JP2000327692A - 新規イソフラボン誘導体 - Google Patents

新規イソフラボン誘導体

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JP2000327692A
JP2000327692A JP13892399A JP13892399A JP2000327692A JP 2000327692 A JP2000327692 A JP 2000327692A JP 13892399 A JP13892399 A JP 13892399A JP 13892399 A JP13892399 A JP 13892399A JP 2000327692 A JP2000327692 A JP 2000327692A
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isoflavone
glycosyl
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glycosyltransferase
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Shigetaka Okada
岡田茂孝
Takashi Yonetani
俊 米谷
Takahisa Nishimura
西村隆久
Takashi Nakae
中江貴司
Hiroshi Takii
寛 滝井
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Ezaki Glico Co Ltd
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Ezaki Glico Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】イソフラボン誘導体の味質と溶解性を改善す
る。 【効果】糖転移酵素を作用させることでイソフラボン誘
導体の味質と溶解性を改善する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は食品に含まれるイソフラ
ボン誘導体の配糖体の製造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】イソフラボンとは、狭義には3−フェニ
ルクロモンを指し、この骨格の一部に各種官能基やグル
コース等が結合した各種イソフラボン誘導体が一部の食
品には含まれる。広義にはイソフラボン誘導体を包括し
てイソフラボン、あるいはイソフラボン化合物と示され
る場合もある。とりわけ大豆には多種のイソフラボン誘
導体が含まれる。イソフラボン誘導体としては3−フェ
ニルクロモンにグルコース1残基がβ結合した図1の骨
格を持つ化合物が天然界には多く、その代表的なものと
してダイジン、ゲニスチン及びこれらのアグリコン(β
結合したグルコース残基がはずれたもの)としてダイゼ
イン、ゲニステインがある。ダイゼイン、ゲニステイン
はそれぞれ図2、図3に示す化合物である。イソフラボ
ン誘導体にはエストロゲン様作用、抗菌作用、抗酸化作
用、制ガン作用などの薬理効果があることが明らかとな
っている。しかしながらこれらイソフラボン誘導体は非
常に苦味が強いため食品として使用するには好まれず、
また水に対して難溶性であるため味の問題を克服したと
しても食品に利用するには用途が極めて限定されてい
た。また、水に対する溶解性が悪いため、摂取しても十
分に体内で薬理効果を発揮できないことが示唆された。
したがっていかにこれらのイソフラボン誘導体の味質を
改良し、また溶解性を改良して食品に利用できるように
して体内への吸収を改善し生理効果を高めるかが重要と
なっている。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】さまざまな薬理効果
がイソフラボン誘導体には報告されておりながら、従
来、味質に問題があり、溶解性が悪いという問題が存在
していたため、食品への実用はじゅうぶんになされてい
なかった。これらの問題を一掃したのが本願の発明であ
る。さらに、溶解度を改良したイソフラボン誘導体を、
不純物が大量に含まれる大豆の粗抽出物等から簡便に抽
出する方法も確立した。なお本願においては以下単にイ
ソフラボン誘導体という場合には、天然物由来のイソフ
ラボン誘導体をさすものとする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者はイソフラボン
誘導体の味質、溶解性を改良する方法について鋭意検討
した。結果、食品、とりわけ大豆あるいは大豆加工品を
アルカリ溶液、または有機溶媒あるいは熱水で処理し、
抽出液にpH8〜10でα−グリコシル糖化合物と糖転
移酵素を作用させイソフラボン誘導体に糖を転移させる
ことで苦味が大きく抑制されたイソフラボン誘導体を製
造できること、さらにこれらイソフラボン誘導体の糖転
移物は非常に水溶性が高まっており、イソフラボン誘導
体は従来酸性、中性で沈澱してしまったが、pHを5.
5以下の酸性にしても沈澱しないことを発見した。これ
により、イソフラボン誘導体の配糖体(以下、グリコシ
ルイソフラボン誘導体という)を溶解させたまま、大量
に含まれた高分子の蛋白等を沈澱として除去し、粗抽出
物から容易に高濃度で高純度のグリコシルイソフラボン
誘導体溶液を得られることを発見した。従来フラボノイ
ドの配糖化は精製されたフラボノイドから行われていた
が、蛋白などの不純物の多い大豆などが原料のイソフラ
ボン誘導体は、アルカリ抽出後に酸性又は中性に保って
沈澱として得るという従来のフラボノイド精製法では蛋
白などが同時に沈澱してしまうため精製が困難であっ
た。したがってイソフラボン誘導体の配糖体も簡便、安
価に得ることは困難であった。本発明により大豆などの
粗抽出物から直接、蛋白等の不純物を除き簡便、安価に
イソフラボン誘導体の配糖体を精製抽出して得ることが
可能となった。さらに必要に応じて合成吸着樹脂に接触
させ、次いで有機溶媒で溶出させることにより安価に効
率よく高濃度で高純度のグリコシルイソフラボン誘導体
を得られることを見出した。
【0005】糖転移酵素による配糖化をおこなうpH
は、pH8以上10以下で酵素が作用できるpHを選択
すればよいのだが、イソフラボン誘導体の収量を高める
工夫として、アルカリ抽出ののちにpH8以上10以下
いったんα−グリコシル糖化合物と糖転移酵素を作用さ
せ、しかるのち一回目より低pH(7以上10以下)で
再度α−グリコシル糖化合物と糖転移酵素を作用させる
方法がある。酵素の種類により耐アルカリ性は様々なの
で、酵素によりpHはこの範囲内で適宜選択すればよ
い。糖転移酵素の多くは至適pHは弱酸性から中性付近
のため弱酸性から中性に近いpHで反応させれば配糖化
反応が進行しやすいが、アルカリ抽出ののちにいきなり
弱酸性から中性に近いpHとするとこの段階でイソフラ
ボン誘導体が一部析出してしまうため、最終的なイソフ
ラボン誘導体収量が減るからである。またpH8以上1
0以下で配糖化を一段階で行うのでもイソフラボン誘導
体を従来の手法よりも簡便に高収率で得ることができる
ものの、アルカリ性が強いため酵素が失活しやすい。
【0006】好ましくはpH8以上10以下でいったん
α−グリコシル糖化合物と糖転移酵素を作用させて、し
かるのちいくぶん低pHに調整して(好ましくはpH7
以上10以下)、再度α−グリコシル糖化合物と糖転移
酵素を作用させるとよい。これによって一回目の酵素反
応で配糖体の生成が十分でない場合でも、共存する配糖
体によって未反応のイソフラボン誘導体はpHを下げて
も難溶性のイソフラボン誘導体が可溶性のα−グリコシ
ルイソフラボン誘導体の共存によって溶解度が上昇する
ため沈澱しにくくなる。これにより糖転移酵素が作用し
やすいpHとして酵素反応を行うことで配糖化を十分に
行うことができる。
【0007】以下に本発明を詳細に説明する。0.1N
NaOH水に食品、とりわけ大豆およびおから等の大
豆加工品を添加し、攪拌することによりイソフラボン誘
導体を抽出する。抽出後、デキストリンを添加して溶解
させ、酸性溶液によりpH8から10程度に調整した。
このようにした溶液にα−グリコシル糖化合物、たとえ
ば澱粉、アミロペクチン等と糖転移酵素、例えばサイク
ロデキストリングルカノトランスフェラーゼ若しくは、
α―アミラーゼ、α―グルコシダーゼ、シュークロース
ホスフォリラーゼ等を添加しグリコシルイソフラボン誘
導体を生成させた。糖転移反応終了後酸性溶液を添加し
pHを5.5〜3.0に調整した。この操作により水溶
性の高まったグリコシルイソフラボン誘導体を析出させ
ること無く大豆由来のタンパク質を沈澱とし、グリコシ
ルイソフラボン誘導体及びその配糖体が高濃度溶解して
いる溶液を得ることができた。より高濃度、高純度の精
製品が必要な場合には合成吸着樹脂、例えば「ダイヤイ
オンHP」「デュオライトS」「アンバーライトXA
D」等に吸着させ、エタノール等の有機溶媒で溶出すれ
ばよい。
【0008】尚配糖化反応ののちpHを酸性にした際、
未反応の本来難溶性のイソフラボン誘導体がまざってい
たとしても、析出することはない。これは配糖体との共
存により本来難溶性のイソフラボン誘導体の溶解度が高
まっているためと考えられる。また、イソフラボン誘導
体とその配糖体の混合物はイソフラボン誘導体自身の苦
味や体内への吸収性も改善しているのでとして食品等の
かたちで提供してもよい。もちろん、配糖体の純品が必
要であれば、ODSカラム等を用いてさらに精製するこ
とは可能である。
【0009】イソフラボン誘導体の抽出方法としては、
アルカリによる抽出のほかに熱水や有機溶媒を用いるこ
とも可能である。熱水抽出の場合、いったん溶出したイ
ソフラボン誘導体が冷却により析出しないように耐熱性
の糖転移酵素、たとえばサイクロデキストリングルカノ
トランスフェラーゼを高温で作用させることにより配糖
体を得ることが可能である。有機溶媒による抽出の場
合、酵素を有機溶媒中で作用させることにより配糖体を
得ることが可能である。
【0010】本発明にいう大豆加工品とは、大豆粉、大
豆胚軸、脱脂加工大豆、きな粉、豆乳、おから、味噌、
納豆その他、大豆を原料とした製品全般をさす。本発明
にいうイソフラボンとは3−フェニルクロモンであり、
この骨格を有する化合物をイソフラボン誘導体と呼ぶ。
本発明においては自然界に多く存在する図1のような骨
格構造を有する化合物をはじめとする各種イソフラボン
誘導体の物性改良を意図している。本発明でいうアグリ
コンとは図1の骨格構造を有するイソフラボン誘導体か
らβ結合したグルコース1分子が分離したフラボノイド
をさす。本発明におけるグルコシルイソフラボン誘導体
とは、イソフラボン誘導体のうち、分子内に水酸基を有
する化合物にD−グルコース残基が等モル以上脱水縮合
でα結合したものである。α結合する位置はフェノール
性水酸基であっても、たとえば図1のような骨格を有す
るイソフラボン誘導体のβ結合したグルコース中の水酸
基であってもかまわない。酵素を選択することによって
どちらにもα結合させることが可能である。たとえば、
グリコシルダイゼインの場合は図4のような構造で、R
部分がD−グルコース残基が等モル以上α結合した構造
となっている。本発明におけるα−グリコシル糖化合物
とは、分子内にD−グルコース残基が1分子あるいは2
分子以上α結合した残基を有する物質をさす。
【0011】本発明の技術を、漢方薬をはじめとした各
種有用物質の配糖体を動植物原料から簡便に製造し精製
する方法にも応用することができる。具体的には大豆、
大豆加工品、海参、五倍子、黄ごん、アロエ、地黄、薬
用人参、芍薬、梔、甘草、柴胡、大黄、ドクダミ等より
α−グリコシル基の結合する水酸基を有する構造の有用
物質、すなわちβ−G−イソフラボンのようなグルコー
ス残基が1個β結合した形状の化合物のほか、たとえば
グルクロン酸残基、ガラクトース残基、キシロース残基
などを持つ配糖体であればよく、イソフラボノイド配糖
体、フラボノイド配糖体、アントラセン配糖体、テルペ
ン配糖体、カルコン配糖体、ステロイド配糖体、トリテ
ルペノイド配糖体、アルカロイド配糖体、C−配糖体を
有した有用物質のα−グリコシル化合物をさす。
【0012】
【実施例】次に実施例を示して本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はこれにより何ら制限される物ではな
い。
【0013】(実施例1)市販のおから1kgを10リ
ットルの0.1NNaOH水に添加し攪拌した。300
gデキストリンを添加し、ついで1NHClを添加しp
Hを9.1に調整したのちサイクロデキストリングルカ
ノトランスフェラーゼを1000ユニット添加し、40
℃で5時間放置した。さらにHClを添加しpH8.5
に調整したのち、再度サイクロデキストリングルカノト
ランスフェラーゼを500ユニット添加し、40℃で1
6時間放置した。このこの酵素反応でイソフラボン誘導
体が配糖化され、ダイゼインで約85%、ゲニスチンで
約60%にグルコースが1から10個程度転移結合した
一連の配糖体が合成されていた。さらにHClを添加し
pHを4.2に調整しタンパク質を沈澱化した後、上清
を回収した。この上清からダイジン配糖体約400m
g、ゲニスチン配糖体約250mgを得た。
【0014】この方法で得たダイジン配糖体、ゲニスチ
ン配糖体をさらにODSカラムを用いたHPLCにより
精製し、C13−NMRによる分析を行った結果を表1
に示す。これからも明らかなようにダイジンモノグルコ
サイドとは、ダイジン中のグルコース残基の4位にグル
コースがα−1,4結合した構造である。またダイジン
ダイグルコサイドとはダイジン中のグルコース残基の4
位にマルトースがα−1,4結合した構造である。同様
にゲニスチンモノグルコサイドとは、ゲニスチン中のグ
ルコース残基の4位にD-グルコースがα1.4結合した
構造である。またゲニスチンダイグルコサイドとはダイ
ジン中のグルコース残基の4位にマルトースがα1.4
結合した構造である。また、H1−NMRによっても、
転移したD-グルコース残基の1位のカップリングコンス
タントがJ=3.7または3.5であったことより結合
がα結合であり、このことが裏付けられた。さらにFA
B−MS分析によりこれらの分子量を測定したところ5
78,740でありそれぞれダイジンモノグルコサイ
ド、ダイジンダイグルコサイドであることが裏付けられ
た。同様にゲニスチンモノグルコサイド、ゲニスチンダ
イグルコサイドの分子量もそれぞれ594,756であ
ったことからこれらの構造も確認された。さらに本願方
法により生成される一連の配糖体をTOF−MS分析に
より分子量を測定したところ、ダイジンおよびゲニスチ
ンにD−グルコースが1から10個程度結合した構造を
持つ一連の配糖体が生成されていることが示された。
【0015】
【表1】
【0016】(実施例2)市販のきな粉1kgを10リ
ットルの0.1NNaOH水に添加し攪拌した。300
gのデキストリンを添加し、ついで1NHClを添加し
pHを9.1に調整したのちサイクロデキストリングル
カノトランスフェラーゼを1000ユニット添加し、4
0℃で5時間放置した。さらにHClを添加しpH8.
5に調整したのち、再度サイクロデキストリングルカノ
トランスフェラーゼを500ユニット添加し、40℃で
16時間放置した。このこの酵素反応でイソフラボン誘
導体が配糖化され、ダイゼインで約85%、ゲニスチン
で約60%にグルコースが1から10個転移結合した一
連の配糖体が合成されていた。さらにHClを添加しp
Hを3.5に調整しタンパク質を沈澱化した後上清を回
収した。この上清からダイジン配糖体約500mg、ゲ
ニスチン配糖体約300mgを得た。
【0017】(実施例3)実施例1及び2で得たダイジ
ン配糖体及びゲニスチン配糖体をODSカラムを用いた
HPLC(ダイジン配糖体;アセトニトリル:水=1
9:81、ゲニスチン配糖体;アセトニトリル:水=2
2:78)によりダイジンモノグルコサイド、ダイジン
ダイグルコサイド、ゲニスチンモノグルコサイド、ゲニ
スチンダイグルコサイドを精製した。これらの配糖体の
水に対する溶解度をダイジン、ゲニスチンと比較した。
表2に示すように配糖化することで数百倍溶解度が上昇
していた。
【0018】
【表2】
【0019】(実施例4)実施例1及び2で得たダイジ
ン配糖体及びゲニスチン配糖体それぞれの1%溶液を作
成した。これら配糖体1%溶液とダイジン及びゲニスチ
ン1%溶液の苦味を熟練した11人の官能評価パネルに
よって判定した。その結果パネラー全員が苦味が大きく
軽減したと評価した。更にこの軽減効果に付随した効果
と思われるいがらっぽさ等の嫌味の軽減が確認された。
【0020】(実施例5)大豆胚軸100gを300m
lの0.1NNaOH水に添加し攪拌した。90gのデ
キストリンを溶解した後、1NHClを添加しpHを
9.1に調整したのちサイクロデキストリングルカノト
ランスフェラーゼを300ユニット添加し、40℃で5
時間放置した。さらにHClを添加しpH8.5に調整
したのち、再度サイクロデキストリングルカノトランス
フェラーゼを200ユニット添加し、40℃で16時間
放置した。このこの酵素反応でイソフラボン誘導体が配
糖化され、ダイゼインで約85%、ゲニスチンで約60
%にグルコースが1から10個程度転移結合した一連の
配糖体が合成されていた。さらにHClを添加しpHを
4.0に調整しタンパク質を沈澱化した後上清を回収し
た。この上清からダイジン配糖体約450mg、ゲニス
チン配糖体約250mgを得た。
【0021】
【発明の効果】フラボノイド類の精製過程に糖転移酵素
を作用させることで配糖化物を製造し、これによってフ
ラボノイド類の味質と溶解性を改善した。
【0022】
【図面の簡単な説明】
【図1】分子内にβ結合したグルコースを1分子含むイ
ソフラボン誘導体骨格の構造
【図2】ダイゼインの分子構造
【図3】ゲニステインの分子構造
【図4】グリコシルダイゼインの分子構造
フロントページの続き (72)発明者 滝井 寛 奈良県北葛城郡広陵町笠65−1 Fターム(参考) 4B064 AF41 CA11 CA21 CC03 CC07 CD06 CD19 CE08 CE10 DA01 DA10 4C057 BB02 DD01 KK01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イソフラボン誘導体に等モル以上D−グ
    ルコース残基がα結合したグリコシルイソフラボン誘導
  2. 【請求項2】 分子内にβ結合したグルコースを1分子
    含む図1の基本構造を有するイソフラボン誘導体にD−
    グルコース残基が等モル以上α結合した請求項1記載の
    グリコシルイソフラボン誘導体
  3. 【請求項3】 イソフラボン誘導体がダイジンまたはゲ
    ニスチンであることを特徴とする請求項2記載のグリコ
    シルイソフラボン誘導体
  4. 【請求項4】 請求項1−3のいずれかのイソフラボン
    誘導体とα−グリコシル糖化合物とを含有する溶液に、
    糖転移酵素を作用させる事を特徴とする請求項1−3の
    いずれかに記載のグリコシルイソフラボン誘導体の製造
    方法
  5. 【請求項5】 大豆または大豆加工品からpH8以上の
    アルカリ性溶液でイソフラボン誘導体を抽出し、α−グ
    リコシル糖化合物添加後に糖転移酵素を作用させグリコ
    シルイソフラボン誘導体を生成した後pH5.5以下の
    酸性に保ち不純物を沈澱として除去することを特徴とす
    る請求項4記載のグリコシルイソフラボン誘導体の製造
    方法
  6. 【請求項6】 大豆及び大豆加工品から熱水または有機
    溶媒でイソフラボン誘導体を抽出し、糖転移酵素を作用
    させグリコシルイソフラボン誘導体を生成した後pH
    5.5以下の酸性にするか冷却することにより不純物を
    沈澱として除去することを特徴とする請求項4記載のグ
    リコシルイソフラボン誘導体の製造方法
  7. 【請求項7】グリコシルイソフラボン誘導体を抽出した
    後pH8〜10でα−グリコシル糖化合物と糖転移酵素
    を作用させ、しかるのちこれより低pHにて再度α−グ
    リコシル糖化合物と糖転移酵素を作用させることを特徴
    とする請求項4〜6のいずれかのイソフラボン誘導体の
    製造方法
  8. 【請求項8】 請求項1−3のいずれかに記載のイソフ
    ラボン誘導体と、これにD−グルコース残基が等モル以
    上α結合したグリコシルイソフラボン誘導体を配合する
    ことによってイソフラボン誘導体の溶解度を改善した混
    合物
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