JP2000327492A - 人工水晶の育成方法及びこれによる水晶板 - Google Patents

人工水晶の育成方法及びこれによる水晶板

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JP2000327492A JP13449699A JP13449699A JP2000327492A JP 2000327492 A JP2000327492 A JP 2000327492A JP 13449699 A JP13449699 A JP 13449699A JP 13449699 A JP13449699 A JP 13449699A JP 2000327492 A JP2000327492 A JP 2000327492A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】線状欠陥密度を小さくしてZ面からの成長方向
(傾斜角)を容易に制御できる人工水晶の育成方法及び
これによる水晶板を提供する。 【構成】水熱合成法により種子水晶から人工水晶を育成
する人工水晶の育成方法において、前記種子水晶は結晶
軸(XYZ)のZ軸に主面が直交したZ板を+X軸方向
から見てY軸からZ軸の方向へ反時計回り又は時計回り
に回転角θをもって傾斜したZ’板からなり、かつZ板
及びZ’板の成長速度L及M(mm/日)の成長速度比
M/Lが1となる回転角θを最大回転角Qとしたとき、
前記回転角θを0<θ<Q゜(但し、回転角θは1.
5、2、5、8.5゜を除く)としたことを基本構成と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の技術分野】本発明は線状の格子欠陥(線状欠
陥とする)密度が小さな人工水晶の育成方法及びこれに
よる水晶板を産業上の技術分野とし、特に人工水晶の線
状欠陥密度を小さくする種子水晶、及び線状欠陥に起因
してエッチングによって生ずるエッチチャンネルのチャ
ンネル密度を減少するATカットの水晶板(AT板)に
関する。
【0002】
【従来の技術】(発明の背景)人工水晶は、エレクトロ
ニクスの発展とともに、圧電現象及び光学特性から、振
動子(発振子、共振子)、弾性表面波素子及び光学素子
等を含む水晶素子の原材料として有用されている。近年
では、量産化あるいは小型化、薄型化の傾向から、エッ
チング処理による外形加工が行われている。そして、こ
れに伴い、人工水晶の特に線状欠陥及びこれに起因して
エッチングによって発生するエッチチャンネルを抑止す
る人工水晶の育成方法が提案されている(参照:特開平
9−227294号公報)。
【0003】
【従来技術】(従来技術の一例)第8図は人工水晶の育
成方法(概略)を説明する模式図である。人工水晶はオ
ートクレーブ(金属筒炉)1内で、水熱合成法によって
育成される。通常では、バッフル板(対流制御板)2で
仕切られた上方に水晶種子3を下方にラスカ(屑水晶)
4を配置し、育成溶液5としての水酸化ナトリウム(Na
OH)溶液を注入する。金属筒炉1はヒータ6によって加
熱され、水晶種子側は300〜350℃、ラスカ側は3
60〜400℃の温度に制御される。なお、金属筒炉1
の上端開口部は、圧力計7を有する金属蓋8で閉塞され
る。
【0004】このようなものでは、ラスカ4が育成溶液
5中に飽和分まで溶解し、オートクレーブ1内の温度差
による対流によって、水晶種子3の周囲に接近する。そ
して、水晶種子板3の周囲での温度低下により、育成溶
液中の過飽和状態となったSiO2分子が水晶種子板3に析
出し、3方晶系の人工水晶に成長する。
【0005】水晶種子3は、結晶軸(XYZ)のY軸方
向に長い水晶板が適用される。そして、水晶種子3は、
Y軸方向には殆ど成長することなく、特に±X軸及びZ
軸方向に成長する(第9図)。第9図はY軸に垂直に切
断した断面図(Yカット図、X−Z平面図)である。通
常では、±X軸方向に成長した領域では不純物を多く含
み、Q値が低くて振動特性を劣化させる。
【0006】このことから、水晶種子3は、一般に、主
面(X−Y平面)がZ軸に直交する水晶板(所謂Z板)
が適用される(第10図)。なお、主面がX、Y及びZ
軸に直交する各水晶板をX、Y及びZ板と称し、X、Y
及びZ軸に直交する各平面をX、Y及びZ面と称してい
る。そして、育成後に、X軸方向に成長した部分を切断
除去して、Z軸方向の両主面側に成長領域9(ab)を
有する角柱水晶体(所謂ランバード人工水晶)10を得
る(第11図)。
【0007】そして、角柱水晶体10を例えばATカッ
トで切断した水晶板(水晶ウェハ、AT板)を得て、エ
ッチング処理により凹部の形成や分割等の外形加工をし
て個々の水晶片を得る。ATカットとは、主面がY軸に
直交した水晶板(Y板)を+X軸から見て、X軸を中心
としてZ軸からY軸方向へ反時計回りにφ度(φ=35
゜15’)回転した切断角度である(第12図)。ま
た、回転した新たな軸をY’及びZ’軸と称している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】(従来技術の問題点)
しかしながら、人工水晶の育成にあたっては、水晶種子
3の完全な結晶構造を望まれるが、水晶種子3をZ板と
した場合には、特にZ軸方向に線状欠陥11aを多く含
む(第13図)。そして、オートクレーブ1内での水晶
種子3の成長とともに、線状欠陥11aもそのまま引継
がれて人工水晶中に線状欠陥11(bc)を形成する。
但し、線状欠陥11(bc)は種子水晶3の成長過程に
おける成長面の凹凸等に起因し、Z軸方向に対して約±
20度の範囲内で進行する。
【0009】このような線状欠陥部分は、エッチング液
に対する化学的強度が弱く、液中に投入すると優先的に
エッチングされる。したがって、第14図の断面図に示
したように、人工水晶を切断した水晶板(AT板)12
をエッチング液中に投入すると、Z軸方向の線状欠陥1
1が交差(斜交)した表面に窪(通称エッチピット)1
3を生じる。さらに、線状欠陥11の欠陥程度やエッチ
ングの強弱に応じて、エッチピット13から線状欠陥に
沿って、穴14aや貫通孔14bのエッチチャンネル1
4を生ずる。
【0010】そして、チャンネル密度が高ければ高いほ
ど、水晶板12に対する空間部の占有積を多くする。し
たがって、エッチングによって周波数調整及び洗浄等を
含む外形加工をした場合には、水晶振動子の性能(Q値
やクリスタルインピーダンス)を悪化させる問題があっ
た。特に、水晶振動子の高周波数化に対応して、エッチ
ングによってAT板に凹部を形成する場合には問題が顕
在化する。
【0011】このことから、冒頭の参照公報では、バッ
フル板の形状によって育成溶液の対流速度を制御し、種
子水晶3(Z板)におけるY軸方向の両端側でのZ方向
への成長速度を異ならせる。すなわち、種子水晶3のZ
軸方向に対してθ度傾斜する方向に向って成長させ、結
果としてZ面に対してθ度傾斜したZ’面を得る(未図
示)。これにより、種子水晶3に内在する線状欠陥はZ
軸方向の育成領域内への引継を防止して、結果的にエッ
チチャンネルを減少できるとしている。
【0012】しかしながら、このような育成方法では、
育成溶液の対流速度を自在に設定することが困難で、種
子水晶からの成長方向及びZ面に対するZ’面の傾斜角
θを任意に制御できない問題があった。
【0013】(発明の目的)本発明は線状欠陥密度が小
さく、Z面に対するZ’面の傾斜角を容易に制御できる
人工水晶の育成方法及び切断角度との相関から幾何学的
に主面と交差する線状欠陥密度(チャンネル密度)を小
さくできる水晶板を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】(着目点)本発明は、前
記参照公報に記載された通り、Z面に対してθ度傾斜し
たZ’面を得るように育成して線状欠陥を低減できるの
であれば、種子水晶の主面を予めθ度傾斜したZ’面に
して育成すれば同様にして線状欠陥及びこれに相関した
エッチチャンネルを減少できるのでないかとの点に着目
した。
【0015】(解決手段) 本発明は、このような着目
点に基づき、種子結晶を、結晶軸(XYZ)のZ軸に直
交した主面(X−Y平面、Z面)がX軸を中心としY軸
からZ軸の方向へθ度回転したZ’板として育成したこ
とを基本的な解決手段とする。
【0016】
【作用】本発明では、種子水晶をZ’板としたので、着
目したとおり線状欠陥に相関したエッチチャンネルが減
少した。また、種子水晶と水晶板の切断角度との関係か
ら、幾何学的に見ても水晶板の主面と交差する線状欠陥
密度を減少できる。以下、本発明の実施例を実験結果に
より説明する。
【0017】
【実施例】第1図は本発明の一実施例(種子水晶)を説
明する図で、種子水晶原石(種子原石とする)の断面図
である。なお、前従来例と同一部分には同番号を付与し
てその説明は簡略又は省略する。種子水晶3は、主面
(X−Y平面、Z面)がZ軸方向に直交した、Y軸方向
に長いZ板の種子原石15から切出される。この例で
は、Z軸に直交する主面(X−Y平面、Z面)がX軸を
中心とし、+X軸から見てY軸からZ軸方向へ反時計回
りに回転角θ度をもって傾斜したZ’板として、切出さ
れる。要するに、種子水晶3は主面がZ軸に直交するZ
板をY軸からZ軸の方向に反時計回りにθ度回転させた
Z’板とする。図中の点線で示す種子水晶3は主面がZ
軸に直交した従来のZ板である。なお、これ以降では、
必要に応じてZ板とした種子水晶3をZ板種子3aと
し、Z’板とした種子水晶3をZ’板種子3bとする。
【0018】そして、前述した水熱合成法により、Z’
板種子3bをオートクレーブ内で育成し、人工水晶
(Z’板人工水晶とする)16bを得る。このようなも
のでは、第2図に示したように、Z’板人工水晶16b
は、Z’種子3aのZ’面に対して垂直方向(Z’軸方
向)に成長し、両主面はいずれもZ’面と平行になる。
そして、Z’板種子3bの線状欠陥11bもZ’板人工
水晶16bの成長方向と同一方向に引継がれて、新たな
線状欠陥11(bc)を形成する。なお、Z板種子3a
により育成された従来の人工水晶を、Z板人工水晶16
aとする。
【0019】表1は、Z板種子3a、Z板人工水晶16
a及びZ’板人工水晶16bのチャンネル密度A本/cm
、並びにZ板人工水晶16a及びZ’板人工水晶16
bのZ板種子3aに対する減少密度数B本/cm及び減
少率C(B/A×100)である。但し、Z板人工水晶16a
のZ板種子3aはY軸からの回転角θが0度であり、
Z’板人工水晶16bのZ’板種子3bの回転角θは
5、10、15、20度として測定した。また、チャン
ネル密度Aは、IEC及びJIS規格により、水晶種子
3及び人工水晶をATカットで切断した水晶板(AT
板)で評価した。第4図及び第5図(曲線イ)は表1に
基いた、回転角θに対するチャンネル密度A及び減少率
Cを示すグラフである。
【0020】 実測値 幾何学的計算値 回転角 チャンネル 減少 減少 チャンネル 減少 減少 θ 密度A 密度B 率C 密度a 密度b 率c (度)(本/cm) (本/cm) (%) (本/cm) (本/cm) (%) 種子水晶 128 ・・・・ ・・・・ 128 ・・・・ ・・・・ 0 124 4 0 128 0 0 5 87 41 30 111 17 13 10 62 66 50 93 35 27 15 42 86 66 74 54 42 20 23 105 82 54 74 58 (表1) (表2)
【0021】また、この実験での種子水晶(ZZ’板種
子とする)3cは、第3図に示したように、一方の主面
D1がY軸からの回転角(傾斜角)θを0度とし、他方
の主面D2が回転角θを5、10、15、20度とす
る。すなわち、Xカット断面をY軸方向に長い直角三角
形とした水晶板とする。そして、これらのZZ’板種子
3cを育成した同一原石からなる人工水晶(ZZ’板人
工水晶とする)16cにおける各領域(ZZ’種子3
c、Z面及びZ’面からの成長領域9a、9b)のチャ
ンネル密度Aを測定した。
【0022】すなわち、このようなZZ’板種子3cを
育成すると、Z及びZ’面側からそれぞれ垂直方向に成
長し、Z面側からはZ板人工水晶16aが、Z’面側か
らはZ’板人工水晶16bが育成される。したがって、
両主面が不平行となる例えばY軸に対して非対称の人工
水晶となる。また、成長領域9(ab)の線状欠陥11
(bc)も、基本的には両主面側で人工水晶の成長方向
と同方向に引継がれて形成される。
【0023】そして、このように育成されたZZ’板人
工水晶16cを、Z軸からY軸方向へ主面がφ度(35
゜15’)回転した角度で切断し、AT板17を得る。
これにより、ZZ’板種子3cを切断したAT板17
a、並びにZ板及びZ’板を種子水晶としたZ及びZ’
板人工水晶16(ab)を切断したAT板17(bc)
が一体的に得られる。
【0024】本実施例では、このようにして同一原石か
ら得た3枚一組となるAT板17(abc)の各チャン
ネル密度Aをそれぞれ測定した。但し、表1の種子水晶
のチャンネル密度Aは、各回転角θ時におけるZZ’板
種子3cをAT板17aとしたときの平均値である。こ
のような実験方法では、ZZ’板種子3cを育成した同
一原石のZZ’板人工水晶16cから切出され、切断角
度が全く同一の3枚一組としたAT板17(abc)の
チャンネル密度Aを対比するので、正確な評価を下すこ
とができる。
【0025】これらの表1及び第4図、第5図(各曲線
イ)から明らかなとおり、Z’板人工水晶16bのチャ
ンネル密度Aは、Z’板種子3bのY軸からの回転角θ
が大きくなるほど小さくなる。例えば回転角θを20度
として育成した場合には、種子水晶3のチャンネル密度
128本/cmに対して、23本/cmとなり(1
8%)、チャンネル密度Aは大幅に減少した(減少率が
82%)。
【0026】なお、回転角θが0度(Z板種子3a)を
育成したZ板人工水晶16aのチャンネル密度Aは12
4本/cmであり、種子水晶(128本/cm)と
ほぼ同一密度で、減少率Cは概ね0となる。すなわち、
前述のようにZ板種子3aの線状欠陥11aが同方向に
そのまま引継がれる結果と推察される。
【0027】ところで、本実施例の育成方法において
は、Y軸から反時計回りに回転角θで傾斜させたZ’板
種子3bを使用する。したがって、この場合には、幾何
学的に見て、Z’板種子3bの主面と交差する線状欠陥
密度は、従来のZ板種子3aよりも必然的に減少する。
すなわち、前第1図に示したように、Z板種子3aのY
軸に直交する線状欠陥密度をP0本/cmとすると、
Z’板種子3bでは、Z板種子3aと同一本数の線状欠
陥11が斜交する主面は大きく(Y’軸方向の長さが大
きく)なる。したがって、Z’板種子3bの主面と交差
する線状欠陥密度P1はZ板種子3aの同密度P0より小
さくなる。すなわち、P1=P0cosθ本/cmとな
る。
【0028】そして、Z板及びZ’板種子3(ab)を
育成したZ板及びZ’板人工水晶16(ab)の線状欠
陥密度(チャンネル密度)は、ATカット(φ=35゜
15’)として評価される。したがって、Z板及びZ’
板人工水晶16(ab)から切出したAT板の主面と交
差する線状欠陥密度P2又はP3(本/cm)は、Z及
びZ ’板のときよりもそれぞれ小さくなる。すなわ
ち、Z板人工水晶16aから切出したAT板17bの場
合には(1)式となる「前第13図参照」。また、Z’
板人工水晶16bから切出したAT板17cの場合には
(2)式となる「前第2図参照」。
【0029】したがって、Z板人工水晶16aに対する
Z’板人工水晶16bのAT板での線状欠陥密度P3の
減少率Pcは(3)式になる。第6図は(3)式に基づ
くグラフである。 P2=P0sinφ ・・・(1) P3=P1sin(φ−θ)=P0cosθ・sin(φ−θ) ・・・(2)
【0030】これらの式及びグラフから明らかなよう
に、回転角θがθ=φ(この場合φは35゜15’)の
とき、線状欠陥密度P3は0となり「(2)式」、減少
率Pcは100%になる「(3)式」。すなわち、AT
カットでの切断角度φと回転角θが一致する場合には、
線状欠陥11はAT板の主面方向と同一になる。したが
って、線状欠陥11はAT板の主面とは交差しないの
で、その密度P3は幾何学的には0になる。
【0031】また、0<θ<φのときは、回転角θが大
きくなるほど、AT板17cの主面に対する線状欠陥1
1の傾斜角が0度に接近するので、主面に交差する線状
欠陥密度P3は小さくなる。また、θ>φを越えると線
状欠陥の傾斜角が逆方向に大きくなってその密度P3も
大きくなり、減少率は小さくなる。そして、θ≒60゜
で極値を有し、減少率は90度で再び100%になる
(前第6図)。なお、回転角θが90度では、Z’種子
3bの主面と線状欠陥11が平行になり、線状欠陥が主
面と交差しないためである。
【0032】第7図は、Z板種子3aの成長速度L(m
m/日)と、Z’板種子3bの回転角θをパラメータと
した成長速度M(mm/日)との成長速度比M/Lを示
したグラフである。但し、育成溶液をNaOHとしたと
きのグラフであり、曲線イは回転角θを反時計回り、同
ロは時計回りである。これから明らかなように、Z’板
種子3bの成長速度はZ板種子3aに比較し、回転角θ
を時計回りとしたときには40度近傍以降で遅くなる。
また、反時計回りとしたときには20度近傍以降で遅く
なる(参照:窯業協会誌 77 [4] 1969 pp. 118)。
【0033】したがって、回転角θが反時計回りに20
度を越えたZ’板種子3bを育成したZ’板人工水晶か
らAT板を得て、AT板の主面と交差する線状欠陥密度
P3が減少しても生産性の点で劣る。したがって、Z板
種子3aに対して成長速度比M/Lが約1となる回転角
θを最大回転角Q(この場合は約20度)として0<θ
<Qに設定すれば、AT板の主面と交差する幾何学的な
線状欠陥密度を小さくして、生産性を維持することがで
きる。
【0034】上表2は、種子水晶3の回転角θを0度と
したZ板人工水晶3a及び5、10、15、20度とし
たZ’板人工水晶3bの幾何学的に求められるAT板で
のチャンネル密度a、並びに減少密度b及び減少率でc
ある。また、第4図及び第5図(曲線ロ)は表2に基づ
いた、回転角θに対するチャンネル密度a及び減少率c
を示すグラフである。但し、ここでのチャンネル密度a
は、種子水晶3の実測によるチャンネル密度128本/
cmを基準として、幾何学的に求められるAT板の主
面と交差する線状欠陥密度とチャンネル密度とは同一と
仮定した場合である。
【0035】これらからも明らかなように、本実施例の
Z’板種子3bによって育成したZ’板人工水晶16b
をAT板17cに切断したときの、幾何学的なチャンネ
ル密度aは回転角θ(但し、0<θ<φ=35゜)に比
例して減少する。例えば回転角θを20度としたときに
は128本/cmから54本/cmに減少し、減少
率cは58%となる。
【0036】ここで、表1と表2とを比較すると、実測
値と幾何学的な計算値(幾何計算値)とによるチャンネ
ル密度(A、a)は相違し、各回転角θ(5、10、1
5、20度)のいずれにおいても実測値の方が幾何計算
値よりもチャンネル密度Aは小さく、減少率Cは大きい
(第4図及び第5図参照)。例えば回転角θが5度で
は、幾何計算値111本/cmに対して実測値87本
/cmであり、幾何計算値に対して実測値の方が約2
3%少なく、同様にしてθが10度では33%、15度
では43%、20度では57%少なくなる。
【0037】これらのことから、本実施例では回転角θ
で切出したZ’板種子3bを育成したZ’板人工水晶1
6bをATカットで切断するので、幾何学的に見て主面
と交差する線状欠陥密度が減少する。さらに、実測値で
は幾何計算値よりもチャンネル密度が減少することか
ら、Z’板人工水晶16bの線状欠陥11(bc)その
ものが減少したと推定できる。例えば回転角θが5度の
ときにおける、実測値(87本/cm)と幾何計算値
(111本/cm)とのチャンネル密度(A、a)の
差24本/cmは、線状欠陥自体が育成時に減少した
ことによると考えられる。
【0038】同様にして、回転角θが10度のときの実
測値と幾何計算値とのチャンネル密度(A、a)の差は
31本/cm、15度で32本/cm 、20度で3
1本となる。したがって、回転角θが大きくなるほど線
状欠陥密度は減少し、10〜20度以降で飽和すると考
えられる。すなわち、0を越える10〜20度の範囲で
は、Z’板の回転角θが大きいほど線状欠陥自体の引継
が抑止され、それ以降では抑止効果に変化はないと推察
される。
【0039】(実施例の作用効果)ここで、本実施例の
結果を整理すると、本実施例では種子水晶3をY軸から
反時計回りに回転したZ’板種子3bとしてZ’板人工
水晶16bを育成するので、実測値と幾何学的なチャン
ネル密度の比較から従来のZ板人工水晶16aより線状
欠陥密度を小さくできる。線状欠陥密度は、回転角θに
比例して減少し、特に10度以上になると線状欠陥密度
の減少を最大にする。また、Z’板人工水晶16bの成
長速度Mは回転角θが反時計回りに約20度(最大回転
角Q)以内であれば、Z板人工水晶16aの成長速度L
と同等であり、生産性を良好にする。したがって、この
実施例では回転角θを0<θ≦Q゜特に10<θ≦Q
(=20)゜とすることにり、線状欠陥密度を小さくし
て生産性を良好に維持する人工水晶を得ることができ
る。
【0040】また、本実施例では、このように育成され
たZ’板人工水晶16bをAT板に切断して評価する
と、主面と交差する幾何学的な線状欠陥密度の減少に伴
い、チャンネル密度を減少できる。特に、Z’板種子3
bの回転角θをAT板の回転角φである35゜15’に
すると、線状欠陥11cとAT板の主面とが平行にな
り、幾何計算値による線状欠陥密度(チャンネル密度)
を0にする。また、回転角θを約40゜としたZ’板種
子3bのZ板種子3aに対する成長速度比M/Lは0.
7程度であり、生産性は極端には低下しない。したがっ
て、回転角θを35゜15’を中心として10<θ≦4
0゜とすれば、線状欠陥密度を最大に減少して、幾何学
的に見た主面と交差する線状欠陥密度を小さくし、しか
も生産性を良好としたAT板を得ることができる。
【0041】また、Z’板種子3bの回転角θを必要に
応じて最適角度に設定すればよいので、従来のように育
成溶液の対流速度を制御することなく、成長方向を容易
に制御できる。したがって、例えば品質を一定にした人
工水晶を得ることができる。
【0042】
【他の事項】(請求項1及び2の趣旨)上記実施例で
は、水晶種子3は回転角θをY軸からZ軸方向へ反時計
回りに傾斜したZ’板種子3bとして説明したが、Y軸
から時計回りに傾斜したZ’種子であっても、人工水晶
及び線状欠陥は主面に垂直方向に育成(形成)されるの
で、線状欠陥密度は小さくなる。また、時計回りに回転
したZ’種子の成長速度は反時計回りの場合とは異なる
が(前第7図参照)、Z板種子に比較して成長速度比M
/Lが1となる最大回転角Qであれば生産性も良好にす
る。
【0043】これにより、請求項1では、時計回り及び
反時計回りのZ’種子を含み回転角θを0<θ≦Qとし
ている。但し、JIS規格(JISC6704−1997)に規定さ
れ、水晶種子として存在する回転角θが1.5、2、5、
8.5゜としたXカット水晶振動子用のものは除いてい
る。なお、これらは、線状欠陥密度の引継を防止して減
少させることを意図したものではなく、本質的に本実施
例とは異なる。また、請求項2では、回転角θを8.5<
θ≦Q゜として、従来の種子水晶と明確に区別してい
る。
【0044】(請求項3の趣旨)請求項3では、回転角
θを10<θ≦Q゜とすることにより、人工水晶の線状
欠陥密度を最小にして生産性を良好に維持する水晶振動
子の育成方法を趣旨としている。
【0045】(請求項4、5及び6の趣旨)請求項4で
は回転角θが反時計回りとしたZ’板種子を用いた育成
方法であることを明確にする。請求項5ではこれによる
人工水晶をY軸に主面が直交したY板が反時計回りに回
転した回転角度φで切断した水晶板とすることにより、
線状欠陥の減少のみならず、幾何学的に見て主面と交差
する線状欠陥密度を小さくできることを趣旨とし、請求
項6では、反時計回りに回転したAT板又はST板であ
ることを明確にする。
【0046】(請求項7、8及び9の趣旨)請求項7で
は、回転角θが時計回りとしたZ板趣旨を用いた育成方
法であることを明確にする。請求項8ではこれによる人
工水晶をY板が時計回りに回転角φで切断した水晶板と
することにより、線状欠陥の減少のみならず、幾何学的
に見て主面と交差する線状欠陥密度を小さくできること
を趣旨とし、請求項9では、反時計回りに回転したBT
板であることを明確にする。
【0047】(請求項10及び11の趣旨)請求項10
では、実施例でのAT板用の人工水晶の育成方法を趣旨
とし、特に回転角θを10<θ≦40゜として前述した
ように人工水晶の線状欠陥密度自体を減少して、幾何学
的に見て主面と交差する線状欠陥密度をも小さくし、し
かも生産性を良好にするAT板用の人工水晶の育成方法
を趣旨とする。請求項11は、これによるAT板を技術
的範囲とする。
【0048】なお、人工水晶には、右水晶とこれに全く
対称な左水晶とが存在するが、本実施例では全て右水晶
を前提として回転角度θ及びφを示している。したがっ
て、左水晶の場合には回転角θ及びφに−(マイナス)
を付したものが右水晶のそれぞれに一致し、本発明はこ
れを排除するものではない。
【0049】また、実施例での成長速度比M/Lは育成
溶液をNaOHとした場合について述べたが、例えばN
COの場合であっても成長速度自体はNaOHと
多少は相違するものの成長速度比M/Lは同様であり、
本発明はこれらも排除するものではない。
【0050】
【発明の効果】本発明は、種子水晶3を結晶軸(XY
Z)のZ軸に直交した主面(X−Y平面、Z面)がX軸
を中心としY軸からZ軸の方向へθ度回転したZ’板と
して人工水晶を育成したので、基本的に線状欠陥の少な
い人工水晶及び切断角度との相関から幾何学的に見て主
面と交差する線状欠陥密度に基づくチャンネル密度の小
さな水晶板を提供できる。しかも、種子水晶からの成長
方向を容易に制御できて簡便な人工水晶の育成方法を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明する種子水晶の切断方
位を示す種子原石のXカット図(YZ平面図)である。
【図2】本発明の一実施例を説明する人工水晶のXカッ
ト図である。
【図3】本発明の一実施例を説明するZZ’種子水晶及
びこれによるZZ’板人工水晶のXカット図である。
【図4】本発明の一実施例による作用効果を説明する回
転角θに対して発生するチャンネル密度のグラフであ
る。
【図5】本発明の一実施例による作用効果を説明する回
転角θに対するチャンネル密度の減少率を示すグラフで
ある。
【図6】本実施例一実施例を説明するZ’種子の回転角
θをパラメータしたZ’人工水晶の幾何学的なチャンネ
ル密度の減少率を示すグラフである。
【図7】本実施例の一実施例を説明するZ板種子とZ’
板との成長速度比を示すグラフである。
【図8】従来例を説明する人工水晶を育成するオートク
レーブの断面図である。
【図9】従来例を説明する水熱合成法によって育成され
た人工水晶のYカット図(XZ平面図)である。
【図10】従来例を説明するZカットとした水晶種子の
切断方位図である。
【図11】従来例を説明する角柱水晶体の図である。
【図12】従来例を説明するATカットとした水晶板の
切断方位図である。
【図13】従来例を説明するATカットの水晶板を人工
水晶から切出すXカット平面図である。
【図14】従来例の問題点(エッチチャンネル)を説明
する水晶板(ATカット)の模式的な断面図である。
【符号の説明】
1 金属楚筒炉、2 バッフル板、3 水晶種子、4
ラスカ、5 育成溶液、6、15 ヒータ、7 圧力
計、8 金属蓋、9 成長領域、10 角柱水晶体、1
1 線状欠陥、12 水晶ウェハ(ATカット)、13
エッチピット、14 エッチチャンネル、15 種子
原石、16 人工水晶、17 AT板.

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水熱合成法により種子水晶から人工水晶を
    育成する人工水晶の育成方法において、前記種子水晶は
    結晶軸(XYZ)のZ軸に主面が直交したZ板を+X軸
    方向から見てY軸からZ軸の方向へ反時計回り又は時計
    回りに回転角θをもって傾斜したZ’板からなり、かつ
    Z板及びZ’板の成長速度L及M(mm/日)の成長速
    度比M/Lが1以上となる回転角θを最大回転角Qとし
    たとき、前記回転角θを0<θ≦Q゜(但し、回転角θ
    は1.5、2、5、8.5゜を除く)としたことを特徴と
    する人工水晶の育成方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記回転角θは8.5
    <θ≦Q゜である人工水晶の育成方法。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記回転角θは10<
    θ≦Q゜である人工水晶の育成方法。
  4. 【請求項4】請求項1、請求項2又は請求項3におい
    て、前記回転角θは反時計回りに回転したZ’板である
    人工水晶の育成方法。
  5. 【請求項5】請求項4によって得られた人工水晶を、結
    晶軸(XYZ)のY軸に直交した主面が+X軸方向から
    見てZ軸からY軸の方向へ反時計回りに回転した回転角
    φで切断した水晶板。
  6. 【請求項6】請求項5において、前記回転角φは35゜
    15’又は29〜45゜を基準としたATカット又はS
    Tカットの水晶板。
  7. 【請求項7】請求項1、請求項2又は請求項3におい
    て、前記回転角θは時計回りに回転したZ’板である人
    工水晶の育成方法。
  8. 【請求項8】請求項7によって得られた人工水晶を、結
    晶軸(XYZ)のY軸に直交した主面が+X軸方向から
    見てZ軸からY軸の方向へ時計回りに回転角φで切断し
    た水晶板。
  9. 【請求項9】請求項8において、前記回転角φは49゜
    であるBTカットの水晶板。
  10. 【請求項10】水熱合成法により種子水晶から人工水晶
    を育成し、結晶軸(XYZ)のY軸に主面が直交したY
    板を+X軸方向から見てZ軸からY軸の方向へ反時計回
    りに35゜15’回転したAT板に切断される人工水晶
    の育成方法において、前記種子水晶は結晶軸(XYZ)
    のZ軸に主面が直交したZ板を+X軸方向から見てY軸
    からZ軸の方向へ反時計回りに回転角θをもって傾斜し
    たZ’板からなり、かつ前記回転角θを10≦θ≦40
    ゜としたことを特徴とする人工水晶の育成方法。
  11. 【請求項11】請求項10によって得られた人工水晶
    を、結晶軸(XYZ)のY軸に主面が直交したY板を+
    X軸方向から見てZ軸からY軸の方向へ反時計回りに3
    5゜15’回転した角度で切断したAT板。
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