JP2000328786A - コンクリートのひび割れ防止方法および装置 - Google Patents

コンクリートのひび割れ防止方法および装置

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JP2000328786A
JP2000328786A JP11142471A JP14247199A JP2000328786A JP 2000328786 A JP2000328786 A JP 2000328786A JP 11142471 A JP11142471 A JP 11142471A JP 14247199 A JP14247199 A JP 14247199A JP 2000328786 A JP2000328786 A JP 2000328786A
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cold water
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JP11142471A
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English (en)
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Teruyasu Hirayama
照康 平山
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスコンクリートを施工する際における温度
ひび割れを防止する。 【解決手段】 先行コンクリート1に隣接させて後行コ
ンクリート3を打設するに際し、先行コンクリートを加
熱し後行コンクリートを冷却してそれらの温度差を可及
的に小さくする。先行コンクリートに埋設した管路2に
蒸気を通して加熱を行い、後行コンクリートに埋設した
管路4に冷水を通して冷却を行う。後行コンクリートに
通した冷水を回収して循環させその一部を蒸気として先
行コンクリートを加熱し、その蒸気を回収して凝縮せし
めて凝縮水を冷水とする。先行コンクリートに通す蒸気
を発生させる蒸気発生装置5と、後行コンクリートに通
す冷水を製造する冷却装置7と、後行コンクリートと冷
却装置の間で冷水を循環させかつその一部を蒸気発生装
置に供給する循環ポンプ8と、先行コンクリートから回
収した蒸気を凝縮させて凝縮水として冷却装置に供給す
る凝縮装置6を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続地中壁やダム
等を施工する際に適用して好適なコンクリートの温度ひ
びわれを防止するための方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のようにコンクリートが硬化する際
には水和反応による温度上昇が生じ、したがって少なか
らず熱変形を伴う。特に、部材断面の大きいマスコンク
リートにおいては内部温度上昇も大きく、先行して打設
されたコンクリートと後行コンクリートとの間には大き
な温度差が生じるが、先行コンクリートに隣接して打設
される後行コンクリートの熱変形は先行コンクリートに
より拘束されることから、それに起因する温度ひび割れ
が生じることがあり、その対策が必要である。
【0003】そのような温度ひび割れに対する対策とし
てはフレッシュコンクリートを予め冷却しておくプレク
ーリング工法が知られているが、工費が嵩むことから広
く普及するに至っていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、連続地中壁
やダム等のマスコンクリートを施工する際におけるコン
クリートの温度ひび割れを防止し得る有効な方法および
装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、先行
して打設した先行コンクリートに隣接させて後行コンク
リートを打設するに際し、先行コンクリートを加熱する
とともに後行コンクリートを冷却してそれらの温度差を
可及的に小さくすることでひび割れを防止する方法であ
って、先行コンクリートに埋設した管路に蒸気を通すこ
とで先行コンクリートに対する加熱を行い、かつ後行コ
ンクリートに埋設した管路に冷水を通すことで後行コン
クリートに対する冷却を行うものである。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、後行コンクリートに通した冷水を回収して循環させ
るとともにその一部を蒸気発生装置により蒸気となして
先行コンクリートに通し、先行コンクリートに通した蒸
気を回収して凝縮せしめてその凝縮水を冷却装置により
冷水となして後行コンクリートに通すように循環させる
ものである。
【0007】請求項3の発明は、請求項2記載の方法を
実施するための装置であって、先行コンクリートに通す
蒸気を発生させる蒸気発生装置と、後行コンクリートに
通す冷水を製造する冷却装置と、後行コンクリートと冷
却装置の間で冷水を循環させかつその一部を前記蒸気発
生装置に供給する循環ポンプと、先行コンクリートから
回収した蒸気を凝縮させて凝縮水として前記冷却装置に
供給する凝縮装置とを具備してなるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図1に示す。
符号1は既に打設された先行コンクリートであり、これ
には加熱媒体である蒸気を通すための管路2を埋設して
いる。3は先行コンクリート1に隣接して打設される後
行コンクリートであり、これには冷却媒体である冷水を
通すための管路4を埋設している。符号5は先行コンク
リート1に通す蒸気を発生させるボイラ等の蒸気発生装
置、6は先行コンクリート1から回収した蒸気を凝縮さ
せて凝縮水とする凝縮装置、7は凝縮水を冷却して後行
コンクリート3に通す冷水を製造する冷却装置、8は冷
水を後行コンクリート3に通しかつその一部を蒸気発生
装置5に供給する循環ポンプである。9はバイパス管、
10,11は流量調整弁である。
【0009】後行コンクリート3を打設した際にはその
内部温度は水和反応により上昇するが、先行コンクリー
ト1は既に水和反応が終わって内部温度は低下している
ので、それらの間には温度差が生じ、それを放置したの
では温度差に起因する温度ひずみが生じて温度ひび割れ
が生じる。そこで、それを防止するべく、本実施形態で
は先行コンクリート1を加熱するとともに後行コンクリ
ート3を冷却して両者の温度差を可及的に小さくし、そ
れにより温度ひび割れを防止する。
【0010】すなわち、図中の矢印のように、冷却装置
7により製造した冷水を循環ポンプ8により管路4に通
して後行コンクリート3を冷却し、後行コンクリート3
を冷却して温度の上昇した冷水をバイパス管9を通して
冷却装置7に戻すように循環させるとともに、流量調整
弁10,11の操作によりその一部を蒸気発生装置5に
導く。そして、蒸気発生装置5により発生させた蒸気を
管路2に通して先行コンクリート1を加熱(加温)する
とともに、その蒸気を凝縮装置6に回収して凝縮させ、
その凝縮水を冷却装置7に供給する。
【0011】以上のように、後行コンクリート3を冷却
するための冷却媒体としての冷水と、先行コンクリート
1を加熱するための加熱媒体としての蒸気を循環させて
それらを冷却しかつ加熱することにより、それらの温度
差を十分に小さくすることができ、したがって温度ひず
みが生じることがなく、温度ひび割れを有効に防止する
ことができる。
【0012】なお、先行コンクリート1および後行コン
クリート3の各部の温度をセンサにより検出し、それに
基づいて蒸気発生装置5,凝縮装置6、冷却装置7、循
環ポンプ8、切替弁10,11を自動制御すれば、最適
かつ高精度の制御が可能である。
【0013】
【発明の効果】請求項1の発明は、先行コンクリートに
埋設した管路に蒸気を通すことで先行コンクリートに対
する加熱を行い、かつ後行コンクリートに埋設した管路
に冷水を通すことで後行コンクリートに対する冷却を行
うので、先行コンクリートと後行コンクリートの温度差
を小さくでき、したがってそれらの温度ひび割れを有効
に防止することができる。
【0014】請求項2の発明は、後行コンクリートに通
した冷水を回収して循環させるとともにその一部を蒸気
発生装置により蒸気となして先行コンクリートに通し、
先行コンクリートに通した蒸気を回収して凝縮せしめて
その凝縮水を冷却装置により冷水となして後行コンクリ
ートに通すことにより、加熱および冷却媒体の循環使用
を行うので、合理的である。
【0015】請求項3の発明は、先行コンクリートに通
す蒸気を発生させる蒸気発生装置と、後行コンクリート
に通す冷水を製造する冷却装置と、後行コンクリートと
冷却装置の間で冷水を循環させかつその一部を前記蒸気
発生装置に供給する循環ポンプと、先行コンクリートか
ら回収した蒸気を凝縮させて凝縮水として前記冷却装置
に供給する凝縮装置とを具備するので、上記方法を確実
かつ効率的に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態を示す概要図である。
【符号の説明】
1 先行コンクリート 2 管路 3 後行コンクリート 4 管路 5 蒸気発生装置 6 凝縮装置 7 冷却装置 8 循環ポンプ 9 バイパス管 10,11 流量調整弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先行して打設した先行コンクリートに隣
    接させて後行コンクリートを打設するに際し、先行コン
    クリートを加熱するとともに後行コンクリートを冷却し
    てそれらの温度差を可及的に小さくすることでひび割れ
    を防止する方法であって、先行コンクリートに埋設した
    管路に蒸気を通すことで先行コンクリートに対する加熱
    を行い、かつ後行コンクリートに埋設した管路に冷水を
    通すことで後行コンクリートに対する冷却を行うことを
    特徴とするコンクリートのひび割れ防止方法。
  2. 【請求項2】 後行コンクリートに通した冷水を回収し
    て循環させるとともにその一部を蒸気発生装置により蒸
    気となして先行コンクリートに通し、先行コンクリート
    に通した蒸気を回収して凝縮せしめてその凝縮水を冷却
    装置により冷水となして後行コンクリートに通すように
    循環させることを特徴とする請求項1記載のコンクリー
    トのひび割れ防止方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の方法を実施するための装
    置であって、先行コンクリートに通す蒸気を発生させる
    蒸気発生装置と、後行コンクリートに通す冷水を製造す
    る冷却装置と、後行コンクリートと冷却装置の間で冷水
    を循環させかつその一部を前記蒸気発生装置に供給する
    循環ポンプと、先行コンクリートから回収した蒸気を凝
    縮させて凝縮水として前記冷却装置に供給する凝縮装置
    とを具備してなることを特徴とするコンクリートのひび
    割れ防止装置。
JP11142471A 1999-05-21 1999-05-21 コンクリートのひび割れ防止方法および装置 Withdrawn JP2000328786A (ja)

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