JP2000330305A - 電子写真感光体、電子写真装置及び電子写真プロセスカートリッジ - Google Patents

電子写真感光体、電子写真装置及び電子写真プロセスカートリッジ

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JP2000330305A
JP2000330305A JP11286978A JP28697899A JP2000330305A JP 2000330305 A JP2000330305 A JP 2000330305A JP 11286978 A JP11286978 A JP 11286978A JP 28697899 A JP28697899 A JP 28697899A JP 2000330305 A JP2000330305 A JP 2000330305A
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JP
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electrophotographic
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resin
photoreceptor
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JP11286978A
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Hidemi Nukada
秀美 額田
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高感度、高解像度、長寿命の電子写真感光体
を得る。 【解決手段】 導電性支持体上に少なくとも電荷発生層
と電荷輸送層の順に設けた積層感光層を有する電子写真
感光体において、前記電荷発生層が少なくともバインダ
ー樹脂と電荷発生物質と少なくとも1種以上のケトンア
ルコールからなる有機溶剤と共に分散することにより得
られる分散液を塗布して形成されている。特に導電性支
持体上と電荷発生層と間に下引き層が形成され、この下
引き層が前記ケトンアルコールに不溶の塗布膜で形成さ
れていることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真感光体、
電子写真装置及び電子写真プロセスカートリッジに関
し、更に詳しくは、少なくとも導電性支持体上に電荷発
生層と電荷輸送層の順に設けた積層感光層を有する電子
写真感光体及びこの電子写真感光体を有する電子写真装
置及び電子写真プロセスカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】近年電子写真感光体は、高速、かつ高印
字品質が得られると言う利点を有するため、複写機及び
レーザービームプリンター等の分野において著しく利用
されている。これら電子写真装置において用いられる電
子写真感光体として、従来からのセレン、セレンーテル
ル合金、セレンーヒ素合金、硫化カドミウム等無機光導
電材料を用いた電子写真感光体に比べ、安価で製造性及
び廃棄性の点で優れた利点を有する有機光導電材料を用
いた電子写真感光体が主流を占める様になってきてい
る。中でも、露光により電荷を発生する電荷発生層と電
荷を輸送する電荷輸送層を積層する機能分離型積層有機
感光体は、感度・帯電性及びその繰り返し安定性等、電
子写真特性の点で優れており、種々の提案が成され、実
用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
一般的な電子写真用感光体の電荷発生層は、バインダー
樹脂を溶剤に溶解させた溶液に電荷発生物質を分散させ
た分散液を塗布乾燥するによって形成されている。この
分散液中での電荷発生物質の分散状態は、電子写真感光
体としたときの電気特性や画像特性に大きな影響を与え
ることが判っている。特に分散液中に分散不良な粗大粒
子が存在すると、電気特性の繰り返し安定性が悪くなっ
たり、コピー画像上に黒ポチ等のかぶりが発生し問題と
なる。一方、従来使用されている有機溶剤やバインダー
樹脂にはハロゲンを含有するものが多かった。これら
は、高分散性の獲得、高電子写真特性の獲得に大いに寄
与してきた。ところが、最近急速に環境問題がクローズ
アップされ、特に塩素を含有している化学物質は、その
使用を削減する動きが主流となっている。また、電子写
真感光体カートリッジの部品として使用される電子写真
感光体も環境問題の観点からその廃棄量を削減すること
が社会的要求として急速に高まっており,電子写真感光
体の長寿命化が要求されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の点
を鑑みて種々検討した結果、電荷発生層を形成するため
の分散溶剤としてケトンアルコールから選ばれる少なく
とも1種の溶剤を用いることで、電荷発生層の塗布液を
形成するに際し、分散性を大きく改善できることに成功
した。そして、これによりハロゲン系有機溶剤の使用を
削減できることができ、この電荷発生層を用いた電子写
真感光体は電気特性の繰り返し安定性や画質を改善する
ことができ、さらに電子写真感光体感度を大きく向上さ
せることができた。また、この電荷発生層を用いる下引
き層をケトンアルコールに不溶な塗布膜とすることで、
さらに安定性か高められ、高感度、高解像度、長寿命の
電子写真感光体を得ることに成功した。さらに、この下
引き層に、電子輸送性顔料や無機粒子を含有させること
により高い環境安定性を有し、画質欠陥がなく、接触型
帯電器からのリーク耐性を有する、高い性能を有する電
子写真感光体をえることができることを見出し本発明に
完成にするに至った。
【0005】すなわち、本発明の電子写真感光体は、少
なくとも導電性支持体上に電荷発生層と電荷輸送層の順
に設けた積層感光層を有する電子写真感光体において、
電荷発生層が少なくともバインダー樹脂と電荷発生物質
と少なくとも1種以上のケトンアルコールからなる有機
溶剤と共に分散することにより得られる分散液を塗布し
て形成されていることを特徴とする。また、導電性支持
体上と電荷発生層との間に下引き層が設けられ、この下
引き層がケトンアルコールに不溶の塗布膜で形成されて
いることが好ましい。さらにケトンアルコールは、少な
くとも3-ヒドロキシ-3-メチル-2-ブタノン、4-ヒドロキ
シ-4-メチル-2-ペンタノンの何れかであることが好まし
く、電荷発生物質は、フタロシアニン系顔料、ペリレン
系顔料、アゾ系顔料、または多環キノン系顔料から好適
に選ばれる。前記フタロシアニン系顔料は、ヒドロキシ
ガリウムフタロシアニン顔料、クロロガリウムフタロシ
アニン顔料、ジクロロスズフタロシアニン顔料、または
オキシチタニルフタロシアニン顔料から好適に選ばれ
る。また、前記バインダー樹脂は、少なくともポリビニ
ルアセタール樹脂を含有することが好ましい。また、下
引き層が、ペリレン系顔料、アゾ系顔料、または多環キ
ノン系顔料から選ばれる1種以上の電子輸送性顔料を含
有し、あるいは下引き層が、酸化チタン粒子、酸化アル
ミニウム粒子、酸化ジルコニウム粒子から選ばれる1種
以上の無機粒子を含有することが好ましい。本発明の電
子写真装置は、少なくとも電子写真感光体と帯電装置と
現像装置とを備え、電子写真感光体として上記した電子
写真感光体が用いられることを特徴とする。本発明の電
子写真プロセスカートリッジは、少なくとも電子写真感
光体、及び帯電装置と現像装置とクリーニング装置とか
らなる群から選ばれる少なくとも1つの装置とを一体的
に支持し、電子写真装置本体に着脱自在である電子写真
プロセスカートリッジにおいて、前記電子写真感光体と
して請求項1乃至8のいずれかに記載の電子写真感光体
を用いることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を説明する。図1〜図4は、それぞれ本発明の好まし
い実施の形態の断面を示す模式図である。図1において
は導電性支持体3上に電荷発生層1が設けられ、その上
に電荷輸送層2が設けられている、図2においては、さ
らに、導電性支持体3上に下引層4が設けられており、
その上に電荷発生層1および電荷輸送層2が順次設けら
れている。図3においては、導電性支持体3上に電荷発
生層1、電荷輸送層2、保護層5が順次設けられてい
る。さらに、図4においては、下引層4、電荷発生層
1、電荷輸送層2、保護層5が順次設けられている。本
発明の電子写真感光体は図1〜図4に示されるような導
電性支持体上に少なくとも電荷発生層および電荷輸送層
がこの順に設けられている限り、他の層は制約されるこ
となく、いかなる構成でも使用することができる。
【0007】本発明の電子写真感光体において、導電性
支持体としては、アルミニウム、銅、鉄、亜鉛、ニッケ
ルなどの金属ドラム、及びシート・紙・プラスチック又
はガラス上にアルミニウム・銅・金・銀・白金・パラジ
ウム・チタン・ニッケル−クロム・ステンレス鋼・銅−
インジウム等の金属を蒸着するか、酸化インジウム・酸
化錫などの導電性金属化合物を蒸着するか、金属箔をラ
ミネートするか、又はカーボンブラック・酸化インジウ
ム・酸化錫−酸化アンチモン粉、金属粉、沃化銅等を結
着樹脂に分散し、塗布することによって導電処理したド
ラム状、シート状、プレート状の物など公知の材料を用
いることができる。導電性支持体として金属パイプ基材
を用いる場合、表面は素管のままであっても、事前に鏡
面切削、エッチング、陽極酸化、粗切削、センタレス研
削、サンドブラスト、ウエットホーニング、着色処理な
どの処理が行われていても構わない。表面処理により基
材表面を粗面化することによりレーザービームのような
可干渉光源を用いた場合に発生しうる感光体内での干渉
光による木目状の濃度斑を防止することができる。
【0008】本発明において、電荷発生層は電荷発生物
質を有機溶剤及びバインダー樹脂とともに分散し塗布す
ることにより形成される。本発明において、有機溶剤と
してケトンアルコールが用いられる。ケトンアルコール
の具体例を以下に示す。
【0009】
【化1】
【0010】また、これらのケトンアルコールは、単独
または2種以上混合して用いることができるが、この中
で特に好ましく用いられる溶剤として、3-ヒドロキシ-3
-メチル-2-ブタノン、4-ヒドロキシ-4-メチル-2-ペンタ
ノンが挙げられる。さらにケトンアルコールに他の溶剤
を混合することができる。ここで混合される溶剤として
は、ケトンアルコールと相溶し、混合溶剤としてバイン
ダー樹脂を溶かす事ができ、電荷発生物質を分散させる
ことができる溶剤であれば、いかなるものでも使用する
ことが可能である。特に本発明のケトンアルコールは、
沸点が190℃以下、好ましくは175℃以下であるこ
とが製造上好ましい。このようなケトンアルコールと併
用できる溶媒としては、例えば、メタノール、エタノー
ル、n-プロパノール、n-ブタノール、ベンジルアルコー
ル、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ、アセトン、
メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸メチル、
酢酸n-ブチル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、メチ
レンクロライド、クロロホルム、クロルベンゼン、トル
エン等の通常の有機溶剤を1種または2種以上用いるこ
とができる。ただし、バインダー樹脂を溶解し、かつ、
電荷発生物質の分散性を高めるためには、ケトンアルコ
ールに対し、併用される溶剤を2〜95重量%、好まし
くは5〜70重量%程度使用されるが、ケトンアルコー
ルに併用される溶剤は、特に下引き層面に電荷発生層塗
布液を塗布する場合、下引き層を溶解しない溶剤が選定
される。
【0011】本発明における電荷発生物質には公知の電
荷発生物質なら何でも使用できるが、好ましく使用され
る電荷発生物質として、フタロシアニン系顔料、ペリレ
ン系顔料、アゾ系顔料、多環キノン系顔料が用いられ、
特にフタロシアニン系顔料は高感度で、繰り返し安定性
の優れる電子写真感光体を得ることができる。また、フ
タロシアニン系顔料は一般に数種の結晶型を有してお
り、目的にあった感度が得られる顔料であるならば、こ
れらのいずれの結晶型でも用いることができる。フタロ
シアニン系顔料やアゾ系顔料の具体例を以下に示す。
【0012】
【化2】
【0013】
【化3】
【0014】本発明に用いる電荷発生物質は公知の方法
で製造される顔料結晶を、自動乳鉢、遊星ミル、振動ミ
ル、CFミル、ローラーミル、サンドミル、ニーダー等で
機械的に乾式粉砕するか、乾式粉砕後、溶剤と共にボー
ルミル、乳鉢、サンドミル、ニーダー等を用いて湿式粉
砕処理を行うことによって製造することができる。上記
の処理において使用される溶剤は、芳香族類(トルエ
ン、クロロベンゼン等)、アミド類(ジメチルホルムアミ
ド、N-メチルピロリドン等)、脂肪族アルコール類(メタ
ノール、エタノール、ブタノール等)、脂肪族多価アル
コール類(エチレングリコール、グリセリン、ポリエチ
レングリコール等)、芳香族アルコール類(ベンジルアル
コール、フェネチルアルコール等)、エステル類(酢酸エ
ステル、酢酸ブチル等)、ケトン類(アセトン、メチルエ
チルケトン等)、ジメチルスルホキシド、エーテル類(ジ
エチルエーテル、テトラヒドロフラン等)、さらには数
種の混合系、水とこれら有機溶剤の混合系があげられ
る。使用される溶剤は、顔料結晶に対して、1〜200部、
好ましくは10〜100部の範囲で用いる。処理温度は、0
℃〜溶剤の沸点以下、好ましくは10〜60 ℃の範囲で行
う。
【0015】また、粉砕の際に食塩、ぼう硝等の磨砕助
剤を用いることもできる。磨砕助剤は顔料に対し0.5〜2
0倍、好ましくは1〜10倍用いればよい。また、公知の方
法で製造される顔料結晶を、アシッドペースティングあ
るいはアシッドペースティングと前述したような乾式粉
砕あるいは湿式粉砕を組み合わせることにより、結晶制
御することもできる。アシッドペースティングに用いる
酸としては、硫酸が好ましく、濃度70〜100%、好ましく
は95〜100%のものが使用され、溶解温度は、-20〜100
℃好ましくは0〜60 ℃の範囲に設定される。濃硫酸の量
は、顔料結晶の重量に対して、1〜100倍、好ましくは3
〜50倍の範囲に設定される。析出させる溶剤としては、
水あるいは、水と有機溶剤の混合溶剤が任意の量で用い
られる。析出させる温度については特に制限はないが、
発熱を防ぐために、氷等で冷却することが好ましい。
【0016】電荷発生層に用いるバインダー樹脂として
は、広範な絶縁性樹脂や有機光導電性ポリマーから選択
することができる。好ましいバインダー樹脂としては、
ポリビニルアセトアセタール樹脂、ポリビニルブチラー
ル樹脂、ポリビニルホルマール樹脂等のポリビニルアセ
タール樹脂及びこれらの共重合体;フェノキシ樹脂、ポ
リアミド樹脂、ウレタン樹脂、セルロース樹脂、エポキ
シ樹脂及びこれらの共重合体;ポリアリレート樹脂(ビ
スフェノールAとフタル酸の重縮合体等)、ポリカーボネ
ート樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル
共重合体、アクリル樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポ
リビニルピリジン樹脂、カゼイン、ポリビニルアルコー
ル樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂等及びこれらの混合
物が挙げられる。また、ポリ-N-ビニルカルバゾール、
ポリビニルアントラセン、ポリビニルピレン、ポリシラ
ンなどの有機光導電性ポリマーから選択することもでき
る。これらのバンダー樹脂は単独あるいは2種以上混合
して用いることができる。これらの中で特にポリビニル
アセタール樹脂が好ましく用いられる
【0017】電荷発生物質とバインダー樹脂との配合比
(重量比)は、10:1〜1:10の範囲が好ましい。また、ケト
ンアルコールは、電荷発生物質とバインダー樹脂との合
計重量部1に対し、80〜99重量%,好ましくは90
〜99重量%添加することが望ましい。電荷発生物質と
バインダー樹脂等を分散させる方法としては、ボールミ
ル分散法、アトライター分散法、サンドミル分散法等の
通常の方法を用いることができる。さらにこの分散の
際、粒子を0.5μm以下、好ましくは0.3μm以下、さらに
好ましくは0.15μm以下の粒子サイズにすることが有効
である。さらにこの電荷発生層を設けるときに用いる塗
布方法としては、ブレードコーティング法、ワイヤーバ
ーコーティング法、スプレーコーティング法、浸漬コー
ティング法、ビードコーティング法、エアーナイフコー
ティング法、カーテンコーティング法等の通常の方法を
用いることができる。このようにして得られる電荷発生
層の厚みは、0.05〜5μm、好ましくは0.1〜1
μmである。
【0018】電荷輸送層に用いられる電荷輸送物質とし
ては、公知のものならいかなるものでも使用可能である
が、下記に示すものが例示できる。2,5-ビス(p-ジエチ
ルアミノフェニル)-1,3,4-オキサジアゾールなどのオキ
サジアゾール誘導体、1,3,5-トリフェニル-ピラゾリ
ン、1-[ピリジル-(2)]-3-(p-ジエチルアミノスチリル)-
5-(p-ジエチルアミノスチリル)ピラゾリンなどのピラゾ
リン誘導体、トリフェニルアミン、トリ(P-メチル)フェ
ニルアミン、N,N’-ビス(3,4-ジメチルフェニル)ビフェ
ニル-4-アミン、ジベンジルアニリン、9,9-ジメチル-N,
N’-ジ(p-トリル)フルオレノン-2-アミンなどの芳香族
第3級アミノ化合物、N,N’-ジフェニル-N,N’-ビス(3-
メチルフェニル)-[1,1-ビフェニル]-4,4’-ジアミンな
どの芳香族第3級ジアミノ化合物、3-(4’ジメチルアミ
ノフェニル)-5,6-ジ-(4’-メトキシフェニル)-1,2,4-ト
リアジンなどの1,2,4-トリアジン誘導体、4-ジエチルア
ミノベンズアルデヒド-1,1-ジフェニルヒドラゾン、4-
ジフェニルアミノベンズアルデヒド-1,1-ジフェニルヒ
ドラゾン、[p-(ジエチルアミノ)フェニル](1-ナフチル)
フェニルヒドラゾンなどのヒドラゾン誘導体、2-フェニ
ル-4-スチリル-キナゾリンなどのキナゾリン誘導体、6-
ヒドロキシ-2,3-ジ(p-メトキシフェニル)-ベンゾフラン
などのベンゾフラン誘導体、p-(2,2-ジフェニルビニル)
-N,N’-ジフェニルアニリンなどのα-スチルベン誘導
体、エナミン誘導体、N-エチルカルバゾールなどのカル
バゾール誘導体、ポリ-N-ビニルカルバゾールおよびそ
の誘導体などの正孔輸送物質。クロラニル、ブロモアニ
ル、アントラキノン等のキノン系化合物、テトラシアノ
キノジメタン系化合物、2,4,7-トリニトロフルオレノ
ン、2,4,5,7-テトラニトロ-9-フルオレノン等のフルオ
レノン化合物、2-(4-ビフェニル)-5-(4-t-ブチルフェニ
ル)-1,3,4-オキサジアゾールや2,5-ビス(4-ナフチル)-
1,3,4-オキサジアゾール、2,5-ビス(4-ジエチルアミノ
フェニル)1,3,4オキサジアゾールなどのオキサジアゾー
ル系化合物、キサントン系化合物、チオフェン化合物、
3,3',5,5'テトラ-t-ブチルジフェノキノン等のジフェノ
キノン化合物などの電子輸送物質。あるいは以上に示し
た化合物からなる基を主鎖又は側鎖に有する重合体など
があげられる。これらの電荷輸送材料は、1種又は2種以
上を組み合せて使用できる。
【0019】電荷輸送層のバインダー樹脂は公知のもの
であればいかなるものでも使用することが出来るが、電
機絶縁性のフィルム形成可能な樹脂が好ましい。例え
ば、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、メタク
リル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩
化ビニリデン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニルアセ
テート樹脂、スチレンーブタジエン共重合体、塩化ビニ
リデンーアクリロニトリル共重合体、塩化ビニル-酢酸
ビニル共重合体、塩化ビニル-酢酸ビニル-無水マレイン
酸共重合体、シリコン樹脂、シリコン−アルキッド樹
脂、フェノールーホルムアルデヒド樹脂、スチレンーア
ルキッド樹脂、ポリーN―カルバゾール、ポリビニルブ
チラール、ポリビニルフォルマール、ポリスルホン、カ
ゼイン、ゼラチン、ポリビニルアルコール、エチルセル
ロース、フェノール樹脂、ポリアミド、カルボキシーメ
チルセルロース、塩化ビニリデン系ポリマーワックス、
ポリウレタン等があげられるが、これらに限定されるも
のではない。これらのバインダー樹脂は、単独又は2種
類以上混合して用いられるが、特にポリカーボネート樹
脂、ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂
が電荷輸送材との相溶性、溶剤への溶解性、強度の点で
優れ好ましく用いられる。バインダー樹脂と電荷輸送物
質との配合比(重量比)はいずれの場合も任意に設定する
ことができるが、電気特性低下、膜強度低下に注意しな
くてはならない。
【0020】電荷輸送層の厚みは5〜50μm、好ましくは
10〜35μmが適当である。さらにこの電荷輸送層を設け
るときに用いる塗布方法としては、ブレードコーティン
グ法、ワイヤーバーコーティング法、スプレーコーティ
ング法、浸漬コーティング法、ビードコーティング法、
エアーナイフコーティング法、カーテンコーティング法
等の通常の方法を用いることができる。塗布に用いる溶
剤としては、ジオキサン、テトラヒドロフラン、メチレ
ンクロライド、クロロホルム、クロルベンゼン、トルエ
ン等の通常の有機溶剤を単独あるいは2種以上混合して
用いることができる。さらに、本発明の電子写真感光体
には電子写真装置中で発生するオゾンや酸化性ガス、あ
るいは光 ・ 熱による感光体の劣化を防止する目的で、
感光層中に酸化防止剤・光安定剤・熱安定剤などの添加
剤を添加する事ができる。たとえば、酸化防止剤として
はヒンダードフェノール、ヒンダードアミン、パラフェ
ニレンジアミン、アリールアルカン、ハイドロキノン、
スピロクロマン、スピロインダノン及びそれらの誘導
体、有機硫黄化合物、有機燐化合物などが挙げられる。
【0021】酸化防止剤の具体的な化合物例として、フ
ェノール系酸化防止剤では2,6-ジ-t-ブチル-4-メチル
フェノール、スチレン化フェノール、n-オクタデシル-3
-(3',5'-ジ-t-ブチル 4'-ヒドロキシフェニル)-プロピ
オネート、2,2'-メチレン-ビス-(4-メチル-6-t-ブチル
フェノール)、2-t-ブチル-6-(3'-t-ブチル-5'-メチル-
2'-ヒドロキシベンジル)-4-メチルフェニル アクリレー
ト、4,4'-ブチリデン-ビス-(3-メチル-6-t-ブチル-フェ
ノール)、4,4'-チオ-ビス-(3-メチル 6-t-ブチルフェノ
ール)、1,3,5-トリス(4-t-ブチル-3-ヒドロキシ-2,6-ジ
メチル ベンジル)イソシアヌレート、テトラキス-[メチ
レン-3-(3',5'-ジ-t-ブチル-4'-ヒドロキシ-フェニル)
プロピオネート]-メタン、3,9-ビス[2-[3-(3-t-ブチル-
4-ヒドロキシ-5-メチル フェニル)プロピオニルオキシ]
-1,1-ジメチル エチル]-2,4,8,10-テトラオキサスピロ
[5,5]ウンデカンなどが挙げられる。ヒンダードアミン
系化合物ではビス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジ
ル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペ
リジル)セバケート、1-[2-[3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒド
ロキシフェニル)プロピオニルオキシ]エチル]-4-[3-(3,
5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオニルオ
キシ]-2,2,6,6-テトラメチルピペリジン、8-ベンジル-
7,7,9,9-テトラメチル-3-オクチル-1,3,8-トリアザスピ
ロ[4,5]ウンデカン-2,4-ジオン、4-ベンゾイルオキシ-
2,2,6,6-テトラメチルピペリジン、コハク酸ジメチル-1
-(2-ヒドロキシエチル)-4-ヒドロキシ-2,2,6,6-テトラ
メチルピペリジン重縮合物、ポリ[[6-(1,1,3,3-テトラ
メチルブチル)イミノ-1,3,5-トリアジン-2,4-ジイミル]
[(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)イミノ]ヘキサ
メチレン[(2,3,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)イミ
ノ]]、2-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)-2-n
-ブチルマロン酸ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペ
リジル)、N,N'-ビス(3-アミノプロピル)エチレンジアミ
ン-2,4-ビス[N-ブチル-N-(1,2,2,6,6,-ペンタメチル-4
ピペリジル)アミノ]-6-クロロ-1,3,5-トリアジン縮合物
などが挙げられる。有機イオウ系酸化防止剤としてジラ
ウリル-3,3'-チオジプロピオネート、ジミリスチル-3,
3'-チオジプロピオネート、ジステアリル-3,3'-チオジ
プロピオネート、ペンタエリスリトール-テトラキス-
(β-ラウリル-チオプロピオネート)、ジトリデシル-3,
3'-チオジプロピオネート、2-メルカプトベンズイミダ
ゾールなどが挙げられる。有機燐系酸化防止剤としてト
リスノニルフェニル フォスフィート、トリフェニル フ
ォスフィート、トリス(2,4-ジ-t-ブチル フェニル)-フ
ォスフィートなどが挙げられる。有機硫黄系および有機
燐系酸化防止剤は2次酸化防止剤と言われフェノール系
あるいはアミン系などの1次酸化防止剤と併用すること
により相乗効果を得ることができる。
【0022】光安定剤としては、ベンゾフェノン系、ベ
ンゾトリアゾール系、ジチオカルバメート系、テトラメ
チルピペリジン系などの誘導体が挙げられる。ベンゾフ
ェノン系光安定剤として2-ヒドロキシ-4-メトキシ ベン
ゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-オクトキシベンゾフェノ
ン、2,2'-ジ-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノンな
どが挙げられる。ベンゾトリアゾール系系光安定剤とし
て2-(-2'-ヒドロキシ-5'メチル フェニル-)-ベンゾトリ
アゾール、2-[2'-ヒドロキシ-3'-(3'',4'',5'',6''-テ
トラ-ヒドロフタルイミド-メチル)-5'-メチルフェニル]
-ベンゾトリアゾール、2-(-2'-ヒドロキシ-3'-t-ブチル
5'-メチルフェニル-)-5-クロロ ベンゾトリアゾール、
2-(2'-ヒドロキシ-3'-t-ブチル 5'-メチルフェニル-)-5
-クロロ ベンゾトリアゾール、2-(2'-ヒドロキシ-3',5'
-t-ブチルフェニル-)-ベンゾトリアゾール、2-(2'-ヒド
ロキシ-5'-t-オクチル フェニル)-ベンゾトリアゾー
ル、2-(2'-ヒドロキシ 3',5'-ジ-t-アミル フェニル-)-
ベンゾトリアゾールなどが挙げられる。その他の化合物
として2,4,ジ-t-ブチルフェニル 3',5'-ジ-t-ブチル-4'
-ヒドロキシベンゾエート、ニッケルジブチル-ジチオカ
ルバメートなどがある。
【0023】また感度の向上、残留電位の低減、繰り返
し使用時の疲労低減等を目的として少なくとも1種の電
子受容性物質を含有せしめることができる。本発明の感
光体に使用可能な電子受容性物質としては、例えば無水
琥珀酸、無水マレイン酸、ジブロム無水マレイン酸、無
水フタル酸、テトラブロム無水フタル酸、テトラシアノ
エチレン、テトラシアノキノジメタン、o-ジニトロベン
ゼン、m-ジニトロベンゼン、クロラニル、ジニトロアン
トラキノン、トリニトロフルオレノン、ピクリン酸、o-
ニトロ安息香酸、p-ニトロ安息香酸、フタル酸などをあ
げる事ができる。これらのうち、フルオレノン系、キノ
ン系や、Cl,CN,NO2等の電子吸引性置換基を有するベン
ゼン誘導体が特によい。また塗布液には塗膜の平滑性向
上のためのレベリング剤としてシリコーンオイルを微量
添加することもできる。
【0024】また、導電性支持体と電荷発生層の間にさ
らに下引層を設けることが望ましい。この下引層は積層
構造からなる感光層の帯電時において、導電性支持体か
ら感光層への電荷の注入を阻止するとともに、感光層を
導電性支持体に対して一体的に接着保持せしめる接着層
としての作用、あるいは場合によっては導電性支持体の
光の反射防止作用等を示す。
【0025】これらの樹脂の中で、下引き層はその上層
の分散溶剤として用いられるケトンアルコールに不溶の
塗布膜からなることが好ましい。ここで、ケトンアルコ
ールに不溶の塗布膜とは、導電性支持体上に下引き層を
形成したサンプルをケトンアルコールの溶媒中に25
℃、10分浸漬したとき、少なくともはがれ、溶解が発
生しないの状況にあるものをいう。
【0026】上記のようなケトンアルコールに不溶の点
からは、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、酢酸ビニル樹
脂、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレ
ン樹脂、ポリカーボネイト樹脂、ポリエステル樹脂、ポ
リビニルアセテート樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル-無水
マレイン酸樹脂、シリコーン樹脂、シリコーン-アルキ
ッド樹脂、フェノール-ホルムアルデヒド樹脂、メラミ
ン樹脂などの高分子樹脂化合物のほかに、ジルコニウム
キレート化合物、チタニウムキレート化合物、アルミニ
ウムキレート化合物、チタニウムアルコキシド化合物、
有機チタニウム化合物、シランカップリング剤等の公知
の材料が望ましい。特にシランカップリング剤、ジルコ
ニウムキレート化合物等は残留電位が低く環境による電
位変化が少なく、また繰り返し使用による電位の変化が
少ないなど性能上優れている。
【0027】シランカップリング剤の例としては、ビニ
ルトリメトキシシラン、γ-メタクリルオキシプロピル-
トリス(β-メトキシエトキシ)シラン、β-(3,4-エポキ
シシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ-グリ
シドキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセ
トキシシラン、γ-メルカプトプロピルトリメトキシシ
ラン、γ-アミノプロピルトリエトキシシラン、N-β-
(アミノエチル)-γ-アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、N-β-(アミノエチル)-γ-アミノプロピルメチルメ
トキシシラン、N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)-γ-ア
ミノプロピルトリエトキシシラン、γ-クロルプロピル
トリメトキシシランなどである。これらのなかでも特に
好ましく用いられるシリコン化合物はビニルトリエトキ
シシラン、ビニルトリス(2-メトキシエトキシシラン)、
3-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3-グリ
シドキシプロピルトリメトキシシラン、2-(3,4-エポキ
シシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、N-2-(ア
ミノエチル)3-アミノプロピルトリメトキシシラン、N-2
-(アミノエチル)3-アミノプロピルメチルジメトキシシ
ラン、3-アミノプロピルトリエトキシシラン、N-フェニ
ル-3-アミノプロピルトリメトキシシラン、3-メルカプ
トプロピルトリメトキシシラン、3-クロロプロピルトリ
メトキシシランなどのシランカップリング剤が上げられ
る。
【0028】ジルコニウムキレート化合物の例として
は、ジルコニウムブトキシド、ジルコニウムアセト酢酸
エチル、ジルコニウムトリエタノールアミン、アセチル
アセトネートジルコニウムブトキシド、アセト酢酸エチ
ルジルコニウムブトキシド、ジルコニウムアセテート、
ジルコニウムオキサレート、ジルコニウムラクテート、
ジルコニウムホスホネート、オクタン酸ジルコニウム、
ナフテン酸ジルコニウム、ラウリン酸ジルコニウム、ス
テアリン酸ジルコニウム、イソステアリン酸ジルコニウ
ム、メタクリレートジルコニウムブトキシド、ステアレ
ートジルコニウムブトキシド、イソステアレートジルコ
ニウムブトキシドなどが挙げられる。チタニウムキレー
ト化合物の例としては、テトライソプロピルチタネー
ト、テトラノルマルブチルチタネート、ブチルチタネー
トダイマー、テトラ(2-エチルヘキシル)チタネート、チ
タンアセチルアセトネート、ポリチタンアセチルアセト
ネート、チタンオクチレングリコレート、チタンラクテ
ートアンモニウム塩、チタンラクテート、チタンラクテ
ートエチルエステル、チタントリエタノールアミネー
ト、ポリヒドロキシチタンステアレートなどが挙げられ
る。
【0029】アルミニウムキレート化合物の例として
は、アルミニウムイソプロピレート、モノブトキシアル
ミニウムジイソプロピレート、アルミニウムブチレー
ト、ジエチルアセトアセテートアルミニウムジイソプロ
ピレート、アルミニウムトリス(エチルアセトアセテー
ト)などが挙げられる。
【0030】下引き層中には電気特性の向上や光散乱性
の向上などの目的により、各種の有機もしくは無機微粉
末を混合することができる。とくに、無機粒子として、
酸化チタン、酸化亜鉛、亜鉛華、硫化亜鉛、鉛白、リト
ポン等の白色顔料や酸化アルミニウム、炭酸カルシウ
ム、硫酸バリウム等の体質顔料としての無機顔料や酸化
ジルコニウムの他、テフロン樹脂粒子、ベンゾグアナミ
ン樹脂粒子、スチレン樹脂粒子などが有効である。これ
らの粒子の中でも、特に酸化チタン、酸化アルミニウ
ム、酸化ジルコニウムが有効である。添加粒子の粒径は
0.01〜2μmの微粉末のものが好適に用いられる。微粉末
は必要に応じて添加されるが、添加される場合には下引
き層の固形分に対して、重量比で10〜80重量%より好ま
しくは30〜70重量%添加される。
【0031】また、下引き層に電子輸送性物質、電子輸
送性顔料等を含有させることも電気特性の改善に有効で
ある。電子輸送性物質や電子輸送性顔料は公知のものな
らなんでも使用できるが、特に電子輸送性顔料として、
アントアントロンのような多環キノン系顔料、ペリレン
系顔料、アゾ系顔料等が好ましく用いることができる。
電子輸送性顔料の粒径は、0.01〜2μmのものが好
適に用いられる。電子輸送性顔料は、下引き層の固形分
に対して、重量比で10〜95重量%、より好ましくは
50〜90重量%添加される。電子輸送性顔料の具体例
を3−1〜5−7に示した。
【0032】
【化4】
【0033】
【化5】
【0034】
【化6】
【0035】
【化7】
【0036】
【化8】
【0037】
【化9】
【0038】
【化10】
【0039】
【化11】
【0040】
【化12】
【0041】
【化13】
【0042】
【化14】
【0043】また、電子輸送性物質として電子輸送性樹
脂を用いることができる。電子輸送性樹脂としては公知
のものなら、何でも使用できるが、例えば、ポリカーボ
ネイトやポリエステル、ポリエーテル等の樹脂の主鎖あ
るいは側鎖に電子吸引基を結合させたものが挙げられ
る。下引き層の厚みは0.01〜20μm、好ましくは0.05〜1
0μmが適当である。
【0044】下引き層塗布液の形成において、無機顔料
や電子輸送性顔料のような添加微粉末を混入させる場合
には樹脂成分を溶解した溶液中に添加して分散処理が行
われる。添加微粉末を樹脂中に分散させる方法として
は、ロールミル、ボールミル、振動ボールミル、アトラ
イター、サンドミル、コロイドミル、ペイントシェーカ
ーなどの方法を用いることができる。さらにこの下引層
を設けるときに用いる塗布方法としては、ブレードコー
ティング法、ワイヤーバーコーティング法、スプレーコ
ーティング法、浸漬コーティング法、ビードコーティン
グ法、エアーナイフコーティング法、カーテンコーティ
ング法等の通常の方法を用いることができる。
【0045】本発明の電子写真感光体は必要に応じて感
光層上に保護層を設けることも出来る。この保護層は、
積層構造からなる感光体では帯電時の電荷輸送層の化学
的変化を防止したり、感光層の機械的強度をさらに改善
する為に用いられる。この保護層は、導電性材料を適当
なバインダー樹脂中に含有させて形成される。この導電
性材料は、N,N'-ジメチルフェロセン等のメタロセン化
合物、N,N'-ジフェニル-N,N'-ビス(3-メチルフェニル)-
[1,1'-ビフェニル]-4,4'-ジアミン等の芳香族アミン化
合物、酸化モリブデン、酸化タングステン、酸化アンチ
モン、酸化錫、酸化チタン、酸化インジウム、酸化錫と
アンチモンあるいは酸化アンチモンとの固溶体の担体ま
たはこれらの混合物、あるいは単一粒子中にこれらの金
属酸化物を混合したもの、あるいは被覆したものがあげ
られるが、これらに限定されるものではない。
【0046】この保護層に用いるバインダー樹脂として
は、ポリアミド樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリ
ケトン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルケトン
樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポ
リイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂等の公知の樹脂が
用いられ、これらは必要に応じて架橋して使用すること
も出来る。
【0047】保護層の厚みは1〜20μm、好ましくは2〜1
0μmが適当である。さらにこの保護層を設けるときに用
いる塗布方法としては、ブレードコーティング法、ワイ
ヤーバーコーティング法、スプレーコーティング法、浸
漬コーティング法、ビードコーティング法、エアーナイ
フコーティング法、カーテンコーティング法等の通常の
方法を用いることができる。塗布に用いる溶剤として
は、ジオキサン、テトラヒドロフラン、メチレンクロラ
イド、クロロホルム、クロルベンゼン、トルエン等の通
常の有機溶剤を単独あるいは2種以上混合して用いるこ
とができるが、できるだけ下層を溶解しにくい溶剤を用
いることが好ましい。
【0048】本発明の製造法により得られた感光体はラ
イトレンズ系複写機、近赤外光もしくは可視光に発光す
るレーザービームプリンター、デイジタル複写機、LED
プリンター、レーザーファクシミリなどの電子写真装置
に用いることができる。また、本感光体は一成分系、二
成分系の正規現像剤あるいは反転現像剤とも合わせて用
いることができる。また本発明の製造法を用いて製造さ
れた感光体は帯電ローラーや帯電ブラシを用いた接触帯
電方式においても電流リークの発生が少ない良好な特性
が得られる。
【0049】次に本発明の電子写真感光体を用いた電子
写真装置について説明する。図5において、7は本発明
の電子写真感光体であって、コロナ放電方式の帯電用部
材8が設けられている。帯電用部材8には、電源9から
電圧が供給される。電子写真感光体の周囲には、画像入
力装置10、現像装置11、転写装置12、クリーニン
グ装置13および除電器14が設けられている。なお、
15は定着装置である。図6は、本発明の電子写真感光
体を用いた接触帯電型電子写真装置の概略図である。電
子写真感光体7にそれと接触して帯電用部材8が設けら
れている。この接触型電子写真装置では除電器14が設
けられていないものもある。
【0050】上記接触帯電用部材は、感光体表面に接触
するように配置され、電圧を感光体に直接、均一に印加
し、感光体表面を所定の電位に帯電させるものである。
この接触帯電用部材にはアルミニウム、鉄、銅などの金
属、ポリアセチレン、ポリピロール、ポリチオフェンな
どの導電性高分子材料、ポリウレタンゴム、シリコーン
ゴム、エピクロロヒドリンゴム、エチレンプロピレンゴ
ム、アクリルゴム、フッソゴム、スチレンーブタジエン
ゴム、ブタジエンゴム等のエラストマー材料にカーボン
ブラック、沃化銅、沃化銀、硫化亜鉛、炭化けい素、金
属酸化物などの導電性粒子を分散したものなどを用いる
ことができる。金属酸化物の例としてはZ2O、SnO2、TiO
2、In2O3、MoO3等、あるいはこれらの複合酸化物があげ
られる。また、エラストマー材料中に過塩素酸塩を含有
させて導電性を付与しても良い。更に、表面に被覆層を
設けることもできる。
【0051】この被覆層を形成する材料としては、N-ア
ルコキシメチル化ナイロン、セルロース樹脂、ビニルピ
リジン樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン、ポリビニ
ルブチラール、メラミン等が単独、あるいは併用して用
いられる。また、エマルジョン樹脂系材料、たとえば、
アクリル樹脂エマルジョン、ポリエステル樹脂エマルジ
ョン、ポリウレタン、特にソープフリーのエマルジョン
重合により合成されたエマルジョン樹脂を用いることも
出来る。これらの樹脂にはさらに抵抗率を調整するため
に、導電剤粒子を分散してもよいし、劣化を防止するた
めに酸化防止剤を含有させることもできる。また、被覆
層を形成する時の成膜性を向上させるために、エマルジ
ョン樹脂にレベリング剤または界面活性剤を含有させる
こともできる。
【0052】また、この接触帯電用部材の形状として
は、ローラー型、ブレード型、ベルト型、ブラシ型、な
どがあげられる。さらに、この接触帯電用部材の抵抗
は、好ましくは100〜1014Ωcm、さらに好ましくは102
1012Ωcmの範囲が良い。また、この接触帯電用部材への
印加電圧は、直流、交流いずれも用いることができる。
又、直流+交流の形で印加することもできる。
【0053】図7は、本発明の電子写真プロセスカート
リッジを示す概略的構成図であって、図7において、電
子写真感光体20、帯電器21、画像入力器23、現像
器24、クリーニング器26、及び除電器27が、カー
トリッジ29により一体的に支持され、カートリッジ2
9には取り付けレール30が備えられている。図7に示
すように、本発明の電子写真感光体と、帯電装置と現像
装置とクリーニング装置から選ばれる少なくとも1つの
装置を一体的に支持し、電子写真装置に着脱自在である
電子写真プロセスカートリッジを用いることにより、ユ
ーザーはトナーにより手や被服の汚れから回避すること
ができる。
【0054】
【実施例】以下本発明を実施例によって具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例によって限定されるもの
ではない。 実施例1〜8 有機ジルコニウム化合物(アセチルアセトンジルコニウ
ムブチレート)27重量部、イソプロピルアルコール120重
量部、 n-ブチルアルコール60重量部および有機シラン
化合物の混合物 (γ-アミノプロピルトリエトキシシラ
ン) 3重量部を混合攪拌し下引き層の塗布液を得た。 D5
0が30μmのアルミナ球状微粉末を用いて液体ホーニング
処理することにより中心線平均粗さRa=0.18μmに粗面化
された30mmφのED管アルミニウム基体の上に、浸漬塗布
装置を用いて下引き層の塗布を行ない150℃1時間の硬化
処理を行い、膜厚0.2μmの下引き層を形成した。電荷発
生物質として表1に示した例示化合物4重量部、バイン
ダー樹脂としては表1に示した例示バインダー樹脂2重
量部(なお、バインダー樹脂として、積水化学社製のS
LEC−Bシリーズは、ポリビニルブチラール系樹脂で
ある)、ケトンアルコールとしては表1に示した例示ケ
トンアルコール120重量部からなる混合物をサンドミル
にて4時間分散した。この液を上記下引き層上に浸漬塗
布・乾燥して、膜厚0.2μmの電荷発生層を形成した。次
に、電荷輸送物質としてN,N'−ビス(3−メチルフ
ェニル)−N,N'−ジフェニル,−4,4'−ジアミノ
−1,1'−ビフェニル 4重量部とバインダー樹脂とし
てビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂(分子量4
万) 6重量部とをテトラヒドロフラン 80重量部、2,6-
ジ-t-ブチル-4-メチル フェノール0.2重量部を加えて溶
解した。この液を用いて、電荷発生層上に塗布し120
℃、40分の乾燥を行うことにより膜厚25μmの電荷輸送
層を形成し、三層からなる電子写真感光体を作製した。
【0055】得られた電子写真感光体の電子写真特性
を、レーザープリンタ−改造スキャナー(XP-15改造
機、富士ゼロックス製)を用いて、(1)常温常湿(20
℃、40%)環境下、グリッド印加電圧−700Vのスコ
ロトロン帯電器で帯電し(A)、780nmの半導体レーザー
を用いて、1秒後に10.0erg/cm2の光を照射して放電
を行い(B)、3秒後に50.0erg/cm2の赤色LED光
を照射して除電を行なう(C)と言うプロセスによっ
て、各部の電位を測定した。(A)の電位VHが高いほ
ど、感光体の受容電位が高いので、コントラストを高く
取ることができ、(B)の電位VLは低い程高感度であ
り、(C)のVRPの電位は低いほど残留電位が少なく、画
像メモリーやかぶりが少ない感光体と評価される。
【0056】また、1万回繰り返し帯電、露光後の各部
の電位測定も行った。さらにこの測定を(2)低温低湿
(10℃、15%RH)、高温高湿(28℃、85%RH)の各環境
下でも行い、(1)〜(3)環境間での各部の電位の変動量
(ΔVH、ΔVL、ΔVRP)を測定し、環境安定性の評価を
行なった。さらに同じ電子写真感光体を、接触帯電方式
を有するプリンター(PC−PR1000/4R、日本
電気社製)に装着して1万枚のプリントテストを行い、
1万枚プリント後の画質を評価した。それぞれの結果を
表1に示す。
【0057】
【表1】
【0058】実施例9〜12 電荷発生物質として表2に示した例示化合物4重量部、
バインダー樹脂として表2に示した例示バインダー樹脂
1重量部、ケトンアルコールとして表2に示した例示ケ
トンアルコール95重量部を用い、膜厚0.8μmの電
荷発生層を形成した以外は実施例1〜8と同様にして電
子写真感光体を作成し、得られた電子写真感光体の電子
写真特性を、ドラムスキャナー(富士ゼロックス試作
機)を用いて、露光を550nmあるいは600nmの単色光を用
いた以外は実施例1〜8と同様にして評価を行なった。
さらに、同じ電子写真感光体を、接触帯電方式を有する
画像評価装置(富士ゼロックス試作機)を用いて、1万
枚のプリントテストを行い、1万枚プリント後の画質を
評価した。それぞれの結果を表2に示す。
【0059】
【表2】
【0060】比較例 1〜5 実施例1と同様の方法で得られた基材上に表3に示した
電荷発生物質とバインダー樹脂と分散溶剤を用いて、実
施例1と同じ方法で三層からなる電子写真感光体を作製
した。得られた電子写真感光体を実施例1と同様に評価
した結果を表3に示す。
【0061】
【表3】
【0062】実施例13 ジブロモアントアントロン8重量部をポリビニルブチラ
ール樹脂エスレックbBMS(積水化学社製)2重量部
とn−ブチルアルコール200重量部からなる混合物を
サンドミルにて5時間分散した。この液に有機ジルコニ
ウム化合物(アセチルアセトンジルコニウムブチレート)
20重量部、イソプロピルアルコール120重量部、混
合攪拌し,下引き層の塗布液を得た。D50が30μmのアル
ミナ球状微粉末を用いて液体ホーニング処理することに
より中心線平均粗さRa=0.18μmに粗面化された30mmφの
ED管アルミニウム基体の上に、浸漬塗布装置を用いて下
引き層の塗布を行ない150℃、1時間の硬化処理を行い、
膜厚3μmの下引き層を形成した。電荷発生物質として
表4に示した例示化合物4重量部、バインダー樹脂とし
ては表4に示した例示バインダー樹脂1重量部(なお、
バインダー樹脂として、積水化学社製のSLEC−Bシ
リーズは、ポリビニルブチラール系樹脂である)、ケト
ンアルコールとしては表4に示した例示ケトンアルコー
ル120重量部からなる混合物をサンドミルにて4時間分散
した。この液を上記下引き層上に浸漬塗布・乾燥して、
膜厚0.2μmの電荷発生層を形成した。次に、実施例1と
同様な電荷輸送層を形成し、三層からなる電子写真感光
体を作製した。
【0063】実施例14 ジブロモアントアントロンに代えて例示化合物3−6と
3−7のペリレン系顔料を混合物を用いて下引き層を形
成した他は、実施例13と同様にして電子写真感光体を
作製評価した。
【0064】実施例15 ジブロモアントアントロンに代えて例示化合物4−5に
示したアゾ系顔料を用いて下引き層を形成した他は、実
施例13と同様にして電子写真感光体を作製評価した。
【0065】実施例16 酸化チタン粒子(商品名:R7−E 堺化学工業社製)
6重量部、フェノール樹脂4重量部、トルエン6重量部
からなる混合物をサンドミルにて5時間分散し、下引き
層塗布液を用いて膜厚3μmの下引き層を形成し、以後
の実施例13と同様にして電子写真感光体を作製評価し
た。
【0066】実施例17 酸化チタン粒子(商品名:TA300 富士チタン社
製)に代えた以外は、実施例13と同様にして電子写真
感光体を作製評価した。
【0067】実施例18 酸化チタン粒子を酸化アルミニウム(商品名:AERO
SIL200 日本アエロジル社製)に代えた以外は実
施例13と同様にして電子写真感光体を作製評価した。
【0068】実施例19〜実施例23 電荷発生材料、バインダー樹脂、ケトンアルコールを表
4に示した例示化合物を用いた他は、実施例13と同様
にして電子写真感光体を作製評価した。実施例13〜実
施例23の結果を表4に示した。
【0069】
【表4】
【0070】比較例5〜比較例9 実施例13と同様の方法で得られた基材上の下引き層上
に表5に示した電荷発生材料、バインダー樹脂と分散溶
剤を用いて電荷発生層を形成し、その後実施例13と同
じ方法で電子写真感光体を作製評価した。比較例5〜比
較例9の結果を表5に示す。
【0071】
【表5】
【0072】
【発明の効果】本発明においては、電荷発生物質を分散
した分散液を調整するにあたり、分散溶剤としてケトン
アルコールを用いることにより、良好な分散液ひいては
良好な塗膜性を有する電荷発生材料を得ることができ
る。それにより、画質欠陥の少ない、長期使用に於いて
も電気特性変化、画質劣化の少ない電子写真感光体を得
ることが出来た。又、感光体感度も非常に高い、優れた
感光体を得ることが出来た。さらに、バインダー樹脂及
び分散溶剤にハロゲンを含有しない成分を用いること
で、環境問題に対応することができる。特に下引き層に
ケトンアルコールに不溶の塗膜を形成すると,上記した
効果がより顕著となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体の好ましい一実施の形
態を示す断面図である。
【図2】本発明の電子写真感光体の好ましい他の実施の
形態を示す断面図である。
【図3】本発明の電子写真感光体の好ましい更に他の実
施の形態を示す断面図である。
【図4】本発明の電子写真感光体の好ましい更に他の実
施の形態を示す断面図である。
【図5】本発明の電子写真装置の一実施の形態を示す概
略的構成図である。
【図6】本発明の電子写真装置の他の実施の形態を示す
概略的構成図である。
【図7】本発明の電子写真プロセスカートリッジの好ま
しい実施の形態を示す概略的構成図である。
【符号の説明】
1. 電荷発生層、2. 電荷輸送層、3. 導電性支
持体 4. 下引き層、 5. 保護層、7. 電子写真感光
体 8. 帯電用部材、10. 画像入力装置、11. 現
像装置 12. 転写装置、13. クリーニング装置、14.
除電器 15. 定着装置
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月7日(1999.10.
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】本発明における電荷発生物質には公知の電
荷発生物質なら何でも使用できるが、好ましく使用され
る電荷発生物質として、フタロシアニン系顔料、ペリレ
ン系顔料、アゾ系顔料、多環キノン系顔料が用いられ、
特にフタロシアニン系顔料は高感度で、繰り返し安定性
の優れる電子写真感光体を得ることができる。また、フ
タロシアニン系顔料やアゾ系顔料は一般に数種の結晶型
を有しており、目的にあった感度が得られる顔料である
ならば、これらのいずれの結晶型でも用いることができ
る。フタロシアニン系顔料の具体例を以下に示す。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正内容】
【0060】比較例 1〜 実施例1と同様の方法で得られた基材上に表3に示した
電荷発生物質とバインダー樹脂と分散溶剤を用いて、実
施例1と同じ方法で三層からなる電子写真感光体を作製
した。得られた電子写真感光体を実施例1と同様に評価
した結果を表3に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 5/14 101 G03G 5/14 101F 101E

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に少なくとも電荷発生層
    と電荷輸送層の順に設けた積層感光層を有する電子写真
    感光体において、前記電荷発生層が少なくともバインダ
    ー樹脂と電荷発生物質と少なくとも1種以上のケトンア
    ルコールからなる有機溶剤と共に分散することにより得
    られる分散液を塗布して形成されていることを特徴とす
    る電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 前記導電性支持体上と前記電荷発生層と
    間に下引き層が形成され、該下引き層が前記ケトンアル
    コールに不溶の塗布膜で形成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 前記ケトンアルコールが、少なくとも3-
    ヒドロキシ-3-メチル-2-ブタノン、4-ヒドロキシ-4-メ
    チル-2-ペンタノンのいずれかであることを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の写真写真感光体。
  4. 【請求項4】 前記電荷発生物質が、フタロシアニン系
    顔料、ペリレン系顔料、アゾ系顔料、または多環キノン
    系顔料から選ばれることを特徴とする請求項1乃至請求
    項3のいずれかに記載の電子写真感光体。
  5. 【請求項5】 前記フタロシアニン系顔料が、ヒドロキ
    シガリウムフタロシアニン顔料、クロロガリウムフタロ
    シアニン顔料、ジクロロスズフタロシアニン顔料、また
    はオキシチタニルフタロシアニン顔料から選ばれること
    を特徴とする請求項4に記載の電子写真感光体。
  6. 【請求項6】 前記バインダー樹脂が、少なくともポリ
    ビニルアセタール樹脂を含有することを特徴とする請求
    項1乃至請求項5のいずれかに記載の電子写真感光体。
  7. 【請求項7】 前記下引き層が、ペリレン系顔料、アゾ
    系顔料、または多環キノン系顔料から選ばれる1種以上
    の電子輸送性顔料を含有することを特徴とする請求項2
    乃至請求項6のいずれかに記載の電子写真感光体。
  8. 【請求項8】前記下引き層が、酸化チタン粒子、酸化ア
    ルミニウム粒子、酸化ジルコニウム粒子から選ばれる1
    種以上の無機粒子を含有することを特徴とする請求項2
    乃至請求項7のいずれかに記載の電子写真感光体。
  9. 【請求項9】 少なくとも電子写真感光体と帯電装置と
    現像装置とを備えた電子写真装置において、前記電子写
    真感光体が請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の電
    子写真感光体を用いることを特徴とする電子写真装置。
  10. 【請求項10】 少なくとも電子写真感光体、及び帯電
    装置と現像装置とクリーニング装置とからなる群から選
    ばれる少なくとも1つの装置とを一体的に支持し、電子
    写真装置本体に着脱自在である電子写真プロセスカート
    リッジにおいて、前記電子写真感光体として請求項1乃
    至8のいずれかに記載の電子写真感光体を用いることを
    特徴とする電子写真プロセスカートリッジ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005202402A (ja) * 2004-01-16 2005-07-28 Xerox Corp 電子写真用画像形成部材
JP2009009037A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Canon Inc 電子写真感光体の製造方法、電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
JP2009169402A (ja) * 2007-12-18 2009-07-30 Konica Minolta Business Technologies Inc 有機感光体及び画像形成装置
JP2012058597A (ja) * 2010-09-10 2012-03-22 Ricoh Co Ltd 感光体、画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ

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