JP2000329371A - 吸湿用素子および空調機器 - Google Patents

吸湿用素子および空調機器

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JP2000329371A JP11140192A JP14019299A JP2000329371A JP 2000329371 A JP2000329371 A JP 2000329371A JP 11140192 A JP11140192 A JP 11140192A JP 14019299 A JP14019299 A JP 14019299A JP 2000329371 A JP2000329371 A JP 2000329371A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】再生時のエネルギーロスを減少させた吸湿用素
子、および、この吸湿用素子を用いることでランニング
コストを低減することができる空調機器を提供する。 【解決手段】帯板状の帯板状基材1の表面に、断面が波
形の波形状基材2が貼着され、この帯板状基材1および
波形状基材2の表面に水分を吸湿する吸湿剤と導電性材
料とを混合した担持体3を担持させている。このよう
に、担持体3には導電性材料であるカーボンブラックが
混合されているので、吸湿用素子に対して給電すること
によって該吸湿材を直接加熱することができる。すなわ
ち、効率的に吸湿材を加熱することができる。そして、
空調機器にこの吸湿用素子を適用することで、ランニン
グコストを低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、通過する空気か
ら水分を吸湿する吸湿用素子およびこの吸湿用素子を適
用した空調機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、空気中の水分量(湿度)を調
整する除湿機等の空調機器には通過する空気から水分を
吸湿する吸湿用素子が設けられている。図5は連続運転
が可能な従来の連続式乾湿除湿機の概念を示す構成図で
ある。図において、21は吸湿用素子、22は除湿ファ
ン、23は再生ファン、24はヒータである。本体にお
いて、除湿ファン22の運転を開始することによって図
に示す被除湿空気の流れが生じ、再生ファン23の運転
を開始することによって図に示す再生空気の流れが生じ
る。上記被除湿空気は吸湿用素子21における除湿領域
21aを通過し、上記再生空気は吸湿用素子21の再生
領域21b(図にハッチングで示す領域)を通過する。
なお、吸湿用素子21は図示していないモータによって
回転駆動されており、吸湿用素子21のおける上記除湿
領域21aおよび再生領域21bについては連続的に変
化している。すなわち、吸湿用素子21のおける上記除
湿領域21aおよび再生領域21bについては固定的に
決めれた領域ではなく、被除湿空気が通過する領域が除
湿領域21aとなり、再生空気が通過する領域が再生領
域21bとなる。さらに、吸湿用素子21はハニカム状
に形成したロータであり、ハニカム表面に吸湿剤を担持
させた構成である。
【0003】上記構成の除湿機では、除湿ファン22の
運転によって本体外部から取り込まれた被除湿空気は吸
湿用素子21(除湿領域21a)を通過する際に、吸湿
用素子21に担持させた吸湿剤に水分が吸湿され、乾燥
した空気となって放出される。
【0004】また、再生ファン23の運転によって再生
空気が吸湿用素子21(再生領域21b)を通過する。
再生空気は、吸湿用素子21を通過する前にヒータ24
によって200〜250℃に温められており、吸湿用素
子21を通過する際に該吸湿用素子21を加熱して吸湿
材から水分(主に、上記被除湿空気から吸湿した水分)
を奪い、湿った空気となって放出される。これにより、
吸湿用素子21は上記被除湿空気から吸湿した水分が取
り除かれた状態に戻る(吸湿用素子21は再生され
る。)。
【0005】そして、被除湿空気を室内に放出する装置
では(再生空気を室外に放出する。)室内の除湿・乾燥
が行え、逆に再生空気を室内に放出する装置では(被除
湿空気を室外に放出する。)室内の加湿が行える。な
お、再生空気については本体に設けた凝縮器で吸湿用素
子21を通過した再生空気の水分を結露させて乾燥した
再生空気に戻すことによって、再生空気を本体内部で循
環させる(本体外部に放出しない)構成の除湿機もあ
る。また、上述したように吸湿用素子21を回転駆動す
ることによって、吸湿用素子21における除湿領域21
aおよび再生領域21bを連続的に変化させているの
で、本体の連続運転が可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水分を
吸湿した吸湿用素子21を再生するためには、吸湿用素
子21を加熱して温度を高める必要があり、従来の方式
は上述したようにヒータ14によって温めた再生空気を
通過させる方式であった。すなわち、空気を介して吸湿
用素子21を加熱していたため、吸湿素子21の加熱に
はヒータ14において発生させた熱の一部しか利用され
ておらず(エネルギーロスが大きく)、ランニングコス
トが嵩むという問題があった。
【0007】そして、上記問題を解決するものとして、
図6に示すように帯板状の活性炭紙31の表面に断面が
波形の活性炭紙32を貼着し、帯板上の吸湿材31の背
面側に面発熱体33を間欠状に添設するとともに吸湿材
34を担持させ、これを巻回してロータにした吸湿用素
子が提案されている(特公平5−4576号公報)。し
かし、この吸湿用素子では断面が波形の活性炭紙32に
は、面発熱体33で発生した熱が空気を介在した対流の
熱伝達が主流となって伝達されるため、熱伝達効率が優
れず、結果的に上記問題を解決したものではなかった。
【0008】また、図7に示すようにセラミックス積層
体に金属珪酸塩ゲルを重合反応させた発熱体35に対し
て、その片側(図7(A)参照)もしくは両側(図7
(B)参照)に吸湿剤36を担持させ、これをハニカム
状に形成した吸湿用素子も提案されている(特開平8−
14747号公報)。この構成では、吸湿剤36を空気
を介在せずに直接的に加熱することができるので熱伝達
効率を向上でき上記問題を解決できるのであるが、肉厚
が厚いセラッミクス積層体を緻密にハニカム状に形成す
るのは困難であり、製造コストの増加等の問題を生じて
いた。また、吸湿用素子の自重の増加による必要熱量の
増加、肉厚の増加による表面積の減少にともなう装置の
大型化なども引き起こし、結果的に上記問題を解決した
ことにより得られたメリットよりも、デメリットが大き
く実用的ではなかった。
【0009】この発明の目的は、製造コストの増加等の
デメリットを抑制し、再生時のエネルギーロスを減少さ
せた吸湿用素子、および、この吸湿用素子を用いること
でランニングコストを低減することができる空調機器を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するために以下の構成を備えている。
【0011】(1)ハニカム状に形成され、通過する空
気から水分を吸湿する吸湿用素子において、表面に水分
を吸湿する吸湿剤と導電性材料とを混合した担持体を担
持させている。
【0012】この構成では、吸湿用素子に吸湿剤と導電
性材料とを混合して担持させたので、導電性材料に給電
することにより生じる熱を吸湿剤に直接伝達することが
できる。したがって、吸湿剤を加熱する際のエネルギー
ロスが小さくなり、効率的に吸湿用素子を加熱すること
ができる。
【0013】(2)上記吸湿剤は、シリカゲル、ゼオラ
イト、活性化アルミナ、または吸湿性のある塩類であ
る。
【0014】この構成では、シリカゲル、ゼオライト、
活性化アルミナ、または吸湿性のある塩類を吸湿剤とし
て用いるようにした。
【0015】(3)上記導電性材料は、カーボンブラッ
クや銀、銅などの金属粉末である。
【0016】この構成では、カーボンブラックや銀、銅
などの金属粉末を導電性材料として用いるようにした。
【0017】(4)上記導電性材料の配合比は、5wt
%〜70wt%とした。
【0018】導電性材料の配合比は、5wt%〜70w
t%の範囲とすることで、吸湿剤を効率的に加熱するこ
とができ、十分な吸湿能力を確保することができる。
【0019】(5)上記(1)〜(4)のいずれかに記
載の吸湿用素子を適用した空調機器であって、上記吸湿
用素子を複数の領域に分割するとともに、分割した領域
毎に絶縁材料で分離し、さらに、上記分割した領域毎に
給電が行える給電手段を備えている。
【0020】この構成では、吸湿用素子を複数の領域に
分割し、各領域毎に給電が行えるようにしたので、吸湿
剤による水分の吸湿と、吸湿剤からの水分の奪う再生と
を並行して行うことができる。したがって、除湿・乾燥
動作、または、加湿動作を連続して行うことができる。
また、上記したように吸湿用素子の再生時におけるエネ
ルギーロスが小さいので、ランニングコストも大幅に低
減できる。
【0021】(6)上記(1)〜(4)のいずれかに記
載の吸湿用素子を適用した空調機器であって、複数の上
記吸湿用素子を設けるとともに、上記吸湿用素子毎に給
電が行える給電手段を備えている。
【0022】この構成では、複数の吸湿用素子を用いる
ようにしたので、これらの吸湿用素子を2つのグループ
に分け、一方のグループの吸湿用素子については吸湿剤
による水分の吸湿を行い、他方のグループの吸湿用素子
については吸湿剤から水分を奪う再生を行うようにする
とともに、両グループの吸湿用素子に対する吸湿、再生
を適当なタイミングで切り換えることができる。したが
って、本体における除湿・乾燥動作、または、加湿動作
を連続して行うことができる。また、上記したように吸
湿用素子の再生時におけるエネルギーロスが小さいの
で、ランニングコストも大幅に低減できる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施形態であ
る吸湿用素子を示す図である。図において、1は帯板状
の基材(以下、帯板状基材1と言う。)であり、2は基
材1表面に貼着された断面が波形の基材(以下、波形状
基材2と言う。)であり、3は帯板状基材1および波形
状基材2に担持させた担持体である。帯板状基材1およ
び波形状機材2はダンボール紙等を原料とした帯状のシ
ートであり、また波形状基材2はこの帯状シートを高さ
1〜1.5mm程度の波付け加工したものである。
【0024】また、担持体3は、合成ゼオライト、カー
ボンブラック、バインダーの混合物である。このよう
に、担持体3に導電性材料であるカーボンブラックを混
合したことによって、担持体3に対して給電を行うこと
でカーボンブラックが発熱し、吸湿材である合成ゼオラ
イトを直接加熱することができる。したがって、吸湿用
素子の吸湿材を効率的に加熱することができる(吸湿用
素子を加熱する際のエネルギーロスが小さい。)。な
お、吸湿剤としては、上記合成ゼオライトの他にもシリ
カゲルや活性化アルミナまたは塩化リチウム等の吸湿性
のある塩類を用いてもよい。また、発熱材料となる導電
性材料としては上記カーボンブラックの他にも銀ペース
ト、インジウム−スズ酸化物(ITO)、アンチモン−
スズ酸化物(ATO)、銅等の金属粉末を用いてもよ
い。さらに、担持体3における上記発熱材料となるカー
ボンブラックの配合比については5wt%〜70wt%
の範囲内であることが好ましい。この配合比について
は、本願発明者が行った実験において、担持体3におけ
る吸湿能力および給電により吸湿材を適当な温度まで加
熱するのに要する時間等から判断したものである。
【0025】図2は、図1に示した吸湿用素子で構成し
た吸湿ロータを示す図である。この吸湿ロータ10は、
厚み方向に通気孔が設けられている。また、吸湿ロータ
10は図示するように8つの領域に分割しており、各領
域を絶縁材料で分離した構造である。吸湿ロータ10の
両面には銀ペーストなどの低抵抗塗料が塗布されてお
り、該吸湿ロータ10の外周部に設けられた電極11に
接合されている。また、図に示す12は上記電極11に
給電を行うための外部電源であり、13は外部電源12
からの給電の開始/停止を切り換えるスイッチである。
なお、外部電源12は分割した領域毎に設けてもよい
し、単一の外部電源12から各領域に対して給電を行う
構成でもよい。但し、各領域毎にスイッチ13を設けて
おり、各領域毎に給電を行うことができる。したがっ
て、吸湿ロータ10は分割した領域毎に吸湿材を加熱す
ることができるので、吸湿剤による水分の吸湿を行う領
域(除湿領域)と、吸湿剤から水分を奪う再生を行う領
域(再生領域)とに分割して機能させることができる。
【0026】図3は、上記図2に示した吸湿ロータを適
用した空調機器における除湿・乾燥(または加湿)動作
の概念を示す図である。図において10は吸湿ロータで
あり、15は除湿ファンであり、16は再生ファンであ
る。〔従来技術〕の欄でも記載したように、除湿ファン
15の運転を開始することによって図に示す被除湿空気
の流れが発生し、再生ファン16の運転を開始すること
によって図に示す再生空気の流れが発生する。なお、こ
の図では吸湿ロータ10に対して給電を行う外部電源に
ついては図示していない。
【0027】吸湿ロータ10は図示していないモータに
よって回転駆動されており、図においてハッチングを施
した4つの領域に対して外部電源からの給電が行われて
いる(ハッチングを施していない4つの領域については
外部電源からの給電が行われていない。)。被除湿空気
は外部電源からの給電が行われていない領域を通過し、
再生空気は外部電源からの給電が行われている領域を通
過する。なお、被除湿空気および再生空気の流れが除湿
ロータ10の回転にともなって変化するのではなく、図
示していない制御部が除湿ロータ10の回転によって再
生空気が通過する位置となった領域に対して外部電源に
よる給電を開始し、該領域が被除湿空気が通過する位置
となったときに外部電源による給電を停止する制御を行
っている。したがって、各領域では被除湿空気からの水
分の吸湿動作と吸湿材からの水分を奪う再生動作とが繰
り返し行われる。よって、装置本体では除湿・乾燥動作
または加湿動作を連続的に行うことができる。
【0028】また、上述したように外部電源からの給電
によって発熱させた発熱材料の熱で吸湿材を直接加熱し
ているので、吸湿材を適当な温度まで加熱するときのエ
ネルーギロスが小さく、本体のランニングコストを低減
することができる。さらに、図5に示した従来の空調機
器と比較すると、再生空気を温めるためのヒータ24が
不要となったことから、本体の小型化が実現できる。
【0029】なお、上記実施形態では吸湿ロータ10を
8分割した例で説明したが、吸湿ロータ10の分割する
領域の個数については、2分割以上であればよい。すな
わち、吸湿ロータ10を除湿領域と吸湿領域とに分けて
使用できれば(外部電源により給電を行う領域と給電を
行わない領域とに分けて使用できれば)、本体の連続運
転が可能になる。
【0030】さらに、上記実施形態では吸湿ロータ10
を複数の領域に分割するとしたが、複数の吸湿ロータを
設けることによって本体の連続運転が可能になる。図4
に2つの吸湿ロータ10(10A、10B)を設けた空
調機器における除湿・乾燥(または加湿)動作の概念を
示す。この実施形態にかかる吸湿ロータ10は上記した
実施形態のものと異なり、外部電源からの給電によって
全体が加熱される(絶縁材料によって複数の領域に分割
されていない。)。図4に示す17は被除湿空気の流れ
を切り換える第1の送風方向変更部であり、18は再生
空気の流れを切り換える第2の送風方向変更部である。
第1の送風方向変更部17は被除湿空気がどちらか一方
の吸湿ロータ10を通過するように被除湿空気の流れを
切り換えるものであり、第2の送風方向変更部18は再
生空気が被除湿空気が通過していない側の吸湿ロータ1
0を通過するように再生空気の流れを切り換えるもので
ある。第1の送風方向変更部17および第2の送風方向
変更部18を切り換える制御については図示していない
制御部によって行われる。
【0031】この実施形態の空調機器では、一方の吸湿
ロータ10A(または10B)を除湿用のロータとして
使用し、他方の吸湿用ロータ10B(または10A)を
再生用のロータとして使用する。具体的には、被除湿空
気が通過している一方の吸湿用ロータ10A(または1
0B)が除湿用のロータとして使用され、再生空気が通
過している他方の吸湿用ロータ10B(または10A)
が再生用のロータとして使用される。また、再生用のロ
ータとして使用される吸湿用ロータ10については外部
電源からの給電が行われる。そして、図示していない制
御部は適当なタイミングで除湿用のロータとして使用し
ていた吸湿用ロータ10A(または10B)を再生用の
ロータとして使用する切り換えを行う。このとき、再生
用のロータとして使用していた吸湿用ロータ10B(ま
たは10A)を除湿用のロータとして使用する切り換え
を行う。この切り換えでは、これまで除湿用のロータと
して使用されていた吸湿用ロータ10A(または10
B)に対して外部電源からの給電を開始し、これまで再
生用のロータとして使用されていた吸湿用ロータ10B
(または10A)に対して外部電源からの給電を停止す
るとともに、第1の送風方向変更部17および第2の送
風方向変更部18による被除湿空気および再生空気の流
れの切り換えを行う。
【0032】このように、この実施形態にかかる空調機
器では一方の吸湿ロータ10A(または10B)を除湿
用のロータとして使用し、他方の吸湿用ロータ10B
(または10A)を再生用のロータとして使用するだけ
でなく、適当なタイミングで上記の切り換えを行うよう
にしたことで、各吸湿用ロータ10をでは被除湿空気か
らの水分の吸湿動作と吸湿材からの水分を奪う再生動作
とが繰り返し行われることになる。よって、装置本体で
は除湿・乾燥動作または加湿動作を連続的に行うことが
できる。また、上述したように外部電源からの給電によ
って発熱させた発熱材料の熱で吸湿材を直接加熱してい
るので、吸湿材を適当な温度まで加熱するときのエネル
ーギロスが小さく、本体のランニングコストを低減する
ことができる。
【0033】なお、上記の実施形態では2つの吸湿用ロ
ータ10を用いた空調機器で本願発明を説明したが、吸
湿用ロータ10を3つ以上用いても除湿・乾燥動作また
は加湿動作を連続的に行うことができる装置を得ること
ができる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、ハニ
カム表面に吸湿剤と導電性材料とを混合して担持させた
ので、導電性材料に給電した際に生じる熱によって吸湿
剤を直接加熱することができる。したがって、吸湿剤を
加熱する際のエネルギーロスが小さい吸湿用素子を得る
ことができる。
【0035】また、上記発明にかかる吸湿用素子を適用
し、吸湿用素子を複数の領域に分割し、各領域毎に給電
が行えるようにしたので、吸湿剤による水分の吸湿と、
吸湿剤からの水分の奪う再生とが並行して行える。した
がって、除湿・乾燥動作、または、加湿動作を連続して
行うことができる空調機器を得ることができる。また、
上記したように吸湿用素子の再生時におけるエネルギー
ロスが小さいので、ランニングコストも大幅に低減でき
る。
【0036】さらに、複数の吸湿用素子を用い、これら
の吸湿用素子を2つのグループに分け、一方のグループ
の吸湿用素子については吸湿剤による水分の吸湿を行
い、他方のグループの吸湿用素子については吸湿剤から
水分を奪う再生を行うようにすることで、上記の空調機
器と同様の効果を奏する本体を得ることができる。な
お、この場合には、吸湿用素子を複数の領域に分割しな
くてもよいため、吸湿用素子の製造コストが低減でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態である吸湿用素子を示す図
である。
【図2】この発明の実施形態である吸湿用ロータを示す
図である。
【図3】この発明の実施形態である空調機器の動作を説
明する図である。
【図4】この発明の別の実施形態である空調機器の動作
を説明する図である。
【図5】従来の空調機器の動作動作を示す図である。
【図6】従来提案されている吸湿用素子を示す図であ
る。
【図7】従来提案されている吸湿用素子を示す図であ
る。
【符号の説明】
1−帯板状基材 2−波形状基材 3−担持体 10(10A、10B)−吸湿ロータ 11−電極 12−外部電源 13−スイッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハニカム状に形成され、通過する空気か
    ら水分を吸湿する吸湿用素子において、 表面に水分を吸湿する吸湿剤と導電性材料とを混合した
    担持体を担持させた吸湿用素子。
  2. 【請求項2】 上記吸湿剤は、シリカゲル、ゼオライ
    ト、活性化アルミナ、または吸湿性のある塩類である請
    求項1に記載の吸湿用素子。
  3. 【請求項3】 上記導電性材料は、カーボンブラックや
    銀、銅などの金属粉末である請求項1または2に記載の
    吸湿用素子。
  4. 【請求項4】 上記導電性材料の配合比は、5wt%〜
    70wt%とした請求項1〜3のいずれかに記載の吸湿
    用素子。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の吸湿用
    素子を適用した空調機器であって、 上記吸湿用素子を複数の領域に分割するとともに、分割
    した領域毎に絶縁材料で分離し、 さらに、上記分割した領域毎に給電が行える給電手段を
    備えた空調機器。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載の吸湿用
    素子を適用した空調機器であって、 複数の上記吸湿用素子を設けるとともに、 上記吸湿用素子毎に給電が行える給電手段を備えた空調
    機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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