JP2000327020A - 被結束物 - Google Patents

被結束物

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JP2000327020A
JP2000327020A JP11134168A JP13416899A JP2000327020A JP 2000327020 A JP2000327020 A JP 2000327020A JP 11134168 A JP11134168 A JP 11134168A JP 13416899 A JP13416899 A JP 13416899A JP 2000327020 A JP2000327020 A JP 2000327020A
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binding tape
tape
bound
tab
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JP11134168A
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English (en)
Inventor
Morio Wakabayashi
盛雄 若林
Toshimasa Kakita
敏雅 柿田
Kouki Nishiura
功樹 西浦
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Nichiban Co Ltd
Original Assignee
Nichiban Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 結束の確実性と結束テープの除去性とを両立
させた被結束物を提供する。 【構成】 重ねられた物品31の表面には、結束テープが
掛け回されない。このため、表面に印刷された表示部32
が、結束テープTによって覆い隠されることがなくな
る。また、結束の後にもパッケージデザインを損なうお
それがない。さらに、消費者に伝えるべき情報(商品
名、品質、数量、賞味期限等)が、結束テープTによっ
て覆い隠されてしまうおそれもない。結束テープの両端
部に形成されたタブTa ,Tb は、被結束物Wから結束
テープTをはがす際の足掛かりとして用いることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数個の物品を束
ねた被結束物に関する。
【0002】
【従来の技術】ホウレンソウ等の葉野菜や、レトルト食
品等を積めた袋、加工食品を不活性ガスと共に詰め込ん
だ袋等(以下「袋詰め加工食品等」という。)を複数個
束ねる場合に、あまり強い力で結束すると、被結束物が
痛んだり、袋が曲がって結束の見栄えが悪くなる。した
がって、このような被結束物を結束するには、結束力を
適度に調節する必要がある。かかる結束作業を行うため
の結束機として、本発明者らは、特願平10-202071 号明
細書等にその詳細を開示している。当該明細書等に開示
された結束機は、一面を粘着面とした結束テープの掛け
回しを被結束物の移動と同期させて行うことが可能とな
り、複数の被結束物に対する結束作業を連続的に、かつ
安定して行うことが可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の結束機
は、結束テープの端部が重なるように被結束物の全体に
渡って結束テープを掛け回す、いわゆる「重ね貼り付
け」を行うものであり、被結作業を迅速にかつ確実に行
うという上で極めて優れた結束機であった。しかしなが
ら、結束テープをはがす時点での利便性を十分に考慮し
た形態で、結束テープの貼着を行っているとは言えなか
った。このため、かかる結束機によって結束された被結
束物から結束テープをはがす作業は、容易とは言えなか
った。また、通常、袋詰め加工食品等はその袋に、商品
名、品質、数量、賞味期限等(以下「表示部」とい
う。)が印刷されていることから、重ね貼り付けを行う
と、これらの表示を結束テープで隠してしまうおそれが
あり、かつ、パッケージデザインを損なうおそれもあっ
た。
【0004】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、結束テープをはがす際
の利便性をも考慮に入れた形態で、結束された被結束物
を提供すること、すなわち、貼着した結束テープの端部
に「摘みしろ」(タブ)を形成することにより、結束の
確実性と結束テープの除去性とを両立させた被結束物を
提供することにある。また、結束状態における表示部の
露出を保証し、かつ、美感を向上させた被結束物を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の請求項1に係る被結束物は、複数個重ねられ
た物品に一面に粘着面を有する結束テープを貼着して束
ねた被結束物であって、前記結束テープの両端部の少な
くとも一方には、タブが形成されていることを特徴とす
る。
【0006】本発明によると、結束テープの少なくとも
一端部に形成されたタブを、被結束物から結束テープを
はがす際の足掛かりとして用いる。すなわち、該タブを
手で摘み、結束テープを被結束物から引き剥す方向へと
引っ張ることによって、結束テープを被結束物から除去
する。
【0007】また、本発明の請求項2に係る被結束物に
よると、前記タブは、結束テープの端部を折り返して、
粘着面同士を貼着したものである。すなわち、結束テー
プの端部に、結束テープ自体でタブを形成している。し
かも、かかるタブは粘着面同士を貼着して形成したもの
であることから、タブの表裏両面が被粘着面となってい
る。
【0008】また、本発明の請求項3に係る被結束物に
よると、前記タブは、結束テープの端部を残してその近
傍を折り返し、粘着面同士を貼着したものである。した
がって、結束テープの端部に粘着面が露出した部分を残
した状態で、両面が被粘着面からなるタブが形成された
状態にある。
【0009】また、本発明の請求項4に係る被結束物に
よると、複数個重ねられた物品のうち両端部に位置する
ものの少なくとも一面には、結束テープが掛け回されな
い状態で束ねられている。このため、かかる一面の表示
部が、結束テープによって覆い隠されることはない。
【0010】さらに、本発明の請求項5に係る被結束物
は、前記物品が、袋詰め加工食品等となっている。本発
明によると、前記袋詰め加工食品等を結束する、結束テ
ープの少なくとも一端部にタブが形成されていることか
ら、かかるタブを、束ねられた袋詰め加工食品等から結
束テープをはがす際の足掛かりとして用いる。すなわ
ち、タブを手で摘み、結束テープを被結束物から引き剥
す方向へと引っ張ることによって、束ねられた袋詰め加
工食品等から結束テープを簡単に除去できる。
【0011】加えて、本発明の請求項6に係る被結束物
は、前記物品が、その周端部に変形自在なエッジ部分を
有するものとなっている。この場合には、前記物品の周
端部を湾曲させることにより、物品と共に巻き込むよう
な形態で、結束テープが掛け回されて結束された状態と
なる。また結束テープの少なくとも一端部にタブが形成
されていることから、かかるタブを、束ねられた被結束
物から結束テープをはがす際の足掛かりとして用いる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0013】図1には、本発明の第1の実施の形態に係
る被結束物であって、(a)は表面から見た様子を、
(b)は裏面から見た様子を夫々示している。この、被
結束物Wは、複数個重ねられた物品31に対し、一面に粘
着面を有する結束テープTを貼着して束ねたものであ
る。なお、物品31は、ソーセージを不活性ガスと共に、
クリアバックに詰め込んだものである。クリアバックの
表面には、表示部32が印刷されている。
【0014】2個の物品31は、少なくとも一方の表示部
32が外側に露出するように積み重ねられている。そし
て、表示部32が印刷された面には、結束テープTが掛け
回されない状態で、いわゆる「コの字貼り付け」により
束ねられている。したがって、いわゆる「重ね貼り付
け」の場合のように、結束テープTの一端部が、他端部
に拘束される様にはなっていない。かかる結束テープT
の両端部には、タブTa ,Tb が形成されている。タブ
Ta ,Tb は、結束テープTの両端部を各々折り返し、
粘着面同士を貼着することにより、結束テープT自体で
形成したものである。タブTa ,Tb は、結束テープT
の粘着面同士を貼着して形成したものであることから、
タブの表裏両面は、いずれも被粘着面となっている。
【0015】上記構成をなす本発明の第1の実施の形態
により得られる作用効果は、以下の通りである。まず、
重ねられた物品31の表面には、結束テープが掛け回され
ない状態で束ねられている。このため、表面に印刷され
た表示部32が、結束テープTによって覆い隠されること
がなくなり、結束の後にもパッケージデザインを損なう
おそれがない。また、消費者に伝えるべき情報(商品
名、品質、数量、賞味期限等)が、結束テープTによっ
て覆い隠されてしまうおそれもない。
【0016】また、結束テープの両端部に形成されたタ
ブTa ,Tb は、被結束物Wから結束テープTをはがす
際の足掛かりとして用いることができる。すなわち、タ
ブTa ,Tb を手で摘み、結束テープTを被結束物Wか
ら引き剥す方向へと引っ張ることで、結束テープを簡単
に除去することができる。しかも、タブTa ,Tb は、
結束テープTの両端部を各々折り返し、粘着面同士を貼
着することにより、結束テープT自体で形成したもので
あることから、別個のタブ部材を用いる必要がない。し
かも、タブTa ,Tb の表裏両面は、いずれも被粘着面
となっているので、例えば被結束物の運搬中に、かかる
タブが不用意に何らかの場所に張り付いてしまう事がな
い。また、結束テープをはがす際にも、手に粘着材が付
着することもない。
【0017】以上のごとく、本発明の第1の実施の形態
に係る被結束物Wは、結束の確実性と結束テープの除去
性とを両立させたものであり、また、結束状態における
表示部32の露出を保証し、かつ、美感を向上させたもの
である。
【0018】さて、図2には、本発明の第2の実施の形
態に係る被結束物W’を示している。かかる被結束物
W’の、本発明の第1の実施の形態に係る被結束物Wと
の相違点は、タブTa ,Tb が、結束テープTの最端部
Ta',Tb'を残してその近傍を折り返し、粘着面同士を
貼着して形成されていることにある。そして、結束テー
プTの最端部Ta',Tb'が、表示部32が印刷された面に
若干回り込むような形態で貼着された、いわゆる「C字
貼り付け」が行われている。なお、C字貼り付けは、重
ね貼り付けされていないという意味で、コの字貼り付け
の一種である。したがって、図1で説明した「コの字貼
り付け」に、結束テープTの最端部Ta',Tb'を残して
その近傍を折り返し、タブTa ,Tb を形成することも
可能である。
【0019】上記構成をなす本発明の第2の実施の形態
により得られる作用効果は、以下の通りである。本実施
の形態では、粘着面が露出した最端部Ta',Tb'を残し
た状態で、表裏両面が非粘着面からなるタブTa ,Tb
を形成しており、かかる最端部Ta',Tb'も被結束物W
n に貼着される。このため、タブTa ,Tb の前後が被
結束物Wn に貼着されるので、形成したタブに何かが引
掛かり、結束テープが不用意にはがれることを防止する
ことができる。また、最端部Ta',Tb'が、表示部32が
印刷された面に、若干回り込む様にして貼着されている
ので、物品31の結束の確実性を、より高めることができ
る。その他、本発明の第1の実施の形態と同様の作用効
果については、説明を省略する。なお、本発明の第1の
実施の形態においても、C字貼り付けを行うことが可能
である。
【0020】さらに、図3には、本発明の第3の実施の
形態に係る被結束物W”を示している。かかる被結束物
W”の、本発明の第1、第2の実施の形態に係る被結束
物W,W’との相違点は、結束テープTをいわゆる「重
ね貼り付け」とし、結束テープの一端部にのみタブTb
を形成したことにある。本実施の形態によれば、結束テ
ープTの一方の最端部Ta'が、タブTb を有するもう一
方の端部によって重ね貼りされることから、結束の確実
性をより重視しつつ、タブTb によって結束テープTの
除去を容易とすることができる。なお、前記第1、第2
の実施の形態においても、結束テープTの一方の端部に
のみタブを形成することも可能である。
【0021】上記各実施の形態では、ソーセージを不活
性ガスと共に、クリアバックに詰め込んだものを例に挙
げて説明したが、他にも、飲料水等のペットボトルや、
袋入り菓子等の物品も、同様に取り扱うことが可能であ
る。
【0022】また、本発明の実施の形態にかかる被結束
物は、図5(a)に示すスライスハムの真空パック等、
密閉性を確保するために被包装物品33が一部分に集中
し、その回りを包装容器の周端部34が囲むような物品を
結束する場合にも適したものである。この場合には、包
装容器の周端部34が、変形自在なエッジ部分となってい
ることから、かかる周端部を湾曲させ被包装物品33と共
に巻き込むような形態で、結束テープを掛け回す。そし
て、前記包装容器の周端部を湾曲させることで、図5
(b)に示すように重ねられた被包装物品群の連続した
側面35を形成するような場合には、結束テープTの貼着
をコの字貼り付けとしても、各物品が分離してしまうお
それがない。また、包装容器の周端部34の形状、大きさ
等から、コの字貼り付けでは十分な結束状態を確保でき
ないような場合には、図5(c)に示すように、C字貼
り付け、重ね貼り付け等を選択するものとする。
【0023】なお、この場合にも、上記各実施の形態と
同様に、結束の確実性と結束テープの除去性とを両立さ
せることが可能であり、結束状態における表示部の露出
を保証し、かつ、美感を向上させることが可能である。
【0024】以下に、本発明の第1、第2の実施の形態
に係る被結束物を得るに適した結束機の説明を行う。
【0025】かかる結束機は、図5に示すように、基台
1で、被結束物Wn (nは整数)の搬送路2を構成する
コンベヤ3を支持している。コンベヤ3は、例えば一定
間隔を空けて平行に設けられた二本のチェーンコンベヤ
間に、コンベヤ3の進行方向に対し一定間隔を開けて、
仕切り板を複数設けて構成されるバケット4を有する。
被結束物Wn は2本のチェーンコンベヤにまたがるよう
にして、バケット4に複数積み重ねられた状態で搬送さ
れる。
【0026】搬送路2の上方には、一面に粘着面を有す
る結束テープのロール5が回転可能に支持されている。
ロール5から引き出された結束テープTは、後述する掛
け渡し経路を経由した後、結束テープTの粘着面を搬送
路2上で被結束物Wn の搬送方向後方(矢印B方向)に
向けて搬送路2を遮るように、前記2本のチェーンコン
ベヤ間に引き出されている。さらに、結束テープTの非
粘着面は、搬送路2上に回転自在に設けられた回転軸6
aに取付けられたアーム6の、後方側面に案内される。
【0027】アーム6は回転軸6aを中心として対称形
をなし、その先端の回転軌跡は、チェーンコンベヤ間に
達する長さを有している。また、アーム6の後側面で案
内された結束テープTの先端は、アーム6の先端と搬送
路2に平行な面を有するフラップ7とで挟持される。ア
ーム6は、その回転軸6aが搬送路2の上方で搬送路2
の幅方向に平行に配置されている。そして、図示しない
駆動手段により、アーム6は、被結束物Wn の搬送方向
Aと同一方向(図5では時計回り)に、6aを中心に回
転する。加えて、当該保持手段に隣接する位置には、結
束テープTの切断を行う切断手段として、搬送路2に対
し昇降可能に作動するカッター8を設けている。
【0028】そして、被結束物Wn の形状に合わせて、
アーム6の回転と被結束物Wn の搬送とを所定のタイミ
ングで行うことにより、前方から後方に回動するアーム
6により結束テープTを後方に押し込みながら、被結束
物Wn に結束テープTを掛け回して、結束を行うもので
ある。ここで、図5に示す結束機の要部の構造と、本結
束機により、被結束物Wn の前方から後方に渡って結束
テープTを掛け回す手順とを、図6〜図11を参照しなが
ら説明する。
【0029】図6には、掛け回し手順の第1ステップに
あるときのアーム6、バケット4、被結束物W0 ,W
1 、フラップ7、カッター8の位置関係を示している。
ここで、被結束物W0 は結束作業が終了した被結束物
を、被結束物W1 はこれから結束作業を行う被結束物を
示している。なお、以下の全てのステップに渡って、バ
ケット4は一定速度で移動している。
【0030】第1ステップでは、結束テープのロール5
から引き出された結束テープTは、ガイドローラ9、引
き出しローラ10、ガイドローラ11を有する掛け渡し経路
12を経由して、アーム6の回転軸6aに至る(本説明で
は、ロール5からアーム6に至る間を、掛け渡し経路12
と称する。)。アーム6は、図示のごとく鉛直方向に向
いて止まっており、一方の先端6cがフラップ7と当接
している。
【0031】前述のごとく、結束テープTはその粘着面
が被結束物Wn の搬送方向後方に向くようにして引き出
されているので、結束テープTの非粘着面はアーム6の
他方(上方に位置する)の先端6c’および一方(下方
に位置する)の側面6bに案内される。そして、結束テ
ープTの先端は、その粘着面をフラップ7に密着させ、
かつ、アーム6の一方の先端6cとフラップ7とで挟持
された状態にある。
【0032】結束テープTの掛け渡し経路12を構成する
各ローラのうち、ガイドローラ9,11は、所定の位置で
固定され、回転可能に支持されている。これに対し、引
き出しローラ10は、リニアガイド13上を摺動するスライ
ドブロック14に支持され、図6の上下方向に移動可能と
なっている。そして、スライドブロック14は、ガイドロ
ーラ9,11間の結束テープTにかかる張力が増加する
と、上方へと移動して掛け渡し経路12の道のりを短縮
し、結束テープTの張力が増加することを抑える。な
お、スライドブロック14は、所定の重量を有しており、
ガイドローラ9,11間の結束テープTにたるみが生ずる
ような場合(結束テープに加わる張力が必要以上に減少
する場合)には、自重により下方へとスライドし、結束
テープTのたるみを無くす。すなわち、掛け渡し経路12
は、結束テープTに加わる張力に応じて、その道のりを
伸縮し、結束テープTにかかる張力を制御することが可
能となっている。
【0033】また、ガイドローラ11は、逆回転防止のた
めのワンウェイクラッチを備えており、結束テープTの
うち、ガイドローラ11よりさらに先へと引き出された部
分が、再び掛け渡し経路12へと引き戻されてしまうこと
を防止している。
【0034】さらに、スライドブロック14の上方には、
スライドブロック14を強制的に下方へと押し下げるため
のシリンダ15を配置している。このシリンダ15は、後述
するように、結束テープのロール5から、一つのバケッ
ト4上に載置された被結束物Wn へ貼着する長さに相当
する結束テープを、掛け渡し経路12中に引き出すための
引き出し手段を構成するものである。なお、図6の状態
は、すでに必要な長さの結束テープが、掛け渡し経路12
中に引き出された状態にある。
【0035】フラップ7は、バネ17の弾性力により上向
きに常時付勢されている。なお、図6に示す第1ステッ
プでは、アーム6の先端6cがフラップ7と当接し、バ
ネ17の弾性力に対向してフラップ7を若干押し下げるこ
とにより、フラップ7からアームの一方の先端6cへと
圧接力を付与している。そして、この圧接力で結束テー
プTの先端を挟持している。
【0036】図7には、掛け回し手順の第2ステップを
示している。この第2ステップでは、アーム6の位置を
ステップ1から変化させることなく、バケット4のみ前
進した状態にある。そして、結束テープTの、アームの
一方の側面6bに案内されて搬送路2を遮る部分に、被
結束物W1 の搬送方向前面を当接させる。かかる当接
は、搬送路2がアーム6および結束テープTの、アーム
の一方の側面6bに案内される部分によって遮られてい
ることから、単に搬送路2上で被結束物Wn を移動させ
るのみで生ずる。なお、結束テープTは、第1ステップ
においてその粘着面を被結束物の搬送方向後方(矢印B
方向)に向けて引き出されているので、被結束物W1
搬送方向前面が当接することにより、被結束物W1 の搬
送方向前面に、結束テープTの、アームの一方の側面6
bに案内される部分が貼着される。この時点では、結束
テープTの先端部は、いまだアーム6の一方の先端6c
とフラップ7とで挟持された状態にある。
【0037】続いて、掛け回し手順の第3ステップで
は、アーム6を、図7に矢印Cで示す方向に、被結束物
n の搬送方向(矢印A方向)から上方へと回転させ
る。そして、図8に示すように、アーム6を、搬送路2
上を移動する被結束物W1 から待避する位置へと回転さ
せる(すなわち、前記搬送路上を流れる被結束物の流れ
を阻害することのない位置へと回転させる)ことによっ
て、アーム6が搬送路2を遮る状態を解除する。前述の
ごとく、第2ステップまでは、結束テープTの非粘着面
がアーム6の一方の側面6bに案内された状態にあった
が、第3ステップにおいてアーム6を回転させると、結
束テープTのみが被結束物W1 の搬送方向前面に貼着さ
れた状態で、搬送路2を遮る位置に残される。この状態
で、アームの回転軸6aとフラップ7との間に被結束物
1 を通過させることにより、結束テープTのうち、被
結束物W1 の搬送方向前面に貼着された部分に連続する
部分が、掛け渡し経路12から引き出されるようにして、
被結束物W1 の表面(上面)へと掛け回される。この
際、フラップ7は、被結束物W1 の下面によってバネ17
の弾性力に対抗して押し下げられるので、被結束物W1
の通過の障害とはならない。
【0038】ところで、アーム6の回転軸6aは、被結
束物Wn が通過する際に被結束物W n の上面が当接し得
る高さとしても良い。この場合、袋詰め加工食品等であ
る被結束物Wn は、回転軸6aが当接するとにより、被
結束物Wn の表面を若干へこませるようにして、結束テ
ープと共に被結束物Wn の表面をなでつける。したがっ
て、被結束物W1 の搬送方向前面に続く表面(この場合
上面)に、結束テープTを確実に貼着することが可能と
なる。
【0039】さらに、第3ステップでは、アーム6の他
方の端部6c’が、結束テープTの、被結束物W1 の表
面(上面)へと掛け回された部分に連続し、掛け渡し経
路12へと続く部分を、搬送方向後方(矢印B方向)へと
押し込む。また、被結束物W 1 は一定速度で移動してい
ることから、被結束物W1 の移動によっても、結束テー
プTは掛け渡し経路12から引き出される。このため、ス
ライドブロック14が、ガイドローラ9,11間の結束テー
プTにかかる張力の増加を防ぐように、上方(矢印D方
向)へと位置を移動して、掛け渡し経路12の道のりを徐
々に短縮していく。なお、前述のごとく、スライドブロ
ック14は所定の重量を有していることから、ガイドロー
ラ9,11間の結束テープTに、不必要なたるみが生ずる
ことを防止することができる。
【0040】続く掛け回し手順の第4ステップでは、図
9に示すように、被結束物W1 の移動に同期させて、ア
ーム6を回転させてその側面6b’を被結束物W1 の搬
送方向後面へと当接させる。前述のごとく、第3ステッ
プではアームの他方の先端6c’で、掛け渡し経路12中
の結束テープTを引き出しながら後方へと押し込んでい
る。したがって、アーム6の回転と被結束物W1 の移動
とを同期させることにより、アーム6の回転方向前方側
面6d’が、結束テープTの、被結束物の表面(上面)
へと掛け回した部分に連続する部分を案内する。そし
て、結束テープTを掛け渡し経路12から引き出しなが
ら、被結束物W1 の搬送方向後面に沿って当接させるこ
とができる。なお、前記第3ステップまでの間、結束テ
ープTの粘着面は、被結束物W1 の方向をむいて掛け回
されていることから、結束テープTの、被結束物W1
搬送方向後面に沿って当接した部分も、該後面に沿って
貼着することができる。
【0041】また、第4ステップとほぼ同時に、掛け回
し手順の第5ステップとして、結束テープTの、搬送方
向後面に沿って貼着された部分に連続する部分を、前記
第1ステップと同様に、アームの他方の先端6c’とフ
ラップ7とで挟持する。係る部分を挟持するのは、結束
テープTを被結束物W1 の搬送方向前面から搬送方向後
面へと貼着した後、結束テープTを切断して、結束テー
プの後端部を形成するためである。この時点で、結束テ
ープTの、アームの先端6cとフラップ7とで挟持され
た部分から、掛け渡し経路12へと続く部分は、その非粘
着面をアーム6の一方の端部6cと他方の側面6b’と
で案内された状態となる。
【0042】そして、続く掛け回し手順の第6ステップ
では、アームの先端6cとフラップ7とで挟持された部
分に隣接する位置で、結束テープTを切断する。結束テ
ープTの切断は、搬送路2に対し矢印E方向に昇降する
カッター8で行う。カッター8の駆動は、アクチュエー
タ8aにより行われる。結束テープTの切断(図10)の
後には、カッター8を再び下降させる(図11)。
【0043】以上のごとく結束テープTを切断すること
により、被結束物W1 の搬送方向前面、表面(上面)、
搬送方向後面の三面に対し結束テープTが掛け回され、
いわゆる「コの字貼り付け」が完了する。
【0044】ところで、上記結束装置は、コンベヤ3上
を搬送される複数の被結束物Wn に対し、連続的に結束
作業を行うものである。このため、続く第7ステップで
は、次の被結束物W2 (図11参照)へと貼着する長さに
相当する結束テープTを、ロール5から掛け渡し経路12
へと引き出す作業を行う。かかる作業は、スライドブロ
ック14の上方に設けられたシリンダ15のピストンロッド
を、図10に矢印Fで示す方向へと伸張させ、その先端部
15aでスライドブロック14を強制的に下方へと押し下げ
(図11)、これによって、結束テープTの掛け渡し経路
12のガイドローラ9から引き出しローラ10まで、およ
び、引き出しローラ10からガイドローラ11までの長さを
延長することにより行う。
【0045】このとき、結束テープTの先端部は、アー
ムの他方の先端6c’およびフラップ7で挟持されてい
る。また、前述のように、ガイドローラ11は逆回転防止
のためのワンウェイクラッチを備えている。したがっ
て、図11に示すように、シリンダ15の伸張によってスラ
イドブロック14が強制的に下方へと押し下げられても、
結束テープTのうち、ガイドローラ11よりさらに先へと
引き出された部分が、再び掛け渡し経路12へと引き戻さ
れることはない。しかも、被結束物W1 に対する結束作
業は終了しており、結束テープTの切断も完了している
ことから、被結束物に対する結束力が増加するおそれも
ない。そして、スライドブロック14の移動によりロール
5が回転し、ロール5から矢印Gで示す方向へと結束テ
ープTが引き出される。
【0046】掛け回し手順の第7ステップは、以上のご
とく、次の被結束物に対する結束作業の準備ステップで
ある。そして、シリンダ15を再び元の位置へと縮めるこ
とにより、第7ステップが終了する。なお、第7ステッ
プの終了時点で、アーム6、バケット4、被結束物W
1 ,W2 、フラップ7、カッター8の位置関係は、第1
ステップにおける該当する各部材の位置関係と同様にな
っている。したがって、以後は第2ステップないし第7
ステップを繰り返すことにより、複数の被結束物Wn
対し,結束作業を連続して行うことが可能となる。
【0047】前述のごとく、以上の全てのステップに渡
りバケット4は一定速度で移動している。よって、複数
の被結束物Wn に対する結束作業の連続性が確保される
ことになる。しかも、結束テープTにかかる張力が、前
述のごとく常に適切に制御されるので、結束作業を素早
くかつ安定して行うことが可能となる。
【0048】なお、結束テープTに加わる張力を制御す
るための手段として、ロール5とアーム6との間に位置
し、結束テープTに加わる張力に応じてその道のりを伸
縮する掛け渡し経路12を採用したが、この掛け渡し経路
12に代えて、例えばロール5自体の回転を制御すること
によっても、結束テープTに加わる張力を制御すること
が可能である。また、一対の結束テープと一対の回転ア
ームとを配置し、被結束物に二列のテープ掛けを行うよ
うにしても良い。
【0049】図12〜図17には、上記結束機に、さらに結
束テープTの端部にタブTa ,Tbを形成する機能をつ
け加えた結束機を、要部のみ拡大して示している。かか
る結束機は、結束テープを切断するためのカッター18,
18’が、回転するアーム21に設けられている。また、被
結束物Wn へと掛け回された結束テープTを、被結束物
n の後方で挟持する挟持手段、該挟持手段で挟持され
た部分を切断する切断手段、切断された結束テープの端
部にタブを形成するタブ形成手段、結束テープの前記後
端部を被結束物に貼着する貼着手段の、各手段を備える
以下に、図12を参照しながら構造説明を行う。
【0050】アーム21は、回転軸21aを中心として対称
形をなしている。また、アーム21には、上ヘッド19、1
9’が、バネ20,20’の弾性力を利用して回転軸21aに
対し進退可能に支持されている。上ヘッド19、19’は、
後述のごとく、下ヘッド22と対向して結束テープTを挟
持するものである。
【0051】上ヘッド19、19’は同一の構造を有してい
るので、以下に、一方の上ヘッド19を例に説明する。上
ヘッド19は、後述する理由から所定の間隔を開けて配置
された壁部19a,19bと、壁部19a,19bで挟まれた空
洞部19cを有する。空洞部19cの内部には、ブラケット
23が設けられており、ブラケット23にカッター18が固定
されている。ブラケット23はバネ20の内部に位置するガ
イド部材等によって、回転軸21aに対する位置が固定さ
れている。よって、上ヘッド19が回転軸21aに接近する
方向へと移動すると、カッター18は、空洞部19cに対し
相対的に突出することになる。
【0052】下ヘッド22は、シリンダ24によって支持さ
れ、昇降可能となっている。また、下ヘッド22は、上ヘ
ッド19の壁部19a,19bの先端と係合可能な先端形状を
有する壁部22a,22bを備えている。なお、壁部22a,
22bの設置間隔は、上ヘッド19の壁部19a,19bと同じ
である。下ヘッド22の壁部22a,22bの間には、二本の
フィンガ27,28(支持手段)が設けられ、夫々回転軸27
a,28aによって下ヘッド22に枢着されている。フィン
ガ27,28の中間部27b、28bも、シリンダ29,30を介し
て、下ヘッド22にリンク結合されている。符号29a,30
aは、夫々シリンダ29,30を下ヘッド22に枢着する回転
軸である。後述のように、下ヘッド22の壁部22bは、フ
ィンガ28と一体となって、回転軸28aを中心に回転可能
となっている。なお、上ヘッド19に対する下ヘッド22の
位置の変化を明確にする目的で、図12〜図17に基準線L
(一点鎖線)を示している。
【0053】さて、図12は、図6〜図11で説明した掛け
回し手順との対応では、図8と図9との間のタイミング
を示している。このとき、ロール5(図5)から引き出
された結束テープTは、被結束物W1 の搬送方向前面か
ら表面(上面)に渡って掛け回され、さらに搬送方向後
面へと当接しつつある状態を示している。したがって、
結束テープTの、表面(上面)に掛け回された部分に連
続する部分は、アームの側面21d’、上ヘッド19’の2
つの壁部19a’,19b’の先端部分、アームの側面21
d、上ヘッド19の壁部19bの先端部分に案内され、掛け
渡し経路12(図6〜図11参照)へと続いている。
【0054】図13には、被結束物W1 の移動と共に、ア
ーム21が回転軸21a回りに回転し、アーム21の回転方向
前方側面21d’を、被結束物W1 の搬送方向後面へと当
接させた状態を示している。この時点で、被結束物W1
の搬送方向後面にも結束テープTが貼着される。すなわ
ち、概略四面からなる被結束物W1 の搬送方向前面、表
面(上面)、搬送方向後面の三面に対して、結束テープ
T「コの字貼り付け」された状態にある。また、この時
点で、アーム21の上ヘッド19’と、下ヘッド22とが対向
した状態となる。ここで、シリンダ24を伸張させ、下ヘ
ッド22を矢印H方向へと上昇させる。
【0055】図14には、下ヘッド22が上昇して、上ヘッ
ド19’と当接した状態を示している。このとき、上ヘッ
ド19’の壁部19a’,19b’と、下ヘッド22の壁部22
a,22bとが互いに当接し、結束テープTを挟持する。
すなわち、結束テープTは、被結束物W1 の搬送方向後
面に隣接する位置において、結束テープTの長さ方向に
所定間隔を開けた二点で挟持された状態となる。以上の
ごとく、上ヘッド19’の壁部19a’,19b’と、下ヘッ
ド22の壁部22a,22bとで、結束テープTの「挟持手
段」を構成している。
【0056】下ヘッド22は、上ヘッドヘッド19’の壁部
19a’,19b’と、下ヘッド22の壁部22a,22bとが互
いに当接した後も、さらに矢印H方向へと上昇を続ける
と、下ヘッド22はバネ20’の弾性力に抗して、上ヘッド
19’を押し上げることになる。同時に、フィンガ27,28
の先端部が結束テープTに当接し、結束テープTを上方
へと押し上げる。すなわち、壁部19a’,19b’と、下
ヘッド22の壁部22a,22bとで挟持される二点の間に位
置する結束テープTを、その粘着面からフィンガ27,28
の先端部で支持した状態となる。この際、結束テープT
が上ヘッド19’の壁部19a’,19b’と、下ヘッド22の
壁部22a,22bとによって、二点で挟持されていること
から、この二点間に位置する結束テープTには、切断に
適した張力が付与されることになる。なお、上ヘッド1
9’が上昇し、かつ前記二点の間に位置する結束テープ
Tがフィンガ27,28によって押し上げられる時にも、カ
ッター18’の位置は不変である。
【0057】図15には、図14に示す状態から、さらに、
上ヘッド19’が下ヘッド22によって押し上げられた状態
を示している。このとき、フィンガ27,28によって押し
上げられた結束テープTは、上ヘッド19’の空洞部19c
に対し相対的に突出するカッター18’によって切断され
る。そして、被結束物W1 に貼着された結束テープの後
端部Ta 、および、ロール5(図5参照)へと続く結束
テープの前端部Tb を形成する。以上のごとく、カッタ
ー18’が結束テープTの「切断手段」を構成している。
なお、結束テープの後端部Ta は、フィンガ28の先端部
に仮貼着され、結束テープの前端部Tb は、フィンガ27
の先端部に仮貼着された状態となっている。さらに、結
束テープの前端部Tb はフィンガ27の先端部と、ブラケ
ット23’とが当接することにより、挟持されている。
【0058】続いて、図16に示すように、シリンダ29,
30を短縮することにより、回転軸27a,28aを中心とし
てフィンガ27,28を回転させ、フィンガ27,28を下ヘッ
ド22の壁部22a,22bへと当接させる。このフィンガ2
7,28の回転動作により、フィンガ27,28の先端部に仮
貼着された結束テープの後端部Ta および前端部Tb
は、各々粘着面が内側になるようにたわみ、上ヘッド1
9’および下ヘッド22の壁部19a’,19b’,22a,22
bで挟持された二点に対し当接する。そして、粘着面同
士を貼着させることにより、上ヘッド19’の空洞部19c
内に、結束テープの後端部Ta および前端部Tb からな
るタブを形成する。以上のごとく、上ヘッド19’および
下ヘッド22の壁部19a’,19b’,22a,22b、フィン
ガ27,28、シリンダ29,30の各部材により、「タブ形成
手段」を構成している。
【0059】なお、以上の手順でタブを形成することか
ら、ヘッド19’の壁部19a’,19b’の設置間隔(壁部
22a,22bの設置間隔も同様である。)は、結束テープ
の後端部Ta および前端部Tb に形成するタブの大きさ
を決定するものであることが理解されるであろう。
【0060】続いて、図17に示すように、シリンダ30を
さらに短縮することで、下ヘッド22の壁部22bとフィン
ガ28とを一体として、回転軸28aを中心に回転させる。
そして、壁部22bおよびフィンガ28に仮貼着された状態
にあるタブ(符号Ta を付している)を、被結束物W1
の搬送速度よりも高速で、被結束物W1 の搬送方向後面
に擦り付ける。すなわち、下ヘッド22の壁部22b、フィ
ンガ28、シリンダ30の各部材によって、結束テープの後
端部を被結束物Wn に貼着する「貼着手段」を構成して
いる。
【0061】なお、結束テープの後端部で形成されたタ
ブTa は、図16で説明したステップで、結束テープの最
先端部がフィンガ28に仮貼着された状態で形成されてい
る。よって、タブTa のさらに先に、粘着面が露出した
部分を残した状態で、タブが形成されてる。このため、
係る粘着面が露出した部分も、図17に示す下ヘッド22の
壁部22bとフィンガ28との回転動作により、被結束物W
1 に擦り付けられ、確実に貼着される。この後、シリン
ダ30を伸張させることにより、壁部22bおよびフィンガ
28は、図12に示す位置へと復帰する。
【0062】以上の手順により、被結束物W1 の搬送方
向前面、表面(上面)、搬送方向後面の三面に対して結
束テープTが「コの字貼り付け」され、続いて、被結束
物W 2 に対する結束作業に入る。
【0063】図17に示すように、結束テープの前端部の
形成されたタブTb は、上ヘッド19’の壁部19a’と、
下ヘッド22の壁部22aに挟持され、かつ、フィンガ27に
仮貼着された状態で、上ヘッド19’の空洞部19c内に位
置している。この状態で、被結束物W2 の接近を待つ。
そして、上ヘッド19’の壁部19a’の先端部分、アーム
の側面21d、上ヘッド19の壁部19bの先端部分の順に案
内された結束テープTに被結束物W2 が当接するタイミ
ングに合わせて、シリンダ24を短縮する。そして、下ヘ
ッド22を図12に示す位置まで下降させる。
【0064】タブTb が形成された結束テープの先端部
は、被結束物W2 がアームの側面21b’に当接すること
によって、被結束物W2 の搬送方向前面へと貼着され
る。すなわち、結束テープの前端部で形成されたタブT
b は、結束テープTを被結束物Wn の前方から後方に渡
って掛け回すステップの最初の段階で、被結束物に対し
貼着されるようになっている。なお、タブTb について
も、タブTa と同様に先端部に粘着面が露出した部分を
残した状態で、タブが形成されている。よって、係る粘
着面が露出した部分も、被結束物W2 の搬送方向前面に
貼着される。図12ないし図17に示す被結束物W1 の搬送
方向前面には、以上の手順で貼着されたタブTb が示さ
れている。
【0065】この後は、図6ないし図11で説明した結束
テープの掛け回し手順と同様に、被結束物W2 の移動と
共に、回転軸21a回りにアーム21を回転させ、結束テー
プTを、被結束物W2 の搬送方向前面から表面(上面)
に渡って掛け回す。そして、図12ないし図17で説明した
ステップを繰り返すことにより、被結束物Wn の搬送方
向前面、表面(上面)、搬送方向後面の三面に対して結
束テープTが「コの字貼り付け」され、かつ、結束テー
プの両端にタブTa ,Tb が形成されることになる。
【0066】
【発明の効果】本発明はこのように構成したので、以下
のような効果を有する。まず、本発明の請求項1に係る
被結束物は、結束の確実性と結束テープの除去性とを両
立させたものとなる。また、本発明の請求項2に係る被
結束物は、結束テープ自体でタブを形成していることか
ら、別体のタブを用意する必要がない。しかも、タブは
結束テープの粘着面同士を貼着して形成したものである
ことから、タブの表裏両面が被粘着面となっている。こ
のため、例えば被結束物の運搬中に、かかるタブが不用
意に何らかの場所に張り付いてしまう事がない。また、
結束テープをはがす際にも、手に粘着材が付着すること
もない。
【0067】また、本発明の請求項3に係る被結束物
は、タブを有する結束テープが、不用意にはがれること
を防止することができる。さらに、本発明の請求項4に
係る被結束物は、結束状態における表示部の露出を保証
し、かつ、結束された状態での美感を向上させることが
できる。加えて、本発明の請求項5に係る被結束物は、
袋詰め加工食品等を結束する際の、結束の確実性と結束
テープの除去性とを両立させることができる。
【0068】また、本発明の請求項6に係る被結束物
は、物品の周端部に変形自在なエッジ部分を有する場合
でも、袋詰め加工食品等を結束する際の、結束の確実性
と結束テープの除去性とを両立させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る被結束物を示
す斜視図であり、(a)は表面から見た様子を、(b)
は裏面から見た様子を示している。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る被結束物を示
す斜視図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る被結束物を示
す斜視図である。
【図4】本発明のその他の実施の形態にかかる物品と被
結束物とを示すものであり、(a)は物品の単体図、
(b)は被結束物の結束例を示す側面図、(c)は被結
束物の別の結束例を示す側面図である。
【図5】本発明の第1、第2の実施の形態に係る被結束
物を得るに適した結束機の、全体的構成を説明するため
の参考図である。
【図6】図5に示す結束装置によって、結束を行う際の
第1ステップを示す摸式図である。
【図7】図6に示す第1ステップに続く、第2ステップ
を示す摸式図である。
【図8】図7に示す第2ステップに続く、第3ステップ
を示す摸式図である。
【図9】図8に示す第3ステップに続く、第4、第5ス
テップを示す摸式図である。
【図10】図9に示す第4、第5ステップに続く、第6
ステップを示す摸式図である。
【図11】図10に示す第6ステップに続く、第7ステ
ップを示す摸式図である。
【図12】図5に示す結束装置に、タブを形成する機能
を付加したものの要部を示すものであり、該結束装置に
よってタブを形成する手順を示す摸式図である。
【図13】図12に続き、タブを形成する手順を示す摸
式図である。
【図14】図13に続き、タブを形成する手順を示す摸
式図である。
【図15】図14に続き、タブを形成する手順を示す摸
式図である。
【図16】図15に続き、タブを形成する手順を示す摸
式図である。
【図17】図16に続き、タブを形成する手順を示す摸
式図である。
【符号の説明】
31 物品 32 表示部 T 結束テープ Ta タブ Tb タブ W 被結束物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E052 AA05 BA10 HA08 JA01 LA04 LA17 LA20 3E085 BA22 BA23 BA24 BB33 BF02 BG10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個重ねられた物品に一面に粘着面を
    有する結束テープを貼着して束ねた被結束物であって、
    前記結束テープの両端部の少なくとも一方には、タブが
    形成されていることを特徴とする被結束物。
  2. 【請求項2】 前記タブは、結束テープの端部を折り返
    して、粘着面同士を貼着したものである請求項1記載の
    被結束物。
  3. 【請求項3】 前記タブは、結束テープの端部を残して
    その近傍を折り返し、粘着面同士を貼着したものである
    請求項1記載の被結束物。
  4. 【請求項4】 複数個重ねられた物品のうち両端部に位
    置するものの少なくとも一面には、結束テープが掛け回
    されない状態で束ねられていることを特徴とする請求項
    1ないし3のいずれか1項記載の被結束物。
  5. 【請求項5】 前記物品が、袋詰め加工食品等であるこ
    とを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項記載の
    被結束物。
  6. 【請求項6】 前記物品が、その周端部に変形自在なエ
    ッジ部分を有するものであることを特徴とする請求項1
    ないし4のいずれか1項記載の被結束物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015063337A (ja) * 2013-09-26 2015-04-09 株式会社フジシール 軟包体の結束構造
DE102020114037A1 (de) 2020-05-26 2021-12-02 Focke & Co. (Gmbh & Co. Kg) Verfahren und Vorrichtung zur Umreifung einer Gruppe von Packungen
KR102447800B1 (ko) * 2022-07-22 2022-09-27 최병학 상품 밴딩용 띠지

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015063337A (ja) * 2013-09-26 2015-04-09 株式会社フジシール 軟包体の結束構造
DE102020114037A1 (de) 2020-05-26 2021-12-02 Focke & Co. (Gmbh & Co. Kg) Verfahren und Vorrichtung zur Umreifung einer Gruppe von Packungen
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