JP2000328033A - ラミネート缶接着剤用共重合ポリエステル樹脂組成物、並びにこれを含有する接着剤 - Google Patents

ラミネート缶接着剤用共重合ポリエステル樹脂組成物、並びにこれを含有する接着剤

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JP2000328033A
JP2000328033A JP11135548A JP13554899A JP2000328033A JP 2000328033 A JP2000328033 A JP 2000328033A JP 11135548 A JP11135548 A JP 11135548A JP 13554899 A JP13554899 A JP 13554899A JP 2000328033 A JP2000328033 A JP 2000328033A
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film
copolymerized polyester
polyester resin
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JP11135548A
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English (en)
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Takamasa Owaki
隆正 大脇
Satoshi Matsuura
智 松浦
Mayumi Kamimoto
真弓 神本
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広いラミネート温度条件範囲、被着体(フィ
ルムと金属板)に対する十分な接着性と高加工性といっ
た製缶工程での要求特性、さらには耐蝕性や低分子量物
質の溶出がないといった缶としての特性を満足するラミ
ネート缶接着剤用共重合ポリエステル樹脂組成物、並び
にこれを含有する接着剤を提供する。 【解決手段】 1種以上のグリコール成分と1種以上の
ジカルボン酸成分とからなる共重合ポリエステル樹脂を
2種以上含む組成物であって、180〜240℃の全温
度範囲における貯蔵弾性率が10〜100000dyn
/cm2 の範囲にあることを特徴とするラミネート缶接
着剤用共重合ポリエステル樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエステルフィ
ルムと金属板との接着性に優れたラミネート缶接着剤用
共重合ポリエステル樹脂組成物、並びにこれを含有する
接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】飲食料用金属缶は、機械的強度に優れ、
密閉性にも優れることから内容物の長期保存が可能であ
り、また、内容物を高温で充填しそのまま密封したり、
レトルト処理等の殺菌処理も容易に行えるため安全衛生
性に対する信頼性が高く、さらに、加温状態で内容物が
保存でき、使用後の分別・回収が比較的容易であるとい
う利点も有するため、近年、様々な種類の内容物が充填
され多量に使用されている。
【0003】従来より、飲食料用金属缶の内面及び外面
には、内容物の風味を保つと同時に、金属缶素材の腐蝕
を防止し、さらには缶外面の美粧性の向上や印刷面の保
護等を目的として、熱硬化性樹脂を主成分とする有機溶
剤型塗料が塗布されてきた。しかし、このような塗装缶
においては、次のような問題があった。 (イ) 内容物を充填、密封した後にレトルト処理等の加温
処理を施すと、塗膜中の残存有機溶剤等の低分子量物質
が内容物中に移行し、内容物の風味が著しく低下する。
(フレーバー性に劣る) (ロ) 缶蓋部の小径化や缶体の薄肉化に伴い、これまで以
上に塗膜の加工性や耐衝撃性が要求され、一方ではレト
ルト処理後に塗膜が白化したり、塗膜が剥離する等の問
題に対する耐レトルト性が要求されるが、これらの性能
を満足させる塗膜を得ることが難しい。 (ハ) 有機溶剤を多量に使用し、また、塗膜の乾燥や焼付
けに多量の熱エネルギーが必要である。
【0004】このような塗装缶に対して、最近、単層も
しくは複層のプラスチックフィルムを金属板にラミネー
トしたフィルムラミネート金属板を用いて製造した金属
缶が注目されている。特にポリエチレンテレフタレート
(PET)に代表されるポリエステルフィルムは、機械
的強度、加工性、耐熱性に優れ、ピンホールやクラック
等が発生しにくく、内容物の風味が損なわれにくく(フ
レーバー性に優れる)、比較的安価であるという利点が
あり、実用化が進められている。しかし、結晶化度の高
い2軸延伸PETフィルムを直接金属板にラミネートす
る場合、良好な接着強度を得るためには、ラミネート温
度を 250℃以上まで上昇させる必要があった(例えば、
鉄と鋼、第72巻、第8号、1189−1196頁、1986年)。こ
の温度はPET樹脂自身の融点に非常に近いため、ラミ
ネート工程でのシビアな温度管理が要求されていた。し
かも、絞り成形や絞りしごき成形のような高加工が施さ
れる場合には、フィルムの加工性が不十分であるといっ
た問題点も指摘されていた。
【0005】これに対して、イソフタル酸を共重合した
ポリエチレンテレフタレートフィルム(以下「IP-PETフ
ィルム」という。)を直接金属板にラミネートする方法
が提案されている。この場合には、PETフィルムに較
べて低温で、しかもラミネート温度条件幅が広くできる
というメリットがある。さらにPETフィルムに較べて
結晶化度が低いことから高加工性を有しており、2ピー
ス缶として幅広く利用されている(例えば、軽金属、第
44巻、第2号、110 −115 頁、1994年)。しかし、IP-P
ETフィルムは、共重合によってフィルムの結晶化度を下
げていることが原因で、耐蝕性(つまり鉄分の溶出量)
に課題があり、飲料の保存安定性やフレーバー性等の問
題点や飲料種の限定といった制約があった。
【0006】また、特公昭57-23584号公報、特公平7-35
092 号公報、特公平7-80253 号公報、特開昭64-22530号
公報、特開平2-305827号公報、特開平3-86729 号公報、
特開平5-147647号公報、特開平5-154971号公報、特開平
5-156040号公報、特開平6-39979 号公報、特開平6-1163
74号公報、特開平7-195617号公報、特開平7-207040号公
報等には、熱圧着が可能なポリエステルフィルムが記載
されており、特公昭57-22750号公報、特開昭58-220729
号公報、特開昭60-170532 号公報、特開平3-57514 号公
報、特開平3-101930号公報、特開平3-212433号公報、特
開平5-92535 号公報等には、熱圧着可能なポリエステル
フィルムを用いてラミネート金属板及び高絞り比の金属
缶体を製造する方法が記載されている。
【0007】一方、金属板あるいはフィルムの一方に予
め接着層を設けておき、これによってポリエステルフィ
ルムと金属板とを強固に貼り合わせることで高加工性を
付与すると共に耐蝕性をも改善しようという方法が提案
されている。ここで用いられている接着剤としては、耐
蝕性を改善するために、熱硬化系又はUVもしくは電子
線硬化系の樹脂組成物が選択されており、とりわけ耐蝕
性に優れるエポキシ樹脂/フェノール樹脂系、アクリル
変性エポキシ樹脂/フェノール樹脂系等が提案され、一
部で使用されている。ところが、これらの接着剤を用い
た場合、ビスフェノールAに代表される人体に有害とい
われている低分子量物質が、レトルト処理や高温での長
期保存によって、内容物中に溶出するという問題点が存
在する。加えて、これらの接着剤は樹脂分子量が低いこ
とから、ラミネート時の過熱状態での流動性が高いため
に、ラミネート条件幅が狭く、特に高温でラミネートで
きなかったり、製缶速度の高速化の要求に対応できない
等の問題点を抱えている。
【0008】こういった事情から、ラミネートを広い温
度範囲で行うことができ、製缶工程で剥離しない、すな
わち高加工性と十分な接着性とを有し、さらに耐蝕性に
優れ、飲料等への溶出物がないといった特性を併せ持つ
ラミネート缶用接着剤が求められてきた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような実情に鑑
み、本発明の課題は、広いラミネート温度条件範囲、被
着体(フィルムと金属板)に対する十分な接着性と高加
工性のような製缶工程での要求特性、さらには耐蝕性や
低分子量物質の溶出がないといった缶としての特性をも
満足するラミネート缶接着剤用共重合ポリエステル樹脂
組成物、並びにこれを含有する接着剤を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、次の事実を見
いだすことにより本発明に到達した。すなわち、事実の
第一は、特定の共重合ポリエステル樹脂を2種以上含む
組成物を接着剤の主成分(バインダー成分)に使用すれ
ば、(i) ポリエステルフィルム及び金属板との両者に対
する密着性に優れる、(ii)絞り成形や絞りしごき成形の
ような高度の加工に対しても追随できる加工性を潜在的
に有している、(iii)形成される被膜は安全衛生性、フ
レーバー性に優れるといった長所を有することである。
しかし、硬化剤等を配合して様々な組成の接着剤を調整
してラミネート缶用接着剤として供したが、硬化反応の
程度に依らず、成形時にフィルムが剥離したり、金属板
自体が破断する等の不具合が生じてしまい、最適な加工
条件を見いだすことができなかった。第二の事実は、形
成される被膜の加工性は、被膜自体の強度や伸びといっ
たことではなく、むしろ、ポリエステルフィルム及び金
属板の両者に対する密着性、特に金属板に対する密着性
に強く依存しているということである。事実の第三は、
金属板との密着性は共重合ポリエステル樹脂を2種以上
含む組成物のラミネート時の貯蔵弾性率と密接に関連し
ており、これを制御することで被膜に高加工性を付与で
きることである。しかも、驚くべきことに、共重合ポリ
エステル樹脂を2種以上含む組成物の貯蔵弾性率を制御
することで、ラミネート条件の変動に対して安定な品質
の缶を得ることができるようになったことである。そし
て、事実の第四は、共重合ポリエステル樹脂組成物を構
成するグリコール成分として1,4-シクロヘキサンジメタ
ノールを使用すれば、被着体(PET、ティンフリース
チール)への接着性が向上するだけでなく、ラミネート
金属板から缶体を成形する際の加工性が向上する。さら
に、共重合ポリエステル樹脂組成物のガラス転移温度や
アルコール性水酸基価を特定の範囲にすることで貯蔵弾
性率を制御できることを見いだしたことである。
【0011】すなわち本発明の要旨は、次の通りであ
る。 (1) 1種以上のグリコール成分と1種以上のジカルボン
酸成分とからなる共重合ポリエステル樹脂を2種以上含
む組成物であって、180 〜240 ℃の全温度範囲における
貯蔵弾性率が10〜100000 dyn/cm2の範囲にあることを特
徴とするラミネート缶接着剤用共重合ポリエステル樹脂
組成物。 (2) 貯蔵弾性率の変化率が、下式を満足することを特
徴とする上記(1) 記載のラミネート缶接着剤用共重合ポ
リエステル樹脂組成物。 log〔G'(180) /G'(240) 〕≦3 ここで、G'(180) は 180℃における貯蔵弾性率を表し、
G'(240) は 240℃における貯蔵弾性率を表す。 (3) ガラス転移温度が40℃以上であることを特徴とする
上記(1) 又は(2) 記載のラミネート缶接着剤用共重合ポ
リエステル樹脂組成物。 (4) アルコール性水酸基価が20 mgKOH/g以下であること
を特徴とする上記(1) 又は(2) 記載のラミネート缶接着
剤用共重合ポリエステル樹脂組成物。 (5) 上記(1) 〜(4) 記載のラミネート缶共重合ポリエス
テル樹脂組成物と、イソシアネート樹脂、フェノール樹
脂、アミノプラスト樹脂のいずれかの硬化剤と、有機溶
剤とからなることを特徴とする接着剤。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
【0013】本発明のラミネート缶接着剤用共重合ポリ
エステル樹脂組成物(以下「共重合ポリエステル樹脂組
成物」という。)は、1種以上のグリコール成分と1種
以上のジカルボン酸成分とからなる共重合ポリエステル
樹脂2種以上から構成され、180 〜240 ℃の全温度範囲
における貯蔵弾性率が10〜100000 dyn/cm2の範囲にある
ことが必要であり、100 〜100000 dyn/cm2の範囲にある
ことが好ましい。この温度範囲での貯蔵弾性率が100000
dyn/cm2を超えると、金属板あるいはポリエステルフィ
ルムに対する塗れ性が低下するため、製缶工程において
ポリエステルフィルムが剥離する。例え剥離しなくて
も、接着強度自身が低いため、耐蝕性の劣った缶しか得
られないので好ましくない。一方、この温度範囲での貯
蔵弾性率が10dyn/cm2 より小さいと、ラミネート時に接
着層の流動性が高くなり、フィルムがずれたり、ラミネ
ートロールに付着するといった製造トラブルが頻発する
ので好ましくない。
【0014】また、共重合ポリエステル樹脂組成物は、
貯蔵弾性率の変化率が、下式を満足するものが好まし
い。 log〔G'(180) /G'(240) 〕≦3 ここで、G'(180) は 180℃における貯蔵弾性率を表し、
G'(240) は 240℃における貯蔵弾性率を表す。この貯蔵
弾性率の変化率が3を超えるものでは、ラミネート条件
の変動によって、得られたラミネート金属板、ひいては
缶の特性が変化し、品質が安定しないことがある。
【0015】組成物を構成する共重合ポリエステル樹脂
のグリコール成分としては、ネオペンチルグリコール、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、ポリエチレングリコール、1,2-プロピ
レングリコール、1,3-プロピレングリコール、1,4-ブタ
ンジオール、1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオ
ール、3-メチル-1,5- ペンタンジオール、ポリテトラメ
チレングリコール等の脂肪族グリコール、ビスフェノー
ルAのエチレンオキサイド付加物、ビスフェノールSの
エチレンオキサイド付加物等の芳香族グリコール、1,4-
シクロヘキサンジメタノール、スピログリコール等の脂
環族グリコール等が挙げられ、ネオペンチルグリコー
ル、エチレングリコール、1,4-シクロヘキサンジメタノ
ールがコストと性能の点で好ましい。これらのグリコー
ル成分は必ずしも1種類で用いる必要はなく、樹脂の要
求性能に応じて複数種混合して使用することができる。
【0016】また、グリコール成分として1,4-シクロヘ
キサンジメタノールを使用すると、被着体(PET、テ
ィンフリースチール)への接着性やラミネート金属板か
ら缶体を成形する際の加工性が向上する点で特に好まし
い。この際、1,4-シクロヘキサンジメタノールは、全グ
リコール成分に対して5〜80モル%の範囲で共重合され
ることが好ましく、10〜50モル%の範囲とすることがよ
り好ましい。1,4-シクロヘキサンジメタノールの共重合
比が5モル%を下回る場合には、製缶工程におけるポリ
エステルフィルムあるいは金属板との剥離、デラミ等の
問題が生じる場合がある。一方、この共重合比が80モル
%を上回る場合には、共重合ポリエステル樹脂の分子量
を上昇させることが困難となる。
【0017】組成物を構成する共重合ポリエステル樹脂
のジカルボン酸成分としては、テレフタル酸、イソフタ
ル酸、ジフェン酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸等の芳
香族ジカルボン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、イ
タコン酸、フマル酸、マレイン酸、アジピン酸、セバシ
ン酸、アゼライン酸、ドデカン二酸、アイコサン二酸、
ダイマー酸等の脂肪族ジカルボン酸、1,4-シクロヘキサ
ンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸等が挙げられ、
テレフタル酸、イソフタル酸がコストと性能の点で好ま
しい。これらのジカルボン酸成分は、前記ジカルボン酸
のジアルキルエステル誘導体もしくはジフェニルエステ
ル誘導体を使用してもよく、必ずしも1種類で用いる必
要はなく、樹脂の要求性能に応じて複数種混合して使用
することができる。
【0018】さらに、共重合ポリエステル樹脂には、上
記した成分の他に、本発明の特性を損なわない範囲で、
トリメリット酸やピロメリット酸等の三価以上のカルボ
ン酸、又はそれらの酸無水物、ジアルキルエステル、ジ
フェニルエステル等の多価カルボン酸誘導体、トリメチ
ロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトール等
の多価アルコール、ε−カプロラクトン、γ−ブチロラ
クトン等のラクトン類、p−ヒドロキシ安息香酸、3−
ヒドロキシイソフタル酸等のヒドロキシカルボン酸が共
重合されていてもよい。
【0019】本発明の共重合ポリエステル樹脂組成物
は、ガラス転移温度が40℃以上であることが好ましく、
50℃以上であることがより好ましい。ガラス転移温度が
40℃未満である場合には、240 ℃での貯蔵弾性率が著し
く低下し、ラミネート時に接着層の流動性が高くなり、
フィルムがずれたり、フィルムがラミネートロールに付
着するといった製造トラブルが発生したりする。また、
このような製造トラブルが回避され、缶体が製造できた
としても、耐蝕性やフレーバー性の劣ったラミネート缶
しか得られない。
【0020】また、本発明の共重合ポリエステル樹脂組
成物は、アルコール性水酸基価が20mgKOH/g 以下である
ことが好ましく、1〜20 mgKOH/gの範囲にあることがよ
り好ましく、1〜15 mgKOH/gの範囲にあることが特に好
ましい。アルコール性水酸基価が20 mgKOH/gを超える場
合には、180 〜240 ℃の範囲で急激に粘度低下を起こ
し、ラミネート時にフィルムのずれやラミネートロール
への付着といった製造トラブルが頻発するだけでなく、
例えこのような製造トラブルが起きなかったとしても、
製缶等の加工工程の熱履歴によって硬化反応が進行しす
ぎて加工工程で接着剤層が破損することがある。
【0021】本発明の組成物を構成する共重合ポリエス
テル樹脂は、上記した1種類以上のグリコール成分と1
種類以上のジカルボン酸成分とを用い、常圧下、温度 2
00〜240 ℃で3〜5時間直接エステル化法又はエステル
交換反応を行った後、従来公知の触媒の存在下で、5 h
Pa以下の減圧下、220 〜280 ℃の温度で3〜8時間の範
囲で溶融重縮合を行って製造することができる。
【0022】この際、共重合ポリエステル樹脂の分子量
を調節する方法としては、重縮合時のポリエステル溶融
物の粘度の適当なところで重縮合を止める方法や、一旦
分子量の高いポリエステルを製造したのち解重合剤(酸
又はアルコール)を添加する方法、さらに1官能のアル
コールやカルボン酸を予め添加する方法等が挙げられ
る。本発明の共重合ポリエステル樹脂は、前記のいかな
る方法によって分子量を調節してもよいが、重縮合時の
ポリエステル溶融物の粘度、すなわち撹拌機のトルクで
制御する方法が好適に用いられる。また、アルコール性
水酸基を増やしたい場合には、共重合ポリエステル樹脂
の分子量を目標以上に重縮合反応を進めておき、アルコ
ール性水酸基を持っている低分子物質にて解重合する方
法が好ましい。
【0023】上記の共重合ポリエステル樹脂を製造する
際に使用する触媒としては、従来公知の金属化合物を用
いることができる。具体的には、酸化リチウム、リチウ
ムメチラート、リチウムエチラート、リチウムグリコレ
ート、酢酸リチウム、ナトリウムメチラート、ナトリウ
ムエチラート、ナトリウムグリコレート、ギ酸ナトリウ
ム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム等のアルカリ金属化
合物、酸化亜鉛、ギ酸亜鉛、酢酸亜鉛、プロピオン酸亜
鉛、ホウ酸亜鉛、亜鉛グリコレート、安息香酸亜鉛、カ
プロン酸亜鉛、酪酸亜鉛、吉草酸亜鉛、亜アンチモン酸
亜鉛、亜ゲルマン酸亜鉛、ゲルマン酸亜鉛等の亜鉛化合
物、酢酸マンガン、クエン酸マンガン、ホウ酸マンガ
ン、マンガングリコレート、亜アンチモン酸マンガン等
のマンガン化合物、ギ酸コバルト、塩化コバルト、酢酸
コバルト、プロピオン酸コバルト、ヒドロキシ安息香酸
コバルト等のコバルト化合物、安息香酸カルシウム、酢
酸カルシウム、マロン酸カルシウム、アジピン酸カルシ
ウム、酢酸ストリンチウム、酢酸バリウム、酢酸マグネ
シウム等のアルカリ土類金属化合物、チタンイソプロポ
キシド、チタンブトキシド、シュウ酸チタニルアンモニ
ウム、シュウ酸チタニルカリウム、シュウ酸チタニルス
トロンチウム、酒石酸チタニルカリウム、酒石酸チタニ
ルアンモニウム、チタングリコレート、テトラブチルチ
タネート、チタンアセチルアセテート等のチタン化合
物、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン、アンチモン
グリコレート、アンチモンアルコラート、酢酸アンチモ
ン、アンチモンフェノレート等のアンチモン化合物、ゲ
ルマニウムアルコレート、ゲルマニウムフェノレート、
ゲルマン酸カリウム、ゲルマン酸ナトリウム、ゲルマン
酸カルシウム、ゲルマン酸カリウム、ゲルマン酸タリウ
ム、二酸化ゲルマニウム等のゲルマニウム化合物、ジメ
チルスズマレエート、ジブチルスズオキサイド、ヒドロ
キシブチルスズオキサイド、モノブチルスズトリス(2-
エチルヘキサノエート)等のスズ化合物等が挙げられ、
これらの中では三酸化アンチモン、酢酸亜鉛、テトラブ
チルチタネート、二酸化ゲルマニウム、ヒドロキシブチ
ルスズオキサイドが好適に用いられる。また、これらの
触媒は、単独で用いることもできるが、複数混合して使
用することもできる。
【0024】上記の方法によって製造される共重合ポリ
エステル樹脂の数平均分子量は、5000〜25000 の範囲に
あることが好ましい。数平均分子量が5000を下回る場合
には、ラミネート時の接着層の流動性が高くなるため、
フィルムのずれやフィルムのラミネートロールへの接着
といった製造上のトラブルが発生することがある。一
方、数平均分子量が 25000を超える場合には、金属板あ
るいはポリエステルフィルムに対する塗れ性が低下する
ため、製缶工程においてポリエステルフィルムが剥離す
る。例え剥離しなくても、接着強度自身が低いため、耐
蝕性の劣ったラミネート缶しか得られない。
【0025】本発明のラミネート缶用接着剤は、上記し
た共重合ポリエステル樹脂組成物が有機溶剤に溶解され
たものであるが、缶の耐蝕性を向上させるためには、そ
の特性を損なわない範囲で硬化剤を併用することが好ま
しい。硬化剤としては、フェノール樹脂、アミノプラス
ト樹脂、多官能エポキシ化合物、多官能イソシアネート
化合物及びその各種ブロックイソシアネート化合物であ
るイソシアネート樹脂、多官能アジリジン化合物等が挙
げられるが、フェノール樹脂、アミノプラスト樹脂、イ
ソシアネート樹脂が好ましい。硬化剤を使用する場合に
は、反応触媒や促進剤も必要に応じて併用させることが
できる。
【0026】また、接着剤中には、共重合ポリエステル
樹脂組成物以外の樹脂、例えばアルキド樹脂、ウレタン
樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂変性オレフィン樹
脂、セルロース誘導体等を併用させることができる。た
だし、本発明の接着剤から形成される被膜の性能を考慮
すると、接着剤中の樹脂の70重量%以上が共重合ポリエ
ステル樹脂組成物であることが好ましい。
【0027】さらに、接着剤中には、缶外面部の美粧性
や印刷性の向上のために、酸化チタン、硫酸バリウム、
シリカ等の白色顔料や、製造工程や流通工程での缶同士
あるいは他物体との接触による缶表面の損傷を防ぐため
に、オレフィンワックス、カルナバワックス、テフロン
(登録商標)粒子、シリコーン等のスリップ剤を配合す
ることもできる。さらに必要に応じて、ハジキ防止剤、
レベリング剤、消泡剤、ワキ防止剤、レオロジーコント
ロール剤、顔料分散剤、滑剤等を配合することもでき
る。
【0028】本発明のラミネート缶用接着剤は、上述し
たように、少なくとも共重合ポリエステル樹脂組成物、
硬化剤及びこれらを溶解する有機溶剤とから構成され
る。使用可能な有機溶剤としては、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族系の溶剤、塩化メチレン、クロ
ロホルム、四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン、1,1,2,2-
テトラクロロエタン、クロロベンゼン、o−ジクロロベ
ンゼン、m−ジクロロベンゼン、p−ジクロロベンゼン
等の塩素系の溶剤、酢酸エチル、イソホロン、γ−ブチ
ロラクトン等のエステル系の溶剤、アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノ
ン等のケトン系の溶剤、ジエチルエーテル、ブチルセル
ソルブ、エチルセルソルブ、テトラヒドロフラン、1,4-
ジオキサン等のエーテル系の溶剤、メタノール、エタノ
ール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール等
のアルコール系の溶剤、ブタン、ペンタン、ヘキサン、
ヘプタン、オクタン、ノナン等の脂肪族炭化水素系の溶
剤、シクロペンタン、シクロヘキサン等の脂環族炭化水
素系の溶剤等が挙げられる。これらは単独で使用するこ
ともできるが、複数種混合して使用することもできる。
この中で好適に用いられるものは、トルエンとメチルエ
チルケトンの混合溶剤である。
【0029】そして、接着剤中における固形分濃度は、
15重量%以上であることが好ましく、20〜50重量%の範
囲とすることが好ましい。固形分濃度が15重量%未満で
ある場合には、分厚い塗膜を形成することが困難になる
ばかりでなく、接着剤中の有機溶剤の比率が高くなり、
接着層を形成する際の溶剤除去に時間を要し、生産性が
低下するといった問題が生じる。
【0030】本発明のラミネート缶用接着剤は、ディッ
プコート法、はけ塗り法、ロールコート法、スプレーコ
ート法、グラビアコート法、カーテンフローコート法、
各種印刷法等により、ポリエステルフィルムあるいは金
属板に均一にコーティングされる。そして、必要に応じ
て室温付近でセッティングした後、乾燥工程に供され、
均一な被膜が形成される。乾燥は通常、熱風循環型のオ
ーブンや赤外線ヒーター等により、60〜160 ℃で数秒〜
数10秒実施される。また、前述の硬化剤が併用される場
合は、さらに硬化反応を進行させるための加熱処理に供
される。ただし、ここで硬化反応が過度に進行すると、
後述のラミネート及び加工工程で不具合が発生するの
で、ここでの熱処理は、接着剤に含まれる有機溶剤が完
全に除去されるに最低の処理であることが好ましい。こ
のようにして得られた被膜は、コーティング方法や用
途、要求性能によっても異なるが、通常は 0.3〜10μm
の厚みを有している。
【0031】上記したラミネート缶用接着剤は、ポリエ
ステルフィルムと金属板との接着性優れているので、ポ
リエステルフィルム/接着剤/金属板の三層構造からな
るラミネート金属板とし、これを用いて各種の金属缶体
を製造することができる。
【0032】ラミネート金属板に使用されるポリエステ
ルフィルムとしては、PET、ポリブチレンテレフタレ
ート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PE
N)、ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレート
(PCT)、あるいはそれらを前述の多塩基酸や多価ア
ルコールで適宜に共重合した結晶性樹脂を構成主成分と
するフィルム等が挙げられる。共重合成分として特に好
ましいのは、イソフタル酸、アジピン酸、セバシン酸、
エチレングリコール、1,4-ブタンジオール、1,4-シクロ
ヘキサンジメタノール、ジエチレングリコール、ポリエ
チレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等で
ある。
【0033】なお、好適に使用できるポリエステルフィ
ルムの融点は 160℃以上のものであり、結晶化度は、D
SCで測定した際のフィルムの結晶部分に由来する融解
熱(ΔHm)が30J/g以上のものである。これらの条
件を満足しない場合には、ポリエステルフィルムに期待
される優れた機械特性、耐熱性、加工性等が発現しない
ため、融点は 200℃以上のものが好ましく、215 ℃以上
のものが特に好ましい。また、融解熱(ΔHm)は35J
/g以上のものが好ましく、40J/g以上のものが特に
好ましい。さらに、ポリエステルフィルムは、熱処理が
施されていれば未延伸フィルムであってもよいが、薄く
ても優れた特性が必要な場合には2軸延伸が施されたフ
ィルムが好ましい。フィルムの厚みは特に限定されない
が、2軸延伸フィルムの場合には1〜200 μm、未延伸
フィルムの場合には50〜500 μmのものが好ましい。
【0034】ラミネート金属板に使用される金属板とし
ては、シート状又は帯状の鋼板、アルミニウム板、ある
いはそれらの表面に種々のメッキ処理や化成処理を施し
たものが挙げられる。その中でも、表層にクロム水和酸
化物皮膜を有したものが好ましく、下層が金属クロムで
上層がクロム水和酸化物の二層構造からなる皮膜を形成
したティンフリースチール(TFS)が特に好ましい。
また、鋼板表面に錫、ニッケル、亜鉛、アルミニウム等
の一種又は二種以上の複層メッキもしくは合金メッキを
施し、その上層に前記の二層構造をもつ皮膜、あるいは
クロム水和酸化物皮膜を形成させたもの、アルミニウム
板に電解クロム酸処理もしくは浸漬クロム酸処理等を施
し、表層にクロム水和酸化物皮膜を形成させたもの等も
好適に用いることができる。
【0035】ラミネート金属板を製造する方法として
は、例えば、まず初めにラミネート缶用接着剤を塗布し
たポリエステルフィルム(以下「ラミネート用フィル
ム」という。)を作製し、次いで、予め所定温度まで予
熱しておいた金属板とラミネート用フィルムとを温度制
御可能なロールによって圧接して熱圧着させた後、室温
まで冷却することにより連続的に製造する方法が採用さ
れる。
【0036】この際、金属板の予熱方法としては、ヒー
ターロール伝熱方式、誘導加熱方式、抵抗加熱方式、熱
風伝達方式等が挙げられが、設備費や設備の簡素化を考
慮した場合、ヒーターロール伝熱方式が好ましい。ま
た、ラミネート後の冷却方法については、水等の冷媒中
に浸漬する方法や冷却ロールと接触させる方法を用いる
ことができる。
【0037】また、熱圧着させる際の金属板の予熱温度
は 100〜260 ℃の範囲とすることが好ましく、150 〜25
0 ℃の範囲とすることがより好ましい。予熱温度が 100
℃未満である場合には、圧力をいくら上昇させても接着
強度が高くならない。一方、予熱温度が 260℃よりも高
い場合には、被着体であるラミネートフィルムが変形し
たり、しわ等が発生し、製造上のトラブルになる。ま
た、熱圧着させる際の圧力は 0.2kg/cm2以上とすること
が好ましく、0.5kg/cm2 以上とすることがより好まし
い。熱圧着時の圧力が小さい場合には、予熱温度を高く
し、圧着時間を長くしても接着強度が上昇しないという
問題がある。さらに、熱圧着させる際の圧着時間は 0.2
〜5.0 秒とすることが好ましい。圧着時間が 0.2秒未満
では、予熱温度を上昇させても接着強度が上昇しない。
一方、圧着時間が 5.0秒を超えると、接着強度には問題
がないが、生産性が悪くなるという問題がある。
【0038】このようにして得られたラミネート金属板
を用いることにより、耐熱性に優れ、レトルト処理のよ
うな高温処理が可能で、過酷な加工処理を施してもピン
ホールやミクロクラック、フィルムの剥離等の欠陥が発
生し難く、しかもフレーバー性や耐食性、耐衝撃性に優
れた金属缶体を製造することができる。
【0039】金属缶体としては、飲食料を充填して使用
に供することができ得る形態にまで加工処理が施された
金属容器及びその一部分、例えば巻き締め加工が可能な
形状に成形された缶蓋も含まれる。特に、厳しいネック
イン加工が施される3ピース缶(3P缶)の缶胴部材
や、絞りしごき加工によって製造される2ピース缶(2
P缶)の缶胴部材として用いる場合に、本発明のラミネ
ートフィルムの優れた加工性が発揮される。また、特開
平3-57514 号公報や特開平3-101930号公報に開示され
た、実質的にしごき加工を施さずに絞り加工のみで胴高
が10cm以上の缶体を製造する場合にも特に好適である。
【0040】そして、このようにして得られた金属缶体
は、その優れた耐レトルト性、フレーバー性、耐蝕性か
ら、コーヒー、緑茶、紅茶、ウーロン茶、各種加工食品
等の内容物を充填する場合に適している。
【0041】
【実施例】次に、実施例及び比較例によって本発明を具
体的に説明する。実施例に用いた共重合ポリエステル樹
脂の製造方法を下記参考例に示した。
【0042】参考例1 ポリエチレンテレフタレートオリゴマー 100.1g(テレ
フタル酸に換算すると83.0gに相当する。)、イソフタ
ル酸83.0g、1,4-シクロヘキサンジメタノール43.2g、
ネオペンチルグリコール46.8g及びエチレングリコール
5.3gを反応器に仕込み、系内を窒素に置換した後、30
rpmで撹拌しながら、反応器を 240℃に加熱して内容物
を溶融させ、反応器内温度が 240℃に到達してから4時
間エステル化反応を行った。次いで、触媒として酢酸亜
鉛の2重量%エチレングリコール溶液 4.4gを反応器に
仕込み、系内の温度を 280℃に上昇させながら0.5hPaに
減圧し、280 ℃で6時間重縮合反応を行った。重縮合反
応が終了した時点で、系内に窒素を封入しながら常圧に
戻し、解重合剤としてトリメチロールプロパン 2.4gを
添加し、窒素を流しながら 280℃で1時間解重合反応を
行った。解重合反応が終了した時点で、溶融状態のまま
シート状に払い出し、冷却、固化、粉砕することによ
り、共重合ポリエステル樹脂を得た。
【0043】参考例2 原料の仕込みを、ポリエチレンテレフタレートオリゴマ
ー 100.1g、イソフタル酸83.0g、1,4-シクロヘキサン
ジメタノール64.8g及びネオペンチルグリコール41.6g
に変更した以外は、参考例1と同様の方法で共重合ポリ
エステル樹脂を得た。
【0044】参考例3 原料の仕込みを、ポリエチレンテレフタレートオリゴマ
ー 100.1g、イソフタル酸83.0g、1,4-シクロヘキサン
ジメタノール21.6g、ネオペンチルグリコール62.4g及
びエチレングリコール 5.3gに変更した以外は、参考例
1と同様の方法で共重合ポリエステル樹脂を得た。
【0045】参考例4 ポリエチレンテレフタレートオリゴマー 100.1g、イソ
フタル酸83.0g、1,4-シクロヘキサンジメタノール43.2
g、ネオペンチルグリコール46.8g及びエチレングリコ
ール 2.2gを反応器に仕込み、系内を窒素に置換した
後、30 rpmで撹拌しながら、反応器を 240℃に加熱して
内容物を溶融させ、反応器内温度が 240℃に到達してか
ら4時間エステル化反応を行った。次いで、触媒として
酢酸亜鉛の2重量%エチレングリコール溶液 4.4gを反
応器に仕込み、系内の温度を 280℃に上昇させながら0.
5hPaに減圧し、280 ℃で6時間重縮合反応を行った。重
縮合反応が終了した時点で、系内に窒素を封入しながら
常圧に戻し、溶融状態のままシート状に払い出し、冷
却、固化、粉砕することにより、共重合ポリエステル樹
脂を得た。
【0046】参考例5 原料の仕込みを、ポリエチレンテレフタレートオリゴマ
ー 100.1g、イソフタル酸83.0g、1,4-シクロヘキサン
ジメタノール21.6g、ネオペンチルグリコール62.4g及
びエチレングリコール 5.3gに変更した以外は、参考例
4と同様の方法で共重合ポリエステル樹脂を得た。
【0047】参考例6 原料の仕込みを、ポリエチレンテレフタレートオリゴマ
ー 100.1g、イソフタル酸83.0g、1,4-シクロヘキサン
ジメタノール43.2g、ネオペンチルグリコール46.8g及
びエチレングリコール 5.3gに変更し、解重合剤として
トリメチロールプロパン 4.2gを用いた以外は、参考例
1と同様の方法で共重合ポリエステル樹脂を得た。
【0048】参考例7 原料の仕込みを、ポリエチレンテレフタレートオリゴマ
ー 100.1g、イソフタル酸83.0g、1,4-シクロヘキサン
ジメタノール21.6g、ネオペンチルグリコール62.4g及
びエチレングリコール 5.3gに変更し、解重合剤として
トリメチロールプロパン 4.2gを用いた以外は、参考例
1と同様の方法で共重合ポリエステル樹脂を得た。
【0049】参考例8 原料の仕込みを、ポリエチレンテレフタレートオリゴマ
ー 120.1g、イソフタル酸33.2g、セバシン酸40.4g、
ネオペンチルグリコール59.3g及びエチレングリコール
6.3gに変更した以外は、参考例4と同様の方法で共重
合ポリエステル樹脂を得た。
【0050】参考例9 原料の仕込みを、ポリエチレンテレフタレートオリゴマ
ー 120.1g、イソフタル酸16.6g、セバシン酸60.6g、
ネオペンチルグリコール59.3g及びエチレングリコール
6.3gに変更した以外は、参考例4と同様の方法で共重
合ポリエステル樹脂を得た。
【0051】参考例10 原料の仕込みを、ポリエチレンテレフタレートオリゴマ
ー 100.1g、イソフタル酸83.0g、ネオペンチルグリコ
ール59.3g及びエチレングリコール13.3gに変更した以
外は、参考例4と同様の方法で共重合ポリエステル樹脂
を得た。
【0052】参考例11 原料の仕込みを、ポリエチレンテレフタレートオリゴマ
ー 100.1g、イソフタル酸83.0g及び1,4-シクロヘキサ
ンジメタノール 129.6gに変更した以外は、参考例4と
同様の方法で共重合ポリエステル樹脂を得た。
【0053】(A) 共重合ポリエステル樹脂及び共重合ポ
リエステル樹脂組成物の評価方法 (A-1)組成1 NMR測定装置(日本電子社製、Lamdba 300WB)を用
いて、各成分の mol%を求めた。 (A-2)数平均分子量 GPC測定装置(Waters社製)を用い、次の条件で測定
した。 (測定条件) カラム:ポリマーラボラトリーズ社製 MIXED-B×2本、
カラム温度:40℃、溶出液:クロロホルム、流速:1ml
/min、検出器:RI(Waters 410) (A-3)ガラス転移温度 DSC測定装置(パーキンエルマー社製、DSC7)を用
い、昇温速度20℃/minの条件で測定した。 (A-4)アルコール性水酸基価 共重合ポリエステル樹脂(又は共重合ポリエステル樹脂
組成物)3.0gにピリジン50mlを加えて溶解させた後、無
水酢酸のピリジン溶液〔12%(vol/vol) 〕5mlを加え、
60℃でアセチル化反応を約1時間行った。次に、室温に
冷却した後、1,4-ジオキサン50mlとクレゾールレッド・
チモールブルー混合指示薬を数滴添加し、0.5 規定のK
OHメタノール溶液で滴定することにより、アルコール
性水酸基価を求めた。 (A-5)貯蔵弾性率 レオメトリック・サイエンティフィック・ファーイース
ト社製レオメーターSR-5000 を用い、パラレルプレート
(25.0mm径、ギャップ1.50mm)で行なった。周波数は2
Hzの線形領域、測定温度は90℃から 250℃の範囲、昇温
速度2℃/minの条件で測定した。
【0054】参考例1〜11で得られた共重合ポリエス
テル樹脂の評価結果を表1に示す。
【0055】
【表1】
【0056】実施例1〜10及び比較例1〜4 参考例1〜11で作製した共重合ポリエステル樹脂のう
ち、いずれか2種類を表2に示す配合割合(重量比)に
して、トルエン/メチルエチルケトン混合溶媒(体積比
5/5)に25重量%になるように溶解した。次いで、この
溶媒を除去することにより共重合ポリエステル樹脂組成
物を得た。
【0057】実施例1〜10及び比較例1〜4で得られ
た共重合ポリエステル樹脂組成物の評価結果を表2に示
す。
【0058】
【表2】
【0059】(B)金属缶体の作製方法 (B-1)2ピース金属缶体の作製方法 ラミネート用フィルムの作製 実施例1〜10及び比較例1〜4で得られた共重合ポリ
エステル樹脂組成物90重量部とフェノール樹脂(群栄化
学社製、PL-4523 )10重量部とをトルエン/メチルエチ
ルケトン(体積比 5/5)に25重量%となるように溶解
し、ラミネート用接着剤を調整した。そして、この接着
剤をイソフタル酸11モル%共重合PETの2軸延伸フィ
ルム(融点:226 ℃、ΔHm:38J/g、厚み:20μ
m)にグラビアコータを用いて連続的に塗工し、引き続
き、併設の 120℃に調節した熱風循環型のオーブンで乾
燥した。こうしてラミネート用フィルムを作製した。 ラミネート金属板の作製 板厚0.24mm、板幅22cmのロール状のティンフリースチー
ル(TSF、テンパー度 T-4)を、ヒーター加熱ロール
により 200℃、220 ℃、240 ℃の温度条件でそれぞれ加
熱し、その両面にで作製した幅20cmのロール状のラミ
ネート用フィルムを、表面温度50℃に調整された1対の
シリコーンロールを用いて、ライン速度20m/分の条件
でラミネートした後、2.5 秒後に氷水中に浸漬冷却して
ラミネート金属板を得た。なお、氷水中に浸漬して2秒
後には、ラミネート金属板は、20℃以下に冷却されてい
ることを確認した。 2ピース金属缶体の作製 得られたラミネート金属板を用いて、次の成形条件で絞
りしごき成形を行った後、ネックイン加工、トリミング
を施して202径2ピース缶(外径56mm、胴高さ 100m
m)を得た。 ブランク径 :139 mm 絞り条件 :1回目の絞り比1.85、2回目の絞り比1.42 しごきポンチ径:52.65 mm 総しごき率 :35%
【0060】(B-2)3ピース金属缶体の作製方法 ラミネート用フィルムの作製 実施例1〜10及び比較例1〜4で得られた共重合ポリ
エステル樹脂組成物90重量部とフェノール樹脂(群栄化
学社製、PL-4523 )10重量部とをトルエン/メチルエチ
ルケトン(体積比 5/5)に25重量%となるように溶解
し、ラミネート用接着剤を調整した。そして、この接着
剤を市販のPETの2軸延伸フィルム(融点:253 ℃、
ΔHm:52J/g、厚み:12μm)にグラビアコータを
用いて連続的に塗工し、引き続き、併設の 120℃に調節
した熱風循環型のオーブンで乾燥した。こうしてラミネ
ート用フィルムを作製した。 ラミネート金属板の作製 錫メッキを施した板厚0.19mm、板幅22cmのロール状のブ
リキ板を、ヒーター加熱ロールにより 200℃、220 ℃、
240 ℃の温度条件でそれぞれ加熱し、その両面にで作
製した幅20cmのロール状のラミネート用フィルムを、表
面温度が50℃に調整された1対のシリコーンロールを用
いて、ライン速度20m/分の条件で連続的にラミネート
した後、2秒後に氷水中に浸漬冷却してラミネート金属
板を得た。なお、氷水中に浸漬して2秒後には、ラミネ
ート金属板は、20℃以下に冷却されていることを確認し
た。 3ピース金属缶体の作製 得られたラミネート金属板をボディブランクに切断後、
ロールフォーマーにより円筒状に成形し、溶接、ネック
イン加工、トリミングを施し、市販のスチール製206
径蓋を用いて巻き締めを行い、211径3ピース缶体
(外径67mm、胴高さ 100mm)を得た。その後、外面印刷
を考慮の上、缶体を 230℃に制御されたオーブン中に1
分間放置した後、室温にて冷却した。
【0061】(C)金属缶体の評価方法 (C-1)ラミネート性 ラミネート金属板から幅18mmの短冊状の試験片(ただ
し、ラミネート金属板の端部はラミネートせず、ラミネ
ートされた部分がMDに8cm以上確保されるようにす
る。)をTDに11枚切り出した。次に、この試験片のフ
ィルム面に、JIS Z-1522に規定された粘着テープを貼り
つけ、島津製作所社製オートグラフで、10mm/分の速度
で 180度剥離試験を行い、その剥離強力を測定すること
により、以下の基準に従って4段階評価した。 ◎:11枚のうち10枚以上の試験片の剥離強力が 300gf以
上か、300gf 以上でフィルムが破断。 ○:11枚のうち5枚以上の試験片の剥離強力が 300gf以
上か、300gf 以上でフィルムが破断。 △:剥離強力が 300gf未満の試験片が7枚以上。 ×:良好にラミネートされていないか、手で簡単にフィ
ルムが剥がれる。なお、ラミネート性の評価で×以外の
ものについては、以降の評価を行った。 (C-2)成形性 ラミネート性の評価をクリアしたラミネート金属板を用
いて、金属缶体を作製し、成形後のフィルムの剥離、切
れ、クラック等の損傷の有無を目視及び蛍光顕微鏡(倍
率80倍)で観察し、以下の基準に従って3段階評価し
た。 ○:缶体 100個のうち95個以上に損傷なし。 △:缶体 100個のうち80〜94個に損傷なし。 ×:缶体 100個のうち21個以上に何らかの損傷が認めら
れる。 (C-3)レトルト性 金属缶体をオートクレーブ(トミー精工社製、BS-325)
に入れ、125 ℃のスチーム中で30分間レトルト処理を施
し、フィルム外観について、白化、ウォータースポット
(白い斑点)及び白粉(フィルム中のオリゴマーに由来
するもの)の発生状況を目視観察し、以下の基準に従っ
て3段階評価した。 ○:フィルム表面に全く変化がみられなかった。 △:フィルム表面積の5%未満に、何らかの変化がみら
れた。 ×:フィルム表面積の5%以上に、何らかの変化がみら
れた。 (C-4)耐蝕性 成形性が○と評価された金属缶体について、それぞれ缶
体10個に、食塩、リンゴ酸、クエン酸を3重量%溶解さ
せた水溶液を充填し、密封後、60℃で2週間保存し、こ
れを開缶して缶体内の錆の発生状況を目視観察し、以下
の基準に従って3段階評価した。 ○:錆がほとんどみられない。 △:錆が点在しており、その総面積がフィルム表面積の
5%未満。 ×:ほぼ全面に錆が発生しており、その総面積がフィル
ム表面積の5%以上。 (C-5)フレーバー性 金属缶体に蒸留水を充填し、市販の206径もしくは2
02径のアルミEO蓋を巻き締めてこれを密封し、(C-
3) と同様にしてレトルト処理を施した。次に、室温ま
で十分冷却した後、内容物をパネラー 100人に試飲して
もらい、臭い、味覚等が蒸留水と違いがないかを判断し
てもらい、以下の基準に従って3段階評価した。なお、
アルミEO蓋は味覚試験に対して何ら悪影響を及ぼさな
いことが予め確認された。 ○:両者の違いを感知した人数が5人未満。 △:両者の違いを感知した人数が5人以上20人未満。 ×:両者の違いを感知した人数が20人以上。
【0062】(B)に記載の方法で作製された2ピース金
属缶体及び3ピース金属缶体の評価結果を、それぞれ表
3及び表4に示す。
【0063】
【表3】
【0064】
【表4】
【0065】表3及び表4の結果から、実施例1〜10
の共重合ポリエステル樹脂組成物を用いた場合には、い
ずれも金属板に対するラミネート性、ラミネート金属板
の成形性、金属缶体にしたときの耐レトルト性、耐蝕性
及びフレーバー性に優れたものであった。これに対し
て、比較例1〜3の共重合ポリエステル樹脂組成物を用
いた場合には、耐レトルト性、耐食性及びフレーバー性
の点で満足のいくものではなく、また、比較例4の共重
合ポリエステル樹脂組成物を用いた場合には、ラミネー
ト性、成形性、耐レトルト性、耐蝕性及びフレーバー性
の点で満足のいくものではなかった。
【0066】
【発明の効果】本発明の共重合ポリエステル樹脂組成物
は、溶剤に対し高い溶解性を有することから、接着剤と
して流延法やカレンダー法等によって容易に接着剤層を
被着体上に形成することができる。また、この共重合ポ
リエステル樹脂は、特定の温度範囲における貯蔵弾性率
が制御されており、ラミネート缶用の接着剤に用いる
と、広いラミネート温度条件範囲、被着体(フィルムと
金属板)に対する十分な接着性と高加工性といった従来
から問題視されていた製缶工程の課題を解決するだけで
なく、硬化剤を併用することによって、缶としての必須
性能である耐蝕性や低分子量物質の溶出がないといった
特性をも満足することから、飲料缶や食缶の内面部の接
着剤として使用することができる。さらに、本発明の接
着剤塗工液は顔料分散性にも優れることから、飲料缶や
食缶の外面部だけでなく、各種飲料瓶等のキャップのコ
ーティング材料として広く応用することができる。
フロントページの続き Fターム(参考) 3E061 AA15 AB04 AB13 AC09 AD01 4J040 EB032 EB112 EB132 ED011 ED021 ED031 ED041 ED061 ED071 GA08 GA24 HB02 HB03 HB05 HB06 HB07 HB14 HB18 HB30 HB33 HC16 KA16 KA23 LA01 LA02 LA06 LA07 LA11 MA02 MA10 MB03 NA09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1種以上のグリコール成分と1種以上の
    ジカルボン酸成分とからなる共重合ポリエステル樹脂を
    2種以上含む組成物であって、180 〜240 ℃の全温度範
    囲における貯蔵弾性率が10〜100000 dyn/cm2の範囲にあ
    ることを特徴とするラミネート缶接着剤用共重合ポリエ
    ステル樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 貯蔵弾性率の変化率が、下式を満足す
    ることを特徴とする請求項1記載のラミネート缶接着剤
    用共重合ポリエステル樹脂組成物。 log〔G'(180) /G'(240) 〕≦3 ここで、G'(180) は 180℃における貯蔵弾性率を表し、
    G'(240) は 240℃における貯蔵弾性率を表す。
  3. 【請求項3】 ガラス転移温度が40℃以上であることを
    特徴とする請求項1又は2記載のラミネート缶接着剤用
    共重合ポリエステル樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 アルコール性水酸基価が20 mgKOH/g以下
    であることを特徴とする請求項1又は2記載のラミネー
    ト缶接着剤用共重合ポリエステル樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4記載のラミネート缶接着剤
    用共重合ポリエステル樹脂組成物と、イソシアネート樹
    脂、フェノール樹脂、アミノプラスト樹脂のいずれかの
    硬化剤と、有機溶剤とからなることを特徴とする接着
    剤。
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