JP2000329885A - 原子炉の制御棒の製造方法及び製造装置 - Google Patents

原子炉の制御棒の製造方法及び製造装置

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JP2000329885A JP2000051779A JP2000051779A JP2000329885A JP 2000329885 A JP2000329885 A JP 2000329885A JP 2000051779 A JP2000051779 A JP 2000051779A JP 2000051779 A JP2000051779 A JP 2000051779A JP 2000329885 A JP2000329885 A JP 2000329885A
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祐司 山田
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雅貴 田村
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敏博 末永
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政志朗 荒谷
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    • G21C7/10Construction of control elements
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Abstract

(57)【要約】 【課題】入熱量を少なくして加工後の変形を抑制するこ
とができ、さらに溶接速度を上げて生産性を向上させる
ことにある。 【解決手段】中性子中性子吸収材、シースからなるブレ
ードと、このブレードを固定するタイロッドと、このタ
イロッドとブレードとにそれぞれ固定するハンドル及び
下部ブレードからなる原子炉の制御棒の製造方法におい
て、シースに中性子吸収剤を冷却するための水抜き穴及
びシース外周を切断する第1の工程と、この第1の工程
で切断されたシースをコ字形状に曲げ加工する第2の工
程と、この第2の工程の曲げ加工により形成されたシー
スの凹部内に中性子中性子吸収材を挟み込む第3の工程
と、ブレードとタイロッド、ブレードとハンドル及びブ
レードと下部ブレードとを順次溶接を行う第4の工程
と、この第4の工程で溶接された各部を表面仕上げする
第5の工程とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ溶接または
TIG溶接により部品相互を接合するようにした原子炉
の制御棒の製造方法及び製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】沸騰水型原子炉の圧力容器の内部構造と
して、その一例を模式的に示すと、図24のような構造
のものがある。以下その概略について説明する。
【0003】図24において、冷却材である水は、炉心
下部より燃料を含む燃料棒1の間隙を上昇しながら加熱
されて沸騰する。原子炉の出力は制御棒2の引き抜きま
たは挿入にともない変化する。この場合、制御棒2を引
き抜くと反応度が増し、また制御棒2を挿入すると反応
度が減少する。
【0004】ここで、上記制御棒2の構造の一例を図2
5に模式的に示す斜視図により説明する。制御棒2は、
図25(a)に示すように大きく分けてブレード3と、
このブレード3の上端に取付けられたハンドル4と、ブ
レード3の下端部に取付けられた下部ブレード5とから
なり、特にブレード3は、図25(b)に示すように中
性子吸収材6とこれを収納するシース7、このシース7
内の中性子吸収材6間に水が流れる部分を確保するため
に挿入されたコマ8により構成されている。
【0005】また、ブレード3は4枚一組として各々の
接合端をタイロッド9にセットし、全体が十字形となる
ように接合されている。
【0006】ところで、従来このような原子炉の制御棒
2を製造するには、次のような方法により行っていた。
図26は制御棒の製造手順の一例を示すものである。
【0007】図26に示すようにシース7の外周を切断
し、水抜き穴を切断した後、シース7をコの字形に曲げ
加工を実施する。そして、コの字形になったシース端面
揃えを行った後、シース7の内側に中性子吸収材6であ
る炭化硼素(B4C)を入れたチューブを挿入してブレ
ード3を組み立てる。
【0008】上記方法で製作したフレームにブレードを
固定して制御棒を組み立て、これにタイロッド及びハン
ドル、下部ブレードの溶接を実施し、最後にワイヤブラ
シなどを用いて仕上げを実施する。
【0009】なお、中性子吸収材にB4Cを用いるタイ
プではコマ8は採用されていない。
【0010】以上は中性子吸収材にB4Cを用いる場合
であるが、次に中性子吸収材にハフニウム(Hf)を用
いるタイプについて述べる。
【0011】図26に示すようにシース7の外周を切断
し、水抜き穴を切断した後、シース7をコの字形に曲げ
加工を実施する。そして、コの字形になったシース7の
端面を揃えた後シース7の内側に中性子吸収材6である
Hf板とコマ8を挿入した後、シース7とコマ8との溶
接を実施して、ワイヤブラシにより仕上げをしてブレー
ド3を完成させる。
【0012】上記方法で製作したブレード3にタイロッ
ド9、ハンドル4、下部ブレード5を組み立てて溶接を
実施し、最後にワイヤブラシを用いて仕上げを実施す
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように原子炉の制
御棒を製造する場合、シース7の切断、曲げ加工を行っ
てブレード3を組立て、またタイロッド9、ハンドル
4、下部ブレード5の各フレームを組立てた後、これら
ブレード3、タイロッド9、ハンドル4、下部ブレード
5の溶接及びシース7とコマ8との溶接を実施してい
る。
【0014】従来、これら各部品の溶接には、手動によ
るTIG溶接が用いられている。このTIG溶接は不活
性ガス雰囲気中で非消耗性のタングステン電極と母材と
の間にアークを発生させて溶融する方法である。
【0015】しかし、この手動によるTIG溶接は、入
熱量が大きいため、加工後の変形が大きく、特に溶接変
形は顕著であり、その変形を矯正しながら溶接すること
も多い。また、溶接の加工速度が遅いため、生産性が低
いという問題もある。
【0016】本発明は上記のような事情に鑑みてなされ
たもので、入熱量を少なくして加工後の変形を抑制する
ことができ、且つ溶接速度を上げて生産性を向上させる
ことができる原子炉の制御棒の製造方法及び製造装置を
提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、次のような方法及び装置により原子炉の制
御棒を製造するものである。
【0018】(1)中性子吸収材、コマ、シースからな
るブレードを有する原子炉の制御棒の製造方法におい
て、シースに水抜き穴とコマ用穴を切断加工により設け
ると共に、外周を切断した後、シースを曲げ加工により
形成された凹部間に中性子吸収材とコマを挟み、シース
のコマ用穴とコマをレーザ光により溶接を行って一体の
ブレードを形成し、このブレードとハンドルとをレーザ
光により溶接を行い、次いでブレードと下部ブレードと
をレーザ光を用いて溶接を行った後に各溶接部をワイヤ
ブラシなどにより表面仕上げを行う。
【0019】(2)中性子吸収材、シースからなるブレ
ードを有する原子炉の制御棒の製造方法において、シー
スに水抜き穴を設け、外周を切断した後、シースを曲げ
加工により形成された凹部間に中性子吸収材を挟んで一
体のブレードを形成し、このブレードとハンドルとをレ
ーザ光により溶接を行い、次いでブレードと下部ブレー
ドとをレーザ光を用いて溶接を行った後に各溶接部をワ
イヤブラシなどにより表面仕上げを行う。
【0020】このような方法で制御棒を製造することに
より、溶接時の入熱量を低くし、加工後の変形を抑制す
ることができる。さらに、溶接の加工速度を早くするこ
とで、生産性を上げることができる。
【0021】(3)上記溶接で、開先線を確実に溶融さ
せ、且つシース裏面の裏波ビードを確保するため、開先
位置直上または開先位置から平行に2mm以内でずらした
位置にYAGレーザ光またはCO2レーザ光を照射す
る。また、1パスまたは1パス目の狙い位置から2パス
目以降の狙い位置を0.1〜2mmの範囲でずらし数パス
ラップさせ、またはレーザ光を直径2mm以内で円運動し
た状態で前進させた状態で照射する。さらに、レーザ光
を円運動させるには、集光レンズの前にプリズムを入
れ、このプリズムをレーザ光の軸を中心に回転させなが
ら、回転状態のプリズムにレーザ光を照射することによ
り、集光レンズに対してレーザ光が回転しながら入射す
る。
【0022】このような方法とすることで、いずれも開
先線を確実に溶融させ、さらにシース裏面の裏波ビード
を確保できる。
【0023】(4)その他の方法として、ブレードとタ
イロッド、またはブレードとハンドル、またはブレード
と下部ブレードとをレーザ光により溶接を実施するに際
して、タイロッド、またはハンドル、または下部ブレー
ドに2本スリットを設け、そのスリットにブレードの凸
部を差込み、ブレードとタイロッドの境界、またはブレ
ードとハンドルの境界、またはブレードと下部ブレード
の境界を狙ってレーザ光を照射する。
【0024】このような方法とすることで、いずれも開
先線を確実に溶融させ、さらにシース裏面の裏波ビード
を確保できるだけでなく、ブレードの加工精度により開
先線がずれることがなくなるため、開先線へのレーザ光
の照射を確実なものにすることができる。
【0025】(5)加工ヘッドにCCDカメラを取付
け、このCCDカメラを加工ヘッドごと設計上の開先位
置まで移動し、CCDカメラにより溶接部付近の撮像
し、その画像から画像処理装置により実際の開先位置を
検出し、即ち、シースのコマ用穴とコマの溶接では開先
位置からコマの中心座標を検出し、あるいはブレードと
タイロッドの溶接、ブレードとハンドルの溶接、ブレー
ドと下部ブレードの溶接では開先位置からそれぞれの溶
接の始点から終点を検出し、演算処理装置により実際の
開先位置と設計上の開先位置を比較してレーザ光の照射
位置のずれを計算し、このレーザ光の照射位置のずれ量
に加工ヘッドとCCDカメラとのオフセット量を加えた
距離だけ加工ヘッドを移動した後、レーザ光を照射す
る。
【0026】このような制御棒の製造装置とすれば、設
計上の開先位置と実際の開先位置がずれている場合で
も、開先線を確実に溶融させ、さらにシース裏面の裏波
ビードが確保でき、且つ溶接工程の自動化を図ることが
できる。また、溶接時の入熱量を低くし、加工後の変形
を抑制することができる。さらに、溶接の加工速度を早
くすることで、生産性を上げることができる。
【0027】(5)一方、中性子吸収材、コマ、シース
からなるブレード、または中性子吸収材、シースからな
るブレードと、このブレードを固定するタイロッド、こ
のタイロッドとブレードに固定するハンドル及び下部ブ
レードからなる原子炉の制御棒の製造装置において、前
記制御棒を構成する各被溶接物をセットし、溶接を実施
するための加工テーブルと、YAGレーザ光またはCO
2レーザ光を出力するレーザ発振器と、このレーザ発振
器より発振するレーザ光を伝送すると共に、集光レンズ
により前記被溶接物に収束させる光学系を有する加工ヘ
ッドと、この加工ヘッドに取付けられ、前記被溶接物の
開先近傍を撮像するCCDカメラと、このCCDカメラ
により撮像された画像から開先位置を検出する画像処理
装置と、この画像処理装置から得られる開先位置と前記
設計上の開先位置とを比較し、そのずれを計算する演算
処理装置と、この演算処理装置により求められた開先位
置のずれに前記CCDカメラと加工ヘッドの間のオフセ
ット量を加えた分だけ前記加工ヘッドまたは加工テーブ
ルを移動させるサーボモータと、このサーボモータを駆
動制御する制御手段とを備え、前記加工ヘッドと加工テ
ーブルを少なくとも2台ずつ設け、前記レーザ発振器と
前記加工ヘッドとの間に可動式のミラーを設ける。
【0028】このような制御棒の製造装置とすれば、溶
接工程の自動化が可能であり、また開先位置を調整する
ことにより、開先線を確実に溶融させ、さらにシース裏
面の裏波ビードを確保でき、且つ溶接工程の自動化を図
ることができる。また、入熱量を低くし、加工後の変形
を抑制することができ、さらに溶接の加工速度を早くす
ることにより、生産性を上げることができる。
【0029】(6)原子炉の制御棒の製造方法におい
て、シースに水抜き穴、コマ用穴を切断加工により設け
ると共に、外周を切断した後、シースを曲げ加工により
形成された凹部間に吸収材とコマを挟み、シースのコマ
用穴とコマをTIG溶接により溶接を行って一体のブレ
ードを形成し、このブレードとハンドルとをTIG溶接
により溶接を行い、次いでブレードと下部ブレードとを
TIG溶接方法を用いて溶接を行った後に各溶接部をワ
イヤブラシ等により表面仕上げを行う。
【0030】このような方法で制御棒を製造することに
より、溶接時の入熱量を低くし、加工後の変形を抑制す
ることができる。さらに、2つの溶接トーチを同時に使
用することにより、生産性を上げることができる。
【0031】(7)上記溶接で、開先線を確実に溶融さ
せ、且つシース裏面の裏波ビードを確保するため、開先
位置直上または開先位置から平行に3mm以内でずらした
位置に自動TIG溶接を実施する。
【0032】このような方法とすることで、いずれも開
先線を確実に溶融させ、さらにシース裏面の裏波ビード
を確保できる。
【0033】(8)加工ヘッドにCCDカメラを取付
け、このCCDカメラを加工ヘッドごと設計上の開先位
置まで移動し、CCDカメラにより溶接部付近の撮像
し、その画像から画像処理装置により実際の開先位置を
検出し、即ち、シースのコマ用穴とコマの溶接では開先
位置からコマの中心座標を検出し、あるいはブレードと
タイロッドの溶接、ブレードとハンドルの溶接、ブレー
ドと下部ブレードの溶接では開先位置からそれぞれの溶
接の始点から終点を検出し、演算処理装置により実際の
開先位置と設計上の開先位置を比較して溶接トーチのず
れを計算し、この溶接トーチのずれ量に溶接トーチとC
CDカメラとのオフセット量を加えた距離だけ溶接トー
チを移動した後、TIG溶接を実施する。
【0034】このような制御棒の製造装置とすれば、設
計上の開先位置と実際の開先位置がずれている場合で
も、開先線を確実に溶融させ、さらにシース裏面の裏波
ビードが確保でき、且つ溶接工程の自動化を図ることが
できる。また、溶接速度が安定することにより溶接時の
入熱量を低くし、加工後の変形を抑制することができる
と共に、2つの溶接トーチを同時に使用することで、生
産性を上げることができる。
【0035】(9)吸収材、コマ、シースからなるブレ
ードと、このブレードを固定するタイロッド、このタイ
ロッドとブレードに固定するハンドル及び下部ブレード
からなる原子炉の制御棒の製造装置において、ブレード
を2枚の金属板からなり、溶接開先部分のみTIG溶接
トーチがアクセス出来るように開口している冷やし金で
挟み込むことにより、溶接による熱を吸収し溶接変形を
大幅に抑えることができる。
【0036】(10)吸収材、コマ、シースからなるブ
レードと、このブレードを固定するタイロッド、このタ
イロッドとブレードに固定するハンドル及び下部ブレー
ドからなる原子炉の制御棒の製造装置において、前記制
御棒を構成する各被溶接物をセットし、溶接を実施する
ための加工テーブルと、TIG溶接トーチとこのTIG
溶接トーチに取付けられ、前記被溶接物の開先近傍を撮
像するCCDカメラと、このCCDカメラにより撮像さ
れた画像から開先位置を検出する画像処理装置と、この
画像処理装置から得られる開先位置と前記設計上の開先
位置とを比較し、そのずれを計算する演算処理装置と、
この演算処理装置により求められた開先位置のずれに前
記CCDカメラとと加工ヘッドの間のオフセット量を加
えた分だけ前記加工ヘッドまたは加工テーブルを移動さ
せるサーボモータと、このサーボモータを駆動制御する
制御手段とを備え、前記TIG溶接トーチと加工テーブ
ルを少なくとも2台ずつ設ける。
【0037】このような制御棒の製造装置とすれば、溶
接工程の自動化が可能であり、また開先位置を調整する
ことにより、開先線を確実に溶融させ、さらにシース裏
面の裏波ビードを確保でき、且つ溶接工程の自動化を図
ることができる。また、入熱量を低くし、加工後の変形
を抑制することができ、さらに2つのTIG溶接トーチ
を同時に使用することにより、生産性を上げることがで
きる。
【0038】(11)さらに、シースの水抜き用穴、コ
マ用穴、外周の切断を、高圧窒素ガスを用いたレーザ切
断により実施することにより、切断面は無酸化の状態と
なるので機械的加工による切断面と同等となり、加工精
度も機械加工と同等であるが、加工速度は機械加工より
レーザ切断の方が大幅に早いため、生産性を上げること
ができる。
【0039】(12)シースを曲げる工程において、タ
イロッドと接合する端面が不揃いになりやすいため、機
械的加工より加工速度が早く、加工精度が機械加工と同
等の高圧窒素ガスを用いたレーザ切断により不揃い部分
を除去することにより、生産性を大幅に上げることがで
きる。
【0040】(13)前記と同様にシースを曲げる工程
において、タイロッドと接合する端面が不揃いになりや
すいため、機械加工より処理時間の早いシャー切断によ
り不揃い部分を除去することにより、生産性を大幅に上
げることができる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。
【0042】図1は本発明による原子炉制御棒の製造方
法を説明するための第1の実施の形態を示す工程図であ
る。なお、制御棒の構成部品については、図25を参照
して述べる。また、ここでは中性子吸収材として、Hf
を用いる。
【0043】まず、レーザ光を用いて、シース7には中
性子吸収材6を冷却するための水抜き用の穴と、中性子
吸収材6とシース7との間の間隙を確保するためのコマ
8をセットするための穴あけ切断を行い、その後、シー
ス外周の切断を行う。
【0044】このようにシース外周の切断及び穴明け切
断にレーザ光を用いているのは、精度を高く保つためで
ある。なお、レーザ光の代わりに型抜きやシェアで穴あ
けを実施しても良い。切断後は曲げる位置を確認するた
めのけがきをレーザ光を用いて実施する方が良い。
【0045】次にシース7を曲げ加工によりコの字形に
形成し、このコの字形の内側にコマ8と中性子吸収材6
を挿入した後、コマ8とシース7とをレーザ光により溶
接する。
【0046】この場合、コマ8を用いているのは、中性
子吸収材6の固定とシース7と中性子吸収材6との間隙
を確保するためである。
【0047】ここで、コマ8とシース7のレーザ光によ
る加工条件の一例を図2(a),(b)に示す。
【0048】ここで、図2(a)はパルス振幅発振のと
きの条件であり、同図(b)は連続発振のときの条件で
ある。いずれもYAGレーザのものであり、連続発振の
方が溶接は安定する傾向にあるが、どちらを適用しても
良い。
【0049】図3はレーザ照射位置を模式的に示すもの
である。レーザ照射位置は、図3(a)に示すようにコ
マ8に対応するシース7の開先直上を基本とするが、裏
波ビードを確保するため、(b)に示すように開先から
0.1〜2.0mmの範囲内でずらしても良い。
【0050】また、ビード幅が狭い場合には、図3
(c)に示すように開先直上か、または開先から2mmの
範囲内でレーザ光を数パスラップさせながら照射する方
法もある。すなわち、1パスまたは1パス目の狙い位置
から0.1〜2.0mmの範囲でずらして数パスラップさ
せる。
【0051】図4はレーザ光を円運動させながら照射す
るためのレーザ照射位置を模式的に示す。レーザ光を直
径2mm以内で円運動させながら前進させながら照射す
る。
【0052】図3、図4で示す方法により、広幅で安定
なビードが得られ、開先線を確実に溶融させ、裏面の裏
波ビードを確保できる。
【0053】このレーザ光を円運動させる方法として、
加工ヘッドまたは加工テーブルを機械的に回転させる方
法もある。しかし、この機械的な方法を採用すると、加
工速度を数m/min程度まで増加させた場合、円運動
がいびつになる。
【0054】図5はプリズムを使ってレーザ光を回転さ
せるための装置の概略構成を示すものである。図5にお
いて、20は加工ヘッドで、この加工ヘッド20のレー
ザ入射部にはレーザ発振器からレーザ光を導く光ファイ
バー10が接続され、加工ヘッド内にはレーザ入射部側
から出射部側に向かって長焦点レンズ11、プリズム1
2、集光レンズ13が適宜の間隔を存して保持部材によ
りそれぞれ保持されている。この場合、プリズム12を
保持する保持部材は、周面に歯部を有する回転体に回転
自在に支持され、加工ヘッド20の外周に設けられたモ
ータ15によりギア14を回転させ、この回転をギア1
4と噛合する歯部を介して回転体に伝達可能になってい
る。また、27はプリズム12の回転速度を制御するコ
ントローラである。
【0055】このようなレーザ光回転装置において、Y
AGレーザの場合、発振器からYAGレーザ光を光ファ
イバー10を通して加工ヘッド20まで導く。このレー
ザ光は加工ヘッド20内で、長焦点レンズ11により平
行光となってプリズム12に導かれ、さらに集光レンズ
13を通して加工面に照射される。
【0056】このとき、プリズム12をモータ15によ
りギア14を回転させることにより、数m/minの高
速で焦点位置を数mmの範囲で回転させることができる。
【0057】上記はYAGレーザの場合の構成である
が、CO2レーザの場合にも同様のレーザ光回転装置に
よりレーザ光を円運動させることができる。
【0058】図6はCO2レーザの場合の構成例を示す
もので、YAGレーザの場合の構成と異なる部分は長焦
点レンズ11がない他は図5と同様である。
【0059】次に溶接に用いる治具について図7により
説明する。
【0060】本治具は、図7(a),(b)に示すよう
に全体が銅で構成され、シース7を挟み込むようにその
上下面に配置され、レーザ溶接時の冷し金16として使
用される。この冷し金16の両面にはコマ8の位置に対
応させて逆コーン状の穴16aが設けられ、コマ7の溶
接時に図5又は図6の加工ヘッド20がアクセスできる
ようにしてある。
【0061】なお、この冷し金16は後述するタイロッ
ドへの溶接にも使用される。
【0062】最後に溶接後のビード表面をワイヤブラシ
仕上げにより滑らかにする。
【0063】上記の方法にて、中性子吸収材6、コマ8
をシース7内に収納し、一体化したものをブレード3と
呼ぶ。
【0064】次にタイロッド9に4枚のブレード3をセ
ットし、ハンドル4並びに下部ブレード5も各々セット
する。
【0065】図8はこれらを固定治具17にセットした
状態を示すものである。
【0066】図8に示すように、少なくとも3個以上の
固定治具17を用いて、ブレード3、ハンドル4並びに
下部ブレード5をタイロッド9にセットする。この場
合、固定治具17は図9に示すように上下に2等分に分
割され、その上半部17aと下半部17bの間に4枚の
ブレード3とその中心部に十字形のタイロッド9をセッ
トする。また、ハンドル4に近い方の固定治具17の外
周面に歯部が形成され、この歯部に噛合させたギア18
にモータ19が接続され、このモータ19により固定治
具17に回転力を伝達して加工位置が変更可能になって
いる。
【0067】また、タイロッド9とブレード3は全線が
開先ではなく、図8(a)に拡大して示すように溶接開
先長さは3〜8cm程度で、溶接しない個所は冷却材で
ある水が通るようにシース7とタイロッド9が離れた状
態になっている。
【0068】さらに、タイロッド9は同図(b)に断面
で示すように、シース7との位置合せが容易なようにイ
ンローが設けられ、図示矢印で示した位置を開先とす
る。
【0069】その他の方法として,同図(c)に示すよ
うに,ブレード3とタイロッド9とをレーザ光により溶
接を行なうとき、ブレード3とタイロッド9との固定を
確実にし、かつブレードの加工精度により開先線がずれ
を防止し、且つ開先線へのレーザ光の照射を容易かつ確
実なものとするため、タイロッド9に2本スリットを設
け、そのスリットにブレード3の凸部を差込む。同図
(d)に断面で示すように、レーザ光をブレード3とタ
イロッド9の境界である図示矢印で示した位置をねらっ
て照射する。
【0070】図10はこのような状態にセットされた制
御棒の各構成部品において、2台の溶接機によりタイロ
ッド9に各ブレードを溶接する場合のシステム構成例を
示す平面図である。図10において、51は加工ヘッド
20を径方向と長手方向に駆動するヘッド駆動機構、5
2はこのヘッド駆動機構51を通してタイロッド9にブ
レード3の端面を溶接する溶接機、53はこれら溶接機
52及びヘッド駆動機構51を制御する制御装置であ
る。
【0071】次にタイロッド9を溶接するための溶接条
件は、前述した図2(a),(b)で示した条件と同じ
であり、またレーザ光の照射位置は開先直上を基本とす
るが、裏波ビードを確保するため、開先から2mmの範囲
内でずらしても良い。
【0072】また、ビード幅が狭い場合には開先直上か
または開先から2mmの範囲内でレーザ光を数パスラップ
させながら照射する方法もある。さらに、ビード幅を広
くするため、レーザ光を円運動させる方法もある。いず
れの方法も図3、図4で示したコマ8の溶接と同様なの
で、ここではその説明を省略する。
【0073】また、溶接変形を低減する目的で冷し金1
6を加工ヘッド20と干渉しない場所、ここでは垂直方
向の上下部に存するブレード3にセットしてある。
【0074】なお、ハンドル並びに下部ブレードも同時
にレーザ光を用いて溶接する。そして、溶接後の表面は
ワイヤブラシ仕上げにより滑らかにする。
【0075】このように本発明の第1の実施の形態で
は、原子炉の制御棒の製造方法において、シース7に水
抜き穴、コマ用穴、外周を切断してシース7を曲げ加工
して曲げ、この曲げ加工を実施したシース7の間に中性
子吸収材6とコマ8を挟み、シース7のコマ用穴とコマ
8とをレーザ光により熔接を行って一体のブレード3を
形成し、次にブレード3とタイロッド9とをレーザ光に
より溶接を行い、続いてブレード3とハンドル4もレー
ザ光により溶接を行い、さらにブレード3と下部ブレー
ド5とをレーザ光により溶接を行った後、各溶接部をワ
イヤブラシにより仕上げている。
【0076】従って、原子炉制御棒の溶接にYAGレー
ザ光を用いることにより溶接時の入熱量を低くできるの
で、加工後の変形を抑制することができる。さらに、T
IG溶接に比べ溶接の加工速度を早くすることができる
ため、生産性を向上させることができる。
【0077】図11は本発明による原子炉制御棒の製造
方法を説明するための第2の実施の形態を示す工程図で
ある。なお、制御棒の構成部品については、図25を参
照して述べる。また、ここでは中性子吸収材として、H
fを用いる。
【0078】まず、レーザ光を用いて、シース7には中
性子吸収材6を冷却するための水抜き用の穴と、中性子
吸収材6とシース7との間の間隙を確保するためのコマ
8をセットするための穴あけ切断を行い、その後、シー
ス外周の切断を行う。
【0079】このようにシース外周の切断及び穴明け切
断にレーザ光を用いているのは、精度を高く保つためで
ある。なお、レーザ光の代わりに型抜きやシェアで穴あ
けを実施しても良い。切断後は曲げる位置を確認するた
めのけがきをレーザ光を用いて実施する方が良い。
【0080】次にシース7を曲げ加工によりコの字形に
形成し、このコの字形の内側にコマ8と中性子吸収材6
を挿入し、ブレード3の組み立てを行うが、第2の実施
の形態では第1の実施の形態とは異なり、コマ8のレー
ザ光による溶接を行わず、TIG溶接による仮付けのみ
としておく。
【0081】この状態で、タイロッド9に4枚のブレー
ドをセットし、ハンドル4並びに下部プレート5をそれ
ぞれセットする。このセットの状態は、前述した図8に
示す通りである。少なくとも3個以上の固定治具17を
用いて、ブレード3、ハンドル4並びに下部ブレード5
をタイロッド9にセットする。この場合、固定治具17
は図9に示すように2等分に上下に分割され、その上半
部17aと下半部17bとの間に各部品をセットする。
【0082】また、タイロッド9はシース7との位置合
せが容易なようにインローが設けられ、タイロッド9と
シース7の境を開先としている。
【0083】次にタイロッド9を熔接するための溶接条
件は、前述した図2(a),(b)で示した条件と同じ
であり、またレーザ光の照射位置は開先直上を基本とす
るが、裏波ビードを確保するため、開先から2mmの範囲
内でずらしても良い。
【0084】また、ビード幅が狭い場合には開先直上か
または開先から2mmの範囲内でレーザ光を数パスラップ
させながら照射する方法もある。さらに、ビード幅を広
くするため、レーザ光を円運動させる方法もある。いず
れの方法も図2、図3で説明した通りなので、ここでは
その説明を省略する。
【0085】また、溶接変形を低減する目的で、冷し金
16を加工ヘッド20と干渉しない場所に存するブレー
ド3にセットしてある。
【0086】なお、ハンドル並びに下部ブレードも同時
にレーザ光を用いて溶接する。続けて、レーザ光を用い
てコマ8の溶接を実施した後、その表面をワイヤブラシ
仕上げにより滑らかにする。
【0087】このような本発明の第2の実施の形態にお
いても、第1の実施の形態と同様のの作用効果を得るこ
とができる。
【0088】図12は本発明による原子炉制御棒の製造
方法を説明するための第3の実施の形態を示す工程図で
ある。なお、制御棒の構成部品については、図25を参
照して述べる。また、ここでは中性子吸収材として、B
Cを用いる。BCを用いる制御棒はシース7の間隙
を一定に保つコマ8を用いない点が特徴である。
【0089】まず、レーザ光を用いて、シース7には中
性子吸収材6を冷却するための水抜き用の穴あけ切断を
行い、その後、シース外周の切断を行う。
【0090】このようにシース外周の切断及び穴あけ切
断にレーザ光を用いているのは、精度を高く保つためで
ある。なお、レーザ光の代わりに型抜きやシェアで穴あ
けを実施しても良い。切断後は曲げる位置を確認するた
めのけがきをレーザ光を用いて実施する方が良い。
【0091】次にシース7を曲げ加工によりコの字形に
形成し、このコの字形の内側に中性子吸収材6を挿入
し、ブレード3の組立てを行う。この状態で、タイロッ
ド9に4枚のブレードをセットし、ハンドル4並びに下
部プレート5をそれぞれセットする。このセットの状態
は、前述した図8に示す通りである。少なくとも3個以
上の固定治具17を用いて、ブレード3、ハンドル4並
びに下部ブレード5をタイロッド9にセットする。この
場合、固定治具17は図9に示すように上下2等分に分
割され、その上半部17aと下半部17bとの間に各部
品をセットする。
【0092】また、タイロッド9はシース7との位置合
せが容易なようにインローが設けられ、タイロッド9と
シース7の境を開先としている。
【0093】次にタイロッド9を熔接するための溶接条
件は、前述した図2(a),(b)で示した条件と同じ
であり、またレーザ光の照射位置は開先直上を基本とす
るが、裏波ビードを確保するため、開先から2mmの範囲
内でずらしても良い。
【0094】また、ビード幅が狭い場合には開先直上か
または開先から2mmの範囲内でレーザ光を数パスラップ
させながら照射する方法もある。さらに、ビード幅を広
くするため、レーザ光を円運動させる方法もある。いず
れの方法も図3、図4で説明した通りなので、ここでは
その説明を省略する。
【0095】また、溶接変形を低減する目的で、冷し金
16を加工ヘッド20と干渉しない場所に存するブレー
ド3にセットしてある。
【0096】なお、ハンドル並びに下部ブレードも同時
にレーザ光を用いて溶接する。
【0097】このような本発明の第3の実施の形態にお
いても、第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同様
の作用効果を得ることができる。
【0098】図13は本発明の第4の実施の形態におけ
るコマ溶接に用いた装置を模式的に示すものである。
【0099】図13に示すように、シース7の上部から
コマ溶接用の穴を通してコマ8が見える。そこで、加工
ヘッド20に取付けたCCDカメラ21を通して穴を確
認する。
【0100】図14は自動コマ溶接装置のブロック図を
示すものである。図14に示すように、CCDカメラ2
1にて認識した穴の画像情報は、まず画像処理装置22
により形状情報に変換され、円の中心座標を認識し、こ
の座標情報を演算処理装置23に入力する。演算処理装
置23では、この座標と予め加工データとして蓄えられ
た穴の中心座標とを比較し、穴のずれ量を検出する。こ
の情報はオペコン24を通して数値制御装置25にフィ
ードバックされ、NCサーボモータ26を駆動する。
【0101】図15は自動コマ溶接のシーケンスを示す
ものである。
【0102】図15において、まず加工ヘッド20を移
動し、加工原点を決定する。これにはCCDカメラ21
の加工原点も含む。あるコマの中心位置まで加工ヘッド
20を移動し、図14に示したようにCCDカメラ21
及び画像処理装置22、演算処理装置23により位置ず
れを検出する。この位置のずれ量に加工ヘッド20とC
CDカメラ21とのオフセット量を加えた距離だけ加工
ヘッド20を移動させる。
【0103】このような状態で加工ヘッド20の移動を
開始し、ビーム照射を開始すると溶接が始まる。そし
て、溶接が終了するとビーム照射を停止し、加工ヘッド
20の移動も停止する。
【0104】このようにしてブレードの片面のコマ溶接
を終了すると、これとは反対側の片面のコマ溶接を実施
する。
【0105】以上はコマ溶接の場合であるが、タイロッ
ド溶接の場合にも前述した図13及び図14に示した装
置を用いて同様に実施できる。
【0106】図16は自動タイロッド溶接のシーケンス
を示すものである。
【0107】図16において、まず加工ヘッド20を移
動し、加工原点を決定する。次に図8(d),(e)に
拡大図として示すように、タイロッド9とシース7の溶
接個所では、シース7側に凸部が、タイロッド9側にイ
ンローが設けられている。そのシース7の凸部の片側の
端部、即ち加工の原点まで加工ヘッド20を移動し、C
CDカメラ21及び画像処理装置22、演算処理装置2
3により加工の始点の位置ずれを検出する。同様にシー
ス7の凸部のもう片側の端部、即ち加工の終点まで加工
ヘッド20を移動し、CCDカメラ21及び画像処理装
置22、演算処理装置23により加工の終点の位置ずれ
を検出する。そして、加工ヘッド20を加工の始点のず
れ量に加工ヘッド20とCCDカメラ21とのオフセッ
ト量を加えた距離だけ移動する。
【0108】このような状態で加工ヘッド20の移動を
開始し、ビーム照射を開始すると溶接が始まる。そし
て、溶接が終了するとビーム照射を停止し、加工ヘッド
20の移動も停止する。
【0109】このようにしてブレードの片面のタイロッ
ド溶接が終了すると、残り7面のタイロッド溶接を順次
実施する。
【0110】ただし、前述した第1の実施の形態及び第
2の実施の形態において、比較的溶接ビード幅が0.1
〜2.0mmと狭い溶接では開先位置とレーザ照射位置と
のずれが大きいと、レーザ光を用いた溶接そのものが困
難になる。
【0111】第4の実施の形態では、かかる問題を解消
するため、加工ヘッド20に取付けられたCCDカメラ
21と画像処理装置22により開先位置を検出し、レー
ザ光の照射位置を補正することで、精度良くコマ溶接及
びタイロッド溶接が可能となり、溶接を自動化すること
ができる。
【0112】このように本発明の第4の実施の形態で
は、加工ヘッド20にCCDカメラ21を取付け、数値
制御(NC)によりCCDカメラ21ごと設計上の開先
位置まで移動し、CCDカメラ21により溶接部付近の
画像をとり、その画像情報を画像処理装置22に送り、
この画像処理装置22により画像から実際の開先位置を
検出し、即ちシース7のコマ用穴とコマ8の溶接では開
先位置からコマ8の中心座標を検出し、あるいはブレー
ド3とタイロッド9の溶接、ブレード3とハンドル4の
溶接、ブレード3と下部ブレード5の溶接では、開先位
置からそれぞれの溶接の始点と終点を検出し、演算処理
装置23により実際の開先位置と設計上の開先位置を比
較することにより、レーザ光の照射位置のずれを計算
し、このレーザ光の照射位置のずれ量に加工ヘッド20
とCCDカメラ21とのオフセット量を加えた距離だけ
加工ヘッド20を移動した後で、レーザ光を照射するよ
うにしたものである。
【0113】従って、設計上の開先位置と実際の開先位
置がずれている場合でも、開先線を確実に溶融させ、さ
らにシース裏面の裏波ビードを確保でき、且つ溶接工程
の自動化を図ることができる。これにより、溶接時の入
熱量を低くし、加工後の変形を抑えることができる。さ
らに、溶接の加工速度を早くすることで、生産性を向上
させることができる。
【0114】図17は本発明の第5の実施の形態におけ
るコマ溶接に用いた装置を模式的に示すものである。な
お、加工ヘッド部分の構成については図13と同一なの
で、同一部品には同一符号を付して示す。
【0115】図17に示すように、少なくとも2台の加
工テーブル28上に載置されたシース7に対して、コマ
溶接を実施する際、各々のシース7上に加工ヘッド20
がセッティングされる。
【0116】一方、溶接機として設けられたレーザ発振
器29より出力されるレーザ光をその光路に配置された
可変ミラー30により反射させ、光ファイバー31を通
して一方の加工ヘッド20に導き、この加工ヘッド20
より溶接個所にレーザ光を照射する。また、他方の加工
ヘッド20にレーザ光を導く場合には、可変ミラー30
をレーザ光と干渉しない位置に移動させた後、レーザ光
路に配置された固定ミラー32に反射させ、光ファイバ
ー31を通して他方の加工ヘッド20に導き、この加工
ヘッド20より溶接個所にレーザ光を照射する。
【0117】この場合、1台のレーザ発振器29のレー
ザ光を少なくとも2台の加工ヘッドに対して別々の時間
帯で使用する、いわゆる時間分光を実施可能にしてレー
ザ発振器を有効に活用できるようにしている。
【0118】さらに、各加工ヘッド20に取付けたCC
Dカメラ21にて認識した穴の画像情報に基いて自動制
御でコマ溶接を行うための構成は、図14及び図15で
述べた第3の実施の形態と同様なので、ここではその説
明を省略する。
【0119】従って、このような装置を用いることで、
溶接工程の自動化が可能であり、且つ開先位置を調整す
ることにより、開先線を確実に溶融させ、さらにシース
裏面の裏波ビードを確保でき、且つ溶接工程の自動化を
図ることができる。
【0120】図18は本発明による原子炉制御棒の製造
方法を説明するための第6の実施の形態を示す工程図で
ある。なお、制御棒の構成部品については、図25を参
照して述べる。また、ここでは吸収材として、Hfを用
いる。
【0121】まず、レーザ光を用いて、シース7には吸
収材6を冷却するための水抜き用の穴と、吸収材6とシ
ース7との間の間隙を確保するためのコマ8をセットす
るための穴あけ切断を行い、その後、シース外周の切断
を行う。
【0122】このようにシース外周の切断及び穴明け切
断にレーザ光を用いているのは、精度を高く保つためで
ある。なお、レーザ光の代わりに型抜きやシェアで穴あ
けを実施しても良い。切断後は曲げる位置を確認するた
めのけがきをレーザ光を用いて実施する方が良い。
【0123】次にシース7を曲げ加工によりコの字形に
形成する。
【0124】このとき、シース7のタイロッドと接合す
る端面側は不揃いになりやすいため、レーザ光を用いて
不揃い部分を切断除去する。レーザ光の代わりにシェア
で実施しても良い。
【0125】このコの字形の内側にコマ8と吸収材6を
挿入した後、コマ8とシース7とを自動TIG溶接機に
より溶接する。
【0126】この場合、コマ8を用いているのは、吸収
材6の固定とシース7と中性子吸収材6の間隙を確保す
るためである。
【0127】ここで、コマ8とシース7の自動TIG溶
接機による溶接条件の一例を図19に示す。
【0128】TIG溶接機のトーチ位置は、第1の実施
の形態で述べた図3(a)と同様にコマ8に対応するシ
ース7の開先直上を基本とするが、裏波ビードを確保す
るため、(b)に示すように開先から0.1〜3.0mm
の範囲内でずらしても良い。
【0129】図3で示す方法により、安定なビードが得
られ、開先線を確実に溶融させ、裏面の裏波ビードを確
保できる。
【0130】次にTIG溶接に用いる治具は、図7と同
様なので、ここではその説明を省略する。
【0131】最後に溶接後のビード表面のグラインダ仕
上げにより滑らかにする。
【0132】上記の方法にて、吸収材6、コマ8をシー
ス7内に収納し、一体化してブレード3とし、次にタイ
ロッド9に4枚のブレード3をセットし、ハンドル4並
びに下部ブレード5も各々セットする。
【0133】これらを固定治具17にセットした状態は
図8(a)及び図9と同様なので、ここではその説明を
省略する。
【0134】また、タイロッド9とブレード3は全線が
開先ではなく、図8(b)に拡大して示すように溶接開
先長さは3〜8cm程度で、溶接しない個所は冷却材で
ある水が通るようにシース7とタイロッド9が離れた状
態になっている。
【0135】さらに、タイロッド9は同図(c)に断面
で示すように、シース7との位置合せが容易なようにイ
ンローが設けられ、図示矢印で示した位置を開先とす
る。
【0136】このような状態にセットされた制御棒の各
構成部品において、2台のTIG溶接機によりタイロッ
ド9に各ブレードを溶接する場合のシステム構成は図1
0と同様である。
【0137】次にタイロッド9を溶接するための溶接条
件は、前述した図19で示した条件と同じであり、また
TIG溶接トーチ20の位置は開先直上を基本とする
が、裏波ビードを確保するため、開先から3mmの範囲内
でずらしても良い。
【0138】また、溶接変形を低減する目的で冷し金1
6を溶接トーチ20と干渉しない場所、ここでは垂直方
向の上下部に存するブレード3にセットしてある。
【0139】なお、ハンドル並びに下部ブレードも同時
にレーザ光を用いて溶接する。そして、溶接後の表面は
表面仕上げにより滑らかにする。
【0140】このように本発明の第6の実施の形態で
は、原子炉の制御棒の製造方法において、シース7に水
抜き穴、コマ用穴、外周を切断してシース7を曲げ加工
して曲げ、この曲げ加工を実施したシース7の間に吸収
材6とコマ8を挟み、シース7のコマ用穴とコマ8とを
TIG溶接機により溶接を行って一体のブレード3を形
成し、次にブレード3とタイロッド9とをTIG溶接機
により溶接を行い、続いてブレード3とハンドル4もT
IG溶接機により溶接を行い、さらにブレード3と下部
ブレード5とをレーザ光により溶接を行った後、各溶接
部をワイヤブラシ等により仕上げている。
【0141】従って、原子炉制御棒の溶接に自動TIG
溶接機を用いることにより溶接時の入熱量を低くできる
ので、加工後の変形を抑制することができる。さらに、
2つの加工ヘッドに代わるTIG溶接トーチ20を同時
に使用することにより、生産性を向上させることができ
る。
【0142】図20は本発明による原子炉制御棒の製造
方法を説明するための第7の実施の形態を示す工程図で
ある。なお、制御棒の構成部品については、図25を参
照して述べる。また、ここでは吸収材として、Hfを用
いる。
【0143】まず、レーザ光を用いて、シース7には吸
収材6を冷却するための水抜き用の穴と、吸収材6とシ
ース7との間の間隙を確保するためのコマ8をセットす
るための穴あけ切断を行い、その後、シース外周の切断
を行う。
【0144】このようにシース外周の切断及び穴明け切
断にレーザ光を用いているのは、精度を高く保つためで
ある。なお、レーザ光の代わりに型抜きやシェアで穴あ
けを実施しても良い。切断後は曲げる位置を確認するた
めのけがきをレーザ光を用いて実施する方が良い。
【0145】次にシース7を曲げ加工によりコの字形に
形成する。
【0146】さらに、このときにシース7のタイロッド
と接合する端面側は不揃いになりやすいため、レーザ光
を用いて不揃い部分を切断除去する。レーザ光の代わり
にシェアで実施しても良い。
【0147】このコの字形の内側にコマ8と中性子吸収
材6を挿入し、ブレード3の組立てを行うが、第7の実
施の形態では第6の実施の形態とは異なり、コマ8のレ
ーザ光による溶接を行わず、TIG溶接による仮付けの
みとしておく。
【0148】この状態で、タイロッド9に4枚のブレー
ドをセットし、ハンドル4並びに下部プレート5をそれ
ぞれセットする。
【0149】これらを固定治具17にセットした状態は
図8(a)及び図9と同様なので、ここではその説明を
省略する。
【0150】次にタイロッド9を溶接するための溶接条
件は、前述した図19で示した条件と同じであり、また
TIG溶接トーチ20の位置は開先直上を基本とする
が、裏波ビードを確保するため、開先から3mmの範囲内
でずらしても良い。
【0151】また、溶接変形を低減する目的で、冷し金
16を溶接トーチ20と干渉しない場所に存するブレー
ド3にセットしてある。
【0152】なお、ハンドル並びに下部ブレードも同時
にレーザ光を用いて溶接する。続けて、レーザ光を用い
てコマ8の溶接を実施した後、その表面を表面仕上げに
より滑らかにする。
【0153】このように本発明の第7の実施の形態にお
いても、第6の実施の形態と同様のの作用効果を得るこ
とができる。
【0154】図21は本発明の第8の実施の形態として
自動TIG溶接機によるコマ溶接を実施する場合のシー
ケンスを示すものである。
【0155】なお、自動コマ溶接装置の構成及びその制
御装置は図13及び図14と同様なので、ここではその
説明を省略する。
【0156】図21において、まず加工ヘッドに代わる
溶接トーチ20を移動し、加工原点を決定する。これに
はCCDカメラ21の加工原点も含む。あるコマの中心
位置まで溶接トーチ20を移動し、図14に示したよう
にCCDカメラ21及び画像処理装置22、演算処理装
置23により位置ずれを検出する。この位置のずれ量に
溶接トーチ20とCCDカメラ21とのオフセット量を
加えた距離だけ溶接トーチ20を移動させる。
【0157】このような状態で溶接トーチ20の移動を
開始し、TIG溶接を開始すると溶接が始まる。そし
て、溶接が終了すると溶接アークが停止し、溶接トーチ
の移動も停止する。
【0158】このようにしてブレードの片面のコマ溶接
を終了すると、これとは反対側の片面のコマ溶接を実施
する。
【0159】以上はコマ溶接の場合であるが、タイロッ
ド溶接の場合にも前述同様に実施できる。
【0160】図22は自動TIG溶接機によるタイロッ
ド溶接を実施する場合のシーケンスを示すものである。
【0161】図22において、まず加工ヘッドに代わる
溶接トーチ20を移動し、加工原点を決定する。次に図
8(d),(e)に拡大図として示すように、タイロッ
ド9とシース7の溶接個所では、シース7側に凸部が、
タイロッド9側にインローが設けられている。そのシー
ス7の凸部の片側の端部、即ち加工の原点まで図14に
示す溶接トーチ20を移動し、CCDカメラ21及び画
像処理装置22、演算処理装置23により加工の始点の
位置ずれを検出する。同様にシース7の凸部のもう片側
の端部、即ち加工の終点まで溶接トーチを移動し、CC
Dカメラ21及び画像処理装置22、演算処理装置23
により加工の終点の位置ずれを検出する。そして、溶接
トーチを加工の始点のずれ量に溶接トーチとCCDカメ
ラ21とのオフセット量を加えた距離だけ移動する。
【0162】このような状態で溶接トーチ20の移動を
開始し、TIG溶接を開始すると溶接が始まる。そし
て、溶接が終了すると溶接アークは停止し、溶接トーチ
の移動も停止する。
【0163】このようにしてブレードの片面のタイロッ
ド溶接が終了すると、残り7面のタイロッド溶接を順次
実施する。
【0164】ただし、前述した第6の実施の形態及び第
7の実施の形態において、開先位置と溶接トーチ位置と
のずれが大きいと、溶接そのものが困難になる。
【0165】第8の実施の形態では、かかる問題を解消
するため、溶接トーチ20に取付けられたCCDカメラ
21と画像処理装置22により開先位置を検出し、溶接
トーチの位置を補正することで、精度良くコマ溶接及び
タイロッド溶接が可能となり、溶接を自動化することが
できる。
【0166】このように本発明の第8の実施の形態で
は、溶接トーチ20にCCDカメラ21を取付け、数値
制御(NC)によりCCDカメラ21ごと設計上の開先
位置まで移動し、CCDカメラ21により溶接部付近の
画像をとり、その画像情報を画像処理装置22に送り、
この画像処理装置22により画像から実際の開先位置を
検出し、即ちシース7のコマ用穴とコマ8の溶接では開
先位置からコマ8の中心座標を検出し、あるいはブレー
ド3とタイロッド9の溶接、ブレード3とハンドル4の
溶接、ブレード3と下部ブレード5の溶接では、開先位
置からそれぞれの溶接の始点と終点を検出し、演算処理
装置23により実際の開先位置と設計上の開先位置を比
較することにより、TIG溶接トーチの位置のずれを計
算し、この溶接トーチ位置のずれ量に溶接トーチとCC
Dカメラ21とのオフセット量を加えた距離だけ溶接ト
ーチを移動した後で、TIG溶接を実施するようにした
ものである。
【0167】従って、設計上の開先位置と実際の開先位
置がずれている場合でも、開先線を確実に溶融させ、さ
らにシース裏面の裏波ビードを確保でき、且つ溶接工程
の自動化を図ることができる。これにより、溶接時の入
熱量を低くし、加工後の変形を抑えることができる。さ
らに、2つの溶接トーチを同時に使用することで、生産
性を向上させることができる。
【0168】図23は本発明の第9の実施の形態におけ
るコマ溶接に用いた装置を模式的に示すものである。な
お、加工ヘッド部分の構成については図25と同一なの
で、同一部品には同一符号を付して示す。
【0169】図23に示すように、少なくとも2台の加
工テーブル28上に載置されたシース7に対して、コマ
溶接を実施する際、各々のシース7上にTIG溶接機2
9の溶接トーチ20がセッティングされる。
【0170】さらに、各溶接トーチに取付けたCCDカ
メラ21にて認識した穴の画像情報に基いて自動制御で
コマ溶接を行うための構成は、図14及び図21で述べ
た第8の実施の形態と同様なので、ここではその説明を
省略する。
【0171】従って、このような装置を用いることで、
溶接工程の自動化が可能であり、且つ開先位置を調整す
ることにより、開先線を確実に溶融させ、さらにシース
裏面の裏波ビードを確保でき、且つ溶接工程の自動化を
図ることができる。
【0172】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、レー
ザ光による溶接を実施することにより、入熱量を少なく
して加工後の変形を抑制することができ、且つ溶接速度
を上げて生産性を向上させることができる原子炉の制御
棒とその製造方法及び製造装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による原子炉制御棒の製造方法を説明す
るための第1の実施の形態を示す工程図。
【図2】(a)はパルス振幅発振のときの条件、(b)
は連続発振のときの条件を説明するための図。
【図3】(a)乃至(c)は同実施の形態において、レ
ーザ照射位置又はTIG溶接津トーチ位置を示す模式
図。
【図4】同実施の形態において、レーザ光を回転させた
ときのレーザ照射位置を示す模式図。
【図5】同実施の形態において、プリズムを使ってYA
Gレーザ光を回転させるための装置の概略構成を示す断
面図。
【図6】同実施の形態において、プリズムを使ってCO
2レーザ光を回転させるための装置の概略構成を示す断
面図。
【図7】(a),(b)は同実施の形態で、溶接に用い
る固定治具を示す平面図及び断面図。
【図8】(a)は同じく固定治具全体のセット状態を示
す斜視図、(b)は(a)のブレードとタイロッドとの
結合部Aの拡大図、(c)は(b)のB−B線に沿う断
面図、(d)は他の方法によるブレードとタイロッドと
の結合部Aの拡大図、(e)は(d)のC−C線に沿う
断面図。
【図9】ブレード及びタイロッドを固定した状態を示す
固定治具の正面図。
【図10】2台の溶接機によりタイロッドに各ブレード
を溶接する場合のシステム構成例を示す平面図。
【図11】本発明による原子炉制御棒の製造方法を説明
するための第2の実施の形態を示す工程図。
【図12】本発明による原子炉制御棒の製造方法を説明
するための第3の実施の形態を示す工程図。
【図13】本発明による原子炉制御棒の製造装置の第4
の実施の形態におけるコマ溶接時に用いられる装置の概
略構成図。
【図14】同実施の形態における駆動制御系を示すブロ
ック図。
【図15】同実施の形態における自動コマ溶接時のシー
ケンスを示す図。
【図16】同じく自動タイロッド溶接時のシーケンスを
示す図。
【図17】本発明の第5の実施の形態におけるコマ溶接
時に用いられる装置の概略構成図。
【図18】本発明による原子炉制御棒の製造方法を説明
するための第6の実施の形態を示す工程図。
【図19】同実施の形態において、自動TIG溶接機に
よるコマとシースの溶接条件の一例を示す図。
【図20】本発明による原子炉の制御棒の製造方法を説
明するための第7の実施の形態を示す工程図。
【図21】本発明の第8の実施の形態として自動TIG
溶接機によるコマ溶接を実施する場合のシーケンスを示
す図。
【図22】同じく自動TIG溶接機によるタイロッド溶
接を実施する場合のシーケンスを示す図。
【図23】本発明の第9の実施の形態におけるコマ溶接
に用いた装置を示す概略構成図。
【図24】沸騰水型原子炉の圧力容器の内部構造の一例
を示す鳥瞰図。
【図25】(a)は同じく制御棒の構造を説明するため
の斜視図、(b)はブレードの断面図。
【図26】従来の原子炉の制御棒の製造手順の一例を説
明するための工程図。
【符号の説明】
1:燃料棒 2:制御棒 3:ブレード 4:ハンドル 5:下部ブレード 6:中性子吸収材 7:シース 8:コマ 9:タイロッド 10:光ファイバ 11:長焦点レンズ 12:プリズム 13:集光レンズ 14:ギヤ 15:モータ 16:冷し金 17:固定治具 18:ギア 19:モータ 20:加工ヘッド又は溶接トーチ 21:CCDカメラ 22:画像処理装置 23:演算処理装置 24:オペコン 25:数値制御装置 26:サーボモータ 27:コントローラ 28:加工テーブル 29:溶接機 30:可変ミラー 31:光ファイバー 32:固定ミラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G21C 21/00 GDB G21C 21/00 GDBP // B23K 101:04 (72)発明者 木村 盛一郎 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 末永 敏博 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 荒谷 政志朗 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 頓宮 雄一 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中性子吸収材、シースからなるブレード
    と、このブレードを固定するタイロッドと、このタイロ
    ッドと前記ブレードとにそれぞれ固定するハンドル及び
    下部ブレードからなる原子炉の制御棒の製造方法におい
    て、 前記シースに前記中性子吸収材を冷却するための水抜き
    穴及びシース外周を切断する第1の工程と、 この第1の工程で切断された前記シースをコ字形状に曲
    げ加工する第2の工程と、 この第2の工程の曲げ加工により形成された前記シース
    の凹部内に前記中性子吸収材を挟み込む第3の工程と、 前記ブレードと前記タイロッド、前記ブレードと前記ハ
    ンドル及び前記ブレードと前記下部ブレードとを順次溶
    接する第4の工程と、 この第4の工程で溶接された各部を表面仕上げする第5
    の工程とからなる原子炉の制御棒の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の原子炉の制御棒の製造方
    法において、前記第4の工程で前記ブレードとタイロッ
    ド、ブレードとハンドル及びブレードと下部ブレードと
    を順次溶接するに際して、 開先位置直上または開先位置から平行に2mm以内でずら
    した位置にYAGレーザ光またはCO2レーザ光を光学
    系を通して照射して溶接することを特徴とする原子炉の
    制御棒の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の原子炉の制御棒の製造方
    法において、開先位置直上または開先位置から平行に2
    mm以内でずらした位置にYAGレーザ光またはCO2レ
    ーザ光を光学系を通して照射するとき、 1パスまたは1パス目の狙い位置から2パス目以降の狙
    い位置を0.1〜2.0mmの範囲でずらして数パスラップさせ
    るようにしたことを特徴とする原子炉の制御棒の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の原子炉の制御棒の製造方
    法において、開先位置直上または開先位置から平行に2
    mm以内でずらした位置にYAGレーザ光またはCO2レ
    ーザ光を光学系を通して照射するとき、 前記レーザ光を2mm以内で円運動した状態で前進させな
    がら照射するようにしたことを特徴とする原子炉の制御
    棒の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の原子炉の制御棒の製造方
    法において、開先位置直上または開先位置から平行に2
    mm以内でずらした位置にYAGレーザ光またはCO2レ
    ーザ光を光学系を通して照射するとき、 前記光学系に有する集光レンズの手前にプリズムを入
    れ、このプリズムをレーザ光の軸を中心に回転させなが
    ら前記プリズムにレーザ光を照射することにより、前記
    集光レンズに対して前記レーザ光の焦点位置を回転させ
    るようにしたことを特徴とする原子炉の制御棒の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の原子炉の制御棒の製造方
    法において、前記第4の工程で前記ブレードとタイロッ
    ド、ブレードとハンドル及びブレードと下部ブレードと
    を順次溶接するに際して、 開先位置直上または開先位置から平行に3mm以内でずら
    した位置にTIG溶接することを特徴とする原子炉の制
    御棒の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の原子炉の制御棒の製造方
    法において、第1の工程で水抜き穴及びシース外周の加
    工を高圧窒素ガスを用いたレーザ切断により実施するこ
    とを特徴とする原子炉の制御棒の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の原子炉の制御棒の製造方
    法において、第3の工程でシースのタイロッドと接合す
    る端面の不揃いを揃えるために、高圧窒素を用いたレー
    ザ切断により実施することを特徴とする原子炉の制御棒
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の原子炉の制御棒の製造方
    法において、第3の工程でシースのタイロッドと接合す
    る端面の不揃いを揃えるために、シャー切断により実施
    することを特徴とする原子炉の制御棒の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1の原子炉の制御棒の製造方法
    において、第4の工程でブレードとタイロッド、または
    ブレードとハンドル、またはブレードと下部ブレードと
    の溶接を実施するに際して、 前記タイロッド、または前記ハンドル、または前記下部
    ブレードに2本スリットを設け、このスリットに前記ブ
    レードの凸部を差込み、前記ブレードと前記タイロッド
    の境界、または前記ブレードと前記下部ブレードの境界
    を狙って前記レーザ光を照射することを特徴とする原子
    炉の制御棒の製造方法。
  11. 【請求項11】 曲げ加工により形成されたシースの凹
    部内に中性子吸収材を挿入したブレードと、このブレー
    ドを固定するタイロッドと、このタイロッドと前記ブレ
    ードの上端部に固定されるハンドル及びタイロッド及び
    ブレードの下端部に固定される下部ブレードからなる原
    子炉の制御棒の製造装置において、 前記ブレードと前記タイロッド、前記ブレードと前記ハ
    ンドル及び前記ブレードと前記下部ブレードとをそれぞ
    れ溶接する溶接装置を設け、 この溶接装置は、撮像手段が取付けられた加工ヘッド
    と、この加工ヘッドを前記各溶接部の設計上の開先位置
    まで移動させる移動手段と、前記撮像手段により撮像さ
    れた画像信号を処理する画像処理手段と、この画像処理
    手段により処理された画像データから実際の開先位置を
    検出する検出手段と、この検出手段により検出された実
    際の開先位置と前記設計上の開先位置とを比較して前記
    加工ヘッドと開先位置のずれを計算する演算処理手段
    と、この演算処理手段により求められた前記加工ヘッド
    のずれ量に前記加工ヘッドと前記撮像手段とのオフセッ
    ト量を加えた距離だけ前記加工ヘッドを移動させるべく
    制御指令を前記移動手段に与える制御手段と、前記加工
    ヘッドの移動が終了した後に溶接を開始する手段とを備
    えたことを特徴とする原子炉の制御棒の製造装置。
  12. 【請求項12】 曲げ加工により形成されたシースの凹
    部内に中性子吸収材を挿入したブレードと、このブレー
    ドを固定するタイロッドと、このタイロッドと前記ブレ
    ードの上端部に固定されるハンドル及びタイロッド及び
    ブレードの下端部に固定される下部ブレードからなる原
    子炉の制御棒の製造装置において、 前記ブレードと前記タイロッド、前記ブレードと前記ハ
    ンドル及び前記ブレードと前記下部ブレードとをそれぞ
    れ溶接する溶接装置を設け、 この溶接装置は、バルクまたは内部に冷却機構を有する
    2枚の金属板からなり、前記金属板の間に中性子吸収
    材、シースからなるブレードが入る隙間を有し、且つ溶
    接開先のみ外からアクセス可能に加工された冷し金によ
    り前記ブレードを拘束する固定治具を備えたことを特徴
    とする原子炉の制御棒の製造装置。
  13. 【請求項13】 中性子吸収材、シースからなるブレー
    ドと、このブレードを固定するタイロッド、このタイロ
    ッドとブレードに固定するハンドル及び下部ブレードか
    らなる原子炉の制御棒の製造装置において、 前記制御棒を構成する各被溶接物をセットし、溶接を実
    施するための加工テーブルと、YAGレーザ光またはC
    O2レーザ光を出力するレーザ発振器と、このレーザ発
    振器より発振するレーザ光を伝送すると共に、集光レン
    ズにより前記被溶接物に収束させる光学系を有する加工
    ヘッドと、この加工ヘッドに取付けられ、前記被溶接物
    の開先近傍を撮像する撮像手段と、この撮像手段により
    撮像された画像から開先位置を検出する画像処理装置
    と、この画像処理装置から得られる開先位置と前記設計
    上の開先位置とを比較し、そのずれを計算する演算処理
    装置と、この演算処理装置により求められた開先位置の
    ずれに前記撮像手段と前記加工ヘッドとの間のオフセッ
    ト量を加えた分だけ前記加工ヘッドまたは加工テーブル
    を移動させるサーボモータと、このサーボモータを駆動
    制御する制御手段とを備え、 前記加工ヘッドと加工テーブルを少なくとも2台ずつ設
    け、前記レーザ発振器と前記加工ヘッドとの間に可動式
    のミラーを設けたことを特徴とする原子炉の制御棒の製
    造装置。
  14. 【請求項14】 中性子吸収材、シースからなるブレー
    ドと、このブレードを固定するタイロッド、このタイロ
    ッドとブレードに固定するハンドル及び下部ブレードか
    らなる原子炉の制御棒の製造装置において、 前記制御棒を構成する各被溶接物をセットし、溶接を実
    施するための加工テーブルと、TIG溶接トーチと、こ
    のTIG溶接トーチに取付けられ、前記被溶接物の開先
    近傍を撮像する撮像手段と、この撮像手段により撮像さ
    れた画像から開先位置を検出する画像処理装置と、この
    画像処理装置から得られる開先位置と前記設計上の開先
    位置とを比較し、そのずれを計算する演算処理装置と、
    この演算処理装置により求められた開先位置のずれに前
    記撮像手段とTIG溶接トーチとの間のオフセット量を
    加えた分だけTIG溶接トーチまたは加工テーブルを移
    動させるサーボモータと、このサーボモータを駆動制御
    する制御手段とを備え、 前記TIG溶接トーチと加工テーブルを少なくとも2台
    ずつ設け、これらを同時にもしくは交互に溶接すること
    を特徴とする原子炉の制御棒の製造装置。
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