、プロピレン、ブチレン等のよう
なエチレン系オレフィン類;例えば、ビニルメチルケト
ン、ビニルヘキシルケトン等のようなビニルケトン類;
例えば、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテ
ル、ビニルイソブチルエーテル等のようなビニルエーテ
ル類;等のビニル単量体が単独もしくは組合せて用いら
れる。ここで架橋剤としては、主として2個以上の重合
可能な二重結合を有する化合物が用いられ、例えば、ジ
ビニルベンゼン、ジビニルナフタレン等のような芳香族
ジビニル化合物;例えば、エチレングリコールジアクリ
レート、エチレングリコールジメタクリレート、1,3
−ブタンジオールジメタクリレート等のような二重結合
を2個有するカルボン酸エステル;ジビニルアニリン、
ジビニルエーテル、ジビニルスルフィド、ジビニルスル
ホン等のジビニル化合物;及び3個以上のビニル基を有
する化合物;が単独もしくは混合物として使用できる。
【0057】本発明に使用される結着樹脂は、0.3以
上50mgKOH/g以下の酸価を有することが好まし
い。これは本発明に用いられるワックスを有効に分散さ
せ、帯電性能を安定化させ、トナーの離型性を向上さ
せ、付着・融着することを防止することができるためで
ある。
【0058】0.3mgKOH/g未満の酸価では、こ
の効果を得にくくなり、50mgKOH/gを超える
と、環境湿度による影響を受けやすくなり、好ましくな
い。
【0059】上記の酸価を得るために用いられる重合体
成分としては、カルボキシル基、カルボン酸無水基、カ
ルボン酸塩基のうち少なくとも1種以上を含有する重合
体が最も好ましい。例えば、アクリル酸、メタクリル
酸、α−エチルアクリル酸、クロトン酸等のアクリル酸
及びそのα−或いはβ−アルキル誘導体、フマル酸、マ
レイン酸、シトラコン酸等の不飽和ジカルボン酸及びそ
のモノエステル誘導体または無水マレイン酸等があり、
このようなモノマーを単独、或いは混合して、他のモノ
マーと共重合させることにより所望の重合体を得る。
【0060】この中でも特に好ましいモノマー成分とし
て、マレイン酸、マレイン酸ハーフエステルまたはマレ
イン酸無水物が挙げられる。これは、マレイン酸がカル
ボキシル基が隣接して存在するためにより効率よく酸基
の効果を導き出し、紙などの転写材との親和性を増した
り、酸変性されたワックスとの相溶性に優れるものだか
らである。
【0061】本発明において結着樹脂の酸価は、以下の
方法により求めた。
【0062】<酸価の測定> 1)試料の粉砕品0.1〜0.2gを精秤し、その重さ
をW(g)とする。
【0063】2)20cc三角フラスコに試料を入れ、
トルエン/エタノール(2:1)の混合溶液10ccを
加え溶解する。
【0064】3)指示薬としてフェノールフタレインの
アルコール溶液数滴を加える。
【0065】4)0.1規定のKOHのアルコール溶液
を用いてフラスコ内の溶液をビュレットを用いて滴定す
る。この時のKOH溶液の量をS(ml)とする。同時
にブランクテストをし、この時のKOH溶液の量をB
(ml)とする。
【0066】5)次式により酸価を計算する。
【0067】
【数1】
【0068】本発明のトナーは、荷電制御剤として、有
機金属化合物を用いることが好ましく、特に気化性や昇
華性に富む有機化合物を配位子や対イオンとして含有す
るものが有用である。このような有機金属化合物として
は、帯電性の観点から、金属錯体型モノアゾ化合物が好
ましく用いられる。金属錯体型モノアゾ化合物として
は、特公昭41−20153号公報、同42−2759
6号公報、同44−6397号公報、同45−2647
8号公報などに記載されているモノアゾ染料の金属錯体
などがある。特に分散性・帯電性の面などから、下記一
般式(I)で表わされる金属錯体型モノアゾ化合物であ
ることが好ましく、中でも、中心金属が鉄である金属錯
体型モノアゾ化合物を用いることが好ましい。さらに好
ましくは、下記一般式(II)で表わされるモノアゾ化
合物を用いることである。
【0069】
【化1】
【0070】
【化2】
【0071】上記金属錯体型モノアゾ化合物の含有量
は、トナー結着樹脂100重量部に対し、0.5〜5重
量部が好ましく、特に0.2〜3重量部が好ましい。該
金属錯体型モノアゾ化合物の含有量が多過ぎると、トナ
ーの流動性が悪化し、カブリを生じ易く、一方、少な過
ぎると充分な帯電量が得られにくい。
【0072】本発明のトナーは、磁性材料を含有した磁
性トナーとして用いられることが好ましい。使用できる
磁性材料としては、鉄、コバルト、ニッケル、銅、マグ
ネシウム、マンガン、アルミニウム、ケイ素などの元素
を含む金属酸化物などがある。これら磁性材料は、窒素
吸着法によるBET比表面積が好ましくは1〜20m2
/g、特に2.5〜12m2/g、さらにモース硬度が
5〜7の磁性粉が好ましい。磁性材料の形状としては、
八面体、六面体、球状、針状、燐片状などがあるが、八
面体、六面体、球状等の異方性の少ないものが好まし
い。等方性の形状を有するものは、本発明に用いる結着
樹脂やワックスに対しても良好な分散を達成できるから
である。上記磁性材料の平均粒径としては、0.05〜
1.0μmが好ましく、さらに好ましくは0.1〜0.
6μm、さらには、0.1〜0.4μmが好ましい。
【0073】上記磁性材料は、トナー結着樹脂100重
量部に対し60〜200重量部添加するのが好ましく、
特に好ましくは70〜150重量部である。60重量部
未満ではトナーの搬送性が不十分で現像剤担持体上の現
像剤層にムラが生じ、画像ムラとなる傾向があり、さら
に現像剤の帯電の過剰な上昇に起因する画像濃度の低下
が生じ易い傾向であった。また、200重量部を超える
場合には現像剤の帯電が充分には得られなくなるため
に、画像濃度低下が生じ易くなる。
【0074】また、本発明のトナーには、環境安定性、
帯電安定性、現像性、流動性、保存性向上のため、無機
微粉体または疎水性無機微粉体が混合されていることが
好ましい。例えば、シリカ微粉末、酸化チタン微粉末又
はそれらの疎水化物が挙げられる。それらは、単独ある
いは併用して用いることが好ましい。
【0075】シリカ微粉体はケイ素ハロゲン化物の蒸気
相酸化により生成されたいわゆる乾式法、又はヒューム
ドシリカと称される乾式シリカ及び水ガラス等から製造
されるいわゆる湿式シリカの両者が使用可能であるが、
表面及び内部にあるシラノール基が少なく、またNa2
O,SO 2−等の製造残渣の少ない乾式シリカの方が
好ましい。また乾式シリカにおいては、製造工程におい
て例えば、塩化アルミニウム,塩化チタン等、他の金属
ハロゲン化合物をケイ素ハロゲン化合物と共に用いる事
によって、シリカと他の金属酸化物の複合微粉体を得る
ことも可能でありそれらも包含する。
【0076】さらにシリカ微粉体は疎水化処理されてい
るものが好ましい。疎水化処理するには、シリカ微粉体
と反応あるいは物理吸着する有機ケイ素化合物等で化学
的に処理することによって付与される。好ましい方法と
しては、ケイ素ハロゲン化合物の蒸気相酸化により生成
された乾式シリカ微粉体をシランカップリング剤で処理
した後、あるいはシランカップリング剤で処理すると同
時にシリコーンオイルのごとき有機ケイ素化合物で処理
する方法が挙げられる。
【0077】疎水化処理に使用されるシランカップリン
グ剤としては、例えばヘキサメチルジシラザン、トリメ
チルシラン、トリメチルクロルシラン、トリメチルエト
キシシラン、ジメチルジクロルシラン、メチルトリクロ
ルシラン、アリルジメチルクロルシラン、アリルフェニ
ルジクロルシラン、ベンジルジメチルクロルシラン、ブ
ロムメチルジメチルクロルシラン、α−クロルエチルト
リクロルシラン、β−クロルエチルトリクロルシラン、
クロルメチルジメチルクロルシラン、トリオルガノシリ
ルメルカプタン、トリメチルシリルメルカプタン、トリ
オルガノシリルアクリレート、ビニルジメチルアセトキ
シシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチルジメト
キシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、ヘキサメチ
ルジシロキサン、1,3−ジビニルテトラメチルジシロ
キサン、1,3−ジフェニルテトラメチルジシロキサン
及び1分子当たり2から12個のシロキサン単位を有し
末端に位置する単位にそれぞれ1個宛のケイ素原子に結
合した水酸基を含有したジメチルポリシロキサン等が挙
げられる。
【0078】有機ケイ素化合物としては、シリコーンオ
イルが挙げられる。好ましいシリコーンオイルとして
は、25℃における粘度が30〜1000センチストー
クスのものが用いられ、例えばジメチルシリコーンオイ
ル、メチルフェニルシリコーンオイル、α−メチルスチ
レン変性シリコーンオイル、クロルフェニルシリコーン
オイル、フッ素変性シリコーンオイル等が特に好まし
い。
【0079】シリコーンオイル処理の方法としては、例
えばシランカップリング剤で処理されたシリカ微粉体と
シリコーンオイルとをヘンシェルミキサー等の混合機を
用いて直接混合してもよいし、ベースとなるシリカ微粉
体にシリコーンオイルを噴霧する方法を用いてもよい。
あるいは適当な溶剤にシリコーンオイルを溶解あるいは
分散せしめた後、シリカ微粉体を加え混合し溶剤を除去
する方法でもよい。
【0080】本発明のトナーには、必要に応じてシリカ
微粉体又は酸化チタン微粉体以外の外部添加剤を添加し
てもよい。
【0081】例えば帯電補助剤、導電性付与剤、流動性
付与剤、ケーキング防止剤、熱ロール定着時の離型剤、
滑剤、研磨剤等の働きをする樹脂微粒子や無機微粒子な
どである。
【0082】例えばテフロン、ステアリン酸亜鉛、ポリ
フッ化ビニリデンのごとき滑剤、中でもポリフッ化ビニ
リデンが好ましい。あるいは酸化セリウム、炭化ケイ
素、チタン酸ストロンチウム等の研磨剤、中でもチタン
酸ストロンチウムが好ましい。あるいは例えば酸化チタ
ン、酸化アルミニウム等の流動性付与剤、中でも特に疎
水性のものが好ましい。ケーキング防止剤、あるいは例
えばカーボンブラック、酸化亜鉛、酸化アンチモン、酸
化スズ等の導電性付与剤、また、逆極性の白色微粒子及
び黒色微粒子を現像性向上剤として少量用いることもで
きる。
【0083】トナーと混合される樹脂微粒子または無機
微粉体または疎水性無機微粉体などは、磁性トナー10
0重量部に対して0.1〜5重量部(好ましくは、0.
1〜3重量部)使用するのがよい。
【0084】本発明のトナーは、トナー構成材料をボー
ルミルのごとき混合機により充分混合してから加熱ロー
ル、ニーダー、エクストルーダーのごとき熱混練機を用
いて溶融、捏和及び練肉し、冷却固化後粉砕及び厳密な
分級を行うことにより生成することができる。
【0085】
【実施例】以下、具体的実施例によって本発明を説明す
るが、本発明は何らこれに限定されるものではない。
【0086】<実施例1>低分子量重合体として、既知
の方法によりスチレン−アクリル酸ブチル−マレイン酸
モノブチル共重合体(L1;ピーク分子量13100、
酸価30mgKOH/g)を、高分子量重合体として、
既知の方法によりスチレン−アクリル酸ブチル−マレイ
ン酸モノブチル共重合体(H1;ピーク分子量82万、
酸価6mgKOH/g)をそれぞれ得た。低分子量重合
体(L1)を70重量部と高分子量重合体(H1)を3
0重量部を、環流キシレン100重量部に溶解させた
後、有機溶剤を留去し、得られた樹脂を冷却固化した
後、粉砕しトナー用樹脂原材料とした。
【0087】ワックスとしては、無水マレイン酸で変性
したポリエチレン系ワックス(A1;酸価3.5mgK
OH/g、DSC吸熱ピーク95℃及び115℃、溶融
粘度(160℃)250mPa・s、軟化点115.5
℃)と無水マレイン酸で変性したポリプロピレン系ワッ
クス(B1;DSC吸熱ピーク135℃及び145℃、
酸価2.5mgKOH/g)を1:1の割合で混合した
ものをキシレン溶媒中で加熱し、溶解・溶融させ、均一
になるまで撹拌し、この混合物を溶媒留去させてから粉
砕することにより、ワックスを得た。
【0088】上記トナー用樹脂原材料を100重量部、
ワックス8重量部、球形磁性酸化鉄100重量部、下記
式に示される金属モノアゾ型化合物2重量部を予め均一
に混合し、これを130℃に加熱された二軸エクストル
ーダーで溶融混練した。この混練物を冷却後、ハンマー
ミルで粗粉砕し、更にジェットミルで微粉砕した後、得
られた粉砕物を風力分級し、重量平均径(D4)6.7
μmの分級粉を得た。
【0089】
【化3】
【0090】この分級粉100重量部に対し、疎水化処
理シリカ微粉体1.2重量部を乾式混合外添し、トナー
(T1)を得た。
【0091】このトナー(T1)を分析した結果を表1
にまとめて記した。
【0092】<実施例2>ポリエチレン系ワックス(A
1)の代わりに、ポリエチレンを無水マレイン酸で変性
したポリエチレン系ワックス(A2;酸価67mgKO
H/g、DSC吸熱ピーク82℃及び117℃、溶融粘
度(160℃)1950mPa・s、軟化点118℃)
を、ポリプロピレン系ワックス(B1)の代わりにポリ
プロピレンを無水マレイン酸で変性したポリプロピレン
系ワックス(B2;DSC吸熱ピーク133℃及び14
3℃、酸価28mgKOH/g)と2:1で混合し、ワ
ックス成分として6重量部用いた以外は実施例1と同様
にして、トナー(T2)を得た。
【0093】このトナー(T2)を分析した結果を表1
にまとめて記した。
【0094】<実施例3>低分子量重合体として、スチ
レン−アクリル酸ブチル−アクリル酸共重合体(L2;
ピーク分子量9900、酸価16mgKOH/g)を用
い、ポリエチレン系ワックス(A1)とポリプロピレン
系ワックス(B1)を4:1で混合してものを5重量部
用いた以外は実施例1と同様にして、トナー(T3)を
得た。
【0095】このトナー(T3)を分析した結果を表1
にまとめて記した。
【0096】<実施例4>低分子量重合体として、スチ
レン−アクリル酸ブチル共重合体(L3;ピーク分子量
12500、酸価0mgKOH/g)を、高分子量重合
体として、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体(H
2;ピーク分子量80万、酸価0mgKOH/g)を用
い、ワックス添加量を6重量部とした以外は実施例1と
同様にして、トナー(T4)を得た。
【0097】このトナー(T4)を分析した結果を表1
にまとめて記した。
【0098】<実施例5>ワックス添加量を0.6重量
部にした以外は、実施例1と同様にして、トナー(T
5)を得た。
【0099】このトナー(T5)を分析した結果を表1
にまとめて記した。
【0100】<実施例6>ワックスとして、ポリエチレ
ンの空気酸化により得られたポリエチレン系ワックス
(A3;酸価2.1mgKOH/g、DSC吸熱ピーク
113℃、溶融粘度(160℃)58mPa・s、軟化
点119℃)とポリプロピレンの空気酸化により得られ
たポリプロピレン系ワックス(B3;DSC吸熱ピーク
130℃及び141℃、酸価10mgKOH/g)を
4:1の割合で混合したものを5重量部用いた以外は実
施例1と同様にして、トナー(T6)を得た。
【0101】このトナー(T6)を分析した結果を表1
にまとめて記した。
【0102】<実施例7>ポリエチレン系ワックス(A
1)の代わりに、ポリエチレンを無水マレイン酸で変性
したポリエチレン系ワックス(A4;酸価3.5mgK
OH/g、DSC吸熱ピーク95℃及び115℃、溶融
粘度(160℃)250mPa・s、軟化点115.5
℃)とポリプロピレン系ワックス(B1)を24:1で
混合し、ワックス成分として5重量部用いた以外は実施
例1と同様にして、トナー(T7)を得た。
【0103】このトナー(T7)を分析した結果を表1
にまとめて記した。
【0104】<実施例8>ポリエチレン系ワックス(A
1)の代わりに、ポリエチレンを無水マレイン酸で変性
したポリエチレン系ワックス(A5;酸価39mgKO
H/g、DSC吸熱ピーク105℃、溶融粘度(160
℃)15000mPa・s、軟化点105℃)とポリプ
ロピレン系ワックス(B1)を7:3で混合し、ワック
ス成分として10重量部用いた以外は実施例1と同様に
して、トナー(T8)を得た。
【0105】このトナー(T8)を分析した結果を表1
にまとめて記した。
【0106】<実施例9>ポリエチレン系ワックス(A
1)の代わりに、ポリエチレン系ワックス(A6;酸価
0mgKOH/g、DSC吸熱ピーク78℃及び113
℃、溶融粘度(160℃)340mPa・s、軟化点1
17℃)とポリプロピレン系ワックス(B1)を1:4
で混合し、ワックス成分として5重量部用いた以外は実
施例1と同様にして、トナー(T9)を得た。
【0107】このトナー(T9)を分析した結果を表1
にまとめて記した。
【0108】<比較例1>トナー用樹脂組成物として、
20%のTHF不溶分を含むスチレン−アクリル酸ブチ
ル−ジビニルベンゼン共重合体(ピーク分子量3000
0、酸価0mgKOH/g)を用い、ワックスとして、
酸価を有しないポリプロピレン系ワックス(DSC吸熱
ピーク135℃)のみを4重量部用いた以外は、実施例
1と同様にして、トナー(T10)を得た。
【0109】<比較例2>比較例1で、ワックスをマイ
クロクリスタリンワックス(DSC吸熱ピーク80℃、
酸価0mgKOH/g)のみを7重量部用いた以外は、
比較例1と同様にして、トナー(T11)を得た。
【0110】<比較例3>比較例1で、ワックスをライ
スワックス(DSC吸熱ピーク101℃、酸価8mgK
OH/g)のみを3重量部用いた以外は、比較例1と同
様にして、トナー(T12)を得た。
【0111】
【表1】
【0112】(評価)このようにして得られたトナーを
用いて、評価を行った。また、プリントアウト試験、定
着性、耐オフセット性試験は下記の要領で行った。
【0113】<プリントアウト試験>高温高湿(32.
5℃,80%RH)、低温低湿(15℃,10%RH)
の各々の環境下で、市販のレーザービームプリンターL
BP−930(キヤノン製)を以下の構成に改造して、
プリントアウト試験を行った。トナー切れに際しては、
カートリッジ上部のトナー容器部分に切り込みを設け、
そこからトナーを補給することによってプリントアウト
試験を続けた。一次帯電を−670Vとして静電潜像を
形成し、感光ドラムと現像剤担持体(磁石内包)上の現
像剤層を非接触に間隙(290μm)を設定し、交流バ
イアス(f=2000Hz;Vpp=1600V)及び
直流バイアス(Vdc=−500V)として現像ドラム
に印加した。プリントアウトの速度は、40枚(A4ヨ
コ)/分となるように改造した。得られた画像を下記の
項目について評価した。
【0114】画像濃度 通常の複写機用普通紙(75g/m2)に20000枚
プリントアウト終了時の画像濃度維持により評価した。
尚、画像濃度は「マクベス反射濃度計」(マクベス社
製)を用いて、原稿濃度が0.00の白地部分のプリン
トアウト画像に対する相対濃度を測定した。
【0115】カブリ リフレクトメーター(東京電色(株)製)により測定し
た転写紙の白色度と、低温低湿(15℃,10%RH)
環境下において、10000枚耐久画出しした後のベタ
白をプリント後の転写紙の白色度との比較からカブリを
算出した。
【0116】定着性 定着性は、50g/cm2の荷重をかけ、柔和な薄紙に
より定着画像を摺擦し、摺擦前後での画像濃度の低下率
(%)で評価した。 ◎(優):5%未満 ○(良):5〜10% △(可):10〜20% ×(不良):20%以上
【0117】耐オフセット性 耐オフセット性は、画像面積率約5%のサンプル画像を
プリントアウトし、画像上の汚れの程度により評価し
た。試験紙として複写機用普通紙(64g/m2)を使
用した。 ◎:未発生 ○:ほとんど発生せず △:若干発生した ×:ひどくオフセットが発生
【0118】定着器加圧ローラー・紙搬送コロ部材へ
のトナー付着の程度 低温低湿(10℃,15%RH)環境下で複写機用普通
紙(80g/m2)を500,000枚画出しした後、
定着器加圧ローラー及び紙搬送コロ部材の表面を目視で
観察し、ローラーへのトナー付着の程度により評価し
た。 ◎:未発生 ○:ほとんど発生せず △:端部のみにトナー付着 ×:全面にトナー付着
【0119】以上の評価方法により、実施例1〜9、及
び、比較例1〜3のトナーの評価を行った。
【0120】結果を表2にまとめて記した。
【0121】
【表2】
【0122】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のトナー
は、定着性と耐オフセット性のバランスに優れたトナー
であり、いかなる環境下においてもカブリの少ない高品
質の画像を長期間に渡って提供することを可能とし、複
写機、プリンター等の装置中の各部材へのトナー付着・
融着等が発生することがない高度に耐久可能なトナーで
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 吉寛 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 山崎 克久 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 平塚 香織 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H005 AA01 AA06 AB02 CA04 CA13 CA14 CA18 DA06 DA10 EA03 EA07 EA10

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも樹脂組成物とワックスを含有
    するトナーにおいて、該ワックスは、60〜150℃の
    範囲に3個以上の示差熱分析測定装置(DSC)により
    測定される吸熱ピークを有し、かつ、酸価が1〜70m
    gKOH/gであることを特徴とするトナー。
  2. 【請求項2】 該樹脂組成物がスチレン−アクリル酸エ
    ステル系樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の
    トナー。
  3. 【請求項3】 該ワックスが、1〜70mgKOH/g
    の酸価を有するポリエチレン系ワックス(A)と、1〜
    30mgKOH/gの酸価を有するポリプロピレン系ワ
    ックス(B)をともに含有していることを特徴とする請
    求項1又は2に記載のトナー。
  4. 【請求項4】 該ポリエチレン系ワックス(A)の16
    0℃における溶融粘度が50乃至2000mPa・sの
    範囲であることを特徴とする請求項3に記載のトナー。
  5. 【請求項5】 該ポリエチレン系ワックス(A)の軟化
    点が80乃至120℃の範囲であることを特徴とする請
    求項3又は4に記載のトナー。
  6. 【請求項6】 該ポリエチレン系ワックス(A)と該ポ
    リプロピレン系ワックス(B)の添加量の重量比が、9
    0:10から10:90の範囲であることを特徴とする
    請求項3乃至5のいずれかに記載のトナー。
  7. 【請求項7】 該ポリエチレン系ワックス(A)が、マ
    レイン酸、マレイン酸ハーフエステルまたはマレイン酸
    無水物の少なくとも1種以上から選択される酸モノマー
    により変性されたポリエチレン系ワックスであることを
    特徴とする請求項3乃至6のいずれかに記載のトナー。
  8. 【請求項8】 該ポリプロピレン系ワックス(B)が、
    マレイン酸、マレイン酸ハーフエステルまたはマレイン
    酸無水物の少なくとも1種以上から選択される酸モノマ
    ーにより変性されたポリプロピレン系ワックスであるこ
    とを特徴とする請求項3乃至7のいずれかに記載のトナ
    ー。
  9. 【請求項9】 該ポリエチレン系ワックス(A)と該ポ
    リプロピレン系ワックス(B)を予め溶融状態で混合し
    てから用いることを特徴とする請求項3乃至8のいずれ
    かに記載のトナー。
  10. 【請求項10】 該ポリエチレン系ワックス(A)が該
    結着樹脂100重量部に対し、0.5乃至20重量部含
    有されていることを特徴とする請求項3乃至9のいずれ
    かに記載のトナー。
  11. 【請求項11】 該ポリプロピレン系ワックス(B)が
    該結着樹脂100重量部に対し、0.5乃至20重量部
    含有されていることを特徴とする請求項3乃至10のい
    ずれかに記載のトナー。
  12. 【請求項12】 該スチレン−アクリル酸エステル系樹
    脂の重合体成分が、0.3乃至50mgKOH/gの酸
    価を有することを特徴とする請求項2乃至11のいずれ
    かに記載のトナー。
  13. 【請求項13】 該スチレン−アクリル酸エステル系樹
    脂の重合体の酸成分が、マレイン酸、マレイン酸ハーフ
    エステルまたはマレイン酸無水物の少なくとも1種以上
    から選択される酸モノマーから生成されたものである請
    求項12に記載のトナー。
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