JP2000192415A - ロードローラ - Google Patents

ロードローラ

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JP2000192415A
JP2000192415A JP10367918A JP36791898A JP2000192415A JP 2000192415 A JP2000192415 A JP 2000192415A JP 10367918 A JP10367918 A JP 10367918A JP 36791898 A JP36791898 A JP 36791898A JP 2000192415 A JP2000192415 A JP 2000192415A
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getting
tread
operator
driver
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JP10367918A
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English (en)
Inventor
Seiji Tamura
誠二 田村
Morio Oshina
守雄 大科
Kiyoshi Hirasawa
喜義 平澤
Takeshi Takayama
剛 高山
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転席への乗降を迅速かつ安全に行うことが
できるようにする。 【解決手段】 乗降用ステップ23を、下段踏板24
と、前,後方向の中間が空間部27となった中段踏板2
5と、前,後方向の両側が空間部28となった上段踏板
26とから構成する。これにより、運転席への乗降時に
オペレータの左,右の足が中段踏板25の空間部27、
上段踏板26の空間部28を交互に通り抜けることがで
き、オペレータは中段踏板25、上段踏板26を円滑に
通過することにより、各踏板24,25,26に引っか
かることなく、運転席への乗降を迅速かつ安全に行うこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、路面等に敷きつめ
られた砂利、アスファルト等の舗装材を踏固める舗装作
業に好適に用いられるロードローラに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、路面等の舗装作業を行うときに
は、ドラムローラ、タイヤローラ、マカダムローラ等と
呼ばれるロードローラが用いられ、整地した路面上に砂
利、アスファルト等の舗装材を敷きつめた後、ロードロ
ーラを走行させることにより、舗装材を踏固める方法が
採用されている。
【0003】そこで、この種の従来技術によるロードロ
ーラを、図9ないし図11を参照しつつ説明する。
【0004】図において、1はロードローラの車体で、
該車体1は、後述の前側転圧ローラ6が回転可能に設け
られた前部車体2と、後述の後側転圧ローラ7が回転可
能に設けられ連結装置3を介して前部車体2に連結され
た後部車体4とからなっている。そして、前部車体2と
後部車体4との間には、連結装置3を中心として前部車
体2に対して後部車体4を左,右方向に揺動させるステ
アリングシリンダ5が配設されている。
【0005】ここで、前部車体2は、上面2A、左,右
の側面2B,2Bおよび後述の床板8等によって囲まれ
た箱状に形成され、その内部には原動機、油圧ポンプ
(いずれも図示せず)等が収容されている。
【0006】6,6は左,右方向に離間して前部車体2
に回転可能に設けられた一対の前側転圧ローラで、各前
側転圧ローラ6は、例えば金属製のドラムからなり、内
部に水等を封入することにより重量が調整できる構成と
なっている。また、前部車体2と各前側転圧ローラ6と
の間にはそれぞれ油圧モータ(図示せず)が設けられ、
該油圧モータによって各前側転圧ローラ6が回転するも
のである。
【0007】7は後部車体4に回転可能に設けられた1
個の後側転圧ローラで、該後側転圧ローラ7は、前側転
圧ローラ6よりも大きな軸方向寸法を有する金属製のド
ラムからなり、前側転圧ローラ6と同様に、内部に水等
を封入することにより重量が調整できる構成となってい
る。また、後部車体4と後側転圧ローラ7との間には油
圧モータ(図示せず)が設けられ、該油圧モータによっ
て後側転圧ローラ7が回転するものである。
【0008】そして、各前側転圧ローラ6を回転駆動す
る油圧モータと、後側転圧ローラ7を回転駆動する油圧
モータとを等しい回転数で回転させることにより、車体
1が路面上を走行し、各前側転圧ローラ6、後側転圧ロ
ーラ7によって路面上に敷きつめられた舗装材を転圧す
る構成となっている。
【0009】8は前部車体2の上面2Aと同一平面をな
して該上面2Aの後側に配設された床板で、該床板8は
矩形の鋼板からなり、前部車体2の一部を構成してい
る。ここで、床板8は、図10に示すように、前部車体
2の各側面2B間に位置する中央床部8Aと、前部車体
2の各側面2Bからひさし状に張出した左,右の張出し
部8B,8Bとからなっている。そして、床板8の後部
側には、後述の各運転席10を支持するための支持台9
が左,右方向に伸長して設けられている。
【0010】10,10は左,右方向に離間して支持台
9上に配設された2個の運転席で、各運転席10の前側
には操縦台11が左,右方向に延在して設けられ、該操
縦台11には、各運転席10と対応する位置に操舵用の
ステアリング装置12,12等が設けられている。そし
て、各ステアリング装置12のうち一方を操舵すること
により、上述のステアリングシリンダ5が伸縮し、連結
装置3を中心として前部車体2に対して後部車体4が
左,右方向に揺動することにより、ロードローラの走行
方向が制御される構成となっている。また、各運転席1
0の上側はキャノピ13によって覆われている。
【0011】ここで、ロードローラを用いて路面上に敷
きつめられた舗装材を踏固めるときに、例えば路面の
左,右両側に設けられた縁石等に前側転圧ローラ6等が
乗上げた場合には、当該縁石等が前側転圧ローラ6によ
って破損してしまう虞がある。
【0012】このため、例えば路面の右側を舗装する場
合には、オペレータは右側の前側転圧ローラ6が縁石に
乗上げるのを監視するため、右側のステアリング装置1
2によってロードローラの走行を制御し、路面の左側を
舗装する場合には、オペレータは左側の前側転圧ローラ
6が縁石に乗上げるのを監視するため、左側のステアリ
ング装置12によってロードローラの走行を制御できる
ように構成されている。
【0013】14,14,…は床板8の角隅部に立設さ
れた4個の手摺りで、該各手摺り14は、後述の乗降用
ステップ15を足場として運転席10に乗降するオペレ
ータが把持することにより、運転席10に乗降するとき
の安全性を確保するものである。
【0014】15,15は前部車体2の左,右の側面2
Bにそれぞれ設けられ、オペレータが運転席10に乗降
するときの足場を形成する乗降用ステップで、該各乗降
用ステップ15は、図11に示す如く、前部車体2の側
面2Bに取付けられた外板16に多段に設けられた複数
(例えば、4個)の踏板17,17,…により、垂直な
梯子状に構成されている。ここで、各踏板17は、例え
ばコ字状に折曲げられた鋼板からなり、前部車体2の側
面2Bからの各踏板17の突出長さsは等しく設定され
ている。
【0015】従来技術によるロードローラは上述の如き
構成を有するもので、このロードローラを用いて路面の
舗装作業を行う場合には、まず、オペレータが乗降用ス
テップ15を足場として床板8上の運転席10に乗込
む。
【0016】そして、運転席10に着席したオペレータ
がステアリング装置12等を操作しつつロードローラを
走行させ、路面に敷きつめられた舗装材の表面を前側転
圧ローラ6、後側転圧ローラ7によって踏固めることに
より、路面の舗装作業を行う。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
技術によるロードローラでは、前部車体2に設けられた
乗降用ステップ15を足場としてオペレータが運転席1
0に乗降するときに、以下の如き不具合があった。
【0018】まず、乗降用ステップ15を足場として運
転席10に乗降するときに、オペレータは、前部車体2
の側面2Bと正対した状態で、手摺り14を把持して体
を支えつつ乗降用ステップ15の各踏板17を踏み進む
ようになる。この場合、乗降用ステップ15が垂直な梯
子状に構成されているため、オペレータは各踏板17を
目視することが難しく、踏板17を踏外したり、踏板1
7に足を引っかけたりする虞れがある上に、手摺り14
を把持して体を支えることによりオペレータが疲労して
しまうという問題がある。
【0019】また、乗降用ステップ15を構成する各踏
板17は、コ字状に折曲げられた不透明な鋼板からなっ
ているため、例えば運転席10に着席したオペレータ
が、床板8上から下方を見下ろして路面の舗装状態等を
確認しようとした場合に、踏板17によって視界が遮ら
れてしまうという問題がある。
【0020】さらに、各踏板17が鋼板からなるため、
運転席10への乗降時にオペレータの靴等から落下した
舗装材が踏板17の上面に付着することにより、踏板1
7が滑り易くなるという問題がある。
【0021】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、運転席への乗降を迅速かつ安全に行うこ
とができるようにしたロードローラを提供することを目
的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明は、前,後の転圧ローラが回転可能に設け
られた車体と、該車体の床板上に位置して設けられた運
転席と、該運転席に乗降するため車体の側面に設けられ
た乗降用ステップとからなるロードローラに適用され
る。
【0023】そして、請求項1の発明の特徴は、乗降用
ステップは車体の側面から左,右方向に突出して設けら
れた複数段の踏板により構成し、該各踏板は、前,後方
向の中間が空間部となった踏板と前,後方向の両側が空
間部となった踏板とを上,下方向で交互に配置する構成
としたことにある。
【0024】このように構成したことにより、車体に設
けられた乗降用ステップを足場として運転席に乗降する
ため、オペレータが左,右の足で交互に各踏板を踏み進
む場合に、例えば左足が踏板の前,後方向の中間の空間
部を通り抜け、右足が踏板の前,後方向の右側の空間部
を通り抜けるようになる。このため、オペレータは各踏
板に足を引っかけることなく、迅速に運転席に乗降する
ことができる。
【0025】請求項2の発明は、各踏板は、下段側の踏
板の突出長さが大きく、上段側の踏板に向けて突出長さ
が順次小さくなる階段形状に構成したことにある。
【0026】このように構成したことにより、下段側の
踏板を上段側の踏板の上方から見通すことができ、か
つ、下段側の踏板の突出端側は上段側の踏板の突出端か
らさらに突出した踏み代となるので、乗降用ステップを
足場として運転席に乗降するときに、オペレータは次に
踏むべき踏板を目視しつつ各段の踏板を確実に踏み進む
ことができる。
【0027】請求項3の発明は、車体は、前側の転圧ロ
ーラが回転可能に設けられた前部車体と、該前部車体に
連結され後側の転圧ローラが回転可能に設けられた後部
車体とから構成し、乗降用ステップは前部車体または後
部車体の側面に設ける構成としたことにある。
【0028】請求項4の発明は、乗降用ステップを構成
する各段の踏板には車体の床板上から路面を見通すため
の透視用開口を設ける構成としたことにある。
【0029】このように構成したことにより、例えば路
面の舗装作業時において、オペレータは、床板の上側か
ら踏板に設けた透視用開口を通じて路面を目視すること
ができ、当該路面の舗装状態等を容易に確認することが
できる。また、運転席への乗降時に各踏板にアスファル
ト等が落下したとしても、このアスファルト等を踏板の
透視用開口を通じて排出することができ、乗降時のスリ
ップを抑えることができる。
【0030】請求項5の発明は、車体の床板には車体の
側面からひさし状に張出した張出し部を設け、該床板の
張出し部には乗降用ステップと対応する位置に切欠き部
を設ける構成としたことにある。
【0031】このように構成したことにより、運転席へ
の乗降時にオペレータが乗降用ステップのうち最上段に
位置する踏板から床板へと踏み進むときに、オペレータ
の足等を床板に設けた切欠き部を通過させることができ
る。これにより、運転席への乗降時にオペレータが床板
の張出し部に足等を引っかけるのを防止でき、運転席へ
の乗降を容易にかつ安全に行うことができる。
【0032】請求項6の発明は、車体の側部には燃料タ
ンクまたは作動油タンクを設け、乗降用ステップを構成
する各段の踏板は前記燃料タンクまたは作動油タンクの
側面に固着して設ける構成としたことにある。
【0033】請求項7の発明は、車体には乗降用ステッ
プの前,後方向の一方側または両側に位置して上,下方
向に延びる手摺りを設け、該手摺りの下端側は車体の床
板よりも下方まで伸長する構成としたことにある。
【0034】このように構成したことにより、各段の踏
板を踏み進む間に常時手摺りを把持しつつ、乗降用ステ
ップを足場として安全に運転席に乗降することができ
る。
【0035】請求項8の発明は、乗降用ステップの各踏
板は、下段側から上段側に向けて突出長さが順次小さく
なる階段形状に構成し、車体には乗降用ステップの前,
後方向の一方側または両側に位置して上,下方向に延び
る手摺りを設け、該手摺りの一部には各踏板の突出端部
を結ぶ直線に対して略平行となる傾斜部を設ける構成と
したことにある。
【0036】このように構成したことにより、運転席へ
の乗降時に各踏板を踏み進むときに、オペレータは無理
のない姿勢で手摺りの傾斜部を把持することができる。
【0037】請求項9の発明は、運転席は車体を構成す
る床板上に左,右方向に離間して2個設け、乗降用ステ
ップは車体の左,右の側面にそれぞれ設ける構成とした
ことにある。
【0038】このように構成したことにより、例えば路
面の左側を舗装するときには左側の運転席で車体の走行
を制御し、路面の右側を舗装するときには右側の運転席
で車体の走行を制御することができ、かつ、利用する運
転席に近い乗降用ステップを足場として当該運転席に乗
降することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるロードローラ
の実施の形態について、図1ないし図8を参照しつつ詳
細に説明する。
【0040】まず、図1ないし図6は第1の実施の形態
を示している。なお、本実施の形態では上述した従来技
術と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省
略する。
【0041】図において、本実施の形態によるロードロ
ーラは、上述した従来技術によるロードローラとほぼ同
様に、前部車体2および後部車体4からなる車体21、
前側転圧ローラ6、後側転圧ローラ7、運転席10等か
らなるものの、後述する乗降用ステップ23、床板2
9、各手摺り31,32等の構成が従来技術とは異なっ
ている。
【0042】22,22は前部車体2の左,右の側面2
Bに取付けられたタンクで、該タンク22は直方体の箱
状に形成され、前部車体2の内部に収容された原動機
(図示せず)に供給される燃料、または前側転圧ローラ
6、後側転圧ローラ7を駆動する油圧モータ(図示せ
ず)等に供給される作動油を貯留するものである。
【0043】23,23は従来技術による各乗降用ステ
ップ15に代えて本実施の形態に適用された左,右の乗
降用ステップで、該各乗降用ステップ23は、タンク2
2を利用して前部車体2の左,右の側面2B,2Bにそ
れぞれ設けられている。なお、左,右の乗降用ステップ
23は同一の構成を有しているため、以下、前部車体2
の左側の側面2Bに設けられた乗降用ステップ23につ
いて説明する。
【0044】まず、乗降用ステップ23は、タンク22
を介して前部車体2の側面2Bに取付けられた3段の踏
板、即ち、タンク22の側面22A下端側に設けられた
下段踏板24と、該下段踏板24の上側に位置してタン
ク22の側面22Aに設けられた中段踏板25と、中段
踏板25の上側に位置してタンク22の側面22A上端
側に設けられた上段踏板26とにより構成されている。
【0045】ここで、下段踏板24は、図4に示すよう
に、タンク22の側面22Aに溶接等によって固着され
た長方形状の枠体24Aと、該枠体24Aの内側に前,
後方向に伸長して格子状に設けられた3本の補強板24
Bとからなり、枠体24Aと補強板24Bとの間、およ
び各補強板24B間には、上,下方向に開口した4個の
透視用開口24Cが形成されている。そして、下段踏板
24は、タンク22の側面22Aから最も長い突出長さ
L1をもって突出している。
【0046】また、中段踏板25は、下段踏板24の上
側に位置してタンク22の側面22Aに溶接等によって
固着された枠体25Aと、該枠体25Aの内側に前,後
方向に伸長して格子状に設けられた2本の補強板25B
とからなり、枠体25Aと補強板25Bとの間、および
各補強板25B間には、上,下方向に開口した4個の透
視用開口25Cが形成されている。また、中段踏板25
の前,後方向の中間部はタンク22側に凹んだ凹陥部2
5Dとなっている。
【0047】そして、中段踏板25の前,後方向の両側
は、タンク22の側面22Aから突出長さL2をもって
突出し、この突出長さL2は、下段踏板24の突出長さ
L1よりも小さく(L2<L1)設定されている。ま
た、中段踏板25の凹陥部25Dの突出長さL3は、中
段踏板25の前,後方向両側の突出長さL2よりも小さ
く(L3<L2)設定されている。さらに、中段踏板2
5の前,後方向の中間には、該中段踏板25の外端縁と
凹陥部25Dによって二点鎖線で囲まれた範囲に空間部
27が形成されている。
【0048】さらに、上段踏板26は、タンク22の側
面22Aに溶接等によって固着された長方形状の枠体2
6Aと、該枠体26Aの内側に前,後方向に伸長して設
けられた1本の補強板26Bとからなり、枠体26Aと
補強板26Bとの間には、上,下方向に開口した2個の
透視用開口26Cが形成されている。そして、タンク2
2の側面22Aからの上段踏板26の突出長さは、中段
踏板25の前,後方向の中間部の突出長さL3と略等し
く設定されている。
【0049】ここで、上段踏板26は、前,後方向の長
さ寸法が下段踏板24、中段踏板25よりも小さく設定
され、上段踏板26の前,後方向の両側には、該上段踏
板26の外端縁を二点鎖線で延長した範囲に空間部2
8,28が形成されている。
【0050】かくして、乗降用ステップ23は、下段踏
板24と、前,後方向の中間が空間部27となった中段
踏板25と、前,後方向の両側が空間部28となった上
段踏板26とからなり、中段踏板25と上段踏板26と
を上,下方向で交互に配置する構成となっている。
【0051】また、各踏板24,25,26は、下段踏
板24の突出長さが大きく、上段踏板26に向けて突出
長さが順次小さくなる階段形状に構成されている。
【0052】29は前部車体2の上面2Aと同一平面を
なして該上面2Aの後側に配設された本実施の形態によ
る床板で、該床板29は、従来技術による床板8とほぼ
同様に、前部車体2の各側面2B間に位置する中央床部
29Aと、前部車体2の各側面2Bからひさし状に張出
した左,右の張出し部29B,29Bとからなるもの
の、該床板29の各張出し部29Bには、左,右方向に
離間して後述の切欠き部30が設けられている。
【0053】30,30は床板29の各張出し部29B
に設けられた左,右の切欠き部で、該切欠き部30は、
図5等に示すように、各張出し部29Bのうち乗降用ス
テップ23と対応した位置を中央床部29A側へと切欠
くことによって形成されている。そして、切欠き部30
は、例えば運転席10に乗降するオペレータが、乗降用
ステップ23の上段踏板26から床板29へと踏み進む
とき、あるいは床板29から上段踏板26へと踏み進む
ときに、オペレータの足等を通過させることにより、該
オペレータの足等が床板29の張出し部29Bに引っか
かるのを防止し、運転席10への乗降を容易にするもの
である。
【0054】31,31は左,右の乗降用ステップ23
の前側に設けられた前側手摺りで、該前側手摺り31
は、一端側がステアリング装置12の前側に位置して床
板29の張出し部29Bに固着され、他端側が自由端と
なって床板29よりも下方まで伸長している。
【0055】ここで、前側手摺り31は、図5および図
6に示すように、床板29の張出し部29Bから鉛直上
方に延びた上側鉛直部31Aと、該上側鉛直部31Aの
上端側から水平方向に折曲げられ、後端側が乗降用ステ
ップ23の近傍まで延びたL字状の屈曲部31Bと、該
屈曲部31Bの後端側から下向きに折曲げられ、前部車
体2側に傾斜しつつ切欠き部30を通じて床板29の下
方まで伸長した傾斜部31Cと、該傾斜部31Cの下端
側から鉛直下方に延び、乗降用ステップ23の上段踏板
26近傍まで伸長した下側鉛直部31Dとを有してい
る。
【0056】32,32は前側手摺り31との間で左,
右の乗降用ステップ23を前,後方向から挟むように設
けられた後側手摺りで、該後側手摺り32は、一端側が
運転席10の後側に位置して支持台9に固着され、他端
側が床板29よりも下方まで伸長してタンク22に固着
されている。
【0057】ここで、後側手摺り32は、支持台9から
鉛直上方に延びた上側鉛直部32Aと、該上側鉛直部3
2Aの上端側から水平方向に折曲げられ、前端側が乗降
用ステップ23の近傍まで延びたL字状の上側屈曲部3
2Bと、該上側屈曲部32Bの前端側から下向きに折曲
げられ、前部車体2側に傾斜しつつ切欠き部30を通じ
て床板29の下方まで伸長した傾斜部32Cと、該傾斜
部32Cの下端側から鉛直下方に延び、乗降用ステップ
23の上段踏板26近傍まで伸長した下側鉛直部32D
と、該下側鉛直部32Dの下端側から水平方向に折曲げ
られ、タンク22に固着された下側屈曲部32Eとを有
している。
【0058】そして、図6に示すように、前側手摺り3
1の傾斜部31Cと後側手摺り32の傾斜部32Cと
は、乗降用ステップ23を構成する各踏板24,25,
26の突出端部を結ぶ直線A−Aに対して略平行となる
ように構成されている(なお、図6中では前側手摺り3
1の傾斜部31Cは後側手摺り32の前側に重なってい
る)。これにより、オペレータは、乗降用ステップ23
を足場として運転席10に乗降するときに、前側手摺り
31の傾斜部31Cと後側手摺り32の傾斜部32Cと
を、無理のない姿勢で常時把持することができる構成と
なっている。
【0059】本実施の形態によるロードローラは上述の
如き構成を有するもので、路面の舗装作業時に路面に敷
きつめられたアスファルト等を踏固める基本的作動につ
いては従来技術によるものと格別差異はない。
【0060】然るに、本実施の形態によれば、前部車体
2の左,右の側面2Bに設けた各乗降用ステップ23に
より、オペレータが運転席10に容易に乗降できるよう
に改善されており、以下、オペレータが乗降用ステップ
23を足場として運転席10に乗降するときの動作につ
いて述べる。
【0061】まず、運転席10に乗込む場合には、オペ
レータは乗降用ステップ23に正対し、前側手摺り31
と後側手摺り32とを把持する。そして、例えば下段踏
板24の前,後方向の中間部を左足で踏込み、中段踏板
25の後部側を右足で、上段踏板26を左足で、床板2
9を右足で順次踏み進む。
【0062】この場合、中段踏板25の前,後方向の中
間には空間部27を設けているので、例えばオペレータ
が右足で中段踏板25の後部側を踏込んだ後、左足で上
段踏板26を踏み進むときに、この左足が空間部27を
通り抜けることができ、オペレータは中段踏板25を円
滑に通過することができる。また、上段踏板26の前,
後方向の両側には空間部28を設けているので、例えば
オペレータが左足で上段踏板26を踏込んだ後、右足で
床板29を踏み進むときに、この右足が空間部28を通
り抜けることができ、オペレータは上段踏板26を円滑
に通過することができる。
【0063】一方、運転席10から降りるときには、オ
ペレータは、運転席10に背を向けた状態で、前側手摺
り31および後側手摺り32を把持しつつ、例えば床板
29から切欠き部30を通じて左足で上段踏板26を踏
込んだ後、中段踏板25の前部側を右足で、下段踏板2
4の中央部を左足で順次踏み進むことにより、路面に到
達することができる。
【0064】この場合、オペレータが左足で上段踏板2
6を踏込んだ後、右足で中段踏板25の前部側を踏み進
むときに、この右足が空間部28を通り抜けることがで
き、オペレータは上段踏板26を円滑に通過することが
できる。また、オペレータが右足で中段踏板25の前部
側を踏込んだ後、左足で下段踏板24の中央部を踏み進
むときに、この左足が中段踏板25の空間部27を通り
抜けることができ、オペレータは中段踏板25を円滑に
通過することができる。
【0065】しかも、各踏板24,25,26は、下段
踏板24の突出長さが大きく、上段踏板26に向けて突
出長さが順次小さくなる階段形状に構成したので、中段
踏板25の突出端を上段踏板26の突出端からさらに突
出した踏み代として目視でき、下段踏板24の突出端を
中段踏板25の突出端からさらに突出した踏み代として
目視できる。このため、運転席10への乗降時に、オペ
レータはこれら各踏板24,25,26を常時目視しつ
つ確実に踏み進むことができ、一層迅速かつ安全に運転
席10に乗降することができる。
【0066】また、床板29の各張出し部29Bには、
乗降用ステップ23と対応する位置に切欠き部30を設
けたから、例えばオペレータが乗降用ステップ23の上
段踏板26から床板29へと踏み進むときに、オペレー
タの足等が切欠き部30を通過することにより床板29
の張出し部29Bに引っかかるのを回避できる。
【0067】また、乗降用ステップ23を構成する下段
踏板24、中段踏板25、上段踏板26には、それぞれ
上,下方向に開口する透視用開口24C、25C、26
Cを設ける構成としたから、下段踏板24、中段踏板2
5、上段踏板26にアスファルト等が落下したとして
も、このアスファルト等を透視用開口24C、25C、
26Cを通じて排出することができ、各踏板24,2
5,26に付着したアスファルト等による乗降時のスリ
ップを防止することができる。
【0068】さらに、乗降用ステップ23を前,後方向
から挟む前側手摺り31と後側手摺り32とを設け、各
手摺り31,32の下端側を床板29よりも下方まで伸
長させる構成としたので、オペレータは、運転席10へ
の乗降時に各踏板24,25,26および床板29を踏
み進む間に、前側手摺り31と後側手摺り32とを常時
把持することができる。このため、例えば夜間、降雨
時、降雪時にオペレータが踏板24,25,26等でス
リップした場合でも、前側手摺り31と後側手摺り32
とによって体を支えることができ、運転席10への乗降
を安全に行うことができる。
【0069】また、万一オペレータが乗降用ステップ2
3を踏外したとしても、手摺り31,32を把持してい
るため、オペレータの足等が前側転圧ローラ6に巻込ま
れたり、連結装置3によって連結された前部車体2と後
部車体4との間に挟まれたりするのを防止することがで
きる。
【0070】しかも、前側手摺り31と後側手摺り32
とには、各踏板24,25,26の突出端部を結ぶ直線
A−Aと略平行となる傾斜部31C,32Cを設けたの
で、各踏板24,25,26を踏み進むオペレータは、
無理のない姿勢で前側手摺り31の傾斜部31Cと後側
手摺り32の傾斜部32Cとを把持することができ、運
転席10への乗降を一層迅速に行うことができる。
【0071】そして、運転席10に乗込んだオペレータ
は、ステアリング装置12等を操作してロードローラを
走行させ、床板29上から路面の舗装状態を確認しつつ
前側転圧ローラ6および後側転圧ローラ7によって路面
に敷きつめられたアスファルトを踏固める舗装作業を行
う。
【0072】この場合、オペレータが床板29上から路
面の舗装状態を確認するときに、上段踏板26に設けた
透視用開口26C、中段踏板25に設けた透視用開口2
5C、下段踏板24に設けた透視用開口24Cを通じて
路面を見通すことができる。このため、オペレータは運
転席10側から路面の舗装状態を広範囲に亘って確認し
つつ、路面の舗装作業を行うことができ、その作業性を
大幅に向上させることができる。
【0073】次に、図7は第2の実施の形態による乗降
用ステップを示し、本実施の形態では、中段踏板の前,
後方向の両側に空間部を設けると共に、上段踏板の前,
後方向の中間に空間部を設けたことを特徴としている。
なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態と
同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略する
ものとする。
【0074】図7において、41は第1の実施の形態に
よる乗降用ステップ23に代えて本実施の形態に適用さ
れた乗降用ステップで、該乗降用ステップ41は、タン
ク22の側面22A下端側に設けられた下段踏板42
と、該下段踏板42の上側に位置してタンク22の側面
22Aに設けられた中段踏板43と、中段踏板43の上
側に位置してタンク22の側面22A上端側に前,後方
向に離間して設けられた2個の上段踏板44とから構成
されている。
【0075】ここで、下段踏板42は、タンク22の側
面22Aに溶接等によって固着された長方形状の枠体4
2Aと、該枠体42Aの内側に格子状に設けられた3本
の補強板42Bとからなり、枠体42Aと補強板42B
との間等には、上,下方向に開口する4個の透視用開口
42Cが形成されている。そして、下段踏板42は、タ
ンク22の側面22Aから最も長い突出長さL1をもっ
て突出している。
【0076】また、中段踏板43は、タンク22の側面
22Aに溶接等によって固着された長方形状の枠体43
Aと、該枠体43Aの内側に格子状に設けられた2本の
補強板43Bとからなり、枠体43Aと補強板43Bと
の間等には、上,下方向に開口する3個の透視用開口4
3Cが形成されている。そして、中段踏板43は、タン
ク22の側面22Aから突出長さL2をもって突出し、
この突出長さL2は、下段踏板42の突出長さL1より
も小さく(L2<L1)設定されている。
【0077】ここで、中段踏板43は、前,後方向の長
さ寸法が下段踏板42よりも小さく設定され、中段踏板
43の前,後方向の両側には、該中段踏板43の外端縁
を二点鎖線で延長した範囲に空間部45,45が形成さ
れている。
【0078】さらに、各上段踏板44は、タンク22の
側面22Aに溶接等によって固着された長方形状の枠体
44Aと、該枠体44Aの内側に設けられた1本の補強
板44Bとからなり、枠体44Aと補強板44Bとの間
等には、上,下方向に開口する2個の透視用開口44C
が形成されている。
【0079】ここで、各上段踏板44は、タンク22の
側面22Aから突出長さL3をもって突出し、この突出
長さL3は、中段踏板43の突出長さL2よりも小さく
(L3<L2)設定されている。また、各上段踏板44
間には、該上段踏板44の外端縁を二点鎖線で延長した
範囲に空間部46が形成されている。
【0080】本実施の形態による乗降用ステップ41は
上述の如き構成を有するもので、該乗降用ステップ41
を足場として運転席10に乗込む場合には、例えば下段
踏板42の前側を左足で踏込み、中段踏板43を右足
で、前側の上段踏板44を左足で、床板29を右足で順
次踏み進む。
【0081】この場合、中段踏板43の前,後方向の両
側には空間部45,45を設けているので、例えばオペ
レータが右足で中段踏板43を踏込んだ後、左足で前側
の上段踏板44を踏み進むときに、この左足が空間部4
5を通り抜けることができ、オペレータは中段踏板43
を円滑に通過することができる。また、各上段踏板44
の前,後方向の中間には空間部46を設けているので、
例えばオペレータが左足で前側の上段踏板44を踏込ん
だ後、右足で床板29を踏み進むときに、この右足が空
間部46を通り抜けることができ、オペレータは上段踏
板44を円滑に通過することができる。
【0082】かくして、本実施の形態においても、乗降
用ステップ41を、下段踏板42と、前,後方向の両側
が空間部45となった中段踏板43と、前,後方向の中
間が空間部46となった上段踏板44とから構成し、中
段踏板43と上段踏板44とを上,下方向で交互に配置
したので、運転席10への乗降時にオペレータの左,右
の足が中段踏板43の空間部45、上段踏板44の空間
部46を交互に通り抜けることにより、オペレータは中
段踏板43、上段踏板44等を円滑に通過することがで
き、運転席10への乗降を迅速かつ安全に行うことがで
きる。
【0083】また、各踏板42,43,44を、下段踏
板42の突出長さが大きく、上段踏板44に向けて突出
長さが順次小さくなる階段形状に構成したので、中段踏
板43の突出端を上段踏板44の突出端からさらに突出
した踏み代として目視でき、下段踏板42の突出端を中
段踏板43の突出端からさらに突出した踏み代として目
視できる。このため、運転席10への乗降時に、オペレ
ータはこれら各踏板42,43,44を常時目視しつつ
確実に踏み進むことができ、迅速かつ安全に運転席10
に乗降することができる。
【0084】なお、上述した第1の実施の形態では、中
段踏板25の前,後方向の中間部に凹陥部25Dを設
け、該中段踏板25の外端縁と凹陥部25Dによって二
点鎖線で囲まれた範囲に空間部27を形成した場合を例
に挙げたが、本発明はこれに限るものではなく、例えば
図8に示す変形例のように、中段踏板を前,後方向に離
間した2個の中段踏板25′,25′により構成し、該
中段踏板25′外端縁を二点鎖線で延長した範囲に空間
部27′を設ける構成としてもよい。
【0085】また、上述した実施の形態では、乗降用ス
テップ23の前側に位置する前側手摺り31と、後側に
位置する後側手摺り32とを設けた場合を例に挙げた
が、本発明はこれに限らず、各手摺り31,32のうち
の一方のみを設ける構成としてもよい。
【0086】また、上述した実施の形態では、前側転圧
ローラ6が設けられた前部車体2と、後側転圧ローラ7
が設けられた後部車体4とが連結装置3等を介して揺動
可能に連結されたロードローラを例に挙げたが、本発明
はこれに限るものではなく、例えば前側転圧ローラ6と
後側転圧ローラ7とが単一の車体に設けられたロードロ
ーラにも適用することができる。
【0087】また、上述した実施の形態では、乗降用ス
テップ23(41)を構成する各踏板24,25,26
(42,43,44)をタンク22を介して前部車体2
の側面2Bに設けた場合を例に挙げたが、本発明はこれ
に限らず、例えば各踏板24,25,26(42,4
3,44)を前部車体2の側面2Bに直接固着する構成
としてもよい。
【0088】また、上述した実施の形態では、乗降用ス
テップ23(41)を3段の踏板24,25,26(4
2,43,44)により構成したが、本発明はこれに限
らず、例えば2段、あるいは4段以上の踏板により構成
してもよい。
【0089】さらに、上述した各実施の形態では、乗降
用ステップ23(41)の各踏板24,25,26(4
2,43,44)を、それぞれ枠体24A,25A,2
6A(42A,43A,44A)と補強板24B,25
B,26B(42B,43B,44B)とから構成する
ことにより、各踏板24,25,26(42,43,4
4)に上,下方向に開口する透視用開口24C,25
C,26C(42C,43C,44C)を形成した場合
を例に挙げたが、本発明はこれに限らず、例えばパンチ
ングボードのようにプレス加工等によって透視用開口を
形成した鋼板を用いて各踏板を構成してもよい。
【0090】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、乗降用ステップを車体の側面から左,右方向に突
出して設けられた複数段の踏板により構成し、各踏板
は、前,後方向の中間が空間部となった踏板と前,後方
向の両側が空間部となった踏板とを上,下方向で交互に
配置する構成としたので、乗降用ステップを足場として
運転席に乗降するため、オペレータが左,右の足で交互
に各踏板を踏み進む場合に、例えば左足が踏板の前,後
方向の中間の空間部を通り抜け、右足が踏板の前,後方
向の右側の空間部を通り抜けることができる。このた
め、オペレータは各踏板に足を引っかけることなく、迅
速に運転席に乗降することができる。
【0091】また、請求項2の発明によれば、各踏板
は、下段側から上段側に向けて下段側の踏板の突出長さ
が大きく、上段側の踏板の突出長さが小さくなる階段形
状に構成したので、下段側の踏板の突出端側を、上段側
の踏板の突出端からさらに突出した踏み代として目視す
ることができる。このため、乗降用ステップを足場とし
て運転席に乗降するときに、オペレータは次に踏むべき
踏板を目視しつつ各段の踏板を確実に踏み進むことがで
き、運転席への乗降を一層迅速に行うことができる。
【0092】また、請求項3の発明によれば、車体は、
前側の転圧ローラが設けられた前部車体と、後側の転圧
ローラが回転可能に設けられた後部車体とから構成し、
乗降用ステップは前部車体または後部車体の側面に設け
る構成としたので、オペレータは、前部車体または後部
車体に設けた乗降用ステップを足場として、迅速かつ安
全に運転席に乗降することができる。
【0093】また、請求項4の発明によれば、乗降用ス
テップを構成する各段の踏板には車体の床板上から路面
を見通すための透視用開口を設ける構成としたから、例
えば路面の舗装作業時において、オペレータは、床板の
上側から踏板に設けた透視用開口を通じて路面を目視す
ることができる。これにより、オペレータは路面の舗装
状態を広範囲に亘って確認しつつ該路面の舗装作業を行
うことができ、その作業性を大幅に向上させることがで
きる。
【0094】しかも、運転席への乗降時に各踏板にアス
ファルト等が落下したとしても、このアスファルト等を
踏板の透視用開口を通じて排出することができ、乗降時
のスリップを抑えることができる。
【0095】また、請求項5の発明によれば、車体の床
板には車体の側面からひさし状に張出した張出し部を設
け、該床板の張出し部には乗降用ステップと対応する位
置に切欠き部を設ける構成としたから、運転席への乗降
時にオペレータが乗降用ステップのうち最上段に位置す
る踏板から床板へと踏み進むときに、オペレータの足等
を床板に設けた切欠き部を通過させることにより、運転
席への乗降時にオペレータが床板の張出し部に足等を引
っかけるのを防止でき、運転席への乗降を容易にかつ安
全に行うことができる。
【0096】また、請求項6の発明によれば、車体の側
部には燃料タンクまたは作動油タンクを設け、乗降用ス
テップを構成する各段の踏板は前記燃料タンクまたは作
動油タンクの側面に固着して設ける構成としたから、燃
料タンクまたは作動油タンクが車体の側面から突出した
分だけ各踏板の長さを短くすることができる。
【0097】また、請求項7の発明によれば、車体には
乗降用ステップの前,後方向の一方側または両側に位置
して上,下方向に延びる手摺りを設け、該手摺りの下端
側は車体の床板よりも下方まで伸長する構成としたの
で、乗降用ステップを足場として運転席に乗降するとき
に、オペレータは手摺りを常時把持することができ、運
転席への乗降を安全に行うことができる。
【0098】また、請求項8の発明によれば、乗降用ス
テップの各踏板は、下段側から上段側に向けて突出長さ
が順次小さくなる階段形状に構成し、車体には乗降用ス
テップの前,後方向の一方側または両側に位置して上,
下方向に延びる手摺りを設け、該手摺りの一部には各踏
板の突出端部を結ぶ直線に対して略平行となる傾斜部を
設ける構成としたので、運転席への乗降時に各踏板を踏
み進むときに、オペレータは無理のない姿勢で手摺りの
傾斜部を把持することができる。
【0099】さらに、請求項9の発明によれば、運転席
は車体を構成する床板上に左,右方向に離間して2個設
け、乗降用ステップは車体の左,右の側面にそれぞれ設
ける構成としたから、例えば路面の左側を舗装するとき
には左側の運転席で車体の走行を制御し、路面の右側を
舗装するときには右側の運転席で車体の走行を制御する
ことにより、例えば路面の左,右両側に設けられた縁石
等と転圧ローラとの干渉を監視しつつ路面の舗装作業を
行うことができる。また、利用する運転席に近い乗降用
ステップを足場として当該運転席に迅速に乗降すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるロードローラ
を示す正面図である。
【図2】ロードローラの前部車体を拡大して示す拡大正
面図である。
【図3】ロードローラの前部車体を拡大して示す図2の
平面図である。
【図4】第1の実施の形態による乗降用ステップを拡大
して示す斜視図である。
【図5】図3中の床板、切欠き部、乗降用ステップ、手
摺り等を拡大して示す拡大平面図である。
【図6】乗降用ステップ、手摺り等を拡大して示す図2
中の矢示VI−VI方向からみた右側面図である。
【図7】第2の実施の形態による乗降用ステップを示す
図4と同様の斜視図である。
【図8】第1の実施の形態による乗降用ステップの変形
例を示す図4と同様の斜視図である。
【図9】従来技術によるロードローラを示す正面図であ
る。
【図10】従来技術によるロードローラを示す平面図で
ある。
【図11】従来技術による乗降用ステップを示す図9中
の矢示XI−XI方向からみた断面図である。
【符号の説明】
2 前部車体 2B 側面 4 後部車体 6 前側転圧ローラ 7 後側転圧ローラ 10 運転席 22 タンク 22A 側面 23,41 乗降用ステップ 24,42 下段踏板 24C,25C,26C,42C,43C,44C 透
視用開口 25,43 中段踏板 26,44 上段踏板 27,28,45,46 空間部 29 床板 29B 張出し部 30 切欠き部 31 前側手摺り(手摺り) 32 後側手摺り(手摺り) 31C,32C 傾斜部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平澤 喜義 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 高山 剛 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 2D052 AA03 AA04 AD01 BB01 BB05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前,後の転圧ローラが回転可能に設けら
    れた車体と、該車体の床板上に位置して設けられた運転
    席と、該運転席に乗降するため前記車体の側面に設けら
    れた乗降用ステップとからなるロードローラにおいて、 前記乗降用ステップは、前記車体の側面から左,右方向
    に突出して設けられた複数段の踏板により構成し、該各
    踏板は、前,後方向の中間が空間部となった踏板と前,
    後方向の両側が空間部となった踏板とを上,下方向で交
    互に配置する構成としたことを特徴とするロードロー
    ラ。
  2. 【請求項2】 前記各踏板は、下段側の踏板の突出長さ
    が大きく、上段側の踏板に向けて突出長さが順次小さく
    なる階段形状に構成してなる請求項1に記載のロードロ
    ーラ。
  3. 【請求項3】 前記車体は、前側の転圧ローラが回転可
    能に設けられた前部車体と、該前部車体に連結され後側
    の転圧ローラが回転可能に設けられた後部車体とから構
    成し、前記乗降用ステップは前記前部車体または後部車
    体の側面に設ける構成としてなる請求項1または2に記
    載のロードローラ。
  4. 【請求項4】 前記乗降用ステップを構成する各段の踏
    板には前記車体の床板上から路面を見通すための透視用
    開口を設ける構成としてなる請求項1、2または3に記
    載のロードローラ。
  5. 【請求項5】 前記車体の床板には前記車体の側面から
    ひさし状に張出した張出し部を設け、該床板の張出し部
    には前記乗降用ステップと対応する位置に切欠き部を設
    ける構成としてなる請求項1、2、3または4に記載の
    ロードローラ。
  6. 【請求項6】 前記車体の側部には燃料タンクまたは作
    動油タンクを設け、前記乗降用ステップを構成する各段
    の踏板は前記燃料タンクまたは作動油タンクの側面に固
    着して設ける構成としてなる請求項1、2、3、4また
    は5に記載のロードローラ。
  7. 【請求項7】 前記車体には前記乗降用ステップの前,
    後方向の一方側または両側に位置して上,下方向に延び
    る手摺りを設け、該手摺りの下端側は前記車体の床板よ
    りも下方まで伸長する構成としてなる請求項1、2、
    3、4、5または6に記載のロードローラ。
  8. 【請求項8】 前記乗降用ステップの各踏板は、下段側
    から上段側に向けて突出長さが順次小さくなる階段形状
    に構成し、前記車体には前記乗降用ステップの前,後方
    向の一方側または両側に位置して上,下方向に延びる手
    摺りを設け、該手摺りの一部には前記各踏板の突出端部
    を結ぶ直線に対して略平行となる傾斜部を設ける構成と
    してなる請求項1、3、4、5または6に記載のロード
    ローラ。
  9. 【請求項9】 前記運転席は前記車体を構成する床板上
    に左,右方向に離間して2個設け、前記乗降用ステップ
    は前記車体の左,右の側面にそれぞれ設ける構成として
    なる請求項1、2、3、4、5、6、7または8に記載
    のロードローラ。
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