JP2000327133A - リクレーマ制御装置 - Google Patents

リクレーマ制御装置

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JP2000327133A
JP2000327133A JP14005799A JP14005799A JP2000327133A JP 2000327133 A JP2000327133 A JP 2000327133A JP 14005799 A JP14005799 A JP 14005799A JP 14005799 A JP14005799 A JP 14005799A JP 2000327133 A JP2000327133 A JP 2000327133A
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JP14005799A
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Masaru Hasegawa
勝 長谷川
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】掻き崩し具に過度の負荷がかかったときに、負
荷を軽減することができると共に、ばら物搬出量を確保
することができるリクレーマ制御装置を提供する。 【解決手段】積山3の稜線方向に走行する走行台車6
に、その走行方向と直交する方向に移動可能な横行台車
7を設け、この横行台車7に積山3のばら物を掻き取る
バケットホイール8と積山のばら物を掻き崩すハロー9
とを配設し、ハロー9から横行台車の構成部材に入力さ
れるハロー軸力を油圧シリンダ及び圧力センサで構成さ
れる負荷荷重検出手段で検出し、このハロー軸力が閾値
を越えたときに、ハロー角度θを増加させるようにウイ
ンチ27を制御して、ハロー軸力を低下させ、ハロー角
度θの増加でハロー軸力の低下に対処できなくなったと
きに、走行台車6の送り量を減少させることにより、ハ
ロー軸力をより低下させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉱石、石炭等のば
ら物を山積みしたばら物積山からばら物を掻き崩して搬
出するリクレーマを制御するリクレーマ制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のリクレーマとしては、例えば特開
平11−79410号公報に記載されているものが知ら
れている。この従来例は、ばら物積山の稜線方向に移動
するブリッジに、これと直交する方向に移動する横行台
車を配設し、この横行台車にばら物積山を掻き崩す掻落
とし爪を有するハローフレーム(掻き崩し具)を傾斜角
を調整自在に配設すると共に、掻き崩されたばら物を回
収するバケットを支持する中空型のバケットホイールを
配設し、このバケットホイールのバケットで掻きとった
ばら物を機内コンベヤで進行方向の左端側に搬送し、地
上コンベヤに受け渡すようにしたリクレーマが開示され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例にあっては、横行台車に設けたハローフレームの掻
落とし爪によってばら物積山の上方のばら物を掻き崩
し、この掻き崩したばら物をバケットホイールに設けた
バケットで掻き取ることができるものであるが、ハロー
フレームを保持している横行台車の支持部は鋼構造部材
で構成されているため、横行台車の横行時にばら物との
接触抵抗によってハローフレームに過度の負荷がかかる
と、鋼構造部材が破損してばら物の搬出を停止して補修
する必要があるため、ばら物搬出計画が狂ってしまい、
効率的な操業を行うことができないという未解決の課題
がある。
【0004】そこで、本発明は、上記従来例の未解決の
課題に着目してなされたものであり、掻き崩し具に過度
の負荷がかかったときに、負荷を軽減することができる
と共に、ばら物搬出量を確保することができるリクレー
マ制御装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係るリクレーマ制御装置は、鉱石、石炭
等のばら物を山積みしたばら物積山の稜線方向に移動可
能な走行台車と、該走行台車上に走行方向と直交する方
向に移動可能な横行台車と、該横行台車に装着されたば
ら物を掻き崩して落下させる掻き崩し具及び該掻き崩し
具で掻き崩したばら物を連続的に掻き取って回収するば
ら物回収機構と、前記走行台車及び横行台車の走行速度
を制御すると共に、掻き崩し具の傾斜角を制御する制御
手段とを備えたリクレーマ制御装置において、前記掻き
崩し具に作用する負荷荷重を検出する負荷荷重検出手段
を備え、前記制御手段は、前記負荷荷重検出手段で検出
した負荷荷重に基づいて掻き崩し具の傾斜角及びばら物
回収機構の送り量の少なくとも一方を制御するようにし
たことを特徴としている。
【0006】この請求項1に係る発明においては、負荷
荷重検出手段で検出した負荷荷重が設定値を越えたとき
に、掻き崩し具の傾斜角を調整するか、又はばら物回収
機構の送り量を調整することにより、掻き崩し具に対す
る負荷を軽減する。また、請求項2に係るリクレーマ制
御装置は、鉱石、石炭等のばら物を山積みしたばら物積
山の稜線方向に移動可能な走行台車と、該走行台車上に
走行方向と直交する方向に移動可能な横行台車と、該横
行台車に装着されたばら物を掻き崩して落下させる掻き
崩し具及び該掻き崩し具で掻き崩したばら物を連続的に
掻き取って回収するばら物回収機構と、前記走行台車及
び横行台車の走行速度を制御すると共に、掻き崩し具の
傾斜角を制御する制御手段とを備えたリクレーマ制御装
置において、前記掻き崩し具に作用する負荷荷重を検出
する負荷荷重検出手段と、前記ばら物回収機構でのばら
物回収量を検出する回収量検出手段とを備え、前記制御
手段は、前記負荷荷重検出手段で検出した負荷荷重及び
回収量検出手段で検出した回収量に基づいて掻き崩し具
の傾斜角及びばら物回収機構の送り量を制御するように
したことを特徴としている。
【0007】この請求項2に係る発明においては、負荷
荷重検出手段で掻き崩し具に作用する負荷荷重を検出す
ると共に、回収量検出手段でばら物回収量を検出し、こ
れら検出値に基づいて制御手段で、掻き崩し具の傾斜角
及びばら物回収機構の送り量を制御することにより、ば
ら物の搬出量を確保しながら掻き崩し具の負荷を軽減さ
せることができる。
【0008】例えば、掻き崩し具の傾斜角を小さくする
ことにより、掻き崩し具に作用にする負荷荷重を減少さ
せることができ、この場合の負荷荷重の減少量は、ばら
物回収機構の送り量を減少させた場合に比較して大きく
とることができるので、通常は掻き崩し具の傾斜角を小
さくすることで対処することにより、ばら物の搬出量を
確保しながら掻き崩し具の負荷を軽減し、これでは負荷
軽減量が足りないときにばら物回収機構の送り量を減少
制御する。
【0009】さらに、請求項3に係るリクレーマ制御装
置は、請求項1又は2に係る発明において、前記負荷荷
重検出手段は、前記掻き崩し具における横行時のばら物
から受ける負荷が入力されるピストンで画成された圧力
室を有し且つ流体圧を封入した流体圧シリンダと、該流
体圧シリンダの少なくとも一方の圧力室の圧力を検出す
る圧力検出手段と、該圧力検出手段で検出した圧力に基
づいて負荷荷重を算出する負荷荷重算出手段とを備えて
いることを特徴としている。
【0010】この請求項2に係る発明においては、掻き
崩し具に作用する負荷を流体シリンダにおける圧力室の
圧力変化に変換し、この圧力変化を圧力検出手段で検出
し、この圧力検出値に基づいて負荷荷重算出手段で負荷
荷重を検出するので、耐蝕性の低い歪みゲージ等のトル
クセンサを使用することなく、長期間にわたって安定し
た負荷荷重検出を行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1及び図2は、本発明の一実施
例を適用し得るリクレーマを示す概略背面図及び概略側
面図である。図中、1はヤードであって、図1に示すよ
うに、地面を掘り下げて床面2aと左右両側面2b,2
cとで構成されるばら物収納部2が所定方向に延長して
形成され、このばら物収納部2に石炭、鉄鉱石等の単種
又は複数種のばら物を積み上げた積山3を形成され、こ
の積山3の稜線方向にリクレーマ4が走行可能に配設さ
れている。
【0012】このリクレーマ4は、ばら物収納部2の左
右両側面2b,2cの外側に夫々配設された軌条5間に
橋架されて、これら軌条5に案内されて、積山3の稜線
方向に駆動機構6aによって走行する走行台車6と、こ
の走行台車6に積山3の稜線と直交する方向に移動可能
に配設された横行台車7とを備え、横行台車7に2組の
積山3のばら物をばら物収納部2の床面2a位置で掻き
取るバケットホイール8L,8Rとこのバケットホイー
ル8L,8Rの掻き取り位置より上方のばら物を掻き崩
す掻き崩し具としてのハロー9L,9Rとが所定間隔を
保って2組装着されている。
【0013】ここで、走行台車6は、図2に示すよう
に、左右の軌条5間に橋架された断面逆三角形状の支持
フレーム6bを有し、この支持フレーム6bを囲むよう
に横行台車7を構成する上端面を水平面とした5角形状
の支持フレーム7aが支持フレーム6bの上端に形成さ
れた軌条7bに案内されて横行するように構成されてい
る。
【0014】また、バケットホイール8L,8Rの夫々
は、図1及び図2に示すように、横行台車7の支持フレ
ーム7aに、円周上に所定間隔を保ってバケット12を
取付けた左右一対の中空型のリング11L,11Rがそ
の内周面をガイドローラ12で案内されて回転自在に配
設され、これらリング11L,11R間に円周方向に所
定間隔を保って多数のバケット13が取付けられた構成
を有る。そして、図2に示すように、一方の中空型のリ
ング11Rの外周面に形成された歯に駆動スプロケット
14a及び従動スプロケット14b,14cを巡って張
設されたチェーン15を噛合させ、駆動スプロケット1
4aを横行台車7に固定配置された電動モータを含む回
転駆動機構16によって駆動することにより、バケット
ホイール8L,8Rを図2で見て反時計方向に回転駆動
される。
【0015】そして、バケット12で掻き取られたばら
物は、上端位置でバケット12から自然落下してシュー
ト17を介して走行台車6の支持フレーム6bの上面に
配設された機内コンベヤ18上に載置され、この機内コ
ンベヤ18によってばら物を走行台車6の左端側又は右
端側の地上コンベヤ19L又は19Rに搬送する。ま
た、ハロー9L,9Rの夫々は、図1及び図2に示すよ
うに、上端部側が三角形状に形成された5角形の枠状に
形成され、各辺の枠部に下方に所定長さ延長する掻き崩
し爪21が多数装着され、その下端部側が図2に示すよ
うに、横行台車7を構成する支持フレーム7aに固定さ
れた左右一対の支持フレーム22に回動自在に枢着さ
れ、上端部に配設された滑車23と横行台車7に配設さ
れた支持フレーム24に配設された滑車25との間に張
設された一端がハロー9L,9R又は支持フレーム24
に固定されたワイヤロープ26の他端が支持フレーム2
4に固定されたウインチ27に連結されることにより、
このウインチ27でワイヤロープ26を巻取るか巻きほ
ぐすことにより、ハロー9L,9Rの傾斜角θを調整す
るように構成されている。
【0016】そして、ハロー9L,9Rを支持する左側
の支持フレーム23に、図4に示すように、ハロー9か
ら横行台車7に伝達される負荷荷重としてのハロー軸力
HPを検出する負荷荷重検出手段としての負荷検出装置
30が配設されている。この負荷検出装置30は、図3
に示すように、支持フレーム23が例えば中央部で分割
半体23A及び23Bに2分割され、これら分割半体2
3A及び23Bがスリーブ31によって軸方向に移動可
能に連結されると共に、スリーブ31を挟む分割半体2
3A及び23b間に油圧シリンダ32が介挿されてい
る。ここで、油圧シリンダ32はシリンダチューブ33
内にピストン34によって画成された2つの圧力室35
A及び35Bが形成され、これら圧力室35A及び35
B内に非圧縮性の作動流体としての作動油が充填され、
シリンダチューブ33が分割半体23Aに取付けられた
ブラケット36Aに固定され、ピストン34に連結され
たピストンロッド37の先端が分割半体23Bに取付け
られたブラケット36Bに固定されている。
【0017】また、油圧シリンダ32の両圧力室35A
及び35Bに圧力検出手段としての圧力センサ38A及
び38Bが配設されている。さらに、機内コンベヤ16
の下面側に回収量検出手段としてのロードセル38が配
設されている。そして、図4で模式的に示すように、圧
力センサ37A及び37Bで検出した圧力検出値PA及
びPBとロードセル39で検出したばら物回収量Wと、
走行台車6を駆動する駆動機構6aを構成する駆動モー
タ6bの回転数を検出するエンコーダ6cで検出したモ
ータ回転数NM と、ウインチ27の回転数を検出するエ
ンコーダ27aで検出したウインチ巻取り数NW とが例
えばマイクロコンピュータで構成される制御装置40に
入力され、この制御装置40で入力される各検出値に基
づいて所定の演算を行って、バケットホイール8L,8
Rでの掻き取り量即ちばら物回収量を適正値に維持しな
がら、ハロー9L,9Rから横行台車7に伝達される負
荷荷重を適正値に維持するように、ハロー9L,9Rの
傾斜角θを制御するウインチ27と、バケットホイール
8L,8Rによる掻き取り量及びハロー9L,9Rの負
荷を調整する走行台車6の駆動機構6aとを制御する。
【0018】次に、上記実施形態の動作を制御装置40
でのハロー制御処理を示す図5のフローチャートを伴っ
て説明する。このハロー制御処理は、図5に示すよう
に、先ず、ステップS1で、ハロー9L,9Rから横行
台車7に伝達される負荷荷重を検出する圧力センサ38
A及び38Bで検出した圧力検出値PA及びPBを読込
み、次いで、ステップS2に移行して、読込んだ圧力検
出値PA及びPBに基づいて例えば図示しない圧力検出
値とハロー軸力との関係を表す制御マップを参照してハ
ロー軸力HPを算出する。ここで、圧力検出値PAとP
Bとでは、受圧面積がピストンロッドの断面積分異なる
ので、何れか一方の圧力検出値について断面積の相違分
を補正する。
【0019】次いで、ステップS3に移行し、算出した
ハロー軸力HPが予め設定された閾値HPs以上である
か否かを判定し、HP≧HPsであるときには、ハロー
軸力HPが大き過ぎるものと判断してステップS4に移
行する。このステップS4では、現在設定されている目
標ハロー角度θ* に対して予め設定された補正値Δθを
加算した値を新たな目標ハロー角度θ* として算出し、
これを制御装置40内に設けた記憶装置に設定された所
定記憶領域に格納してからステップS5に移行する。
【0020】このステップS5では、算出された新たな
目標ハロー角度θ* が予め設定された最大限界角度θ*
MAX を越えているか否かを判定し、θ* <θ* MAX であ
るときにはステップS6に移行して、ハロー9L,9R
の傾斜角度が目標ハロー角度θ* と一致するようにウイ
ンチ28を巻取り方向に回転駆動させてからステップS
7に移行して、ハロー軸力調整を行ったことを表す軸力
調整状態フラグF0を“1”にセットしてから前記ステ
ップS1に戻り、θ* ≧θ* MAX であるときには、ハロ
ー9の傾斜角調整による軸力調整が限界に達したものと
判断してステップS8に移行し、走行台車6の駆動機構
6aによる走行台車6の単位時間当たりの送り量を減少
させる制御を行ってからステップS9に移行して、走行
台車6の送り量減少制御を行ったことを表す送り量制御
状態フラグF1を“1”にセットしてから前記ステップ
S7に移行する。
【0021】一方、前記ステップS3の判定結果がHP
<HPsであるときには、ハロー軸力HPが比較的小さ
く横行装置7の構成部材を損傷するおそれがないものと
判断して、ステップS10に移行し、軸力調整状態フラ
グF0が“1”にセットされているか否かを判定し、F
0=“1”であるときには、前回ハロー軸力の調整を行
った状態が継続されているものと判断して、ステップS
11に移行し、ステップS3からステップS10に移行
してから予め設定された所定時間が経過したか否かを判
定し、所定時間を経過していないときには、そのまま前
記ステップS1に戻り、所定時間が経過したときには、
ステップS12に移行して、送り量制御状態フラグF1
が“1”にセットされているか否かを判定し、これが
“1”にセットされているときには、ステップS13に
移行して、送り量Lを目標値L* に設定して、走行台車
6の駆動機構6aを制御してからステップS14に移行
し、送り量制御状態フラグF1を“0”にリセットして
からステップS15に移行し、送り量制御状態フラグF
1が“0”にリセットされているときにはそのままステ
ップS15に移行する。
【0022】ステップS15では、目標ハロー角度θ*
が予め設定した設定値θ* sに復帰したか否かを判定
し、θ* <θ* sであるときにはハロー9の傾斜角が設
定値まで復帰していないものと判断してステップS16
に移行し、現在の目標ハロー角度θ* から予め設定され
た補正量Δθを減算した値を新たな目標ハロー角度θ*
として設定し、これを記憶装置の所定記憶領域に更新記
憶してから前記ステップS1に戻り、θ* =θ* sであ
るときにはハロー9L,9Rの傾斜角が設定角度に復帰
したものと判断してステップS17に移行し、軸力調整
状態フラグF0を“0”にリセットしてから前記ステッ
プS1に戻る。
【0023】一方、前記ステップS10の判定結果が、
軸力調整状態フラグF0が“0”にリセットされている
ものであるときには、ステップS18に移行して、ロー
ドセル39で検出したばら物回収量Wを読込み、次い
で、ステップS19に移行して、ばら物回収量Wと予め
設定した目標回収量W* との偏差の絶対値が予め設定し
た許容値ΔW以上であるか否かを判定し、|W−W*
<ΔWであるときには、どら物回収量Wが略目標回収量
* に一致しているものと判断してそのまま前記ステッ
プS1に戻り、|W−W* |≧ΔWであるときには、ス
テップS20に移行して、ばら物回収量Wが目標回収量
* を越えているか否かを判定し、W>W * であるとき
には、ステップS21に移行して、走行台車6の駆動機
構6aを送り量Lを所定量減少させる減少制御を行って
から前記ステップS1に戻り、W<W* であるときに
は、ステップS22に移行して、走行台車6の駆動機構
6aを送り量Lを増加させる増加制御を行ってから前記
ステップS1に戻る。
【0024】したがって、今、リクレーマ4がハロー9
L,9Rに過度の負荷がかかることなく、ばら物回収作
業を行っているものとすると、この状態では、図6に示
すように、横行台車7の右側のハロー9Rについて着目
すると、図6(a)に示すように、ハロー9Rが積山3
の右肩部に位置して北進している状態では、掻き崩し爪
21が積山3のばら物に食い込んでいるので、ハロー9
Rに対して反時計方向の抵抗力が作用しており、左側の
支持フレーム23の分割半体23A及び23Bに両者近
づける圧縮力が作用することにより、分割半体23A及
び23B間に介挿された油圧シリンダ32の圧力室35
Aの圧力が上昇し、圧力室35Bの圧力が下降してお
り、圧力センサ36Bの圧力変化は、図6(d)に示す
ように、圧縮力が徐々に低下して行く。その後、図6
(b)に示すように、ハロー9Rが積山3の右端部に到
達して南進状態に折り返す位置で圧縮力及び引張力が
“0”となり、その後、南進量が増加するに応じて引張
力が増加し、図6(c)に示すように、ハロー9Rが積
山3の略中央部の折り返し位置の直前で引張力が最大値
となり、その後横方向の送り量が少なくなるに従って引
張力が減少し、折り返し位置で引張力が“0”となり、
その後北進を介しすることにより、圧縮力が急増して最
大値となってから、北進量が増加するに応じて徐々に圧
縮力が減少する。
【0025】同様に、左側のハロー9Lについては図6
(b)に示す折り返し位置の近傍で圧縮力及び引張力が
最大値となり、この状態から南進する事により、引張力
が徐々に減少し、図6(c)の折り返し位置で引張力が
“0”となった後北進状態に進行するに従って圧縮力が
増加する。このように、ハロー9L,9Rに対する積山
3の抵抗力が過度とならない通常状態では、図5のハロ
ー制御処理が実行されたときに、ハロー軸力HPが閾値
HPsより小さいため、ステップS3からステップS1
0に移行し、ハロー9の傾斜角を変更するステップS4
〜ステップS9の軸力調整処理を行わず、軸力調整状態
フラグF0が“0”にリセットされているので、ステッ
プS18〜S22に移行して、ばら物回収量Wと目標回
収量W* とが略一致するように走行台車6を駆動する駆
動機構6aの送り量Lが制御される。
【0026】この通常状態から、積山3のばら物に対す
る接触抵抗が増加して、右側のハロー9Rについて、引
張力又は圧縮力が最大となる図6(c)に示す南進から
北進への折り返し位置近傍で、ハロー軸力HPが閾値H
Ps以上となると、図5のハロー制御処理で、ステップ
S3からステップS4に移行して、ハロー9Rの目標ハ
ロー角度θ* を補正量Δθだけ増加させる。次いで、ス
テップS5に移行して、目標ハロー角度θ* を増加させ
た直後であり、最大値θ* MAX に達しないので、ステッ
プS6に移行して、ウインチ27を巻き上げ制御して、
ハロー9Rの傾斜角を増加させてからステップS7に移
行して、軸力調整状態フラグF0を“1”にセットす
る。
【0027】このように、ハロー9Rの傾斜角を増加さ
せると、図7に示すように、ハロー角度θが増加する応
じてハロー9Rの掻き崩し爪21のばら物への食い込み
深さが浅くなることにより、ハロー軸力HPが非線型状
に小さくなる。このハロー角度θを増加させる処理中
は、送り量Lは一定に制御されているので、ばら物回収
量即ち処理量は、図7に示すように定格処理能力を維持
している。
【0028】したがって、上記ステップS4の処理を繰
り返すことにより、ハロー角度θが補正量Δθづつ増加
することにより、ハロー軸力HPが減少し、その途中
で、ハロー軸力HPが閾値HPs未満となると、ステッ
プS3からステップS10に移行し、軸力調整状態フラ
グF0が“1”にセットされているので、所定時間が経
過するまでは、ハロー角度を大きくした状態を維持し、
所定時間が経過すると、ステップS12〜S16のハロ
ー角度復帰処理を行って、目標ハロー角度θ* を徐々に
設定値θ* sに復帰させて、ハロー角度θを定常傾斜角
に復帰させる。
【0029】このハロー角度復帰処理中に、再度ハロー
軸力HPが閾値HPs以上となると、前述したステップ
S4〜S9の軸力調整処理を行う。一方、ステップS4
〜S9の軸力調整処理において、ハロー角度θを増加さ
せて、目標ハロー角度θ* が最大値θ* MAX に達して場
合には、これ以上のハロー9Rの角度調整によるハロー
軸力の抑制はできないものと判断して、ステップS5か
らステップS8に移行して、走行台車6の駆動機構6a
に対する送り量を所定値まで低下させる送り量減少制御
を行って、ハロー軸力をより低下させ、送り量制御状態
フラグF1を“1”にセットする。
【0030】この送り量減少制御では、ハロー軸力をよ
り低下させることができるが、送り量の低下によるハロ
ー軸力の低下効果がハロー角度を増加させる場合に比較
して図7に示すように小さいので、本実施形態のよう
に、ハロー軸力HPが閾値HPs以上となったときに
は、最初にハロー角度の増加で対処し、これでは対処し
きれないときに送り量Lを減少させることが安定した操
業状態を確保する意味で好ましい。
【0031】このように、送り量Lを減少させてハロー
軸力HPを減少させた場合には、ハロー軸力HPが閾値
HPs未満となって所定時間が経過したときに、送り量
制御状態フラグF1が“1”にセットされていることに
より、ステップS12からステップS13に移行して、
送り量Lを目標値L* に復帰させて、次いでステップS
14で送り量制御状態フラグF1を“0”にリセットし
てからステップS15に移行して、ハロー角度復帰処理
を行う。
【0032】この送り量Lを目標送り量L* に復帰させ
た状態で、ハロー軸力HPが閾値HPs以上となる場合
には、上記と同様にステップS3からステップS4,S
5を経てステップS8に移行して、送り量減少制御を再
度実行する。このように、上記実施形態では、ハロー軸
力が閾値以上となって横行台車の構成部材を損傷するお
それが生じると、先ずハロー角度θを増加させて、ハロ
ー軸力を減少させることで対処し、このハロー角度θの
増加で対処できないときに送り量減少制御によってハロ
ー軸力をより減少させるようにしたので、ハロー角度制
御によって、ばら物回収量を適正状態に維持したままハ
ロー軸力を広範囲に低下させることができ、横行台車の
構成部材の損傷を確実に防止することができ、ハロー角
度θの増加では対処できないときに、送り量減少制御を
行うことにより、より確実なフェイルセーフ効果を発揮
することができる。
【0033】しかも、上記実施形態のように、ハロー軸
力を油圧シリンダ32と圧力センサセンサ36A及び3
6Bで構成するようにすると、酸化雰囲気中でも長期の
使用に充分耐えることができ、安価な負荷荷重検出手段
を構成することができる。なお、上記実施形態において
は、負荷荷重検出手段として、油圧シリンダ32を適用
した場合について説明したが、これに限定されるもので
はなく、作動油に代えて水等の他の非圧縮性の液体を使
用した流体シリンダを適用することができ、流体シリン
ダに代えて、軸トルクを検出する歪みゲージや磁歪トル
クセンサ等の他の負荷荷重検出手段を適用することがで
きる。
【0034】また、上記実施形態においては、図5のス
テップS8における送り量減少制御処理で、送り量Lを
所定値まで一気に減少させる場合について説明したが、
これに限定されるものではなく、横行台車7の構成部材
が損傷するまでの限界時間の間に所定量づつ徐々に減少
させるようにしてもよく、同様に、ステップS13での
送り量復帰処理でも徐々に送り量を目標値L* に復帰さ
せるようにしてもよい。
【0035】さらに、上記実施形態においては、ハロー
9L,9Rの俯仰をマイヤーロープ26とウインチ27
とで行う場合について説明したが、これに限定されるも
のではなく、流体圧シリンダを適用して俯仰を調整する
ようにしてもよく、任意の俯仰調整手段を適用すること
ができる。さらにまた、上記実施形態においては、横行
台車7に2組のバケットホイール8L,8R及びハロー
9L,9Rが設けられている場合について説明したが、
これに限定されるものではなく、積山3の断面積に応じ
て1組又は3組以上のバケットホイール8及びハロー9
を設けるようにしてもよい。
【0036】なおさらに、上記実施形態においては、制
御装置40で図5のハロー制御処理を行う場合について
説明したが、これに限定されるものではなく、演算回
路、比較回路、フィードバック又はフィードフォワード
回路等の電子回路を使用して構成するようにしてもよい
ことは言うまでもない。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、負荷荷重検出手段で検出した負荷荷重が設
定値を越えたときに、掻き崩し具の傾斜角を調整する
か、又はばら物回収機構の送り量を調整することによ
り、掻き崩し具に対する負荷を軽減することができ、掻
き崩し具から入力される負荷荷重によって横行台車の構
成部材が損傷されることを確実に防止することができる
という効果が得られる。
【0038】また、請求項2に係る発明によれば、負荷
荷重検出手段で掻き崩し具に作用する負荷荷重を検出す
ると共に、回収量検出手段でばら物回収量を検出し、こ
れら検出値に基づいて制御手段で、掻き崩し具の傾斜角
及びばら物回収機構の送り量を制御することにより、ば
ら物の搬出量を確保しながら掻き崩し具の負荷を軽減さ
せることができ、掻き崩し具から入力される負荷荷重に
よって横行台車の構成部材が損傷されることをより確実
に防止することができるという効果が得られる。
【0039】さらに、請求項3に係る発明によれば、掻
き崩し具に作用する負荷を流体シリンダにおける圧力室
の圧力変化に変換し、この圧力変化を圧力検出手段で検
出し、この圧力検出値に基づいて負荷荷重算出手段で負
荷荷重を検出するので、耐蝕性の低い歪みゲージ等のト
ルクセンサを使用することなく、長期間にわたって安定
した負荷荷重検出を行うことができるという効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用し得るリクレーマの概略構成を示
す背面図である。
【図2】図1の右側面図である。
【図3】負荷検出装置の一例を示す概略構成図である。
【図4】リクレーマ制御装置を示す概略構成図である。
【図5】図4の制御装置の処理手順の一例を示すフロー
チャートである。
【図6】リクレーマの搬出動作時のハロー軸力変化の説
明に供する説明図である。
【図7】ハロー角度及び送り量とハロー軸力との関係を
示す特性線図である。
【符号の説明】
1 ヤード 2 ばら物収納部 3 積山 6 走行台車 7 横行台車 8 バケットホイール 9 ハロー(掻き崩し具) 27 ウインチ 30 負荷荷重検出装置 32 油圧シリンダ 35A,35B 圧力室 38A,38B 圧力センサ 39 ロードセル 40 制御装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉱石、石炭等のばら物を山積みしたばら
    物積山の稜線方向に移動可能な走行台車と、該走行台車
    上に走行方向と直交する方向に移動可能な横行台車と、
    該横行台車に装着されたばら物を掻き崩して落下させる
    掻き崩し具及び該掻き崩し具で掻き崩したばら物を連続
    的に掻き取って回収するばら物回収機構と、前記走行台
    車及び横行台車の走行速度を制御すると共に、掻き崩し
    具の傾斜角を制御する制御手段とを備えたリクレーマ制
    御装置において、前記掻き崩し具に作用する負荷荷重を
    検出する負荷荷重検出手段を備え、前記制御手段は、前
    記負荷荷重検出手段で検出した負荷荷重に基づいて掻き
    崩し具の傾斜角及びばら物回収機構の送り量の少なくと
    も一方を制御するようにしたことを特徴とするリクレー
    マ制御装置。
  2. 【請求項2】 鉱石、石炭等のばら物を山積みしたばら
    物積山の稜線方向に移動可能な走行台車と、該走行台車
    上に走行方向と直交する方向に移動可能な横行台車と、
    該横行台車に装着されたばら物を掻き崩して落下させる
    掻き崩し具及び該掻き崩し具で掻き崩したばら物を連続
    的に掻き取って回収するばら物回収機構と、前記走行台
    車及び横行台車の走行速度を制御すると共に、掻き崩し
    具の傾斜角を制御する制御手段とを備えたリクレーマ制
    御装置において、前記掻き崩し具に作用する負荷荷重を
    検出する負荷荷重検出手段と、前記ばら物回収機構での
    ばら物回収量を検出する回収量検出手段とを備え、前記
    制御手段は、前記負荷荷重検出手段で検出した負荷荷重
    及び回収量検出手段で検出した回収量に基づいて掻き崩
    し具の傾斜角及びばら物回収機構の送り量を制御するよ
    うにしたことを特徴とするリクレーマ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記負荷荷重検出手段は、前記掻き崩し
    具における横行時のばら物から受ける負荷が入力される
    ピストンで画成された圧力室を有し且つ流体圧を封入し
    た流体圧シリンダと、該流体圧シリンダの少なくとも一
    方の圧力室の圧力を検出する圧力検出手段と、該圧力検
    出手段で検出した圧力に基づいて負荷荷重を算出する負
    荷荷重算出手段とを備えていることを特徴とする請求項
    1又は2に記載のリクレーマ制御装置。
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