JP2000328516A - ロードローラ - Google Patents

ロードローラ

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JP2000328516A
JP2000328516A JP11140120A JP14012099A JP2000328516A JP 2000328516 A JP2000328516 A JP 2000328516A JP 11140120 A JP11140120 A JP 11140120A JP 14012099 A JP14012099 A JP 14012099A JP 2000328516 A JP2000328516 A JP 2000328516A
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Japan
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driver
seat
vehicle body
roller
rails
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Pending
Application number
JP11140120A
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English (en)
Inventor
Seiji Tamura
誠二 田村
Morio Oshina
守雄 大科
Kiyoshi Hirasawa
喜義 平澤
Takeshi Takayama
剛 高山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 路面の舗装作業時に転圧ローラの外端部周囲
を確実に目視することができるようにする。 【解決手段】 前部車体2の床板12上に設けられた運
転席支持台13の左,右両側に、各運転席15を前,後
方向と左,右方向とに移動可能に案内する運転席案内機
構31を設ける構成とする。これにより、運転席15に
着席したオペレータは、運転席案内機構31によって運
転席15を左,右方向に移動させることができ、運転席
15に着席した状態で前側転圧ローラ6の外端部と縁石
とを確実に目視しながらステアリング装置17を操作す
ることができるので、縁石に沿って路面の舗装作業を行
うときの作業性を向上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、路面等に敷きつめ
られた砂利、アスファルト等の舗装材を踏固める舗装作
業に好適に用いられるロードローラに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、路面等の舗装作業を行うときに
は、ドラムローラ、タイヤローラ、マカダムローラ等と
呼ばれるロードローラが用いられ、整地した路面上に砂
利、アスファルト等の舗装材を敷きつめた後、ロードロ
ーラを走行させることにより、舗装材を踏固める方法が
採用されている。
【0003】そこで、この種の従来技術によるロードロ
ーラを、図6ないし図8を参照しつつ説明する。
【0004】図において、1はロードローラの車体で、
該車体1は、後述する左,右の前側転圧ローラ6が回転
可能に設けられた前部車体2と、後述の後側転圧ローラ
7が回転可能に設けられ、連結装置3を介して前部車体
2に連結された後部車体4とからなっている。そして、
前部車体2と後部車体4との間には、連結装置3を中心
として前部車体2に対して後部車体4を追従して動かす
ステアリングシリンダ5が配設されている。
【0005】6,6は前部車体2に回転可能に設けられ
た左,右の前側転圧ローラで、該各前側転圧ローラ6
は、例えば金属製のドラムからなり、内部に水等を封入
することにより重量が調整できる構成となっている。そ
して、各前側転圧ローラ6は、前部車体2に設けられた
油圧モータ(図示せず)によって回転駆動されるもので
ある。
【0006】7は後部車体4に回転可能に設けられた1
個の後側転圧ローラで、該後側転圧ローラ7は、前側転
圧ローラ6よりも大きな軸方向寸法を有する金属製のド
ラムからなり、前側転圧ローラ6と同様に、内部に水等
を封入することにより重量が調整できる構成となってい
る。そして、後側転圧ローラ7は後部車体4に設けられ
た油圧モータ(図示せず)によって回転駆動されるもの
である。
【0007】そして、ロードローラは、各前側転圧ロー
ラ6と後側転圧ローラ7とを等しい回転数で回転させる
ことにより路面上を走行し、このときに、各前側転圧ロ
ーラ6、後側転圧ローラ7によって路面上に敷きつめら
れた舗装材を転圧する構成となっている。
【0008】8は前部車体2を構成するフレームで、該
フレーム8は、左,右の側面板8A,8Aと、各側面板
8Aの後端側を連結する後面板8Bと、各側面板8A間
を連結する横梁(図示せず)とによって大略構成され、
各側面板8Aの前端側には、前側転圧ローラ6の前側に
位置して横方向に延びる前ガード9が設けられている。
そして、フレーム8の前部上側は平板状の上面カバー1
0によって閉塞され、フレーム8の前端側にはラジエタ
グリル11が設けられている。
【0009】12は上面カバー10の後側に位置してフ
レーム8の後部上側に設けられた床板で、該床板12は
全体として略長方形状の鋼板からなり、前部車体2の一
部を構成している。ここで、床板12は、図7に示すよ
うに、フレーム8の各側面板8A間に位置する中央床部
12Aと、各側面板8Aからひさし状に張出した左,右
の張出し床部12B,12Bとからなっている。
【0010】13は床板12の後部側に設けられた運転
席支持台で、該運転席支持台13は、例えば床板12の
各張出し床部12B間に亘って横方向に延び、床板12
の一部を構成している。
【0011】14,14は運転席支持台13の左,右両
側に位置して設けられ、後述の運転席15を前,後方向
に移動可能に案内する前後レールで、該前後レール14
は、図8に示すように、運転席支持台13の上面に前,
後方向に伸長して設けられた2個の下側レール14A,
14Aと、運転席15の下面側に設けられ各下側レール
14Aに摺動可能に係合した上側レール14B,14B
とからなっている。また、前後レール14には、下側レ
ール14Aに対して上側レール14Bをロックするロッ
ク機構(図示せず)と、該ロック機構を解除して上側レ
ール14Bを摺動させるロック解除レバー14Cとが設
けられ、該ロック解除レバー14Cは運転席15の下部
前方に突出している。
【0012】15,15は前後レール14を介して運転
席支持台13上に設けられた左,右の運転席で、各運転
席15の下面側には取付板15A,15Aが設けられ、
該各取付板15Aには前後レール14の上側レール14
Bが固着されている。そして、運転席15に着席したオ
ペレータが、該運転席15の下部前方に突出したロック
解除レバー14Cを操作することにより、運転席15が
前,後方向に移動する構成となっている。また、各運転
席15の前側には、後述の各ステアリング装置17が配
設される操縦台16が左,右方向に延在して設けられて
いる。
【0013】17,17は各運転席15の前側に位置し
て操縦台16に配設された左,右のステアリング装置
で、該各ステアリング装置17のうち一方を操舵するこ
とにより、上述のステアリングシリンダ5が伸縮し、連
結装置3を中心として前部車体2に対して後部車体4が
追従して動くことにより、ロードローラの走行方向が制
御される構成となっている。また、各運転席15の上側
はキャノピ18によって覆われている。
【0014】ここで、ロードローラを用いて路面上に敷
きつめられた舗装材を踏固めるときに、例えば路面の
左,右両側に設けられた縁石等に前側転圧ローラ6等が
乗上げた場合には、当該縁石等が前側転圧ローラ6によ
って破損してしまう虞れがある。
【0015】このため、例えば路面の右側を舗装する場
合には、オペレータは右側の前側転圧ローラ6と縁石と
の干渉を監視するため、右側のステアリング装置17に
よってロードローラの走行を制御し、路面の左側を舗装
する場合には、オペレータは左側の前側転圧ローラ6と
縁石との干渉を監視するため、左側のステアリング装置
17によってロードローラの走行を制御できるように構
成されている。
【0016】19,19はフレーム8の左,右の側面板
8Aにそれぞれ設けられた左,右の乗降用ステップで、
該各乗降用ステップ19は、オペレータが運転席15に
乗降するときの足場を形成するものである。
【0017】20,20は床板12の左,右の前側角隅
部に配設された2個の前側手摺り、21,21は同じく
床板12の左,右の後側角隅部に配設された2個の後側
手摺りで、これら各手摺り20,21は、乗降用ステッ
プ19を足場として運転席15に乗降するオペレータが
把持することにより、運転席15に乗降するときの安全
性を確保するものである。
【0018】従来技術によるロードローラは上述の如き
構成を有するもので、このロードローラを用いて路面の
舗装作業を行う場合には、乗降用ステップ19を足場と
して運転席15に乗込んだオペレータが、前後レール1
4によって運転席15を適正位置に移動し、ステアリン
グ装置17と運転席15との間隔を適宜に調整する。そ
して、運転席15に着席したオペレータが、ステアリン
グ装置17等を操作しつつロードローラを走行させ、路
面に敷きつめられた舗装材の表面を前側転圧ローラ6、
後側転圧ローラ7によって踏固めることにより、路面の
舗装作業を行う。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるロードローラでは、各運転席15を覆うた
め、キャノピ18に代えて箱状のキャブ(図示せず)を
床板12上に搭載する場合がある。このため、床板12
上にキャブを搭載した場合でも、該キャブの左,右の側
面と左,右の運転席15との間には、運転席15に着席
したオペレータがステアリング装置17を操作できるだ
けのスペースを確保する必要があり、各運転席15は、
通常、床板12の側端部よりも中央寄りに配設されてい
る。
【0020】ここで、例えば左側の運転席15について
みると、図7に示すように、運転席15はステアリング
装置17にほぼ正対した正対位置にあり、当該運転席1
5に着席したオペレータから左側の前側転圧ローラ6の
外端部までは、比較的大きな距離Aだけ間隔があいてい
る。
【0021】このため、例えば路面の左側に設けられた
縁石に沿って舗装作業を行う場合に、左側の運転席15
に着席したオペレータが、前側転圧ローラ6の外端部と
縁石とを確実に目視することが難しく、オペレータがロ
ードローラの操縦を誤って前側転圧ローラ6が縁石に乗
上げてしまうことにより、縁石、前側転圧ローラ6等の
破損を招くという問題がある。
【0022】また、前側転圧ローラ6と縁石との干渉を
監視するため、オペレータが運転席15から左方に身を
乗出した不安定な姿勢でロードローラを走行させた場合
には、オペレータが疲労し易くなって舗装作業の作業性
が著しく低下してしまうという問題がある。
【0023】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、転圧ローラの外端部周囲を確実に目視す
ることができ、路面の舗装作業を行うときの作業性を向
上させることができるロードローラを提供することを目
的としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明は、前,後の転圧ローラが回転可能に設け
られた車体と、該車体の床板上に位置して左,右方向に
離間して設けられた左,右の運転席と、前記車体の走行
方向を制御するため該各運転席の前側に位置して前記床
板上に設けられた左,右のステアリング装置とからなる
ロードローラに適用される。
【0025】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記床板と左,右の運転席との間には、前記各
運転席を少なくとも左,右方向に移動可能に案内する運
転席案内機構を設ける構成としたことにある。
【0026】このように構成したことにより、例えば縁
石等に沿って路面を舗装する場合に、運転席を適宜に左
方向や右方向に移動させることにより、オペレータは、
運転席に着席した状態で転圧ローラの外端部と縁石等を
確実に目視することができ、舗装作業の作業性を向上さ
せることができる。
【0027】請求項2の発明は、前記車体は左,右の前
側転圧ローラが設けられた前部車体と、該前部車体に連
結され後側転圧ローラが設けられた後部車体とから構成
し、前記運転席、ステアリング装置および運転席案内機
構は前部車体の床板上に設ける構成としたことにある。
【0028】このように構成したことにより、例えば縁
石等に沿って路面を舗装する場合に、オペレータは前部
車体の運転席に着席した状態で、前側転圧ローラの外端
部と縁石等を確実に目視しつつ、ステアリング装置を操
作することができる。
【0029】請求項3の発明は、運転席案内機構は、運
転席を前,後方向に案内する前後レールと、運転席を
左,右方向に案内する左右レールとから構成し、左側の
運転席に設けられた左右レールは、当該運転席を左側の
ステアリング装置に対してほぼ正対した正対位置と左端
位置との間で案内し、右側の運転席に設けられた左右レ
ールは、当該運転席を右側のステアリング装置に対して
ほぼ正対した正対位置と右端位置との間で案内する構成
としたことにある。
【0030】このように構成したことにより、左側のス
テアリング装置を操作しつつ縁石に沿って舗装作業を行
う場合には、左側の運転席を左端位置へと移動させるこ
とにより、オペレータは、運転席に着席した状態で前側
転圧ローラの外端部と縁石との干渉を監視することがで
きる。一方、右側のステアリング装置を操作しつつ縁石
に沿って舗装作業を行う場合には、右側の運転席を右端
位置へと移動させることにより、オペレータは、運転席
に着席した状態で前側転圧ローラの外端部と縁石と干渉
を監視することができる。また、前後レールに沿って運
転席を前方向や後方向に移動することにより、各運転席
とステアリング装置との間隔を適宜に調整することがで
きる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるロードローラ
の実施の形態について、図1ないし図5を参照しつつ詳
細に説明する。なお、本実施の形態では上述した従来技
術と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省
略する。
【0032】図において、31,31は左,右の運転席
15を前,後方向および左,右方向に移動可能に案内す
るため、上述した従来技術による前後レール14に代え
て本実施の形態に適用した左,右の運転席案内機構で、
該各運転席案内機構31は、後述の左右レール32、可
動板33、前後レール34等により構成されている。
【0033】32は運転席15を左,右方向に移動可能
に案内するため運転席支持台13上に設けられた左右レ
ールで、該左右レール32は、図3ないし図5に示すよ
うに、運転席支持台13の上面に左,右方向に伸長して
設けられた2個の下側レール32A,32Aと、可動板
33に固着され各下側レール32Aに摺動可能に係合し
た上側レール32B,32Bとからなっている。また、
この案内レール32には、下側レール32Aに対して上
側レール32Bをロックするロック機構(図示せず)
と、該ロック機構を解除して上側レール32Bを摺動さ
せるロック解除レバー32Cとが設けられ、該ロック解
除レバー32Cは運転席15の下部側方に突出してい
る。
【0034】33は左右レール32の上側レール32B
上に設けられた可動板で、該可動板33は略正方形の鋼
板からなり、その下面側には案内レール32の上側レー
ル32Bが固着され、上面側には前後レール34の後述
する下側レール34Aが固着されている。そして、可動
板33は、左右レール32のロック解除レバー32Cを
操作することにより、上側レール32Bと共に左,右方
向に移動するものである。
【0035】34は運転席15を前,後方向に移動可能
に案内するため可動板33上に設けられた前後レール
で、該前後レール34は、可動板33の上面側に前,後
方向に伸長して設けられた2個の下側レール34A,3
4Aと、運転席15の取付板15Aに固着され各下側レ
ール34Aに摺動可能に係合した上側レール34B,3
4Bとからなっている。また、この案内レール34に
は、下側レール34Aに対して上側レール34Bをロッ
クするロック機構(図示せず)と、該ロック機構を解除
して上側レール34Bを摺動させるロック解除レバー3
4Cとが設けられ、該ロック解除レバー34Cは運転席
15の下部前方に突出している。
【0036】そして、左側の運転席案内機構31を構成
する左右レール32は、オペレータがロック解除レバー
32Cを操作することにより、左側の運転席15を、ス
テアリング装置17にほぼ正対した正対位置(図2、図
5中に実線で示す位置)と、ステアリング装置17に対
して左側に寄った左端位置(図2、図5中に二点鎖線で
示す位置)との間で案内する。これにより、左側の運転
席15は、正対位置から左端位置までの距離Bの範囲で
移動可能となっている。
【0037】また、右側の運転席案内機構31を構成す
る左右レール32は、オペレータがロック解除レバー3
2Cを操作することにより、右側の運転席15を、ステ
アリング装置17にほぼ正対した正対位置(図2中に実
線で示す位置)と、ステアリング装置17に対して右側
に寄った右端位置(図2中に二点鎖線で示す位置)との
間で案内する。これにより、右側の運転席15は、正対
位置から右端位置までの距離Bの範囲で移動可能となっ
ている。
【0038】さらに、各運転席案内機構31を構成する
前後レール34は、運転席15に着席したオペレータが
ロック解除レバー34Cを操作することにより、運転席
15を、ステアリング装置17から離間した後端位置
(図4中に実線で示す位置)と、ステアリング装置17
に接近した前端位置(図4中に二点鎖線で示す位置)と
の間で案内する構成となっている。
【0039】35,35は上述した従来技術による後側
手摺り21に代えて本実施の形態に適用した左,右の後
側手摺りで、左側に位置する後側手摺り35は、左側の
運転席15が左端位置に移動したときに該運転席15と
の干渉を避ける折曲形状(図5参照)に形成され、右側
に位置する後側手摺り35は、右側の運転席15が右端
位置に移動したときに該運転席15との干渉を避ける折
曲形状に形成されている。
【0040】本実施の形態によるロードローラは上述の
如き構成を有するもので、舗装作業時に路面に敷きつめ
られた舗装材の表面を前側転圧ローラ6、後側転圧ロー
ラ7によって踏固める基本的作動については、従来技術
によるものと格別差異はない。
【0041】然るに、本実施の形態によれば、運転席支
持台13と2つの運転席15との間に、これら運転席1
5を前,後方向と左,右方向とに移動可能に案内する運
転席案内機構31を設けることにより、縁石等に沿って
路面の舗装作業を行うときの作業性を向上することがで
きるようになっており、以下、路面の左側に設けられた
縁石に沿って路面の舗装作業を行う場合について述べ
る。
【0042】まず、オペレータは、乗降用ステップ19
を足場として床板12上に乗込み、左側の運転席15に
着席する。そして、運転席15に着席したオペレータ
は、左右レール32のロック解除レバー32Cを操作
し、運転席15を、図2中に実線で示す正対位置から二
点鎖線で示す左端位置へと距離Bだけ移動する。
【0043】これにより、運転席15が正対位置にある
ときに、該運転席15に着席したオペレータから左側の
前側転圧ローラ6の外端部までが距離Aとなるのに比較
して、運転席15が左端位置に移動した状態では、該運
転席15に着席したオペレータから前側転圧ローラ6の
外端部までの距離Cを、上述の距離Aよりも小さく(C
<A)することができる。このため、オペレータは、運
転席15から身を乗出すことなく、運転席15に着席し
た状態で前側転圧ローラ6の外端部と縁石とを確実に目
視しながらステアリング装置17を操作することができ
る。
【0044】このため、縁石と前側転圧ローラ6の外端
部との間に適宜な間隔を保ちつつ、縁石に沿って路面の
舗装作業を行うことができ、前側転圧ローラ6が縁石に
乗上げることによって前側転圧ローラ6、縁石等が破損
してしまうのを確実に抑えることができる。
【0045】また、オペレータは、前後レール34のロ
ック解除レバー34Cを操作し、運転席15を前,後方
向に移動させて運転席15とステアリング装置17との
間隔を適宜に調整する。これにより、オペレータは、前
側転圧ローラ6の外端部と縁石との干渉を監視しつつ、
楽な姿勢をもってステアリング装置17を操作すること
ができるので、オペレータの疲労を抑えることができ、
舗装作業時の作業性を向上させることができる。
【0046】一方、路面の右側に設けられた縁石に沿っ
て路面の舗装作業を行う場合には、右側の運転席15に
着席したオペレータは、左右レール32のロック解除レ
バー32Cを操作することにより、運転席15を、図2
中に実線で示す正対位置から二点鎖線で示す右端位置へ
と距離Bだけ移動する。
【0047】これにより、運転席15が正対位置にある
ときに、該運転席15に着席したオペレータから右側の
前側転圧ローラ6の外端部までが距離Aとなるのに比較
して、運転席15が右端位置に移動した状態では、該運
転席15に着席したオペレータから前側転圧ローラ6の
外端部までの距離Cを、上述の距離Aよりも小さく(C
<A)することができる。
【0048】このため、オペレータは、運転席15に着
席した状態で前側転圧ローラ6の外端部と縁石とを確実
に目視しながらステアリング装置17を操作することが
でき、縁石と前側転圧ローラ6の右端縁部との間に適宜
な間隔を保ちつつ、縁石に沿って路面の舗装作業を行う
ことができる。
【0049】なお、上述した実施の形態では、運転席支
持台13の上面側に左右レール32を設け、このレール
32の上側に前後レール34を設けた場合を例に挙げた
が、本発明はこれに限るものではなく、運転席支持台1
3の上面側に前後レール34を設け、このレール34の
上側に左右レール32を設ける構成としてもよい。
【0050】さらに、上述した実施の形態では、2つの
前側転圧ローラ6が設けられた前部車体2と、後側転圧
ローラ7が設けられた後部車体4とが連結装置3を介し
て揺動可能に連結されたロードローラを例に挙げたが、
本発明はこれに限らず、例えば前側転圧ローラ6と後側
転圧ローラ7とが単一の車体に設けられたロードローラ
にも適用することができる。
【0051】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、車体の床板と左,右の運転席との間に、各運転席
を少なくとも左,右方向に移動可能に案内する運転席案
内機構を設ける構成としたので、例えば縁石等に沿って
路面を舗装する場合に、運転席を適宜に移動させること
により、オペレータは、運転席に着席した状態で転圧ロ
ーラの外端部と縁石とを確実に目視することができる。
このため、縁石と転圧ローラの外端部との間に適宜な間
隔を保ちつつ、縁石に沿って路面の舗装作業を安全に行
うことができる。また、オペレータが運転席から身を乗
出して転圧ローラと縁石との干渉を監視する必要がなく
なるので、オペレータの疲労を低減でき、舗装作業の作
業性を向上させることができる。
【0052】また、請求項2の発明によれば、運転席、
ステアリング装置および運転席案内機構を、左,右の前
側転圧ローラが設けられた前部車体の床板上に設ける構
成としたので、例えば縁石等に沿って路面を舗装する場
合に、オペレータは運転席に着席した状態で、前側転圧
ローラの外端部と縁石とを確実に目視しつつステアリン
グ装置を操作することができ、舗装作業の作業性を向上
させることができる。
【0053】さらに、請求項3の発明によれば、運転席
案内機構の左右レールにより、左側の運転席をステアリ
ング装置に対して左側に寄った左端位置に案内し、右側
の運転席をステアリング装置に対して右側に寄った右端
位置に案内する構成としたので、路面の左側に設けられ
た縁石に沿って舗装作業を行う場合でも、路面の右側に
設けられた縁石に沿って舗装作業を行う場合でも、オペ
レータは、運転席に着席した状態で転圧ローラの外端部
と縁石とを確実に目視しつつ、縁石に沿って路面の舗装
作業を安全に行うことができる。また、運転席案内機構
の前後レールによって運転席を前,後方向に移動させ、
各運転席とステアリング装置との間隔を適宜に調整する
ことにより、オペレータは一層楽な姿勢でステアリング
装置を操作することができ、舗装作業時の作業性を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態によるロードローラを示す正面図
である。
【図2】ロードローラの前部車体をキャノピを取外した
状態で示す平面図である。
【図3】運転席案内機構、運転席等を示す分解斜視図で
ある。
【図4】図1中の運転席案内機構、運転席等を拡大して
示す要部拡大正面図である。
【図5】運転席案内機構によって運転席が正対位置から
左端位置に移動する状態を示す図4中の矢示V−V方向
からみた要部拡大断面図である。
【図6】従来技術によるロードローラを示す正面図であ
る。
【図7】従来技術によるロードローラをキャノピを取外
した状態で示す平面図である。
【図8】従来技術による運転席案内機構、運転席等を示
す図6中の矢示VIII−VIII方向からみた要部拡大断面図
である。
【符号の説明】
1 車体 2 前部車体 4 後部車体 6 前側転圧ローラ 7 後側転圧ローラ 12 床板 15 運転席 17 ステアリング装置 31 運転席案内機構 32 左右レール 34 前後レール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平澤 喜義 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 高山 剛 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 2D052 AA03 AA04 AD05 AD11 BB01 BB05 BB10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前,後の転圧ローラが回転可能に設けら
    れた車体と、該車体の床板上に位置して左,右方向に離
    間して設けられた左,右の運転席と、前記車体の走行方
    向を制御するため該各運転席の前側に位置して前記床板
    上に設けられた左,右のステアリング装置とからなるロ
    ードローラにおいて、 前記床板と左,右の運転席との間には、前記各運転席を
    少なくとも左,右方向に移動可能に案内する運転席案内
    機構を設ける構成としたことを特徴とするロードロー
    ラ。
  2. 【請求項2】 前記車体は左,右の前側転圧ローラが設
    けられた前部車体と、該前部車体に連結され後側転圧ロ
    ーラが設けられた後部車体とから構成し、前記運転席、
    ステアリング装置および運転席案内機構は前記前部車体
    の床板上に設ける構成としてなる請求項1に記載のロー
    ドローラ。
  3. 【請求項3】 前記運転席案内機構は、前記運転席を
    前,後方向に案内する前後レールと、前記運転席を左,
    右方向に案内する左右レールとから構成し、 前記左側の運転席に設けられた左右レールは、当該運転
    席を左側のステアリング装置に対してほぼ正対した正対
    位置と左端位置との間で案内し、右側の運転席に設けら
    れた左右レールは、当該運転席を右側のステアリング装
    置に対してほぼ正対した正対位置と右端位置との間で案
    内する構成としてなる請求項1または2に記載のロード
    ローラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103362055A (zh) * 2013-07-13 2013-10-23 柳工无锡路面机械有限公司 一种压路机旋转操纵台及定位装置
JP2022108729A (ja) * 2021-01-13 2022-07-26 ヨゼフ フェゲーレ アーゲー 建設機械用の座席コンソールを備えた操作台

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CN103362055B (zh) * 2013-07-13 2015-06-24 柳工无锡路面机械有限公司 一种压路机旋转操纵台的旋转定位装置
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