JP2000329542A - 異物検出装置 - Google Patents

異物検出装置

Info

Publication number
JP2000329542A
JP2000329542A JP11137650A JP13765099A JP2000329542A JP 2000329542 A JP2000329542 A JP 2000329542A JP 11137650 A JP11137650 A JP 11137650A JP 13765099 A JP13765099 A JP 13765099A JP 2000329542 A JP2000329542 A JP 2000329542A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image data
data
inspection
foreign matter
outer edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11137650A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Shibata
健治 芝田
Takashi Ono
隆 大野
Kiyoo Uemura
清雄 植村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP11137650A priority Critical patent/JP2000329542A/ja
Publication of JP2000329542A publication Critical patent/JP2000329542A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length-Measuring Devices Using Wave Or Particle Radiation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像処理時間を短縮でき、異物検出性能の向
上を図ることができる異物検出方法の提供。 【解決手段】 一次元画像データに含まれる画像データ
から、信号レベルがしきい値より低く、かつ、画像領域
の一端に最も近い画像データ83および他端に最も近い
画像データ84を外縁データとしてそれぞれ抽出し、そ
の外縁データ83,84に基づいて、包装材の厚みを考
慮した境界領域R2を抽出する。そして、異物検査処理
を行う際には、境界領域R2に含まれるデータを検査対
象データから除外して検査する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品等、箱状包装
材に納められた検査体にX線を照射し、X線ラインセン
サ等で透過X線を検出することにより異物を検出する異
物検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、食品等に混入した異物を検査する
X線異物検査装置では、包装材に納められた検査体にX
線を照射して透過X線をX線ラインセンサ等で検出す
る。X線ラインセンサからのデジタルデータは雑音除去
や2値化などの画像の修正や補正処理が行われ、その
後、画像データから異物候補を抽出し、画素の連結情報
等を用いて異物候補から異物を検出する。異物が検出さ
れた検査体は排除器により排除される。
【0003】ところで、上述の画像データには包装材の
データも含まれており、従来はこの包装材のデータも含
めて検出処理を行っていた。また、予め登録されたパタ
ーンを用いて、包装材に相当する画像データをパターン
マッチングにより検査範囲から除外して検出する方法が
用いられることもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、包装材
のデータも含めて検出処理を行う場合には、X線照射方
向に幅が狭く厚みのある包装材では、抽出の際のしきい
値を調整して包装材の画像データが異物として検出され
ないようにするため、異物の検出性能が低下するという
欠点があった。また、処理すべきデータ量が多くなり、
メモリ容量の増加や処理時間が長くなる等の問題もあっ
た。一方、パターンマッチングを行う方法の場合、パタ
ーンマッチングに処理時間がかかりリアルタイム処理、
すなわちインラインでの処理が困難となるという問題が
あった。また、検査体の包装材の形状が異なる場合に
は、その度にパターンを登録しなければならないという
欠点があった。
【0005】本発明の目的は、画像処理時間を短縮で
き、異物検出性能の向上を図ることができる異物検出装
置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明の実施の形態を示す
図1、図2、図6、図8、図12および図13に対応付
けて説明する。 (1)図1、図2、図6および図8に対応付けて説明す
ると、請求項1の発明は、定形箱状包装材22に納めら
れた検査体21にX線を照射し、包装材22および検査
体21を透過したX線をX線ラインセンサ4を走査しつ
つ検出して、X線ラインセンサ4から得られる一次元画
像データに基づいて包装材22と検査体21との間およ
び検査体21内の異物を検出する異物検出装置に適用さ
れ、一次元画像データに含まれる画像データから、画像
データの信号レベルが基準レベルS1より低く、かつ、
一次元画像データによる画像領域の一端(図8(a)の
画像左端)に最も近い画像データ83および他端(図8
(a)の画像右端)に最も近い画像データ84を外縁デ
ータとしてそれぞれ抽出する第1の抽出手段53aと、
外縁データ83,84に基づいて、包装材22の厚みを
考慮した境界領域データ(図8の境界領域R2に含まれ
るデータ)を一次元画像データから抽出する第2の抽出
手段53aと、複数ラインの一次元画像データで構成さ
れる検査対象データから境界領域データを除外して異物
検査処理を行う異物検査処理手段53bとを備えて上述
の目的を達成する。 (2)図1、図2、図12および図13に対応付けて説
明すると、請求項2の発明は、定形箱状包装材22に納
められた検査体21にX線を照射し、包装材22および
検査体21を透過したX線をX線ラインセンサ4を走査
しつつ検出して、X線ラインセンサ4から得られる一次
元画像データに基づいて包装材22と検査体21との間
および検査体21内の異物を検出する異物検出装置に適
用され、Nラインの一次元画像データで構成される検査
対象データから離散的にL(<N)ラインを選択する選
択手段53aと、選択されたLラインの各々に関して、
各ラインに含まれる画像データから、画像データの信号
レベルが基準レベルより低く、かつ、各ラインの画像デ
ータによる画像領域の一端(図12(a)の画像左端)
に最も近い画像データ90Aおよび他端(図12(a)
の画像右端)に最も近い画像データ90Bを外縁データ
としてそれぞれ抽出する抽出手段53aと、抽出手段5
3aで抽出された離散的なデータから境界線LA〜LD
を算出する演算手段53aと、境界線LA〜LDに基づ
いて、2次元画像領域における包装材22の断面に対応
する境界領域R2を求める境界領域算出手段53aと、
検査対象データから境界領域R2に含まれる画像データ
を除外して異物検査処理を行う異物検査処理手段53b
とを備えて上述の目的を達成する。
【0007】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が発明の実施の形態に限定されるものではない。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図14を参照して本
発明の実施の形態を説明する。 −第1の実施の形態− 図1は、X線を用いて包装食品の異物検査を行う異物検
査装置の概略構成図である。1は包装食品2を図の左側
から右側へ移送するベルトコンベアであり、例えば、4
0m/分の速度で動く。包装食品2は検査体である食品
21を包装材22に納めたものであり、移送中の包装食
品2にX線照射装置3によりX線を照射し、透過X線を
X線ラインセンサ4で検出する。X線ラインセンサ4の
信号は画像処理装置5に入力され、画像処理装置5では
フィルタリング等の画像処理およびその画像に基づく異
物の検出が行われる。異物検出結果は排除器6に送ら
れ、異物が混入している包装食品2はこの排除器6によ
り排除される。7は包装食品2の透視画像等を表示する
モニタである。
【0009】図14は包装材22の一例を示す図であ
り、包装材22の蓋Fを開いて食品21を外部に取り出
した状態を示している。異物検査時には、図に示すよう
に直方体形状の包装材22の上方からX線が照射され
る。このような場合、X線の照射方向に平行な側面部分
Sは照射方向の寸法(厚み)が他の部分より極端に大き
くなり、後述する図4に示すように、この側面部分S
(蓋Fの部分も含めて4カ所)の横断面に相当する透視
画像(図4の122,122’)が得られる。図14で
は食品21として袋に入っているものを示したが、種々
の形態がある。
【0010】図2は画像処理装置5の構成を示すブロッ
ク図である。51はX線ラインセンサ4からの画像デー
タが入力されるとともに、モニタ7に画像メモリ52の
画像データを出力する画像入出力部である。画像入出力
部51は、X線ラインセンサ4からのディジタル画像デ
ータのディジタル入力部51aと、画像メモリ52から
のディジタル画像データをアナログ画像データに変換す
るD/A変換部51bとを備えている。ディジタル入力
部51aからの画像データは画像メモリ52に格納さ
れ、D/A変換部51bからの画像データはモニタ7へ
送信される。53は画像処理部でCPUやメモリなどか
らなり、境界領域抽出処理部53aと異物検査処理部5
3bとを具備する。
【0011】図3は、上述した画像処理部53行われる
異物検出処理の手順を示す図である。工程1では2次元
画像データを画像メモリ52より取り込む。図4は取り
込まれる画像データの例であり、x軸方向がM画素で、
y軸方向(図1の包装食品2の移動方向でありX線ライ
ンセンサ4の走査方向)がN画素のM×N画素から成る
2次元画像データである。すなわち、X線ラインセンサ
4はx軸に沿って配置され、M画素(例えば1024画
素)の1次元画像を撮像するものであり、M画素の1次
元画像がNラインで図4に示す2次元画像が形成され
る。
【0012】図4において、(a)はM×Nの画像領域
に包装食品2が収まっている場合であり、(b)は包装
食品2の画像の一部が領域外となって切れている場合、
(c)は包装食品2’の画像の上下両端部分が領域外と
なっている場合を示す。121および121’は食品の
画像を、122および122’は包装材の画像をそれぞ
れ表しており、123A,123B,123Cは異物
(異物A,B,Cと呼ぶことにする)の画像である。図
5は図4(a)のラインLiの画像データから得られる画
像プロファイルを概略的に示したものである。本実施の
形態では、X線ラインセンサ4からのディジタル画像デ
ータは256階調の濃淡データである。図5の縦軸はそ
の信号レベルを表す。X線の吸収の度合いが大きい所ほ
ど透過X線の量は少なくなるので、図5の信号レベルが
小さくなる。図5において、221,222,223
A,223Bは、順に画像121,122,123A,
123Bに対応する部分であり、異物Aの方が異物Bよ
りX線吸収率が大きく、信号レベルがより低くなってい
る。
【0013】図3に戻って、工程2は図2の境界領域抽
出処理部53aで行われる処理であり、図4に示すよう
な2次元画像の画像データに基づいて、2次元画像領域
における包装材22に対応する領域(境界領域R1と呼
び、詳細は後述する)の抽出を行う。なお、以下の説明
では図4(a)の2次元画像を例に説明する。工程3〜
工程5は異物検査処理部53bで行われる処理であり、
工程3では異物が検出し易いように画像データに対して
各種フィルター処理行う。次いで、工程4においてしき
い値処理を行う。
【0014】例えば、図5の画像データに対して、図6
(a)のようなしきい値S1を用いて2値化すると図6
(b)のような2値データが得られる。なお、図6
(b)ではしきい値S1より信号レベルが低いデータを
1とし、逆に、しきい値S1より信号レベルが高いデー
タは0とした。そのため、222,223A,223B
の部分が1となり、各々を301,302,303,3
04と表す。図6(b)に示す境界領域R1の求め方は
後述する。図6(b)ではデータ301,304が境界
領域R1に含まれている。
【0015】工程5では、工程4でしきい値処理して得
られた図6(b)のデータに基づいて異物の判定を行
う。この処理の際には、工程2で得られた境界領域R1
のデータ301,304を除外して判定処理を行う。そ
の結果、データ302,303が異物A,Bであると判
定される。そして、異物A,Bが検出された包装食品2
は排除器6(図1)により排除される。なお、工程3の
フィルター処理の結果、しきい値処理後に境界領域R1
に図6(b)のようなデータ301,304が得られな
い場合もあるが、工程5の判定処理では境界領域R1の
データの有無に関係なく、境界領域R1のデータを除外
して処理を行う。
【0016】ところで、従来は包装材22の画像データ
も含めて異物判定を行っているので、図6(a)のよう
にしきい値S1を設定すると、包装材22に対応するデ
ータ222まで異物と判定されてしまう。そのため、デ
ータ222が異物と判定されないように、従来は包装材
22によるデータ222の信号レベルを考慮して、しき
い値を図6(c)のS2のように設定していた。しか
し、このように設定すると異物Aは検出できるが異物B
は検出されず、例えば、異物Bだけが混入しているよう
な場合には、異物無しと判定されてしまうため検出感度
が低下するという問題があった。一方、本実施の形態で
は、上述したように境界領域R1のデータを除外して異
物判定を行うようにしたので、検出感度の向上が図れ
る。
【0017】次いで、工程2の境界領域抽出処理の詳細
を図7のフローチャートを用いて説明する。ステップS1
1において、しきい値S1を用いて図6(b)に示すよ
うな画像データの2値化を行ったならば、ステップS12
へ進んでx=1,y=1と設定する。以下、ステップS1
2〜S18までの処理は、図8(a)の矢印81のように2
次元画像の左側からf(x,y)=1を満たすデータを
抽出する処理であり、ステップS19〜S25までの処理は、
図8(a)の矢印82のように2次元画像の右側からf
(x,y)=1を満たすデータを抽出する処理である。
なお、図8は2値化後の2次元画像を示したものであ
る。
【0018】ステップS13は座標(x、y)のデータの
値f(x,y)が1か否かを判定するステップであり、
f(x,y)=1と判定されるとステップS14へ進んで
そのときの座標を座標(Xmin.Ymin)として記憶し、
f(x,y)=0と判定されるとステップS15へ進みx
の値を1だけ増加させる。この座標(Xmin.Ymin)
は、図8(a)からも分かるように包装材画像データG
の左側の外縁データ83の座標を表す。ステップS16は
xの値がx=M+1か否か、すなわちライン上をM番目
の画素まで抽出を行ったか否かを判定するステップであ
り、x=M+1と判定されるとステップS17へ進んでy
の値を1だけ増加させ、x≠M+1と判定されるとステ
ップS13へ戻る。続くステップS18はy=N+1か否か、
すなわちNラインまで抽出が終了したか否かを判定する
ステップであり、y=N+1と判定されるとステップS1
9へ進み、y≠N+1と判定されるとステップS13へ戻
る。
【0019】ステップS19ではx=M,y=Nと設定す
る。ステップS20は座標(x、y)のデータの値f
(x,y)が1か否かを判定するステップであり、f
(x,y)=1と判定されるとステップS21へ進んでそ
のときの座標を座標(Xmax.Ymax)として記憶し、f
(x,y)=0と判定されるとステップS22へ進みxの
値を1だけ減少させる。この座標(Xmax.Ymax)は、
図8(a)の包装材画像データGの右側の外縁データ8
4の座標を表す。ステップS23はx=0か否かを判定す
るステップであり、x=0と判定されるとステップS24
へ進んでyの値を1だけ減少させ、x≠0と判定される
とステップS20へ戻る。ステップS25はy=0か否かを判
定するステップであり、y=0と判定されるとステップ
S26へ進み、y≠0と判定されるとステップS20へ戻る。
【0020】ステップS26では、座標(Xmin.Ymi
n),(Xmax.Ymax)から連結するデータを調べ、連
結したデータの座標のみを(Xc,Yc)として記憶す
る。図8(b)は図8(a)の符号Hの部分を拡大して
示したものであり、85は雑音データである。このよう
な画像について矢印83のように左側からf(x,y)
=1を満たすデータを抽出すると、雑音データ85を外
縁データとして抽出してしまうことになる。そこで、雑
音データ85とその前後に抽出された外縁データ87,
88の座標を比較し、連結していないと判断することに
よって雑音データ85を外縁データから除くことにす
る。
【0021】次いで、ステップS27では、包装材21の
厚みを考慮して座標(Xc,Yc)から境界領域R1
(x、y)を設定する。例えば、座標(Xc,Yc)〜
(Xc+Δx,Yc)の画像データを境界領域R1の画像
データとする。これらの画像データの座標はメモリに記
憶され、工程5の異物判定処理の際に呼び出される。な
お、メモリに記憶する座標としては、上述した(Xc,
Yc)〜(Xc+Δx,Yc)の代わりに、この範囲の両
端の座標(Xc,Yc)および(Xc+Δx,Yc)のみ記
憶し、異物判定処理においてその間の座標を全て境界領
域R1の座標であると処理するようにしても良い。
【0022】本実施の形態では、上述したように境界領
域R1のデータを除外して異物判定を行うのようにした
ので、検出感度の向上が図れる。また、処理データを従
来より少なくすることができるとともに、包装材22の
形状によらずリアルタイムに処理することができる。な
お、本実施の形態では直方体形状の包装材を例に説明し
たが、X線照射方向に平行な側面を有する包装材なら
ば、形状によらず本発明を適用することができる。
【0023】−第2の実施の形態− 上述した第1の実施の形態では、2次元画像の全ライン
(Nライン)について外縁データを抽出したが、本実施
の形態では、Nラインの内の一部のラインについて外縁
データを抽出し、境界領域を設定する。なお、第2の実
施の形態は、図3の第2の工程である境界領域抽出処理
のみが異なり、他の部分は上述した第1の実施の形態と
同様なので、以下では境界領域抽出処理についてのみ説
明する。なお、本実施の形態においても、図4(a)に
示すように包装材22が四角形である2次元画像データ
を例に説明する。また、第1の実施の形態では256階
調濃淡データを2値化して外縁データを抽出したが、本
実施の形態では256階調濃淡データをそのまま用いて
外縁データを抽出する。
【0024】図9〜図11は境界領域抽出のフローチャ
ートである。まず、図9のフローチャートの詳細説明を
する前に、図12(a)を用いてフローチャートの外縁
データ抽出処理部分(ステップS31〜ステップS41の処
理)の概略手順を説明する。本実施の形態では、y方向
にNラインの2次元画像をnブロックに分割する。各ブ
ロックにはαラインが含まれており、N=α・nとなっ
ている。そして、ライン1→ラインα→ライン2α→
[第2ブロック全ライン]→ライン3α→……→ライン
(n−2)α→ライン(n−1)α→[第(n−1)ブロッ
ク全ライン]→ラインn・αの順に外縁データの抽出を
行う。ここで、包装食品の画像データを含む上端および
下端の第2ブロック、第(n−1)ブロックについては
下側のラインから上方のラインへと順に全ラインについ
て抽出作業を行う。なお、図12の複数の点は外縁デー
タを示している。
【0025】まず、図9のステップS31において、変数
k,iをそれぞれk=0、i=1と設定する。続くステ
ップS32でy=α・iと設定する。なお、αは上述した
1ブロックに含まれるライン数である。ステップS33は
1つのラインに含まれる外縁データを抽出するルーチン
であり、その詳細な処理手順は図10に示す。図10の
ステップS51ではxの値をx=1と設定する。ステップS
52は座標(x,y)の画像データの信号レベルf(x,
y)がしきい値S3以下であるか否かを判定するステッ
プであり、f(x,y)≦S3と判定されるとステップ
S53へ進んでそのとき座標を座標(Xmin,Ymin)とし
て記憶し、f(x,y)>3と判定されるとステップS5
4へ進みxの値を1だけ増加させる。なお、しきい値S
3は図5の222の信号レベルが判定できる程度の値と
する。ステップS55はxの値がx=M+1か否かを判定
するステップであり、x=M+1と判定されるとステッ
プS56へ進み、x≠M+1と判定されるとステップS52へ
戻る。
【0026】ステップS56ではxをx=Mと設定する。
ステップS57は座標(x,y)の画像データの信号レベ
ルf(x,y)がしきい値S3以下であるか否かを判定
するステップであり、f(x,y)≦S3と判定される
とステップS58へ進んでそのとき座標を座標(Xnax,Y
max)として記憶し、f(x,y)>3と判定されると
ステップS59へ進みxの値を1だけ減少させる。ステッ
プS60はxの値がx=0か否かを判定するステップであ
り、x=0と判定されると図10に示す一連の処理を終
了して図9のステップS34へ進み、x≠0と判定される
とステップS57へ戻る。
【0027】このようにして、図9のステップS33にお
いて1つのラインに含まれる外縁データ(図12(a)
の左側および右側の外縁データ90A,90B)を抽出
したならば、ステップS34へ進む。ステップS34は当該ラ
イン上に外縁データが有るか否かを判定するステップで
あり、図12(a)のラインαのように外縁データが無
いときにはnoと判定されてステップS40へ進み、ライ
ン2αのように外縁データ90A,90Bが有るときに
はyesと判定されてステップS35へ進む。
【0028】まず、ステップS34からステップS35へ進ん
だ場合について説明する。ステップS35は変数kの値が
k=0か否かを判定するステップであり、k=0と判定
されるとステップS36へ進み、k≠0と判定されるとス
テップS37へ進む。例えば、当該ラインが図12(a)
のライン2αの場合にはk=0なのでステップS36へ進
み、当該ラインがライン3αの場合には、ライン2αの
外縁データ抽出の際に後述するステップS37でkの値を
k=1と設定するのでステップS37へと進む。ステップS
36は1ブロックに含まれる全ラインについて外縁データ
を抽出するルーチンであり、詳細な手順は図11に示
す。
【0029】図11のフローチャートを説明する前に、
図12(b)を用いてステップS36の処理手順の概略を
説明する。図12(b)は図12(a)の第2ブロック
の拡大図であり、図9のステップS36に進んだ時点では
yの値はy=2αとなっている。図11に示す一連の処
理では、ライン2α−1、2α−2、…α+2、α+1
の順に外縁データの抽出を行う。この場合、抽出を行う
ラインの数はα−1である。
【0030】図11において、ステップS71で変数jの
値をj=1と設定したならば、ステップS72へ進んでy
座標の値をy=y−jと設定する。ステップS73は当該
ライン上の外縁データを抽出するルーチンであって、上
述した図10に示す処理と全く同様であるので、ステッ
プS73の外縁データ抽出処理の説明は省略する。ステッ
プS73でラインy−1、すなわちライン2α−1の外縁
データを抽出したならばステップS74へ進む。ステップS
74は変数jがj=α−1であるか否か、すなわち第2ブ
ロックのライン2α−1〜α+1の全てのラインについ
て外縁データの抽出が終了したか否かを判定するステッ
プであり、yesと判定されると図11の一連の処理を
終了して図9のステップS37へ進み、noと判定される
とステップS75へ進む。ステップS75で変数jをj=j−
1としたならばステップS72へ戻る。
【0031】図9へ戻り、ステップS37では変数kをk
=1に設定する。すなわち、外縁データを有するライン
の外縁データを抽出したならばkを0から1へと変化さ
せる。ステップS38は変数iがi=nか否かを判定する
ステップであり、yesと判定されると一連の処理を終
了し、noと判定されるとステップS39へ進んで変数i
の値を1だけ増加させた後にステップS32へ戻る。
【0032】次に、ステップS34からステップS40へ進ん
だ場合について説明する。ステップS40は変数kがk=
0か否かを判定するステップであり、yesと判定され
るとステップS38へ進み、noと判定されるとステップS
41へ進む。例えば、当該ラインが図12(a)のライン
αである場合にはk=0なので、ステップS38へ進んで
次のライン(すなわちライン2α)の外縁データ抽出を
行う。一方、ライン(n−1)・αの場合には、ライン
(n−2)・αの外縁データ抽出の際に上述したステッ
プS37でkの値をk=1と設定しているので、k=1と
なりステップS41へ進む。
【0033】ステップS40からステップS41へと進んだ場
合には、ステップS41において1ブロック(すなわち、
第n−1ブロック)に含まれる全ラインについて外縁デ
ータを抽出する。ステップS41のルーチンは、上述した
図11に示す処理と全く同様であるので説明は省略す
る。続くステップS42では、抽出された外縁データの連
結状態などを考慮して、座標(Xmin,Ymin),(Xna
x,Ymax)を複数の座標列に分類する。図13(a)の
点は座標(Xmin,Ymin),(Xnax,Ymax)で表され
る点を示しており、この例では包装材22の形状は四角
形なので、四角形の各辺に対応する4つの座標列PA,
PB,PC,PDに分類される。
【0034】ステップS43では、ステップS42で算出され
た座標列PA,PB,PC,PDに基づいて、各座標列
PA,PB,PC,PDを用いて、最小2乗法等により
直線あてはめを行うことにより、境界直線LA,LB,
LC,LD(図13(a)参照)が算出される。次い
で、ステップS44において境界直線LA,LB,LC,
LDの交点Q1,Q2,Q3,Q4を算出する。ステッ
プS45では、交点Q1,Q2,Q3,Q4と包装材21
の厚みを考慮して境界領域R2(図3(b))を特定す
る点Q1’,Q2’,Q3’,Q4’およびQ1”,Q
2”,Q3”,Q4”の座標を算出して記憶する。境界
領域R2は四角形Q1’Q2’Q3’Q4’と四角形Q
1”Q2”Q3”Q4”で囲まれた領域である。このよ
うにして、図9に示す境界領域抽出に関する一連の処理
が終了する。
【0035】このようにして得られた境界領域R2を特
定する点Q1’,Q2’,Q3’,Q4’およびQ
1”,Q2”,Q3”,Q4”の座標は、図3の工程5
(異物判定処理工程)においてメモリから呼び出され、
この境界領域R2に含まれる画像データを除外して異物
判定処理が行われる。
【0036】上述した第1の実施の形態では2次元画像
の全ラインについて外縁データの抽出を行ったが、本実
施の形態では、Nラインの内の一部のラインについての
み外縁データの抽出を行っているので処理時間の短縮を
図ることができる。外縁形状としては、簡単な直線、曲
線等で近似できる簡単な形状に対応できる。また、メモ
リには境界領域R2を特定する点Q1’,Q2’,Q
3’,Q4’およびQ1”,Q2”,Q3”,Q4”の
みが記憶されるので、メモリ容量の低減を図ることがで
きる。特に、複数のアルゴリズムを並列動作させる必要
のある食品異物検査において各アルゴリズムをそれぞれ
のCPUに割り当てる場合に、CPU間での伝達情報量
を減らすことができ、処理の高速化が図れインラインで
の異物検査を行うことができる。例えば、上述した境界
領域抽出処理と異物検査処理とを2つのCPUで並列し
て行う場合、境界領域R2のデータ量は第1の実施の形
態のデータ量に比べて少ないので、境界領域データを異
物検査処理を行うCPUへと送信する際の伝達情報量を
減らすことができる。
【0037】以上説明した実施の形態と特許請求の範囲
の要素との対応において、食品21は検査体を、境界直
線LA〜LDは境界線を、しきい値S1,S3は基準レ
ベルを、境界領域抽出処理部53aは請求項1の第1お
よび第2の抽出手段および請求項2の選択手段,抽出手
段,境界領域算出手段を、異物検査処理部53bは異物
検査処理手段をそれぞれ構成する。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
2次元画像データの外縁データに基づいて包装材に対応
する境界領域データを求め、異物検査処理の際には境界
領域データを除外して検出処理を行うので、異物検出に
最適なしきい値を用いることができ検出感度の向上が図
れる。また、処理データを従来より少なくすることがで
きるとともに、包装材の形状によらずリアルタイムに処
理できる。請求項2の発明では、Nラインの内の一部の
Lラインについてのみ外縁データの抽出を行っているの
で処理時間の短縮を図ることができる。また、境界線に
基づく境界領域を求め、異物検査処理の際に境界領域の
画像データを除外するようにしたので、メモリ容量の低
減をより図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】異物検査装置の概略構成図。
【図2】画像処理装置5の構成を示すブロック図。
【図3】画像処理部53行われる異物検出処理の手順を
示す図。
【図4】2次元画像を示す図であり、(a)は画像領域
に包装食品2が収まっている場合、(b)は包装食品2
の画像の一部が領域外となって切れている場合、(c)
は包装食品2’の画像の上下両端部分が領域外となって
いる場合を示す。
【図5】図4(a)のラインLiに沿った画像プロファイ
ルを示す図。
【図6】しきい値S1,S2を説明する図であり、
(a)はS1の場合を示す図、(b)はS1で2値化し
た結果を示す図、(c)はS2の場合を示す図。
【図7】境界領域抽出処理のフローチャート。
【図8】外縁データ抽出を説明する図であり、(a)は
2値化された2次元画像を示し、(b)は(a)の符号
Hで示す部分の拡大図。
【図9】第2の実施の形態における境界領域抽出処理の
フローチャート。
【図10】図9のステップS33の詳細な手順を示すフロ
ーチャート。
【図11】図9のステップS36の詳細な手順を示すフロ
ーチャート。
【図12】外縁データ抽出を説明する図であり、(a)
は2次元画像上の外縁データを示す図で、(b)は
(a)の第2ブロックの拡大図。
【図13】境界領域R2の導出手順を説明する図であ
り、(a)は境界直線LA〜LDを示す図、(b)は境
界領域R2を示す図。
【図14】包装材22の一例を示す図。
【符号の説明】
1 ベルトコンベア 2,2’ 包装食品 22 包装材 3 X線照射装置 4 X線ラインセンサ 5 画像処理装置 6 排除器 51 画像入出力部 52 画像メモリ 53 画像処理部 53a 境界領域抽出処理部 53b 異物検査処理部 83,84,87,88,90A,90B 外縁データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植村 清雄 京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会 社島津製作所内 Fターム(参考) 2F067 AA12 CC00 HH04 KK06 LL00 LL16 RR35 SS02 SS13

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定形箱状包装材に納められた検査体にX
    線を照射し、前記包装材および検査体を透過したX線を
    X線ラインセンサを走査しつつ検出して、前記X線ライ
    ンセンサから得られる一次元画像データに基づいて前記
    包装材と前記検査体との間および前記検査体内の異物を
    検出する異物検出装置において、 前記一次元画像データに含まれる画像データから、前記
    画像データの信号レベルが基準レベルより低く、かつ、
    前記一次元画像データによる画像領域の一端に最も近い
    画像データおよび他端に最も近い画像データを外縁デー
    タとしてそれぞれ抽出する第1の抽出手段と、 前記外縁データに基づいて、前記包装材の厚みを考慮し
    た境界領域データを前記一次元画像データから抽出する
    第2の抽出手段と、 複数ラインの前記一次元画像データで構成される検査対
    象データから前記境界領域データを除外して異物検査処
    理を行う異物検査処理手段とを備えることを特徴とする
    異物検出装置。
  2. 【請求項2】 定形箱状包装材に納められた検査体にX
    線を照射し、前記包装材および検査体を透過したX線を
    X線ラインセンサを走査しつつ検出して、前記X線ライ
    ンセンサから得られる一次元画像データに基づいて前記
    包装材と前記検査体との間および前記検査体内の異物を
    検出する異物検出装置において、 Nラインの前記一次元画像データで構成される検査対象
    データから離散的にL(<N)ラインを選択する選択手
    段と、 前記選択されたLラインの各々に関して、各ラインに含
    まれる画像データから、前記画像データの信号レベルが
    基準レベルより低く、かつ、各ラインの画像データによ
    る画像領域の一端に最も近い画像データおよび他端に最
    も近い画像データを外縁データとしてそれぞれ抽出する
    抽出手段と、 前記抽出手段で抽出された離散的なデータから境界線を
    算出する演算手段と、 前記境界線に基づいて、前記2次元画像領域における前
    記包装材の断面に対応する境界領域を求める境界領域算
    出手段と、 検査対象データから前記境界領域に含まれる画像データ
    を除外して異物検査処理を行う異物検査処理手段とを備
    えることを特徴とする異物検出装置。
JP11137650A 1999-05-18 1999-05-18 異物検出装置 Pending JP2000329542A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11137650A JP2000329542A (ja) 1999-05-18 1999-05-18 異物検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11137650A JP2000329542A (ja) 1999-05-18 1999-05-18 異物検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000329542A true JP2000329542A (ja) 2000-11-30

Family

ID=15203610

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11137650A Pending JP2000329542A (ja) 1999-05-18 1999-05-18 異物検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000329542A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009042172A (ja) * 2007-08-10 2009-02-26 Lion Engineering Co Ltd 分包シート検査システム及び検査方法
JP2017129390A (ja) * 2016-01-19 2017-07-27 横浜ゴム株式会社 コンベヤベルトの検査装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009042172A (ja) * 2007-08-10 2009-02-26 Lion Engineering Co Ltd 分包シート検査システム及び検査方法
JP2017129390A (ja) * 2016-01-19 2017-07-27 横浜ゴム株式会社 コンベヤベルトの検査装置
WO2017126364A1 (ja) * 2016-01-19 2017-07-27 横浜ゴム株式会社 コンベヤベルトの検査装置
AU2017209372B2 (en) * 2016-01-19 2019-09-19 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Inspection apparatus for conveyor belt
US10746541B2 (en) 2016-01-19 2020-08-18 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Inspection device for conveyor belt

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4601134B2 (ja) 形状特徴に基づく欠陥検出の方法及び装置
EP2261854B1 (en) Method and apparatus to facilitate using fused images to identify materials
EP1958158B1 (en) Method for detecting streaks in digital images
JPH0353680A (ja) 映像のエッジ検出方法
JP5418378B2 (ja) 表面欠陥検査装置、表面欠陥検査方法及びプログラム
JP2008052469A (ja) 画像補正装置、画像検査装置、及び画像補正方法
JP2021196711A (ja) 情報処理装置、判定方法、および情報処理プログラム
Zhang et al. Robust pattern recognition for measurement of three dimensional weld pool surface in GTAW
JP3533722B2 (ja) 不良検査方法およびその装置
JP4104213B2 (ja) 欠陥検出方法
JP2000329542A (ja) 異物検出装置
JP4020712B2 (ja) X線画像処理フィルタ自動設定方法,x線異物検出方法及びx線異物検出装置
JP2006337167A (ja) 周期性ノイズ下での低コントラスト欠陥検査方法、繰返しパターン下での低コントラスト欠陥検査方法
EP4220142A1 (en) X-ray inspection device and x-ray inspection method
JP5456154B2 (ja) 画像領域補間
JP2720383B2 (ja) 画像内濃淡領域検出装置
JPH07100060B2 (ja) 肺野部輪郭線を求める画像計測方法
JP2000321220A (ja) X線異物検出方法
JP2003141535A (ja) 画像評価方法および装置並びにプログラム
JPH1038543A (ja) 形状検査方法
JP3898144B2 (ja) 異物検出方法、異物検出プログラムを記録した記録媒体及び異物検出装置
Fahnun et al. Filtering Techniques for Noise Reduction in Liver Ultrasound Images
JP2003091760A (ja) 透過パターン検出装置
US12013351B2 (en) Inspection device
JP4013695B2 (ja) 画像処理方法及び画像処理装置