JP3548049B2 - ロードローラ - Google Patents

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剛 高山
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、路面等に敷きつめられた砂利、アスファルト等の舗装材を踏固める舗装作業に好適に用いられるロードローラに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、路面等の舗装作業を行うときには、ドラムローラ、タイヤローラ、マカダムローラ等と呼ばれるロードローラが用いられ、整地した路面上に砂利、アスファルト等の舗装材を敷きつめた後、ロードローラを走行させることにより、舗装材を踏固める方法が採用されている。
【0003】
そこで、この種の従来技術によるロードローラを、図6ないし図8を参照しつつ説明する。
【0004】
図において、1はロードローラの車体で、該車体1は、後述する左,右の前側転圧ローラ14が回転可能に設けられた前部車体2と、後述の後側転圧ローラ15が回転可能に設けられ、連結装置3を介して前部車体2に連結された後部車体4とからなっている。そして、前部車体2と後部車体4との間には、連結装置3を中心として前部車体2に対して後部車体4を左,右方向に揺動させるステアリングシリンダ5が配設されている。ここで、前部車体2は、後述するフレーム6、床板7、前ガード8等により構成されている。
【0005】
6は前部車体2を構成するフレームで、該フレーム6は、図8に示すように、左,右方向に延びる横梁(図示せず)によって連結された左,右の側面板6A,6A、該各側面板6Aの後端側を連結する後面板6B等によって大略構成され、左,右の側面板6A間には、後述のエンジン9等を収容するエンジン収容部6Cが形成されている。
【0006】
7はフレーム6の上面側に設けられた床板で、該床板7は全体として略長方形状の鋼板からなり、フレーム6の上面側を中間部から後端にかけて閉塞している。そして、床板7の前部中央には、後述の操縦台17を支持する支持脚7Aが立設されている。
【0007】
8は前部車体2を構成する前ガードで、該前ガード8は、左,右の前側転圧ローラ14よりも前側に位置してフレーム6の左,右の側面板6A間を連結している。ここで、前ガード8は、例えば左,右方向に延びる細長い箱状に形成され、その内部には前照灯(図示せず)が設けられている。そして、前ガード8は、路面の舗装作業時に前部車体2の前面部が塀等の障害物に衝突して破損するのを防止するものである。
【0008】
9はフレーム6のエンジン収容部6C内に収容されたエンジンで、該エンジン9は、フレーム6を構成する左,右の側面板6Aの内側面に前側マウント部材9A,9A、後側マウント部材9B,9Bを介して取付けられている。10,10はフレーム6の左,右の側面板6Aにそれぞれ取付けられた左,右の油圧モータで、該各油圧モータ10は、左,右の前側転圧ローラ14を駆動するものである。
【0009】
11はエンジン9等を上側から覆うためフレーム6の上面前側に開閉可能に設けられた上面カバーで、該上面カバー11の前側は、左,右方向に離間した2個のヒンジ部材12,12を介して後述のラジエータグリル13に回動可能に連結されている。そして、上面カバー11は、その後側がヒンジ部材12を中心として前方に回動することにより、図6中に実線で示す閉位置と二点鎖線で示す開位置との間で回動変位し、常時は閉位置を保持してエンジン9等を覆い、エンジン9等の保守整備を行うときには開位置に変位するものである。
【0010】
13はフレーム6を構成する左,右の側面板6Aの前端側に設けられたラジエータグリルで、該ラジエータグリル13は、図8に示すように略長方形状の板体からなり、複数の通気口13A,13A,…が形成されている。そして、ラジエータグリル13は、フレーム6のエンジン収容部6C内に収容されたエンジン9等を前側から覆うものである。
【0011】
14,14は前部車体2に回転可能に設けられた左,右の前側転圧ローラで、該各前側転圧ローラ14は、例えば金属製のドラムからなり、内部に水等を封入することにより重量が調整できる構成となっている。そして、左,右の前側転圧ローラ14は、フレーム6の各側面板6Aに取付けられた油圧モータ10によって回転駆動されるものである。
【0012】
15は後部車体4に回転可能に設けられた1個の後側転圧ローラで、該後側転圧ローラ15は、前側転圧ローラ14よりも大きな軸方向寸法を有する金属製のドラムからなり、前側転圧ローラ14と同様に、内部に水等を封入することにより重量が調整できる構成となっている。そして、後側転圧ローラ15は後部車体4に設けられた油圧モータ(図示せず)によって回転駆動されるものである。
【0013】
そして、ロードローラは、左,右の前側転圧ローラ14と後側転圧ローラ15とを等しい回転数で回転させることにより路面上を走行し、このときに、各前側転圧ローラ14、後側転圧ローラ15によって路面上に敷きつめられた舗装材を転圧する構成となっている。
【0014】
16,16は左,右方向に離間して床板7の後部に搭載された2個の運転席、17は各運転席16の前側に設けられた操縦台で、該操縦台17は、床板7の前部中央に立設された支持脚7A上に配設され、左,右方向に延びている。そして、操縦台17のうち左,右の運転席16と対応する位置には、操舵用のステアリング装置18,18等が設けられ、該各ステアリング装置18のうち一方を操舵することにより、上述のステアリングシリンダ5が伸縮し、連結装置3を中心として前部車体2に対して後部車体4が左,右方向に揺動することにより、ロードローラの走行方向が制御される構成となっている。また、各運転席16の上側はキャノピ19によって覆われている。
【0015】
20,20はフレーム6の左,右の側面板6Aにそれぞれ設けられた左,右の乗降用ステップで、該各乗降用ステップ20は、オペレータが運転席16に乗降するときの足場を形成するものである。
【0016】
21,21,…は床板7の角隅部に立設された4個の手摺りで、該各手摺り21は、乗降用ステップ20を足場として運転席16に乗降するオペレータが把持することにより、運転席16に乗降するときの安全性を確保するものである。
【0017】
従来技術によるロードローラは上述の如き構成を有するもので、このロードローラを用いて路面の舗装作業を行う場合には、運転席16に着席したオペレータがステアリング装置18等を操作しつつロードローラを走行させ、路面に敷きつめられた舗装材の表面を前側転圧ローラ14、後側転圧ローラ15によって踏固めることにより、路面の舗装作業を行う。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ロードローラを用いた路面の舗装作業を行うときには、前部車体2に設けられたエンジン9に対し、例えば潤滑油の点検、オイルフィルタの交換といった保守整備作業を行う必要がある。
【0019】
しかし、上述した従来技術によるロードローラでは、エンジン9の保守整備等を行うときに以下の如き不具合があった。
【0020】
まず、エンジン9の保守整備を行うために上面カバー11を開く場合には、オペレータ等が床板7から前側転圧ローラ14上に乗移り、この前側転圧ローラ14上で上面カバー11の後側を持上げるようにして、該上面カバー11を開位置へと変位させる。そして、オペレータは上面カバー11を開位置に変位させた後、前側転圧ローラ14上からエンジン9の保守整備作業を行っている。
【0021】
しかし、前側転圧ローラ14の表面は、舗装作業時に付着した泥土、舗装材等によって滑り易くなっているため、前側転圧ローラ14上で上面カバー11の開閉、エンジン9の保守整備を行うオペレータが、該前側転圧ローラ14から滑落する虞れがある。特に、冬期や寒冷地では、前側転圧ローラ14の表面が凍結等によって一層滑り易くなるため、上述したエンジン9の保守整備を行うときの作業性が非常に悪くなるという問題があった。
【0022】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、エンジン等の保守整備を行うときの作業性を向上させることができるロードローラを提供することを目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、本発明は、左,右の前側転圧ローラが回転可能に設けられた前部車体と、該前部車体に連結され後側転圧ローラが回転可能に設けられた後部車体と、前記前部車体に設けられたエンジンとからなるロードローラに適用される。
【0024】
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記前部車体は、左,右の側面板と後面板とによりほぼコ字状に形成されたフレームと、該フレームの上面側を閉塞する床板と、前記フレームの下端前側を連結する前ガード板とにより構成し、前記フレームの上面前側には前記エンジンを上側から覆う上面カバーを開閉可能に設け、前記フレームの前端側には前記エンジンを前側から覆うラジエータグリルを設け、前記前ガード板とラジエータグリルとの間には前記前ガード板を1段目のステップとしたときに2段目のステップとなる踏板を設けたことにある。
【0025】
このように構成したことにより、オペレータ等は、前側転圧ローラ上に乗ることなく、前ガード板を1段目のステップとし、踏板を2段目のステップとして、安定した姿勢でエンジンの保守整備を行うことができる。
【0026】
請求項2の発明は、前記上面カバーの後側には該上面カバーを回動可能に支持するヒンジ部材を設け、前記上面カバーは該ヒンジ部材を介して前記床板側に取付けることにより前側を後方に向けて回動する構成としたことにある。
【0027】
このように構成したことにより、オペレータ等は上面カバーの前側を後方に回動させて該上面カバーを開き、前ガード板または踏板をステップとして、前部車体の前側から上面カバーに邪魔されることなくエンジンの保守整備を行うことができる。
【0028】
請求項3の発明は、前記前ガード板は、その前端部が前記左,右の前側転圧ローラの先端よりも後方に位置する状態で前記フレームの左,右の側面板に設ける構成としたことにある。
【0029】
このように構成したことにより、路面の舗装作業時に車体の前方に塀等の障害物が存在する場合でも、前ガード板の前端部が左,右の前側転圧ローラに先立って障害物に衝突するのを回避することができ、左,右の前側転圧ローラが障害物に衝突する直前まで舗装作業を行うことができる。
【0030】
請求項4の発明は、前記フレームを構成する左,右の側面板の前端側には段差部を設け、前記ラジエータグリルは前記段差部よりも上側に位置して前記左,右の側面板に設け、前記踏板は前記段差部から下側に位置して前記左,右の側面板に設ける構成としたことにある。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明によるロードローラの実施の形態について、図1ないし図5を参成しつつ詳細に説明する。なお、本実施の形態では上述した従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0032】
図において、31は本実施の形態によるロードローラの車体で、該車体31は、左,右の前側転圧ローラ14,14が回転可能に設けられた後述の前部車体32と、後側転圧ローラ15が回転可能に設けられ、連結装置3を介して前部車体32に連結された後部車体4とにより構成されている。
【0033】
32は上述した従来技術による前部車体2に代えて本実施の形態に適用した前部車体で、該前部車体32は、後述のフレーム33、床板38、前ガード板39等により構成されている。
【0034】
33は前部車体32のフレームで、該フレーム33は、図2および図3に示すように、左,右方向に延びる横梁34,34によって連結された左,右の側面板35,35と、該各側面板35の後端側を連結する後面板36とによってほぼコ字状に構成され、左,右の側面板35間にはエンジン9等を収容するエンジン収容部37が形成されている。
【0035】
ここで、左,右の側面板35の前端側には、後述の踏板43を取付けるため前方に向けて水平方向に突出した段差部35Aが設けられている。また、左,右の側面板35には、油圧モータ10を取付けるための取付孔35Bがそれぞれ設けられている。
【0036】
38はフレーム33の上面側を中間部から後端にかけて閉塞する床板で、該床板38は全体として略長方形状の鋼板からなり、左,右の運転席16等が搭載されるものである。ここで、床板38の前部中央には、後述の上面カバー40を避けるための切欠き部38Aが凹設され、該切欠き部38Aの後側には、操縦台17を支持する支持脚38Bが立設されている。
【0037】
39は左,右の前側転圧ローラ14間に位置してフレーム33の下端前側に設けられた前ガード板で、該前ガード板39は長方形状の厚肉鋼板からなり、フレーム33を構成する左,右の側面板35の下端前側に溶接等によって固着され、その前端部39Aがフレーム33から前方に突出した状態で各側面板35間を連結している。そして、前ガード板39は、路面の舗装作業時に前部車体32の前面部が塀等の障害物に衝突して破損するのを防止するものである。
【0038】
ここで、前ガード板39は、図5に示すように、その前端部39Aが左,右の前側転圧ローラ14の先端よりも寸法Aだけ後方となるように、左,右の側面板35に対する取付位置が考慮されている。これにより、ロードローラを用いた路面の舗装作業時に、前ガード板39の前端部39Aが前側転圧ローラ14に先立って塀等の障害物に衝突するのを回避し、前側転圧ローラ14によって舗装できる範囲を拡大することができる構成となっている。
【0039】
40はフレーム33の上面前側に開閉可能に設けられた上面カバーで、該上面カバー40は、上面部40A、前面部40B、左,右の側面部40C,40Cをもった蓋状に形成され、フレーム33のエンジン収容部37内に収容されたエンジン9等を上側から覆うものである。
【0040】
41,41は上面カバー40を開閉可能に支持するヒンジ部材で、該各ヒンジ部材41は、左,右方向に離間して上面カバー40の上面部40A後端側に設けられている。そして、上面カバー40の上面部40A後端側は、各ヒンジ部材41を介して、床板38上に立設された支持脚38Bの前面に回動可能に取付けられている。
【0041】
従って、上面カバー40は、その前側がヒンジ部材41を中心として後方に回動することにより、図1中に実線で示す閉位置と二点鎖線で示す開位置との間で回動変位し、常時は閉位置を保持してエンジン9等を上側から覆い、エンジン9等の保守整備を行うときには開位置に変位する。
【0042】
42はエンジン9等を前側から覆うためフレーム33の前端側に設けられたラジエータグリルで、該ラジエータグリル42は長方形状の板体からなり、複数の通気口42A,42A,…が形成されている。そして、ラジエータグリル42は、フレーム33を構成する左,右の側面板35のうち、段差部35Aよりも上側となる部位にボルト(図示せず)等を用いて取付けられている。
【0043】
43は前ガード板39とラジエータグリル42との間に位置してフレーム33の前端側に設けられた踏板で、該踏板43は、例えばL字状に折曲げられた鋼板からなり、上方に向けて伸長する鉛直面部43Aと、該鉛直面部43Aの上端側から後方に向けて伸長する水平面部43Bとを有している。ここで、鉛直面部43Aの左,右方向の中央部には、下端側から上方に向けて凹設された矩形の足挿通穴43Cが形成され、鉛直面部43Aの左,右方向の両側には、前照灯(図示せず)を取付けるための角穴43D,43Dが形成されている。
【0044】
そして、踏板43は、図3ないし図5に示すように、鉛直面部43Aを左,右の側面板35のうち段差部35Aから下側となる部位にボルト等(図示せず)によって取付け、水平面部43Bを段差部35Aにボルト等(図示せず)取付けることにより、前ガード板39とラジエータグリル42との間に配設され、前ガード板39を1段目のステップとしたときに、該前ガード板39から階段状に連続する2段目のステップを構成するものである。
【0045】
本実施の形態によるロードローラは上述の如き構成を有するもので、路面の舗装作業時に路面に敷きつめられた舗装材等を踏固める基本的作動については従来技術によるものと格別差異はない。
【0046】
然るに、本実施の形態によれば、フレーム33のエンジン収容部37内に収容されたエンジン9等に対する保守整備を行うときの作業性を向上させることができるようになっており、以下、このエンジン9等に対する保守整備作業について述べる。
【0047】
まず、オペレータは、1段目のステップとなる前ガード板39から2段目のステップとなる踏板43へと踏進み、踏板43の水平面部43B上に立上がる。この場合、踏板43の鉛直面部43Aには足挿通穴43Cが設けられているので、オペレータは、爪先を足挿通穴43C内に挿通することにより、前ガード板39を確実に踏込むことができる。また、前ガード板39と踏板43とは階段状に連続しているので、オペレータは楽な姿勢をもって安全かつ迅速に踏板43の水平面部43B上に到達することができる。
【0048】
そして、踏板43の水平面部43B上に立上がったオペレータは、上面カバー40の前側を上方に持上げ、該上面カバー40の前側をヒンジ部材41を中心として後方に回動させる。これにより、上面カバー40が図5に示す開位置に変位した状態で、フレーム33の前側に大きな作業スペースを確保することができる。
【0049】
かくして、オペレータは、図5中に二点鎖線で示すように、踏板43の水平面部43B上に立上がって前屈みの姿勢をとることにより、エンジン収容部37内のエンジン9等に対する保守整備を容易に行うことができる。
【0050】
そして、エンジン9の保守整備が終了すると、オペレータは、開位置となった上面カバー40を下方に押下げることにより、上面カバー40を閉位置へと変位させてエンジン9等を覆った後、踏板43から前ガード板39へと踏進むことにより、安全かつ迅速に地面に下りることができる。
【0051】
上述したように、本実施の形態によれば、前部車体32を構成するフレーム33の前端側に、左,右の前側転圧ローラ14,14間に位置して前ガード板39と踏板43とを設ける構成としたので、オペレータは、前ガード板39を1段目のステップとし、踏板43を2段目のステップとして、安定した姿勢をもってフレーム33のエンジン収容部37に収容されたエンジン9等の保守整備を行うことができる。このため、例えば前側転圧ローラ14を足場としてエンジン9等の保守整備を行う場合に比較して、滑落等の危険を回避することができ、保守整備を安全にかつ効率良く行うことができる。
【0052】
また、エンジン9等を上側から覆う上面カバー40は、ヒンジ部材41を中心として前側を後方に回動する構成としたので、上面カバー40を開位置へと動かすことにより、上面カバー40に邪魔されることなくフレーム33の前側に大きな作業スペースを確保することができる。このため、オペレータは、踏板43等を足場としてフレーム33の前側から容易にエンジン9等の保守整備を行うことができ、その作業性を向上させることができる。
【0053】
また、前ガード板39の前端部39Aは、左,右の前側転圧ローラ14の先端よりも寸法Aだけ後方に位置しているので、ロードローラを用いた路面の舗装作業時に、前ガード板39の前端部39Aが前側転圧ローラ14に先立って塀等の障害物に衝突するのを回避することができる。このため、左,右の前側転圧ローラ14が障害物に衝突する直前まで舗装作業を行うことができ、左,右の前側転圧ローラ14によって舗装できる範囲を広げ、舗装作業の作業性をも向上させることができる。
【0054】
さらに、前ガード板39と踏板43とによって階段状に連続する2段のステップを構成したので、エンジン9等の保守整備を行うときに、オペレータは前ガード板39と踏板43との間を安全かつ迅速に乗降することができる。
【0055】
なお、上述した実施の形態では、上面カバー40を、ヒンジ部材41を介して床板38の支持脚38Bに取付けた場合を例に挙げたが、本発明はこれに限らず、例えば床板38の近傍に位置してフレーム33にブラケット等を立設し、このブラケットにヒンジ部材41を介して上面カバー40を取付ける構成としてもよい。
【0056】
【発明の効果】
以上詳述した如く、請求項1の発明によれば、左,右の前側転圧ローラが設けられた前部車体を、左,右の側面板と後面板とからなるフレームと、該フレームの上面側を閉塞する床板と、フレームの下端前側を連結する前ガード板とにより構成し、フレームの上面前側にはエンジンを上側から覆う上面カバーを設け、フレームの前端側にはエンジンを前側から覆うラジエータグリルを設け、前ガード板とラジエータグリルとの間には、前ガード板を1段目のステップとしたときに2段目のステップとなる踏板を設ける構成としたので、オペレータ等は、前側転圧ローラ上に乗ることなく、前ガード板を1段目のステップとし、踏板を2段目のステップとして安定した姿勢でエンジンの保守整備を行うことができる。このため、例えば前側転圧ローラを足場としてエンジン等の保守整備を行う場合に比較して、滑落等の危険を回避することができ、保守整備を安全にかつ効率良く行うことができる。
【0057】
また、請求項2の発明によれば、上面カバーの後側には該上面カバーを回動可能に支持するヒンジ部材を設け、上面カバーは該ヒンジ部材を介して床板側に取付けることにより前側を後方に向けて回動する構成としたので、オペレータが上面カバーを開いたとき、フレームの前側に上面カバーに邪魔されることのない大きな作業スペースを確保することができる。このため、オペレータは、前ガード板または踏板を足場として、フレームの前側から十分な作業スペースをもってエンジンの保守整備を行うことができ、その作業性を向上させることができる。
【0058】
また、請求項3の発明によれば、前ガード板は、その前端部が左,右の前側転圧ローラの先端よりも後方に位置する状態でフレームの各側面板に設ける構成としたので、路面の舗装作業を行うときに車体の前方に塀等の障害物が存在する場合でも、前ガード板の前端部が左,右の前側転圧ローラに先立って障害物に衝突するのを回避することができる。このため、左,右の前側転圧ローラが障害物に衝突する直前まで舗装作業を行うことにより、左,右の前側転圧ローラによって舗装できる範囲を拡大することができ、舗装作業の作業性をも向上させることができる。
【0059】
さらに、請求項4の発明によれば、フレームを構成する左,右の側面板の前端側には段差部を設け、ラジエータグリルは前記段差部よりも上側に位置して前記左,右の側面板に設け、踏板は前記段差部から下側に位置して前記左,右の側面板に設ける構成としたので、1段目のステップとなる前ガード板と2段目のステップとなる踏板とが階段状に連続するようになり、エンジンの保守整備を行うときに、オペレータは前ガード板と踏板との間を安全かつ迅速に踏板に乗降することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態によるロードローラを示す正面図である。
【図2】本実施の形態によるロードローラの左側面図である。
【図3】図1中のフレーム、床板、前ガード板、踏板、上面カバー等を示す分解斜視図である。
【図4】フレームに前ガード板、踏板、上面カバー等を組付けた状態を示す斜視図である。
【図5】フレーム、前ガード板、踏板、上面カバー等を上面カバーが開位置となった状態で示す図2中の矢示V−V方向からみた断面図である。
【図6】従来技術によるロードローラを示す正面図である。
【図7】従来技術によるロードローラをキャノピを取外した状態で示す平面図である。
【図8】従来技術によるロードローラを示す一部破断の左側面図である。
【符号の説明】
9 エンジン
14 前側転圧ローラ
15 後側転圧ローラ
32 前部車体
33 フレーム
35 側面板
35A 段差部
36 後面板
37 エンジン収容部
39 前ガード板
39A 前端部
40 上面カバー
41 ヒンジ部材
42 ラジエータグリル
43 踏板

Claims (4)

  1. 左,右の前側転圧ローラが回転可能に設けられた前部車体と、該前部車体に連結され後側転圧ローラが回転可能に設けられた後部車体と、前記前部車体に設けられたエンジンとからなるロードローラにおいて、
    前記前部車体は、左,右の側面板と後面板とによりほぼコ字状に形成されたフレームと、該フレームの上面側を閉塞する床板と、前記フレームの下端前側を連結する前ガード板とにより構成し、
    前記フレームの上面前側には前記エンジンを上側から覆う上面カバーを開閉可能に設け、前記フレームの前端側には前記エンジンを前側から覆うラジエータグリルを設け、前記前ガード板とラジエータグリルとの間には前記前ガード板を1段目のステップとしたときに2段目のステップとなる踏板を設ける構成としたことを特徴とするロードローラ。
  2. 前記上面カバーの後側には該上面カバーを回動可能に支持するヒンジ部材を設け、前記上面カバーは該ヒンジ部材を介して前記床板側に取付けることにより前側を後方に向けて回動する構成としてなる請求項1に記載のロードローラ。
  3. 前記前ガード板は、その前端部が前記左,右の前側転圧ローラの先端よりも後方に位置する状態で前記フレームの左,右の側面板に設ける構成としてなる請求項1または2に記載のロードローラ。
  4. 前記フレームを構成する左,右の側面板の前端側には段差部を設け、前記ラジエータグリルは前記段差部よりも上側に位置して前記左,右の側面板に設け、前記踏板は前記段差部から下側に位置して前記左,右の側面板に設ける構成としてなる請求項1,2または3に記載のロードローラ。
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