JP3420408B2 - 静電荷像現像用現像剤 - Google Patents
静電荷像現像用現像剤Info
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Description
電印刷の如き画像形成方法において、静電荷像を顕像化
するための静電荷像現像用現像剤に関する。
2,297,691号明細書、特公昭42−23910
号公報及び特公昭43−24748号公報等に記載され
ているごとく多数の方法が知られているが、一般には光
導電性物質を利用し、種々の手段により感光体上に電気
的潜像を形成し、次いで、該潜像をトナーで現像を行な
って可視像とし、必要に応じて紙などの転写材料にトナ
ー像を転写した後、熱・圧力等により転写材上にトナー
画像を定着して複写物を得るものである。また、転写材
上に転写されずに感光体上に残ったトナー粒子はクリー
ニング工程により感光体上より除去される。
複写機以外にも、コンピューターの出力用のプリンター
などにも使われ始めた。
れてきており、それに伴い要求される性能はより高度に
なり、トナーの性能向上が達成できなければより優れた
機械が成り立たなくなってきている。
画像のコピーにおいてトナーに要求される性能のうち最
も重要なものに、定着性能がある。
開発されているが、現在最も一般的な方法は熱ローラー
による圧着加熱方式である。
ーに対し離型性を有する材料で表面を形成した熱ローラ
ーの表面に被定着シートのトナー像面を加圧下で接触し
ながら通過せしめることにより定着を行なうものであ
る。この方法は熱ローラーの表面と被定着シートのトナ
ー像とが加圧下で接触するため、トナー像を被定着シー
ト上に融着する際の熱効率が極めて良好であり、迅速に
定着を行なうことができ、高速度電子写真複写機におい
て非常に有効である。しかしながら、上記方法では、熱
ローラー表面とトナー像とが溶融状態で加圧下で接触す
るためにトナー像の一部が定着ローラー表面に付着、転
移し、次の被定着シートを汚すことがある(オフセット
現象)。熱定着ローラー表面に対してトナーが付着しな
いようにすることは熱ローラー定着方式の必須条件の一
つとされている。
に対向圧接し、かつ、フィルムを介して記録材を該加熱
体に密着させる加圧部材とからなる定着装置が実用化さ
れており、熱効率的にも有利になっているが、トナー表
面を溶融するためオフセット現象はさらに生じやすくな
り、これを防止することがより必要となっている。
非露光部の境界において電気力線が集中し、見掛け上感
光体の表面電位が上がる。特に、デジタルプリンターに
おいては、潜像がON−OFFの2値の基本画素により
構成されるため、露光部と非露光部との境界部における
電気力線の集中が大きく、現像工程において基本画素に
より構成されたライン潜像に現像される単位面積あたり
のトナー量が、通常のアナログ画像上のトナー量より多
い。従ってこのような画像の定着においては、今まで以
上に定着性,耐オフセット性の良好なトナーが要求され
ているのが現状である。
レベルの複写機の3〜5倍のコピー量であり、同時に現
像の高耐久性及び高画像安定性も要求されている。
る性能はより高度になって来ており、トナーによる定着
性,耐オフセット性,高画質安定性等の改良は必要不可
欠なものとなって来ている。
の検討がなされている。
特開平2−235069号公報,特開昭63−1272
54号公報,特開平3−26831号公報,特開昭62
−9356号公報,特開平3−72505号公報等に、
トナーのバインダー樹脂として、分子量分布に2つのピ
ークを有するものを用いることにより、良好な定着性と
耐オフセット性を持たせようとする方法が提案されてい
る。
有するバインダー樹脂を用いただけでは、ある程度の定
着性や耐オフセット性の改善は見られるものの、トナー
中のバインダー成分に不均一性を生じ、特定成分の偏
在,遊離等が生じやすく、これによってカブリ等の画像
汚れ、感光部材などへの融着,フィルミング等の原因と
もなる。
55−26518号公報において、シリカ等の粉体にシ
リコーンオイル処理することにより、特にトナー流動性
を改良することが開示されている。
シリコーンオイル処理した湿式シリカを含有するトナ
ー、同61−277964号公報にはシリコーンオイル
処理された疎水化度90%以上のシリカ含有トナーが開
示され、それぞれトナー流動性,帯電特性を改良するこ
とが示されている。
は、近年求められる高画質,高転写性,高耐久性,耐環
境特性に対して不充分である。特に、画質面でのカブリ
の更なる軽減、高転写性、更には、上述した接触帯電方
法あるいは接触転写方法を導入した際の問題点を解決で
きない。
ケイ素を含有する磁性酸化鉄を含有する磁性トナーが提
案されている。かかる磁性トナーは、一般的な使用状況
では何ら問題はないものの、高温高湿環境のような厳し
い条件で非常に多くのプリントアウトを行なった場合に
画像濃度が不安定になる場合がある。
のごとき問題点を解決した静電荷像現像用現像剤を提供
することにある。
保存性を有しつつ、定着性,耐オフセット性について高
い性能を示し、感光体等へのトナー融着のない静電荷像
現像用現像剤を提供することにある。
おいても画像濃度が高く、画像再現性に優れた静電荷像
現像用現像剤を提供することにある。
種問題点を解決し、上述の本発明の目的にかなう静電荷
像現像用現像剤を開発すべく鋭意研究し、下記の発明に
至った。
び磁性酸化鉄を含有するトナー粒子と、無機微粉体を有
する静電荷像現像用現像剤において、該結着樹脂が高分
子量成分と低分子量成分とを有し、 (a)高分子量成分のガラス転移点が、低分子量成分の
ガラス転移点よりも5〜15℃高く、該高分子量成分の
ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)による
重量平均分子量(Mw)が70万〜130万であり、ピ
ーク分子量(PMw)が40万〜110万であり、重量
平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)の値が4.
5以下であり、Z平均分子量(Mz)が100万〜10
00万であり、MIが実質的に0であり、 (b)該低分子量成分はMwが5500〜30000で
あり、PMwが5000〜25000であり、Mw/M
nの値が4.0以下であり、該無機微粉体が、少なくと
もシリコーンオイルで処理されているシリカ粒子Aと、
少なくともシリコーンオイルで処理されているシリカ粒
子Bとを有し、シリカ粒子Bの平均粒径DBがシリカ粒
子Aの平均粒径DAよりも10倍以上大きく、 該シリカ
粒子Bに使用されているシリコーンオイルの粘度が、該
シリカ粒子Aに使用されているシリコーンオイルの粘度
よりも10倍以上高いことを特徴とする静電荷像現像用
現像剤に関する。
像剤が本発明の効果を発揮する理由を下記のように考え
ている。
から作ることにより、各々を高度に調節することが可能
となる。すなわち、両成分のガラス転移点温度を上記の
様に調節することにより、定着性を得る部分とトナー保
存性,耐オフセット性及び現像性に寄与する部分とを別
々に設計することができ、さらに、JIS酸価と全酸価
の割合を規定することにより、結着樹脂中の酸基の無水
化により閉環サイトを制御し、トナー帯電性の環境安定
化を図ることが可能となった。
分子量成分を高度に調整することによって、本発明にか
なう定着性・耐オフセット性を達成しつつ、安定的な帯
電を達成することが可能となる。すなわち、高分子量成
分を十分大きなものにすることによって、安定的な帯電
性を達成し、高度な耐オフセット性を示すことができ、
さらに、低分子量成分を現像性に悪影響を与えない範囲
で小さくすることにより、優れた定着性を得ることが可
能となった。
により測定される分子量分布において、Mwが70万〜
130万、好ましくは80万〜120万であり、PMw
が40万〜110万であり、Mzが100万〜1000
万、好ましくは150万〜1000万である。この範囲
より低分子量では充分な耐オフセット性能が得られず、
混練時にも充分な粘度が得られないため、分散不良とな
り、帯電性が不均一となってカブリやすくなる。特に、
Mzは分子量の高分子側への拡がりを表わしているが、
Mzがこの範囲より小さいならば、耐高温オフセット性
に弊害を生じる。また、この範囲よりも高分子量のもの
は、製造が困難であり、また、定着阻害因子となる。M
w/Mnは、4.5以下、好ましくは3.0以下であ
る。4.5を超えるならば、分子量分布がブロードとな
ってしまい、定着を阻害するような超高分子量成分、も
しくは、耐オフセット性能に対し、悪化をもたらす成分
を含むこととなり、定着・耐オフセット性能に対し十分
な性能が得られない。また、MIは実質的に0であるこ
とが好ましい。MIがこの範囲以上ならば、混練時に充
分な粘度が得られず、トナー構成成分の分散が不十分と
なる。
る分子量分布において、Mwが5500〜30000、
好ましくは6500〜23000であり、PMwが50
00〜25000、好ましくは6000〜21000で
あり、この範囲より低分子量では、高温,高湿のような
過酷な環境下で多数枚のプリントアウトを行なうような
場合には安定した帯電性能をプリントアウト後半におい
て得ることが困難となり、画質の低下を引き起こす。ま
た、この範囲よりも高分子量では、定着性を著しく阻害
してしまう。また、Mw/Mnは、4.0以下、好まし
くは3.5以下である。4.0を超える場合には、分子
量分布がブロードとなり、分子量の大きい成分によって
定着時のトナーの溶融が緩慢となり、迅速溶融を達成す
ることが困難となる。
する結着樹脂はGPCにより測定される分子量分布にお
いて、Mwが15万〜30万であり、Mzが100万〜
1000万であることが好ましい。分子量がこの範囲を
下回るならば、混練時に充分な混合が達成されず、トナ
ー構成成分の分散を高度に達成することが困難となり、
安定した帯電性能を得ることが困難となる。また、分子
量がこの範囲よりも大きいものは、バインダー製造上も
困難であるばかりでなく、トナー製造上、粉砕性が著し
く悪化する。また、Mw/Mnが、35〜65であるこ
とが好ましい。35未満ならば、定着・耐オフセット性
能に対し、充分な温度領域を確保することが困難とな
り、また、65を超えるならば、分子量分布がブロード
となり、定着阻害成分を含み、充分な定着性能を得るこ
とが困難となる。さらに、MIが5〜20であることが
好ましい。5未満では、迅速な定着を達成することが困
難となり、また、20を超えるならば、高度に定着性と
耐オフセット性を満足することはできない。また、軟化
点温度が145℃〜165℃であることが好ましい。こ
の範囲内にあることにより、混練時に充分な粘度が得ら
れ、トナー構成成分の分散が良好となり、その結果、安
定した帯電性能を得ることができるからである。
と該低分子量のガラス転移点Tgの差が5〜15℃であ
る。特に、高分子量成分のTgが低分子量成分のTgよ
りも5〜15℃高いことが好ましい。Tgの差が5℃未
満ならば、定着性を高度に達成するために低いTgと成
らざるを得ず、環境安定的な帯電特性を維持しつつ、高
度な定着性を達成することが困難である。15℃よりも
大きいならばトナーの保存性と定着性を同時に満足する
ことができない。特に、高分子量成分のTgが高いこと
によって結着樹脂成分を堅牢なものとすることができ、
安定的な帯電性を得ることができ、カブリのない高品位
な画像を提供することができる。
ボキシル基の如き酸基を有する成分をJIS酸価が0.
1〜10となるように含む。さらにこの時、JIS酸価
と、樹脂を加水分解して得られる全酸価の比が、0.2
〜0.7であることが好ましい。0.2未満では、酸無
水物基が多く存在し、帯電付与能力が電荷放電に打ち勝
ってしまい、チャージアップしやすくなり、低温低湿環
境下ではかぶりなどの弊害をもたらす。また、0.7を
超える場合では、カルボキシル基が帯電付与能力ととも
に電荷放出に働き、弱い帯電性しか持つことができず、
さらにはカルボキシル基が親水性基として働くため、空
気中の水分の影響を受けやすくなり、高湿下の帯電能力
に弊害を生じる。
高分子量成分と低分子量成分を適正化して組み合わせる
ことにより、低温定着性能,耐オフセット性能を維持す
ることができるものの、高温高湿下のような厳しい環境
においてプリントアウトを行なった場合に現像剤の帯電
が不安定になる現象や、現像剤が感光ドラム等へ付着す
る、いわゆる融着現象が見られる場合がある。
イルで処理された2種類のシリカ粒子は、上記した問題
を解決する上で非常に有効である。
いるシリカ粒子Aにより、主に現像剤の流動性及び環境
安定性を向上させる効果があり、シリコーンオイルで処
理されているシリカ粒子Bにより、感光体表面等、現像
剤が接触する部材にシリコーンオイルを充分に供給する
ことが可能であり、現像剤の融着を防止することが可能
となる。
平均粒径は0.1μm以下(好ましくは0.002〜
0.5μm)であり、オイル処理シリカ粒子Bの平均粒
径は0.5乃至50μm(好ましくは、3〜20μm)
であり、且つ平均粒子径として10A≧Bを満足するこ
とが好ましい。
10倍未満の場合、トナーの流動性、高転写性、さらに
融着防止効果が低下する。
径の小さなオイル処理シリカ粒子Aが確保しており、一
方、粒子径の大きなオイル処理シリカ粒子Bをこれに添
加することにより、電子写真感光体表面にオイルを供給
すること、更には、立体的にトナーの付着力を低減させ
る機能が付与され、双方を併用することにより、画像濃
度の安定性と融着防止性能を良好に維持できる。
に絶えずオイルを供給することにより、接触部材を有し
た電子写真感光体等への融着を良好に防止できる。
の小さなオイル処理シリカ粒子Aの2倍以上のオイル処
理量を、粒径の大きなオイル処理シリカ粒子Bが有する
ことが好ましい。
しては、処理後のシリカ粒子に対して1〜30重量%が
好ましく、オイル処理シリカ粒子Bのオイル処理量とし
ては、処理後のシリカ粒子に対して30〜90重量%
(より好ましくは、40〜65重量%)が好ましい。
合、現像剤の帯電性と流動性とを両立することが難し
い。
が、粒子径の大きなオイル処理シリカ粒子Bの3倍以上
の量の粒径の小さなオイル処理シリカ粒子Aを有するこ
とが好ましい。トナーに対する添加量がA≧3Bの関係
を満足しない場合、トナーの流動性が低下する。
添加量の好ましい範囲としては、0.3〜3.0重量%
であり、オイル処理シリカ粒子Bのトナーに対する添加
量が0.005〜0.5重量%であることが好ましい。
の大きなオイル処理シリカ粒子Bの処理オイルの粘度
が、粒径の小さなオイル処理シリカ粒子Aのオイル粘度
の10倍以上であることが好ましい。更には、オイル処
理シリカ粒子Aのオイル粘度が、1〜1000cStで
あり、且つオイル処理シリカ粒子Bのオイル粘度が30
00〜100,000cStであることが好ましい。以
上の範囲外であるとトナーの帯電性,流動性,感光体等
への融着防止効果が低下する。
像剤において特に有効である。
に現像剤担持体上に薄く塗布することにより現像剤を十
分に摩擦帯電させ、長期に渡り安定した優れた画像が得
られるものであるが、現像剤を構成する磁性トナーの表
面に磁性酸化鉄が露出しているため、高温の環境下で長
期に渡りプリントアウトを続けると感光体等を傷つける
ことがある。
シリコーンオイルが、磁性現像剤中に含まれる磁性酸化
鉄により傷つけられる感光体等の表面を保護する働きを
持ち、特に磁性現像剤の帯電を安定させ、画像濃度を高
目に維持することが可能な、ケイ素元素を有する磁性酸
化鉄を有する磁性現像剤を用いる場合により大きな効果
を発揮する。
は、磁性酸化鉄を用いることが特徴の一つである。
元素を基準にして0.5〜4.0重量%(より好ましく
は0.8〜3.0重量%、さらに好ましくは0.9〜
3.0重量%)であることが好ましい。ケイ素元素の含
有率が0.5重量%より少ない場合には、特に現像剤の
流動性の改善の効果が小さい。ケイ素元素の含有率が
4.0重量%より多い場合には、ケイ酸成分が磁性酸化
鉄表面に必要以上に残留し感光体表面への融着が発生し
たり磁気特性に悪影響を与えやすく好ましくない。
ケイ素元素の全含有量Aと、該磁性酸化鉄の鉄元素溶解
率が約20%までに存在するケイ素元素の含有量Bとの
比B/A×100(%)が44〜84%(好ましくは6
0〜80%)であることが好ましい。B/A×100
(%)が44%より小さい場合には、必要以上のケイ素
元素が磁性酸化鉄の中心部分に多量に存在し、製造効率
が悪化しやすいことに加え、磁気特性が不安定な磁性酸
化鉄となる場合がある。また、B/A×100(%)が
84%を超える場合には、磁性酸化鉄の表層部分にケイ
素元素が多く存在し過ぎて、ケイ素元素が磁性酸化鉄表
面に層状に多量に存在し磁性酸化鉄表面が機械的衝撃に
対してもろくなり、磁性トナーに用いた場合に感光体表
面への融着等、多くの弊害が発生しやすい。
酸化鉄粒子の平滑度が0.2〜0.8、好ましくは0.
45〜0.7、より好ましくは0.5〜0.7を満足す
ることである。本発明での平滑度は、磁性酸化鉄粒子の
表面の細孔の量に関係し、平滑度が0.2未満の場合、
磁性酸化鉄の表面の細孔が多く存在し、水の吸着が促進
される。そのため、高湿下での画像濃度が不安定とな
る。
は、アルミ元素に換算して0.01〜2.0重量%(よ
り好ましくは、0.05〜1.0重量%)のアルミ水酸
化物で処理されていることが好ましい。
で磁性酸化鉄粒子表面の処理を行うことにより、より磁
性トナーの帯電安定化することが可能であることが確認
された。アルミ元素に換算して0.01重量%未満の場
合、その効果は少なく、逆に2.0重量%を超える場
合、磁性トナーの環境特性、特に高湿下の帯電特性が悪
化しやすい。
は、ポリスチレン、ポリ−P−クロロスチレン、ポリビ
ニルトルエンなどのスチレン及びその置換体の単重合
体;スチレン−P−クロロスチレン共重合体、スチレン
−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタリ
ン共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、
スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、スチレン−
α−クロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレン−ア
クリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルエー
テル共重合体、スチレン−ビニルエチルエーテル共重合
体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン
−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合
体、スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合体な
どのスチレン系共重合体;ポリ塩化ビニル、フェノール
樹脂、天然変性フェノール樹脂、天然樹脂変性マレイン
酸樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリ酢酸ビニ
ール、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタ
ン、ポリアミド樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、キシ
レン樹脂、ポリビニルブチラール、テルペン樹脂、クマ
ロンインデン樹脂、石油系樹脂等が使用できる。また、
架橋されたスチレン系樹脂も好ましい結着樹脂である。
対するコモノマーとしては、例えば、アクリル酸、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸
−2−エチルヘキシル、アクリル酸フェニル、メタクリ
ル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸ブチル、メタクリル酸オクチル、アクリルアミ
ド等のような二重結合を有するモノカルボン酸もしくは
その置換体;例えば、マレイン酸、マレイン酸ブチル、
マレイン酸メチル、マレイン酸ジメチル等のような二重
結合を有するジカルボン酸及びその置換体;例えば、塩
化ビニル、酢酸ビニル、安息香酸ビニル等のようなビニ
ルエステル類;例えば、エチレン、プロピレン、ブチレ
ン等のようなエチレン系オレフィン類;例えば、ビニル
メチルケトン、ビニルヘキシルケトン等のようなビニル
ケトン類;例えば、ビニルメチルエーテル、ビニルエチ
ルエーテル、ビニルイソブチルエーテル等のようなビニ
ルエーテル類;等のビニル単量体が単独もしくは組み合
わせて用いられる。
の重合可能な二重結合を有する化合物が用いられ、例え
ば、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン等のような
芳香族ジビニル化合物;例えば、エチレングリコールジ
アクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、
1,3−ブタンジオールジメタクリレート等のような二
重結合を2個有するカルボン酸エステル;ジビニルアニ
リン、ジビニルエーテル、ジビニルスルフィド、ジビニ
ルスルホン等のジビニル化合物;及び3個以上のビニル
基を有する化合物;が単独もしくは混合物として使用で
きる。
重合法としては、乳化重合法や懸濁重合法が挙げられ
る。
溶の単量体(モノマー)を乳化剤で小さい粒子として水
相中に分散させ、水溶性の重合開始剤を用いて重合を行
う方法である。この方法では反応熱の調節が容易であ
り、重合の行われる相(重合体と単量体からなる油相)
と水相とが別であるから停止反応速度が小さく、その結
果重合速度が大きく、高重合度のものが得られる。更
に、重合プロセスが比較的簡単であること、及び重合生
成物が微細粒子であるために、トナーの製造において、
着色剤及び荷電制御剤その他の添加物との混合が容易で
あること等の理由から、トナー用バインダー樹脂の製造
方法として有利な点がある。
が不純になり易く、重合体を取り出すには塩析などの操
作が必要で、この不便を避けるためには懸濁重合が好都
合である。
部に対して、モノマー100重量部以下(好ましくは1
0〜90重量部)で行うのが良い。使用可能な分散剤と
しては、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール
部分ケン化物、リン酸カルシウム等が用いられ、水系溶
媒に対するモノマー量等で適当量があるが、一般に水系
溶媒100重量部に対して0.05〜1重量部で用いら
れる。重合温度は50〜95℃が適当であるが、使用す
る開始剤、目的とするポリマーによって適宜選択すべき
である。
成分の合成法としては、公知の方法を用いることができ
る。、しかし、塊状重合法では、高温で重合させて停止
反応速度をはやめることで低分子量の重合体を得ること
もできるが反応をコントロールしにくい問題点がある。
その点、溶融重合法では溶媒によるラジカルの連鎖移動
の差を利用して、また開始剤量や反応温度を調節するこ
とで低分子量重合体を温和な条件で容易に得ることがで
き、本発明で用いる樹脂組成物のなかで低分子量体を得
るときには好ましい。なかでも、酸成分や分子量を高度
に調節するために、例えば、分子量と組成の異なる重合
体を混合して低分子量重合体を得る方法や、組成の異な
るモノマー類を後添加する方法などを用いることができ
る。
ン、トルエン、クメン、酢酸セロソルブ、イソプロピル
アルコール、ベンゼン等が用いられる。スチレンモノマ
ー混合物の場合はキシレン、トルエン又はクメンが好ま
しい。重合生成するポリマーによって適宜選択される。
子量分布は、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグ
ラフィー)によって次の条件で測定される。
l注入 <ワックスのGPC測定条件> 装置 :GPC−150C(ウォーターズ社製) カラム:GMH−HT(東ソー社製)の2連 温度 :135℃ 溶媒 :o−ジクロロベンゼン(0.1%アイオノール
添加) 流速 :1.0ml/min. 試料 :濃度0.15重量%の試料を0.4ml注入
あたっては単分散ポリスチレン標準試料により作成した
分子量校正曲線を使用する。更に、ワックスの分子量
は、Mark−Houwink粘度式から導き出される
換算式で換算することによって算出される。
示差熱分析測定装置(DSC測定装置);DSC−7
(パーキンエルマー社製)を用い、下記の条件にて測定
した。
/min.) 降温I(180℃→10℃、降温速度10℃/mi
n.) 昇温II(10℃→180℃、昇温速度10℃/mi
n.) 昇温IIで測定されるTgを測定値とする。
ファレンスとして空のアルミパンを用いる。吸熱ピーク
が出る前と出た後のベースラインの中間点の線と示差熱
曲線との交点をガラス転移点Tgとした。
670に準じて測定する。
の三角フラスコに秤量し、エタノール:トルエン=1:
2の混合溶媒約50ml加えて樹脂を溶解する。溶解性
が悪いようであれば少量のアセトンを加えても良い。フ
ェノールフタレイン指示薬を用い、あらかじめ標定され
たN/10苛性カリエタノール溶液で滴定し、アルコー
ルカリ液の消費量から次の計算式でJIS酸価を求め
る。
6.1/試料重量 (但し、NはN/10 KOHのファクター)
った。
に秤量し、ピリジン60ml、4−ジメチルアミノピリ
ジン20mgを加え、撹拌溶解させ、イオン交換水5m
lを加えて、オイルバス(100℃)で、1時間加熱還
流する。室温まで冷却後、N/10苛性カリTHF溶液
でフェノールフタレイン指示薬を用いて滴定し、THF
カリ液の消費量から次の計算式で全酸価を求める。
406)で測定する。
製のリングに試験片を融解して流し込むか、打抜くか、
または成型するかなどによってはめ込み、その中心上に
直径9.53mm、重量3.5±0.5gの鋼球を載せ
て、これを液溶中に入れ液温を5℃/分で上昇させる。
試験片が軟化するに従って鋼球は降下し、これがリング
下端から25.4mmのプレート表面に接触するように
なった時の温度を軟化点とする。
JIS K7210記載の装置を用いて、下記測定条件
下、手動切り取り法で測定を行う。この時、測定値は1
0分値に換算する。
体は、ケイ素ハロゲン化合物の蒸気相酸化により生成さ
れたいわゆる乾式法又はヒュームドシリカと称される乾
式シリカ、及び水ガラス等から製造されるいわゆる湿式
シリカの両方が使用可能である。粒径の小さなオイル処
理シリカAの母体としては、表面及びケイ酸微粉体の内
部にあるシラノール基が少なく、またNa2O,SO3 2-
等の製造残査のない乾式シリカの方が好ましい。
いて例えば、塩化アルミニウム又は塩化チタンなど他の
金属ハロゲン化合物をケイ素ハロゲン化合物と共に用い
ることによってシリカと他の金属酸化物の複合微粉体を
得ることも可能であり、それらも包含する。
理シリカAの母体シリカ)は、予めシランカップリング
剤等で処理することが好ましい。シランカップリング剤
としては、一般式
シラン,トリメチルクロルシラン,アリルジメチルクロ
ルシラン,ヘキサメチルジシラザン,アリルフェニルジ
クロルシラン,ベンジルジメチルクロルシラン,ビニル
トリエトキシシラン,γ−メタクリルオキシプロピルト
リメトキシシラン,ビニルトリアセトキシシラン,ジビ
ニルクロルシラン,ジメチルビニルクロルシラン等をあ
げることができる。
処理は、シリカ微粉体を撹拌等によりクラウド状とした
ものに気化したシランカップリング剤を反応させる乾式
処理又は、シリカを溶媒中に分散させたシランカップリ
ング剤を滴下反応させる湿式法等、一般に知られた方法
で処理することができる。
一般に次の式で示されるものである。
性フェニル等のシリコーンオイル変性基 R″:C1〜C3のアルキル基又はアルコキシ基
キル変性シリコーンオイル,α−メチルスチレン変性シ
リコーンオイル、クロルフェニルシリコーンオイル,フ
ッ素変性シリコーンオイル等があげられる。
が用いられ、例えばシリカ微粉体とシリコーンオイルと
をヘンシェルミキサー等の混合機を用いて直接混合して
も良いし、ベースシリカへシリコーンオイルを噴霧する
方法によっても良い。あるいは適当な溶剤にシリコーン
オイルを溶解あるいは分散せしめた後、ベースのシリカ
微粉体とを混合した後、溶剤を除去して作製しても良
い。
定は、処理シリカ粒子の真比重と比表面積より、次式に
より算出した。
示し、ρは真比重を示し、SBET比表面積を示す。]
は、多孔質体においては、不具合であるが、本発明にお
けるオイル処理シリカは、シリカ粒子表面にオイル処理
をすることにより、適合が可能となり、観察による測定
とよく一致する。
定装置オートソーブ1(湯浅アイオニクス社製)を用い
て試料表面に窒素ガスを吸着させ、BET多点法を用い
て比表面積を算出した。
に添加付着させた場合走査型電子顕微鏡(SEM)及び
透過型電子顕微鏡(TEM)の観察により行ってもかま
わない。
ランカップリング剤、チタンカップリング剤、チタネー
ト、アミノシラン、有機ケイ素化合物等で処理しても良
い。
ランカップリング剤としては、ヘキサメチルジシラザ
ン、トリメチルシラン、トリメチルクロルシラン、トリ
メチルエトキシシラン、ジメチルジクロルシラン、メチ
ルトリクロルシラン、アリルジメチルクロルシラン、ア
リルフェニルジクロルシラン、ベンジルジメチルクロル
シラン、ブロムメチルジメチルクロルシラン、α−クロ
ルエチルトリクロルシラン、β−クロルエチルトリクロ
ルシラン、クロルメチルジメチルクロルシラン、トリオ
ルガノシランメルカプタン、トリメチルシリルメルカプ
タン、トリオルガノシリルアクリレート、ビニルジメチ
ルアセトキシシラン、ジメチルエトキシシラン、ジメチ
ルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、ヘ
キサメチルジシロキサン、1,3−ジビニルテトラメチ
ルジシロキサン、1,3−ジフェニルテトラメチルジシ
ロキサン等が挙げられる。
ポキシチタン・トリイソステアレート;イソプロポキシ
チタン・ジメタクリレート・イソステアレート;イソプ
ロポキシチタン・トリドデシルベンゼンスルホネート;
イソプロポキシチタン・トリジオクチルホスフェート;
イソプロポキシチタントリN−エチルアミノエチルアミ
ナト;チタニウムビスジオクチルピロホスフェートオキ
シアセート;ビスジオクチルホスフェートエチレンジオ
クチルホスファイト;ジn−ブトキシ・ビストリエタノ
ールアミナトチタン等が挙げられる。
イルが挙げられる。好ましいシリコーンオイルとして
は、温度25℃における粘度が30〜1,000cSt
のものが用いられる。例えばジメチルシリコーンオイ
ル、メチルフェニルシリコーンオイル、α−メチルスチ
レン変性シリコーンオイル、クロルフェニルシリコーン
オイル、フッ素変性シリコーンオイル等が好ましい。
着樹脂100重量部に対して、20重量部乃至200重
量部を用いることが好ましい。さらに好ましくは30〜
150重量部を用いることが良い。
下の方法に基づいて求められる。
(株)製)を使用し、JIS K0119「けい光X線
分析通則」に従って、蛍光X線分析を行うことにより測
定する。
ガス吸着量測定装置:オートソーブ1を使用し、吸着ガ
スに窒素を用い、BET多点法により求める。サンプル
の前処理としては、50℃で10時間の脱気を行う。
拡大したものにつき、任意に250個選定後、投影径の
中のMartin径(定方向の投影面積を2等分する線
分の長さ)を測定し、これを個数平均径で表す。
直径として球形と仮定し、通常の方法で磁性酸化鉄の密
度を測定し表面積の値を求める。
を添加して負荷電性現像剤とすることがより好ましい。
1−20153号、同42−27596号、同44−6
397号、同45−26478号など記載されているモ
ノアゾ染料の金属錯体、さらには特開昭50−1333
38号に記載されているニトロアミン酸及びその塩或い
はC.I.14645などの染顔料、特公昭55−42
752号、特公昭58−41508号、特公昭58−7
384号、特公昭59−7385号などに記載されてい
るサリチル酸、ナフトエ酸、ダイカルボン酸のZn,A
l,Co,Cr,Fe等の金属錯体、スルホン化した銅
フタロシアニン顔料、ニトロ基、ハロゲンを導入したス
チレンオリゴマー、塩素化パラフィン等を挙げることが
できる。特に分散性の面などから、一般式[I]で表わ
されるアゾ系金属錯体や一般式[II]で表わされる塩
基性有機酸金属錯体が好ましい。
系金属錯体がより好ましい。
ゾ系鉄錯体が最も好ましい。
100重量部に対し0.1〜5重量部が好ましく、特に
0.2〜3重量部が好ましい。
水素系ワックス及びエチレン系オレフィン重合体を結着
樹脂と共に用いてもよい。
チレン系オレフィン共重合体としては、ポリエチレン、
ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレ
ート共重合体、ポリエチレン骨格を有するアイオノマー
等がある。上記共重合体においてはオレフィンモノマー
ユニットを50モル%以上(より好ましくは60モル%
以上)を含んでいるものが好ましい。
系ワックスや、エステル系ワックスを単独で使用もしく
は、他のワックスと併用することもできる。
合が好ましい。上記ワックスはすべり性がよく、特に耐
オフセットに優れている。
に対し、0.5重量部以上20重量部以下で用いられる
ことが好ましい。
微粉体以外の外部添加剤を添加してもよい。例えば帯電
補助剤、導電性付与剤、流動性付与剤、ケーキング防止
剤、熱ロール定着時の離型剤、滑剤、研磨剤等の働きを
する樹脂微粒子や無機微粒子である。
03〜1.0μmのものが好ましい。その樹脂を構成す
る重合性単量体としては、スチレン、o−メチルスチレ
ン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−メ
トキシスチレン、p−エチルスチレン等のスチレン系単
量体;アクリル酸、メタクリル酸等のメタクリル酸類;
アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−
ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−プロピ
ル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシル、ア
クリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、
アクリル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニルのご
ときアクリル酸エステル類;メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリ
ル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル
酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸
2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタク
リル酸フェニル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、
メタクリル酸ジエチルアミノエチルのごときメタクリル
酸エステル類;アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、アクリルアミド等が挙げられる。
法、ソープフリー重合法等、が使用可能であるが、より
好ましくは、ソープフリー重合によって得られる樹脂粒
子が良い。
弗化ビニリデンの如き滑剤(中でもポリ弗化ビニリデン
が好ましい。);酸化セリウム、炭化ケイ素、チタン酸
ストロンチウム等の研磨剤(中でもチタン酸ストロンチ
ウムが好ましい。);酸化チタン、酸化アルミニウム等
の流動性付与剤(中でも特に疎水性のものが好まし
い。);ケーキング防止剤;カーボンブラック、酸化亜
鉛、酸化アンチモン、酸化スズ等の導電性付与剤が挙げ
られる。さらにトナー粒子と逆極性の白色微粒子及び黒
色微粒子を現像性向上剤として少量用いることもでき
る。
構成材料をボールミルの如き混合機により充分混合して
から加熱ロール、ニーダー、エクストルーダーの如き熱
混練機を用いて溶融、捏和及び練肉し、冷却固化後粉砕
及び厳密な分級をおこなうことにより生成することがで
きる。
るが、本発明は何らこれらに限定されるものではない。
コ内に脱気水180重量部とポリビニルアルコールの2
重量%水溶液20重量部を投入した後、スチレン72重
量部、アクリル酸−n−ブチル18重量部、マレイン酸
モノブチル10重量部、ジビニルベンゼン0.001重
量部及び、2,2−ビス(4,4−ジ−tert−ブチ
ルパーオキシシクロヘキシル)プロパン(半減期10時
間温度92℃)0.1重量部の溶液の混合液を加え、撹
拌し懸濁液とした。
5℃まで昇温して、重合を開始した。同温度に24時間
保持した後、ベンゾイルパーオキサイド(半減期10時
間温度92℃)0.1重量部を追加添加した。さらに、
12時間保持して重合を完了した。これを濾別し、水
洗,乾燥し、高分子量重合体(H−1−1)を得た。
スチレン75重量部、アクリル酸−n−ブチル21重量
部、マレイン酸モノブチル4重量部、2,2−ビス
(4,4−ジ−tert−ブチルパーオキシシクロヘキ
シル)プロパン0.2重量部以外は高分子量重合体(H
−1−1)と同様にして高分子量重合体(H−1−2)
を得た。
の高分子量重合体(H−1−2)をキシレン100重量
部に投入し、昇温して還流下で撹拌し、3時間保持した
後、有機溶剤を留去し、高分子量重合体(H−1)を得
た。
洗,乾燥した後、分析したところ、Mw=92万、PM
w=83万、Mw/Mn=2.3、Mz=232万、M
I=0、Tg=71℃であった。
重量部、アクリル酸−n−ブチル22重量部、マレイン
酸モノブチル7重量部、2,2−ビス(4,4−ジ−t
ert−ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン
0.13重量部以外は高分子量重合体(H−1−1)と
同様にして高分子量重合体(H−2−1)を得た。
スチレン80重量部、アクリル酸−n−ブチル19重量
部、マレイン酸モノブチル1重量部、2,2−ビス
(4,4−ジ−tert−ブチルパーオキシシクロヘキ
シル)プロパン0.3重量部以外は高分子量重合体(H
−1−1)と同様にして高分子量重合体(H−2−2)
を得た。
の高分子量重合体(H−2−2)をキシレン100重量
部に投入し、昇温して還流下で撹拌し、3時間保持した
後、有機溶剤を留去し、高分子量重合体(H−2)を得
た。
ころ、Mw=75万、PMw=72万、Mw/Mn=
3.0、Mz=180万、MI=0、Tg=75℃であ
った。
部、マレイン酸モノブチル5重量部、ジビニルベンゼン
0.001重量部及び、2,2−ビス(4,4−ジ−t
ert−ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン
0.32重量部とした以外は、高分子量重合体(H−1
−1)と同様に重合した。
洗,乾燥した後、分析したところ、Mw=50万、PM
w=30万、Mw/Mn=2.9、Mz=100万、M
I=0.2、Tg=55℃であった。
コ内にキシレン300重量部を投入し、撹拌しながら容
器内を十分に窒素で置換した後、昇温して還流させる。
アクリル酸−n−ブチル15重量部、マレイン酸モノブ
チル0.2重量部及び、ジ−tert−ブチルパーオキ
サイド3重量部の混合液を4時間かけて滴下後、2時間
保持し重合を完了し、低分子量重合体(L−1−1)溶
液を得た。
スチレン88重量部、アクリル酸−n−ブチル14重量
部及び、ジ−tert−ブチルパーオキサイド2重量部
とし、マレイン酸モノブチルを含まない以外は、低分子
量重合体(L−1−1)と同様に重合を行い、低分子量
重合体(L−1−2)溶液を得た。
0重量部と低分子量重合体(L−1−2)溶液10重量
部を混合し、昇温して還流下で撹拌し、3時間保持した
後、有機溶剤を留去し、低分子量重合体(L−1)溶液
を得た。
減圧下で乾燥させ、得られた低分子量重合体(L−1)
の分析を行なったところ、Mw=10100、PMw=
8500、Mw/Mn=2.1、Mz=16000、T
g=62℃であった。
重量部、マレイン酸モノブチル0.3重量部及び、ジ−
tert−ブチルパーオキサイド1.8重量部とした以
外は、低分子量重合体(L−1−1)と同様に重合を行
い、低分子量重合体(L−2−1)溶液を得た。
スチレン87重量部、アクリル酸−n−ブチル13重量
部及び、ジ−tert−ブチルパーオキサイド1.6重
量部とし、マレイン酸モノブチルを含まない以外は、低
分子量重合体(L−1−1)と同様に重合を行い、低分
子量重合体(L−2−2)溶液を得た。
等量の低分子量重合体(L−2−2)溶液を混合し、昇
温して還流下で撹拌し、3時間保持した後、有機溶剤を
留去し、低分子量重合体(L−2)溶液を得た。
減圧下で乾燥させ、得られた低分子量重合体(L−2)
の分析を行なったところ、Mw=19000、PMw=
15000、Mw/Mn=2.9、Mz=25000、
Tg=63℃であった。
量部、マレイン酸モノブチル0.2重量部及び、ジ−t
ert−ブチルパーオキサイド6重量部とした以外は、
低分子量重合体(L−1)と同様に重合を行ない、低分
子量重合体(L−3)溶液を得た。
圧下で乾燥させ、得られた低分子量重合体(L−3)の
分析を行なったところ、Mw=4000、PMw=40
00、Mw/Mn=2.3、Mz=9000、MI=2
00、Tg=55℃であった。
を表1及び表2にまとめて示す。
合体と低分子量重合体を混合した。方法は、キシレン1
00重量部に、高分子量重合体と低分子量重合体の合計
が100重量部となるようにして投入し、昇温して還流
下で撹拌し、12時間保持した後、有機溶剤を留去し、
得られた樹脂を冷却,固化後、粉砕してトナー用樹脂組
成物を得た。このようにして得られたトナー用樹脂組成
物を分析した結果を表3に記す。
法で合成されたシリカ微粉末(BET比表面積200m
2/g)100重量部を予めヘキサメチルジシラザン1
0重量部によって処理し、次いでジメチルシリコーンオ
イル(100cSt)12重量部をヘキサンで希釈した
もので処理を行い、その後常温から約260℃まで昇温
させ加熱処理を行いオイル処理シリカSA−1を得た。
平均粒径は0.02μmであった。
法で合成されたシリカ微粉体(比表面積120m2/
g)40重量部を、ジメチルシリコーンオイル(120
00cSt)60重量部で処理を行いオイル処理シリカ
SB−1を得た。平均粒径は約8.2μmであった。
Sによる表面分析を行ったところ、シリコーンオイルに
起因するSi原子と母体シリカに起因するSi原子との
原子比(オイルSi/シリカSi)は4.5であった。
製造]オイル処理シリカSA−1と同様にしてSA−
2,SA−3のオイル処理シリカを得た。その処方,物
性を表4に示す。
製造]オイル処理シリカSB−1と同様にしてSB−
2,SB−3のオイル処理シリカを得た。その処方,物
性を表4に示す。
一鉄水溶液中に、鉄元素に対しケイ素元素の含有率が
1.9%となるようにケイ酸ソーダを添加した後、鉄イ
オンに対してl.0〜1.1当量の苛性ソーダ溶液を混
合し、水酸化第一鉄を含む水溶液を調製した。
9)に維持しながら、空気を吹き込み、85〜90℃で
酸化反応を行い、種晶を生成させるスラリー液を調製し
た。
量(ケイ酸ソーダのナトリウム成分及び苛性ソーダのナ
トリウム成分)に対し0.9〜1.2当量となるよう硫
酸第一鉄水溶液を加えた後、スラリー液のpH6〜10
(例えばpH8)に維持して、空気を吹込みながら酸化
反応をすすめ、酸化反応の終期にpHを調整し、磁性酸
化鉄粒子表面にケイ酸成分を偏在させた。生成した磁性
酸化鉄粒子を常法により洗浄、濾過、乾燥し、次いで凝
集している粒子を解砕処理し、表5に示すような特性を
有する磁性酸化鉄を得た。
を測定したデータを表5に示す。
添加するケイ素元素率を2.5%とし、ろ過工程前のス
ラリー液中に硫酸アルミニウムを所定量加え、pHを6
〜8の範囲に調整して水酸化アルミニウムとし、磁性酸
化鉄の表面処理を行なった以外は、M−1の製造と同様
にして表6に示すような特性を有する磁性酸化鉄を得
た。
エクストルーダーで溶融混練し、冷却した混練物をハン
マーミルで粗粉砕し、粗粉砕物をジェットミルで微粉砕
し、得られた微粉砕粉を固定壁型風力分級機で分級して
分級粉を生成した。さらに、得られた分級粉をコアンダ
効果を利用した多分割分級装置(日鉄鉱業社製エルボジ
ェット分級機)で超微粉及び粗粉を同時に厳密に分級除
去して重量平均粒径(D4)6.5μmの負帯電性磁性
トナーを得た。
シリカSA−1 1.2重量部、オイル処理シリカSB
−1 0.2重量部とをヘンシェルミキサーで混合して
磁性現像剤を調製した。
ような方法によって評価した。
に市販のキヤノン製LBP−A309GIIを1.5倍
のプリントスピードに改良して用いた。カートリッジは
キヤノン製EP−Bカートリッジをトナー補給可能な構
造に改造し、現像剤を補給しながら高温高湿環境下(3
2.5℃/90%RH)で2万枚プリントアウトを行な
い、現像スリーブ,規制ブレード,感光体へのトナー融
着状況と、画像濃度について評価を行なった。評価結果
を表9に示す。
生状況とトナー融着の様子とプリントアウト画像への影
響を目視で評価した。
融着状況を目視により確認した。
トアウト画像への影響を目視で評価した。
の影響がない) △:実用可(感光体上に見られる融着が10点未満,画
像への影響が少ない) ×:実用不可(感光体上に見られる融着が10点以上,
画像欠陥を生じる)
得られた画像に50g/cm2の荷重をかけ、柔和な薄
紙により定着画像を摺擦し、摺擦前後での画像濃度の低
下率(%)で評価した。
プリントアウトし、5000枚後の画像上の汚れの程度
により評価した。
も高い現像性を維持し、定着性,耐オフセット性を高度
に満足し、現像剤担持体,現像剤規制部材及び静電荷潜
像保持体へのトナー融着を起こさない静電荷像現像用現
像剤を提供することができる。
説明図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 少なくとも結着樹脂及び磁性酸化鉄を含
有するトナー粒子と、無機微粉体を有する静電荷像現像
用現像剤において、 該結着樹脂が高分子量成分と低分子量成分とを有し、 (a)高分子量成分のガラス転移点が、低分子量成分の
ガラス転移点よりも5〜15℃高く、該高分子量成分の
ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)による
重量平均分子量(Mw)が70万〜130万であり、ピ
ーク分子量(PMw)が40万〜110万であり、重量
平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)の値が4.
5以下であり、Z平均分子量(Mz)が100万〜10
00万であり、MIが実質的に0であり、 (b)該低分子量成分はMwが5500〜30000で
あり、PMwが5000〜25000であり、Mw/M
nの値が4.0以下であり、 該無機微粉体が、少なくともシリコーンオイルで処理さ
れているシリカ粒子Aと、少なくともシリコーンオイル
で処理されているシリカ粒子Bとを有し、シリカ粒子B
の平均粒径DBがシリカ粒子Aの平均粒径DAよりも10
倍以上大きく、 該シリカ粒子Bに使用されているシリコ
ーンオイルの粘度が、該シリカ粒子Aに使用されている
シリコーンオイルの粘度よりも10倍以上高いことを特
徴とする静電荷像現像用現像剤。 - 【請求項2】 該高分子量成分のGPCによるMwが8
0万〜120万であり、Mw/Mnの値が3.0以下で
あり、Mzが150万〜1000万であり、 該低分子量成分はMwが6500〜23000であり、
PMwが6000〜21000であり、Mw/Mnの値
が3.5以下であり、 該結着樹脂のMwが15万〜30万であり、Mw/Mn
の値が35〜65であり、Mzが100万〜1000万
であり、MIが5〜20であって、軟化点温度が145
〜165℃であり、該結着樹脂のJIS酸価が0.1〜
10であることを特徴とする請求項1に記載の静電荷像
現像用現像剤。 - 【請求項3】 該結着樹脂のJIS酸価/全酸価の比
が、0.2〜0.7であることを特徴とする請求項1ま
たは2に記載の静電荷像現像用現像剤。 - 【請求項4】 該シリカ粒子Aの平均粒径が0.1μm
以下であり、該シリカ粒子Bの平均粒径が0.5〜50
μmであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
に記載の静電荷像現像用現像剤。 - 【請求項5】 該シリカ粒子Aのオイル処理量WAが処
理後のシリカ粒子を基準にして1〜30重量%であり、
該シリカ粒子Bのオイル処理量WBが処理後のシリカ粒
子を基準にして30〜90重量%であることを特徴とす
る請求項1乃至4のいずれかに記載の静電荷像現像用現
像剤。 - 【請求項6】 該磁性酸化鉄のケイ素含有率が鉄元素を
基準として0.5〜4.0重量%であることを特徴とす
る請求項1乃至5のいずれかに記載の静電荷像現像用現
像剤。 - 【請求項7】 該磁性酸化鉄の鉄元素溶解率が20重量
%までに存在するケイ素元素の含有量Bと該磁性酸化鉄
のケイ素元素の全含有量Aとの比(B/A)×100が
44〜84%であることを特徴とする請求項1乃至6の
いずれかに記載の静電荷像現像用現像剤。 - 【請求項8】 該磁性酸化鉄の平滑度が0.2〜0.8
であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記
載の静電荷像現像用現像剤。 - 【請求項9】 該磁性酸化鉄が、アルミ元素に換算して
0.01〜2.0重量%のアルミ水酸化物で処理されて
いることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載
の静電荷像現像用現像剤。
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